JP2001253664A - 流体圧エレベータ - Google Patents

流体圧エレベータ

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JP2001253664A
JP2001253664A JP2000071507A JP2000071507A JP2001253664A JP 2001253664 A JP2001253664 A JP 2001253664A JP 2000071507 A JP2000071507 A JP 2000071507A JP 2000071507 A JP2000071507 A JP 2000071507A JP 2001253664 A JP2001253664 A JP 2001253664A
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car
hydraulic
hydraulic cylinder
piston
cylinder
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JP2000071507A
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Toru Nagato
徹 長門
Jiro Murata
二郎 村田
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Otis Elevator Co
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Otis Elevator Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 かご側の液圧シリンダを駆動するのに駆動側
の液圧シリンダを使用し、該駆動側の液圧シリンダ内に
封入したガス圧により、かご側の液圧シリンダ駆動時の
負荷を軽減する。 【解決手段】 流体圧エレベータ1は、人や荷物を載せ
るかご2と、該かご2を移動させるかご側の液圧シリン
ダ3と、該シリンダ3を駆動するモータ13を備えてい
る。上記駆動手段4は、上記かご側の液圧シリンダ3に
作動液体11を供給する駆動側の液圧シリンダ12と、
該液圧シリンダ12を駆動するモータ13を備えてい
る。上記駆動側の液体シリンダ12は、その内部のピス
トン15の一側面側に、作動液体11を充填した液室1
7を有し、上記ピストン15の他側面側にガス22を充
填したガス室18を有している。上記液室17は、制御
弁装置19を介して、上記かご側の液圧シリンダ3に連
通されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧エレベータの
ように油等の液体の流体圧を利用して、かごを昇降移動
等させる流体圧エレベータに関し、特に、かごを移動さ
せるかご側の液圧シリンダの駆動手段に、従来の液体ポ
ンプに代えて駆動用の液圧シリンダとモータを使用し、
上記駆動用の液圧シリンダに充填したガス圧のカウンタ
ーバランス効果によって、上記モータより小さな駆動力
でかごの移動を可能にし、また、かご側の液圧シリンダ
を固定部分に垂直に吊り下げて取り付ける構成にするこ
とにより、上記かごの荷重が液圧シリンダに引張荷重と
して作用するようにして、上記かご側の液圧シリンダの
小径化や小型化等を図ることが出来るようにしたもので
ある。
【0002】
【従来の技術】流体圧エレベータとして図9に示すもの
が知られている。上記流体圧エレベータ101は、人や
荷物を載せるかご102と、該かご102を昇降させる
かご側の液圧シリンダ103と、該液圧シリンダ103
を駆動する駆動手段104を備えている。上記かご側の
液圧シリンダ103は、シリンダ本体103aの下端を
ベース部111に固定することにより、該ベース部11
1に直立させた状態で取り付けられていて、ピストンロ
ッド(プランジャ)103bの上端側にかご102が支
持されている。
【0003】上記駆動手段104は、作動液体105を
貯留する貯液タンク106と、液体ポンプ107を備え
ている。そして、上記貯液タンク106の作動液体10
5を液体ポンプ107で制御バルブ108を介して上記
かご側の液圧シリンダ103に供給してピストンロッド
103bを伸張させてかご102を上昇させ、上記かご
側の液圧シリンダ103から作動液体105を貯液タン
ク106側に戻してピストンロッド103bを縮小させ
て、かご102を下降させるようになっている。
【0004】上記かご102は、図9に示したように、
液圧シリンダ103のピストンロッド103bの先端に
直接取り付けられ、或いは図10〜11に示したよう
に、ピストンロッド103bの先端に取り付けたプーリ
109及び該プーリ109に懸架したロープ110等を
介して昇降されるようになっている。なお、上記作動液
体105にはオイルが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
流体圧エレベータ101には、次に述べるような問題点
があった。 (1)かご側の液圧シリンダ103の駆動手段104
に、貯液タンク106や液体ポンプ107を使用してい
たために、これら貯液タンク106や液体ポンプ107
を設置するための機械室が必要となる。また、作動液体
105にオイルを用いているために、万一、オイルが漏
れた場合を考慮して機械室内にオイルフェンスを設けた
り、或いはオイル温度調節用のファンを設けたりしなけ
ればならずコストが高いものになる。 (2)図9に示したように、かご102をピストンロッ
ド103bに直接取り付ける所謂直接昇降式の流体圧エ
レベータであると、かご102の昇降量と同じ量だけピ
ストンロッド103bを伸縮させなければならない。ま
た、図9〜10に示した間接昇降式の流体圧エレベータ
であっても、ピストンロッド103bをかご102の昇
降量の1/2伸縮させなければならない(テレスコピッ
クシリンダを用いた場合でもピストンロッド103b
を、かご102の昇降量の1/3〜1/6程度は伸縮さ
せなければならない)。このため、かご102の昇降量
が大の場合には液圧ポンプ107等も大容量のものを使
用しなければならない。 (3)かご側の液圧シリンダ103のシリンダ本体10
3aの下端をベース部111に固定し、該ベース部11
1上に直立させた状態でかご側の液圧シリンダ103を
取り付け、ピストンロッド103bの上端側にかご10
2を取り付けている為に、かご102の荷重等でピスト
ンロッド103bが座屈や変形を起こし易い。ピストン
ロッド103bの座屈や変形を防止する為には、ピスト
ンロッド103bやシリンダ本体103aの径を太くす
るなどして、かご側の液圧シリンダ103を剛性等を向
上させなければならない。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解決するこ
とを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、人や荷物を載
せるかごと、該かごを移動させる第1の液圧シリンダ
と、該第1の液圧シリンダを駆動するシリンダ駆動手段
とを備えた流体圧エレベータにおいて、上記駆動手段
を、上記第1の液圧シリンダに作動液体を供給する第2
の液圧シリンダと、該第2の液圧シリンダを駆動するモ
ータとで構成し、上記第2の液圧シリンダ内に、ピスト
ンの一側面側に作動液体を充填した液室と、上記ピスト
ンの他側面側にガスを充填したガス室を設け、上記液室
を、流通制御弁を介して、上記第1の液圧シリンダに連
通させることにより、上記第2の液圧シリンダのガス室
に充填されているガス圧のカウンターバランス効果によ
って、上記モータで上記第2の液圧シリンダ及び第1の
液圧シリンダを駆動する力をサポートし、より小さな駆
動力でかごの移動を可能にした。
【0008】また本発明は、人や荷物を載せるかごと、
該かごを移動させる第1の液圧シリンダと、該第1の液
圧シリンダを駆動するシリンダ駆動手段とを備えた流体
圧エレベータにおいて、上記第1の液圧シリンダのピス
トンロッドの上端を、固定部に固定し、該第1の液圧シ
リンダを固定部分に略垂直に吊り下げた状態で取り付け
ると共に、かごをシリンダ本体側に取り付けることによ
り、上記かごの荷重がピストンロッドに引張荷重として
掛かり、ピストンロッドが座屈や変形を起こり難くする
ことにより、上記ピストンロッドの強度を下げ、ピスト
ンロッド及びシリンダ本体を小径にし、第1の液圧シリ
ンダを小型化(小径化)して、そのコストダウンや設置
のための省スペース化等を図ることが出来るようにし
た。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の流体圧エレベー
タ1の第1の実施の形態を示す略示的断面図である。上
記流体圧エレベータ1は、人や荷物を載せるかご(キャ
ブ)2と、該かご2を昇降させる第1(以下、かご側と
いう)の液圧シリンダ3と、該かご側の液圧シリンダ3
を駆動するシリンダ駆動手段4を備えている。
【0010】上記かご側の液圧シリンダ3は、シリンダ
本体部5と、該シリンダ本体部5内を摺動するピストン
6と、該ピストン6の一側面側に突設されたピストンロ
ッド7を備えている。
【0011】上記かご側の液圧シリンダ3は、ピストン
ロッド7の上端がシリンダ支持用の固定部9に固定され
ていて、該固定部9に略垂直に吊り下げた状態で取り付
けられている。また、上記シリンダ本体部5の下端に
は、かご支持台8を介して上記かご2が支持されてい
る。そして、上記ピストン6の上面とシリンダ本体部5
の上面との間に形成される液室10内に、次に詳しく説
明するシリンダ駆動手段4から作動液体11を供給する
ことにより、上記シリンダ本体部5及びかご2を上昇さ
せると共に、上記オイル室10から作動液体11を排出
することにより、上記シリンダ本体部5及びかご2を下
降させるようになっている。上記作動液体11には、オ
イルに較べてより圧縮性の少ない水(H2O)が用いら
れている。
【0012】上記シリンダ駆動手段4は、上記かご側の
液圧シリンダ3に作動液体11を供給する第2(以下、
駆動側という)の液圧シリンダ12と、該駆動側の液圧
シリンダ12を駆動するモータ13とを備えている。
【0013】上記駆動側の液圧シリンダ12は、シリン
ダ本体部14と、該シリンダ本体部14内に摺動可能に
組み付けられたピストン15と、該ピストン15の一側
面に設けられたピストンロッド16を備えている。
【0014】上記駆動側の液圧シリンダ12内は、上記
ピストン15を境にして、その一側面側が液室17にな
っていると共に、他側面側がガス室18になっている。
【0015】上記液室17は、途中に制御弁装置19を
設けたパイプ20及び上記かご側の液圧シリンダ3のピ
ストンロッド7に設けた液流路21を介して、上記かご
側の液圧シリンダ3の液室10に連通されている。上記
液室17、パイプ20、液流路21、液室10は、上記
作動液体11で満たされた状態になっている。一方、上
記ガス室18には所定のガス圧力PNで窒素ガス等の不
活性ガス22が充填されている。
【0016】上記ガス室18のガス圧値PNは、基本的
には上記かご2に負荷を掛けないとき(以下、ノーロー
ド時という)に上記ピストン15に掛かる液圧値PHN
下(液圧値PHN≧ガス圧値PN)に設定されるが、上記
かご2に最大負荷を掛けたとき(以下、フルロード時と
いう)に上記駆動側の液圧シリンダ12のピストン15
に掛かる液圧値PHf以下で、上記ノーロード時に上記ピ
ストン15に掛かる液圧値PHN以上(液圧値PHf≧ガス
圧値PN≧液圧値PHN)に設定してもよい。
【0017】上記かご側の液圧シリンダ3のシリンダ本
体部5の内径は、ピストンロッド7の外径に近づけた縮
径された状態に形成されていて、ピストン6の受圧部
は、小面積に設定されている。これに対して、上記駆動
側の液圧シリンダ12のシリンダ本体部14の内径は、
上記かご側の液圧シリンダ3のシリンダ本体部5の内径
よりも大径に形成されていて、ピストンロッド16の外
径との差も、かご側の液圧シリンダ3の場合よりも大に
なるように設定されている(シリンダ本体部内にピスト
ンロッドが同じ長さだけ侵入している場合に、かご側の
液圧シリンダ3の液室10の単位長さ当たりの作動液体
収容容積よりも、駆動側の液圧シリンダ12の液室17
の単位長さ当たりの作動液体収容容積が数倍になるよう
に設定されている)。
【0018】上記モータ13は、運動変換機構23によ
り、その回転運動を直進運動に変えて、上記駆動側の液
圧シリンダ12を駆動するようになっている。
【0019】上記運動変換機構23は、上記ピストンロ
ッド16の上端に結合されたリードスクリュー24と、
該リードスクリュー24に螺合されたナット25とで構
成されていて、該リードスクリューナット25をギヤ2
6を介して上記モータ13で回転させるようになってい
る。27は、かご側の液圧シリンダ3の液室10と反対
側の部屋(気室)に設けられた大気解放穴(弁)であ
る。
【0020】図2の(A)、(B)、(C)、(D)
は、運動変換機構23の第1〜第4の変形例を示す。図
2(A)の第1の変形例において、運動変換機構23
は、モータ13によって回転されるピニオン28と、該
ピニオン28に噛合するラック29とで構成されてい
る。そして、上記モータ13でピニオン28を回転させ
ることにより上記ラック29をスライドさせ、該ラック
29に結合されているピストンロッド16を移動させる
ようになっている。
【0021】図2(B)の第2の変形例において、運動
変換機構23は、モータ13によって回転されるウォー
ムギャ30と、該ウォームギャ30に噛合しているヘリ
カルギャ31とで構成されている。そして、上記モータ
13でウォームギャ30を回転させることにより上記ヘ
リカルギャ31をスライドさせ、該ヘリカルギャ31に
結合されているピストンロッド16を移動させるように
なっている。
【0022】図2(C)の第3の変形例において、運動
変換機構23は、モータ13によって回転されるカム板
32と、該カム板32の回転中心軸33に対して偏心し
た位置において第1のピン34によって一端部が上記カ
ム板32に回動可能に結合され、他端部が第2のピン3
5によってピストンロッド16に回動可能に結合されて
いるリンク杆36とで構成されている。そして、上記モ
ータ13で上記カム板32を回転させることにより上記
リンク杆36を介してピストンロッド16を移動させる
ようになっている。
【0023】図2(D)の第4の変形例において、運動
変換機構23は、モータ13によって回転されるボール
ネジ37と、該ボールネジ37が螺合されたナット38
とで構成されている。そして、上記モータ13で上記ボ
ールネジ37を回転させることにより、上記ナット38
をボールネジ37に沿って移動させ、上記ナット38に
結合されているピストンロッド16を移動させるように
なっている。
【0024】図3は、上記制御弁装置19を示す。上記
制御弁装置19は、パイプ20を介して、一端側が上記
かご側の液圧シリンダ3に連通し、他端側が上記駆動側
の液圧シリンダ12に連通するストップバルブ39と、
該ストップバルブ39をパイプ40により迂回するよう
にして配置されたレスキューバルブ41とを備えてい
る。そして、非常時には、上記レスキューバルブ41を
開くことにより、上記かご側の液圧シリンダ3または駆
動側の液圧シリンダ12のうちの液圧の高い方のシリン
ダから低い方のシリンダに作動液体11を流すようにな
っている。
【0025】図4は、上記制御弁装置19の変形例を示
す。この変形例においては、レスキューバルブ39を開
いて、作動液体11をタンク42に放出することによ
り、かご2を下降させるようになっている。
【0026】次に上記流体圧エレベータ1の作用につい
て説明する。上記液圧値PHN≧ガス圧値PNの場合に
は、かご2の自重分のバランス効果を得ることが出来
る。また、液圧値PHf≧ガス圧値PN≧液圧値PHNの場
合において、上記ピストン15の一側面側の面積をSH
とし、上記ガス圧力PNが掛かるピストン15の他側面
側の面積をSNとし、上記フルロード時において、上記
ピストン15を上昇させるために必要な力をFfuとする
と、Ffu=PHf・SH−PN・SNとなる。
【0027】また、上記ノーロード時において、上記ピ
ストン15を上昇させるために必要とする力をFNuとす
ると、FNu=PHN・SH−PN・SNとなる。
【0028】従って、実施例のようにガス圧PNを上記
HNとPHfとの間の値に設定しておけば、フルロード時
において、かご2を上昇させる際には、上記ガス圧PN
とPH fの差圧分の力を上記モータ13で上記ピストンロ
ッド16に加えることにより、かご2を上昇させること
ができ、ノーロード時においては、上記制御弁装置19
のストップバルブ39を解放するだけで、かご2を上昇
させることができる。
【0029】また、かご2を下降させる際には、フルロ
ード時においては、上記制御弁装置19のストップバル
ブ39を解放するだけでかご2を下降させることがで
き、ノーロード時には、上記ガス圧PNとPHnの差圧分
の力を、上記モータ13で上記ピストンロッド16に加
えることにより、かご2を下降させることができる。即
ち、フルロード時においてかご2を上昇させる場合や、
ノーロード時においてかご2を下降させる場合等におい
て、上記モータ13に掛かる負荷を軽減させることがで
きるので、上記PHfやPHnが比較的大きい場合でも上記
モータ13にはそれ程、大容量のものを使用しないでも
済み、省エネ化等を図ることができる。
【0030】また、実施例では、上述したように、かご
側の液圧シリンダ3のシリンダ本体部5の内径をピスト
ンロッド7の外径に近づけてピストン6の受圧部を小面
積に形成したので、上記駆動側の液圧シリンダ12から
の作動液体11の小量の供給でも、ピストンロッド7を
大きく伸長させて、かご2の昇降量を大きなものにする
ことができる。
【0031】また、駆動側の液圧シリンダ12のシリン
ダ本体14の内径を上記かご側の液圧シリンダ3のシリ
ンダ本体部5の内径よりも大にして、駆動側の液圧シリ
ンダ12のシリンダ本体部14の液室17の単位長さ当
たりの作動液体収容容積を上記かご側の液圧シリンダ3
のシリンダ本体部5の液室10の単位長さ当たりの作動
液体収容容積の数倍(例えば3〜4倍)になるように設
定したので、上記駆動側の液圧シリンダ12のピストン
15の移動量に対して、その数倍のかご側の液圧シリン
ダ3のピストン6及びピストンロッド7の移動量を確保
することができる。従って、駆動側の液圧シリンダ12
のコンパクト化を図り、設置のための省スペース化等を
図ることができる。
【0032】図5は、上記第1の実施の形態の流体圧エ
レベータ1の変形例を示す。この変形例において、かご
側の液圧シリンダ3は、シリンダ本体部5側を上にし、
ピストンロッド7を下にした状態で、該ピストンロッド
7の先端がベース面Bに固定されている。そして、上記
ピストンロッド7に対して、シリンダ本体部5を動かし
てかご2を昇降させるようになっている。他の構成は基
本の形態のものと略同じ構成、作用であるので同一構成
部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0033】図6は、第2の実施の形態の流体圧エレベ
ータ1Aを示す。第2の実施の形態の流体圧エレベータ
1Aと上記第1の実施の形態の流体圧エレベータ1の主
たる相違点は、上記第1の実施の形態の流体圧エレベー
タ1においては、駆動側の液圧シリンダ12のシリンダ
本体部14内のピストンロッド16側の空間を液室17
にし、ピストンロッド16と反対側をガス室18にした
のに対して、第2の実施の形態の流体圧エレベータ1A
においては、上記ピストンロッド15側の部屋(空間)
をガス室18にし、ピストンロッド16と反対側を液室
17にした点にある。第2の実施の形態において、ガス
室18をピストンロッド16側に設けたのでピストン側
の部屋とピストンロッドの反対側の部屋のガス収容容積
が同じ場合は、ピストンロッドの単位長さ当たりのスト
ロークによる体積変化量は、 ピストン側の体積変化量<ピストン反対側の体積変化量 となり、ピストン反対側にガスを入れたときよりもピス
トン側にガスを入れたときの方が圧力変化が少なくな
る。
【0034】従って、かご2の昇降に拘わらず、即ちか
ご2が何処の位置にいても、略一定のカウンターバラン
スが働くようになるという効果がある。
【0035】上記第2の実施の形態の流体圧エレベータ
1Aは、ピストンロッド16側をガス室18とし、ピス
トンロッド16と反対側の空間を液室17とした以外の
構成は上記第1の実施の形態の流体圧エレベータ1の基
本形のものと略同じ構成、作用、効果であるので、同一
構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略す
る。
【0036】図7は、上記第2の実施の形態の流体圧エ
レベータ1Aの変形例を示す。この変形例において、か
ご側の液圧シリンダ3は、シリンダ本体部5側を上に
し、ピストンロッド7を下にした状態で配置されてい
て、該ピストンロッド7の先端がベース面Bに固定され
ている。そして、上記ピストンロッド7に対してシリン
ダ本体部5を動かしてかご2を昇降させるようになって
いる。他の構成は基本の形態のものと略同じであるので
重複する説明を省略する。
【0037】図8は、第3の実施の形態の流体圧エレベ
ータ1Bを示す。第3の実施の形態の流体圧エレベータ
1Bと上記第1の実施の形態の流体圧エレベータ1(図
5に示す変形例は除く)の主たる相違点は、駆動手段4
に、作動液体11を貯留する貯液タンク51と、液体ポ
ンプ52を使用し、上記貯液タンク51の作動液体52
を液体ポンプ52で制御弁53を介して上記かご側の液
圧シリンダに供給してピストンロッド7を伸張させてか
ご2を上昇させ、上記かご側の液圧シリンダ3から作動
液体11を貯液タンク51側に戻してピストンロッド7
を縮小させて、かご2を下降させるようになっている。
【0038】上記第1の液圧シリンダ3は、ピストンロ
ッド7の上端を、固定部9に固定し、該固定部9に垂下
した状態で取り付けられていると共に、かご2は、シリ
ンダ本体側5に取り付けられているので、上記かご2の
荷重がピストンロッド7等に引張荷重として掛かり、ピ
ストンロッド7等が座屈や変形を起こし難いものにな
る。これにより、ピストンロッド7等の強度を下げ、ピ
ストンロッド7及びシリンダ本体5を小径にし、第1の
液圧シリンダ3を小型化(小径化)して、そのコストダ
ウンや設置のための省スペース化等を図ることが出来
る。 なお、上記各実施の形態において、かご側の液圧
シリンダ3には、非テレスコピックタイプのものを用い
た場合を示したが、かご側の液圧シリンダ3にテレスコ
ピックタイプのものを用いることにより、かご2の昇降
量を増大させてもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明の流体圧エレベータには次に述べ
るような効果がある。 (1)請求項1の流体圧エレベータは、かご側の液圧シ
リンダを駆動するシリンダ駆動手段に駆動側の液圧シリ
ンダを使用し、該液圧シリンダにガスを封入し、所定の
ガス圧にしたので、上記ガスのカウンターバランス効果
によって、上記シリンダ駆動手段の負荷を軽減させるこ
とができる。 (2)請求項2の流体圧エレベータは、上記ガス圧PN
を、かごへのノーロード時に上記ピストンに掛かる圧力
Hn以下に設定したので、かごの自重分のバランス効果
を得ることができる。 (3)請求項3の流体圧エレベータは、上記ガス圧PN
を、かごへのフルロード時に上記駆動側の液圧シリンダ
のピストンに掛かる圧力PHfと、かごへのノーロード時
に上記ピストンに掛かる圧力PHnとの間の値に設定した
ので、上記フルロード時にかごを上昇させる場合には、
上記PHfとガス圧PNの差圧分の力によってかごを上昇
させることができ、ノーロード時には制御弁装置を操作
して、かご側の液圧シリンダと駆動側の液圧シリンダを
連通させることによりかごを上昇させることができる。 (4)請求項4の流体圧エレベータは、駆動側の液圧シ
リンダのピストンのピストンロッド突出面側をガス室に
したので、単位ストローク当たりの体積変化量は少なく
なる。因って、上記ガス室内の圧力変化を抑制し、かご
の位置の高低に拘わらず常に略一定のカウンターバラン
ス効果を得ることができる。 (5)請求項5の流体圧エレベータは、作動液体にオイ
ルよりも圧縮性が少なく、殆ど圧縮性のない水(H
2O)を使用したので、かごに大重量が掛かる場合でも
作動液体の圧縮によるかごの沈み込みを無くすことがで
きる。また、万一、作動液体が漏れ出すようなことがあ
ったとしても環境へ悪影響を及ぼすことはない。(6)
請求項6の流体圧エレベータは、第1の液圧シリンダの
ピストンロッドの上端を、固定部に固定し、該固定部に
垂下した状態で取り付けると共に、かごをシリンダ本体
側に取り付けたので、上記かごの荷重がピストンロッド
に引張荷重として掛かり、ピストンロッドが座屈や変形
を起こし難いものになる。これにより、ピストンロッド
の強度を下げ、ピストンロッド及びシリンダ本体を小径
にし、第1の液圧シリンダを小型化(小径化)して、そ
のコストダウンや設置のための省スペース化等を図るこ
とが出来る。 (7)請求項7の流体圧エレベータは、請求項1と請求
項6の流体圧エレベータの両方の効果を兼ね備えたもの
を得ることが出来る。 (8)請求項8の流体圧エレベータは、請求項7と請求
項2の流体圧エレベータの両方の効果を兼ね備えたもの
を得ることが出来る。 (9)請求項9の流体圧エレベータは、請求項7と請求
項3の流体圧エレベータの両方の効果を兼ね備えたもの
を得ることが出来る。 (10)請求項10の流体圧エレベータは、請求項7と
請求項4の流体圧エレベータの両方の効果を兼ね備えた
ものを得ることが出来る。 (11)請求項11の流体圧エレベータは、請求項7と
請求項5の流体圧エレベータの両方の効果を兼ね備えた
ものを得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の流体圧エレベータの略示的
断面図。
【図2】(A)、(B)、(C)、(D)は、ピストン
駆動機構の変形例の断面図。
【図3】制御弁装置の説明図。
【図4】制御弁装置の変形例の説明図。
【図5】第1の実施の形態の流体圧エレベータの変形例
の略示断面図。
【図6】第2の実施の形態の流体圧エレベータの略示的
断面図。
【図7】第2の実施の形態の流体圧エレベータの変形例
の略示的断面図。
【図8】第3の実施の形態の流体圧エレベータの変形例
の略示的断面図。
【図9】従来例の流体圧エレベータの略示的説明図。
【図10】間接昇降式液圧エレベータの要部の説明図。
【図11】(A)は間接昇降式液圧エレベータの他の例
の要部の正面図、(B)は側面図。
【符号の説明】
1…流体圧エレベータ、2…かご(キャブ)、3…かご
側の液圧シリンダ、4…シリンダ駆動手段、11…作動
液体(水)、9…固定部、12…駆動側の液圧シリン
ダ、13…モータ、14…シリンダ本体部、15…ピス
トン、16…ピストンロッド、17…液室、18…ガス
室、19…制御弁装置。
フロントページの続き (72)発明者 村田 二郎 東京都新宿区西新宿二丁目4番1号 新宿 NSビル 日本オーチス・エレベータ株式 会社内 Fターム(参考) 3F301 BA01 BB03 3H081 AA31 BB03 BB05 CC15 CC28 DD36 FF18 FF26 FF47 HH10 3H089 AA10 BB27 CC01 DA02 DA14 DB44 DB48 DB75 GG01 GG03 JJ10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人や荷物を載せるかごと、該かごを移動
    させる第1の液圧シリンダと、該第1の液圧シリンダを
    駆動するシリンダ駆動手段とを備えた流体圧エレベータ
    であって、 上記駆動手段は、上記第1の液圧シリンダに作動液体を
    供給する第2の液圧シリンダと、該第2の液圧シリンダ
    を駆動するモータとを備え、 上記第2の液体シリンダは、ピストンの一側面側に作動
    液体を充填した液室を有し、上記ピストンの他側面側に
    ガスを充填したガス室を有していて、 上記液室は、制御弁装置を介して上記第1の液圧シリン
    ダに連通されていることを特徴とする流体圧エレベー
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記ピストンの一側面側に作用するガス圧値は、上記か
    ごのノーロード時に上記ピストンに作用する液圧値以下
    の値に設定されていることを特徴とする流体圧エレベー
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記ピストンの一側面側に作用するガス圧値は、上記か
    ごへのフルロード時に上記ピストンの他側面側に作用す
    る作動液体の液圧値以下で、上記かごのノーロード時に
    上記ピストンに作用する液圧値以上の値に設定されてい
    ることを特徴とする流体圧エレベータ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記ガス室は、上記ピストンのピストンロッド突設面側
    に配置されていることを特徴とする流体圧エレベータ。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記作動液体は、水であることを特徴とする流体圧エレ
    ベータ。
  6. 【請求項6】 人や荷物を載せるかごと、該かごを移動
    させる第1の液圧シリンダと、該第1の液圧シリンダを
    駆動するシリンダ駆動手段とを備えた流体圧エレベータ
    であって、 上記第1の液圧シリンダは、ピストンロッドの上端を固
    定部分に固定することにより該固定部分に略垂直に吊り
    下げた状態で取り付けられ、 上記かごは、上記第1の液圧シリンダのシリンダ本体側
    に取り付けられていることを特徴とする流体圧エレベー
    タ。
  7. 【請求項7】 人や荷物を載せるかごと、該かごを移動
    させる第1の液圧シリンダと、該第1の液圧シリンダを
    駆動するシリンダ駆動手段とを備えた流体圧エレベータ
    であって、 上記駆動手段は、上記第1の液圧シリンダに作動液体を
    供給する第2の液圧シリンダと、該第2の液圧シリンダ
    を駆動するモータとを備え、上記第2の液体シリンダ
    は、ピストンの一側面側に作動液体を充填した液室を有
    し、上記ピストンの他側面側にガスを充填したガス室を
    有し、上記液室は、制御弁装置を介して上記第1の液圧
    シリンダに連通されていると共に、 上記第1の液圧シリンダは、ピストンロッドの上端を固
    定部分に固定することにより該固定部分に略垂直に吊り
    下げた状態で取り付けられ、 上記かごは、上記第1の液圧シリンダのシリンダ本体側
    に取り付けられていることを特徴とする流体圧エレベー
    タ。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 上記第2の液体シリンダのピストンの一側面側に作用す
    るガス圧値は、上記かごのノーロード時に上記ピストン
    に作用する液圧値以下の値に設定されていることを特徴
    とする流体圧エレベータ。
  9. 【請求項9】 請求項7において、 上記ピストンの一側面側に作用するガス圧値は、上記か
    ごへのフルロード時に上記ピストンの他側面側に作用す
    る作動液体の液圧値以下で、上記かごのノーロード時に
    上記ピストンに作用する液圧値以上の値に設定されてい
    ることを特徴とする流体圧エレベータ。
  10. 【請求項10】 請求項7において、 上記ガス室は、上記ピストンのピストンロッド突設面側
    に配置されていることを特徴とする流体圧エレベータ。
  11. 【請求項11】 請求項7において、 上記作動液体は、水であることを特徴とする流体圧エレ
    ベータ。
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