JP2001251807A - 回転電機の振動低減装置 - Google Patents
回転電機の振動低減装置Info
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- JP2001251807A JP2001251807A JP2000058588A JP2000058588A JP2001251807A JP 2001251807 A JP2001251807 A JP 2001251807A JP 2000058588 A JP2000058588 A JP 2000058588A JP 2000058588 A JP2000058588 A JP 2000058588A JP 2001251807 A JP2001251807 A JP 2001251807A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転電機におけるモータヨークとブラケット
の取付部における振動伝搬を抑制することを目的とす
る。 【解決手段】 モータヨーク１のフランジ面と、これと
対向するブラケット２の取付面の全域にわたって、粘弾
性材である、発泡ゴム、ゴム又はエキストラマーでなる
シート４を介在させたものである。
の取付部における振動伝搬を抑制することを目的とす
る。 【解決手段】 モータヨーク１のフランジ面と、これと
対向するブラケット２の取付面の全域にわたって、粘弾
性材である、発泡ゴム、ゴム又はエキストラマーでなる
シート４を介在させたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータヨークの
フランジ面がブラケットの取付け面に固定される構造の
回転電機において、電磁力によるモータヨークの振動を
制振し、また、モータヨークのフランジ面とこれと対向
するブラケットの取付部における振動伝搬を抑制するた
めの振動低減装置に関するものである。
フランジ面がブラケットの取付け面に固定される構造の
回転電機において、電磁力によるモータヨークの振動を
制振し、また、モータヨークのフランジ面とこれと対向
するブラケットの取付部における振動伝搬を抑制するた
めの振動低減装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より用いられているモータの構造の
一例（特公平７−２１０８５号）を図２０に示す。図２
０において、特に本願発明と関連性のある部分として、
２１はモータヨーク、２２はブラケット、２３はモータ
ヨーク取付けボルトである。以上のように構成された回
転電機では、モータヨーク２１とブラケット２２がモー
タヨーク取り付けボルト２３により直接締結されている
ため、モータの回転に伴うトルク変動，電磁力の変化に
より、モータヨーク２１から音や振動が発生しやすく、
また、モータヨーク２１からブラケット２２側に伝達及
び共振したりして、音や振動が発生しやすいという問題
点を有していた。
一例（特公平７−２１０８５号）を図２０に示す。図２
０において、特に本願発明と関連性のある部分として、
２１はモータヨーク、２２はブラケット、２３はモータ
ヨーク取付けボルトである。以上のように構成された回
転電機では、モータヨーク２１とブラケット２２がモー
タヨーク取り付けボルト２３により直接締結されている
ため、モータの回転に伴うトルク変動，電磁力の変化に
より、モータヨーク２１から音や振動が発生しやすく、
また、モータヨーク２１からブラケット２２側に伝達及
び共振したりして、音や振動が発生しやすいという問題
点を有していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の問
題点を解決するためになされたものであり、モータヨー
クとブラケットの取付け部における振動低減装置を提供
せんとするものである。
題点を解決するためになされたものであり、モータヨー
クとブラケットの取付け部における振動低減装置を提供
せんとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項１に係
る回転電機の振動低減装置は、モータヨークのフランジ
面がブラケットの取付け面に固定される構造の回転電機
において、モータヨークのフランジ面と、これと対向す
るブラケットの取付け面の全域に、粘弾性材である発泡
ゴム，ゴム又はエラストマーでなるシートを介在させた
ものである。
る回転電機の振動低減装置は、モータヨークのフランジ
面がブラケットの取付け面に固定される構造の回転電機
において、モータヨークのフランジ面と、これと対向す
るブラケットの取付け面の全域に、粘弾性材である発泡
ゴム，ゴム又はエラストマーでなるシートを介在させた
ものである。
【０００５】この発明の請求項２に係る回転電機の振動
低減装置は、モータヨークもしくはブラケットの取付け
面に、少なくともボルト締付け座面近傍が金属接触とな
るような段差を設け、その他の部位を粘弾性材である発
泡ゴム，ゴム又はエラストマーでなるシートを介在させ
たものである。
低減装置は、モータヨークもしくはブラケットの取付け
面に、少なくともボルト締付け座面近傍が金属接触とな
るような段差を設け、その他の部位を粘弾性材である発
泡ゴム，ゴム又はエラストマーでなるシートを介在させ
たものである。
【０００６】この発明の請求項３に係る回転電機の振動
低減装置は、モータヨークもしくはブラケットの取付け
面に、少なくともボルト締付け座面近傍が金属接触とな
るような溝を設け、この溝部に粘弾性材である液状ガス
ケットを介在させたものである。
低減装置は、モータヨークもしくはブラケットの取付け
面に、少なくともボルト締付け座面近傍が金属接触とな
るような溝を設け、この溝部に粘弾性材である液状ガス
ケットを介在させたものである。
【０００７】この発明の請求項４に係る回転電機の振動
低減装置は、モータヨーク取付けボルトとモータヨーク
間に、発泡ゴム，ゴム又はエラストマーの粘弾性材を使
用したワッシャを備えたものである。
低減装置は、モータヨーク取付けボルトとモータヨーク
間に、発泡ゴム，ゴム又はエラストマーの粘弾性材を使
用したワッシャを備えたものである。
【０００８】この発明の請求項５に係る回転電機の振動
低減装置は、ブラケットのモータヨーク取付インロー部
にＯリングを備えたものである。
低減装置は、ブラケットのモータヨーク取付インロー部
にＯリングを備えたものである。
【０００９】この発明の請求項６に係る回転電機の振動
低減装置は、モータヨーク取付けボルトのネジ部に緩み
止め用樹脂を施したものである。
低減装置は、モータヨーク取付けボルトのネジ部に緩み
止め用樹脂を施したものである。
【００１０】この発明の請求項７に係る回転電機の振動
低減装置は、請求項１及び２記載のシート、及び請求項
４記載のワッシャが、金属板の両面又は片面に、発泡ゴ
ム，ゴム又はエラストマーの粘弾性材を接着したもので
ある。
低減装置は、請求項１及び２記載のシート、及び請求項
４記載のワッシャが、金属板の両面又は片面に、発泡ゴ
ム，ゴム又はエラストマーの粘弾性材を接着したもので
ある。
【００１１】この発明の請求項８に係る回転電機の振動
低減装置は、請求項１及び２記載のシート、及び請求項
４記載のワッシャが、金属板と、発泡ゴム，ゴム又はエ
ラストマーの粘弾性材の多層構造であるものである。
低減装置は、請求項１及び２記載のシート、及び請求項
４記載のワッシャが、金属板と、発泡ゴム，ゴム又はエ
ラストマーの粘弾性材の多層構造であるものである。
【００１２】
【発明の実施の形態】実施の形態１．図１，図２はこの
発明の実施の形態１を示すもので、図１は一部切欠きの
側面図、図２は図１のＡ−Ａ線に沿う断面図である。図
において、１はモータヨーク、２はブラケット、３は取
付けボルトであり、４は上記モータヨーク１のフランジ
１ａの面とブラケット２の取付け面の全域にわたって介
在された、粘弾性材である、発泡ゴム，ゴム又はエラス
トマーでなるシートである。なお、図２中の１５は回転
軸、１６はブラシ、１７はピグテールを示す。本実施形
態１は、以上のように、モータヨーク１のフランジ面と
ブラケット２との取付け面全域に、発泡ゴム，ゴム又は
エラストマーの粘弾性材を使用したシート４を介して嵌
合し、モータヨーク取付けボルト３で締結するようにし
たものであり、こうすることで、モータの回転に伴うト
ルク変動，電磁力の変化により発生するモータヨーク１
の取付け面の面内振動を、粘弾性体のシート４の剪断変
形で熱エネルギーに変換し、モータヨーク自体の振動を
低減させる制振効果、及びモータヨーク１からブラケッ
ト２への振動伝達を低減する防振効果を奏する。
発明の実施の形態１を示すもので、図１は一部切欠きの
側面図、図２は図１のＡ−Ａ線に沿う断面図である。図
において、１はモータヨーク、２はブラケット、３は取
付けボルトであり、４は上記モータヨーク１のフランジ
１ａの面とブラケット２の取付け面の全域にわたって介
在された、粘弾性材である、発泡ゴム，ゴム又はエラス
トマーでなるシートである。なお、図２中の１５は回転
軸、１６はブラシ、１７はピグテールを示す。本実施形
態１は、以上のように、モータヨーク１のフランジ面と
ブラケット２との取付け面全域に、発泡ゴム，ゴム又は
エラストマーの粘弾性材を使用したシート４を介して嵌
合し、モータヨーク取付けボルト３で締結するようにし
たものであり、こうすることで、モータの回転に伴うト
ルク変動，電磁力の変化により発生するモータヨーク１
の取付け面の面内振動を、粘弾性体のシート４の剪断変
形で熱エネルギーに変換し、モータヨーク自体の振動を
低減させる制振効果、及びモータヨーク１からブラケッ
ト２への振動伝達を低減する防振効果を奏する。
【００１３】実施の形態２．図３，図４はこの発明の実
施の形態２を示すもので、図３は一部切欠きの側面図、
図４は図３のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。本実施形態
２は、上記実施形態１の変形例であり、即ち、ブラケッ
ト２の取付け面の少なくともボルト締付け座面近傍を凸
部２ａとするよう段差２ｂを設け、このブラケット２の
取付け面凸部２ａとモータヨーク１が金属接触となるよ
うに構成し、ブラケット２の取付け面凹側とモータヨー
ク１との間に、発泡ゴム，ゴム又はエラストマーの粘弾
性材を使用したシート４を介在させるようにしたもので
ある。このようにすれば、ボルトの座面近傍を金属接触
とすることで、シート４の劣化や収縮が起こりうる環境
で使用する場合の取付けボルト３の緩みを防止すること
ができる。
施の形態２を示すもので、図３は一部切欠きの側面図、
図４は図３のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。本実施形態
２は、上記実施形態１の変形例であり、即ち、ブラケッ
ト２の取付け面の少なくともボルト締付け座面近傍を凸
部２ａとするよう段差２ｂを設け、このブラケット２の
取付け面凸部２ａとモータヨーク１が金属接触となるよ
うに構成し、ブラケット２の取付け面凹側とモータヨー
ク１との間に、発泡ゴム，ゴム又はエラストマーの粘弾
性材を使用したシート４を介在させるようにしたもので
ある。このようにすれば、ボルトの座面近傍を金属接触
とすることで、シート４の劣化や収縮が起こりうる環境
で使用する場合の取付けボルト３の緩みを防止すること
ができる。
【００１４】実施の形態３．図５，図６は、この発明の
実施の形態３を示すもので、図５は一部切欠きの側面
図、図６は図５のＣ−Ｃ線に沿う断面図である。本実施
形態３は、上記実施形態２の構成に加えて、凸部２ｃを
配設したものである。即ち、ボルト締付け座面近傍の凸
部２ａ以外に凸部２ｃを設けたものであり、モータヨー
クの倒れを防止することを目的としている。また、制振
効果を保持するため、凸部は界磁極以外の部位より取付
け面に垂線を下した部位に構成するとよい。なお、部品
構成上、困難な場合はこの限りではない。また、図６で
はボルト締付け座面近傍以外の凸部２ｃは２個所設けら
れているが、その数に限定されるものではない。
実施の形態３を示すもので、図５は一部切欠きの側面
図、図６は図５のＣ−Ｃ線に沿う断面図である。本実施
形態３は、上記実施形態２の構成に加えて、凸部２ｃを
配設したものである。即ち、ボルト締付け座面近傍の凸
部２ａ以外に凸部２ｃを設けたものであり、モータヨー
クの倒れを防止することを目的としている。また、制振
効果を保持するため、凸部は界磁極以外の部位より取付
け面に垂線を下した部位に構成するとよい。なお、部品
構成上、困難な場合はこの限りではない。また、図６で
はボルト締付け座面近傍以外の凸部２ｃは２個所設けら
れているが、その数に限定されるものではない。
【００１５】実施の形態４．図７，図８は、この発明の
実施の形態４を示すもので、図７は一部切欠きの側面
図、図８は図７のＤ−Ｄ線に沿う断面図である。上記実
施の形態２では、ブラケット２の取付け面のボルト締付
け座面近傍を凸部２ａとしたものを示したが、本実施形
態では、モータヨーク１の取付け面のボルト締付け座面
近傍１ｂを残して凸部とし、それ以外の部分に凹部１ｃ
を設けて、この凹部１ｃにシート４を嵌め込むようにし
たものである。このようにしても、上記実施の形態２と
同様の効果を奏する。
実施の形態４を示すもので、図７は一部切欠きの側面
図、図８は図７のＤ−Ｄ線に沿う断面図である。上記実
施の形態２では、ブラケット２の取付け面のボルト締付
け座面近傍を凸部２ａとしたものを示したが、本実施形
態では、モータヨーク１の取付け面のボルト締付け座面
近傍１ｂを残して凸部とし、それ以外の部分に凹部１ｃ
を設けて、この凹部１ｃにシート４を嵌め込むようにし
たものである。このようにしても、上記実施の形態２と
同様の効果を奏する。
【００１６】実施の形態５．図９，図１０は、この発明
の実施の形態５を示すもので、図９は一部切欠きの側面
図、図１０は図９のＥ−Ｅ線に沿う断面図である。上記
実施の形態３では、ブラケット２側の取付け面のボルト
締付け座面近傍と、それ以外の部分とに各々凸部２ａと
２ｃを設ける場合について説明したが、本実施形態で
は、上記実施の形態４と同様に、モータヨーク１の取付
け面に設けた凸部１ｂの他に、凸部１ｄを設けて、これ
らの間の凹部１ｃにシート４を嵌め込むようにしたもの
である。このようにしても、上記実施の形態３と同様の
効果を奏する。
の実施の形態５を示すもので、図９は一部切欠きの側面
図、図１０は図９のＥ−Ｅ線に沿う断面図である。上記
実施の形態３では、ブラケット２側の取付け面のボルト
締付け座面近傍と、それ以外の部分とに各々凸部２ａと
２ｃを設ける場合について説明したが、本実施形態で
は、上記実施の形態４と同様に、モータヨーク１の取付
け面に設けた凸部１ｂの他に、凸部１ｄを設けて、これ
らの間の凹部１ｃにシート４を嵌め込むようにしたもの
である。このようにしても、上記実施の形態３と同様の
効果を奏する。
【００１７】実施の形態６．図１１，図１２は、この発
明の実施の形態６を示すもので、図１１は一部切欠きの
側面図、図１２は図１１のＦ−Ｆ線に沿う断面図であ
る。本実施形態では、ブラケット２の取付け面に、少な
くともボルト締付け座面近傍を凸側となるよう溝２ｄを
設け、ブラケット２の取付け面凸側とモータヨーク１が
金属接触となるように構成し、ブラケット２の取付け面
の溝２ｄとモータヨーク１との間に粘弾性材である液状
ガスケット５を充填させたものである。このように、ボ
ルトの座面近傍を金属接触とすることで、シートの劣化
や収縮が起こりうる環境で使用する場合の取付けボルト
の緩みを防止するとともに、液状ガスケット５を採用す
ることで、コスト低減を図り得る。
明の実施の形態６を示すもので、図１１は一部切欠きの
側面図、図１２は図１１のＦ−Ｆ線に沿う断面図であ
る。本実施形態では、ブラケット２の取付け面に、少な
くともボルト締付け座面近傍を凸側となるよう溝２ｄを
設け、ブラケット２の取付け面凸側とモータヨーク１が
金属接触となるように構成し、ブラケット２の取付け面
の溝２ｄとモータヨーク１との間に粘弾性材である液状
ガスケット５を充填させたものである。このように、ボ
ルトの座面近傍を金属接触とすることで、シートの劣化
や収縮が起こりうる環境で使用する場合の取付けボルト
の緩みを防止するとともに、液状ガスケット５を採用す
ることで、コスト低減を図り得る。
【００１８】実施の形態７．図１３，図１４はこの発明
の実施の形態７を示すもので、図１３は一部切欠きの側
面図、図１４は図１３のＧ−Ｇ線に沿う断面図である。
上記実施形態６では、ブラケット２の取付け面に、溝２
ｄを設けて、この溝に液状ガスケット５を充填させるも
のを示したが、本実施形態では、ブラケット２側でな
く、モータヨーク１の取付け面に溝１ｅを設けて、この
溝に液状ガスケット５を充填させたものであり、上記実
施の形態６と同様の効果を奏する。
の実施の形態７を示すもので、図１３は一部切欠きの側
面図、図１４は図１３のＧ−Ｇ線に沿う断面図である。
上記実施形態６では、ブラケット２の取付け面に、溝２
ｄを設けて、この溝に液状ガスケット５を充填させるも
のを示したが、本実施形態では、ブラケット２側でな
く、モータヨーク１の取付け面に溝１ｅを設けて、この
溝に液状ガスケット５を充填させたものであり、上記実
施の形態６と同様の効果を奏する。
【００１９】実施の形態８．図１５はこの発明の実施の
形態８を示す一部切欠きの側面図であり、上記実施の形
態１の構造に加えて、取付けボルト３とモータヨーク１
との間に、発泡ゴム，ゴム又はエラストマーの粘弾性材
でなるワッシャ６を設けた構造であり、モータヨーク１
から取付けボルト３を介しブラケット２への振動伝達を
低減する防振効果の向上を図ったものである。
形態８を示す一部切欠きの側面図であり、上記実施の形
態１の構造に加えて、取付けボルト３とモータヨーク１
との間に、発泡ゴム，ゴム又はエラストマーの粘弾性材
でなるワッシャ６を設けた構造であり、モータヨーク１
から取付けボルト３を介しブラケット２への振動伝達を
低減する防振効果の向上を図ったものである。
【００２０】実施の形態９．図１６は実施の形態９を示
す一部切欠きの側面図であり、本実施形態は、上記実施
形態１の構造に加えて、ブラケット２のモータヨーク取
付けインロー部２ｅにゴムまたはエラストマー材を使用
したＯリング７を備えた構造である。こうすることで、
モータヨーク１からブラケット２のモータヨーク取付け
インローへの振動伝達を低減する防振効果の向上を図っ
ている。なお、上記実施形態１の構造に、上記実施の形
態８と９の構造を併用して組み合わせることで、より振
動低減効果は向上する。
す一部切欠きの側面図であり、本実施形態は、上記実施
形態１の構造に加えて、ブラケット２のモータヨーク取
付けインロー部２ｅにゴムまたはエラストマー材を使用
したＯリング７を備えた構造である。こうすることで、
モータヨーク１からブラケット２のモータヨーク取付け
インローへの振動伝達を低減する防振効果の向上を図っ
ている。なお、上記実施形態１の構造に、上記実施の形
態８と９の構造を併用して組み合わせることで、より振
動低減効果は向上する。
【００２１】実施の形態１０．図１７はこの発明の実施
の形態１０を示す一部切欠きの側面図であり、本実施形
態は、上記実施形態１及び８の構造において、モータヨ
ーク取付けボルトとして、ネジ部に緩み止めの樹脂材９
を塗布したモータヨーク取付けボルト８を使用したもの
である。このようにすることで、モータヨーク１とブラ
ケット２に介在するシート４、及びモータヨークと取付
けボルトに介在するワッシャ６の劣化や収縮が起こりう
る環境で使用する場合の取付けボルトの緩みを防止する
ことができる。なお、図１７は代表例として実施の形態
１の場合について図示したが、実施の形態８の場合も同
様である。
の形態１０を示す一部切欠きの側面図であり、本実施形
態は、上記実施形態１及び８の構造において、モータヨ
ーク取付けボルトとして、ネジ部に緩み止めの樹脂材９
を塗布したモータヨーク取付けボルト８を使用したもの
である。このようにすることで、モータヨーク１とブラ
ケット２に介在するシート４、及びモータヨークと取付
けボルトに介在するワッシャ６の劣化や収縮が起こりう
る環境で使用する場合の取付けボルトの緩みを防止する
ことができる。なお、図１７は代表例として実施の形態
１の場合について図示したが、実施の形態８の場合も同
様である。
【００２２】実施の形態１１．図１８はこの発明の実施
の形態１１を示す断面図であり、本実施形態は、上記実
施形態１及び８の構造において、シート４及びワッシャ
６として、同図(ａ)のように、金属板１０（例えばアル
ミ）に、発泡ゴム，ゴム又はエラストマーの粘弾性材１
１を片面に成形又は貼り付けたシート及びワッシャ１２
を用いるか、又は(ｂ)のように、両面に成形又は貼り付
けたシート及びワッシャ１３としたものである。このよ
うにすれば、制振効果，防振効果の向上とともに、組付
け性の向上を図ることができる。
の形態１１を示す断面図であり、本実施形態は、上記実
施形態１及び８の構造において、シート４及びワッシャ
６として、同図(ａ)のように、金属板１０（例えばアル
ミ）に、発泡ゴム，ゴム又はエラストマーの粘弾性材１
１を片面に成形又は貼り付けたシート及びワッシャ１２
を用いるか、又は(ｂ)のように、両面に成形又は貼り付
けたシート及びワッシャ１３としたものである。このよ
うにすれば、制振効果，防振効果の向上とともに、組付
け性の向上を図ることができる。
【００２３】実施の形態１２．図１９はこの発明の実施
の形態１２を示す断面図であり、本実施形態は、上記実
施形態１及び８の構造において、シート４及びワッシャ
６として、金属板１０（例えばアルミ）と発泡ゴム，ゴ
ム又はエラストマーの粘弾性材１１を多層構造に成形又
は貼り付けたシート及びワッシャ１４としたものであ
り、こうすることで、さらに制振効果，防振効果を増大
することができる。
の形態１２を示す断面図であり、本実施形態は、上記実
施形態１及び８の構造において、シート４及びワッシャ
６として、金属板１０（例えばアルミ）と発泡ゴム，ゴ
ム又はエラストマーの粘弾性材１１を多層構造に成形又
は貼り付けたシート及びワッシャ１４としたものであ
り、こうすることで、さらに制振効果，防振効果を増大
することができる。
【００２４】
【発明の効果】この発明の請求項１に係る回転電機の振
動低減装置によれば、モータヨークのフランジ面と、こ
れと対向するブラケットの取付け面の全域に粘弾性材で
ある発泡ゴム，ゴム又はエラストマーでなるシートを介
在させた状態で取付けボルトで締結するようにしたの
で、モータヨーク自体の振動を低減させる制振効果、及
びモータヨークからブラケットへの振動伝達を低減する
防振効果を奏する。
動低減装置によれば、モータヨークのフランジ面と、こ
れと対向するブラケットの取付け面の全域に粘弾性材で
ある発泡ゴム，ゴム又はエラストマーでなるシートを介
在させた状態で取付けボルトで締結するようにしたの
で、モータヨーク自体の振動を低減させる制振効果、及
びモータヨークからブラケットへの振動伝達を低減する
防振効果を奏する。
【００２５】この発明の請求項２に係る回転電機の振動
低減装置によれば、モータヨークもしくはブラケットの
取付け面に、少なくともボルト締付け座面近傍が互いに
金属接触となるような段差を設け、その他の部位にシー
トを介在させたので、シートの劣化や収縮が起こる環境
で使用した場合でも、取付けボルトの緩みを防止するこ
とができる。
低減装置によれば、モータヨークもしくはブラケットの
取付け面に、少なくともボルト締付け座面近傍が互いに
金属接触となるような段差を設け、その他の部位にシー
トを介在させたので、シートの劣化や収縮が起こる環境
で使用した場合でも、取付けボルトの緩みを防止するこ
とができる。
【００２６】この発明の請求項３に係る回転電機の振動
低減装置によれば、モータヨークもしくはブラケットの
取付け面に、少なくともボルト締付け座面近傍が金属接
触となるような溝を設け、この溝部に粘弾性材である液
状ガスケットを介在させたので、上記の同様に取付けボ
ルトの緩みを防止することができるとともに、液状ガス
ケットを採用することで、コストの低減を図り得る。
低減装置によれば、モータヨークもしくはブラケットの
取付け面に、少なくともボルト締付け座面近傍が金属接
触となるような溝を設け、この溝部に粘弾性材である液
状ガスケットを介在させたので、上記の同様に取付けボ
ルトの緩みを防止することができるとともに、液状ガス
ケットを採用することで、コストの低減を図り得る。
【００２７】この発明の請求項４に係る回転電機の振動
低減装置によれば、モータヨーク取付けボルトとモータ
ヨーク間に、粘弾性材のワッシャを設けたので、モータ
ヨークから取付けボルトを介してブラケットへの振動伝
達を低減する防振効果を有する。
低減装置によれば、モータヨーク取付けボルトとモータ
ヨーク間に、粘弾性材のワッシャを設けたので、モータ
ヨークから取付けボルトを介してブラケットへの振動伝
達を低減する防振効果を有する。
【００２８】この発明の請求項５に係る回転電機の振動
低減装置によれば、ブラケットのモータヨーク取付イン
ロー部にＯリングを備えたので、モータヨークからブラ
ケットのモータヨーク取付インローへの振動伝達を低減
する防振効果を有する。
低減装置によれば、ブラケットのモータヨーク取付イン
ロー部にＯリングを備えたので、モータヨークからブラ
ケットのモータヨーク取付インローへの振動伝達を低減
する防振効果を有する。
【００２９】この発明の請求項６に係る回転電機の振動
低減装置によれば、モータヨーク取付けボルトのネジ部
に緩み止め用樹脂材を施したので、シート及びワッシャ
の劣化や収縮が起こり得る環境で使用する場合の取付け
ボルトの緩みを防止できる。
低減装置によれば、モータヨーク取付けボルトのネジ部
に緩み止め用樹脂材を施したので、シート及びワッシャ
の劣化や収縮が起こり得る環境で使用する場合の取付け
ボルトの緩みを防止できる。
【００３０】この発明の請求項７に係る回転電機の振動
低減装置によれば、シート及びワッシャとして、金属板
の両面又は片面に粘弾性材を貼り付けたものを使用した
ので、制振効果並びに防振効果を高めることができると
ともに、組付け性の向上を図ることができる。
低減装置によれば、シート及びワッシャとして、金属板
の両面又は片面に粘弾性材を貼り付けたものを使用した
ので、制振効果並びに防振効果を高めることができると
ともに、組付け性の向上を図ることができる。
【００３１】この発明の請求項８に係る回転電機の振動
低減装置によれば、シート、及びワッシャとして、金属
板と粘弾性材とを幾重にも貼着した多層構造のものを使
用したので、さらに制振効果並びに防振効果の増大に寄
与する。
低減装置によれば、シート、及びワッシャとして、金属
板と粘弾性材とを幾重にも貼着した多層構造のものを使
用したので、さらに制振効果並びに防振効果の増大に寄
与する。
【図１】 この発明の実施の形態１を示すもので、一部
を切り欠いて示した側面図である。
を切り欠いて示した側面図である。
【図２】 図１のＡ−Ａ線に沿う断面図である。
【図３】 この発明の実施の形態２を示すもので、一部
を切り欠いて示した側面図である。
を切り欠いて示した側面図である。
【図４】 図３のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。
【図５】 この発明の実施の形態３を示すもので、一部
を切り欠いて示した側面図である。
を切り欠いて示した側面図である。
【図６】 図５のＣ−Ｃ線に沿う断面図である。
【図７】 この発明の実施の形態４を示すもので、一部
を切り欠いて示した側面図である。
を切り欠いて示した側面図である。
【図８】 図７のＤ−Ｄ線に沿う断面図である。
【図９】 この発明の実施の形態４を示すもので、一部
を切り欠いて示した側面図である。
を切り欠いて示した側面図である。
【図１０】 図９のＥ−Ｅ線に沿う断面図である。
【図１１】 この発明の実施の形態５を示すもので、一
部を切り欠いて示した側面図である。
部を切り欠いて示した側面図である。
【図１２】 図１１のＦ−Ｆ線に沿う断面図である。
【図１３】 この発明の実施の形態６を示すもので、一
部を切り欠いて示した側面図である。
部を切り欠いて示した側面図である。
【図１４】 図１３のＧ−Ｇ線に沿う断面図である。
【図１５】 この発明の実施の形態７を示すもので、一
部を切り欠いて示した側面図である。
部を切り欠いて示した側面図である。
【図１６】 この発明の実施の形態８を示すもので、一
部を切り欠いて示した側面図である。
部を切り欠いて示した側面図である。
【図１７】 この発明の実施の形態９を示すもので、一
部を切り欠いて示した側面図である。
部を切り欠いて示した側面図である。
【図１８】 (ａ)(ｂ)はこの発明の実施の形態１０を示
す断面図である。
す断面図である。
【図１９】 この発明の実施の形態１１を示す断面図で
ある。
ある。
【図２０】 従来の回転電機を示す断面図である。
１ モータヨーク、１ａ フランジ、１ｂ 凸部、１ｅ
溝、２ ブラケット、２ａ 凸部、２ｂ段差、２ｄ
溝、２ｅ インロー部、３ 取付けボルト、４シート、
５ 液状ガスケット、６ ワッシャ、７ Ｏリング、８
取付けボルト、９ 樹脂材、１０ 金属板、１１ 粘
弾性材。
溝、２ ブラケット、２ａ 凸部、２ｂ段差、２ｄ
溝、２ｅ インロー部、３ 取付けボルト、４シート、
５ 液状ガスケット、６ ワッシャ、７ Ｏリング、８
取付けボルト、９ 樹脂材、１０ 金属板、１１ 粘
弾性材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大畑 克己 東京都千代田区大手町二丁目６番２号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 Ｆターム(参考） 5H605 AA04 BB05 BB09 CC01 CC02 CC10 DD05 FF08 5H615 AA01 BB01 BB04 PP01 PP28 SS19 SS20 TT33
Claims (8)
- 【請求項１】 モータヨークのフランジ面がブラケット
の取付け面に固定される構造の回転電機において、モー
タヨークのフランジ面と、これと対向するブラケットの
取付け面の全域に、粘弾性材である発泡ゴム，ゴム又は
エラストマーでなるシートを介在させたことを特徴とす
る回転電機の振動低減装置。 - 【請求項２】 モータヨークのフランジ面がブラケット
の取付け面に固定される構造の回転電機において、モー
タヨークもしくはブラケットの取付け面に、少なくとも
ボルト締付け座面近傍が金属接触となるような段差を設
け、その他の部位を粘弾性材である発泡ゴム，ゴム又は
エラストマーでなるシートを介在させたことを特徴とす
る回転電動機の振動低減装置。 - 【請求項３】 モータヨークのフランジ面がブラケット
の取付け面に固定される構造の回転電機において、モー
タヨークもしくはブラケットの取付け面に、少なくとも
ボルト締付け座面近傍が金属接触となるような溝を設
け、この溝部に粘弾性材である液状ガスケットを介在さ
せたことを特徴とする回転電機の振動低減装置。 - 【請求項４】 モータヨーク取付けボルトとモータヨー
ク間に、発泡ゴム，ゴム又はエラストマーの粘弾性材を
使用したワッシャを備えたことを特徴とする請求項１記
載の回転電動機の振動低減装置。 - 【請求項５】 ブラケットのモータヨーク取付インロー
部にＯリングを備えたことを特徴とする請求項１または
請求項４記載の回転電機の振動低減装置。 - 【請求項６】 モータヨーク取付けボルトのネジ部に緩
み止め用樹脂を施したことを特徴とする請求項１または
請求項４記載の回転電機の振動低減装置。 - 【請求項７】 請求項１及び２記載のシート、及び請求
項４記載のワッシャは、金属板の両面又は片面に、発泡
ゴム，ゴム又はエラストマーの粘弾性材を接着した構造
であることを特徴とする回転電機の振動低減装置。 - 【請求項８】 請求項１及び２記載のシート、及び請求
項４記載のワッシャは、金属板と、発泡ゴム，ゴム又は
エラストマーの粘弾性材との多層構造であることを特徴
とする回転電機の振動低減装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000058588A JP3710670B2 (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 回転電機の振動低減装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000058588A JP3710670B2 (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 回転電機の振動低減装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001251807A true JP2001251807A (ja) | 2001-09-14 |
| JP3710670B2 JP3710670B2 (ja) | 2005-10-26 |
Family
ID=18579167
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000058588A Expired - Lifetime JP3710670B2 (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 回転電機の振動低減装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3710670B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2842367A1 (fr) * | 2002-07-10 | 2004-01-16 | Leroy Somer Moteurs | Ensemble comportant un alternateur et un organe de liaison permettant sa fixation sur un moteur thermique |
| JP2007215380A (ja) * | 2006-02-13 | 2007-08-23 | Asmo Co Ltd | モータ |
| JP2012217305A (ja) * | 2011-04-01 | 2012-11-08 | Nsk Ltd | ブラシモータ及び電動パワーステアリング装置 |
| JP2015020514A (ja) * | 2013-07-17 | 2015-02-02 | 日本精工株式会社 | 電動パワーステアリング装置及び電動モータ |
| JP2015020511A (ja) * | 2013-07-17 | 2015-02-02 | 日本精工株式会社 | 電動パワーステアリング装置及び電動モータ |
| CN104779737A (zh) * | 2013-12-23 | 2015-07-15 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于机动车中的伺服驱动装置的驱动单元 |
| JP2020099194A (ja) * | 2020-01-29 | 2020-06-25 | 株式会社デンソー | 駆動装置 |
-
2000
- 2000-03-03 JP JP2000058588A patent/JP3710670B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| CN104779737A (zh) * | 2013-12-23 | 2015-07-15 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于机动车中的伺服驱动装置的驱动单元 |
| CN104779737B (zh) * | 2013-12-23 | 2020-05-12 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于机动车中的伺服驱动装置的驱动单元 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3710670B2 (ja) | 2005-10-26 |
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