JP2001251163A - 低周波用差動入出力型積分器及び高周波用差動入出力型積分器並びに電流ドライブ型差動入出力積分器 - Google Patents

低周波用差動入出力型積分器及び高周波用差動入出力型積分器並びに電流ドライブ型差動入出力積分器

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JP2001251163A
JP2001251163A JP2000061610A JP2000061610A JP2001251163A JP 2001251163 A JP2001251163 A JP 2001251163A JP 2000061610 A JP2000061610 A JP 2000061610A JP 2000061610 A JP2000061610 A JP 2000061610A JP 2001251163 A JP2001251163 A JP 2001251163A
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mos transistor
transistor
mos
drain
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Atsushi Hirabayashi
敦志 平林
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 差動入力の差動出力回路を、チャネルのバラ
ツキを無くし、かつ帰還部分を使用しないで構成する。 【解決手段】 第1の差動対回路を構成するMOSトラ
ンジスタN1,N2のゲート端子間を入力信号電圧端子
とし、第2の差動対回路を構成するMOSトランジスタ
N3,N4のドレイン端子間を出力電圧端子とする。M
OSトランジスタN1のソース端子とMOSトランジス
タN3のドレイン端子との間、及びMOSトランジスタ
N2のソース端子とMOSトランジスタN4のドレイン
端子との間に抵抗Rがそれぞれ接続され、かつ前記出力
電圧端子間にコンデンサ(C0/2)が接続され、かつ
MOSトランジスタ各々のバックゲート端子とソース端
子とがそれぞれ短絡され、かつMOSトランジスタN
3,N4のソース端子が、抵抗Rと直流電流源(2×I
O)とを介してそれぞれ接地されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低周波用差動入出
力型積分器及び高周波用差動入出力型積分器並びに電流
ドライブ型差動入出力積分器に関し、特に、差動増幅器
(以下、「差動対回路」と呼称する)を有して、ラジオ
受信機,テレビ受信機,衛星放送受信機,ビデオレコー
ダー,移動体通信機等に使用される低周波用差動入出力
型積分器及び高周波用差動入出力型積分器並びに電流ド
ライブ型差動入出力積分器に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の積分器回路の回路構成を
示す回路図である。従来の積分器回路は、図8に示すよ
うに、P型のMOS−FET(Metal Oxide Semiconduc
tor-Field Efect Transistor、以下、「MOSトランジ
スタ」と略称する)P1,P2と、N型のMOSトラン
ジスタN1,N2を用いて構成し、ドライバーの出力イ
ンピーダンスを並列接続された容量Cのインピーダンス
よりも十分に大きくするために、上記2種類のMOSト
ランジスタのドレインを突き合わせ接続していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の積分器回路で
は、上記のとおり、ハイインピーダンスなドレイン抵抗
を形成するために、P型のMOSトランジスタP1,P
2と、N型のMOSトランジスタN1,N2とのドレイ
ンを突き合わせ接続しており、その突き合わせポイント
の電位を定めるために出力側から電圧帰還を掛ける必要
があった。
【0004】そのため、結果的に従来の積分器回路は、
積分器単体としての機能を発揮するものではなく、シン
グル入力でシングル出力の回路構成となってしまってい
た。また、P型とN型のMOSトランジスタを用いる必
要があることから、低電圧源での動作に不向きであり、
低電圧源で使用する場合は、P型とN型の2種のMOS
トランジスタ間のチャネルのバラツキの存在に対して弱
くなり、そのしわ寄せが、出力DC(直流成分)オフセ
ットや、GB積(即ち、ゲインと帯域幅との積)の低下
に繋がっていた。
【0005】また、出力DCの押さえ込みのために帰還
ループを使用することは、積分器として差動するオペレ
ーショナルアンプとしてのGB積が、その使用範囲を限
定してしまう結果となるので、高周波化が望めなかっ
た。
【0006】さらに、信号の伝達が、シングル入力のシ
ングル出力でしか使い込めないために、妨害に対して弱
く、差動信号回路として使用することができないので、
今後の必要性の増大が予想される「MOS−IC回路に
おけるディジタル−アナログ信号の混在化」をクリアす
るための大きな障壁となっていた。
【0007】本発明は、以上のような従来の、積分器回
路における問題点に鑑みてなされたものであり、差動入
力の差動出力回路を、チャネルのバラツキを無くし、か
つ帰還部分を使用しないで構成することができる低周波
用差動入出力型積分器を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明の第2の目的は、差動入力の
差動出力回路を、チャネルのバラツキを無くし、かつ帰
還部分を使用しないで構成することができる高周波用差
動入出力型積分器を提供することにある。
【0009】さらに、本発明の第3の目的は、差動入力
の差動出力回路を、チャネルのバラツキを無くし、かつ
帰還部分を使用しないで構成することができる電流ドラ
イブ型差動入出力積分器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上に説明したとおり、
本発明では、第1と第2の差動対回路を備え、前記第1
の差動対回路を構成する第1と第2のMOSトランジス
タのゲート端子間を入力信号電圧端子とし、前記第2の
差動対回路を構成する第3と第4のMOSトランジスタ
のドレイン端子間を出力電圧端子とする低周波用差動入
出力型積分器であって、前記第1のMOSトランジスタ
のソース端子と第3のMOSトランジスタのドレイン端
子との間、及び前記第2のMOSトランジスタのソース
端子と第4のMOSトランジスタのドレイン端子との間
に同値の抵抗がそれぞれ接続され、かつ前記出力電圧端
子間にコンデンサが接続され、かつ前記第1乃至第4の
MOSトランジスタのバックゲート端子とソース端子と
がそれぞれ短絡され、かつ前記第3と第4のMOSトラ
ンジスタのソース端子が、前記抵抗と同値な抵抗と直流
電流源とを介してそれぞれ接地され、かつ、第2の差動
対を構成する第3と第4のMOSトランジスタにおい
て、第3のMOSトランジスタのゲート端子は第4のM
OSトランジスタのドレイン端子に接続され、第4のM
OSトランジスタのゲート端子は第3のMOSトランジ
スタのドレイン端子に接続されていることを特徴とする
低周波用差動入出力型積分器が提供される。
【0011】また、第1と第2の差動対回路を備え、前
記第1の差動対回路を構成する第1と第2のMOSトラ
ンジスタのゲート端子間を入力信号電圧端子とし、前記
第2の差動対回路を構成する第3と第4のMOSトラン
ジスタのドレイン端子間を出力電圧端子とする低周波用
差動入出力型積分器であって、前記第1のMOSトラン
ジスタのソース端子と第3のMOSトランジスタのドレ
イン端子との間、及び前記第2のMOSトランジスタの
ソース端子と第4のMOSトランジスタのドレイン端子
との間に同値の抵抗がそれぞれ接続され、かつ前記出力
電圧端子間にコンデンサが接続され、かつ前記第1乃至
第4のMOSトランジスタのバックゲート端子とソース
端子とがそれぞれ短絡され、かつ前記第3と第4のMO
Sトランジスタのソース端子間に前記と同値の抵抗が接
続されると共に、該ソース端子が、直流電流源を介して
それぞれ接地され、かつ、第2の差動対を構成する第3
と第4のMOSトランジスタにおいて、第3のMOSト
ランジスタのゲート端子は第4のMOSトランジスタの
ドレイン端子に接続され、第4のMOSトランジスタの
ゲート端子は第3のMOSトランジスタのドレイン端子
に接続されていることを特徴とする低周波用差動入出力
型積分器が提供される。
【0012】さらに、第1と第2の差動対回路を備え、
前記第1の差動対回路を構成する第1と第2のMOSト
ランジスタのゲート端子間を入力信号電圧端子とし、前
記第2の差動対回路を構成する第3と第4のMOSトラ
ンジスタのドレイン端子間を出力電圧端子とする低周波
用差動入出力型積分器であって、前記第1のMOSトラ
ンジスタのソース端子と第3のMOSトランジスタのド
レイン端子との間、及び前記第2のMOSトランジスタ
のソース端子と第4のMOSトランジスタのドレイン端
子との間に同値の抵抗がそれぞれ接続され、かつ前記出
力電圧端子間にコンデンサが接続され、かつ前記第1乃
至第4のMOSトランジスタのバックゲート端子とソー
ス端子とがそれぞれ短絡され、かつ前記第3と第4のM
OSトランジスタのソース端子が、前記と同値の抵抗を
介してそれぞれ接地され、かつ、第2の差動対を構成す
る第3と第4のMOSトランジスタにおいて、第3のM
OSトランジスタのゲート端子は第4のMOSトランジ
スタのドレイン端子に接続され、第4のMOSトランジ
スタのゲート端子は第3のMOSトランジスタのドレイ
ン端子に接続されていることを特徴とする低周波用差動
入出力型積分器が提供される。
【0013】また、第1と第2の差動対回路を備え、前
記第1の差動対回路を構成する第1と第2のMOSトラ
ンジスタのゲート端子間を入力信号電圧端子とし、前記
第2の差動対回路を構成する第3と第4のMOSトラン
ジスタのドレイン端子間を出力電圧端子とする高周波用
差動入出力型積分器であって、前記第1のMOSトラン
ジスタのソース端子と第3のMOSトランジスタのドレ
イン端子、及び前記第2のMOSトランジスタのソース
端子と第4のMOSトランジスタのドレイン端子とがそ
れぞれ接続され、かつ前記出力電圧端子間にコンデンサ
が接続され、かつ前記第1乃至第4のMOSトランジス
タのバックゲート端子とソース端子とがそれぞれ短絡さ
れ、かつ前記第3と第4のMOSトランジスタのソース
端子が、直流電流源を介してそれぞれ接地され、かつ、
第2の差動対を構成する第3と第4のMOSトランジス
タにおいて、第3のMOSトランジスタのゲート端子は
第4のMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、
第4のMOSトランジスタのゲート端子は第3のMOS
トランジスタのドレイン端子に接続されていることを特
徴とする高周波用差動入出力型積分器が提供される。
【0014】さらに、第1と第2の差動対回路を備え、
前記第1の差動対回路を構成する第1と第2のMOSト
ランジスタのゲート端子間を入力信号電圧端子とし、前
記第2の差動対回路を構成する第3と第4のMOSトラ
ンジスタのドレイン端子間を出力電圧端子とする高周波
用差動入出力型積分器であって、前記第1のMOSトラ
ンジスタのソース端子と第3のMOSトランジスタのド
レイン端子、及び前記第2のMOSトランジスタのソー
ス端子と第4のMOSトランジスタのドレイン端子とが
それぞれ接続され、かつ前記出力電圧端子間にコンデン
サが接続され、かつ前記第1乃至第4のMOSトランジ
スタのバックゲート端子とソース端子とがそれぞれ短絡
され、かつ前記第3と第4のMOSトランジスタのソー
ス端子が、それぞれ接地され、かつ、第2の差動対を構
成する第3と第4のMOSトランジスタにおいて、第3
のMOSトランジスタのゲート端子は第4のMOSトラ
ンジスタのドレイン端子に接続され、第4のMOSトラ
ンジスタのゲート端子は第3のMOSトランジスタのド
レイン端子に接続されていることを特徴とする高周波用
差動入出力型積分器が提供される。
【0015】また、第1と第2の差動対回路を備え、前
記第2の差動対回路を構成する第3と第4のMOSトラ
ンジスタのドレイン端子間を出力電圧端子とする電流ド
ライブ型差動入出力積分器であって、前記第1のMOS
トランジスタのソース端子と第3のMOSトランジスタ
のドレイン端子との間、及び前記第2のMOSトランジ
スタのソース端子と第4のMOSトランジスタのドレイ
ン端子との間に同値の抵抗がそれぞれ接続され、かつ前
記出力電圧端子間にコンデンサが接続され、かつ前記第
1乃至第4のMOSトランジスタのバックゲート端子と
ソース端子とがそれぞれ短絡され、かつ前記第3と第4
のMOSトランジスタのソース端子が、前記抵抗と同値
な抵抗と直流電流源とを介してそれぞれ接地され、か
つ、第2の差動対を構成する第3と第4のMOSトラン
ジスタにおいて、第3のMOSトランジスタのゲート端
子は第4のMOSトランジスタのドレイン端子に接続さ
れ、第4のMOSトランジスタのゲート端子は第3のM
OSトランジスタのドレイン端子に接続されて成るアク
ティブ負荷手段と、入力信号電圧を電流に変換する電圧
電流変換手段と、前記アクティブ負荷手段の第3と第4
のMOSトランジスタのドレイン端子間に前記電圧電流
変換手段からの出力電流を流し込む手段とを備えたこと
を特徴とする電流ドライブ型差動入出力積分器が提供さ
れる。
【0016】さらに、第1と第2の差動対回路を備え、
前記第1の差動対回路を構成する第1と第2のMOSト
ランジスタのゲート端子間を入力信号電圧端子とし、前
記第2の差動対回路を構成する第3と第4のMOSトラ
ンジスタのドレイン端子間を出力電圧端子とする電流ド
ライブ型差動入出力積分器であって、前記第1のMOS
トランジスタのソース端子と第3のMOSトランジスタ
のドレイン端子との間、及び前記第2のMOSトランジ
スタのソース端子と第4のMOSトランジスタのドレイ
ン端子との間に同値の抵抗がそれぞれ接続され、かつ前
記出力電圧端子間にコンデンサが接続され、かつ前記第
1乃至第4のMOSトランジスタのバックゲート端子と
ソース端子とがそれぞれ短絡され、かつ前記第3と第4
のMOSトランジスタのソース端子間に前記と同値の抵
抗が接続されると共に、該ソース端子が、直流電流源を
介してそれぞれ接地され、かつ、第2の差動対を構成す
る第3と第4のMOSトランジスタにおいて、第3のM
OSトランジスタのゲート端子は第4のMOSトランジ
スタのドレイン端子に接続され、第4のMOSトランジ
スタのゲート端子は第3のMOSトランジスタのドレイ
ン端子に接続されて成るアクティブ負荷手段と、入力信
号電圧を電流に変換する電圧電流変換手段と、前記アク
ティブ負荷手段の第3と第4のMOSトランジスタのド
レイン端子間に前記電圧電流変換手段からの出力電流を
流し込む手段とを備えたことを特徴とする電流ドライブ
型差動入出力積分器が提供される。
【0017】また、第1と第2の差動対回路を備え、前
記第1の差動対回路を構成する第1と第2のMOSトラ
ンジスタのゲート端子間を入力信号電圧端子とし、前記
第2の差動対回路を構成する第3と第4のMOSトラン
ジスタのドレイン端子間を出力電圧端子とする電流ドラ
イブ型差動入出力積分器であって、前記第1のMOSト
ランジスタのソース端子と第3のMOSトランジスタの
ドレイン端子との間、及び前記第2のMOSトランジス
タのソース端子と第4のMOSトランジスタのドレイン
端子との間に同値の抵抗がそれぞれ接続され、かつ前記
出力電圧端子間にコンデンサが接続され、かつ前記第1
乃至第4のMOSトランジスタのバックゲート端子とソ
ース端子とがそれぞれ短絡され、かつ前記第3と第4の
MOSトランジスタのソース端子が、前記と同値の抵抗
を介してそれぞれ接地され、かつ、第2の差動対を構成
する第3と第4のMOSトランジスタにおいて、第3の
MOSトランジスタのゲート端子は第4のMOSトラン
ジスタのドレイン端子に接続され、第4のMOSトラン
ジスタのゲート端子は第3のMOSトランジスタのドレ
イン端子に接続されて成るアクティブ負荷手段と、入力
信号電圧を電流に変換する電圧電流変換手段と、前記ア
クティブ負荷手段の第3と第4のMOSトランジスタの
ドレイン端子間に前記電圧電流変換手段からの出力電流
を流し込む手段とを備えたことを特徴とする電流ドライ
ブ型差動入出力積分器が提供される。
【0018】即ち、本発明に係る差動入出力型積分器で
は、積分回路を構成するMOS差動対を2組設け、第1
組のMOS差動対のコンダクタンスを、該コンダクタン
スと大きさが等しくて極性が逆の第2組のMOS差動対
のコンダクタンスによって打ち消すように構成すること
により、上記2組のMOS差動対の接続ポイントにおい
て非常に大きいインピーダンス(ハイインピーダンス)
を実現し、かつ、該ハイインピーダンスバイアス部分
に、必要とされる容量を接続することで、該容量をフロ
ーティング状態にすることを可能にしている。
【0019】従って、フローティング状態にある上記容
量に、電流を差動で流し込むことが可能となるために、
該容量の両端には、±90度の位相差を持つ電圧が得ら
れ、これにより、差動出力型の積分器の構成を実現して
いる。
【0020】この原理により、任意のアナログ回路(特
に、フィルタ回路)において、差動入力型と、差動出力
型(低周波用と高周波用が有る)の構成を実現すること
が可能となる。
【0021】また、上記の差動信号処理を実現したこと
により、ディジタル−アナログ混在型のシステムIC
(特に高周波信号処理用のもの)の製造を可能にしてい
る。さらに、回路要素として、N−MOS単独、または
P−MOS単独での使用を可能にすることで、いわゆる
シングルシングルチャネルを実現し、従来のような諸特
性のマッチングを取る必要を無くし、かつバラツキの要
因を消去して設計の自由度を向上せしめ、かつ低電圧動
作を可能にしている。
【0022】その結果、S/N比等の回路の性能指標を
向上させることを可能にし、かつ消費電力の節減やIC
チップ面積の縮小化が可能にして、IC回路に組み込ま
れた際に、該IC回路の設計・製造コストの低減を果た
すことを可能にしている。
【0023】また、他の回路(例えば、抵抗器だけの回
路)でもって入力信号電圧を電流変換し、該変換後の電
流を本発明に係る低周波用差動入出力型積分器の積分出
力の部分に流し込み、電流から再度、電圧に変換するこ
とにより、シングルチャネルの電流ドライブ型差動入出
力積分器の実現を可能にしている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る低周波用差動入出力型積分器の回路構成を示す
回路図である。
【0025】本実施の形態に係る低周波用差動入出力型
積分器は、ゲート間に入力信号電圧(差動電圧)が印加
される第1の差動対回路を構成するN型MOSトランジ
スタN1,N2と、第2の差動対回路を構成するN型M
OSトランジスタN3,N4と、MOSトランジスタN
1のソース端子とMOSトランジスタN3のドレイン端
子との間、MOSトランジスタN2のソース端子とMO
SトランジスタN4のドレイン端子との間にそれぞれ接
続される同値な抵抗Rと、MOSトランジスタN3とM
OSトランジスタN4のソース端子間に直列接続される
2個の抵抗Rと、MOSトランジスタN3とMOSトラ
ンジスタN4のドレイン端子間に接続されるコンデンサ
(C0/2)と、MOSトランジスタN3とMOSトラ
ンジスタN4のソース端子間に直列接続される2個の抵
抗Rの中間の接続ポイントと接地間に接続される直流電
流源(2×I0)を含む。
【0026】上記の第2の差動対を構成する第3と第4
のMOSトランジスタにおいて、第3のMOSトランジ
スタのゲート端子は第4のMOSトランジスタのドレイ
ン端子に接続され、第4のMOSトランジスタのゲート
端子は第3のMOSトランジスタのドレイン端子に接続
されている。
【0027】なお、入力信号電圧Vin1 は、MOSトラ
ンジスタN1のゲートとMOSトランジスタN2のゲー
トとの間に印加される。また、MOSトランジスタN3
とMOSトランジスタN4のソース端子間に抵抗Rを接
続すると共に、該ソース端子の各々を上記直流電源を介
して接地する構成も可能である。
【0028】以下、本実施の形態に係る低周波用差動入
出力型積分器の動作特性を説明する。但し、MOSトラ
ンジスタN1,N2,N3,N4のドレイン電流係数、
及び閾値は全て等しく、各々、M,Vthであるとする。
また、Vthが等しくなることを保証するために、上記各
MOSトランジスタのバックゲートは、それぞれ各々の
ソースに短絡接続されたものを用いる。
【0029】一般に、MOSトランジスタの飽和領域に
おけるドレイン電流は、該MOSトランジスタのドレイ
ン電流のピンチオフ電圧以降のVdsの増加に伴った上昇
率をλと置く時、後述する(1)式に示すように、Vgs
電圧(即ち、MOSトランジスタのゲート−ソース間電
圧)の2乗で示される。
【0030】上記の(1)式を用いて上記MOSトラン
ジスタのコンダクタンスgmを求めると、gmは、後述する
(2)式で示される。今、図1に示す回路において、M
OSトランジスタN3,N4のドレイン端子を出力ポイ
ントとし、かつ、該出力ポイントの電位を、それぞれV
O,−VOと表現して、入力信号電圧Vin1の印加ポイン
トに対する出力VOの伝達関数を求めると、該伝達関数
は、後述する(3)式で示される。
【0031】ここで、MOSトランジスタN1,N3の
コンダクタンスgm1 ,gm3 が全てgmに等しいものとする
と、上記の伝達関数は、後述する(4)式で示され、入
力信号電圧Vin1 から見た出力ポイントの電位VOは、
積分出力となることが理解できる。
【0032】同時に、上記出力ポイントの電位−V
Oは、該電位VOの反転出力となっており、MOSトラン
ジスタN1,N2に入力された差動信号に対する差動出
力の積分出力が得られている。即ち、以上の説明によ
り、図1に示す回路が、差動出力型の積分器として動作
し、かつ、該積分器は、N型のMOSトランジスタのみ
で構成されることが示される。
【0033】なお、上記の各式では、MOSトランジス
タの飽和領域におけるドレイン電流が該MOSトランジ
スタ以外へは流出しないものである場合、MOSトラン
ジスタN1,N3の電流は等しく、その場合、ゲート−
ソース間電圧のVgsは等しいとする考え方を用いている
が、上記の考え方は、MOSトランジスタN2,N4に
ついても同様に当てはまるものとする。
【0034】また、差動信号入力であるとの前提を有す
るため、上記の直流電流源(2×I 0)は、本回路の構
成要素には含めずに、MOSトランジスタN3,N4の
ソース抵抗を直接に接地する構成とすることも可能であ
る。
【0035】さらに、本実施の形態では、N型のMOS
トランジスタのみを使用して低周波用差動入出力型積分
器の回路を構成したが、本発明では、一般に、P型のM
OSトランジスタのみを使用して上記実施の形態に準ず
る低周波用差動入出力型積分器の回路を構成することも
可能である。
【0036】(第2の実施の形態)図2は、本発明の第
2の実施の形態に係る高周波用差動入出力型積分器の回
路構成を示す回路図である。
【0037】本実施の形態に係る高周波用差動入出力型
積分器は、図1に示す第1の実施の形態に係る低周波用
差動入出力型積分器と比較して、抵抗Rの接続箇所が短
絡接続となっていることと、MOSトランジスタN1の
ゲート端子とMOSトランジスタN2のソース端子間、
及びMOSトランジスタN2のゲート端子とMOSトラ
ンジスタN1のソース端子間に、それぞれ容量C1が接
続されている点を除いては、図1に示す第1の実施の形
態に係る低周波用差動入出力型積分器と同じである。
【0038】以下、本実施の形態に係る高周波用差動入
出力型積分器の動作特性を説明する。以下でも、MOS
トランジスタN1,N2,N3,N4のドレイン電流係
数、及び閾値は全て等しく、各々、M,Vthであるとす
る。また、Vthが等しくなることを保証するために、上
記各MOSトランジスタのバックゲートは、それぞれ各
々のソースに短絡接続されたものを用いるものとする。
【0039】また、全てのMOSトランジスタのドレイ
ン電流のピンチオフ電圧以降のVdsの増加に伴った上昇
率をλと置き、さらに、電流の上記MOSトランジスタ
以外への漏れは無いものとする。
【0040】一般に、MOSトランジスタのゲート−ソ
ース間には、寄生容量Cgsが存在しており、該寄生容量
が回路の周波数特性を低下させている。この部分は、以
下で説明する。
【0041】図3は、本発明の第2の実施の形態に係る
高周波用差動入出力型積分器に寄生容量Cgsを付加した
回路の回路構成を示す回路図である。図3において、入
力信号電圧Vin1 の印加ポイントから見た出力VOの伝
達関数は後述する(5)式で示される。
【0042】上記(5)式において、上記各MOSトラ
ンジスタのコンダクタンスgmが全て等しく、また、C1
=Cgsとすると、後述する(6)式が得られ、入力信号
電圧Vin1 の印加ポイントから見た出力VOは、積分出
力となっていることが理解できる。
【0043】一般に、入力周波数が高くなるに連れて、
MOSトランジスタのゲート−ソース間の寄生容量Cgs
の存在が、周波数特性を悪化させる要因となっており、
故に、該寄生容量Cgsを打ち消すことが重要課題である
が、上記(6)式の結果は、該課題が達成されているこ
とを示している。
【0044】ここで、上記MOSトランジスタのゲート
−ソース間の寄生容量Cgsの値は、該MOSトランジス
タの形状に起因するものであり、かつ、一般には非常に
小さい値であることから、C1=CgsとしてIC回路内
に形成することが困難であるため、上記C1の接続部分
を(上記C1の接続に代えて)上記寄生容量Cgsを寄生
容量として持つ同形の他のMOSトランジスタで代用す
る方法が考えられる。
【0045】図4,5,6は、それぞれ、本発明の第2
の実施の形態に係る高周波用差動入出力型積分器の容量
1を(上記寄生容量Cgsを寄生容量として持つ同形
の)他のMOSトランジスタで代用した回路の構成例を
示す回路図である。
【0046】図4,5,6に示す高周波用差動入出力型
積分器の回路構成は、本発明の第2の実施の形態に係る
高周波用差動入出力型積分器の回路構成と比較すると、
ゲート端子がMOSトランジスタN1のゲート端子と接
続され、かつソース端子がMOSトランジスタN2のソ
ース端子に接続されたMOSトランジスタN5と、ゲー
ト端子がMOSトランジスタN2のゲート端子と接続さ
れ、かつソース端子がMOSトランジスタN1のソース
端子に接続されたMOSトランジスタN6とが追加され
ている。
【0047】図4に示す回路では、上記MOSトランジ
スタN5,N6のドレイン端子はそれぞれ開放で、か
つ、ゲート端子とソース端子は、それぞれ短絡されてい
る。図5に示す回路では、第2の差動対部分の図示を省
略しているが、上記MOSトランジスタN5,N6のド
レイン端子とゲート端子は、それぞれ短絡されている。
【0048】図6に示す回路では、やはり、第2の差動
対部分の図示を省略しているが、上記MOSトランジス
タN5,N6のドレイン端子とゲート端子とソース端子
は、それぞれ短絡されている。
【0049】なお、差動信号入力であるとの前提を有す
るため、上記の直流電流源(2×I 0)は、本回路の構
成要素には含めずに、MOSトランジスタN3,N4の
ソース端子を直接に接地する構成とすることも可能であ
る。
【0050】また、本実施の形態では、N型のMOSト
ランジスタのみを使用して高周波用差動入出力型積分器
の回路を構成したが、本発明では、一般に、P型のMO
Sトランジスタのみを使用して上記第2の実施の形態に
準ずる高周波用差動入出力型積分器の回路を構成するこ
とも可能である。
【0051】(第3の実施の形態)図7は、本発明の第
3の実施の形態に係る電流ドライブ型差動入出力積分器
の回路構成を示す回路図である。
【0052】本実施の形態に係る電流ドライブ型差動入
出力積分器は、図1に示す第1の実施の形態に係る低周
波用差動入出力型積分器の回路構成に比較して、MOS
トランジスタN1,N2のゲートには接地電位に対して
+Veの定電圧がそれぞれ印加され、かつ、入力信号電
圧(2×Vin1)は、MOSトランジスタN1のゲート
とMOSトランジスタN2のゲートとの間に印加される
のではなく、バイアス電流源(2×I1)を有して他に
構成した電圧電流変換部T(例えば、抵抗器だけの回
路)に印加され、該回路でもって入力信号電圧を電流変
換し、該変換後の電流を第1の実施の形態に係る低周波
用差動入出力型積分器の積分出力の部分に流し込み、電
流から再度、電圧に変換する点を除いては、図1に示す
第1の実施の形態に係る低周波用差動入出力型積分器の
回路構成と同じである。
【0053】なお、図7に示す回路には、MOSトラン
ジスタN5,N6と、第2の電流源(2×I1)から成
る電圧電流変換部Tが含まれているが、一般には、他の
様々な電圧電流変換回路を充当することが可能である。
【0054】以下、本実施の形態に係る電流ドライブ型
差動入出力型積分器の動作特性を説明する。本実施の形
態に係る電流ドライブ型差動入出力積分器は、図1に示
す第1の実施の形態に係る低周波用差動入出力型積分器
をアクティブ負荷として用いるものである。
【0055】本実施の形態に係る電流ドライブ型差動入
出力積分器に含められる電圧電流変換部Tは、上記のと
おり、他の様々な電圧電流変換回路を充当することが可
能であるが、そのリニアリティーは、上記積分回路の線
形特性を高める上で非常に重要であり、従って、リニア
リティーの良い電圧電流変換回路を使用する必要があ
る。
【0056】図7に示す回路においては、電圧電流変換
部Tを構成するMOSトランジスタN5,N6により、
上記アクティブ負荷に流れ込む信号電流iは、後述する
(7)式で示される。この時、アクティブ負荷のハイイ
ンピーダンスを供給する部分、即ち、電位VO,−VO
示されるポイント間には、容量(C0/2)が橋渡しさ
れていることに注意されたい。(信号電流iの流入ポイ
ントは、非常に高いインピーダンスを有することにな
る。) 上記の電圧電流変換部Tのドレイン出力インピーダンス
は十分大きいものとして、上記の電位VOで示されるポ
イントから見た上記アクティブ負荷部分のインピーダン
スZinを計算すると、後述する(8)式が得られる。即
ち、全てのMOSトランジスタのコンダクタンスgmが等
しい値を持つと考えているため、上記(8)式では、容
量(C0/2)のみが見えていることになり、この場合
は、上記の電圧電流変換部Tにより作り出された信号電
流は容量(C0/2)に流し込まれて、再び電圧に変換
されることになる。
【0057】しかし、図7に示す回路においては、MO
SトランジスタN1,N2には、MOSトランジスタN
3,N4からの電流I0の他に、上記電圧電流変換部Tか
らのバイアス電流が流れ込むため、この分を考慮しなけ
ればならない。
【0058】そこで、図7に示す回路において、上記電
圧電流変換部Tからのバイアス電流をαI0として考え、
これにより、上記MOSトランジスタN1,N2に流れ
る電流I1を、I1=(1+α)I0として、MOSトラ
ンジスタN1のドレイン電流と、MOSトランジスタN
3のドレイン電流とから求めた上記MOSトランジスタ
各々のコンダクタンスgm同士が等しくなる条件を求める
と、後述する(9)式で示すMOSトランジスタN1の
ドレイン電流係数M1とMOSトランジスタN3のドレ
イン電流係数M3との関係が得られることになる。
【0059】上記の(9)式から分かるように、MOS
トランジスタN3のドレイン電流係数M3は、MOSト
ランジスタN1のドレイン電流係数M1の(1+α)倍
であることが上記求める条件となる。
【0060】このように、MOSトランジスタ間でのコ
ンダクタンスgmの合わせ込みを行うことで、本実施の形
態に係る電流ドライブ型差動入出力積分器は、電位
O,−VOで表現されているポイントにおいて、ハイイ
ンピーダンスを保つことが可能となり、上記信号電流の
流し込みポイントから見たインピーダンスは、上記橋渡
しされた容量(C0/2)に見える。
【0061】このように、従来は、P型MOSトランジ
スタとN型MOSトランジスタとの組み合わせによるア
クティブ負荷部を用いて高いゲインを実現していた電流
ドライブ型差動入出力積分器が、N型MOSトランジス
タのみで構成可能となる。
【0062】また、本実施の形態では、N型のMOSト
ランジスタのみを使用して電流ドライブ型差動入出力型
積分器の回路を構成したが、本発明では、一般に、P型
のMOSトランジスタのみを使用して上記実施の形態に
準ずる電流ドライブ型差動入出力型積分器の回路を構成
することも可能である。
【0063】(数式に係る説明)以下、上記の各実施の
形態に係る回路の動作特性を、下記の一連の数式を参照
して説明する。
【0064】まず、本発明の第1の実施の形態に係る図
1に示す回路において、MOSトランジスタの飽和領域
におけるドレイン電流Id の一般式は、Mをドレイン電
流係数、λを飽和領域におけるドレイン電流のアーリー
係数、Vgsをゲート−ソース間の電圧、閾値をVthとす
ると、下記の(1)式で与えられる。
【0065】
【数1】 Id =M/2×(Vgs−Vth)2×λ …………………………………(1) 上記の(1)式を用いて上記MOSトランジスタのコン
ダクタンスgmを求めると、gmは、下記の(2)式で示さ
れる。
【0066】
【数2】 gm=M×(Vgs−Vth)×λ ………………………………………………(2) 今、MOSトランジスタN3,N4のドレイン端子を出
力ポイントとし、かつ、該出力ポイントの電位を、それ
ぞれVO,−VOと表現して、入力信号電圧Vin1 の印加
ポイントに対する出力VOの伝達関数を求める。
【0067】オームの法則による電流量の計算により、
(Vin1 −VO)/(R+1/gm1 )=VO×sC0−VO
/(R+1/gm3 )が成立する。
【0068】故に、求める出力VOの伝達関数は、下記
の(31)式で示される。
【0069】
【数3】 VO=Vin1 /[(R+1/gm1 )×{sC0+1/(R1+1/gm1 )−1/ (R1+1/gm3 )}] ………………………………………………………(3) ここで、MOSトランジスタN1,N3のコンダクタン
スgm1 ,gm3 が全てgmに等しいものとすると、上記の伝
達関数は、下記の(4)式で示される。
【0070】
【数4】 VO=Vin1 /{sC0×(R+1/gm)} ……………………………(4) 次に、本発明の第2の実施の形態に係る図2に示す回路
と等価回路の図3に示す回路において、入力信号電圧V
in1 の印加ポイントから見た出力VOの伝達関数を求め
る。
【0071】やはり、オームの法則による電流量の計算
により、(Vin1 −VO)×(sCgs+gm1 )−(Vin1
+VO)×sC1=VO/(sC 0−1/gm3 )が成立す
る。
【0072】故に、求める入力信号電圧Vin1 の印加ポ
イントから見た出力VOの伝達関数は、下記の(5)式
で示される。
【0073】
【数5】 VO=Vin1 ×{(sCgs−sC1+gm3 )/(sCgs+sC1+sC0+gm1 −gm3 )} ………………………………………………………………………(5) ここで、gm=gm1 =gm3 、かつC1=Cgsであれば、上
記の出力VOは、下記の(6)式に集約される。
【0074】
【数6】 VO=Vin1 ×gm/s(Cgs+C1+C0) ………………………………(6) 次に、本発明の第3の実施の形態に係る図7に示す回路
において、電圧電流変換部Tを構成するMOSトランジ
スタN5,N6により、上記アクティブ負荷(即ち、本
発明の第1の実施の形態に係る図1に示す回路)に流れ
込む信号電流iの一般式は、下記の(7)式で与えられ
る。
【0075】
【数7】 i=Vin1 ×gm ………………………………………………………………(7) ここで、図7に示す電圧電流変換部Tのドレイン出力イ
ンピーダンスは十分大きいものとして、電位VOで示さ
れるポイントから見た上記アクティブ負荷部分のインピ
ーダンスZinを計算する。容量C0で橋渡しされている
分も含めて、上記の信号電流iを個別に計算すると、 i=(0−VO)/(R+1/gm)+VO/(R+1/gm)+VO×sC0 =VO×sC0 となる。
【0076】故に、求める上記アクティブ負荷部分のイ
ンピーダンスZinは、下記の(8)式で示される。
【0077】
【数8】 Zin=VO/i=1/sC0 …………………………………………………(8) 次に、I1=(1+α)I0として、MOSトランジスタ
N1のドレイン電流と、MOSトランジスタN3のドレ
イン電流とからMOSトランジスタ各々のコンダクタン
スgm同士が等しくなる条件を求める。
【0078】 (2M1×I1/λ)1/2=(2M3×I0/λ)1/2 上式のI1に(1+α)I0を代入して、 (2M1×(1+α)I0/λ)1/2=(2M3×I0
λ)1/2 故に、MOSトランジスタ各々のコンダクタンスgm同士
が等しくなる条件は、下記の(9)式として求まる。
【0079】
【数9】 M3=(1+α)×M1 ………………………………………………………(9)
【0080】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明では、コ
ンダクタンスが互いに打ち消されるような2組のMOS
差動対を設けることで、上記2組のMOS差動対の接続
ポイントにおいて非常に大きいインピーダンス(ハイイ
ンピーダンス)を実現し、かつ、該ハイインピーダンス
バイアス部分に必要とされる容量を接続することで、該
容量をフローティング状態にさせることが可能となる。
【0081】また、フローティング状態にある上記容量
に、電流を差動で流し込むことで、該容量の両端には、
±90度の位相差を持つ電圧を得ることが可能となり、
差動出力型の積分器の構成を実現することができる。さ
らに、任意のアナログ回路(特に、フィルタ回路)にお
いて、差動入力、差動出力型の構成を実現することが可
能となる。
【0082】また、差動信号処理を実現したことによ
り、ディジタル−アナログ混在型のシステムIC(特に
高周波信号処理用のもの)の製造が可能となる。さら
に、回路要素として、N−MOS単独、またはP−MO
S単独での使用が可能であるので、いわゆるシングルシ
ングルチャネルを実現し、従来のような諸特性のマッチ
ングを取る必要が無くなり、かつバラツキの要因が消去
されて設計の自由度が向上し、かつ低電圧下での動作が
可能となる。
【0083】また、S/N比等の回路の性能指標を向上
させることが可能となり、かつ消費電力の節減やICチ
ップ面積の縮小化も可能となり、IC回路に組み込まれ
る場合には、該IC回路の設計・製造コストの低減を果
たすことが可能となる。
【0084】さらに、他の回路(例えば、抵抗器だけの
回路)でもって入力信号電圧を電流変換し、該変換後の
電流を本発明に係る低周波用差動入出力型積分器の積分
出力の部分に流し込み、電流から再度、電圧に変換する
ことで、シングルシングルチャネルの電流ドライブ型差
動入出力積分器の実現も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る低周波用差動
入出力型積分器の回路構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る高周波用差動
入出力型積分器の回路構成を示す回路図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る高周波用差動
入出力型積分器に寄生容量Cgsを付加した回路の回路構
成を示す回路図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る高周波用差動
入出力型積分器の容量C1を他のMOSトランジスタで
代用した回路の構成例を示す回路図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る高周波用差動
入出力型積分器の容量C1を他のMOSトランジスタで
代用した回路の他の構成例を示す回路図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る高周波用差動
入出力型積分器の容量C1を他のMOSトランジスタで
代用した回路の他の構成例を示す回路図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る電流ドライブ
型差動入出力積分器の回路構成を示す回路図である。
【図8】従来の積分器回路の回路構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
N1〜N6……N型MOSトランジスタ、C0/2……
容量、Cgs……寄生容量、R……抵抗、I0……直流電
流源、I1……バイアス電流源、T……電圧電流変換部、
Vin1 ……入力信号電圧、Ve ……定電圧源、VO,−
O……出力ポイントの電位、i……アクティブ負荷電

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1と第2の差動対回路を備え、前記第
    1の差動対回路を構成する第1と第2のMOSトランジ
    スタのゲート端子間を入力信号電圧端子とし、前記第2
    の差動対回路を構成する第3と第4のMOSトランジス
    タのドレイン端子間を出力電圧端子とする低周波用差動
    入出力型積分器であって、 前記第1のMOSトランジスタのソース端子と第3のM
    OSトランジスタのドレイン端子との間、及び前記第2
    のMOSトランジスタのソース端子と第4のMOSトラ
    ンジスタのドレイン端子との間に同値の抵抗がそれぞれ
    接続され、かつ前記出力電圧端子間にコンデンサが接続
    され、かつ前記第1乃至第4のMOSトランジスタのバ
    ックゲート端子とソース端子とがそれぞれ短絡され、か
    つ前記第3と第4のMOSトランジスタのソース端子
    が、前記抵抗と同値な抵抗と直流電流源とを介してそれ
    ぞれ接地され、かつ、第2の差動対を構成する第3と第
    4のMOSトランジスタにおいて、第3のMOSトラン
    ジスタのゲート端子は第4のMOSトランジスタのドレ
    イン端子に接続され、第4のMOSトランジスタのゲー
    ト端子は第3のMOSトランジスタのドレイン端子に接
    続されていることを特徴とする低周波用差動入出力型積
    分器。
  2. 【請求項2】 第1と第2の差動対回路を備え、前記第
    1の差動対回路を構成する第1と第2のMOSトランジ
    スタのゲート端子間を入力信号電圧端子とし、前記第2
    の差動対回路を構成する第3と第4のMOSトランジス
    タのドレイン端子間を出力電圧端子とする低周波用差動
    入出力型積分器であって、 前記第1のMOSトランジスタのソース端子と第3のM
    OSトランジスタのドレイン端子との間、及び前記第2
    のMOSトランジスタのソース端子と第4のMOSトラ
    ンジスタのドレイン端子との間に同値の抵抗がそれぞれ
    接続され、かつ前記出力電圧端子間にコンデンサが接続
    され、かつ前記第1乃至第4のMOSトランジスタのバ
    ックゲート端子とソース端子とがそれぞれ短絡され、か
    つ前記第3と第4のMOSトランジスタのソース端子間
    に前記と同値の抵抗が接続されると共に、該ソース端子
    が、直流電流源を介してそれぞれ接地され、かつ、第2
    の差動対を構成する第3と第4のMOSトランジスタに
    おいて、第3のMOSトランジスタのゲート端子は第4
    のMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、第4
    のMOSトランジスタのゲート端子は第3のMOSトラ
    ンジスタのドレイン端子に接続されていることを特徴と
    する低周波用差動入出力型積分器。
  3. 【請求項3】 第1と第2の差動対回路を備え、前記第
    1の差動対回路を構成する第1と第2のMOSトランジ
    スタのゲート端子間を入力信号電圧端子とし、前記第2
    の差動対回路を構成する第3と第4のMOSトランジス
    タのドレイン端子間を出力電圧端子とする低周波用差動
    入出力型積分器であって、 前記第1のMOSトランジスタのソース端子と第3のM
    OSトランジスタのドレイン端子との間、及び前記第2
    のMOSトランジスタのソース端子と第4のMOSトラ
    ンジスタのドレイン端子との間に同値の抵抗がそれぞれ
    接続され、かつ前記出力電圧端子間にコンデンサが接続
    され、かつ前記第1乃至第4のMOSトランジスタのバ
    ックゲート端子とソース端子とがそれぞれ短絡され、か
    つ前記第3と第4のMOSトランジスタのソース端子
    が、前記と同値の抵抗を介してそれぞれ接地され、か
    つ、第2の差動対を構成する第3と第4のMOSトラン
    ジスタにおいて、第3のMOSトランジスタのゲート端
    子は第4のMOSトランジスタのドレイン端子に接続さ
    れ、第4のMOSトランジスタのゲート端子は第3のM
    OSトランジスタのドレイン端子に接続されていること
    を特徴とする低周波用差動入出力型積分器。
  4. 【請求項4】 第1と第2の差動対回路を備え、前記第
    1の差動対回路を構成する第1と第2のMOSトランジ
    スタのゲート端子間を入力信号電圧端子とし、前記第2
    の差動対回路を構成する第3と第4のMOSトランジス
    タのドレイン端子間を出力電圧端子とする高周波用差動
    入出力型積分器であって、 前記第1のMOSトランジスタのソース端子と第3のM
    OSトランジスタのドレイン端子、及び前記第2のMO
    Sトランジスタのソース端子と第4のMOSトランジス
    タのドレイン端子とがそれぞれ接続され、かつ前記出力
    電圧端子間にコンデンサが接続され、かつ前記第1乃至
    第4のMOSトランジスタのバックゲート端子とソース
    端子とがそれぞれ短絡され、かつ前記第3と第4のMO
    Sトランジスタのソース端子が、直流電流源を介してそ
    れぞれ接地され、かつ、第2の差動対を構成する第3と
    第4のMOSトランジスタにおいて、第3のMOSトラ
    ンジスタのゲート端子は第4のMOSトランジスタのド
    レイン端子に接続され、第4のMOSトランジスタのゲ
    ート端子は第3のMOSトランジスタのドレイン端子に
    接続されていることを特徴とする高周波用差動入出力型
    積分器。
  5. 【請求項5】 第1と第2の差動対回路を備え、前記第
    1の差動対回路を構成する第1と第2のMOSトランジ
    スタのゲート端子間を入力信号電圧端子とし、前記第2
    の差動対回路を構成する第3と第4のMOSトランジス
    タのドレイン端子間を出力電圧端子とする高周波用差動
    入出力型積分器であって、 前記第1のMOSトランジスタのソース端子と第3のM
    OSトランジスタのドレイン端子、及び前記第2のMO
    Sトランジスタのソース端子と第4のMOSトランジス
    タのドレイン端子とがそれぞれ接続され、かつ前記出力
    電圧端子間にコンデンサが接続され、かつ前記第1乃至
    第4のMOSトランジスタのバックゲート端子とソース
    端子とがそれぞれ短絡され、かつ前記第3と第4のMO
    Sトランジスタのソース端子が、それぞれ接地され、か
    つ、第2の差動対を構成する第3と第4のMOSトラン
    ジスタにおいて、第3のMOSトランジスタのゲート端
    子は第4のMOSトランジスタのドレイン端子に接続さ
    れ、第4のMOSトランジスタのゲート端子は第3のM
    OSトランジスタのドレイン端子に接続されていること
    を特徴とする高周波用差動入出力型積分器。
  6. 【請求項6】 第1と第2の差動対回路を備え、前記第
    2の差動対回路を構成する第3と第4のMOSトランジ
    スタのドレイン端子間を出力電圧端子とする電流ドライ
    ブ型差動入出力積分器であって、 前記第1のMOSトランジスタのソース端子と第3のM
    OSトランジスタのドレイン端子との間、及び前記第2
    のMOSトランジスタのソース端子と第4のMOSトラ
    ンジスタのドレイン端子との間に同値の抵抗がそれぞれ
    接続され、かつ前記出力電圧端子間にコンデンサが接続
    され、かつ前記第1乃至第4のMOSトランジスタのバ
    ックゲート端子とソース端子とがそれぞれ短絡され、か
    つ前記第3と第4のMOSトランジスタのソース端子
    が、前記抵抗と同値な抵抗と直流電流源とを介してそれ
    ぞれ接地され、かつ、第2の差動対を構成する第3と第
    4のMOSトランジスタにおいて、第3のMOSトラン
    ジスタのゲート端子は第4のMOSトランジスタのドレ
    イン端子に接続され、第4のMOSトランジスタのゲー
    ト端子は第3のMOSトランジスタのドレイン端子に接
    続されて成るアクティブ負荷手段と、 入力信号電圧を電流に変換する電圧電流変換手段と、 前記アクティブ負荷手段の第3と第4のMOSトランジ
    スタのドレイン端子間に前記電圧電流変換手段からの出
    力電流を流し込む手段と、 を備えたことを特徴とする電流ドライブ型差動入出力積
    分器。
  7. 【請求項7】 第1と第2の差動対回路を備え、前記第
    1の差動対回路を構成する第1と第2のMOSトランジ
    スタのゲート端子間を入力信号電圧端子とし、前記第2
    の差動対回路を構成する第3と第4のMOSトランジス
    タのドレイン端子間を出力電圧端子とする電流ドライブ
    型差動入出力積分器であって、 前記第1のMOSトランジスタのソース端子と第3のM
    OSトランジスタのドレイン端子との間、及び前記第2
    のMOSトランジスタのソース端子と第4のMOSトラ
    ンジスタのドレイン端子との間に同値の抵抗がそれぞれ
    接続され、かつ前記出力電圧端子間にコンデンサが接続
    され、かつ前記第1乃至第4のMOSトランジスタのバ
    ックゲート端子とソース端子とがそれぞれ短絡され、か
    つ前記第3と第4のMOSトランジスタのソース端子間
    に前記と同値の抵抗が接続されると共に、該ソース端子
    が、直流電流源を介してそれぞれ接地され、かつ、第2
    の差動対を構成する第3と第4のMOSトランジスタに
    おいて、第3のMOSトランジスタのゲート端子は第4
    のMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、第4
    のMOSトランジスタのゲート端子は第3のMOSトラ
    ンジスタのドレイン端子に接続されて成るアクティブ負
    荷手段と、 入力信号電圧を電流に変換する電圧電流変換手段と、 前記アクティブ負荷手段の第3と第4のMOSトランジ
    スタのドレイン端子間に前記電圧電流変換手段からの出
    力電流を流し込む手段と、 を備えたことを特徴とする電流ドライブ型差動入出力積
    分器。
  8. 【請求項8】 第1と第2の差動対回路を備え、前記第
    1の差動対回路を構成する第1と第2のMOSトランジ
    スタのゲート端子間を入力信号電圧端子とし、前記第2
    の差動対回路を構成する第3と第4のMOSトランジス
    タのドレイン端子間を出力電圧端子とする電流ドライブ
    型差動入出力積分器であって、 前記第1のMOSトランジスタのソース端子と第3のM
    OSトランジスタのドレイン端子との間、及び前記第2
    のMOSトランジスタのソース端子と第4のMOSトラ
    ンジスタのドレイン端子との間に同値の抵抗がそれぞれ
    接続され、かつ前記出力電圧端子間にコンデンサが接続
    され、かつ前記第1乃至第4のMOSトランジスタのバ
    ックゲート端子とソース端子とがそれぞれ短絡され、か
    つ前記第3と第4のMOSトランジスタのソース端子
    が、前記と同値の抵抗を介してそれぞれ接地され、か
    つ、第2の差動対を構成する第3と第4のMOSトラン
    ジスタにおいて、第3のMOSトランジスタのゲート端
    子は第4のMOSトランジスタのドレイン端子に接続さ
    れ、第4のMOSトランジスタのゲート端子は第3のM
    OSトランジスタのドレイン端子に接続されて成るアク
    ティブ負荷手段と、 入力信号電圧を電流に変換する電圧電流変換手段と、 前記アクティブ負荷手段の第3と第4のMOSトランジ
    スタのドレイン端子間に前記電圧電流変換手段からの出
    力電流を流し込む手段と、 を備えたことを特徴とする電流ドライブ型差動入出力積
    分器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009509447A (ja) * 2005-09-23 2009-03-05 グロナヴ リミテッド フィルタ回路
JP2013520101A (ja) * 2010-02-12 2013-05-30 ニューランズ・インコーポレーテッド 広帯域アナログ無線周波数を処理する構成要素

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