JP2001255511A - 表示装置及び表示装置取付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型薄型、絶縁性に優れ、機器全体及び
液晶への電磁ノイズの放射を抑え、インバータからバッ
クライトへの供給電力の損失が小さい装置を実現するこ
と。 【解決手段】 液晶パネル１０１の背面１０２にエッジ
型バックライト１０３を一体に構成し、エッジ型バック
ライト１０３の厚みが薄い側１０６の背面１０７にイン
バータ１０８を取付け、液晶パネル１０１の液晶表示面
１１２を除く装置本体表面をシールドケース１１３で覆
う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、小型映像表示機器
や携帯電話等に使用する液晶の表示装置及び表示装置取
付方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、液晶の表示装置が搭載された小型
映像表示機器や携帯電話等の需要が急増している。従来
の表示装置として、特開平５−１１３５６３号公報、特
開平８−３２０４７２号公報等に記載されているものが
ある。

【０００３】この表示装置において透過型液晶に情報を
表示させる場合、液晶パネル背面に液晶全体をむらなく
照らすためのバックライト及びこれを駆動するためのイ
ンバータが必要となる。

【０００４】図６は、携帯電話２に取付けられた従来の
表示装置１の側面図である。

【０００５】図６に示すように、従来の表示装置１は、
液晶パネル１１とバックライト１２を一体ユニット（以
下、「バックライトユニット」という）とし、これとイ
ンバータ１３とを別ユニットで構成している。

【０００６】そして、インバータ１３とバックライト１
２内部の蛍光管１４とを電線１５によって配線し、イン
バータ１３で高電圧を発生させてバックライト１２の蛍
光管１４を駆動している。

【０００７】また、バックライトユニット及びインバー
タ１３は、携帯電話２のマザーボード２１に取付けら
れ、液晶パネル１１は、ＦＰＣ（フレキ基板）１６を介
してマザーボード２１のコネクタ２２に接続される。

【０００８】ここで、バックライトユニットには、図７
に示すエッジ型、図８に示す直下型等がある。

【０００９】図７に示すエッジ型のバックライトユニッ
トは、液晶３１の背面の一端部３２に配置した棒状の直
管型蛍光管３３から発せられた光を導光板３４で一様に
拡散して液晶３１の背面を一様に照らす構成を採る。ま
た、エッジ型のバックライトは、直管型蛍光管３３が配
置されている端部３２が最も厚く、端部３２の反対側の
端部３５が最も薄く、端部３２から端部３５に向かうほ
ど薄くなる形状を有する。

【００１０】一方、図８に示す直下型のバックライトユ
ニットは、液晶４１の背面全体に配置したＵ字蛍光管４
２から発せられた光と反射板４３による反射光とによっ
て液晶４１の背面を一様に照らす構成を採る。

【００１１】小型機器等で、表示装置のバックライトユ
ニットを実装するためのスペースが少ない場合には、蛍
光管が配置されていない側の端部の厚みが薄いエッジ型
のバックライトが用いられる。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の表示装置は、インバータ１３で発生した高電圧によ
ってマザーボード２１上の部品の絶縁破壊が発生しない
ように、高電圧が印加される電線１５とマザーボード２
１との絶縁距離を確保する必要があり、インバータ１３
自体もシールドを施す必要があるため、装置全体として
の小型化が妨げられるという問題を有する。

【００１３】また、電線１５からの電磁ノイズが携帯電
話２の外部アンテナ２３、内部アンテナ２４等に回り込
むことを防ぐために電線１４をシールド電線にして電磁
ノイズの軽減を図ると、信号部とシールド部との静電容
量によって電力損失が発生するので、所定の輝度を得る
ためにインバータ１３の電力を上げなければならないと
いう問題も有する。

【００１４】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、小型薄型、絶縁性に優れ、機器全体及び液晶への
電磁ノイズの放射を抑え、インバータからバックライト
への供給電力の損失が小さい表示装置を提供することを
目的とする。

【００１５】

【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は、透
過型液晶に情報を表示させる液晶パネルと、この液晶パ
ネルの背面に一体に構成されて液晶全体をむらなく照ら
すエッジ型バックライトと、このエッジ型バックライト
の厚みが薄い側の背面に取付けられ、前記エッジ型バッ
クライトを駆動するインバータとを具備する構成を採
る。

【００１６】この構成により、エッジ型バックライトが
直管型蛍光管が配置されている端部の反対側の端部が最
も薄い形状を有することを利用して、表示装置の全体の
厚みを薄くすることができる。

【００１７】本発明の表示装置は、液晶パネルの液晶表
示面を除く装置本体表面を覆い、電磁ノイズの放射を抑
えるシールドケースを具備する構成を採る。

【００１８】この構成により、電磁ノイズの放射を抑
え、携帯電話等の無線性能の劣化を防ぐことができる。

【００１９】本発明の表示装置は、シールドケースの形
状を、高圧部と所定の絶縁距離を確保し、しかも、他の
部品と静電容量による電力損失が所定値より小さくなる
間隔を保つように形成する構成を採る。

【００２０】この構成により、シールドケースを含めた
表示装置の全体の厚みを薄くできる。また、シールドケ
ースの背面には凹部が設けられることになる。

【００２１】本発明の表示装置は、シールドケースの背
面に凹部を形成し、装置本体を取付ける機器のマザーボ
ードのコネクタが前記凹部に位置するように装置本体を
マザーボードに取付ける構成を採る。

【００２２】この構成により、機器全体の薄型化を図る
ことができる。

【００２３】本発明の表示装置は、インバータの基板を
ベタグランドとする構成を採る。

【００２４】本発明の表示装置は、ベタグランド形成面
がエッジ型バックライトと接するようにインバータの基
板を配置する構成を採る。

【００２５】これらの構成により、インバータが発する
電磁波ノイズが、液晶パネル及び機器全体の部品に与え
る影響を軽減することができる。

【００２６】本発明の表示装置は、液晶パネルの金属シ
ャーシとシールドケースとを接触させ、シールドケース
とフレキ基板のグランドとを接触させる構成を採る。

【００２７】この構成により、インバータが発する電磁
波ノイズが、液晶パネル及び機器全体の部品に与える影
響を軽減することができる。

【００２８】本発明の表示装置は、インバータのトラン
スに圧電セラミックストランスを用いる構成を採る。

【００２９】一般に厚みが電磁トランスより薄い圧電セ
ラミックストランスを用いることにより、表示装置の全
体の厚みをさらに薄くすることができる。

【００３０】本発明の表示装置取付方法は、表示装置の
液晶表示面以外の表面を覆うシールドケースの液晶表示
面の反対面に凹部を形成し、マザーボードのコネクタが
シールドケースの背面の凹部に位置するようにマザーボ
ードに取付ける方法を採る。

【００３１】この方法により、機器全体の薄型化を図る
ことができる。

【００３２】本発明の表示装置取付方法は、エッジ型バ
ックライトとインバータを接続する電線のグランド端子
を、装置本体を取付ける機器の外部アンテナ側に配置
し、高圧端子を外部アンテナの反対側に配置する方法を
採る。

【００３３】この方法により、インバータが発する電磁
ノイズが外部アンテナに与える影響を軽減できる。

【００３４】

【発明の実施の形態】本発明の骨子は、液晶パネルの背
面にエッジ型バックライトを一体に構成し、このエッジ
型バックライトの厚みが薄い側の背面にインバータを取
付け、液晶パネルの液晶表示面を除く装置本体表面をシ
ールドケースで覆うことである。

【００３５】以下、本発明の実施の形態について、添付
図面を参照して詳細に説明する。

【００３６】図１は、本発明の一実施の形態に係る表示
装置１００の側面図であり、図２は、本実施の形態に係
る表示装置１００の斜視図であり、図３は、本実施の形
態に係る表示装置１００の背面図である。また、図４
は、本実施の形態に係る表示装置１００を携帯電話２０
０に取付けられた状態を示す側面図であり、図５は、本
実施の形態に係る表示装置１００を携帯電話２００に取
付けられた状態を示す背面図である。

【００３７】図１から図３に示すように、本実施の形態
に係る表示装置１００は、液晶パネル１０１の背面１０
２にエッジ型バックライト１０３を一体に取り付けた構
成を採り、エッジ型バックライト１０３の一端部１０４
の内部に直管型蛍光管１０５が配置される。

【００３８】エッジ型バックライト１０３は、直管型蛍
光管１０５が配置されている一端部１０４が最も厚く、
一端部１０４の反対側の端部１０６が最も薄く、一端部
１０４から端部１０６に向かうほど薄くなる形状を有す
る。

【００３９】絶縁体であるエッジ型バックライト１０３
の背面１０７には、インバータ１０８のインバータ基板
１０９が取付けられる。インバータ１０８は、インバー
タ基板１０９及び変圧器１１０から主に構成される。そ
して、変圧器１１０と直管型蛍光管１０５とを高電圧線
１１１によって配線し、インバータ１０８で高電圧を発
生させて直管型蛍光管１０５を駆動する。

【００４０】ここで、変圧器１１０のインバータ基板１
０９に対する取付け位置は、エッジ型バックライト１０
３の端部１０６側である。これにより、表示装置１００
の全体の厚みを薄くすることができる。さらに、変圧器
１１０として、一般に厚みが電磁トランスより薄い圧電
セラミックストランスを用いることにより、表示装置１
００の全体の厚みをさらに薄くすることができる。

【００４１】表示装置１００は、液晶パネル１０１の液
晶表示面１１２以外の面をシールドケース１１３で覆わ
れる。これにより、電磁ノイズの放射を抑え、携帯電話
等の無線性能の劣化を防ぐことができる。

【００４２】シールドケース１１３の背面１１４には、
変圧器１１０の高電圧部、高電圧線１１１及び直管型蛍
光管１０５の高電圧部と所定の絶縁距離を確保し、か
つ、他の部品と静電容量による電力損失が小さくなる所
定の間隔を保つように、凹部１１５が設けられる。

【００４３】また、液晶パネル１０１には、ＦＰＣ（フ
レキ基板）１１６が接続され、インバータ１０８のイン
バータ基板１０９には、ＦＰＣ１１７が接続される。こ
こで、インバータ基板１０９の片面にベタグランドを形
成することにより、インバータ１０８が発する電磁波ノ
イズが、液晶パネル１０１及び機器全体の部品に与える
影響を軽減することができる。なお、インバータ基板１
０９は、ベタグランド形成面がエッジ型バックライト１
０３と接するように配置される。

【００４４】また、液晶パネル１０１の金属シャーシ１
１８とシールドケース１１３とを接触させ、シールドケ
ース１１３とＦＰＣ１１７のグランドとを接触させるこ
とにより、インバータ１０８が発する電磁波ノイズが、
液晶パネル１０１及び機器全体の部品に与える影響を軽
減することができる。

【００４５】そして、図４に示すように、表示装置１０
０は、コネクタ２０２、外部アンテナ２０３、内部アン
テナ２０４等が組み付けられたマザーボード２０１に取
付けられ、ＦＰＣ１１６及びＦＰＣ１１７はコネクタ２
０２に接続される。

【００４６】ここで、表示装置１００を、コネクタ２０
２がシールドケース１１３の背面１１４の凹部１１５に
位置するようにマザーボード２０１に取付けることによ
り、機器全体の薄型化を図ることができる。

【００４７】さらに、図５に示すように、高電圧線１１
１のグランド端子を外部アンテナ２０３側に配置し、高
圧端子を外部アンテナ２０３の反対側に配置することに
より、インバータ１０８が発する電磁ノイズが外部アン
テナ２０３に与える影響を軽減できる。

【００４８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の表示装置
及び表示装置取付方法によれば、小型薄型、絶縁性に優
れ、機器全体及び液晶への電磁ノイズの放射を抑えるこ
とができ、しかも、インバータからバックライトへの供
給電力の損失を小さくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る表示装置の側面図

【図２】上記実施の形態に係る表示装置の斜視図

【図３】上記実施の形態に係る表示装置の背面図

【図４】上記実施の形態に係る表示装置を携帯電話に取
付けられた状態を示す側面図

【図５】上記実施の形態に係る表示装置を携帯電話に取
付けられた状態を示す背面図

【図６】従来の表示装置を携帯電話に取付けられた状態
を示す側面図

【図７】従来のエッジ型バックライトユニットの斜視図

【図８】従来の直下型バックライトユニットの斜視図

【符号の説明】

１００ 表示装置 １０１ 液晶パネル １０３ エッジ型バックライト １０５ 直管型蛍光管 １０８ インバータ １０９ インバータ基板 １１０ 変圧器 １１３ シールドケース １１６、１１７ ＦＰＣ ２００ 携帯電話 ２０１ マザーボード ２０２ コネクタ ２０３ 外部アンテナ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳橋 秀広 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目３番１ 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 大江 信行 大阪府大阪市北区長柄東２丁目９番95号 ウエスト電気株式会社内 (72)発明者 加宅田 忠 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目３番１ 号 松下通信工業株式会社内 Ｆターム(参考） 2H089 HA40 JA10 QA10 QA11 QA16 TA02 TA08 TA18 2H092 GA50 GA53 GA64 NA11 NA26 PA06 PA13 2H093 NC02 NC21 NC42 ND37 ND40 ND42 ND60 NE03 NE06 NE07 NE10 5G435 AA16 BB12 EE02 EE27 GG24 GG31 HH11 LL07

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 透過型液晶に情報を表示させる液晶パネ
   ルと、この液晶パネルの背面に一体に構成されて液晶全
   体をむらなく照らすエッジ型バックライトと、このエッ
   ジ型バックライトの厚みが薄い側の背面に取付けられ、
   前記エッジ型バックライトを駆動するインバータとを具
   備することを特徴とする表示装置。
2. 【請求項２】 液晶パネルの液晶表示面を除く装置本体
   表面を覆い、電磁ノイズの放射を抑えるシールドケース
   を具備することを特徴とする請求項１記載の表示装置。
3. 【請求項３】 シールドケースの形状を、高圧部と所定
   の絶縁距離を確保し、しかも、他の部品と静電容量によ
   る電力損失が所定値より小さくなる間隔を保つように形
   成することを特徴とする請求項２記載の表示装置。
4. 【請求項４】 シールドケースの背面に凹部を形成し、
   装置本体を取付ける機器のマザーボードのコネクタが前
   記凹部に位置するように装置本体をマザーボードに取付
   けることを特徴とする請求項３記載の表示装置。
5. 【請求項５】 インバータの基板をベタグランドとする
   ことを特徴とする請求項１から請求項４のいずれかに記
   載の表示装置。
6. 【請求項６】 ベタグランド形成面がエッジ型バックラ
   イトと接するようにインバータの基板を配置することを
   特徴とする請求項５記載の表示装置。
7. 【請求項７】 液晶パネルの金属シャーシとシールドケ
   ースとを接触させ、シールドケースとフレキ基板のグラ
   ンドとを接触させることを特徴とする請求項１から請求
   項５のいずれかに記載の表示装置。
8. 【請求項８】 インバータのトランスに圧電セラミック
   ストランスを用いることを特徴とする請求項１記載の表
   示装置。
9. 【請求項９】 表示装置の液晶表示面以外の表面を覆う
   シールドケースの液晶表示面の反対面に凹部を形成し、
   マザーボードのコネクタがシールドケースの背面の凹部
   に位置するようにマザーボードに取付けることを特徴と
   する表示装置取付方法。
10. 【請求項１０】 エッジ型バックライトとインバータを
    接続する電線のグランド端子を、装置本体を取付ける機
    器の外部アンテナ側に配置し、高圧端子を外部アンテナ
    の反対側に配置することを特徴とする表示装置取付方
    法。