JP2001252649A - 腐食質を含む着色水の処理方法 - Google Patents

腐食質を含む着色水の処理方法

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JP2001252649A
JP2001252649A JP2000065886A JP2000065886A JP2001252649A JP 2001252649 A JP2001252649 A JP 2001252649A JP 2000065886 A JP2000065886 A JP 2000065886A JP 2000065886 A JP2000065886 A JP 2000065886A JP 2001252649 A JP2001252649 A JP 2001252649A
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Hiroshi Yamauchi
寛 山内
Shuichi Yamaguchi
修一 山口
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Hazama Corp
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Hazama Gumi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】腐食質の着色成分を含む着色水から、簡易な装
置により短時間で容易に着色成分を除去・分離すること
ができる腐食質を含む着色水の処理方法を提供するこ
と。 【解決手段】腐食質の着色成分を含む着色水に、pH1
〜2の条件で、微粒鉱物を接触させ、該着色水中の着色
成分を微粒鉱物に吸着・沈降させて、該沈降した微粒鉱
物と、上澄みとを分離することを特徴とする腐食質を含
む着色水の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、黒色〜褐色等を示
す腐食質の着色成分を含む、建設排水、廃水、地下水、
湖沼水等の着色水から、容易に且つ短時間で着色成分を
分離することができる腐食質を含む着色水の処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】腐食質は、通常、分子量的に高分子側の
成分で、pH2以下の強酸性下で沈澱するフミン酸と、
分子量的に低分子側の成分でpH2以下であっても沈澱
しないフルボ酸とに大別され、黒色〜褐色等の色を呈す
る着色成分が含まれる。一般に、腐食質に富む地層付近
の地下水や、嫌気化した湖沼の低層水等には、このよう
な腐食質の着色成分が含まれることがある。これらの着
色水を河川等に放流する場合、若しくは各種用水として
利用する場合には、この着色成分を除去する必要がしば
しば生じている。
【0003】従来、このような着色成分を除去する方法
としては、フミン酸を酸性下に凝集沈殿させて分離する
方法が提案されている。しかし、この方法では、フミン
酸凝集物の比重が軽く、沈降分離に長期間を要するとい
う問題がある。そこで、ポリ塩化アルミニウム液状物や
硫酸アルミニウム液状物等のアルミニウムを主成分とし
た無機凝集剤;ポリアクリルアミド系等の液状高分子凝
集剤を添加して、沈降分離時間を短縮する試みがなされ
ている。しかし、これらの凝集剤により形成された沈澱
物は、脱水性が悪いため、大型の脱水装置が必要であ
り、処理設備が大掛かりとなり、コスト的にも不利であ
る。一方、フミン酸をオゾンにより分解する、オゾン接
触分解処理方法も提案されている。しかし、この方法で
は、フミン酸の分解に高濃度のオゾンが必要であるた
め、オゾン発生装置及び接触水槽が大型化し、また、処
理する着色水中に濁分や鉄、マンガン等が混在する場
合、これらがオゾンにより優先的に酸化されるため、オ
ゾン酸化による着色成分の分解反応がほとんど進まない
という問題が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、腐食質の着色成分を含む着色水から、簡易な装置に
より短時間で容易に着色成分を除去・分離することがで
きる腐食質を含む着色水の処理方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、腐食質
の着色成分を含む着色水に、pH1〜2の条件で、微粒
鉱物を接触させ、該着色水中の着色成分を微粒鉱物に吸
着・沈降させて、該沈降した微粒鉱物と、上澄みとを分
離することを特徴とする腐食質を含む着色水の処理方法
が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明を更に詳細に説明す
る。本発明の処理方法では、腐食質の着色成分を含む着
色水に、pH1〜2の条件で、微粒鉱物を接触させる。
本発明において、腐食質の着色成分とは、土の固体部分
に含まれる、アルカリ可溶性であり酸に対して不溶なフ
ミン酸と呼ばれる黒褐色沈澱性の有機物と、アルカリ及
び酸に対して可溶性のフルボ酸と呼ばれる黄褐色の有機
物を主成分として含み、特に該フミン酸と呼ばれる黒褐
色の有機物をいう。本発明においては、これらの着色成
分を有効に、且つ効率良く、着色水から分離する。
【0007】本発明の処理方法において、着色水のpH
を1〜2に調整するには、通常、酸で行なうことがで
き、例えば、硫酸等が好ましく挙げられる。本発明の処
理方法に用いる微粒鉱物は、着色成分を吸着し、該着色
成分の沈澱を短時間で行うことを可能にするものであっ
て、例えば、活性白土、カオリナイト、珪藻土及びこれ
らの混合物等からなる群より選択される1種又は2種以
上が好ましく挙げられる。これらは、市販品を用いるこ
ともできる。前記活性白土の粒度としては、好ましくは
200メッシュの標準ふるいの通過分が85%以上のも
のが挙げられる。前記カオリナイトの粒度としては、特
に限定されないが、例えば、325メッシュの標準ふる
い通過が99%以上であり、粒径15μm以下のものが
90%以上、10μm以下のものが75%以上、90%
未満、且つ5μm以下のものが50%以下の分布を有す
る粒度のものが好ましく挙げられる。また、更に粒度の
細かい高品位カオリンの使用も可能である。前記珪藻土
の平均粒径は、特に限定されないが、例えば、4〜15
μm程度の平均粒径であることが好ましい。
【0008】本発明の処理方法において、pH1〜2の
条件で、微粒鉱物を接触させるには、例えば、着色水
に、硫酸等の酸を添加しpH1〜2に調整した後、微粒
鉱物を添加混合し静置する方法、着色水に、微粒鉱物を
添加混合した後、硫酸等の酸を添加してpH1〜2に調
整し、更に混合した後静置する方法、着色水に、硫酸等
の酸と微粒鉱物とを略同時に添加し、混合しながらpH
1〜2に調整し、静置する方法等が挙げられるが、微粒
鉱物がpH1〜2の着色水に接する方法であればこれら
に限定されない。
【0009】上記微粒鉱物を接触させることにより、着
色水中の着色成分が、該微粒鉱物に吸着・沈澱する。微
粒鉱物の添加割合は、着色水中に含まれる着色成分の量
に応じて適宜選択できるが、通常、着色水中に0.01
〜0.2容量%、好ましくは0.02〜0.1容量%の
範囲で添加することが望ましい。この際、着色成分の含
有割合が著しく多い着色水の場合には、着色水を希釈す
ることも可能である。また、微粒鉱物の接触時間は、着
色成分の含有割合、微粒鉱物の種類や量に応じて適宜選
択することができるが、従来の酸処理のみに比して、飛
躍的に短時間で行なうことができる。微粒鉱物に吸着さ
れた着色成分の定量は、例えば、0.1Nの水酸化ナト
リウムにより溶出させ、得られた微粒鉱物を含む溶液を
濾過し、微粒鉱物を分離し、得られた溶液をpH1の酸
性として、着色成分を沈澱させて、該沈澱した着色成分
を分離、乾燥させてその質量を測定することにより定量
することができる。
【0010】本発明の処理方法では、沈澱した微粒鉱物
を上澄みと分離する。分離は公知の方法で行なうことが
でき、また、沈澱物の脱水処理も容易に行なうことがで
きる。この際、通常、上澄みをpH6〜8に中和すると
共に、中和処理で生成した塩の少なくとも一部を析出除
去することが好ましい。例えば、上述の着色水をpH1
〜2に調整する際に硫酸を用いた場合には、硫酸イオン
の多くを石灰等と接触させ、石膏(硫酸カルシウム水和
物)として析出除去する方法が好ましい。この際、石灰
の接触は、例えば、石灰岩砕石が充填された槽内に分離
した上澄みを通し、ある程度循環させる方法等が挙げら
れる。
【0011】
【発明の効果】本発明の処理方法は、着色水に、特定酸
性pHにおいて微粒鉱物を接触させるという簡単な操作
で腐食質の着色成分を有効に且つ短時間で沈降分離させ
ることができるので、例えば、建設現場における地下水
に由来する建設排水の処理、各種廃水又は下水処理、湖
沼水の処理等に有効である。また、処理水を容易に中和
することが可能であるため、環境的にも適した方法であ
る。更に、使用する微粒鉱物は、含水による体積変化が
ほとんどないので、本発明の処理方法を行なう装置を大
型化する必要はない。
【0012】
【実施例】以下本発明を実施例及び比較例により更に詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。実施例1 腐葉土を原料にして水を用いて抽出した、pH6の茶褐
色に着色された着色原液1リットルに、硫酸を添加して
着色原液のpHを1に調整した。次いで、200メッシ
ュの標準ふるいの通過分が85%以上の市販の活性白土
を、上記pH1の着色原液に対して、0.05%(50
0ppm)添加し、一定時間経過後、450nmにおけ
る吸光度(OD450=濁度に相当)、並びに着色水中の総
有機炭素量(TOC)と、CODマンガン(過マンガン酸
カリウムを酸化剤に用いた化学的酸素要求量)を測定し
た。吸光度試験結果を表1に、TOC及びCODの結果
を表2に示す。なお、着色原液をpH1に調整した直後
の450nmにおける吸光度は0.8であった。
【0013】また、上記pH1の着色原液に対して、活
性白土を添加し、5時間静置後の活性白土を含む沈澱物
を分離、洗浄した後、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶
液に30分間浸漬し、吸着された着色成分を溶出させ
た。次いで、この溶液をろ紙濾過し、活性白土を含む沈
澱物を分離除去し、続いて濾液を硫酸によってpH1に
調整し、24時間静置して着色成分を沈澱させた。次
に、得られた着色成分の沈澱物をろ紙濾過し、120℃
で恒温乾燥させ、得られた着色沈澱物の質量を測定し
た。その結果、着色原液1リットルあたり25mgであ
った。一方、上記pH1の着色原液に対して、活性白土
を添加せずに、18時間静置後に、沈澱物をろ紙濾過し
た。得られた沈澱物を0.1Nの水酸化ナトリウム水溶
液に30分間浸漬し、着色成分を溶出させた後、溶液を
ろ紙濾過分離し、得られた濾液に再び硫酸を加えpH1
に調整し、24時間静置して着色成分を沈澱させた。次
に、得られた着色成分の沈澱物をろ紙濾過し、120℃
で恒温乾燥させ、得られた着色沈澱物の質量を測定し
た。その結果、着色原液1リットルあたり27mgであ
った。これらの結果より、活性白土の添加により、5時
間で、着色原液中に含まれる強酸性で沈澱する着色成分
の約92.6%が除去されたことが判る。
【0014】比較例1 活性白土を添加せずに、pH1に調整した着色原液を一
定時間静置した以外は、実施例1と同様に吸光度測定を
行なった。結果を表1に示す。
【0015】比較例2 着色原液をpH1に調整する代わりに、着色原液に水酸
化ナトリウムを添加してpH7に調整した以外は、活性
白土を添加し、実施例1と同様にpH7の着色原液を処
理し、吸光度測定を行なった。結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】比較例3 活性白土を添加せずに、pH1に調整した着色原液を一
定時間静置した以外は、実施例1と同様にTOC及びC
ODを測定した。結果を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】実施例2 腐葉土を原料にして水を用いて抽出した、pH6の茶褐
色に着色された着色原液1リットルに、硫酸を添加して
着色原液のpHを1.5に調整した。次いで、200メ
ッシュの標準ふるいの通過分が85%以上の市販の活性
白土を、上記pH1.5の着色原液に対して、0.1%
(1000ppm)添加し、一定時間経過後、450nm
における吸光度(OD450=濁度に相当)を測定した。結
果を表3に示す。なお、着色原液をpH1.5に調整し
た直後の450nmにおける吸光度は0.8であった。
【0020】実施例3及び4 活性白土の代わりに、市販のカオリナイト(実施例3)又
は市販の珪藻土(実施例4)を用いた以外は、実施例2と
同様に吸光度を測定した。結果を表3に示す。
【0021】比較例4 活性白土を添加せずに、pH1.5に調整した着色原液
を一定時間静置した以外は、実施例2と同様に吸光度測
定を行なった。結果を表3に示す。
【0022】
【表3】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腐食質の着色成分を含む着色水に、pH
    1〜2の条件で、微粒鉱物を接触させ、該着色水中の着
    色成分を微粒鉱物に吸着・沈降させて、該沈降した微粒
    鉱物と、上澄みとを分離することを特徴とする腐食質を
    含む着色水の処理方法。
  2. 【請求項2】 微粒鉱物が、活性白土、カオリナイト、
    珪藻土及びこれらの混合物からなる群より選択される1
    種又は2種以上を含むことを特徴とする請求項1に記載
    の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記分離の後、上澄みをpH6〜8に中
    和すると共に、上澄みに含まれる酸の少なくとも一部を
    析出除去することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    処理方法。
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