JPH09306402A - イオンビーム制限絞り板、マスク、集束イオンビーム装置及び投射型イオンビーム装置 - Google Patents

イオンビーム制限絞り板、マスク、集束イオンビーム装置及び投射型イオンビーム装置

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JPH09306402A
JPH09306402A JP11875996A JP11875996A JPH09306402A JP H09306402 A JPH09306402 A JP H09306402A JP 11875996 A JP11875996 A JP 11875996A JP 11875996 A JP11875996 A JP 11875996A JP H09306402 A JPH09306402 A JP H09306402A
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ion beam
mask
diaphragm
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substrate
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Toru Ishitani
亨 石谷
Kaoru Umemura
馨 梅村
Hidemi Koike
英巳 小池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は絞り孔側壁やマスクの開口パタ
−ンの開口側壁でのイオンビ−ム散乱防止効果を高める
ために絞り孔部分や開口パタ−ン部分を薄くすることが
できると共に、それらの長寿命化を図ることができるよ
うにしたものである。 【解決手段】図1(a)のように、未照射の絞り基板1
02aの、イオンビ−ムの強度を制限する絞り孔20
1、202の周辺の表面に溶融金属元素であるガリウム
(Ga:融点約30℃)の液滴203を多数付着させ
る。図1(b)のようにイオンビ−ム204の照射を行
うと、イオンビーム照射誘起によりイオンビーム照射領
域内のみにGaが拡散し、そこを薄いGa液状薄膜20
3aが覆う。図1(c)のように、絞り孔202にもイ
オンビーム照射を行なうと、その回りの表面も液状薄膜
203aで被覆される。したがって、この液状薄膜が入
射ビーム204によるスパッタリングにより薄くなって
も、すぐに周辺のGa液滴から流入があり、自己修復が
行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイオンビーム制限絞
り板、マスク、集束イオンビ−ム装置及び投射型イオン
ビ−ム装置、特に微細デバイスや高機能性材料開発にお
ける微細加工や高分解能観察に適するイオンビーム制限
絞り板、マスク、集束イオンビ−ム装置及び投射型イオ
ンビ−ム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イオンビーム制限絞り板(以下、絞り板
と略す)は、微細なイオンビームを形成する集束イオン
ビーム装置(以下、FIB装置と呼ぶ)などに用いられ
る。例えば、特開平3−132082に示されているF
IB装置の概要を図4に示す。金属イオン源100から
放出したイオンビームはコンデンサーレンズ101と対
物レンズ106により試料108の上に集束する。レン
ズ間にはイオンビ−ム制限絞り板102、アライナー・
スティグマ103、ブランカー104、偏向器105が
配置されている。試料108は試料ステージ109の上
に搭載されており、XY微動が可能である。試料108
から放出される二次粒子は荷電粒子検出器107により
検出される。その信号強度でCRTの輝度変調を行い、
かつビーム偏向信号と同期した信号をCRTのビーム走
査信号とすることにより、試料表面の走査イオン顕微鏡
(SIM)像がCRT上に形成される。
【0003】絞り板102はビーム強度を制限するもの
であり、イオン放出状態及び集束レンズ強度が一定の下
ではその絞りの孔径を変えることによりビーム強度及び
ビーム径が変えられる。図3では2個の絞り孔を有する
絞り板が示されている。SIM像の分解能はビーム径に
依存し、高分解能像を得るには微細なビームを形成する
ために孔径の小さな絞りを用いる。一方、イオンスパッ
タリングを利用した加工においては、その加工速度はイ
オン強度(あるいはイオン電流)に比例し、その加工位
置精度はビーム径に強く依存する。従って、高速加工に
は大電流のビームを形成するために大きな絞り孔を用い
る。
【0004】絞り板の絞り孔を通過したイオンビームの
中には、絞り孔の側壁面で散乱されたイオンビームが若
干混ざる。この散乱ビームは無散乱ビームと軌道を異に
し、試料上でビームぼけを引き起こし、集束ビームの質
を劣化させる。この散乱ビームを少なくする観点から
は、絞り孔部の板厚さが薄いほど良い。経験的には、板
厚さは絞り孔径サイズより薄いことが望ましい。一方、
絞り板もその絞り孔部周辺はビーム照射によるイオンス
パッタリングにより損傷を受けて次第に薄くなり、孔径
が大きくなって、遂には寿命に到って、絞り板の交換が
必要となる。長寿命化の観点からは絞り板の絞り孔部分
の厚さは厚いほど良い。したがって、板厚さの最適化に
おいて、絞り孔側壁面からの散乱ビームの低減化と絞り
の長寿命化は相反関係にある。
【0005】同様な相反関係はイオンビーム形状を制限
するステンシルマスク(以下、マスクと略す)にも見ら
れる。このマスクは投影型イオンビーム装置などに用い
られている。この装置は、イオンビームで照射したマス
ク上の開口パターンをレンズで縮小して試料上に投射
し、その投射部に生じる物理的または化学的な変化を利
用して試料上に微細なパターンの加工を施す装置であ
る。
【0006】従来例として、イオンビームでマスクのパ
ターンをホトレジストが塗布されたウエハ試料に露光す
るイオン投射リソグラフィ装置が、論文集マイクロエレ
クトロニクスエンジニアリング、第17巻(1992
年)第229頁から240頁にかけて、チャルプカらに
よる論文(A. Chalupka et al., "A Progress in Ion Pr
ojection Lithography", Microelectronic Engineerin
g, 17(1992)229-240)に示されている。この投射型イオ
ンビーム装置の概要を第5図に示す。イオン源301よ
り引き出したイオンビーム302は照射光学系303に
よりマスク304に照射される。イオン源301はホト
レジストに微細なパターンを形成するために軽元素の水
素やヘリウムのイオン生成を対象としたデュオプラズマ
トロン型イオン源である。マスクステージ305に保持
されたマスク304には開口パターン304が設けられ
ている。マスク304を通過したイオンビーム302は
集束レンズ306及び投射レンズ307からなる投射光
学系により試料308に投射される。このとき、投射レ
ンズ307はマスク304に設けた開口パターンの像を
試料308上に縮小して投射する。試料308は試料ス
テージ309に保持されていて、一回のイオンビーム投
射の完了毎に試料ステージ309を逐次移動し、試料面
上の異なる位置に同じパターンをくり返し投射する。こ
れにより試料面全体に同じパターンを数多く露光するこ
とができる。また、これらのイオン光学系は真空容器3
10内に置かれている。投射イオンビームによってパタ
ーン露光したレジスト塗布試料は、その後、現像して露
光部のレジストを除去してマスク開口パターンの縮小パ
ターンを形成することができる。
【0007】形成されるべきパタ−ンが微細化されるに
伴って開口パタ−ンの開口サイズを小さくする必要があ
るだけでなく、その厚さを薄くすることが必要となる。
開口パタ−ンの開口側壁でのイオン散乱が問題となるか
らである。したがって、この場合は、イオンビ−ムの強
度を制限する絞り板の場合と同様に、マスクの寿命が短
縮されるという問題が生じる。というのも、マスクは常
にイオンビーム照射されているためにスパッタリング損
傷を受け、それによって次第に薄くなり、開口パタ−ン
の開口が大きくなるからである。この開口変形により所
望の開口パターンが形成できなくなったとき、マスクは
寿命となり、新マスクと交換することになる。マスク交
換は交換時間を要すると共に、イオンビームの再調整な
ど、煩雑な作業を伴う。
【0008】以上の説明から、集束イオンビ−ム装置な
どにおいては、分解能向上や絞り孔側壁でのイオンビ−
ム散乱防止といった観点からは、絞り板の絞り孔径及び
その厚さ寸法を小さくすることが望ましいが、その反
面、寿命の低下が伴うことが理解される。同様に、投射
型イオンビ−ム装置などにおいても、形成されるべき開
口パタ−ンの微細化及び開口パタ−ンの開口側壁でのイ
オンビ−ム散乱防止といった観点から、開口パタ−ンの
サイズ及びその厚さ寸法を小さくすることが望ましい
が、その反面、寿命の低下という問題が伴うことが理解
される。たとえば、絞り孔径又は開口サイズが特に50
μm以下、厚さが10μm以下のイオンビ−ム制限絞り
板又はマスクでは、その基板材料としてスパッタリング
収率の低いタングステンやモリブテンを用いても、その
実用寿命は数か月と短いことがわかった。
【0009】特開平5−159730号公報には、集束
イオンビ−ム装置などにおいて、アパ−チャの、イオン
ビ−ム衝撃を受ける部分を焼結体で構成し、これに低融
点金属を含浸又は浸透させることが示されている。これ
によれば、ある程度のアパ−チャの長寿命化が期待でき
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような技
術においては、焼結体を用いているがためにアパ−チャ
を上述のように薄く加工し、かつ小さい絞り孔を形成す
ることが実際上困難である。したがって、開口側壁での
十分なイオンビ−ム散乱防止効果を期待し得ない。
【0011】本発明の目的は絞り孔側壁でのイオンビ−
ム散乱防止効果を高めるために絞り孔部分を薄くするこ
とができると共に、長寿命化を図ることができるイオン
ビーム制限絞り板及び集束イオンビ−ム装置を提供する
ことにある。
【0012】本発明のもう一つの目的は開口パタ−ンの
開口側壁でのイオンビ−ム散乱防止効果を高めるために
開口パタ−ン部分を薄くすることができると共に、長寿
命化を図ることができるマスク及び投射型イオンビ−ム
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では、イオンビー
ムの強度を制限する絞り孔を有する絞り基板は非焼結型
であり、その非焼結型絞り基板の、イオンビ−ム入射側
における絞り孔周辺の表面は液状金属膜で被覆される。
【0014】本発明では、もう一つの側面によれば、イ
オンビームの強度を制限する絞り孔を有する絞り基板は
非焼結型であり、その非焼結型絞り基板の、イオンビ−
ムによって衝撃を受ける部分を含む表面は液状金属膜で
被覆される。
【0015】本発明では、別の側面によれば、イオンビ
−ムの形状を制限する開口パタ−ンを有するマスク基板
は非焼結型であり、その非焼結型マスク基板の、イオン
ビ−ムによって衝撃を受ける部分を含む表面は液状金属
膜で被覆される。
【0016】本発明によれば、イオンビ−ムスパッタに
よって液状金属膜が薄くなっても、その薄くなった部分
は、その部分への、その周辺(イオンビ−ム照射を受け
ていない部分)にある液状金属の流れ込みによって修復
され、したがって、長寿命化が図られる。また、基板は
非焼結型であるため、薄く加工することができ、このた
め、絞り孔の側壁又は開口パタ−ンの開口側壁でのイオ
ンビ−ム散乱防止効果が高められる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1(a)〜(c)は実施例で用
いられるイオンビ−ム制限絞り板102の絞り基板10
2a表面の溶融状態の金属による濡れ状態を説明するも
のである。図(a)は未照射の絞り基板102aの、イ
オンビ−ムの強度を制限する絞り孔201、202の周
辺の表面に溶融金属元素であるガリウム(Ga:融点約
30℃)の液滴203を多数付着させたものである。本
例における絞り孔201および202の孔径はそれぞれ
10μmおよび20μmである。図(b)はこの絞り基
板の絞り孔201に30keVのGaイオンビーム20
4をしばらく照射した後のGa金属の濡れを示したもの
である。イオンビーム照射誘起によりイオンビーム照射
領域内のみにGaが拡散し、そこを薄いGa液状薄膜2
03aが覆う。図(c)は絞り孔202にもイオンビー
ム照射を行ない液状薄膜203aが形成されたものを示
したものである。イオンビーム照射の領域外では、Ga
液滴の絞り基板102aへの濡らしは室温ではほとんど
進行せず、表面張力のために付着当時の形状を保持して
いる。このイオンビーム照射の領域外の液滴とイオンビ
ーム照射領域内に形成された液状薄膜とがつながってい
る場合は、この液滴がGa貯め部として働く。つまり、
この液状薄膜が入射ビーム204によるスパッタリング
により薄くなっても、すぐに周辺のGa液滴から流入が
あり、自己修復が行われる。
【0018】ここで、付着させる液滴の大きさは数10
0μm以下で、また、イオンビ−ム照射による誘起拡散
で形成した液状薄膜の厚さは数μm以下である。形状修
復の観点からは、液状薄膜の厚さは最低0.1μmあれ
ば十分である。誘起拡散の速度は温度の影響を受け、高
温になるほど速くなる。したがって、絞り基板やマスク
基板を熱伝導やランプなどで加熱して温度を上げると、
短時間で液状被覆膜を形成することができる。イオンビ
−ム照射後の50%被覆は、付着液滴の密度、温度、絞
り基板やマスクの材質や表面粗さにも依存するが、通常
数時間から10時間で行える。
【0019】絞り基板102aは薄く仕上げられるよう
に非焼結型材料、すなわちタングステン、モリブテン、
ステンレス、シリコン、又はシリコン化合物で作られ
る。
【0020】図1(a)に示した多数のGa微滴を付着
させたイオンビ−ム制限絞り板をFIB装置に採用し
た。その概略構成はイオンビ−ム制限絞り板を除いて図
4と同じである。数日の使用で、使用したイオンビ−ム
制限絞り板の絞り孔周辺のイオンビーム照射部をGa液
状薄膜で覆うことができた。これにより、絞り板の長寿
命化が図られた。
【0021】図2は本発明の実施例で用いたガリウム−
インジュウム合金(Ga−In合金:融点約18℃)の
液状薄膜で覆ったマスクの断面概略図である。304a
はマスクステ−ジ305によって保持されているマスク
304(後述の図5)のマスク基板、315はその、イ
オン照射側表面に形成されている液状薄膜、317は開
口パタ−ンである。マスク基板304aは非焼結型材料
であるシリコンで作られている。イオンビ−ム制限絞り
板の場合と同様、使用前に多数のGa−In液滴を付着
しておけば、数日の初期使用でビーム照射領域内をGa
−In液状薄膜で覆うことができた。これを採用した投
影型イオンビーム装置においてはマスクの長寿命化が図
られた。マスク基板304aとマスクステージ305と
の境界部には溶融Ga−In合金が溜り、貯め部の役割
を果たす。これにより溶融金属の被覆層315がイオン
ビーム照射により薄くなっても、この貯め部より溶融合
金が拡散、補給され自己修復される。これによりマスク
寿命を約10倍の約5000時間に延ばすことができ
た。
【0022】イオンビ−ム制限絞り板やマスクの表面を
被覆する液状金属の材料には、(1)室温近傍の低融点
であること、(2)融点近傍で蒸気圧が低いこと、
(3)イオンビ−ム制限絞り板あるいはマスクと濡れる
が化学反応しないことなどの条件が要求される。上記実
施例で用いたGaやGa−In合金は上記条件を満足す
る好都合材料である。更に、イオンビ−ム絞り板やマス
クに加熱機構を設けることができれば、融点のより高い
材料まで拡張できる。
【0023】また、イオンビ−ム絞り板やマスクへの液
状金属の初期被覆の方法には、上記実施例ではイオンビ
ーム照射による誘起拡散を利用した。他の方法として、
イオンビ−ム制限絞り板やマスクを真空中で加熱して液
状(溶融)金属に浸すことによっても達成できる。
【0024】図2の実施例は1枚構成のマスクである
が、本発明の基本アイデアは幅サイズが可変の複数枚の
スリットから構成されたマスクにも適用できる。複数枚
のスリット構成のマスクは、開口パターン形状が可変で
きる特徴がある。図3は本発明のもとづく実施例として
の2枚の可変スリット構成のマスクの断面図で、320
と321は非焼結型の可動マスク基板、322は可動マ
スク基板の微動手段、323はスリット状の開口パタ−
ン、302は入射イオンビーム、324は開口パタ−ン
323を通過したイオンビームである。2枚の可動可変
スリット基板320と321の上には液状金属の被覆膜
315がある。
【0025】また、上述の例ではマスクの基板材料とし
てシリコンを用いたが、非焼結型材である酸化シリコン
などの絶縁材料が用いられても良い。基板表面は液状金
属で被覆されているので、基板材料が絶縁性材料であっ
ても電気的チャージアップなどの問題は生じない。本発
明のマスクの採用により、寿命が約1桁長くできた。
【0026】更に、本発明のマスクを投影型イオンビー
ム装置に採用した。その概略構成はマスク以外は図5と
同じである。発明によりマスクの寿命が1桁以上長くな
り、その結果、マスク交換の頻度が少なくなり、装置の
安定稼動時間の割合が飛躍的に改善された。
【0027】イオンビ−ム絞り板およびマスクの長寿命
化は付着させた溶融金属の量に依存するが、実用的には
約1桁アップの効果が得られた。この改善効果はイオン
ビ−ム絞り板あるいはマスクの厚さに10μm以下が要
求され、かつ絞り孔径あるいはマスクの開口パタ−ンの
開口サイズが50μm以下である場合に大きい。本発明
の絞り板およびマスクをそれぞれFIB装置および投影
型イオンビーム装置に採用することにより、ビーム強度
や形状が長時間安定なイオンビームが供給でき、微細デ
バイスや高機能性材料開発における微細加工や高分解能
観察が高信頼性に遂行することができた。
【0028】前述の説明から、イオンビ−ムスパッタに
よって液状金属膜が薄くなっても、その薄くなった部分
は、その部分への、その周辺(イオンビ−ム照射を受け
ていない部分)にある液状金属の流れ込みによって修復
され、したがって、長寿命化が図られることが理解され
る。また、基板は非焼結型であるため、薄く加工するこ
とができ、このため、絞り孔の側壁又は開口パタ−ンの
開口側壁でのイオンビ−ム散乱防止効果が高められる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、絞り孔側壁でのイオン
ビ−ム散乱防止効果を高めるために絞り孔部分を薄くす
ることができると共に、長寿命化を図ることができるイ
オンビーム制限絞り板及び集束イオンビ−ム装置が提供
される。
【0030】本発明によればまた、開口パタ−ンの開口
側壁でのイオンビ−ム散乱防止効果を高めるために開口
パタ−ン部分を薄くすることができると共に、長寿命化
を図ることができるマスク及び投射型イオンビ−ム装置
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のイオンビ−ム制限絞り板に
おける液状金属薄膜の形成説明図。
【図2】本発明の一実施例のステンシルマスクの断面
図。
【図3】本発明のもう一つの実施例の開口パターンの形
状が可変できるステンシルマスクの断面図。
【図4】本発明のイオンビ−ム制限絞り板を採用した集
束イオンビ−ム装置の概略構成図。
【図5】本発明のマスを採用した投影型イオンビーム装
置の概略構成図。
【符号の説明】
100:金属イオン源、101:コンデンサーレンズ、
102:イオンビ−ム制限絞り板、102a:絞り基
板、103:アライナー・スティグマ、104:ブラン
カー、105:偏向器、106:対物レンズ、107:
二次粒子検出器、108:試料、109:試料ステー
ジ、201、202:絞り孔、203:液滴、204:
照射イオンビーム、301:イオン源、302:イオン
ビーム、303:照射光学系、304:マスク、304
a:マスク基板、305:マスクステージ、306:集
束レンズ、307:投射レンズ:308:試料、30
9:試料ステージ、310:真空容器、315:液状
(溶融)金属膜、320、321:可動スリット基板、
322:可動スリット基板の微動手段、323:開口、
324:開口を通過したイオンビーム。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオンビームの強度を制限する絞り孔を有
    する非焼結型絞り基板と、該非焼結型絞り基板の、前記
    イオンビ−ム入射側における前記絞り孔周辺の表面を被
    覆する液状金属膜とを含むことを特徴とするイオンビー
    ム制限絞り板。
  2. 【請求項2】イオンビームの強度を制限する絞り孔を有
    する非焼結型絞り基板と、該非焼結型絞り基板の、前記
    イオンビ−ムによって衝撃を受ける部分を含む表面を被
    覆する液状金属膜とを含むことを特徴とするイオンビー
    ム制限絞り板。
  3. 【請求項3】前記液状金属膜はガリウム又はガリウム合
    金で作られていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載されたイオンビーム制限絞り板。
  4. 【請求項4】前記非焼結型絞り基板の前記絞り孔部分の
    厚さは10μm以下であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載されたイオンビーム制限絞り板。
  5. 【請求項5】前記絞り孔の径は50μm以下であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載されたイオ
    ンビーム制限絞り板。
  6. 【請求項6】前記非焼結型絞り基板はタングステン、モ
    リブテン、ステンレス、シリコン、又はシリコン化合物
    で作られていることを特徴とする請求項1〜5に記載さ
    れたイオンビ−ム制限装置。
  7. 【請求項7】イオン源と移動可能な試料ステ−ジに保持
    された試料との間にコンデンサーレンズ、イオンビーム
    制限絞り板、偏向器及び対物レンズを同順に配置し、更
    に前記試料から発生した荷電粒子を検出する荷電粒子検
    出器を含む集束イオンビーム装置において、前記イオン
    ビーム制限絞り板を請求項1〜5のいずれかに記載され
    たイオンビーム制限絞り板で構成したことを特徴とする
    集束イオンビーム装置。
  8. 【請求項8】イオンビ−ムの形状を制限する開口パタ−
    ンを有する非焼結型マスク基板と、該非焼結型マスク基
    板の、前記イオンビ−ムによって衝撃を受ける部分を含
    む表面を被覆する液状金属膜とを含むことを特徴とする
    マスク。
  9. 【請求項9】前記開口パタ−ンを形成する複数の非焼結
    型可変マスク基板を含み、該非焼結型可変マスク基板は
    前記開口パタ−ンのサイズを変えるように移動可能であ
    ることを特徴とする請求項8に記載されたマスク。
  10. 【請求項10】前記液状金属膜はガリウム又はガリウム
    合金で作られることを特徴とする請求項8又は9に記載
    されたマスク。
  11. 【請求項11】前記非焼結型マスク基板の前記開口パタ
    −ン部分の厚さは10μm以下であることを特徴とする
    請求項8〜10のいずれかに記載されたマスク。
  12. 【請求項12】前記開口パタ−ンの開口サイズは50μ
    m以下であることを特徴とする請求項8〜11のいずれ
    かに記載されたマスク。
  13. 【請求項13】イオン源、マスク、該マスクを保持する
    マスクステージ、前記イオン源から引き出したイオンビ
    ームを前記マスクに照射する照射光学系、試料を保持
    し、移動する試料ステージ、及び前記マスクの開口パタ
    −ンの像を前記試料上に形成する投射光学系から構成さ
    れた投射型イオンビーム装置において、前記マスクを請
    求項8〜12のいずれかに記載されたマスクで構成した
    ことを特徴とした投射型イオンビーム装置。
JP11875996A 1996-05-14 1996-05-14 イオンビーム制限絞り板、マスク、集束イオンビーム装置及び投射型イオンビーム装置 Pending JPH09306402A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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