JP2001251617A - 自己相似性を利用した平均値伝送符号化・復号化方法及びその装置 - Google Patents

自己相似性を利用した平均値伝送符号化・復号化方法及びその装置

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JP2001251617A
JP2001251617A JP2000060300A JP2000060300A JP2001251617A JP 2001251617 A JP2001251617 A JP 2001251617A JP 2000060300 A JP2000060300 A JP 2000060300A JP 2000060300 A JP2000060300 A JP 2000060300A JP 2001251617 A JP2001251617 A JP 2001251617A
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Kazuhiro Sato
和弘 佐藤
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 統計外の画像に対して良好な画像を再生でき
るとともに、汎用性の高いCBを設計できるようにした
自己相似性を利用した平均値伝送符号化・復号化方法び
その装置を提供する。 【解決手段】 符号化装置は、入力画像を画像ブロック
に分割するブロック分割手段1と、この手段1の出力を
もとにコードブック(CB)を作成するCB作成手段2
と、このCB作成手段2の作成したCBを読みとり書き
込み自在に記憶するCB3と、前記画像ブロックをもと
にCB3からもっとも似ているパターンブロックを検索
するCB検索手段4と、このCB検索手段4の出力及び
CBからの出力で符号化する符号化手段5を備え、復号
化装置は、受信信号からパターンブロック情報を後号す
る復号化手段6と、この復号化手段6の出力のパターン
ブロックに関する情報をもとにCB8からパターンブロ
ックを切り出し、切り出したパターンブロックを新しい
画像ブロックとして原画像ブロックに貼り付けるブロッ
ク再生手段8とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自己相似性を利用
した平均値伝送符号化・復号化方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ベクトル量子化による画像圧縮の方法に
ついては、以前から様々な研究が行われている。ベクト
ル量子化は代表ベクトル系列を持つコードブック(以
下、CBという。)の設計がデータ圧縮の鍵となってい
る。一般にCBの設計法としては、LBGアルゴリズム
などの学習法のように、複数の画像からよく使われるベ
クトルを代表ベクトルとして選び出すというように統計
的手法で行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする議題】しかしながら、上記統
計的手法では統計外の画像に対して必ずしも良好な画像
を再生できるという保証がなかった。このように汎用性
の高いCBを設計することは困難であった。
【0004】本発明は、このような状況に鑑みて、統計
外の画像に対して良好な画像を再生できるとともに、汎
用性の高いCBを設計できるようにした自己相似性を利
用した平均値伝送符号化・復号化方法及びその装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕自己相似性を利用した平均値伝送符号化方法にお
いて、入力画像をブロック分割した入力画像ブロックの
平均値を求め、その平均値で入力画像の縮小画像を作成
し、その縮小画像情報をパターン画像として検索可能に
CBに収納し、CBを作成することを特徴とする。 〔2〕自己相似性を利用した平均値伝送符号化方法にお
いて、入力画像ブロックの平均値よりなる縮小画像情報
が収納されているCBを検索して、任意のパターンブロ
ックを切り出して基本画像とし、この基本画像を所定角
度回転した回転パターンブロックと、この回転パターン
ブロックの反転パターンブロックとを作成し、これらパ
ターンブロックと入力画像ブロックとの画素の輝度差に
よる平均2乗誤差が最小になるパターンブロックを求
め、そのパターンブロックのCB内の位置情報、回転情
報および反転情報を出力し、CBを検索することを特徴
とする。 〔3〕自己相似性を利用した平均値伝送符号化方法にお
いて、入力画像ブロックの平均値よりなる縮小画像情報
が収納されているCBを検索して、任意のパターンブロ
ックを切り出して基本画像とし、この基本画像を所定角
度回転した回転パターンブロックと、この回転パターン
ブロックの反転パターンブロックとを作成し、入力画像
ブロックとパターンブロックをベクトル角度に変換し、
その角度で平均2乗誤差を計算し、誤差が最小になるパ
ターンブロックを求め、そのパターンブロックのCB内
の位置情報、回転情報および反転情報を出力し、CBを
検索することを特徴とする。 〔4〕自己相似性を利用した平均値伝送符号化方法にお
いて、入力画像ブロックの平均値よりなる縮小画像情報
が収納されているCBを検索して、任意のパターンブロ
ックを切り出して基本画像とし、この基本画像を所定角
度回転した回転パターンブロックと、この回転パターン
ブロックの反転パターンブロックとを作成し、入力画像
ブロックとパターンブロックを平均値と画素の比に変換
して平均2乗誤差が最小になるパターンブロックを求
め、そのパターンブロックのCB内の位置情報、回転情
報および反転情報を出力し、CBを検索することを特徴
とする。 〔5〕自己相似性を利用した平均値伝送復号化方法にお
いて、復号化したCBにおけるパターンブロックの位置
情報、回転情報、反転情報をもとにCBからパターンブ
ロックを切り出し、CBを検索することを特徴とする。 〔6〕自己相似性を利用した平均値伝送復号化方法にお
いて、複号化したCBにおけるパターンブロックの位置
情報、回転情報、反転情報をもとにCBから取り出した
パターンブロックをベクトル角度に変換し余弦をとり、
同時に復号化した入力画像ブロックの平均値を表すパタ
ーンブロックの対応画素の画素値を平均電力値とし、こ
の余弦角度と平均電力値を掛け合わせて新しい画像ブロ
ックを作成して出力し、CBを検索することを特徴とす
る。 〔7〕自己相似性を利用した平均値伝送復号化方法にお
いて、復号化したCBにおけるパターンブロックの位置
情報、回転情報、反転情報をもとにCBから取り出した
パターンブロックを平均値と画素の比率に再変換し、入
力画像ブロックの平均値を表すパターンブロックの対応
画素の画素値を平均値とし、前記比率と平均値を掛け合
わせて新しい画像ブロックを作成して出力し、CBを検
索することを特徴とする。 〔8〕自己相似性を利用した平均値伝送符号化装置にお
いて、入力画像を画像ブロックに分割するブロック分割
手段と、このブロック分割手段の出力をもとにCBを作
成するCB作成手段と、このCB作成手段の作成したC
Bを読みとり書き込み自在に記憶するCBと、前記画像
ブロックをもとにCBからもっとも似ているパターンブ
ロックを検索するCB検索手段と、このCB検索手段の
出力及びCBからの出力で符号化する符号化手段とを具
備することを特徴とする。
〔9〕自己相似性を利用した平均値伝送復号化装置にお
いて、受信信号からパターンブロック情報を復号する復
号化手段と、この復号化手段の出力のパターンブロック
に関する情報をもとにCBからパターンブロックを切り
出し、この切り出したパターンブロックを新しい画像ブ
ロックとして原画隊ブロックに貼り付けるブロック再生
手段とを具備することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の態様】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0007】図1は本発明の実施例を示す自己相似性を
利用した平均値伝送符号化・復号化方式のブロック図、
図2は本発明の実施例を示す自己相似性を利用した平均
値伝送符号化方式およびパターンブロック例を示す図、
図3は本発明の実施例を示すCB検索手段の動作を表す
パターンベクトル法のフローチャートである。
【0008】CB作成は、図2および図3に示すように
行う。まず、入力画像信号を任意のm×n画素毎のブロ
ックに全て分割する(ステップS1)。これにより、入
力画像が、ブロックA1,ブロックA2,ブロックA
3,…からなる入力画像ブロックAj(j=1,2,
3,…)に分割される。次に、全ての入力画像ブロック
Aj内のm×n個の画素の平均値Dを演算する。このブ
ロック毎の平均値Dによって入力画像の1/(m×n)
の縮小画像を作成する(ステップS2)。この縮小画像
をパターン画像として検索可能にCBとしてメモリに記
憶する(ステップS3)(請求項1に係る発明に対
応)。
【0009】CBの符号化側から復号化側への送信は、
画像1枚につき1度最初に送ればよい。
【0010】CB検索は、図3に示すようなCB検索手
段で行う。まず、ブロック分割した任意の入力画像ブロ
ックAjを読み込む。次に、入力画像ブロックの平均値
Dよりなる縮小画像情報が収納されているCBを検索し
て、CB内から順番に位置を変えて切り出した任意のパ
ターンブロックを基本パターンとし、この基本パターン
を任意の複数の角度回転した回転パターンブロックBk
と、この回転パターンブロックBkを反転した反転パタ
ーンブロックBkとを作成し、これらパターンブロック
Bkと入力画像ブロックAjとの画素の輝度差による平
均2乗誤差を演算し、最小になるパターンブロックを求
める。この演算を入力画像ブロックAj(A1,A2,
A3,…)の順に、1つのAjにつき全てのパターンブ
ロックBj(B1,B2,B3,…Bk,…)それぞれ
を基本パターンブロックとし、その基本パターンブロッ
クの任意の複数の角度回転した回転パターンブロックB
kと、この回転パターンブロックBkを反転した反転パ
ターンブロックBkとについても行う。最終的に、任意
の入力画像ブロックAj毎に、最小になるパターンブロ
ックBkを求め、そのパターンブロックのCB内の位置
情報、回転情報および反転情報を出力する(ステップS
4)(請求項2に係る発明に対応)。
【0011】また、他のCB検索は、図4に示すような
CB検索手段で行う。まず、ブロック分割した任意の入
力画像ブロックAjを読み込む。次に、入力画像ブロッ
クの平均値よりなる縮小画像情報が収納されているCB
を検索して、CB内から順番に位置を変えて切り出した
任意のパターンブロックを基本パターンとし、この基本
パターンを任意の複数の角度回転した回転パターンブロ
ックBkと、この回転パターンブロックBkを反転した
反転パターンブロックBkとを作成し、これらパターン
ブロックBkと入力画像ブロックAjの平均電力値Dと
画素毎の角度ベクトルαai 、αbi を求め、両ブロッ
クの対応画素毎にその角度の平均2乗誤差Eを演算し、
Eが最小になるパターンブロックを求める。この演算を
入力画像ブロックA1,A2,A3,…の順に、1つの
Ajにつき全てのパターンブロックB1,B2,B3,
…Bk,…それぞれを基本パターンブロックとし、その
基本パターンブロックの任意の複数の角度回転した回転
パターンブロックBkと、この回転パターンブロックB
kを反転した反転パターンブロックBkとについて行
う。最終的に、任意の入力画像ブロックAj毎に、Eが
最小になるパターンブロックを求め、そのパターンブロ
ックのCB内の位置情報、ブロック数、回転情報および
反転情報を出力する(ステップS11〜17)(請求項
3に係る発明に対応)。
【0012】さらに、他のCB検索は、図6に示すよう
なCB検索手段で行う。まず、ブロック分割した任意の
入力画像ブロックAjを読み込む。次に、入力画像ブロ
ックの平均値よりなる縮小画像情報が収納されているC
Bを検索して、CB内から順番に位置を変えて切り出し
た任意のパターンブロックを基本パターンとし、この基
本パターンを任意の複数の角度回転した回転パターンブ
ロックBkと、この回転パターンブロックBkを反転し
た反転パターンブロックBkとを作成し、これらパター
ンブロックBkと入力画像ブロックAjの平均値adv
と画素毎の画素値を求め、両ブロックの(画素/平均値
adv)の平均2乗誤差Dkを演算し、Dkが最小にな
るパターンブロックを求める。この演算を入力画像ブロ
ックA1,A2,A3,…の順に、1つのAjにつき全
てのパターンブロックB1,B2,B3,…Bk,…そ
れぞれを基本パターンブロックとし、その基本パターン
ブロックの任意の複数の角度回転した回転パターンブロ
ックBkと、この回転パターンブロックBkを反転した
反転パターンブロックBkとについても行う。最終的
に、任意の入力画像ブロックAj毎に、Dkが最小にな
るパターンブロックを求め、そのパターンブロックのC
B内の位置情報、ブロック数、回転情報および反転情報
を出力する(ステップS31〜37)(請求項4に係る
発明に対応)。
【0013】また、CB検索は、図3に示すように、符
号化したCBから、パターンブロックの位置情報、回転
情報、反転情報などをもとにパターンブロックを検索
し、切り出す(ステップS5)(請求項5に係る発明に
対応)更に、CB検索は、図4に示すように、復号化し
たCBにおけるパターンブロックの位置情報、回転情
報、反転情報をもとにCBから取り出したパターンブロ
ックをベクトル角度に変換し余弦をとり、同時に復号化
した入力画像ブロックの平均値を表すパターンブロック
の対応画素の画素値を平均電力値とし、この余強角度と
平均電力値を掛け合わせて新しい画像ブロックを作成し
出力する(ステップS17〜21)(請求項6に係る発
明に対応)。
【0014】また、CB検索は、図5に示すように、復
号化したCBにおけるパターンブロックの位置情報、回
転情報、反転情報をもとにCBから取り出したパターン
ブロックを平均値と画素の比率に再変換し、入力画像ブ
ロックAjの平均値を表すパターンブロックの対応画素
の画素値を平均値とし、上記比率と平均値を掛け合わせ
て新しい画像ブロックを作成し出力する(ステップS3
1〜S38)(請求項7に係る発明に対応)。
【0015】符号化装置は、図1に示すように、入力画
像を画像ブロックに分割するブロック分割手段1と、前
記ブロック分割手段1の出力をもとにCBを作成するC
B作成手段2と、CB作成手段2の作成したCBを読み
とり書き込み自在にメモリに記憶するCB3と、上記画
像ブロックをもとにCBからもっとも似ているパターン
ブロックを検索するCB検索手段4と、前記CB検索手
段4の出力およびCB3を符号化する符号化手段5とか
らなる(請求項8に係る発明に対応)。
【0016】また、復号化装置は、図1に示すように、
受信信号からパターンブロック情報およびCBを復号化
する復号化手段6と、CBを検索自由にメモリに記憶す
るCB8と、前記復号化手段6の出力のパターンブロッ
クに関する情報をもとにCB8からパターンブロックを
切り出すCB検索手段7と、切り出したパターンブロッ
クを新しい画像ブロックとして原画像ブロックに貼り付
けるブロック再生手段9とからなる(請求項9に係る発
明に対応)。
【0017】以下、順次詳細に説明する。
【0018】まず、基本となる量子化法であるパターン
ベクトル量子化法(図3)について説明し、次にCBの
他の検索法である、ベクトル角度変換検索法(図4及び
図5)と平均値比率検索法(図6及び図7)について説
明し、その次にパターンベクトル量子化装置および該装
置を備えた符号化装置並びに対応する復号化装置につい
て説明する。 〔1〕パターンベクトル量子化 図2および図3に基づいて、パターンベクトル量子化方
法を説明する。図2の例は白黒の疑似多階調の画像信号
を対象としているが、輝度信号であればよい。
【0019】なお、カラー画像信号の場合は、例えば、
R、G、B信号を基に周知の演算式から求めたY信号
(輝度信号)が主に対象となるが、他のカラー画像信号
でも対象となる。
【0020】まず、符号化側を説明する。入力装置で読
みとった原画像を任意数の画素、図2(a)では4×4
画素のブロックに全て分割し(ステップS1)、そのブ
ロック内の16個の画素の平均値を計算し、それをすべ
てのブロックについて行う。こうしてできた1ブロック
当たり1平均値の画素値によって、原画像の1/16の
縮小画像を作る(ステップS2)。この縮小画像をCB
としメモリに記憶する(ステップS3)。次に、図2
(b)に示すように、原画像のブロックの内の順番に当
たった4×4画素の各ブロックに類似したブロック(パ
ターンブロック)をCB内から検索する。このときの検
索方法は、CBから順番に位置を変えて切り出してでき
るすべてのパターンブロックを基本ブロックとし、その
基本ブロックを回転(任意角度毎、例示では0°、90
°、180°、270°の4種類)・反転(例示は、各
回転について1種類)を加えてできる8種類のパターン
ブロックそれぞれと1つの原画像ブロックとを比較し、
画素の輝度値による平均2乗誤差が小さいものを求める
演算をする。この演算を原画像ブロックの全てについて
行い、原画像ブロック全てに対してパターンブロックが
求まる。原画像のブロックの平均値は、CBの画素の画
素値が表す。このCBは作成された後符号化側に記憶さ
れると共に、復号化側に送られ記憶される。最小値のパ
ターンブロックの位置情報(CB内からブロックを切り
出した位置)(画素数);このパターンブロックの回転
(角度)情報;反転情報を原画像の該当ブロックの情報
として符号化して送信する(ステップS4,S5,S
6)。この3つの情報(「位置、角度、反転」)がイン
デックスに相当する。
【0021】復号化側では、原画像ブロックの平均値で
構成される縮小画像のCBから位置データを基にパター
ンブロックを切り出し(ステップS7,S8,S9)、
それを回転・反転した新しいパターンブロックを原画像
の対応するブロックの場所に貼り付けていく(ステップ
S10)。
【0022】また、検索法がベクトル角度変換検索法や
平均値比較検索法の場合は、位置データを基に切り出し
たパターンブロックから上角度や比較値を求め、同じく
CBから切り出した画像を各位置に対応する平均値と演
算し、該当位置に貼り付ける。
【0023】(例)伝送する情報は1ブロックあたり ブロックの平均値;8bit(CBの画素値) 位置情報;log2(CBから切り出せるブロック数) 回転情報;2bit 反転情報;lbit (S1)入力画像信号を任意のm×n画素毎のブロック
に全て分割する〔これにより、入力画像ブロックAj
(j=1,2,3,…)ができる〕。 (S2)全ての入力画像ブロックAj内のm×n個の画
素の平均値Dを演算する。このブロック毎の平均値Dに
よって入力画像の1/(m×n)の縮小画像を作成す
る。 (S3)縮小画像をCBとしてメモリに記憶する。 (S4)入力画像ブロックAjを読み込む。CB検索手
段で、CB内から順番に位置を変えて切り出したパター
ンブロックを基本パターンとし、それの任意角度で回転
した回転パターンブロックBkと、その回転パターンブ
ロックの反転した反転パターンブロックBkを作成し、
それらパターンブロックBkと入力画像ブロックとの画
素の輝度差による平均2乗誤差として演算する。この演
算を入力画像ブロックA1,A2,A3,…の順に、1
つのAjにつき全てのパターンブロックB1,B2,B
3,…Bk,…それぞれを基本パターンブロックとし、
それの任意角度での回転パターンブロックと、この回転
パターンブロックを反転した反転パターンブロックとに
ついて行う。最終的に、最も似ているパターンブロック
の位置情報、回転情報、反転情報を求める。 (S5)パターンブロックの位置情報;回転情報;反転
情報;CBを符号化する。 (S6)伝送 (S7)パターンブロックの位置情報;回転情報;反転
情報;CBを復号化する。 (S8)CBをメモリに記憶する。 (S9)位置情報、回転情報、反転情報をもとに、CB
検索手段によりCBからパターンブロックを切り出す。 (S10)切り出したパターンブロックから符号化時の
手法に対応した復号化を行い、入力画像ブロックの該当
位置に貼り付ける。 〔2〕検索法 原画像のブロックと相似なパターンブロックをCBから
検索する方法として、上記〔1〕で説明したパターンベ
クトル量子化法は互いの画素の輝度値による距離を計算
し、その平均2乗誤差が小さくなるようなパターンブロ
ックを探していたが、画素同士のレベル差が大きくなっ
てしまうものを選択することがあるため、平坦部におい
て凹凸歪の目立つ画像が再生された。
【0024】そこで、平均的に輝度値が同じになるパタ
ーンブロックを探すのではなく、ブロック内における変
化の比率に変換して平均2乗誤差を計算するという方法
を見い出し、この方法で検索を行った。これにより、凹
凸の形を意識した検索が可能となる。以下に2つの方法
を示す。 〔2−1〕ベクトル角度変換検索法 図4、図7に基づいて説明する。符号化側(ステップS
11〜S18)では、以下に示すように、原画像ブロッ
クとCBのパターンブロックの双方のブロックをベクト
ル角度に変換し、その角度で平均2乗誤差を計算する
と、以下のようになる。
【0025】ai ;原画のブロック内の画素 bi ;CBのパターン内の画素
【0026】
【数1】
【0027】そこで、Eが小さくなるものを探す。
【0028】この方法により、ブロックの平均電力値
(平均輝度値)に関係のない変化の比率に変換され、C
B内の幅広い範囲からパターンブロックを検索すること
ができる。原画像ブロック毎にEの最小値のパターンブ
ロックの位置(CB内からブロックを切り出した位置)
(画素数)・このパターンブロックの回転(角度)情報
・反転情報、CB、原画像ブロックの平均電力値(又は
原画像ブロックに対応するCBの画素値又はその位置情
報)を送信する。この3つの情報(「位置、角度、反
転」)がインデックスに相当し、平均電力値およびCB
自体とともに符号化側から送信される。
【0029】これに対し、復号側(ステップS17〜S
25)においては、画素ブロックのベクトル角度に変換
して凹凸が相似なパターンブロックを検索することがで
きたが、この場合はブロックの平均電力値に関係のない
変化の比率に変換したために、ブロックレベルの情報が
ない。従って、位置・回転・反転の3つの情報をもとに
取り出したパターンブロックをそのまま貼り付けるわけ
にはいかない。そこで次のような手段で画像信号を再生
する。
【0030】位置・回転・反転の3つの情報をもとに、
CBから取り出したパターンブロックを再びベクトル角
度に変換し、その余弦をとる。貼り付け先の平均電力値
(入力画像ブロックに対応するCBの画素の画素値)を
用いて、この平均電力値を前記角度の余弦と掛け合わせ
る。
【0031】その結果(例えば4×4画素の場合、貼り
付け先の平均値に該当する、パターンブロックの平均電
力値と上述手段で求めた16個の角度を掛け合わせたも
の)を新たな画素としたブロックを作り、原画像の該当
ブロックの位置に貼り付けることで画像を再生する。
【0032】計算式は以下のようになる。
【0033】
【数2】
【0034】(S11)入力画像信号をm×n画素毎の
ブロックに全て分割する〔これにより、入力画像ブロッ
クAj(j=1,2,3,4,…)ができる〕。 (S12)全ての入力画像ブロックAj内のm×n個の
画素の平均値Dを演算する。このブロック毎の平均値D
によって入力画像の1/(m×n)の縮小画像を作成す
る。 (S13)縮小画像をCBとしてメモリに記憶する。 (S14)入力画像ブロックAjの画素ai を読み込
み、入力画像ブロックAjの平均電力値、角度ベクトル
を演算する。
【0035】
【数3】
【0036】ベクトルαai ={αa1 ,αa2 ,…,
αan } αai =cos-1(ai /√Da ) (S15)CB検索手段で、CB内から順番に位置を変
えて切り出したパターンブロックを基本パターンとして
複数の任意角度で回転した回転パターンブロックBkと
その回転パターンブロックの反転したパターンブロック
Bkを作成する (S16)パターンブロックBkの画素bi を読み込
み、パターンブロックBkの平均電力値、角度ベクトル
を演算する。
【0037】
【数4】
【0038】ベクトルαbi ={αb1 ,αb2
…,αbn } αbi =cos-1(bi /√Db ) (S17)両ブロックの対応画素毎に、その角度の平均
2乗誤差を演算する。Eが小さくなるパターンブロック
Bkを探す。この演算を入力画像ブロックA1,A2,
A3,…の順に、1つのAjにつき全てのパターンブロ
ックB1,B2,B3,…Bk…それぞれを基本パター
ンブロックとし、その回転パターンブロックBkと、こ
の回転パターンブロックの反転パターンブロックとにつ
いて行う。最終的に、入力画像ブロックAj毎にEが小
さくなるパターンブロックBkを探す。
【0039】
【数5】
【0040】(S18)入力画像ブロックAjの平均値
(又は入力画像ブロックに対応するパターンブロックの
対応画素の画素値又はその位置情報);パターンブロッ
クBkの位置情報(p、q);ブロック数;回転情報;
反転情報;CBを符号化する (S19)伝送する。 (S20)入力画像ブロックAjの平均値(又は入力画
像ブロックに対応するパターンブロックの対応画素の画
素値又はその位置情報);パターンブロックBkの位置
情報(p、q);ブロック数;回転情報;反転情報;C
Bを復号化する (S21)CBをメモリに記憶する。 (S22)パターンブロックBkの位置情報;回転情
報;反転情報をもとに、CBからパターンブロックBk
を切り出す。 (S23)パターンブロックBkの平均電力値DP 、角
度(αp)ベクトルを演算する。
【0041】
【数6】
【0042】ベクトルαpi ={αp1 ,αp2
…,αpn } αpi =cos-1(bi /√DP ) (S24)貼り付け先のブロックの平均値、即ち、入力
画像ブロックの平均値を表すパターンブロックの対応画
素の画素値、を平均電力値(adv)とし、角度の余弦
(αpi )と掛け合わせ、貼り付けようのブロックの各
画素の画素値を求める。
【0043】
【数7】
【0044】(S25)ai *を新しい画素とするブロ
ックを作り、入力画像ブロックAjに貼り付ける 〔2−2〕平均値比率検索法 図6(その1)及び図7にその2)に基づいて説明す
る。ベクトル角度検索法の復号法において、貼り付け先
の平均電力値の情報を、その場所の平均値を利用して再
生していたために、平均輝度値が画質劣化の原因にもな
る。
【0045】それを考慮した方法として,双方のブロッ
クを平均値と画素の比に変換して平均2乗誤差をとると
いった方法を見い出し、これで検索を行った。
【0046】これは、符号化側(ステップS31〜S3
8)では、ベクトル角度検索法と同様で、ブロックの平
均輝度値に関係のない変化の比率に変換して検索を行う
ものである。復号化側(ステップ40〜S45)では、
3つの情報(位置・回転・反転)をもとに取り出したブ
ロックを平均値と画素の比率に再変換し、その場所の平
均値(入力画像ブロックに対応するCBの画素の画素
値)を掛け合わせることによって、符号化時と同じ形の
画素に再生することができる。検索時の演算式は以下の
とおりである。
【0047】ai ;原画像ブロック内の画素 bi ;CBパターンブロック内の画素
【0048】
【数8】
【0049】そこで、Eが小さくなるものを探す。 (S31)入力画像信号をm×n画素毎のブロックにす
べて分割する〔これにより、入力画像ブロックAj(j
=1,2,3,4,…)ができる〕。 (S32)全ての入力画像ブロックAj内のm×n個の
画素の平均値Dを演算する。このブロック毎の平均値D
によって入力画像の1/(m×n)の縮小画像を作成す
る。 (S33)縮小画像をCBとしてメモリに記憶する。 (S34)入力画像ブロックAjの画素ai を読み込
み、その入力画像ブロックAjの平均値を求める。
【0050】
【数9】
【0051】(S35)CB検索手段で、CB内から順
番に位置を変えて切り出したパターンブロックを基本パ
ターンとして複数の任意角度で回転した回転パターンブ
ロックBkとその回転パターンブロックの反転したブロ
ックBkを作成する。 (S36)パターンブロックBkの画素bi を読み込
み、パターンブロックBkの平均値を求める。
【0052】
【数10】
【0053】(S37)adv1 とadv2 との平均2
乗誤差Dkを求める。この演算を入力画像ブロックA
1,A2,…の順に、1つのAjにつき全てのパターン
ブロックB1,B2,…Bk…それぞれを基本パターン
ブロックとし、その回転パターンブロックと、この回転
パターンブロックの反転パターンブロックとについて行
う。
【0054】
【数11】
【0055】入力画像ブロックAj毎にDkの最小値D
k(min)を検出し、このDK (min)のパターン
ブロックの位置情報(p、q)を求める。 (S38)入力画像ブロックAjの平均値(又は入力画
像ブロックに対応するパターンブロックの画素の画素値
又はその位置情報);パターンブロックの位置情報
(p、q)(ブロックの画素数);回転情報;反転情
報;CBを符号化する。 (S39)伝送する。 (S40)入力画像ブロックAjの平均値(又は入力画
像ブロックに対応するパターンブロックの画素の画素値
又はその位置情報);パターンブロックの位置情報
(p、q)(ブロックの画素数);回転情報;反転情
報;CBを復号化する。 (S41)CBをメモリに記憶する。 (S42)パターンブロックBkの位置情報(p、
q);画素数;回転情報をもとに、CBからパターンブ
ロックBkを切り出す。 (S43)パターンブロックBkのadvを演算する。
【0056】
【数12】
【0057】(S44)貼り付け用のパターンの画素値
bjを求める。
【0058】
【数13】
【0059】但し、adv*(入力画像ブロックAjの
平均値)は、パターンブロックBkの対応画素の画素値
でもよい(ステップS45)新しい画素値bjでブロッ
クを形成し貼り付ける。 〔2−3〕各検索法の評価 図9に基づいて説明する。図9は、上記の画素差検索・
ベクトル角度検索・平均値比率検索の3つの方法を比較
した場合を示している。
【0060】CBからブロックを切り出す際に、左上か
ら走査方式で1画素ずつシフトして切り出していたが、
シフト数を変化させることによって検索するブロック数
を減らしていった場合に画質の劣化(SNR)はどのよ
うに変化するかを示したものである。この結果から、平
均値比率検索>ベクトル角度検索>画素差検索の幅でS
NRが大きいことがわかり、画素差の平均2乗誤差で検
索を行うよりも、ブロックの平均輝度値に関係のない変
化の比率で検索を行った方が良好な画質を得られること
がわかる。
【0061】また、画素差の平均2乗誤差で検索した場
合は画素シフト数1のときにSNRが32dB、ベクト
ル角度検索の場合は画素シフト数4のときに同じ32d
B、あるいは平均値比率検索において画素シフト数4の
ときに32.5dBとなる。
【0062】この結果から、同じSNRで行うならば、
ベクトル角度検索法や平均値比率検索により検索を行っ
た方が、比較するブロック数を削減することにより圧縮
効率を向上できる可能性があることがわかる。 〔3〕パターンベクトル量子化装置および該装置を備え
た符号化装置並びに対応する復号化装置 ここで、図1により、本発明のベクトル量子化および符
号化法の手順を説明する。
【0063】入力画像信号は、ブロック分割手段1によ
り、連続した任意のn個の隣接画素毎にブロックに分割
される。
【0064】CB作成手段2は、ブロック分割手段1で
入力(原)画像信号を任意数の画素、例えば4×4画素
に分割したブロック情報を入力して、そのブロック内の
16個の画素の平均値を計算し、それを全てのブロック
について行い、できた平均値によって原画像の1/16
の縮小画像を作り、この縮小画像情報をCB3として出
力する。原画像に対応して作成されたCB3は、作成の
都度まず最初に、CB検索手段4、符号化手段5を介し
て送信され、受信後、復号化手段6を介してCB8に記
憶される。
【0065】上記CB検索手段4は、入力画像ブロック
情報を上記した検索手段、即ち、平均値比率検索手段、
ベクトル角度検索手段、画素差検索手段によりCB3中
の最もよく似たパターンブロックに置き換える。画素差
検索手段で検出される情報は、パターンブロックの位置
情報;回転情報;反転情報、になる。平均値比率検索手
段およびベクトル角度検索手段で検出される情報は、パ
ターンブロックの位置情報;回転情報;反転情報にな
る。
【0066】CB検索手段4の出力、即ち、上記各情報
は、符号化手段5により、符号化され、通信路を介して
受信側後号手段6に送信される。
【0067】受信側で受信された信号は、復号化手段6
により、各情報にもどされる。パターンベクトル量子化
法では、CB検索手段7で、送られてきたパターンブロ
ックの位置情報;回転情報;反転情報をもとにCB8か
らパターンブロックを切り出す。切り出されたパターン
ブロックは、ブロック再生手段9により、原画像ブロッ
クに新しく貼り付けられる。
【0068】また、その際、ベクトル角度検索手段で
は、CB検索手段7で、上記したように、送られてきた
パターンブロックの位置情報;回転情報;反転情報だけ
では再生できないので、それら情報をもとに切り出した
パターンブロックをベクトル角度に変換し、その余弦を
とるとともに、原画像ブロックの平均値(又は対象原画
像ブロックに対応するCB(パターンブロックの場合も
ある)の画素の画素値、又はCB(パターンブロック)
の画素を指定する位置情報)を送信情報から求め、この
対応画素の画素値を貼り付け先のパターンブロックの平
均電力値として用いて、パターンブロックの平均電力値
と角度の余弦を掛け合わせて再生画像パターンを作り、
貼り付ける。
【0069】また、同じように、その際、平均値比率検
索手段では、CB検索手段7で、上記したように、送ら
れてきたパターンブロックの位置情報;回転情報;反転
情報だけでは再生できないので、それらの情報をもとに
切り出したパターンブロックを平均値と画素の比率に再
変換するとともに、対象原画像ブロックに対応するCB
(パターンブロックの場合もある)の画素の画素値、即
ち、原画像ブロックの平均値としてCBの対応する画素
の画素値を、送信情報(パターンブロックの画素を指定
する位置情報)に基づいて求め、パターンブロックの平
均値と画素の比率にその原画像ブロックの場所の平均値
を掛け合わせて、再生画像パターンを作り、貼り付け
る。
【0070】上記CB検索手段7の出力である再生画像
パターンは、ブロック再生手段9により、原画像の画像
ブロックに貼り付けられ、再生画像信号として出力され
る。 〔4)シミュレーション実験結果 図8に基づいて、実際に、320×320画素の原画像
を用いてシミュレーション実験を行った結果を示す。ブ
ロックサイズは4×4画素である。圧縮率は1/5.6
であり、1.43bppに圧縮された。画素差の平均2
乗誤差で検索するよりも、ベクトル角度検索や平均値比
率検索のようにブロック内の変化の比率を比較した方が
視覚的に原画像に近い画像を再生されることを確認し
た。特に、平坦部は隣接するブロック同士の相関がとれ
てブロック歪が目立たなくなった。
【0071】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0072】
【発明の効果】以上、詳細に示すように、本発明では、
以下のような効果を奏することができる。 (A)送信する原画像自身からCBを作り出すベクトル
量子化法として、原画像自身の縮小画像をCBとしてフ
ラクタル圧縮に用いられる回転や反転などのアフィン変
換と自己相似性を利用したパターン検索により、実際に
画像を画質良好に符号化し、再生することができる。 (B)また、ブロックの平均輝度値との比率で検索する
ことにより、凹凸の形を意識した検索をすることでSN
Rという数値的にも視覚的にも、より良好な画像を再生
することができる。 (C)更に、原画像自身の縮小画像をCBとして用いて
いるので、従来のベクトル量子化の欠点であったCBと
原画像の不適合性を取り除き、汎用性の高いCBを設計
することが容易になる。 (D)また、ブロック内における変化の比率に変換して
平均2乗誤差を計算するという手段で検索を行う場合に
は、凹凸の形を意識した検索が可能になる効果がある。 (E)原画隊ブロックとパターンブロックとを平均値と
画素の比に変換して平均2乗誤差をとるという手段で検
索を行う場合には、平均輝度値による画質劣化が抑制で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す自己相似性を利用した平
均値伝送符号化・復号化方式のブロック図である。
【図2】本発明の実施例を示す自己相似性を利用した平
均値伝送符号化方式およびパターンブロック例を示す図
である。
【図3】本発明の実施例を示すCB検索手段の動作を表
すパターンベクトル法のフローチャートである。
【図4】本発明の実施例を示すCB検索手段の動作を表
すベクトル角度変換検索法のフローチャート(その1)
である。
【図5】本発明の実施例を示すCB検索手段の動作を表
すベクトル角度変換検索法のフローチャート(その2)
である。
【図6】本発明の実施例を示すCB検索手段の動作を表
す平均値比較検索法のフローチャート(その1)であ
る。
【図7】本発明の実施例を示すCB検索手段の動作を表
す平均値比較検索法のフローチャート(その2)であ
る。
【図8】シミュレーションの実験例である。
【図9】検索法別SNRの比較を示す図である。
【符号の説明】
1 ブロック分割手段 2 CB(コードブック)作成手段 3,8 CB(コードブック) 4,7 CB検索手段 5 符号化手段 6 復号化手段 9 ブロック再生手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像をブロック分割した入力画像ブ
    ロックの平均値を求め、該平均値で入力画像の縮小画像
    を作成し、該縮小画像情報をパターン画像として検索可
    能にコードブックに収納し、コードブックを作成するこ
    とを特徴とする自己相似性を利用した平均値伝送符号化
    方法。
  2. 【請求項2】 入力画像ブロックの平均値よりなる縮小
    画像情報が収納されているコードブックを検索して、任
    意のパターンブロックを切り出して基本画像とし、該基
    本画像を所定角度回転した回転パターンブロックと、該
    回転パターンブロックの反転パターンブロックとを作成
    し、これらパターンブロックと入力画像ブロックとの画
    素の輝度差による平均2乗誤差が最小になるパターンブ
    ロックを求め、該パターンブロックのコードブック内の
    位置情報、回転情報および反転情報を出力し、コードブ
    ックを検索することを特徴とする自己相似性を利用した
    平均値伝送符号化方法。
  3. 【請求項3】 入力画像ブロックの平均値よりなる縮小
    画像情報が収納されているコードブックを検索して、任
    意のパターンブロックを切り出して基本画像とし、該基
    本画像を所定角度回転した回転パターンブロックと、該
    回転パターンブロックの反転パターンブロックとを作成
    し、入力画像ブロックとパターンブロックをベクトル角
    度に変換し、その角度で平均2乗誤差を計算し、誤差が
    最小になるパターンブロックを求め、該パターンブロッ
    クのコードブック内の位置情報、回転情報および反転情
    報を出力し、コードブックを検索することを特徴とする
    自己相似性を利用した平均値伝送符号化方法。
  4. 【請求項4】 入力画像ブロックの平均値よりなる縮小
    画像情報が収納されているコードブックを検索して、任
    意のパターンブロックを切り出して基本画像とし、該基
    本画像を所定角度回転した回転パターンブロックと、該
    回転パターンブロックの反転パターンブロックとを作成
    し、入力画像ブロックとパターンブロックを平均値と画
    素の比に変換して平均2乗誤差が最小になるパターンブ
    ロックを求め、該パターンブロックのコードブック内の
    位置情報、回転情報および反転情報を出力し、コードブ
    ックを検索することを特徴とする自己相似性を利用した
    平均値伝送符号化方法。
  5. 【請求項5】 復号化したコードブックにおけるパター
    ンブロックの位置情報、回転情報、反転情報をもとにコ
    ードブックからパターンブロックを切り出し、コードブ
    ックを検索することを特徴とする自己相似性を利用した
    平均値伝送復号化方法。
  6. 【請求項6】 復号化したコードブックにおけるパター
    ンブロックの位置情報、回転情報、反転情報をもとにコ
    ードブックから取り出したパターンブロックをベクトル
    角度に変換し余弦をとり、同時に復号化した入力画像ブ
    ロックの平均値を表すパターンブロックの対応画素の画
    素値を平均電力値とし、この余弦角度と平均電力値を掛
    け合わせて新しい画像ブロックを作成して出力し、コー
    ドブックを検索することを特徴とする自己相似性を利用
    した平均値伝送復号化方法。
  7. 【請求項7】 復号化したコードブックにおけるパター
    ンブロックの位置情報、回転情報、反転情報をもとにコ
    ードブックから取り出したパターンブロックを平均値と
    画素の比率に再変換し、入力画像ブロックの平均値を表
    すパターンブロックの対応画素の画素値を平均値とし、
    前記比率と平均値を掛け合わせて新しい画像ブロックを
    作成して出力し、コードブックを検索することを特徴と
    する自己相似性を利用した平均値伝送復号化方法。
  8. 【請求項8】 入力画像を画像ブロックに分割するブロ
    ック分割手段と、該ブロック分割手段の出力をもとにコ
    ードブックを作成するコードブック作成手段と、該コー
    ドブック作成手段の作成したコードブックを読みとり書
    き込み自在に記憶するコードブックと、前記画像ブロッ
    クをもとにコードブックからもっとも似ているパターン
    ブロックを検索するコードブック検索手段と、該コード
    ブック検索手段の出力及びCBからの出力で符号化する
    符号化手段とを具備することを特徴とする自己相似性を
    利用した平均値伝送符号化装置。
  9. 【請求項9】 受信信号からパターンブロック情報を復
    号する復号化手段と、該復号化手段の出力のパターンブ
    ロックに関する情報をもとにコードブックからパターン
    ブロックを切り出し、該切り出したパターンブロックを
    新しい画像ブロックとして原画像ブロックに貼り付ける
    ブロック再生手段とを具備することを特徴とする自己相
    似性を利用した平均値伝送復号化装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7774387B2 (en) 2003-09-19 2010-08-10 Ntt Docomo, Inc. Data compressor, data decompressor, and data management system

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