JP2001257299A - 半導体パッケージの放熱構造 - Google Patents

半導体パッケージの放熱構造

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JP2001257299A
JP2001257299A JP2000068313A JP2000068313A JP2001257299A JP 2001257299 A JP2001257299 A JP 2001257299A JP 2000068313 A JP2000068313 A JP 2000068313A JP 2000068313 A JP2000068313 A JP 2000068313A JP 2001257299 A JP2001257299 A JP 2001257299A
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JP
Japan
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heat
semiconductor package
spring
heat dissipating
cpu
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JP2000068313A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Kawada
義弘 河田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来はCPUの熱を放熱板に伝える際、CP
Uの高さばらつきを吸収する目的で、熱伝導グリスの厚
さを厚くしていたため、熱伝導率が悪くなるという課題
を解決することを目的とする。 【解決手段】 この課題を解決するために本発明は、圧
縮バネ9を使ってCPU1に適切な圧力を加えて放熱板
を接触させ、さらにその位置関係が落下や振動衝撃で変
化しないように充填材11、12で保持することによ
り、熱伝導率の高い半導体パッケージの放熱構造を提供
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータやワープロなどの情報機器に使用する半導体パッ
ケージの放熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】情報機器において、CPU、チップセッ
ト等の発熱を伴う電子部品の従来の実装方法の一例を図
4によって説明する。図4において、51は半導体チッ
プ、52はチップ基板、53は半田ボール、54は配線
基板、55は熱伝導性グリス、56は放熱板である。
【0003】配線基板54の上に、チップ基板52の裏
面に設けた半田ボール53を介して実装された半導体チ
ップ51のシリコン表面と放熱板56とを熱伝導性グリ
ス55を介して接触させ、半導体チップ51が発生する
熱を放熱板56に伝導し、放熱板56を図には示してい
ないファン等によって空冷し半導体チップ51が発生す
る熱を外気に放出していた。図4の方法では、半導体チ
ップ51の上面、放熱板56の下面の取り付けの高さば
らつきを熱伝導性グリス55の厚みで吸収していたた
め、熱伝導性グリス55の厚みが厚くなり、従ってこの
部分で熱伝導効率を悪くしていた。
【0004】最近になって、配線基板54と放熱板56
との間にばね力を働かせ、熱伝導性グリス55の層厚を
最小にして、半導体チップ51から放熱板56への放熱
効率を上げる方法が提案されている(特願平11−25
8818号公報)。この方法によれば、半導体チップ5
1、放熱板56の取り付けの高さばらつきをばねが吸収
するために熱伝導性グリス55の層厚を最小にでき、熱
伝導効率が改善される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ばねを使用しない場
合、熱伝導効率は悪かったが、熱伝導性グリス55の厚
みが、振動・衝撃を吸収していた。それに対してばねを
利用する場合、熱伝導効率はよくなるが、常にばねが半
導体チップ51を押圧している上、振動・衝撃がばねと
共振すると半導体チップ51には予想以上の力が加わ
り、半導体チップ51が破損する課題が生じている。
【0006】本発明は上記課題を解決するものであり、
発熱部品と放熱板との間の熱伝導効率がよく、かつ振動
・衝撃に対して強い電子部品の実装構造を提案するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、圧縮バネを使って放熱板に適正荷重を加え
ることにより、発熱部品と放熱板との隙間を極めて小さ
く設定した後、充填材をばね機構部に充填し、充填後に
はばね作用がなくなるように構成するものである。これ
により、発熱部品と放熱板との隙間を最小に設定でき、
かつばね作用を無効としているので、熱伝導効率がよ
く、かつ振動・衝撃に対して強い実装構造を実現するこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、半導体パッケージと、前記半導体パッケージを実装
する配線基板と、前記半導体パッケージと対向して配置
される放熱板と、前記放熱板と前記配線基板との間に設
けたばね手段とを具備し、前記ばね手段を装着後におい
て、前記ばね手段を無効にする充填材を備えたことを特
徴とするものであり、落下等の衝撃で放熱板が半導体パ
ッケージに強く激突するのを防ぎ、落下・振動等で放熱
板が半導体パッケージから離れようとするのを防ぐこと
ができ、振動・衝撃による故障を防止するという作用を
有する。
【0009】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図3を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は実施の形態における放熱構造体
の一例を示す平面図、図2はその断面図、図3はばね手
段部の要部断面図である。
【0010】図1、図2において、1は半導体パッケー
ジ、2は配線基板、3は放熱板、4はチップ基板、5は
熱伝導グリス、6は電子機器の筐体底面、7は筐体底面
6と一体成形したボス、9はばね、10はネジ、11、
12は充填材である。
【0011】図3において、20はネジ10の頭に固定
したワッシャ、21は放熱板3に開けた貫通孔、22は
配線基板2に開けた貫通孔、23はネジ10のネジ部、
24はボス7に設けたネジ穴、30はネジ段差、31は
ばね受け、32は充填材受け、33はばね収納部であ
る。
【0012】放熱板3は図3に示すばね手段を3個また
は4個有する。ばね手段は半導体パッケージ1の周囲
で、均一なばね力が半導体パッケージ1にかかる位置に
配置される。ばね手段部は放熱板3に一体化されてお
り、ネジ受け31、貫通孔21、充填材受け32、ばね
収納部33が設けられている。貫通孔21の直径は、ネ
ジ10の太い軸部の直径より大きい。
【0013】ネジ10は、ネジ頭周辺に固定されたワッ
シャ20、太い軸部と細い軸部、直角に加工された段差
部30、細い軸部に設けたネジ部23を有する。貫通孔
22の直径は、ネジ10の細い軸部直径より大きく、太
い軸部の直径よりも小さい。
【0014】次に実施の形態1における放熱構造の組立
て手順と、作用について説明する。
【0015】配線基板2に実装した半導体パッケージ1
と配線基板2との間は、半導体パッケージ1の高さばら
つきに加え、チップ基板4の裏面に設けた半田ボールを
介して接続されているため半田ボールの熔融状態によっ
て、合計0.4mm程度の隙間ばらつきがある。従っ
て、配線基板2から半導体パッケージ1までの高さも同
程度の高さばらつきを生じる。半導体パッケージ1の頭
部に熱伝導性グリス5を薄く塗布(100μm以下の厚
さ)に塗布した後、ボス7の上に貫通孔22と、貫通孔
21とを重ね合せ、ネジ10を一杯にねじ込むと、ネジ
段差30が配線基板2に当接し、配線基板2がボス7の
上に固定される。この時、配線基板2とばね受け31の
下部、およびワッシャ20の下部と充填材受け32は直
接ぶつからないように、0.7〜1.2mm程度の隙間
ができるように設定してある。またこの状態では、半導
体パッケージ1の頭部の高さが高いものでも、低いもの
でも、半導体パッケージ1の頭部と放熱板3は熱伝導性
グリス5を介して当接し、かつ半導体パッケージ1への
負荷荷重が、0.8kg〜1.4kgの範囲になるよう
に各部の位置関係、およびばね強さが調整されている。
【0016】この状態では、ばね9は上部をワッシャ2
0の下側に、ばね9の下部はばね受け31との間で圧縮
され、圧縮ばね力は放熱板3を下方向、即ち半導体パッ
ケージ1の頭部を押さえつけている。つまり、図3にお
いて、充填材11、12を充填する以前は、配線基板2
はボス7の上に固定されているが、放熱板3はばね9を
介して配線基板2を基準として位置決めされている。従
って放熱板3、配線基板2に加わる振動・衝撃は、ばね
9を介して、半導体パッケージ1に伝達される。このた
めに半導体パッケージ1は、振動・衝撃がばねによって
共振作用がおきた場合には、破壊に至る場合がある。
【0017】これを防止するために、実施の形態1にお
いては、配線基板2とばね受け31の下部との隙間、お
よびワッシャ20の下部と充填材受け32との隙間に充
填材11、12を充填して、ボス7と配線基板2と放熱
板3とを固定している。これによって、ばね9のばね作
用はなくなり、振動・衝撃がばね9を介して作用するこ
とがないので信頼性が向上する。
【0018】使用する充填材は固いものがよく、硬化型
エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ウレタン樹脂、イソシア
ネート系の瞬間接着剤等が使用できる。充填方法は、チ
ューブ、ディスペンサー等を用いて隙間に注入すればよ
い。注入後室温にて自然硬化、自然乾燥するものが好ま
しい。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、CPUに
適正な荷重をかけた放熱板を極めて密着した状態で接触
させることができ、熱伝導率を向上し、さらに充填材を
注入することによりその位置を保持することが可能とな
り、振動・衝撃性を向上できるという有利な効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による放熱構造体全体の
平面図
【図2】本発明の一実施の形態による放熱構造体全体の
断面図
【図3】本発明の一実施の形態による放熱構造体のばね
手段部の要部断面図
【図4】従来の放熱構造体の断面図の一例を示す図
【符号の説明】
1、51 半導体パッケージ 2、54 配線基板 3、56 放熱板 5、55 熱伝導性グリス 9 ばね 11、12 充填材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体パッケージと、前記半導体パッケ
    ージを実装する配線基板と、前記半導体パッケージと対
    向して配置される放熱板と、前記放熱板と前記配線基板
    との間に設けたばね手段とを具備し、前記ばね手段を装
    着後において、前記ばね手段を無効にする充填材を備え
    たことを特徴とする半導体パッケージの放熱構造。
JP2000068313A 2000-03-13 2000-03-13 半導体パッケージの放熱構造 Pending JP2001257299A (ja)

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