JP2001252764A - はんだ供給装置、はんだ供給装置の待機用設備、はんだペースト充填装置、はんだ接合装置、及びはんだ接合方法 - Google Patents

はんだ供給装置、はんだ供給装置の待機用設備、はんだペースト充填装置、はんだ接合装置、及びはんだ接合方法

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JP2001252764A
JP2001252764A JP2000063932A JP2000063932A JP2001252764A JP 2001252764 A JP2001252764 A JP 2001252764A JP 2000063932 A JP2000063932 A JP 2000063932A JP 2000063932 A JP2000063932 A JP 2000063932A JP 2001252764 A JP2001252764 A JP 2001252764A
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solder
soldering
solder paste
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Minoru Ujita
稔 宇治田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 はんだの種類を問わず、手はんだ付けによる
はんだ接合を経済的に行うことができるはんだ接合装置
を提供する。 【解決手段】 はんだ接合装置10は、手はんだ付けに
よるはんだ接合用のはんだ鏝12と、シリンジ型はんだ
供給器16と、はんだ供給器スタンド18とを備えてい
る。はんだ鏝は、発熱体を備えた鏝先21を先端に有す
るはんだ鏝本体と、はんだ鏝本体の鏝先近傍に設けら
れ、はんだ接合箇所に温風を吹き付ける温風ノズル24
と、温風ノズルに温風を供給する温風装置とを備える。
はんだ供給器は、引き金付きのレバー機構と、レバー機
構と連動して、シリンダロッドをシリンダ内に進入させ
るラチェット機構とを備えるピストル型のシリンジ型は
んだ供給器である。はんだ供給器スタンドは、シリンダ
の先端部をシリンダ受け口に挿入することにより、待機
中のシリンダのはんだノズルを自動的に不活性ガス雰囲
気中に保持し、シリンダ内の不活性ガスの流出を防止す
ると共に、シリンダ先端のはんだペーストの酸化を防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、はんだ供給装置、
はんだ供給装置の待機用設備、はんだペースト充填装
置、はんだ接合装置、及び手はんだ付けによるはんだ接
合方法に関し、更に詳細には、無鉛はんだを使って手は
んだ付けによるはんだ接合を行うのに最適な装置及びは
んだ接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】手はんだ付けによるはんだ接合法は、自
動はんだ付け接合が盛んになった現在でも、必要不可欠
なはんだ接合法であって、例えば試作品を作製する際、
或いは自動はんだ付け接合の不良箇所を個別に補修する
際、更には使用により破損した電気/電子製品等を修理
する際に必ずといって言いほど必要になる。手はんだ付
けにはんだ接合法とは、はんだ鏝を使って、はんだ付け
するはんだ接合方法であって、手はんだ付け接合作業で
は、通常、はんだとしてはんだを糸状に成形した糸はん
だ、又は棒状に成形した棒状はんだを使っていて、はん
だ鏝をはんだ接合箇所に接触させて加熱しつつ、ロール
に巻回した糸はんだを繰り出して、棒状はんだを差し出
してはんだをはんだ接合箇所に供給し、溶融させ、はん
だ付けする方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、環境問題の
認識の高まりと共に鉛はんだの環境に対する影響が注目
されるようになって、無鉛はんだの使用要請が強くなっ
ている。しかし、無鉛はんだなどの鉛を含まないはんだ
は、柔軟性が乏しいために、はんだを糸状又は棒状に成
形する際に断線等が多くなり、糸はんだ或いは棒状はん
だを作製することが難しいという問題があった。そのた
めに、無鉛はんだを使って、従来の手はんだ付けによる
はんだ接合方法を適用することができなくなった。ま
た、仮に無鉛はんだを糸状又は棒状に成形できたとして
も、成形できるはんだ組成に制限があって、リフロー、
またはフローはんだ付けのはんだの無鉛はんだ組成とは
異なる組成の無鉛はんだを使用しなければならないとい
う不都合があった。
【0004】更には、はんだが鉛を含んでいないことに
より、はんだ溶融温度が20〜30℃上昇するので、こ
れによりはんだ鏝により加熱すべき温度が高くなる。接
合強度の高いはんだ接合部を得るためには、母材金属
と、母材金属と接合する非はんだ接合部品とを十分に予
備加熱する必要があるが、加熱温度が高いために、母材
金属又は非はんだ接合部品の耐熱性上での制限から、十
分な予熱を行うことができないのが通常であって、無鉛
はんだを使って接合強度の高いはんだ接合部を得ること
が難しいという問題もあった。
【0005】ところで、はんだ接合に当たってはんだを
供給する方法には、従来から種々の方法がある。糸はん
だ又は棒状はんだとしてはんだを供給する方法とは別
に、例えばスクリーン印刷法や、ディスペンサにより、
はんだをペースト状で供給する方法が利用されている。
スクリーン印刷法とは、開口パターンを有するスクリー
ン上にはんだペースト塊を供給し、スキージによりはん
だペースト塊をスクリーン上に均一に延ばしながらスク
リーンの開口パターンを通して開口パターン形状ではん
だペーストを接合領域に供給する方法である。しかし、
スクリーン印刷法は、主として自動はんだ接合法に適用
するはんだ供給法であって、自動的にはんだを供給する
ことを目的としているため、設備が大型化し、操作も複
雑であって、手はんだ付けによるはんだ接合法に適用す
るには、コストが嵩み、経済的に引き合わない。
【0006】また、ディスペンサによるはんだペースト
の供給は、シリンジにはんだペーストを充填し、ディス
ペンサによって制御された空気圧による押圧又は押し出
しピストンによってシリンジ内に充填されたはんだペー
ストを押し出す方法である。しかし、この方法も、不活
性ガスを連続的にディスペンサに供給することが必要で
あるから、不活性ガスの消費量が増大し、不活性ガスの
コストが嵩むという問題があり、その上、従来のシリン
ジ及びディスペンサは、構造及び操作が複雑であって、
手はんだ付けによるはんだ接合法に適用するには、コス
トが高く、経済的に引き合わない。
【0007】そこで、本発明は、上述の課題を解決する
ために成されたものであり、使用するはんだの種類、例
えば無鉛はんだ又は鉛はんだの種類を問うことなく、ま
た無鉛はんだの組成のいかんを問うことなく、手はんだ
付けによるはんだ接合を経済的に行うことができるはん
だ接合装置及びはんだ接合方法を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の課題
を解決するためには、手はんだ付けでも、糸はんだや棒
状はんだに代えて、はんだペーストを使用することが必
要であると考え、研究の末に、(1)はんだペーストを
窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスと共にシリンジ
のシリンダに充填して、密閉状態で供給すること、
(2)シリンジからはんだを接合箇所に供給するに当た
っては、作業の便宜を考えて、作業者の感覚で操作でき
る補助具を用いて供給すること、(3)無鉛はんだを使
うに当たり、部品の接合部位と母材金属とを十分に予熱
するためには、部品の接合部位と母材金属とを熱風にて
予め加熱できるようにする手段をはんだ鏝に設けるこ
と、(4)手はんだ付け作業の待機中には、シリンジの
内の不活性ガスの拡散を防ぎ、かつ、シリンジ先端のは
んだペーストの酸化を防ぐために、不活性ガスを充満さ
えた容器にシリンジ先を挿入し、不活性ガス雰囲気内に
保持することを着想し、種々、実験して、本発明を発明
するに到った。そして、これらによって、はんだ組成に
制約されることなく、また、ペーストの酸化によるはん
だ接合不良を防いで、簡易な設備で手はんだ付け作業を
経済的に達成できることを確認した。
【0009】上記目的を達成するために、上述の知見に
基づいて、本発明のはんだ供給装置は、はんだペースト
を充填するシリンダと、シリンダ内を進退してシリンダ
内に充填されたはんだペーストをシリンダの先端に設け
られたはんだノズルから押し出すシリンダロッドとを有
するシリンジと、シリンジを保持する保持体とを備える
はんだ供給装置であって、保持体は、一方の端部に引き
金を、他方の端部に歯付き部材を有し、引き金を引き寄
せることにより回動軸の回りに歯付き部材を回動させる
ようにしたレバーと、レバーの歯付き部材の回動に応じ
て、シリンダロッドの基端部を押圧してシリンダ内に進
入させるラチェット機構とを備えることを特徴としてい
る。
【0010】本発明は、引き金付きのレバー機構と、レ
バー機構と連動して、シリンダロッドをシリンダ内に進
入させるラチェット機構とを備えることにより、作業者
の指感覚で操作できる使い勝手のよいはんだ供給装置を
実現している。シリンダに充填されていたはんだペース
トを使用して空になったシリンダは、再びはんだペース
トを充填して、再使用される。本発明のはんだ供給装置
及び以下の装置、方法では、使用するはんだペーストの
組成には制約はない。例えば、無鉛はんだペースト又は
鉛はんだペーストの種類を問うことなく、また無鉛はん
だペーストの組成のいかんを問うことなく、使用するこ
とができる。
【0011】本発明の好適な実施態様では、保持体が、
ピストル状に形成され、シリンダを銃身状に上側に保持
する棒状のシリンダ保持部と、シリンダ保持部のシリン
ダロッド基端部側の端部からシリンダ保持部に交差する
方向に延びる握り部とから構成され、ラチェット機構は
シリンダ保持部の下側に取り付けられ、レバーはシリン
ダ保持部と握り部との間に設けられている。これによ
り、一層、はんだ供給装置の使い勝手が良くなる。
【0012】また、本発明のはんだ供給装置の待機設備
は、上述のはんだ供給装置を待機させる設備であって、
不活性ガスを充満させたガス室を備える容器と、容器の
上面に設けられ、シリンダの先端部を気密的に受容する
ロート状部と、ロート状部をガス室に連通させる連通喉
部とを有するシリンダ受け口と、不活性ガスがガス室か
ら連通喉部を介して外部に流出するのを防止する逆止弁
を連通喉部に有し、かつシリンダの先端部をシリンダ受
け口に受容したとき、シリンダの先端部が逆止弁に衝突
して逆止弁作用を解除するようにした逆止弁機構とを備
えていることを特徴としている。
【0013】不活性ガスには、例えば窒素ガス、アルゴ
ンガス等を使用し、好適には、ガスベンベをガス室内に
収容する。本発明のはんだ供給装置の待機設備を使い、
シリンダの先端部をシリンダ受け口に挿入することによ
り、待機中のシリンダのはんだノズルを自動的に不活性
ガス雰囲気中に保持し、シリンダ内の不活性ガスの流出
を防止すると共に、シリンダ先端のはんだペーストの酸
化を防止することができる。
【0014】逆止弁機構の構成には制約はないが、好適
には、例えば、逆止弁機構が、逆止弁機構が、連通喉部
に周状に設けられた環状封止材と、環状封止材に係合す
るボール状の逆止弁と、環状封止材に逆止弁を押圧する
押圧機構とを備え、シリンダ受け口にシリンダの先端部
を受容したとき、シリンダの先端部のはんだノズルが逆
止弁に衝突して押し下げ、逆止弁と環状封止材との係合
を解除するようになっている。
【0015】本発明のはんだペースト充填装置は、上述
のはんだ供給装置のシリンダ内にはんだペーストを充填
するはんだペースト充填装置であって、シリンダ先端部
を下にして、ほぼ直立にシリンダを収容する、上部開放
のシリンダ箱と、開口を備え、かつシリンダ箱の上端縁
をスライドしてシリンダ箱を開閉するスライド式の板状
蓋体と、はんだペースト注入ノズル及び不活性ガス注入
ノズルを有するノズル支持ヘッドと、円筒内にノズル支
持ヘッドを上下に摺動自在に収容する円筒部とを備え、
蓋体上に配置され、蓋体の開口を介してはんだペースト
注入ノズルからはんだペーストを、不活性ガス注入ノズ
ルから不活性ガスをそれぞれシリンダ箱内のシリンダに
注入するノズル支持体と、シリンダロッドの基端側を保
持する保持ヘッドと、円筒内に上下に摺動自在に保持ヘ
ッドを収容する円筒部とを備え、蓋体上に配置され、シ
リンダロッドを保持した保持ヘッドを押圧して円筒内を
下降させ、蓋体の開口を介してシリンダロッドをシリン
ダ箱に収容されたシリンダ内に進入させるようにしたシ
リンダロッド支持体とを備えることを特徴としている。
【0016】本発明のはんだペースト充填装置は、シリ
ンダ箱の不活性ガス雰囲気内ではんだ供給装置のシリン
ダ内にはんだペーストと不活性ガスとを充填することに
より、シリンダ内のはんだペーストの酸化を防止するこ
とができる。
【0017】本発明のはんだ鏝は、手はんだ付け接合用
のはんだ鏝であって、発熱体を備えた鏝先を先端に有す
るはんだ鏝本体と、はんだ鏝本体の鏝先近傍に設けら
れ、はんだ接合箇所に温風を吹き付ける温風ノズルと、
温風ノズルに温風を供給する温風装置とを備え、温風装
置が、空気通路と、空気通路に設けられた空気吸い込み
ファンと、空気吸い込みファンの下流の空気通路に設け
られ、空気を加熱する加熱器とを備えていることを特徴
としている。
【0018】本発明のはんだ鏝では、はんだ接合箇所に
温風を吹き吹き付ける温風ノズルを備え、温風ノズルか
ら吹き出した温風ではんだ接合箇所を十分に予熱するこ
とができるので、はんだ溶融温度の高い無鉛はんだを使
用することができる。つまり、本発明のはんだ鏝を使う
ことにより、はんだ組成に制約なく接合強度の高いはん
だ接合を実現することができる。
【0019】上述のはんだ供給装置及びはんだ鏝とを備
えることにより、はんだ組成に制約なく接合強度の高い
はんだ接合を手はんだ付けで経済的に行うはんだ接合装
置を実現することができる。
【0020】本発明のはんだ接合方法は、手はんだ付け
によりはんだ接合する方法であって、はんだペーストを
充填するシリンダと、シリンダ内を進退してシリンダ内
に充填されたはんだペーストをシリンダの先端に設けら
れたはんだノズルから押し出すシリンダロッドとを有す
るシリンジ型はんだ供給器のシリンダにはんだペースト
を不活性ガスと共に充填するステップと、はんだ鏝から
温風をはんだ接合箇所に吹きつけて予熱するステップ
と、はんだ鏝の鏝先をはんだ接合箇所に接触させて加熱
しつつはんだ供給器のシリンダロッドをシリンダ内に進
入させてシリンダのはんだノズルからはんだペーストを
はんだ接合箇所に押し出すステップと、はんだ供給器の
はんだノズルをはんだ接合箇所から離し、はんだペース
トがはんだ接合箇所に拡がったのち、はんだ鏝をはんだ
接合箇所から引き離すステップとを有することを特徴と
している。
【0021】本発明方法では、はんだペーストを窒素ガ
ス、アルゴンガス等の不活性ガスと共にシリンジのシリ
ンダに充填して密閉状態で供給しているので、はんだペ
ーストが酸化されて品質が劣化するようなことは生じな
い。また、はんだ接合箇所を温風で十分に予熱するの
で、無鉛はんだのように溶融温度の高いはんだにも適用
することができる。
【0022】本発明方法では、好適には、はんだ供給器
を待機させているときには、はんだ供給器のシリンダの
はんだノズルを不活性ガス雰囲気中に維持する。これに
より、待機中のはんだ供給装置のシリンダ先端のはんだ
ノズル内のはんだペーストの酸化を防止すると共に、シ
リンダ内の不活性ガスの流出を防止することができる。
【0023】シリンジ型はんだ供給器のシリンダに充填
されていたはんだペーストを使用して、シリンダが空に
なったときには、空のシリンダにはんだペーストを再充
填するステップを備えている。これにより、シリンダの
リサイクル化が促進される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、実施の形態例を挙げ、添
付図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳
細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されている。以下の説明において、本発明の
範囲は、特に本発明を限定する旨の記載が無い限り、こ
れらの形態に限られるものではない。
【0025】はんだ接合装置の実施の形態例図1は本実
施の形態例の手はんだ付けによるはんだ接合装置の構成
を示す斜視図、図2ははんだ鏝及び制御器の構成を示す
模式的断面図、図3ははんだ供給器の構成を示す模式的
部分断面側面図、及び図4ははんだ供給器スタンドの構
成を示す模式的断面側面図である。本実施の形態例のは
んだ接合装置10は、図1に示すように、はんだ鏝12
と、はんだ鏝12の鏝先の加熱部の加熱温度及びはんだ
鏝12から吹き出す温風の温度を制御する制御器14
と、はんだペーストをはんだ接合箇所に供給するはんだ
供給器16と、使用中でないはんだ供給器16を待機さ
せるはんだ供給器スタンド18(図4参照)と、はんだ
充填器20(図5参照)とから構成されている。
【0026】はんだ鏝12は、図2に示すように、発熱
体を内蔵する尖塔状の加熱部21を先端に有する棒状の
道具であって、加熱部21の手前の把手22を手で持つ
ようになっている。加熱部21の内部には、温度センサ
内蔵型のセラミックヒータ(図示せず)が発熱体として
設けてある。はんだ鏝12は、接合部位に加熱部21を
接触させ、発熱体の発熱によって接合部位を加熱する。
把手22と加熱部21との間には、その部分を巻回する
螺旋状のチューブからなる予熱用の温風ノズル24が設
けてあって、温風ノズル24の先端開口から予熱用の温
風を吹き出すようになっている。
【0027】制御器14は、図2に示すように、ハウジ
ング26内に、温風ノズル24に温風を供給し、温風ノ
ズルの先端開口から吹き出させる温風供給部28と、温
風供給部28に供給される温風の温度、及び接続コード
29を介してはんだ鏝12の加熱部21のセラミックヒ
ータに供給する電流の電流値を制御して加熱部21の温
度を設定温度に制御する温度制御部30とを備えてい
る。温風供給部28は、空気吸い込み口32を一方の端
部に、温風ノズル24に接続して温風を送る耐熱チュー
ブ34との接続口36を他方の端部に有する空気流路を
内側に形成するケーシング38と、ケーシング38の空
気吸い込み口32側に設けられ、回転軸の一端が軸受け
40で軸支された吸い込みファン42と、吸い込みファ
ン42の回転軸の他端に連結されて、吸い込みファン4
2を駆動するモータ43と、接続口36側に設けられ、
ケーシング38を巻回し、空気流路を通る空気を加熱す
る加熱ヒータ44とを備えている。
【0028】温度制御部30は、はんだ鏝12のセラミ
ックヒータと温風供給部28の加熱ヒータ44の温度制
御機能を備えている。空気は、ケーシング38の空気吸
い込み口32から吸い込みファン42によって吸い込ま
れ、加熱ヒータ44によって加熱された後、温度の高い
空気流となって、耐熱チューブ34を介して温風ノズル
24に供給される。本実施の形態例のはんだ鏝12で
は、はんだ接合箇所に温風を吹き吹き付ける温風ノズル
24と温風供給部28とを備え、温風ノズル24から吹
き出した温風ではんだ接合箇所を十分に予熱することが
できるので、はんだ溶融温度の高い無鉛はんだを使用す
ることができる。つまり、本はんだ鏝12を使うことに
より、はんだ組成に制約なく接合強度の高いはんだ接合
を実現することができる。
【0029】はんだ供給器16は、シリンジ型のはんだ
供給器であって、図1及び図3に示すように、はんだペ
ーストを充填するシリンダ46と、シリンダ46を銃身
のように保持するピストル状の保持体47とからなる機
器である。保持体47は、2個のクリップつめ51を上
側に備えてクリップつめ51でシリンダ46を把持する
シリンダ保持部47aと、手で握る握り部47bとで構
成され、シリンダ保持部47aには後述するはんだ供給
器スタンド18のガイド柱に差し込む盲孔(図示せず)
を備えている。シリンダ46は、はんだペーストを押し
出すはんだノズル48を先端に有し、基端側には、シリ
ンダ46内を自在に進退してシリンダ46に充填された
はんだペーストを押圧するシリンダロッド50を備えて
いる。また、シリンダ46は、板バネ状のクリップつめ
51で把持されるようにして保持部47に取り付けられ
ている。シリンダ46は、はんだペーストを不活性ガス
で封止するようにして収容している。はんだペーストを
シリンダ46に充填する際には、クリップつめ51から
シリンダ46を取り外し、シリンダ46からシリンダロ
ッド50を抜き出して、後述するように、不活性ガスと
共にはんだペーストをシリンダ46内に充填する。
【0030】シリンダロッド50の推進機構は、回動軸
52aを中心にして回動するレバー52と、レバー52
の回転によって前進するラチェット54と、ラチェット
54の基端部に取り付けられ、ラチェット54の前進に
応じてシリンダロッド50をシリンダ46内に前進させ
るプッシャ56とから構成されている。レバー52は、
指で引き寄せる引き金58と、引き金58を引き寄せる
と、回動軸52aを中心にして矢印Y方向に回動する円
弧状部60とを備え、円弧状部60には、ラチェット5
4の歯と噛み合う4個から5個の爪62が等間隔で設け
てある。円弧状部60と握り部47bとの間には、コイ
ルばね64が取り付けられており、円弧状部60は、常
時、コイルばね64の引っ張り力によって握り部47b
側に引き寄せられている。
【0031】以上の構成によって、握り部47bを握
り、ひと差し指で引き金58を矢印Xの方向に引くと、
レバー52がコイルばね64の引っ張り力に抗して回動
して円弧状部60、従って爪62が矢印Yの方向に回動
し、それに応じてラチェット54、及びプッシャ56が
前進して、シリンダロッド50をシリンダ46内に進入
させる。この結果、図1に示すように、シリンダ46内
のはんだペーストがはんだノズル48から押し出され、
接合箇所のランドLに供給される。本はんだ供給器16
は、引き金付きのレバー機構と、レバー機構と連動し
て、シリンダロッドをシリンダ内に進入させるラチェッ
ト機構とを備えることにより、作業者の指感覚で操作で
きる使い勝手のよいはんだ供給器となっている。
【0032】はんだ供給器スタンド18は、図1及び図
4に示すように、使用中でないはんだ供給器16を受容
して待機させておく機器である。はんだ供給器スタンド
18は、スタンド箱65と、スタンド箱65の上面に、
それぞれ、設けられ、はんだ供給器16のシリンダ46
の先端部を差し込むノズル受け口66、及び、はんだ供
給器16の保持部47のシリンダ保持部47aに設けら
れた孔に差し込み、はんだ供給器16を倒れないように
自立させるガイド柱68とを備えている。スタンド箱6
5は、ガスボンベBを収容し、ガスボンベBから放出さ
れた不活性ガスで充満したガス室70を備えている。
【0033】ノズル受け口66は、図4に示すように、
シリンダ46のテーパ状先端部のテーパ形状と同じテー
パ形状のロート部66aと、上端でロート部66aの下
端開口に接続し、下端でスタンド箱65に接続して、ロ
ート部66aをスタンド箱65に連通させるパイプ状の
連通喉部66bとから構成されている。ロート部66a
の下端部には、小径Oーリング72が、また連通喉部6
6bの中間部には大径Oーリング74が設けてあって、
大径Oーリング74には、コイルばね76で押圧された
ボール78が係合している。つまり、連通喉部74の開
口は、ボール78と大径Oーリング74との係合によっ
て閉止されている。なお、80はコイルばね76を支持
する支持柱である。ガスボンベBは、図4に示すよう
に、家庭用の卓上ガスコンロと同様に、ボンベ口金Cを
押圧する押圧板82と板ばね84との間に差し込まれる
ことにより、ボンベ口金が押圧され、不活性ガスがガス
ボンベBから放出される。連通喉部74の開口は、ボー
ル78と大径Oーリング74との係合によって閉止され
ているので、不活性ガスが外部に放出されるようなこと
はない。図4中、86は口金支持部である。
【0034】以上の構成によって、はんだ供給器16を
はんだ供給器スタンド18上に待機させる際に、ノズル
受け口66にシリンダ46の先端部を差し込むと、テー
パ状先端部が小径Oーリング72と接触して、はんだノ
ズル48がボール78をコイルばね76に抗して押圧、
押し下げる。これによって、ガス室70に充満している
不活性ガスがはんだノズル48周辺に拡散し、はんだペ
ーストの酸化を防止すると共にシリンダ46内の不活性
ガスの流出を防止する。尚、シリンダ46の先端部と小
径Oーリング72とが接触してガス室70を封止してい
るので、ガス室70内の不活性ガスが外部に流出するよ
うなことは生じない。はんだの供給器16を使用するた
めに、はんだ供給器スタンド18から取り出すと、コイ
ルばね76が働き、ボール78を大径Oーリング74に
押し当てて、連通喉部66bの開口を閉止するので、不
活性ガスがガス室70から外部に流出するようなことは
生じない。不活性ガスのガスボンベBは、一般の卓上ガ
スコンロで使われているようなガスボンベを使用する。
【0035】次に、図5から図8を参照して、はんだ充
填器20の構成を説明する。図5ははんだ充填器を使っ
てシリンダにはんだペーストを充填する際の様子を示す
断面図、図6はスライド式の蓋体の構成を示す断面図、
図7ははんだ充填器内のシリンダにシリンダロッドを挿
入する様子を示す断面図、及び図8ははんだ充填器から
はんだペーストを充填したシリンダを取り出す様子を示
す断面図である。はんだ充填器20は、図5に示すよう
に、シリンダ46を立てて収容する上部開口のシリンダ
箱88と、シリンダ箱88の開口部を開放、閉止する蓋
90と、蓋体90に取り付けられ、蓋体90の開口91
を介してシリンダ46にはんだペースト及び不活性ガス
をそれぞれ注入するノズル支持体92と、シリンダ箱8
8内のシリンダ46にシリンダロッド50を挿入するシ
リンダロッド装着用治具93(図8参照)とを備えてい
る。
【0036】シリンダ箱88は、中央に円筒状のシリン
ダ立て94を備え、シリンダ立て94にシリンダ46を
挿入して保持するようになっている。蓋体90は、図6
に示すように、スライド式の板状蓋であって、開口91
を有する板状部分と、シリンダ箱88を完全に閉止する
盲板部分(図7参照)とから構成されている。開口91
は、シリンダ46の内径より大きく、外径より小さく、
かつシリンダロッド50の外径より大きな内径を有す
る。
【0037】ノズル支持体92は、円筒部96と、はん
だペーストを注入するはんだペースト注入ノズル98及
び不活性ガスを注入する不活性ガス注入ノズル100と
を貫通させ、円筒部96内を自在に摺動し、脱着自在な
ブッシュ102とから構成されている。蓋体90をスラ
イドさせるときには、円筒部96内でブッシュ102を
上方に上昇させ、はんだペースト注入ノズル98及び不
活性ガス注入ノズル100が邪魔にならないようにす
る。また、シリンダロッド装着用治具93は、図7に示
すように、蓋体90に取り付けられ、はんだペーストを
充填したシリンダ46にシリンダロッド50を装填する
治具であって、蓋体90の開口91にほぼ合致し、シリ
ンダロッド50の外径より大きな内径の円筒部103
と、シリンダロッド50を吸着保持し、円筒部103内
を上下に摺動する吸着ヘッド104とを備えている。
【0038】本実施の形態例のはんだ充填器20は、後
述する充填方法によって、シリンダ箱88の不活性ガス
雰囲気内ではんだ供給器16のシリンダ46内にはんだ
ペーストと不活性ガスとを充填することができるので、
シリンダ46内のはんだペーストの酸化を防止すること
ができる。
【0039】手はんだ付けによるはんだ接合方法の実施
の形態例 次に、図1から図8を参照し、上述の実施の形態例のは
んだ接合装置10を使って、図1に示すように、ランド
Lにリード端子Tを手はんだ付けによりはんだ接合する
方法を説明する。先ず、図5から図8を参照して、はん
だペーストをシリンダ46に充填する方法について説明
する。図8に示すように、はんだ充填器20の蓋体90
をスライドして、シリンダ箱88を開放する。次いで、
図5に示すように、シリンダ46をシリンダ立て94に
立て、再び蓋体90をスライドさせて、図5に示すよう
に、シリンダ箱88を閉止する。次に、図5に示すよう
に、はんだペースト注入ノズル98からシリンダ46に
はんだペーストを注入すると共に不活性ガス注入ノズル
100から不活性ガスを注入する。はんだペーストは、
不活性ガス雰囲気内にあるので、酸化されるようなこと
は生じない。
【0040】シリンダ46内にはんだペーストを充填し
た後、はんだペースト注入ノズル98及び不活性ガス注
入10と共にブッシュ102を円筒部92内で上方に上
昇させ、続いて、図6に示すように、蓋体90をスライ
ドさせて、不活性ガス雰囲気ではんだペーストを充填し
たシリンダ46をシリンダ箱88内に待機させる。次い
で、図6に示す状態で、蓋体90の開口91と位置合わ
せしてシリンダロッド装着用治具93を蓋体90に取り
付け、次いで、蓋体90をスライドさせて、図7に示す
ように、治具93をシリンダ46の直上に位置させる。
次いで、吸着ヘッド104を押して円筒部103内を下
降させて、シリンダロッド50の上端が蓋体90の下方
に位置するまで、シリンダロッド50をシリンダ46内
に進入させる。これにより、はんだペーストは、シリン
ダ箱88内のの不活性ガス雰囲気の下でシリンダ46内
に不活性ガスと共に装填される。
【0041】次いで、図8に示すように、蓋体90をス
ライドさせてシリンダ箱88を開放し、シリンダロッド
50を挿入させたシリンダ46をシリンダ箱88から取
り出し、シリンダ46のはんだノズル48にキャップ1
06を嵌める。これにより、はんだペーストの充填が完
了する。続いて、不活性ガスと共にはんだペーストを密
閉、充填したシリンダ46をはんだ供給器16の保持体
47に取り付ける。
【0042】次に、図1に示すように、接合箇所のラン
ドL上にリード端子Tを位置決めし、はんだ鏝12の温
風ノズル24から温風をランドLに吹き付け、ランドL
を温風で十分に予熱する。次いで、鏝先の加熱部21を
ランドLに接触させて更に加熱する。続いて、はんだ供
給器16を使ってはんだノズル48からランドLに所定
量のはんだペーストを押し出し、その後、はんだ供給器
16をランドLから引き離す。はんだペーストがリード
端子T及びランドLに広がった後、はんだ鏝12を引き
上げて、接合箇所から引き離す。
【0043】本実施の形態例の方法では、はんだペース
トを窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスと共にシリ
ンジのシリンダ46に充填して密閉状態で供給している
ので、はんだペーストが酸化されて品質が劣化するよう
なことは生じない。また、はんだ接合箇所を温風で十分
に予熱するので、無鉛はんだのように溶融温度の高いは
んだにも適用することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のはんだ供
給装置によれば、引き金付きのレバー機構と、レバー機
構と連動して、シリンダロッドをシリンダ内に進入させ
るラチェット機構とを備えることにより、作業者の指感
覚で操作できる使い勝手のよいはんだ供給装置を実現し
ている。本発明のはんだ供給装置の待機設備によれば、
シリンダの先端部をシリンダ受け口に挿入することによ
り、待機中のシリンダのはんだノズルを自動的に不活性
ガス雰囲気中に保持し、シリンダ内の不活性ガスの流出
を防止すると共に、シリンダ先端のはんだペーストの酸
化を防止することができる。本発明のはんだペースト充
填装置によれば、シリンダ箱の不活性ガス雰囲気内では
んだ供給装置のシリンダ内にはんだペーストと不活性ガ
スとを充填することにより、シリンダ内のはんだペース
トの酸化を防止することができる。本発明のはんだ鏝に
よれば、田接合箇所に温風を吹き吹き付ける温風ノズル
を備え、温風ノズルから吹き出した温風ではんだ接合箇
所を十分に予熱することができるので、はんだ溶融温度
の高い無鉛はんだを使用することができる。つまり、本
発明のはんだ鏝を使うことにより、無鉛はんだ等のはん
だ組成に制約なく接合強度の高いはんだ接合を実現する
ことができる。更には、温風ノズルを合わせもつはんだ
鏝を使うことにより、予熱温度を変えて予熱を行なうこ
とができ、部品とランドの全体を均一に加熱することが
できるので、部品への熱負荷を軽減することができる。
【0045】本発明の装置を使用することにより、無鉛
はんだを使った場合でも、自動はんだ接合装置によるフ
ローはんだ付け、リフローはんだ付けと同じはんだ組成
のはんだを使って手はんだ付けによるはんだ接合するこ
とができる。さらに、不活性ガスではんだペーストを封
止することにより、輸送時および使用時のはんだペース
トの酸化を防止することができる。また、シリンダ内に
閉じ込めたはんだペーストを使うことで、無用な汚れを
生じないメリットがあり、容器ごと回収する体制をつく
れば、容器とはんだペースト材料のリサイクルが容易に
できる。
【0046】本発明のはんだ接合方法によれば、はんだ
ペーストを窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスと共
にシリンジのシリンダに充填して密閉状態で供給してい
るので、はんだペーストが酸化されて品質が劣化するよ
うなことは生じない。また、はんだ接合箇所を温風で十
分に予熱するので、無鉛はんだのように溶融温度の高い
はんだにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例の手はんだ付けによるはんだ接合
装置の構成を示す斜視図である。
【図2】はんだ鏝及び制御器の構成を示す模式的断面図
である。
【図3】はんだ供給器の構成を示す模式的部分断面側面
図である。
【図4】はんだ供給器スタンドの構成を示す模式的断面
側面図である。
【図5】はんだ充填器を使ってシリンダにはんだペース
トを充填する際の様子を示す断面図である。
【図6】スライド式の蓋体の構成を示す断面図である。
【図7】はんだ充填器内のシリンダにシリンダロッドを
挿入する様子を示す断面図である。
【図8】はんだ充填器からはんだペーストを充填したシ
リンダを取り出す様子を示す断面図である。
【符号の説明】
10……実施の形態例のはんだ接合装置、12……はん
だ鏝、14……制御器、16……はんだ供給器、18…
…はんだ供給器スタンド、20……はんだ充填器、21
……加熱部、22……把手、24……温風ノズル、26
……ハウジング、28……温風供給部、29……接続コ
ード、30……温度制御部、32……空気吸い込み口、
34……耐熱チューブ、36……接続口、38……ケー
シング、40……軸受け、42……吸い込みファン、4
3……モータ、44……加熱ヒータ、46……シリン
ダ、47……保持体、47a……シリンダ保持部、47
b……握り部、48……はんだノズル、50……シリン
ダロッド、51……クリップつめ、52……レバー、5
2a……回動軸、54……ラチェット、56……プッシ
ャ、58……引き金、60……円弧状部、62……爪、
64……コイルばね、65……スタンド箱、66……ノ
ズル受け口、66a……ロート部、66b……連通喉
部、68……ガイド柱、70……ガス室、72……小径
Oーリング、74……大径Oーリング、76……コイル
ばね、78……ボール、80……支持柱、82……押圧
板、84……板ばね、86……口金支持部、88……シ
リンダ箱、90……蓋体、91……開口、92……ノズ
ル支持体、93……シリンダロッド装着用の治具、94
……シリンダ立て、96……円筒部、98……はんだペ
ースト注入ノズル、100……不活性ガス注入ノズル、
102……ブッシュ、103……円筒部、104……吸
着ヘッド、106……キャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/34 507 H05K 3/34 507M

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 はんだペーストを充填するシリンダと、
    シリンダ内を進退してシリンダ内に充填されたはんだペ
    ーストをシリンダの先端に設けられたはんだノズルから
    押し出すシリンダロッドとを有するシリンジと、シリン
    ジを保持する保持体とを備えるはんだ供給装置であっ
    て、 保持体は、 一方の端部に引き金を、他方の端部に歯付き部材を有
    し、引き金を引き寄せることにより回動軸の回りに歯付
    き部材を回動させるようにしたレバーと、 レバーの歯付き部材の回動に応じて、シリンダロッドの
    基端部を押圧してシリンダ内に進入させるラチェット機
    構とを備えることを特徴とするはんだ供給装置。
  2. 【請求項2】 保持体が、ピストル状に形成され、 シリンダを銃身状に上側に保持する棒状のシリンダ保持
    部と、 シリンダ保持部のシリンダロッド基端部側の端部からシ
    リンダ保持部に交差する方向に延びる握り部とから構成
    され、 ラチェット機構はシリンダ保持部の下側に取り付けら
    れ、レバーはシリンダ保持部と握り部との間に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載のはんだ供給装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のはんだ供給装置
    を待機させる設備であって、 不活性ガスを充満させたガス室を備える容器と、 容器の上面に設けられ、シリンダの先端部を気密的に受
    容するロート状部と、ロート状部をガス室に連通させる
    連通喉部とを有するシリンダ受け口と、 不活性ガスがガス室から連通喉部を介して外部に流出す
    るのを防止する逆止弁を連通喉部に有し、かつシリンダ
    の先端部をシリンダ受け口に受容したとき、シリンダの
    先端部が逆止弁に衝突して逆止弁作用を解除するように
    した逆止弁機構とを備えていることを特徴とするはんだ
    供給装置の待機用設備。
  4. 【請求項4】 逆止弁機構が、 連通喉部に周状に設けられた環状封止材と、 環状封止材に係合するボール状の逆止弁と、 環状封止材に逆止弁を押圧する押圧機構とを備え、シリ
    ンダ受け口にシリンダの先端部を受容したとき、シリン
    ダの先端部のはんだノズルが逆止弁に衝突して押し下
    げ、逆止弁と環状封止材との係合を解除することを特徴
    とする請求項3に記載のはんだ供給装置の待機用設備。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載のはんだ供給装置
    のシリンダ内にはんだペーストを充填するはんだペース
    ト充填装置であって、 シリンダ先端部を下にして、ほぼ直立にシリンダを収容
    する、上部開放のシリンダ箱と、 開口を備え、かつシリンダ箱の上端縁をスライドしてシ
    リンダ箱を開閉するスライド式の板状蓋体と、 はんだペースト注入ノズル及び不活性ガス注入ノズルを
    有するノズル支持ヘッドと、円筒内にノズル支持ヘッド
    を上下に摺動自在に収容する円筒部とを備え、蓋体上に
    配置され、蓋体の開口を介してはんだペースト注入ノズ
    ルからはんだペーストを、不活性ガス注入ノズルから不
    活性ガスをそれぞれシリンダ箱内のシリンダに注入する
    ノズル支持体と、 シリンダロッドの基端側を保持する保持ヘッドと、円筒
    内に上下に摺動自在に保持ヘッドを収容する円筒部とを
    備え、蓋体上に配置され、シリンダロッドを保持した保
    持ヘッドを押圧して円筒内を下降させ、蓋体の開口を介
    してシリンダロッドをシリンダ箱に収容されたシリンダ
    内に進入させるようにしたシリンダロッド支持体とを備
    えることを特徴とするはんだペースト充填装置。
  6. 【請求項6】 手はんだ付けによるはんだ接合用のはん
    だ鏝であって、 発熱体を備えた鏝先を先端に有するはんだ鏝本体と、 はんだ鏝本体の鏝先近傍に設けられ、はんだ接合箇所に
    温風を吹き付ける温風ノズルと、 温風ノズルに温風を供給する温風装置とを備え、 温風装置が、空気通路と、空気通路に設けられた空気吸
    い込みファンと、空気吸い込みファンの下流の空気通路
    に設けられ、空気を加熱する加熱器とを備えていること
    を特徴とするはんだ鏝。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2の記載のはんだ供給装置
    と、請求項6に記載のはんだ鏝とを備えることを特徴と
    する手はんだ付けによるはんだ接合装置。
  8. 【請求項8】 手はんだ付けによりはんだ接合する方法
    であって、 はんだペーストを充填するシリンダと、シリンダ内を進
    退してシリンダ内に充填されたはんだペーストをシリン
    ダの先端に設けられたはんだノズルから押し出すシリン
    ダロッドとを有するシリンジ型はんだ供給器のシリンダ
    にはんだペーストを不活性ガスと共に充填するステップ
    と、 はんだ鏝から温風をはんだ接合箇所に吹きつけて予熱す
    るステップと、 はんだ鏝の鏝先をはんだ接合箇所に接触させて加熱しつ
    つはんだ供給器のシリンダロッドをシリンダ内に進入さ
    せてシリンダのはんだノズルからはんだペーストをはん
    だ接合箇所に押し出すステップと、 はんだ供給器のはんだノズルをはんだ接合箇所から離
    し、はんだペーストがはんだ接合箇所に拡がったのち、
    はんだ鏝をはんだ接合箇所から引き離すステップとを有
    することを特徴とするはんだ接合方法。
  9. 【請求項9】 はんだ供給器を待機させているときに
    は、はんだ供給器のシリンダのはんだノズルを不活性ガ
    ス雰囲気中に維持することを特徴とする請求項8に記載
    のはんだ接合方法。
  10. 【請求項10】 シリンジ型はんだ供給器のシリンダに
    充填されていたはんだペーストを使用して、シリンダが
    空になったときには、空のシリンダにはんだペーストを
    再充填するステップを備えていることを特徴とする請求
    項8に記載のはんだ接合方法。
  11. 【請求項11】 はんだペーストが無鉛はんだペースト
    であることを特徴とする請求項8に記載のはんだ接合方
    法。
JP2000063932A 2000-03-08 2000-03-08 はんだ供給装置、はんだ供給装置の待機用設備、はんだペースト充填装置、はんだ接合装置、及びはんだ接合方法 Pending JP2001252764A (ja)

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