JP2001253801A - 農薬粒剤 - Google Patents

農薬粒剤

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JP2001253801A
JP2001253801A JP2000066905A JP2000066905A JP2001253801A JP 2001253801 A JP2001253801 A JP 2001253801A JP 2000066905 A JP2000066905 A JP 2000066905A JP 2000066905 A JP2000066905 A JP 2000066905A JP 2001253801 A JP2001253801 A JP 2001253801A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農薬活性成分の徐放化効率のより高い農薬粒
剤を提供する。 【解決手段】 (a) i) 固体担体を含有する固体連続相
及び ii) 溶剤を主に含有し、該固体連続相の空隙部に
保持されてなる溶剤相からなり、且つ固体連続相及び溶
剤相の少なくとも一方に農薬活性成分を含有する内核、
並びに(b) 該内核を被覆してなる被覆層からなる農薬粒
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農薬粒剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】樹脂に
よる被覆によって、農薬活性成分の溶出を制御し、効力
の持続性を高めた徐放化農薬粒剤が提案されている(特
公昭60−44967号公報、特公昭64−4484号
公報等)。しかしながら、これら従来の樹脂被覆された
農薬粒剤の場合、農薬活性成分の徐放化効果を付与する
ためには、比較的多量の樹脂が必要とされているのが現
状であり、使用する樹脂量当たりの徐放化の効率の高い
農薬粒剤の開発が望まれていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】かかる状況下、本発明者
らは農薬粒剤について検討を重ねた結果、内核と被覆層
からなる被覆粒剤において、溶剤を内核の特定部位に存
在させることにより、従来の被覆粒剤に比し含まれる農
薬活性成分の効率的徐放化が達成されることを見出し、
本発明に至った。即ち本発明は、(a) i) 固体担体を含
有する固体連続相及び ii) 溶剤を主に含有し、該固体
連続相の空隙部に保持されてなる溶剤相からなり、且つ
固体連続相及び溶剤相の少なくとも一方に農薬活性成分
を含有する内核、並びに(b) 該内核を被覆してなる被覆
層からなる農薬粒剤(以下、本発明粒剤と記す)及びそ
の製造方法に関するものである。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明における内核は、農薬活性
成分、固体担体及び溶剤を含有する。そして、固体担体
を含有する固体連続相及び、主に溶剤からなり、該固体
連続相の空隙部に保持されてなる溶剤相からなる、通常
は粒状の構造物である。該固体連続相は通常、その内部
または表面に複数の孔、窪み等の空隙部を有する粒状物
である。該溶剤相は通常、該固体連続相に形成された
孔、窪み等の空隙部に保持されて存在している。被覆層
は、内核を3次元的に包囲する被膜状構造物である。本
発明粒剤における内核の含有量は、通常50〜99.9
重量%、好ましくは85〜99.8重量%である。
【0005】本発明において用いられる農薬活性成分として
は、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、昆虫成長制御剤、植物成
長制御剤等を挙げることができ、例えば次に示す化合物
を具体的に挙げることができる。フェニトロチオン
[O,O−ジメチルO−(3−メチル−4−ニトロフェ
ニル)ホスホロチオエート]、フェンチオン[O,O−
ジメチルO−(3−メチル−4−(メチルチオ)フェニ
ル)ホスホロチオエート]、ダイアジノン[O,O−ジ
エチル−O−2−イソプロピル−6−メチルピリミジン
−4−イルホスホロチオエート]、クロルピリホス
[O,O−ジエチル−O−3,5,6−トリクロロ−2
−ピリジルホスホロチオエート]、アセフェート[O,
S−ジメチルアセチルホスホラミドチオエート]、メチ
ダチオン[S−2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−2−
オキソ−1,3,4−チアジアゾール−3−イルメチル
O,O−ジメチルホスホロジチオエート]、ジスルホト
ン[O,O−ジエチルS−2−エチルチオエチルホスホ
ロジチオエート]、DDVP[2,2−ジクロロビニル
ジメチルホスフェート]、スルプロホス[O−エチルO
−4−(メチルチオ)フェニルS−プロピルホスホロジ
チオエート]、シアノホス[O−4−シアノフェニル
O,O−ジメチルホスホロチオエート]、ジオキサベン
ゾホス[2−メトキシ−4H−1,3,2−ベンゾジオ
キサホスホリン−2−スルフィド]、ジメトエート
[O,O−ジメチル−S−(N−メチルカルバモイルメ
チル)ジチオホスフェート]、フェントエート[エチル
2−ジメトキシホスフィノチオイルチオ(フェニル)ア
セテート]、マラチオン[ジエチル(ジメトキシホスフ
ィノチオイルチオ)サクシネート]、トリクロルホン
[ジメチル2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシエ
チルホスホネート]、アジンホスメチル[S−3,4−
ジヒドロ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン
−3−イルメチルO,O−ジメチルホスホロジチオエー
ト]、モノクロトホス[ジメチル−{(E)−1−メチ
ル−2−(メチルカルバモイル)ビニル)ホスフェー
ト]、エチオン[O,O,O′,O′−テトラエチル−
S,S′−メチレンビス(ホスホロジチオエート)]等
の有機リン系化合物、
【0006】BPMC[2−sec−ブチルフェニルメチル
カーバメート]、ベンフラカルブ[エチル N−{2,
3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イ
ルオキシカルボニル(メチル)アミノチオ}−N−イソ
プロピル−β−アラニネート]、プロポキスル[2−イ
ソプロポキシフェニル−N−メチルカーバメート]、カ
ルボスルファン[2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
−7−ベンゾ[b]フラニル N−ジブチルアミノチオ
−N−メチルカーバメート]、カルバリル[1−ナフチ
ル−N−メチルカーバメート]、メソミル[S−メチル
−N−(メチルカルバモイルオキシ)チオアセトイミデ
ート]、エチオフェンカルブ[2−(エチルチオメチ
ル)フェニルメチルカーバメート]、アルジカルブ[2
−メチル−2−(メチルチオ)プロピオンアルデヒド
O−メチルカルバモイルオキシム]、オキサミル[N,
N−ジメチル−2−メチルカルバモイルオキシイミノ−
2−(メチルチオ)アセトアミド]、フェノチオカルブ
[S−4−フェノキシブチル−N,N−ジメチルチオカ
ーバメート]等のカーバメート系化合物、
【0007】エトフェンプロックス[2−(4−エトキシフ
ェニル)−2−メチル−1−(3−フェノキシベンジ
ル)オキシプロパン]、フェンバレレート[(RS)−
α−シアノ−3−フェノキシベンジル (RS)−2−
(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート]、エ
スフェンバレレート[(S)−α−シアノ−3−フェノ
キシベンジル (S)−2−(4−クロロフェニル)−
3−メチルブチレート]、フェンプロパトリン[(R
S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,2,
3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレー
ト]、シペルメトリン[(RS)−α−シアノ−3−フ
ェノキシベンジル (1RS)−シス,トランス−3−
(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレート]、ペルメトリン[3−フェ
ノキシベンジル (1RS)−シス,トランス−3−
(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレート]、シハロトリン[(RS)
−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1RS,3
Z)−シス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフル
オロプロプ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプ
ロパンカルボキシレート]、デルタメトリン[(S)−
α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R)−シス
−3−(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチル
シクロプロパンカルボキシレート]、シクロプロトリン
[(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェ
ニル)シクロプロパンカルボキシレート]、フルバリネ
ート[α−シアノ−3−フェノキシベンジル N−(2
−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)−
D−バリネート]、ビフェンスリン[2−メチル−3−
フェニルベンジル (1RS,3Z)−シス−3−(2
−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニ
ル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレー
ト]、ハルフェンプロックス[2−(4−ブロモジフル
オロメトキシフェニル)−2−メチル−1−(3−フェ
ノキシベンジル)メチルプロパン]、トラロメトリン
[(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1
R)−シス−3−(1,2,2,2−テトラブロモエチ
ル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレー
ト]、シラフルオフェン[(4−エトキシフェニル)−
{3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロ
ピル}ジメチルシラン]、d−フェノトリン[3−フェ
ノキシベンジル (1R)−シス,トランス−2,2−
ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロ
プロパンカルボキシレート]、シフェノトリン[(R
S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R)
−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチ
ル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレー
ト]、d−レスメトリン[5−ベンジル−3−フリルメ
チル (1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−
3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカ
ルボキシレート]、アクリナスリン[(S)−α−シア
ノ−3−フェノキシベンジル (1R,3Z)−シス−
(2,2−ジメチル−3−{3−オキソ−3−(1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピルオキシ)
プロペニル}シクロプロパンカルボキシレート]、シフ
ルトリン[(RS)−α−シアノ−4−フルオロ−3−
フェノキシベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレー
ト]、テフルトリン[2,3,5,6−テトラフルオロ
−4−メチルベンジル (1RS,3Z)−シス−3−
(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペ
ニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ
ート]、トランスフルスリン[2,3,5,6−テトラ
フルオロベンジル (1R)−トランス−3−(2,2
−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパン
カルボキシレート]、テトラメトリン[3,4,5,6
−テトラヒドロフタルイミドメチル (1RS)−シ
ス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−
1−プロぺニル)シクロプロパンカルボキシレート]、
アレトリン[(RS)−2−メチル−4−オキソ−3−
(2−プロペニル)−2−シクロペンテン−1−イル
(1RS)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−
(2−メチル−1−プロぺニル)シクロプロパンカルボ
キシレート]、プラレトリン[(S)−2−メチル−4
−オキソ−3−(2−プロピニル)−2−シクロペンテ
ン−1−イル (1R)−シス,トランス−2,2−ジ
メチル−3−(2−メチル−1−プロぺニル)シクロプ
ロパンカルボキシレート]、エンペントリン[(RS)
−1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル(1R)
−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチ
ル−1−プロぺニル)シクロプロパンカルボキシレー
ト]、イミプロスリン[2,5−ジオキソ−3−(2−
プロピニル)イミダゾリジン−1−イルメチル (1
R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−
メチル−1−プロぺニル)シクロプロパンカルボキシレ
ート]、d−フラメトリン[5−(2−プロピニル)フ
ルフリル (1R)−シス,トランス−2,2−ジメチ
ル−3−(2−メチル−1−プロぺニル)シクロプロパ
ンカルボキシレート]、5−(2−プロピニル)フルフ
リル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカ
ルボキシレート等のピレスロイド系化合物、
【0008】ブプロフェジン[2−tert−ブチルイミノ
−3−イソプロピル−5−フェニル−1,3,5−チア
ジアジン−4−オン]等のチアジアジン誘導体、ニトロ
イミダゾリジン誘導体、カルタップ[S,S′−(2−
ジメチルアミノトリメチレン)ビス(チオカーバメー
ト)]、チオシクラム[N,N−ジメチル−1,2,3
−トリチアン−5−イルアミン]、ベンスルタップ
[S,S′−2−ジメチルアミノトリメチレンジ(ベン
ゼンチオスルフォネート)]等のネライストキシン誘導
体、N−シアノ−N′−メチル−N′−(6−クロロ−
3−ピリジルメチル)アセトアミジン等のN−シアノア
ミジン誘導体、エンドスルファン[6,7,8,9,1
0,10−ヘキサクロロ−1,5,5a,6,9,9a
−ヘキサヒドロ−6,9−メタノ−2,4,3−ベンゾ
ジオキサチエピンオキサイド]、γ−BHC[1,2,
3,4,5,6−ヘキサクロロシクロヘキサン]、ジコ
ホル[1,1−ビス(4−クロロフェニル)−2,2,
2−トリクロロエタノ−ル]等の塩素化炭化水素化合
物、クロルフルアズロン[1−{3,5−ジクロロ−4
−(3−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン−2
−イルオキシ)フェニル}−3−(2,6−ジフルオロ
ベンゾイル)ウレア]、テフルベンズロン[1−(3,
5−ジクロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−3−
(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア]、フルフェ
ノクスロン[1−{4−(2−クロロ−4−トリフルオ
ロメチルフェノキシ)−2−フルオロフェニル}−3−
(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア]等のベンゾ
イルフェニルウレア系化合物、アミトラズ[N,N′−
{(メチルイミノ)ジメチリジン}−ジ−2,4−キシ
リジン]、クロルジメホルム[N′−(4−クロロ−2
−メチルフェニル)−N,N−ジメチルメチニミダミ
ド]等のホルムアミジン誘導体、ジアフェンチウロン
[N−(2,6−ジイソプロピル−4−フェノキシフェ
ニル)−N′−t−ブチルカルボジイミド]等のチオ尿
素誘導体、N−フェニルピラゾール系化合物、
【0009】メトキサジアゾン[5−メトキシ−3−(2−
メトキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−
2−(3H)−オン]、ブロモプロピレート[イソプロ
ピル4,4′−ジブロモベンジレート]、テトラジホン
[4−クロロフェニル 2,4,5−トリクロロフェニ
ルスルホン]、キノメチオネート[S,S−6−メチル
キノキサリン−2,3−ジイルジチオカルボネート]、
プロパルギット[2−(4−tert−ブチルフェノキ
シ)シクロヘキシルプロピ−2−イルスルファイト]、
フェンブタティンオキシド[ビス{トリス(2−メチル
−2−フェニルプロピル)ティン}オキシド]、ヘキシ
チアゾクス[(4RS,5RS)−5−(4−クロロフ
ェニル)−N−クロロヘキシル−4−メチル−2−オキ
ソ−1,3−チアゾリジン−3−カルボキサミド]、ク
ロフェンテジン[3,6−ビス(2−クロロフェニル)
−1,2,4,5−テトラジン]、ピリダベン[2−t
ert−ブチル−5−(4−tert−ブチルベンジル
チオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−オン]、
フェンピロキシメート[tert−ブチル (E)−4
−[(1,3−ジメチル−5−フェノキシピラゾール−
4−イル)メチレンアミノオキシメチル]ベンゾエー
ト]、デブフェンピラド[N−4−tert−ブチルベ
ンジル)−4−クロロ−3−エチル−1−メチル−5−
ピラゾールカルボキサミド]、ポリナクチンコンプレッ
クス[テトラナクチン、ジナクチン、トリナクチン]、
ピリミジフェン[5−クロロ−N−[2−{4−(2−
エトキシエチル)−2,3−ジメチルフェノキシ}エチ
ル]−6−エチルピリミジン−4−アミン]、ミルベメ
クチン、アバメクチン、イバーメクチン、アザジラクチ
ン[AZAD]、5−メチル[1,2,4]トリアゾロ
[3,4−b]ベンゾチアゾール、メチル 1−(ブチ
ルカルバモイル)ベンズイミダゾール−2−カーバメー
ト、6−(3,5−ジクロロ−4−メチルフェニル)−
3(2H)−ピリダジノン、1−(4−クロロフェノキ
シ)−3,3−ジメチル−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)ブタノン、(E)−4−クロロ
−2−(トリフルオロメチル)−N−〔1−(イミダゾ
ール−1−イル)−2−プロポキシエチリデン〕アニリ
ン、1−〔N−プロピル−N−〔2−(2,4,6−ト
リクロロフェノキシ)エチル〕カルバモイル〕イミダゾ
ール、(E)−1−(4−クロロフェニル)−4,4−
ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)−1−ペンテン−3−オール、1−(4−クロ
ロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ペンタン−3−オー
ル、(E)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4,
4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−1−ペンテン−3−オール、1−(2,
4−ジクロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ペンタン−
3−オール、4−〔3−(4−tert−ブチルフェニル)
−2−メチルプロピル〕−2,6−ジメチルモルホリ
ン、2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ヘキサン−2−
オール、O,O−ジエチル O−2−キノキサリニルホ
スホロチオエート、O−(6−エトキシ−2−エチル−
4−ピリミジニル)O,O−ジメチル ホスホロチオエ
ート、2−ジエチルアミノ−5,6−ジメチルピリミジ
ン−4−イル ジメチルカーバメート、4−(2,4−
ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−ピラゾ
リル p−トルエンスルホナート、4−アミノ−6−
(1,1−ジメチルエチル)−3−メチルチオ−1,
2,4−トリアジン−5(4H)−オン、2−クロロ−
N−〔(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリ
アジン−2−イル)アミノカルボニル〕ベンゼンスルホ
ンアミド、2−メトキシカルボニル−N−〔(4,6−
ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル〕
ベンゼンスルホンアミド、2−メトキシカルボニル−N
−〔(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)アミノ
カルボニル〕ベンゼンスルホンアミド、2−メトキシカ
ルボニル−N−〔(4−メトキシ−6−メチル−1,
3,5−トリアジン−2−イル)アミノカルボニル〕ベ
ンゼンスルホンアミド、2−エトキシカルボニル−N−
〔(4−クロロ−6−メトキシピリミジン−2−イル)
アミノカルボニル〕ベンゼンスルホンアミド、2−(2
−クロロエトキシ)−N−〔(4−メトキシ−6−メチ
ル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノカルボ
ニル〕ベンゼンスルホンアミド、2−メトキシカルボニ
ル−N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)アミノカルボニル〕フェニルメタンスルホンアミ
ド、2−メトキシカルボニル−N−〔(4−メトキシ−
6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミ
ノカルボニル〕チオフェン−3−スルホンアミド、4−
エトキシカルボニル−N−〔(4,6−ジメトキシピリ
ミジン−2−イル)アミノカルボニル〕−1−メチルピ
ラゾール−5−スルホンアミド、2−〔4,5−ジヒド
ロ−4−メチル−4−(1−メチルエチル)−5−オキ
ソ−1H−イミダゾール−2−イル〕−3−キノリンカ
ルボン酸、2−〔4,5−ジヒドロ−4−メチル−4−
(1−メチルエチル)−5−オキソ−1H−イミダゾー
ル−2−イル〕−5−エチル−3−ピリジンカルボン
酸、メチル 6−(4−イソプロピル−4−メチル−5
−オキソイミダゾリン−2−イル)−m−トルエート、
メチル 2−(4−イソプロピル−4−メチル−5−オ
キソイミダゾリン−2−イル)−p−トルエート、2−
(4−イソプロピル−4−メチル−5−オキソイミダゾ
リン−2−イル)ニコチン酸、N−(4−クロロフェニ
ル)メチル−N−シクロペンチル−N’−フェニルウレ
ア、(RS)−2−シアノ−N−[(R)−1(2,4
−ジクロロフェニル)エチル]−3,3−ジメチルブチ
ルアミド、N−(1,3−ジヒドロ−1,1,3−トリ
メチルイソベンゾフラン−4−イル)−5−クロロ−
1,3−ジメチルピラゾール−4−カルボキシアミド、
N−[2,6−ジブロモ−4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル]−2−メチル−4−(トリフルオロメチ
ル)−5−チアゾ−ルカルボキシアミド、2,2−ジク
ロロ−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−3
−メチルシクロプロパンカルボキシアミド、メチル
(E)−2−2−6−(2−シアノフェノキシ)ピリミ
ジン−4−イルオキシ−フェニル−3−メトキシアクリ
レイト、5−メチル−1,2,4−トリアゾロ[3,4
−b]ベンゾチアゾール、3−アリルオキシ−1,2−
ベンゾイソチアゾール−1,1−ジオキシド、ジイソプ
ロピル=1,3−ジチオラン−2−イリデン−マロネー
ト、O,O−ジプロピル−O−4−メチルチオプェニル
ホスフェート等。
【0010】農薬活性成分は、本発明粒剤中に1種が含有さ
れていてもよいし、2種以上が含有されていてもよい。
農薬活性成分の含有量は本発明粒剤中、通常0.1〜9
0重量%、好ましくは0.2〜70重量%である。農薬
活性成分は、内核の固体連続相及び溶剤相のいずれか一
方またはその両方に存在することができる。また、農薬
活性成分は固体連続相全体に分散されていてもよく、固
体連続相内部、固体連続相表面等に局在していてもよ
い。通常は、固体連続相に分散されて存在する。
【0011】本発明粒剤の内核における固体連続相は固体担
体を含有し、通常は農薬活性成分も含有する。さらに、
必要に応じて、界面活性剤、安定化剤、着色剤、香料等
が含有されていてもよい。
【0012】固体担体としては、鉱物質担体、植物質担体、
合成担体等を挙げることができる。本発明における固体
担体としては、鉱物質担体、植物質担体、合成担体等を
挙げることができる。
【0013】鉱物質担体としては、例えば、カオリナイト、
ディッカナイト、ナクライト、ハロサイト等のカオリン
鉱物、クリソタイル、リザータイト、アンチコライト、
アメサイト等の蛇紋石、ナトリウムモンモリロナイト、
カルシウムモンモリロナイト、マグネシウムモンモリロ
ナイト等のモンモリロナイト鉱物、サポナイト、ヘクト
ライト、ソーコナイト、ハイデライト等のスメクタイ
ト、パイロフィライト、タルク、蝋石、白雲母、フェン
ジャイト、セリサイト、イライト等の雲母、クリストバ
ライト、クォーツ等のシリカ、アタパルジャイト、セピ
オライト等の含水珪酸マグネシウム、ドロマイト、炭酸
カルシウム微粉末等の炭酸カルシウム、ギプサム、石膏
等の硫酸塩鉱物、ゼオライト、沸石、凝灰石、バーミキ
ュライト、ラポナイト、軽石、珪藻土、酸性白土、活性
白土などが挙げられる。
【0014】植物質担体としては、例えば、セルロース、籾
殻、小麦粉、木粉、澱粉、糠、ふすま、大豆粉等が挙げ
られる。
【0015】合成担体としては、例えば、湿式法シリカ、乾
式法シリカ、湿式法シリカの焼成品、表面改質シリカ、
加工澱粉(松谷化学製パインフロー等)などが挙げられ
る。
【0016】これらの固体担体の含有量は内核中に、通常
0.5〜99.9重量%、好ましくは25〜99.5重
量%である。本発明粒剤の内核における溶剤相は、主に
溶剤からなり、必要に応じて、農薬活性成分、界面活性
剤、安定化剤、着色剤、香料等を含有していてもよい。
【0017】溶剤としては、被覆層形成材料と非反応性の溶
剤であることが好ましい。例えば、流動パラフィン、ド
デカン等のパラフィン系溶剤;アルキルベンゼン、アル
キルナフタレン、フェニルキシリルエタン等の芳香族系
溶剤;フタル酸トリデシルなどのフタル酸エステル、ス
テアリン酸イソトリデシルなどのステアリン酸エステ
ル、アジピン酸エステル等のエステル系溶剤等が挙げら
れる。中でも沸点が60℃以上の溶剤が好ましい。溶剤
相の含有量は内核中、通常0.5〜30重量%、好まし
くは2〜20重量%であり、その好適量は例えば、固体
連続相の吸油能により、決めることができる。通常は、
固体連続相の吸油能の0.6〜1倍量程度、好ましくは
0.8〜1倍量程度である。固体連続相の吸油能は、J
ISK−5101に記載の方法に準じた方法によって測
定することができる。具体的には、固体連続相100g
にアマニ油を徐々に添加して混合し、系全体が粘性を示
す時間が10分を超えた時のアマニ油の添加量を測定す
ることによって得られる。溶剤相中における溶剤の割合
は、通常50重量%以上、好ましくは70重量%以上、
さらに好ましくは80重量%以上である。
【0018】本発明粒剤において、溶剤相は固体連続相の空
隙部に保持されている。通常は攪拌条件下、固体連続相
に溶剤相となる主に溶剤からなる溶剤相形成液を添加す
ることにより、固体連続相の細孔等の空隙部に該溶剤相
形成液が吸収され、溶剤相が固体連続相の空隙部に保持
されることとなる。
【0019】内核の固体連続相及び溶剤相において使用し得
る界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリール
エーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポ
リオキシエチレンアルキルフェノールホルマリン縮合
物、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレングリセリルモノ脂肪酸エステル、ポリ
オキシプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステル、高級脂肪酸グリセリンエステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオ
キシエチレン脂肪酸アミド、アルキロールアミド、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン等のノニオン界面活性
剤;ドデシルアミン塩酸塩などのアルキルアミン塩酸
塩、ドデシルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメ
チルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム
塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモルホリ
ニウム塩などのアルキル四級アンモニウム塩、塩化ベン
ゼトニウム、ポリアルキルビニルピリジニウム塩等のカ
チオン性界面活性剤;パルミチン酸ナトリウムなどの脂
肪酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル
カルボン酸ナトリウムなどのエーテルカルボン酸ナトリ
ウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイ
ルグルタミン酸ナトリウムなどの高級脂肪酸のアミノ酸
縮合物、高級アルキルスルホン酸塩、ラウリン酸エステ
ルスルホン酸塩などの高級脂肪酸エステルスルホン酸
塩、ジオクチルスルホサクシネートのどのジアルキルス
ルホコハク酸塩、オレイン酸アミドスルホン酸などの高
級脂肪酸アミドスルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、ジイソプロピルナフタレンスルホン酸
塩などのアルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリ
ールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、ペンタデカンー
2―サルフェートなどの高級アルコール硫酸エステル
塩、ジポリオキシエチレンドデシルエーテルリン酸エス
テル等のポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、
スチレンーマレイン酸共重合体等のアニオン性界面活性
剤;N−ラウリルアラニン、N,N,N―トリメチルア
ミノプロピオン酸、N,N,N−トリヒドロキシエチル
アミノプロピオン酸、N−ヘキシルーN,N―ジメチル
アミノ酢酸、1―(2―カルボキシエチル)ピリミジニ
ウムベタイン、レシチン等の両性界面活性剤などが挙げ
られる。界面活性剤の含有量は内核中、通常0.1〜4
0重量%、好ましくは0.1〜10重量%である。
【0020】内核の固体連続相及び溶剤相において使用し得
る安定化剤としては、例えば、フェノール系酸化防止
剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系
酸化防止剤、紫外線吸収剤、エポキシ化大豆油、エポキ
シ化アマニ油、エポキシ化菜種油等のエポキシ化植物
油、イソプロピルアシッドホスフェート、流動パラフィ
ン、エチレングリコールなどが挙げられる。安定化剤の
含有量は内核中、通常0.01〜10重量%、好ましく
は0.01〜5重量%である。
【0021】内核の固体連続相及び溶剤相において使用し得
る着色剤としては、例えば、ローダミンB,ソーラーロ
ーダミンなどのローダミン類、黄色4号、青色1号、赤
色2号などの色素等が挙げられ、香料としては、例え
ば、アセト酢酸エチル、エナント酸エチル、桂皮酸エチ
ル、酢酸イソアミル等のエステル系香料、カプロン酸、
桂皮酸等の有機酸系香料、桂皮アルコール、ゲラニオー
ル、シトラール、デシルアルコール等のアルコール系香
料、バニリン、ピペロナール、ペリルアルデヒド等のア
ルデヒド類、マルトール、メチルβ―ナフチルケトン等
のケトン系香料、メントールなどが挙げられる。着色剤
及び香料の含有量は内核中、通常それぞれ0.01〜5
重量%である。
【0022】本発明粒剤の内核における固体連続相は、例え
ば、農薬の製剤化において通常用いられる造粒法によっ
て造粒することによって得られる。該造粒法としては、
例えば、押出し造粒法、含浸造粒法、圧縮造粒法、攪拌
造粒法、流動層造粒法、流動床造粒法、転動造粒法、被
覆造粒法等を挙げることができる。押出し造粒法によっ
て固体連続相を製造する一例を以下に示す。
【0023】農薬活性成分および固体担体、必要に応じて、
界面活性剤、安定化剤、着色剤、香料等を混合して、混
合物を調製する。この際に用いられる混合機としては、
例えばリボンミキサー、ナウターミキサー、シュギミキ
サー、ヘンシェルミキサー、レディゲーミキサー等が挙
げられる。次に、該混合物に水を滴下、噴射、あるいは
噴霧し、混練して混練物を調製する。この際に用いられ
る混練機としては、例えばナウターミキサー、リボンミ
キサー、ヘンシェルミキサー、ニーダー等を挙げること
ができる。混練の際に用いられる水の量は、該混合物に
対し通常、5〜35重量%、好ましくは、10〜25重
量%である。
【0024】次に、該混練物を造粒機を用いて造粒物を調製
する。この際に用いられる造粒機としては、例えばバス
ケット式造粒機、スクリュー式造粒機、ペレタイザーな
どの押出し造粒機、ローラーコンパクターなどの圧縮造
機、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサーなどの攪拌
造粒機、パングラニュレーターなどの転動造粒機、流動
層造粒機等を挙げることができる。得られた造粒物に、
通常の乾燥、整粒、篩別処理を付すことにより、本発明
における固体連続相が得られる。この際に用いられる乾
燥機としては、例えば流動層乾燥機やベッド式乾燥機を
挙げることができる。整粒機としては、例えばマルメラ
イザーやピンミル、解砕機等を挙げることができ、篩別
機としては、例えばジャイロシフターや電磁振動式篩別
機等を挙げることができる。こうして製造された固体連
続相粒子の平均粒子径は、一般に0.1〜20mm程
度、好ましくは0.5〜10mm程度である。なお、固
体連続相の粒子径とは、個々の固体連続相粒子の粒子径
の体積平均径を意味するものであり、個々の固体連続相
粒子の粒子径とは、個々の粒子の中での最大径を意味す
るものである。
【0025】こうして得られた固体連続相を混合しながら、
主に溶剤からなる溶剤相形成液を滴下、噴射、あるいは
噴霧して固体連続相に吸収せしめることにより、主に溶
剤からなる溶剤相を固体連続相の空隙部に保持させるこ
とができる。溶剤を吸収せしめる際に用いられる混合機
としては、リボンミキサー、回転パン、セメントミキサ
ー、ドラムミキサーなどが挙げられる。
【0026】本発明粒剤における被覆層の含有量は、通常
0.1〜50重量%、好ましくは、0.2〜15重量%
である。該被覆層は、主に被膜形成物質からなり、必要
に応じて、固体担体、界面活性剤、安定化剤、着色剤、
香料等が含有される。該被膜形成物質としては、例えば
ワックス、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、硫黄等が挙げ
られる。
【0027】ワックスとしては、例えば、カーボワックス、
ヘキストロウ、蔗糖エステル、脂肪酸エステルなどの合
成ワックス、カルナウバワックス、ミツロウ、木ロウな
どの天然ワックス、パラフィンワックス、ペトロラクタ
ムなどの石油ワックス等が挙げられる。
【0028】熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリスチレンなどの
ポリオレフィン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル
酸、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステ
ルなどのビニル重合物、ブタジエン重合物、イソプレン
重合物、クロロプレン重合物、ブタジエン−スチレン共
重合物、エチレン−プロピレン−ジエン共重合物、スチ
レン−イソプレン共重合物などのジエン系重合物、エチ
レン−プロピレン共重合物、ブテン−エチレン共重合
物、ブテン−プロピレン共重合物、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合物、エチレン−アクリル酸共重合物、エチレン
−メタアクリル酸共重合物、エチレン−メタアクリル酸
エステル共重合物、エチレン−一酸化炭素共重合物、エ
チレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合物などのポリオ
レフィン共重合物、塩化ビニル−ビニルアセテート共重
合物、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合物などの塩化
ビニル共重合物等が挙げられる。
【0029】熱硬化性樹脂としては、例えば、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、フェノール樹脂、ウレア・メラミン樹脂、尿素樹
脂、シリコン樹脂等が挙げられる。
【0030】ウレタン樹脂は、ポリイソシアナートとポリオ
ールとを、有機金属やアミン等の硬化剤の存在下に反応
させることによって生成する。該硬化剤としては、ジブ
チル錫ジアセテート、ジブチル錫ジクロライド、ジブチ
ル錫ジラウレート、ジブチルチオ錫酸、オクチル酸第一
錫、ジ−n−オクチル錫ジラウレートなどの有機金属、
トリエチレンジアミン、N−メチルモルホリン、N,N
−ジメチルジドデシルアミン、N−ドデシルモルホリ
ン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N−エチ
ルモルホリン、ジメチルエタノールアミン、N,N−ジ
メチルベンジルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデク−7−エン、イソプロピルチタネー
ト、テトラブチルチタネート、オキシイソプロピルバナ
デート、n−プロピルジルコネート、1,4−ジアザビ
シクロ[2.2.2]オクタン等が挙げられる。ウレタン
樹脂のモノマーであるポリイソシアネート及びポリオー
ルは、モノマー単独、溶液、水系エマルジョン、また
は、有機溶剤系エマルジョン等の形態で使用される。
【0031】該ポリイソシアネートとしては、例えばトルエ
ンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート(MDI)、ナフタレンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、4,4−メチレンビス(シクロヘキ
シルイソシアネート)、トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアネート、1,3−(イソシアネートメチル)シク
ロヘキサン、トリフェニルメタントリイソシアネート、
トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェイト
等を挙げることができ、該ポリイソシアネートは2種以
上の混合物であってもよい。また、該ポリイソシアネー
トに代えて、該ポリイソシアネートの変性体や該ポリイ
ソシアネートのオリゴマーを用いることもできる。変性
体としては、例えばアダクト変性体、ビウレット変性
体、イソシアヌレート変性体、ブロック変性体、プレポ
リマー変性体、2量化変性体等が挙げられる。該ポリオ
ールとしては、縮合系ポリエステルポリオール、ポリエ
ーテルポリオール、ポリアクリル酸ポリオール、ラクト
ン系ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオ
ール、天然ポリオール等、あるいは該ポリオールの変性
物等が用いられる。
【0032】縮合系ポリエステルポリオールは、通常、ポリ
オールと二塩基酸との縮合反応によって、ポリエーテル
ポリオールは、通常、環状オキシドの重合反応によって
得られる。ポリ(メタ)アクリル酸ポリオールは、通
常、ポリ(メタ)アクリル酸とポリオールとの縮合反
応、(メタ)アクリル酸とポリオールとの縮合反応また
は、(メタ)アクリル酸エステルモノマーの重合反応に
よって得られる。ラクトン系ポリエステルポリオールは
通常、多価アルコールを開始剤とするε−カプロラクタ
ムの開環重合によって得られる。ポリカーボネートポリ
オールはポリオールとジフェニルカーボネート等のカー
ボネートとの反応によって得られ、この際に用いられる
ポリオールとしては、通常、メチレングリコール、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ヘキサメチレンジオール、トリメチロー
ルプロパン、ポリテトラメチレングリコール、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ショ糖等、
あるいはこれらのオリゴマー等が挙げられる。二塩基酸
としては、通常、アジピン酸、フタル酸等を挙げること
ができる。かかるポリオールは市販されており、例え
ば、スミフェン3086、スミフェン3900、スミフ
ェン5200、スミフェンTS、スミフェンTM、スミ
フェンVN、 SBUポリオール0248、 SBUポリ
オール0363、SBUポリオール0474、SBUポ
リオール480J、 SBUポリオール0480、 SB
Uポリオール0485、 SBUポリオール0487、
SBUポリオール0248、 SBUポリオール036
3、 SBUポリオール0262、デスモフェン550
U、デスモフェン900U、デスモフェン1600U、
デスモフェン1900U(いずれも住友バイエルウレタ
ン株式会社の商品名)等が挙げられる。
【0033】エポキシ樹脂は、例えば、硬化剤の存在下での
フェノール類又はアルコール類とエピクロルヒドリンと
の反応、硬化剤の存在下でのカルボン酸類とエピクロル
ヒドリンとの反応、アミン類、シアヌル酸又はヒダント
インとエピクロルヒドリンとの硬化剤の存在下での反
応、過酢酸等の硬化剤の存在下の脂肪族環状エポキシ化
合物の反応等によって生成する。該硬化剤としては、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、メタキ
シリレンジアミン、イソホロンジアミン、1,3−ビス
アミノメチルシクロヘキサン、ジアミノジフェニルメタ
ン、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン、ジアミ
ノジフェニルメタン、m−フェニレンジアミン、ジアミ
ノジフェニルスルホン、ジシサンジアミド、有機酸ジヒ
ドラジド、ポリアミド変性ポリアミン、ケトン変性ポリ
アミン、エポキシ変性ポリアミン、チオ尿素変性ポリア
ミン、マンニッヒ変性ポリアミン、マイケル付加変性ポ
リアミン、ドデセニル無水コハク酸、ポリアゼライン酸
無水物、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒド
ロ無水フタル酸、無水メチルナジック酸、無水トリメッ
ト酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸、テトラブロモ無水フタル酸、無水ヘット酸、ノ
ボラック型ポリフェノール、ポリメルカプタン、ポリイ
ソシアネート、カルボン酸含有ポリエステル樹脂、ベン
ジルジメチルアニリン、2,4,6−トリスジメチルア
ミノメチルフェノール、2ーメチルイミダゾール、2ー
エチル、4ーメチルーイミダゾール、2ーヘプタデシル
イミダゾール、芳香族スルホニウム塩、芳香族ジアゾニ
ウム塩、レゾール型フェノール樹脂、メチロール基含有
尿素樹脂、メチロール基含有メラミン樹脂などが挙げら
れる。
【0034】生成するエポキシ樹脂としては、ビスフェノー
ルA型、ビスフェノールF型、臭素化ビスフェノールA
型、水添ビスフェノールA型、ビスフェノールS型、ビ
スフェノールAF型、ビフェニル型、ナフタレン型、フ
ルオレイン型、フェノールノボラック型、オルソクレゾ
ールノボラック型、DPPノボラック型、トリスヒドロ
キシフェニルメタン型、テトラフェニロールエタン型な
どのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、テトラグリシ
ジルジアミノジフェニルメタン型、トリグリシジルイソ
シアヌレート型、ヒダントイン型、アミノフェノール
型、アニリン型、トルイジン型などのグリシジルアミン
型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、脂
環型エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0035】アルキド樹脂は、必要に応じて、天然植物油ま
たは動物脂等の変成剤、金属石鹸、皮張防止剤の存在下
で、多塩基酸と多価アルコールとの反応によって生成す
る。該多塩基酸としては、無水フタル酸、無水マレイン
酸等が挙げられ、該多価アルコールとしては、ペンタエ
リストール、グリセリン等が挙げられる。該変成剤とし
ては、例えば、大豆油、アマニ油、桐油、サフラワー
油、ヤシ油、パーム油、脱水ヒマシ油等が挙げられ、該
金属石鹸としては、通常、マンガン、コバルト、ジルコ
ニウム、ニッケル、鉄、鉛等のナフテン類またはオクチ
ル酸類、例えば、オクチル酸ジルコニウム、ナフテン酸
マンガン、オクチル酸コバルト等、あるいはそれらの混
合物等が挙げられる。該皮張防止剤としては、通常、ジ
ペンテン、メトキシフェノール、シクロヘキサノンオキ
シム、メチルエチルケトンオキシム等、あるいはそれら
の混合物が挙げられる。
【0036】本発明において被覆層に用いられる被膜形成材
料としては、モノマーの取扱い易さや硬化反応の条件等
から、ポリウレタン樹脂やエポキシ樹脂等の熱硬化性樹
脂が好ましく、操作性の点でウレタン樹脂は更に好まし
い。
【0037】被覆層に添加し得る固体担体、界面活性剤、安
定化剤、着色剤、香料としては、前記した内核の項にお
いて挙げたものを同様に挙げることができる。
【0038】本発明粒剤は、 i) 固体担体を含有する固体連
続相及び ii) 溶剤を主に含有し、該固体連続相の空隙
部に保持されてなる溶剤相からなる内核を、被覆層で被
覆することにより得ることができる。被覆層による被覆
方法としては、例えば、被膜形成材料を溶剤に溶解又は
分散し、該溶液を回転パン、回転ドラム、流動層、流動
床等で運動している内核に添加しつつ、熱風で同時に乾
燥せしめて被覆層を形成・生長させて所定の被覆率にま
で被覆する方法(被膜乾燥法)や、被膜形成材料の原料
(該材料のモノマー、プレポリマー等)を、回転パン、
回転ドラム、攪拌ミキサー等で運動している内核に添加
しつつ、必要に応じて、加熱あるいは冷却しながら、必
要に応じて、触媒を加え、被膜形成材料の原料を硬化せ
しめて被覆層を形成・生長させて、所定の被覆率にまで
被覆する方法(被膜硬化法)等が挙げられる。これらの
被覆方法のうち、一般的に、被膜乾燥法は熱可塑性樹脂
を被覆する際に用いられることが多く、被膜硬化法は熱
硬化性樹脂を被覆する際に用いられることが多い。ワッ
クスや硫黄による被覆においては、被膜乾燥法及び被膜
硬化法のいずれも適用され得る。また、内核を被覆する
に際して、運動状態にある内核に、一度に多量の被膜形
成材料を添加すると、被覆層の形成過程で被膜形成材料
が曳糸性を帯びて内核が凝集した塊状となり易いことか
ら、被膜形成材料は少量単位で間欠的に添加するのがよ
い。
【0039】本発明粒剤の平均粒子径は、一般に0.1〜2
0mm程度、好ましくは0.5〜10mm程度である。
なお、本発明粒剤の平均粒子径とは、本発明粒剤を構成
する個々の粒子の粒子径の体積平均径を意味するもので
あり、個々の粒子の粒子径とは、個々の粒子の中での最
大径を意味するものである。また、本発明粒剤の形状は
通常、立方体状、直方体状、三角錐状、円錐状、円柱
状、球状、ダンベル状、楕球状、卵状、凸レンズ状、凹
レンズ状、板状等であるが、中でも特に、円柱状または
球状、楕球状であることが好ましい。
【0040】また、本発明粒剤1gあたりの粒子数は通常、
50〜5000粒、好ましくは200〜3000粒であ
り、本発明粒剤の見掛比重は通常、0.3〜1.5g/
cc、好ましくは0.7〜1.2g/ccである。な
お、該見掛比重は全農法により測定することができる。
【0041】本発明粒剤は、含有する農薬活性成分種や使用
目的に応じて、例えば、水田、乾田、育苗箱、畑地、果
樹園、桑畑、温室、露地などの農耕地、森林、芝生、ゴ
ルフ場、街路樹、道路、路肩、湿地などの非農耕地、
池、貯水池、川、水路、下水道などの水系等で使用する
ことができる。本発明粒剤の使用に当たっては、本発明
粒剤を単独で施用することもできるし、適宜その用途に
より他の剤、例えば他の農薬粒剤、粒状肥料、粒状培
土、粒状植物栄養剤、粒状植物調整制御剤、粒状ホルモ
ン剤、種子等の粒状農業資材等と混合して用いることも
できる。
【0042】本発明粒剤は、農薬が一般的に施用される方法
によって施用することができ、例えば、手で直接散布す
る方法や、背負い式散粒機、パイプ散粒機、空中散粒
機、動力散粒機、育苗箱用散粒機、トラクター搭載型散
粒機、多口ホース散粒機、散粒機を搭載した田植機等に
よる方法を挙げることができる。本発明粒剤の施用に際
しては、本発明粒剤の徐放化性能を活用できる場面での
使用が好適である。例えば水稲栽培において、育苗箱施
用、培土混和、田植時施用、育苗期施用、播種期施用、
緑化期施用、発芽時施用等、通常農薬が施用される時期
よりも早期の施用などは、本発明粒剤の特性の面から好
適である。
【0043】本発明粒剤が育苗箱において使用される場合に
は、その施用量は育苗箱(通常、面積0.16m2
度)1枚あたり、通常10〜200g、好ましくは25
〜100gであり、その際の施用方法としては、手で直
接施用する方法、あるいは育苗箱用散粒機を用いて施用
する方法が挙げられる。本発明粒剤が水田や畑地におい
て使用される場合には、その施用量は10アールあた
り、通常0.1〜10kg、好ましくは0.25〜5k
gであり、その際の施用方法としては、手で直接散布す
る方法や、背負い式散粒機、パイプ散粒機、空中散粒
機、多口ホース散粒機、散粒機を搭載した田植機、散粒
機を搭載した耕うん機等を用いる方法等を挙げることが
できる。
【0044】
【実施例】次に、実施例及び試験例をあげて本発明を具
体的に説明する。 実施例1 (1) N−(1,1,3−トリメチル−2−オキサ−4
−インダニル)−5−クロロ−1,3−ジメチルピラゾ
ール−4−カルボキサミド 4重量部と含水二酸化珪素
0.8重量部とをジュースミキサーでよく混合した後、
ピンミルで粉砕した。得られた粉砕物の平均粒子径は
6.4μmであった(コールターカウンターTA−IIに
よる測定値)。上記で得た粉砕物4.8重量部、ポリビ
ニルアルコール3重量部、ベントナイト富士(豊順洋行
製)20重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム2重量部及び炭酸カルシウム微粉末(平均粒子径1
4.8μm)48.2重量部をジュースミキサーでよく
混合し、粉末混合物を得た。粉末混合物に水30重量部
を添加してよく練合した。得られた練合物を0.9mm
φのスクリーン付き小型押し出し造粒機で造粒し、整粒
した後に、60℃で15分間乾燥して粒径が1400〜
850μmの粒状物を得た。
【0045】(2)(1)で得られた粒状物1000重量部を、傾
斜パン型転動造粒機中で混合しながら、流動パラフィン
(和光純薬製)170重量部を添加し、流動パラフィン
を粒状物に吸収せしめた。
【0046】(3)こうして得られた内核1000重量部を、
熱風発生機を付設した温度制御可能な傾斜パン型転動造
粒機中で回転させ、80℃に保持しながら、ポリメリッ
クMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート) 3
7.6重量%、分岐型ポリエーテルポリオール33.2
重量%、直鎖ポリエーテルポリオール28.2重量%及
び2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノ
ール1.0重量%からなる混合物(以下、混合物Aと記
す。)2.5重量部を添加し、5分間80℃に保った。
混合物A 2.5重量部の添加と80℃に5分間保つ操
作とを20回繰り返し行い、最後に80℃で10分間保
持して農薬粒剤(1)を得た。
【0047】実施例2 実施例例1(2)の流動パラフィンに代えて、ハイゾー
ルSAS−LH(日本石油化学製)を用いる以外は実施
例1と同様の実験を行い、農薬粒剤(2)を得る。
【0048】実施例3 実施例1(2)の流動パラフィンに代えて、ハイゾール
SAS−296(日本石油化学製)を用いる以外は実施
例1と同様の実験を行い、農薬粒剤(3)を得る。
【0049】実施例4 実施例1(2)の流動パラフィンに代えて、ビニサイザ
ー20(花王製)を用いる以外は実施例1と同様の実験
を行い、農薬粒剤(4)を得る。
【0050】実施例5 実施例1(2)の流動パラフィンに代えて、エキセパー
ルTD−S(花王製)を用いる以外は実施例1と同様の
実験を行い、農薬粒剤(5)を得る。
【0051】実施例6 実施例1(2)の流動パラフィン170重量部に代え
て、流動パラフィン150重量部(和光純薬製)を用い
る以外は実施例1と同様の実験を行い、農薬粒剤(6)
を得る。
【0052】実施例7 実施例1(2)の流動パラフィン170重量部に代え
て、流動パラフィン200重量部(和光純薬製)を用い
る以外は実施例1と同様の実験を行い、農薬粒剤(7)
を得た。
【0053】比較例1 (1) N−(1,1,3−トリメチル−2−オキサ−4
−インダニル)−5−クロロ−1,3−ジメチルピラゾ
ール−4−カルボキサミド 4重量部と含水二酸化珪素
0.8重量部とをジュースミキサーでよく混合した後、
ピンミルで粉砕した。得られた粉砕物の平均粒子径は
6.4μmであった(コールターカウンターTA−IIに
よる測定値)。上記で得た粉砕物4.8重量部、ポリビ
ニルアルコール3重量部、ベントナイト富士(豊順洋行
製)20重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム2重量部及び炭酸カルシウム微粉末(平均粒子径1
4.8μm)65.2重量部をジュースミキサーでよく
混合し、粉末混合物を得た。粉末混合物に水30重量部
を添加してよく練合した。得られた練合物を0.9mm
φのスクリーン付き小型押し出し造粒機で造粒し、整粒
した後に、60℃で15分間乾燥して粒径が1400〜
850μmの粒状物を得た。
【0054】(2)得られた粒状物1000重量部を、熱風発
生機を付設した温度制御可能な傾斜パン型転動造粒機中
で回転させ、80℃に保持しながら混合物A2.5重量
部を添加し、5分間80℃に保った。混合物Aの添加と
80℃に5分間保つ操作とを64回繰り返し行い、最後
に80℃に10分間保持して比較農薬粒剤(1)を製造
した。
【0055】試験例1 500mlビーカー中に、表1に示す農薬粒剤300m
gと3度硬水300mlとを入れ、緩やかに攪拌した。
水温を25±1℃に設定し、0、1、3、7、14、2
1、…(以下7日おき)日後にビーカーの中央部分より
採取した1mlを液体クロマトグラフィーにより分析し
て、農薬活性成分(N−(1,1,3−トリメチル−2
−オキサ−4−インダニル)−5−クロロ−1,3−ジ
メチルピラゾール−4−カルボキサミド)の量を測定
し、次式により、溶出率を求め、内挿法により農薬活性
成分が50%溶出するのに要する日数を求めた。結果を
表1に示す。
【0056】溶出率(%)=A/B ×300×100 A:試料1ml中の農薬活性成分量(mg) B:供試粒剤300mg中の初期農薬活性成分量(m
g)
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、極めて効率的に農薬活
性成分の溶出を制御できるので、従来の粒剤に比し、少
ない被覆層量でも長期間にわたる農薬活性成分の徐放化
が達成できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) i) 固体担体を含有する固体連続相及び
    ii) 溶剤を主に含有し、該固体連続相の空隙部に保持
    されてなる溶剤相からなり、且つ固体連続相及び溶剤相
    の少なくとも一方に農薬活性成分を含有する内核、並び
    に(b) 該内核を被覆してなる被覆層からなる農薬粒剤。
  2. 【請求項2】被覆層が熱硬化性樹脂からなる層である請
    求項1に記載の農薬粒剤。
  3. 【請求項3】農薬粒剤が、農薬活性成分と固体担体を含
    有してなる内核に溶剤を添加、混合し、該内核に溶剤を
    吸収せしめた後、被膜形成物質を添加して被覆層を形成
    せしめることにより得られたものである請求項1または
    2に記載の農薬粒剤
  4. 【請求項4】農薬活性成分と固体担体を含有してなる内
    核に溶剤を添加、混合し、該内核に溶剤を吸収せしめた
    後、被膜形成物質を添加して被覆層を形成せしめること
    を特徴とする内核と被覆層からなる農薬粒剤の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009073820A (ja) * 2007-08-31 2009-04-09 Sumitomo Chemical Co Ltd 農薬粒剤組成物
US9826737B2 (en) 2007-06-27 2017-11-28 E I Du Pont De Nemours And Company Solid formulations of carboxamide arthropodicides
US10531661B2 (en) 2016-02-16 2020-01-14 Sumitomo Chemical Company, Limited Coated agrochemical granule

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60226801A (ja) * 1984-04-26 1985-11-12 Kumiai Chem Ind Co Ltd 徐放性粒状農薬

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