JP2001251272A - Ofdm信号受信装置 - Google Patents

Ofdm信号受信装置

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JP2001251272A
JP2001251272A JP2000061004A JP2000061004A JP2001251272A JP 2001251272 A JP2001251272 A JP 2001251272A JP 2000061004 A JP2000061004 A JP 2000061004A JP 2000061004 A JP2000061004 A JP 2000061004A JP 2001251272 A JP2001251272 A JP 2001251272A
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fft
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correlation
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JP2000061004A
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Goji Tanaka
剛司 田中
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 OFDM信号受信装置10はFFT回路20
を含み、FFT回路20はFFTの時間ウィンドウに従
ってI信号およびQ信号に対して高速フーリエ変換(F
FT)処理を施す。遅延メモリ22では、I信号が有効
シンボル期間だけ遅延され、遅延されたI信号が相関器
26に与えられる。相関器26は実時間で与えられるI
信号と遅延されたI信号との相関関係を演算する。相関
器26で演算された結果(相関関係)がFFTウィンド
ウ設定回路28に与えられる。FFTウィンドウ設定回
路28は、この相関結果を解析し、前ゴーストまたは後
ゴーストを判別する。そして、この判別結果に基づいて
FFTの時間ウィンドウを設定し、FFT回路20に与
える。 【効果】 前ゴーストまたは後ゴーストに対応して時間
ウィンドウを設定するので、いずれの場合にもOFDM
信号を正常に復調することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はOFDM信号受信装置
に関し、特にたとえば有効シンボル期間とその有効シン
ボル期間の一部に一致するガードインターバルとを有す
る直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequen
cy Division Multiplexing) で変調された信号を受信す
る、OFDM信号受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4を参照して、従来のOFDM信号受
信装置1は入力端子P1およびP2を含み、入力端子P
1およびP2にはディジタル信号の同相検波軸信号(I
信号)および直交検波軸信号(Q信号)がそれぞれ入力
される。なお、図示は省略するが、入力端子P1および
P2の前段にはチューナ、直交検波回路およびA/D変
換器が設けられる。たとえば、チューナでは、図5
(C)に示すような受信信号が受信される。この受信信
号は、図5(A)に示すようなOFDM伝送方式で変調
されたOFDM信号(直接波)と伝送特性の影響により
直接波が遅延した図5(B)に示すような遅延波(後ゴ
ースト)とが互いに干渉して生成される。
【0003】なお、図5(A)に示すように、OFDM
信号は有効シンボルS1,S2,S3,…およびガード
インターバルG1,G2,G3,…を含む。また、ガー
ドインターバルG1,G2,G3は、対応する有効シン
ボルS1,S2,S3の後端部分G1′,G2′,G
3′を複製(コピー)したものであり、対応する有効シ
ンボルS1,S2,S3のそれぞれに先行して設けられ
る。さらに、図面の都合上、有効シンボルS1およびS
3の一部、ガードインターバルG1および有効シンボル
S3の後端部分G3′は省略してある。
【0004】上述のように、受信信号は直接波と後ゴー
ストとが干渉して生成される。具体的には、伝送シンボ
ル期間に着目して説明すると、受信信号は部分Xと部分
Yとで構成される。部分Xは、OFDM信号に含まれる
ガードインターバルG2とマルチパス干渉信号 (以下,
単に「 干渉信号」という。)に含まれる有効シンボルS
1の後端部分G1′すなわちガードインターバルG1の
コピー元の後半部分とが干渉して生成される。また、部
分YはガードインターバルG2同士および有効シンボル
S2同士が干渉して生成される。
【0005】このような受信信号が直交検波回路でアナ
ログ信号のI信号およびQ信号に復調され、A/D変換
器でディジタル信号に変換された後、入力端子P1およ
びP2のそれぞれに入力される。
【0006】入力端子P1およびP2に入力されたI信
号およびQ信号は、高速フーリエ変換(FFT:Fast F
ourier Transform) 回路2に与えられるとともに、シン
ボル同期回路3に与えられる。シンボル同期回路3で十
分に同期が確立されると、図5(D)に示すようなシン
ボルパルスがFFTウィンドウ設定回路4に出力され
る。FFTウィンドウ設定回路4は、このシンボルパル
スに基づいてFFTの時間ウィンドウ(FFTウィンド
ウ)を設定する。
【0007】具体的には、図5(D)に示すような連続
する2つのシンボルパルスの右側(時間的に後ろ側)の
シンボルパルスを基準に、図5(E)に示すような所定
期間(有効シンボル期間)のFFTウィンドウを設定す
る。このFFTウィンドウに基づいてFFT回路2がI
信号およびQ信号にFFT処理を施す。つまり、FFT
処理を施される対象が図5(F)に示すような受信信号
に含まれる部分Yの一部すなわち図5(A)に示すOF
DM信号の有効シンボルS2の部分となる。
【0008】このように、有効シンボルS1,S2,S
3,…のそれぞれに対応して先行するガードインターバ
ルG1,G2,G3,…を設け、シンボル間干渉を回避
し、遅延波(後ゴースト)による干渉があっても正確に
FFT処理を施していた。したがって、FFT処理後の
データがキャリア間干渉を受けることがなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
では、後ゴーストに対しては適切にFFTウィンドウを
設定できるが、伝送特性により直接波より時間的に進ん
で送信される前ゴーストに対しては適切にFFTウィン
ドウを設定できず、シンボル間干渉が発生した部分につ
いてFFT処理を施してしまっていた。このため、キャ
リア間干渉が発生していた。
【0010】具体的に説明すると、図6(A)に示すO
FDM信号と図6(B)に示す干渉信号(前ゴースト)
とが干渉すると、図6(C)に示すような受信信号が生
成される。この受信信号がチューナで受信される。この
とき、後ゴーストの場合と同様に、図6(D)に示すシ
ンボルパルスに基づいて図6(E)に示すようなFFT
ウィンドウを設定すると、図6(F)に示すように、F
FT処理の対象に部分Yと部分Xとが混在してしまう。
ここで、部分Xは有効シンボルS2の後端部分とガード
インターバルG3とが干渉するため、シンボル間干渉が
発生している。このため、FFT処理後のデータがキャ
リア間干渉を受けてしまい、受信信号を正常に再生(復
調)することができなかった。逆に、前ゴーストの影響
を受けないようにFFTウィンドウをずらして設定する
と、後ゴーストへの対応範囲が狭くなってしまってい
た。つまり、前ゴーストおよび後ゴーストの両方につい
てガードインターバルを最大限に生かして対応すること
が困難であった。
【0011】それゆえに、この発明の主たる目的は、前
ゴーストおよび後ゴーストのいずれが発生しても受信信
号を正常に復調することができる、OFDM信号受信装
置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、有効シンボ
ルと有効シンボルの一部に一致するガードインターバル
とを有する直交周波数分割多重変調信号を受信するOF
DM信号受信装置であって、検波された変調信号を有効
シンボル期間だけ遅延させる遅延手段、検波された変調
信号と遅延手段で遅延された変調信号との相関関係を演
算する演算手段、相関関係から前ゴーストまたは後ゴー
ストを判別する判別手段、および判別手段の判別結果に
基づいて検波された変調信号を高速フーリエ変換するた
めの時間ウィンドウを設定する設定手段を備える、OF
DM信号受信装置である。
【0013】
【作用】このOFDM信号受信装置は、有効シンボルと
前記有効シンボルの一部に一致するガードインターバル
とを有する直交周波数分割多重変調信号を受信する。た
とえば、OFDM信号受信装置に含まれる検波回路で検
波された変調信号はFFT回路に与えられるとともに、
有効シンボル期間だけ遅延させる遅延手段に与えられ
る。また、変調信号は演算手段にも与えられ、演算手段
は検波された変調信号すなわち実時間で与えられる変調
信号と有効シンボル期間だけ遅延された変調信号との相
関関係を演算する。この相関関係に基づいて、判別手段
が前ゴーストまたは後ゴーストを判別する。設定手段
は、判別手段の判別結果、すなわち前ゴーストまたは後
ゴーストに応じてFFTの時間ウィンドウを設定する。
この時間ウィンドウに従って、FFT回路は、変調信号
を高速フーリエ変換(FFT)する。
【0014】たとえば、判別手段は、検波された変調信
号の有効シンボル期間の後端部分と遅延手段で遅延され
た変調信号のガードインターバルとの相関値から前ゴー
ストまたは後ゴーストを判別する。
【0015】また、解析手段が相関値のレベルの変化を
解析し、判別手段はその解析結果から前ゴーストまたは
後ゴーストを判別する。具体的には、時間軸方向に進む
につれて相関値が高レベルから低レベルに変化する場合
には、前ゴーストを判別する。一方、時間軸方向に進む
につれて相関値が低レベルから高レベルに変化する場合
には、後ゴーストを判別する。このように、正確に前ゴ
ーストまたは後ゴーストを判別することができる。
【0016】さらに、決定手段が判別手段の判別結果に
基づいて時間ウィンドウの設定可能範囲を決定するの
で、この設定可能範囲内で時間ウィンドウを設定すれば
よい。
【0017】具体的には、決定手段は、前ゴーストの場
合には、設定可能範囲の終端を前記相関値が最高レベル
からこの最高レベルより低いレベルに変化する位置に決
定する。また、後ゴーストの場合には、設定可能範囲の
終端を有効シンボル期間の終端に決定する。このよう
に、前ゴーストおよび後ゴーストのそれぞれについて設
定可能範囲が決定されるので、この設定可能範囲内で時
間ウィンドウを設定すればよい。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、前ゴーストおよび後
ゴーストのそれぞれに適した時間ウィンドウを設定する
ことができるので、前ゴーストおよび後ゴーストに拘わ
らずガードインターバルを最大限に生かして受信信号を
正常に復調することができる。
【0019】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0020】
【実施例】図1を参照して、この実施例のOFDM信号
受信装置10はチューナ12を含み、チューナ12には
アンテナ14が接続される。アンテナ14で受信された
受信信号すなわちOFDM伝送方式のOFDM信号がチ
ューナ12に与えられる。チューナ12を介した受信信
号は、直交検波回路16に与えられ、アナログ信号のI
信号およびQ信号に復調(検波)される。このアナログ
信号のI信号およびQ信号がA/D変換器18でディジ
タル信号に変換され、ディジタル信号のI信号およびQ
信号がFFT回路20に与えられる。また、I信号は遅
延メモリ22、シンボル同期回路24および相関器26
に与えられ、Q信号はシンボル同期回路24に与えられ
る。
【0021】遅延メモリ22は、I信号に含まれる有効
シンボルを有効シンボル期間だけ遅延させるためのメモ
リである。また、シンボル同期回路24は、I信号およ
びQ信号に基づいて伝送シンボル期間の同期を十分に確
立させ、同期信号(シンボルパルス)を発生する。この
シンボルパルスがFFTウィンドウ設定回路28に与え
られる。相関器26は、遅延メモリ22から与えられる
有効シンボル期間だけ遅延されたI信号と実時間で与え
られるI信号との相関関係を演算する。この演算結果も
また、FFTウィンドウ設定回路28に与えられる。
【0022】FFTウィンドウ設定回路28は、シンボ
ル同期回路24から与えられたシンボルパルスに応じて
相関器18から与えられる演算結果を解析し、解析結果
に基づいてFFTの時間ウィンドウ(FFTウィンド
ウ)を設定する。なお、FFTウィンドウは有効シンボ
ル期間と同じ長さであり、たとえば日本方式地上ディジ
タルTVの場合には、3つの伝送モードのそれぞれに従
って2048クロック期間,4096クロック期間また
は8192クロック期間のいずれかに設定される。
【0023】FFTウィンドウ設定回路28で設定され
たFFTウィンドウがFFT回路20に与えられ、FF
T回路20はこのFFTウィンドウに従ってI信号およ
びQ信号にFFT処理を施す。FFT処理が施されたI
信号およびQ信号は、出力端子S1およびS2のそれぞ
れに与えられ、後段に設けられた図示しない波形等化回
路、QAMデマッピング、トレリス復号回路および誤り
訂正回路などによって復調される。
【0024】たとえば、図2(C)に示すような受信信
号がアンテナ14で受信される。この受信信号は、図2
(A)に示すような直接波(OFDM信号)と図2
(B)に示すような直接波に対して時間的に進んだ前ゴ
ースト(干渉信号)とが互いに干渉して生成される。な
お、図2(A)において、OFDM信号は、有効シンボ
ルS1,S2,S3,…とガードインターバルG1,G
2,G3,…とを含み、ガードインターバルG1,G
2,G3,…はそれぞれ対応する有効シンボルS1,S
2,S3,…に先行して設けられる。また、ガードイン
ターバルG1,G2,G3のそれぞれは、対応する有効
シンボルS1,S2,S3の一部(後端部分)G1′,
G2′,G3′を複製(コピー)したものである。さら
に、図面の都合上、有効シンボルS1およびS3の一
部、ガードインターバルG1および有効シンボルS3の
後端部分G3′は省略してある。
【0025】また、図2(C)から分かるように、伝送
シンボル期間に着目すると、受信信号は、部分Yと部分
Xとによって構成される。つまり、図2(A)に示すO
FDM信号と図2(B)に示す干渉信号とが干渉した場
合には、部分YはガードインターバルG2同士または有
効シンボルS2同士が干渉して生成され、部分Xは有効
シンボルS2の後端部分G2′と直交関係がない隣接す
る有効シンボルS3のガードインターバルG3とが干渉
して生成される。さらに、図2(D)に示すように、受
信信号に含まれる部分Yは、部分Y1,Y2およびY3
に分類できる。つまり、部分Y1は、OFDM信号に含
まれるガードインターバルG2の前半部分と干渉信号に
含まれるガードインターバルG2の後半部分とが干渉し
て生成される。また、部分Y2は、OFDM信号に含ま
れるガードインターバルG2の後半部分と干渉信号に含
まれる有効シンボルS2の先端部分とが干渉して生成さ
れる。さらに、部分Y3は、OFDM信号に含まれる有
効シンボルS2の後端部分(ガイドインターバルG2の
コピー元)G2′の前半部分と干渉信号に含まれるガイ
ドインターバルG2のコピー元G2′の後半部分とが干
渉して生成される。
【0026】このような受信信号が遅延メモリ14で有
効シンボル期間だけ遅延された信号(遅延信号)が図2
(E)のように示される。相関器26は、図2(D)に
示すような受信信号と図2(E)に示す遅延信号との相
関関係を演算する。正確には、受信信号の有効シンボル
期間の後端部分と遅延信号のガードインターバルとの相
関値を演算する。図2(D)および(E)を用いて具体
的に説明すると、受信信号に含まれる部分Y3と遅延信
号に含まれる部分Y1との相関値および受信信号に含ま
れる部分Xと遅延信号に含まれる部分Y2との相関値が
演算される。
【0027】前者の部分Y3と部分Y1とは、上述した
ように、それぞれ同一のガードインターバルG2および
同一の有効シンボルS2が干渉して生成されているた
め、相関性が高い。したがって、図2(F)に示すよう
に、高レベルの相関値に決定される。一方、後者の場合
には、上述したように、部分Xは隣接する有効シンボル
S3に対応するガードインターバルG3と有効シンボル
S2とが干渉するため、すなわち直交関係がない隣接す
る有効シンボルS3の要素が混在するため、ガードイン
ターバルG2の後半部分と有効シンボルS2の先端部分
とが干渉する部分Y2とは相関性が中程度である。した
がって、図2(F)に示すように、中レベルの相関値に
決定される。なお、これら以外の部分は、直交関係がな
い隣接するシンボル同士であるため、相関関係は低レベ
ル(0レベル)に決定される。
【0028】このように、相関器26では、遅延信号を
用いることにより、受信信号のガイドインターバルとそ
のガイドインターバルのコピー元に相当する部分との相
関値を演算している。この相関値を解析することによ
り、前ゴーストまたは後述する後ゴーストを判別するこ
とができる。
【0029】つまり、相関器26で演算した結果(相関
結果)および図2(G)に示すようなシンボルパルスが
FFTウィンドウ設定回路28に与えられ、FTTウィ
ンドウ設定回路28はシンボルパルスを参照して相関結
果を解析する。なお、受信信号の有効シンボル期間の後
端部分と遅延信号のガードインターバルの部分との相関
値は、図2(F)および(G)から分かるように、シン
ボルパルスがハイレベルとなる部分の近傍に現れるた
め、FFTウィンドウ設定回路28はシンボルパルスが
ハイレベルとなる部分の近傍のみを解析する。
【0030】図2(F)に示すように、時間軸方向(図
の右方向)に進むにつれて、高レベル、中レベル、低レ
ベルの順で相関値のレベルが低くなる波形を認識した場
合には、FFTウィンドウ設定回路28は干渉信号が前
ゴーストであると判別する。この判別結果に基づいて、
FFTウィンドウ設定回路28は、FFTウィンドウの
設定可能範囲を図2(H)に示すような範囲に決定す
る。具体的には、FFTウィンドウ設定回路28は、設
定可能範囲の始端をシンボルパルスがハイレベルとなる
位置に決定し、設定可能範囲の終端を相関値が高レベル
(最高レベル)から中レベルに変わる位置(閾値)に決
定する。そして、この設定可能範囲内に所定期間を有す
るFFTウィンドウが設定される。なお、FFTウィン
ドウは設定可能範囲内であれば任意の位置に設けること
ができる。
【0031】このように設定されたFFTウィンドウが
FFT回路12に与えられ、受信信号がFFTウィンド
ウに従ってFFT処理を施される。なお、図2(I)に
示すように、FFTウィンドウの期間では、受信信号に
含まれる部分Yの一部がFFT処理を施す対象(FFT
対象)となるため、シンボル間干渉が発生している部分
についてFFT処理が施されることはない。このため、
FFT処理後のデータがキャリア間干渉を受けることが
ない。なお、FFTウィンドウは有効シンボル期間と同
じ長さであるため、FFT対象(部分Yの一部)には必
ず有効シンボルS2に相当する部分が含まれる。
【0032】また、図3(C)に示すような受信信号が
アンテナ14で受信される。この受信信号は、図3
(A)に示す直接波(OFDM信号)と図3(B)に示
すOFDM信号が遅延した干渉信号(後ゴースト)とが
互いに干渉して生成される。図2(C)において、伝送
シンボル期間に着目すると、受信信号は部分Xと部分Y
とで構成される。図3(A)および(B)から分かるよ
うに、部分Xは、OFDM信号のガードインターバルG
2と干渉信号の有効シンボルS1の後端部分G1とが干
渉して生成される。また、部分Yは、ガードインターバ
ルG2同士および有効シンボルS2同士が干渉して生成
される。
【0033】さらに、図3(D)に示すように、受信信
号に含まれる部分Yは、部分Y1,部分Y2および部分
Y3に分類できる。具体的には、図3(A)および
(B)から分かるように、OFDM信号に含まれるガー
ドインターバルG2の前半部分と干渉信号に含まれる直
交関係がない隣接する有効シンボルS1の後端部分(ガ
ードインターバルG1のコピー元)の後半部分とが干渉
して部分Xが生成される。また、OFDM信号に含まれ
るガードインターバルG2の後半部分と干渉信号に含ま
れるガードインターバルG2の前半部分とが干渉して部
分Y1が生成される。さらに、OFDM信号に含まれる
ガードインターバルG2のコピー元G2′の前半部分が
干渉信号に含まれる有効シンボルS2のコピー元G2′
の直前の部分と干渉して部分Y2が生成される。さらに
また、OFDM信号に含まれるコピー元G2′の後半部
分と干渉信号に含まれるコピー元G2′の前半部分とが
干渉して部分Y3が生成される。
【0034】このような受信信号が遅延メモリ14で遅
延され、図3(E)に示すような遅延信号が得られる。
この受信信号および遅延信号が相関器26に入力され、
図3(F)に示すような相関結果が得られる。つまり、
受信信号の有効シンボルの後端部分と遅延信号のガード
インターバル部分との相関値が得られる。具体的には、
受信信号に含まれる部分Y2と遅延信号に含まれる部分
Xとの相関値および受信信号に含まれる部分Y3と遅延
信号に含まれる部分Y1との相関値が演算される。
【0035】部分Y2と部分Xとの相関関係について考
えると、上述したように、部分Xは隣接する有効シンボ
ルS1の後端部分G1′とガードインターバルG2とが
干渉して生成されるため、すなわち直交関係がない隣接
するシンボルS1の要素が混在するため、同一のコピー
元G2′が干渉して生成された部分Y2とは相関性が中
程度である。したがって、図3(F)に示すように、相
関値が中レベルに決定される。一方、部分Y3と部分Y
1との相関関係について考えると、それぞれ同一のコピ
ー元G2′および同一のガードインターバルG2が干渉
して生成されるため、相関性が高い。したがって、図3
(F)に示すように、相関値が高レベルに決定される。
なお、それ以外の部分は、直交関係がない隣接するシン
ボル同士であるため、相関値が低レベル(0レベル)に
決定される。
【0036】このような相関結果および図3(G)に示
すようなシンボルパルスがFFTウィンドウ設定回路2
8に与えられる。FFTウィンドウ設定回路28は、シ
ンボルパルスがハイレベルとなる部分の近傍で相関結果
を解析し、時間軸方向に進むにつれて低レベル、中レベ
ル、高レベルの順でレベルが高くなる波形を認識する
と、後ゴーストであると判別する。すると、FFTウィ
ンドウ設定回路28は、シンボル同期回路24から与え
られるシンボルパルスに基づいて、図3(H)に示すよ
うなFFTウィンドウの設定可能範囲を決定する。つま
り、設定可能範囲の始端および終端は、シンボルパルス
がハイレベルとなる位置すなわち伝送シンボル期間の始
端および終端のそれぞれに決定される。そして、設定可
能範囲内に所定期間を有するFFTウィンドウが設定さ
れる。なお、FFTウィンドウは設定可能範囲内であれ
ば任意の位置に設定することができる。
【0037】このため、FFT回路20では、図3
(I)に示すような受信信号に含まれる部分Yの一部に
ついてFFT処理が施される。なお、FFTウィンドウ
は有効シンボル期間と同じ長さであるため、FFT対象
(部分Yの一部)には必ず有効シンボルS2に相当する
部分が含まれる。
【0038】この実施例によれば、前ゴーストまたは後
ゴーストを判別した結果から設定可能範囲を決定し、そ
の範囲内でFFTウィンドウを設定するので、シンボル
間干渉の発生部分についてFFT処理が施されることが
ない。言い換えると、ガードインターバルを最大限に生
かすことができるので、FFT処理後のデータがキャリ
ア間干渉を受けることがない。つまり、前ゴーストおよ
び後ゴーストに拘わらず、正常にOFDM信号を復調す
ることができる。
【0039】なお、この実施例のOFDM信号受信装置
は、テレビジョン受像機などに内蔵するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】(A)は図1実施例に示すようなOFDM信号
受信装置で受信されるOFDM信号(直接波)のタイミ
ングチャートであり、(B)は直接波より時間的に進ん
で受信される干渉信号のタイミングチャートであり、
(C)は直接波と干渉信号とが干渉して生成される受信
信号のタイミングチャートであり、(D)は詳細に示し
た受信信号のタイミングチャートであり、(F)は受信
信号に含まれる有効シンボの後端部分と遅延信号に含ま
れるガードインターバルの部分との相関結果を示す波形
図であり、(G)はシンボル同期回路から出力されるシ
ンボルパルスのタイミングチャートであり、(H)はF
FTウィンドウの設定可能範囲およびFFTウィンドウ
のタイミングチャートであり、(I)はFFTウィンド
ウに従ってFFT処理を施す受信信号のタイミングチャ
ートである。
【図3】(A)は図1実施例に示すようなOFDM信号
受信装置で受信されるOFDM信号(直接波)のタイミ
ングチャートであり、(B)は直接波より時間的に遅れ
て受信される干渉信号のタイミングチャートであり、
(C)は直接波と干渉信号とが干渉して生成される受信
信号のタイミングチャートであり、(D)は詳細な受信
信号のタイミングチャートであり、(F)は受信信号に
含まれる有効シンボルの後端部分と遅延信号に含まれる
ガードインターバルの部分との相関結果を示す波形図で
あり、(G)はシンボル同期回路から出力されるシンボ
ルパルスのタイミングチャートであり、(H)はFFT
ウィンドウの設定可能範囲およびFFTウィンドウのタ
イミングチャートであり、(I)はFFTウィンドウに
従ってFFT処理を施す受信信号のタイミングチャート
である。
【図4】従来のOFDM信号受信装置の一部の構成を示
す図解図である。
【図5】(A)は図4に示すOFDM信号受信装置で受
信されるOFDM信号(直接波)のタイミングチャート
であり、(B)は直接波より時間的に遅れて受信される
干渉信号のタイミングチャートであり、(C)は直接波
と干渉信号とが干渉して生成された受信信号のタイミン
グチャートであり、(D)はシンボル同期回路から出力
されるシンボルパルスのータイミングチャートであり、
(E)はFFTウィンドウの設定可能範囲およびFFT
ウィンドウのタイミングチャートであり、(F)はFF
T処理を施す受信信号のタイミングチャートである。
【図6】(A)は図4に示すOFDM信号受信装置で受
信されるOFDM信号(直接波)のタイミングチャート
であり、(B)は直接波より時間的に進んで受信される
干渉信号のタイミングチャートであり、(C)は直接波
と干渉信号とが干渉して生成された受信信号のタイミン
グチャートであり、(D)はシンボル同期回路から出力
されるシンボルパルスのータイミングチャートであり、
(E)はFFTウィンドウの設定可能範囲およびFFT
ウィンドウのタイミングチャートであり、(F)はFF
T処理を施す受信信号のタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 …OFDM信号受信装置 12 …FFT回路 14 …遅延メモリ 16 …シンボル同期回路 18 …相関器 20 …FFTウィンドウ設定回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有効シンボルと前記有効シンボルの一部に
    一致するガードインターバルとを有する直交周波数分割
    多重変調信号を受信するOFDM信号受信装置であっ
    て、 検波された前記変調信号を有効シンボル期間だけ遅延さ
    せる遅延手段、 検波された前記変調信号と前記遅延手段で遅延された変
    調信号との相関関係を演算する演算手段、 前記相関関係から前ゴーストまたは後ゴーストを判別す
    る判別手段、および前記判別手段の判別結果に基づいて
    前記検波された変調信号を高速フーリエ変換するための
    時間ウィンドウを設定する設定手段を備える、OFDM
    信号受信装置。
  2. 【請求項2】前記判別手段は、前記検波された変調信号
    の有効シンボル期間の後端部分と前記遅延手段で遅延さ
    れた変調信号のガードインターバルとの相関値から前記
    前ゴーストまたは前記後ゴーストを判別する、請求項1
    記載のOFDM信号受信装置。
  3. 【請求項3】前記判別手段は前記相関値のレベルの変化
    を解析する解析手段を含み、 時間軸方向に進むにつれて前記相関値が高レベルから低
    レベルに変化する場合に、前記前ゴーストを判別し、時
    間軸方向に進むにつれて前記相関値が低レベルから高レ
    ベルに変化する場合に、前記後ゴーストを判別する、請
    求項2記載のOFDM信号受信装置。
  4. 【請求項4】前記判別手段の判別結果に基づいて前記時
    間ウィンドウの設定可能範囲を決定する決定手段をさら
    に備え、 前記設定手段は前記設定可能範囲内に前記時間ウィンド
    ウを設定する、請求項1ないし3のいずれかに記載のO
    FDM信号受信装置。
  5. 【請求項5】前記決定手段は、前記前ゴーストが判別さ
    れると、前記設定可能範囲の終端を前記相関値が最高レ
    ベルから前記最高レベルより低いレベルに変化する位置
    に決定し、前記後ゴーストが判別されると、前記設定可
    能範囲の終端を前記有効シンボル期間の終端に決定す
    る、請求項4記載のOFDM信号受信装置。
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