JP2001257150A - マスク清浄方法及びそれを用いるデバイス製造方法と電子ビーム露光装置 - Google Patents

マスク清浄方法及びそれを用いるデバイス製造方法と電子ビーム露光装置

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JP2001257150A JP2000068034A JP2000068034A JP2001257150A JP 2001257150 A JP2001257150 A JP 2001257150A JP 2000068034 A JP2000068034 A JP 2000068034A JP 2000068034 A JP2000068034 A JP 2000068034A JP 2001257150 A JP2001257150 A JP 2001257150A
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Shintaro Kawada
真太郎 河田
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    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビーム露光装置に取り付けられたマスク
をクリーニングするためにスループットが大幅に低下す
ることのないマスク清浄方法等を提供する。 【解決手段】 基板9上の所定の領域に塗布されたレジ
ストにマスク4上のパターンを投影露光するための電子
ビーム露光装置におけるマスク清浄方法であって、
(a)所望のパターンが形成されたマスク4を電子ビー
ム露光装置内に設置する工程と、(b)電子ビーム露光
装置内を減圧する工程と、(c)電子ビーム3をマスク
4に向けて照射し、マスク4を通過した電子ビームを偏
向させてレジストが塗布された領域以外に逃がす工程と
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスク上のパター
ンを電子ビームによりレジスト等に転写する電子ビーム
リソグラフィー技術におけるマスク清浄方法に関する。
さらに、本発明は、そのようなマスク清浄方法を用いる
デバイス製造方法、及び、電子ビーム露光装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、マスク(レチクル)を使用す
る露光装置を用いて半導体ウエハ上のレジスト等を露光
する場合に、マスク上にゴミが存在すると、レジスト上
で露光されるパターンに悪影響を及ぼし、半導体素子の
誤動作や不良の原因となる。
【0003】光露光装置においては、マスク上にペリク
ルと呼ばれる薄膜を張り、ゴミが直接マスクに付着する
ことを防いでいる。このペリクル上のゴミはレジスト上
に結像されないため、露光パターンに対するマスク上の
ゴミの影響は軽減される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、電子ビーム露光
装置においては、ペリクルに相当するものを実現するこ
とは困難である。電子ビームを透過する薄膜は存在する
が、そのような薄膜は露光ビームの性質に悪影響を与え
るため、実質的には使用することができない。小型マス
クを使用する電子ビーム露光装置(セルプロジェクショ
ン等と呼ばれる)においては、ペリクルに相当するもの
は使用されず、ゴミが付着したり汚れたりしたマスクは
廃棄され、新しいマスクに交換されていた。
【0005】しかしながら、大型マスクを使用する一括
転写タイプの電子ビーム露光装置においては、マスクが
高価であるため簡単には交換できない。そこで、唯一の
対策は、電子ビーム露光装置内でのゴミの発生を極力抑
えると共に、マスクを汚さないことであった。それで
も、電子ビーム露光装置を用いてウエハ上の複数の領域
に連続転写を行う際にはウエハステージを高速で走査さ
せるため、電子ビーム露光装置内のステージ等の可動部
の摺動部分から発生する微粒子や、真空吸排時に外から
侵入する微粒子は避けられず、それがマスク上に付着し
てゴミとなってしまう。従って、マスク上のパターンを
正確にレジストに転写するためには、マスクのクリーニ
ングが不可欠となる。
【0006】従来は、マスクにゴミが付着したり汚れた
りした場合には、内部が真空(減圧雰囲気)に保たれて
いる電子ビーム露光装置から真空外にマスクを取り出し
てクリーニングしていた。そのために、真空状態を破る
必要があり、電子ビーム露光装置のスループットが大幅
に低下するという問題があった。
【0007】そこで、上記の点に鑑み、本発明の目的
は、電子ビーム露光装置に取り付けられたマスクをクリ
ーニングするためにスループットが大幅に低下すること
のないマスク清浄方法を提供することである。また、本
発明のさらなる目的は、そのようなマスク清浄方法を用
いるデバイス製造方法及び電子ビーム露光装置を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本発明に係るマスク清浄方法は、基板上の所定の領
域に塗布されたレジストにマスク上のパターンを投影露
光するための電子ビーム露光装置におけるマスク清浄方
法であって、(a)所望のパターンが形成されたマスク
を電子ビーム露光装置内に設置する工程と、(b)電子
ビーム露光装置内を減圧する工程と、(c)電子ビーム
をマスクに向けて照射し、マスクを通過した電子ビーム
を偏向させてレジストが塗布された領域以外に逃がす工
程とを具備する。
【0009】また、本発明に係るデバイス製造方法は、
(a)所定の領域にレジストが塗布された基板と、所望
のパターンが形成されたマスクとを、電子ビーム露光装
置内に設置する工程と、(b)電子ビーム露光装置内を
減圧する工程と、(c)電子ビームをマスクに向けて照
射し、マスクを通過した電子ビームを偏向させてレジス
トが塗布された領域以外に逃がす工程と、(d)電子ビ
ームをマスクに向けて照射し、マスクを通過した電子ビ
ームをレジストが塗布された領域に導くことにより、マ
スク上のパターンをレジストに投影露光する工程とを具
備する。
【0010】さらに、本発明に係る電子ビーム露光装置
は、基板上の所定の領域に塗布されたレジストにマスク
上のパターンを投影露光する電子ビーム露光装置であっ
て、電子ビーム露光装置内を減圧するために用いる密閉
手段と、電子ビームを放出する電子銃と、電子銃から放
出された電子ビームを偏向させる偏向器と、第1のモー
ドにおいて、電子ビームをマスクに向けて照射すると共
に、マスクを通過した電子ビームを偏向させてレジスト
が塗布された領域以外に逃がすように偏向器を制御し、
第2のモードにおいて、電子ビームをマスクに向けて照
射すると共に、マスクを通過した電子ビームをレジスト
が塗布された領域に導くように偏向器を制御することに
より、マスク上のパターンをレジストに投影露光させる
制御手段とを具備する。
【0011】上記構成によれば、減圧雰囲気となってい
る電子ビーム露光装置内において、露光用の電子ビーム
を用いてマスクのクリーニングを行うので、マスクの取
り出しのために減圧雰囲気を破る必要がなく、スループ
ットを大幅に低下させずにマスクをクリーニングするこ
とができる。
【0012】ここで、工程(c)又は第1のモードにお
いて、レジストにパターンを露光する際におけるよりも
強い強度で電子ビームを照射して、マスクに付着してい
るゴミを蒸発させることによりクリーニングを行っても
良い。
【0013】あるいは、工程(c)又は第1のモードに
おいて、マスクに付着しているゴミに電子ビームの照射
により負の電荷を帯電させて、正の電位を与えた集塵機
に集めることによりクリーニングを行っても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の実施
の形態について説明する。なお、同一の構成要素には同
一の参照番号を付して、説明を省略する。本発明の一実
施形態においては、電子ビーム露光装置を用いてウエハ
上のレジストを露光する工程(レジスト露光モード)の
前に、レジストを露光するために用いるマスクに電子ビ
ームを照射してゴミを除去する工程(マスク照射モー
ド)を設けて、マスクの清浄を行っている。以下では、
工程の流れに沿って、まずマスク照射モードについて先
に説明し、次にレジスト露光モードについて説明する。
【0015】図1に、本発明の一実施形態に係る電子ビ
ーム露光装置の基本的な構造、及び、マスク照射モード
における動作を示す。図1に示すように、この電子ビー
ム露光装置の主要部品は、真空(減圧)チャンバ20内
に収められている。真空ポンプ21によって真空チャン
バ20内が減圧された後で電子ビーム露光装置が操作さ
れ、露光モードとマスク照射モードとの間は真空を破ら
ないで移行できる。
【0016】マスク照射モードにおいて、電子銃1が、
例えば100kVの電圧により下方に向けて電子ビーム
3を放出する。電子銃1の下方において、マスクステー
ジ5の上にマスク4が設置されている。電子銃1から放
出された電子ビーム3は、照明系レンズ2により平行ビ
ームとされ、マスク4を照射する。照射フィールドは、
例えば1mm角である。
【0017】マスク4としては、電子ビームを主に散乱
するメンブレン部と、電子ビームを通過させる穴あき部
とを有する散乱ステンシル(穴あき)マスクを使用して
も良いし、電子ビームを透過させる薄い基膜の上に、電
子ビームを主に散乱するメンブレン膜を形成した散乱メ
ンブレンマスクを使用しても良い。いずれにしても、メ
ンブレンを用いた散乱タイプのマスクは、電子ビーム照
射によるマスク温度上昇を抑えるために、電子ビームが
マスクで吸収されず、散乱されながら透過するような厚
みに設計されている。本実施形態においては、2μm厚
のシリコンを用いて作製された散乱ステンシルマスクを
使用している。
【0018】さらに、マスク4の下方には、投影系の第
1レンズ6と第2レンズ8とが500mm間隔で設けら
れており、それらの間にはダイアフラム(開口板)7が
設けられている。ダイアフラム7は、1mm厚のタンタ
ル板で作製され、150μm径の散乱電子遮蔽開口(コ
ントラストアパーチャ)が設けられており、マスク4の
フーリエ面付近に設置されている。このダイアフラム7
により、マスク4を散乱しながら透過した電子を遮蔽す
る。電子ビーム露光装置の下方には、移動可能なウエハ
ステージ10が設けられており、その上にウエハ9が設
置されている。ウエハ9上には、直接的に、又は、絶縁
膜若しくは導電膜を介してレジストが塗布されている。
【0019】また、電子ビームを偏向させるために、少
なくとも1つの偏向器12が設けられている。マスク照
射モードにおいては、電子ビームによりマスク4が照射
され、マスク4を通過した電子ビームは、ウエハステー
ジ10上のファラディカップ23に入るように偏向器1
2によって偏向される。これにより、電子ビームがレジ
ストを照射しないようにしている。ここで、ファラディ
カップ23を移動可能として、マスク照射モードにおい
てのみ、ファラディカップ23がウエハステージ10上
にセットされるようにしても良い。また、ウエハステー
ジ10を移動させて、ファラディカップ23が電子ビー
ムを収集し易いようにしても良い。
【0020】マスク照射モードにおいても、レジスト露
光モードと同じシーケンスで電子ビームがマスク全体を
照射して行く。マスクに付着したゴミを除去するために
は、次の2つの方法のいずれかが用いられる。第1の方
法は、ゴミを高温にして蒸発させる方法である。その場
合には、出来るだけ短時間でゴミを高温にするために、
レジスト露光モードにおけるよりも電子ビームの強度
(電流)を強くすることが望ましい。本実施形態におい
ては、レジスト露光モードにおいて電子ビームの強度を
50μAとし、マスク照射モードにおいて電子ビームの
強度を100μAとした。電子ビームの照射時間につい
ては、後で詳しく説明する。第2の方法は、マスクに付
着しているゴミに電子ビームの照射により負の電荷を帯
電させて、正の電位を与えた集塵機22に集めることに
よりクリーニングを行う方法である。いずれにしても、
マスク照射モードが終了した後で、電子ビーム露光装置
は、レジスト露光モードに移行する。
【0021】図2に、本発明の一実施形態に係る電子ビ
ーム露光装置の基本的な構造、及び、レジスト露光モー
ドにおける動作を示す。レジスト露光モードにおいて
も、電子銃1が、例えば100kVの電圧により下方に
向けて電子ビーム3を放出する。電子銃1から放出され
た電子ビーム3は、照明系レンズ2により平行ビームと
され、マスク4を照明する。照明フィールドは、例えば
1mm角である。
【0022】マスク4のステンシルパターンを通過した
電子ビームは、投影系の第1レンズ6と第2レンズ8と
により、ウエハ9上に塗布してあるレジスト上に結像さ
れる。また、電子ビームは、偏向器12によって偏向さ
れて、レジスト上で露光フィールドの像が繋ぎ合わされ
る。これにより、レジストが露光され、マスク上のパタ
ーンがレジスト上に転写される。ここで、マスク上のパ
ターンは、1/4に縮小されてレジスト上に投影される
ように設定している。
【0023】レジスト露光モードにおいては、レジスト
感度やステージ速度等の露光パラメータに基づいて露光
時間を決定する。例えば、本実施形態において、5μC
(クーロン)/cm2のレジストを使用した場合には、
1露光フィールドの露光時間は62.5μsec(マス
ク照射電流50μA)となる。
【0024】次に、マスクに付着しているゴミを高温に
して蒸発させる第1の方法を用いる場合に、マスクを照
射する電子ビームの強度及び時間について、図3を参照
しながら説明する。図3において、散乱ステンシルマス
ク4は、メンブレン部14と穴あき部15とを有してい
る。ここで、散乱ステンシルマスク4の上に、0.4μ
m径のカーボン粒子(ゴミ)17が載っているとする。
マスク4に照射される電子ビーム3は、メンブレン部1
4において散乱され、穴あき部15においては通過す
る。以下の計算においては、カーボン粒子が1辺0.4
μmの立方体であると近似する。このカーボン粒子がグ
ラファイト程度の密度を持つとすると、その密度は2.
27×106g/m3であり、比熱は0.669J/gK
である。
【0025】カーボン粒子における電子ビームのエネル
ギー吸収は、Betheの式により以下の様に表され
る。 dE/dx=1.268×109eV/m 従って、カーボン粒子の厚さ0.4μmについての電子
ビームのエネルギー吸収量は、次のように求まる。 dE=1.268×109×0.4×10-6=5.07
×102eV 電子ビームが100kVで加速されたとすると、加速エ
ネルギーに対するエネルギー吸収量の割合は、次のよう
になる。 5.07×102eV/105eV≒0.5%
【0026】また、電子ビームの強度が100μAであ
るとして、1mm2の面積に1秒間照射したときの全エ
ネルギーは、次のようになる。 100kV×100μA×1sec=10J 従って、1辺0.4μmのカーボン粒子に照射されるエ
ネルギーは、次のようになる。 10J×(0.4×10-6m/1×10-3m)2=1.
6×10-6J さらに、カーボン粒子に吸収されるエネルギーは、その
0.5%であるから、8×10-9Jとなる。
【0027】次に、カーボン粒子の質量を、密度と体積
とから求める。 2.27×106×(0.4×10-63=1.45×1
-13g カーボン粒子はマスク上に載っているのみで、ほとんど
熱的接触はないから、カーボン粒子からマスク等への熱
伝導がないとする。その場合に、カーボン粒子の温度上
昇△Tは、次のように求められる。 △T=8×10-9J/(0.669J/gK×1.45×10-13g) =9.17×105
【0028】即ち、上記条件の下で電子ビームを1秒間
照射すると、カーボン粒子の温度は約90万度上昇す
る。カーボンの気化温度は約4900℃であるから、電
子ビームを約60msecの間照射すれば、カーボン粒
子の温度は約5500度上昇し、カーボン粒子は蒸発し
てしまうことになる。以上述べたように、レジスト露光
モードにおけるよりも強力な電子ビームをマスクに照射
することにより、短時間でマスクのクリーニングが可能
となる。
【0029】一方、図3に示すマスク4は散乱ステンシ
ルマスクなので、電子ビームのエネルギーは僅かしかマ
スク内に吸収されない。そのエネルギーによって発生す
る熱もマスクステージに拡散して行く。実際に、露光モ
ードでのマスク温度上昇程度しかマスク温度上昇はな
く、マスク温度上昇はマスクに対して悪影響を与えるに
は至らない。一般的にカーボン等の粒子表面は酸化され
ているため、マスクと微粒子との熱的接触抵抗を考える
と、これらの間で熱伝導が不良となるための条件はかな
り良く満足される。なお、電子ビームの照射条件は、上
記に限定されるものではなく、マスクの材質や寸法等に
基づいて適宜決定されるべきものである。
【0030】上記においてはマスクにカーボン粒子が付
着した場合について説明したが、金属粒子の場合には、
電子ビームの吸収率が高いため、さらに短時間で蒸発す
る。また、電子ビームの軌道に影響を与えるチャージア
ップ(電荷の蓄積)の原因となるコンタミ(カーボン系
のゴミが焼き付いたもの)に対しても、マスク照射モー
ドを設けることが有効である。チャージアップが発生す
る場合にはマスクの電気的伝導度が下がっており、マス
クとコンタミとの熱的接触も悪くなっているので、上記
と同様にコンタミを蒸発させることができる。
【0031】図4は、本実施形態に係る電子ビーム露光
装置の構成を示すブロック図である。メインコントロー
ラ31に接続された電子銃制御部34によって、電子銃
1から放出される電子ビームの強度が制御される。ま
た、メインコントローラ31に接続されたレンズ励磁コ
イル電源制御部40によって、各レンズ2、6、8の特
性が制御される。同様に、メインコントローラ31に接
続された偏向コイル電源制御部41によって、偏向器1
2の特性が制御される。
【0032】マスク4はマスクステージ5上に取り付け
られており、メインコントローラ31に接続されたマス
クステージ制御部33によって、マスクステージ5の位
置が制御される。マスクステージ5の位置は、位置検出
器35によって検出され、インターフェース36を介し
てメインコントローラ31に報告される。なお、マスク
ステージ制御部33の制御情報は、マスクとウエハとの
相対位置を統計的な計算に基づいて最適化するために設
けられている統計計算機32に入力される。
【0033】同様に、メインコントローラ31に接続さ
れたウエハステージ制御部37によって、ウエハステー
ジ10の位置が制御される。ウエハステージ10の位置
は、位置検出器38によって検出され、インターフェー
ス39を介してメインコントローラ31に報告されると
共に、統計計算機32にも入力される。なお、ウエハス
テージ制御部37の制御情報も、統計計算機32に入力
される。
【0034】マスク照射モードにおいて、メインコント
ローラ31は、電子銃1が電子ビームをマスク4に向け
て照射するように電子銃制御部34を制御すると共に、
偏向器12がマスク4を通過した電子ビームを偏向させ
てレジストが塗布された領域以外に逃がすように偏向コ
イル電源制御部41を制御する。また、メインコントロ
ーラ31は、ファラディカップ23に正の電位を与え
て、電子ビームをファラディカップ23に導くようにし
ても良い。
【0035】さらに、マスクに付着しているゴミを集塵
機22に集めることによりクリーニングを行う第2の方
法を用いる場合には、マスク照射モードにおいて、メイ
ンコントローラ31が集塵機22を制御する。即ち、電
子ビームをマスク4に向けて照射するのと同時に、ある
いは照射した後に、集塵機22に正の電位を与えること
により、負の電荷が帯電したゴミを集塵機22に集める
ようにする。ただし、電子ビームの照射と同時に集塵す
る場合には、これらの集塵機は、電子ビームに影響しな
い位置、即ち、集塵機が電子ビームから見えない位置に
配置されなければならない。
【0036】レジスト露光モードにおいて、メインコン
トローラ31は、電子銃1が電子ビームをマスク4に向
けて照射するように電子銃制御部34を制御すると共
に、偏向器12が電子ビームをレジスト上で走査させる
ように偏向コイル電源制御部41を制御することによ
り、マスク4上のパターンをレジストに投影露光させ
る。
【0037】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明によれば、減圧
状態となっている電子ビーム露光装置内において、露光
用の電子ビームを用いてマスクのクリーニングを行うの
で、マスクの取り出しのために減圧状態を解除する必要
がなく、スループットを大幅に低下させずにマスクをク
リーニングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子ビーム露光装置
の基本的な構造、及び、マスク照射モードにおける動作
を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電子ビーム露光装置
の基本的な構造、及び、レジスト露光モードにおける動
作を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る電子ビーム露光装置
において、散乱ステンシルマスクと、その上に載ってい
るカーボン粒子を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る電子ビーム露光装置
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 電子銃 2 照明系レンズ 3 電子ビーム 4 マスク 5 マスクステージ 6、8 投影系レンズ 7 ダイアフラム 9 ウエハ 10 ウエハステージ 12 偏向器 14 メンブレン部 15 ステンシル部 17 カーボン粒子(ゴミ) 20 真空チャンバ 21 真空ポンプ 22 集塵機 23 ファラディカップ 31 メインコントローラ 32 統計計算機 33 マスクステージ制御部 34 電子銃制御部 35、38 位置検出器 36、39 インターフェース 37 ウエハステージ制御部 40 レンズ励磁コイル電源制御部 41 偏向コイル電源制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の所定の領域に塗布されたレジス
    トにマスク上のパターンを投影露光するための電子ビー
    ム露光装置におけるマスク清浄方法であって、 (a)所望のパターンが形成されたマスクを電子ビーム
    露光装置内に設置する工程と、 (b)前記電子ビーム露光装置内を減圧する工程と、 (c)電子ビームを前記マスクに向けて照射し、前記マ
    スクを通過した電子ビームを偏向させて前記レジストが
    塗布された領域以外に逃がす工程と、を具備することを
    特徴とするマスク清浄方法。
  2. 【請求項2】 工程(c)が、前記レジストが塗布され
    た領域にマスク上のパターンを投影露光する際における
    よりも強い強度で電子ビームを照射して、前記マスクに
    付着しているゴミを蒸発させる工程を含むことを特徴と
    する請求項1記載のマスク清浄方法。
  3. 【請求項3】 工程(c)が、マスクに付着しているゴ
    ミに電子ビームの照射により負の電荷を帯電させて、正
    の電位を与えた集塵機に集める工程を含むことを特徴と
    する請求項1記載のマスク清浄方法。
  4. 【請求項4】 (a)所定の領域にレジストが塗布され
    た基板と、所望のパターンが形成されたマスクとを、電
    子ビーム露光装置内に設置する工程と、 (b)前記電子ビーム露光装置内を減圧する工程と、 (c)電子ビームを前記マスクに向けて照射し、前記マ
    スクを通過した電子ビームを偏向させて前記レジストが
    塗布された領域以外に逃がす工程と、 (d)電子ビームを前記マスクに向けて照射し、前記マ
    スクを通過した電子ビームを前記レジストが塗布された
    領域に導くことにより、前記マスク上のパターンを前記
    レジストに投影露光する工程と、を具備することを特徴
    とするデバイス製造方法。
  5. 【請求項5】 工程(c)が、工程(d)におけるより
    も強い強度で電子ビームを照射して、前記マスクに付着
    しているゴミを蒸発させる工程を含むことを特徴とする
    請求項4記載のデバイス製造方法。
  6. 【請求項6】 工程(c)が、マスクに付着しているゴ
    ミに電子ビームの照射により負の電荷を帯電させて、正
    の電位を与えた集塵機に集める工程を含むことを特徴と
    する請求項4記載のデバイス製造方法。
  7. 【請求項7】 基板上の所定の領域に塗布されたレジス
    トにマスク上のパターンを投影露光する電子ビーム露光
    装置であって、 前記電子ビーム露光装置内を減圧するために用いる密閉
    手段と、 電子ビームを放出する電子銃と、 前記電子銃から放出された電子ビームを偏向させる偏向
    器と、 第1のモードにおいて、電子ビームを前記マスクに向け
    て照射すると共に、前記マスクを通過した電子ビームを
    偏向させて前記レジストが塗布された領域以外に逃がす
    ように前記偏向器を制御し、第2のモードにおいて、電
    子ビームを前記マスクに向けて照射すると共に、前記マ
    スクを通過した電子ビームを前記レジストが塗布された
    領域に導くように前記偏向器を制御することにより、前
    記マスク上のパターンを前記レジストに投影露光させる
    制御手段と、を具備することを特徴とする電子ビーム露
    光装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段が、第1のモードにおい
    て、第2のモードにおけるよりも強い強度で電子ビーム
    を照射して、前記マスクに付着しているゴミを蒸発させ
    るように前記電子銃を制御することを特徴とする請求項
    7記載の電子ビーム露光装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段の制御の下で正の電位を与
    えられ、電子ビームの照射により負の電荷を帯電したゴ
    ミを集める集塵機をさらに具備することを特徴とする請
    求項7記載の電子ビーム露光装置。
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JP2008501232A (ja) * 2004-05-28 2008-01-17 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ マスク基板のクリーニング
CN110496825A (zh) * 2019-08-22 2019-11-26 上海华力集成电路制造有限公司 真空腔污染颗粒的清除装置和方法

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