JP2001251002A - レーザ装置 - Google Patents

レーザ装置

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JP2001251002A
JP2001251002A JP2000058667A JP2000058667A JP2001251002A JP 2001251002 A JP2001251002 A JP 2001251002A JP 2000058667 A JP2000058667 A JP 2000058667A JP 2000058667 A JP2000058667 A JP 2000058667A JP 2001251002 A JP2001251002 A JP 2001251002A
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laser
waveguide
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Shigeo Ishibashi
茂雄 石橋
Kazunori Naganuma
和則 長沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲイン媒質に単結晶ファイバの導波路を用い
て極短光パルスを発生することができるレーザ装置を提
供する。 【解決手段】 共振器内に、単結晶ファイバ11と、斜
入射球面鏡14と、分散補償媒体12とを有するレーザ
装置であって、分散補償媒体12の端面に光路に対する
ブリュースター角を持たせることにより、斜入射球面鏡
14により生じる非点収差を分散補償媒体12の端面の
ブリュースター角により生じる非点収差で相殺するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超高速測定や光通
信などに用いられる、極短光パルスを発生するモード同
期型のレーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超高速測定や光通信などに用いられる、
極短光パルスを発生する従来のモード同期型のレーザ装
置の一例として、可飽和吸収体を用いた、Cr4+:YA
G受動モード同期型のレーザ装置を説明する。
【0003】このレーザ装置は、中心波長1.55μ
m、パルス幅100フェムト秒以下の極短パルスを発生
する。励起源として波長1.06μmのNd:YVO4
(ネオジウムイオンをドープしたイットリウム・バナジ
ウム酸化物)レーザを用い、ゲイン媒質としてCr4+
YAG(4価のクロムイオンをドープしたイットリウム
・アルミニウム・ガーネット)バルク単結晶を用い、上
記レーザ光を当該バルク単結晶に照射することにより励
起を行う。
【0004】光パルスは、可飽和吸収体部を持つ半導体
ミラーのシャッタ動作により生成される。パルス幅を短
縮するには、発振波長での共振器総体の群速度分散が負
の値を取る必要がある。しかしながら、Cr4+:YAG
バルク単結晶の分散値が正なので、共振器には、分散補
償媒体として石英ガラス製のロッドが設けられる。
【0005】図3は、レーザ装置の概略構成図である。
Cr4+:YAGバルク単結晶1は、直径5mm、長さ2
0mmの丸棒状であり、両端面が光路に対してブリュー
スター角を持っている。1.06μmにおける吸収量が
1.8cm-1である。
【0006】分散補償媒体2は、発振の妨げとなるOH
基による吸収を極小量に減らした石英ガラス系の材料が
用いられ、長さが26.7mmであり、両端面が光路に対
してブリュースター角を持っている。上記バルク単結晶
1の群速度分散量が+454fs2 であるのに対し、こ
の分散補償媒体2の群速度分散量が−593fs2 であ
るので、共振器は、全体の分散量が負になっている。
【0007】出力結合鏡を兼ねる半導体ミラー3は、ミ
ラー部と可飽和吸収部とを持ち、ミラー部がAlAsと
GaAsとを交互に積層したブラッグ鏡であり、可飽和
吸収部がGa0.47In0.53AsとAl0.48In0.52AS
とからなる二重量子井戸構造となっている。この半導体
ミラー3は、発振波長に対し98%の反射率を持ち、可
飽和吸収が1%である。
【0008】斜入射球面鏡4,5および球面鏡6は、発
振波長に対し99.5%以上反射するようになってい
る。斜入射球面鏡4は、励起波長に対して95%以上透
過するようになっている。これら球面鏡4〜6は、バル
ク単結晶1の内部および半導体ミラー3の鏡面上におい
てビーム径を100μm程度にするように曲率半径およ
び設置位置が設定されている。
【0009】また、斜入射球面鏡4,5は、光線が斜入
射するため、非点収差を生じるものの、バルク単結晶1
によって生じる非点収差と相殺されるように光線の入射
角が設定されている(例えば、"Astigmatically Compen
sated Cavities for CW DyeLasers",H.W.Kogelnik et a
l.,IEEE Journal of Quantum Electronics,Vol.QE-8,N
o.3,pp.373-379(1972)等参照)。
【0010】そのため、分散補償媒体2の設置位置で
は、光線がほぼ平行となっており、分散補償媒体2によ
って非点収差を生じることがない。また、半導体ミラー
3と平面鏡7との鏡面上における焦点にも非点収差がな
いため、共振器は、全体のQ値が高くなっている。この
ように非点収差を補償することはレーザを発振させるた
めに必要不可欠である。
【0011】このようなキャビティ筐体の大きさは、奥
行きが30cm、幅が70cm、高さが20cmとな
る。一方、レーザ電源の大きさは、奥行きが70cm、
幅が50cm、高さが40cmとなる。
【0012】このような構造をなすレーザ装置において
は、Nd:YVO4 レーザ9により6Wで励起すること
により、中心波長1.55μm、CW出力約50mW、
パルス幅100fs以下でモード同期パルス発振を行う
ことができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高出力半導
体レーザの出力光は、集光性が一般的に良くないもの
の、単結晶ファイバの導波路をゲイン媒質に用いること
により、励起光を20mmにわたって小断面(直径10
0μm程度)内に閉じ込めることができる。バルク単結
晶をゲイン媒質に用いた従来の場合では、励起光を5m
m程度しか閉じ込められないが、バルク単結晶を高濃度
にすれば発振が可能となる。
【0014】しかしながら、高濃度であっても低品質の
バルク単結晶では、数十分間で出力が漸減してしまい、
実用的でない(例えば、"Directly diode-pumped tunab
le continuous-wave room-temperature Cr4+:YAG lase
r",I.T.Sorokina et al.,Optics Letters,Vol.24,No.2
2,pp.1578-1580(1999)等を参照)。このため、バルク単
結晶を高濃度で高品質にする必要があるものの、高濃度
のバルク単結晶を高品質で製造することは非常に困難で
ある。
【0015】そこで、ゲイン媒質に単結晶ファイバの導
波路を適用することが考えられているが、従来のレーザ
装置のバルク単結晶を単結晶ファイバの導波路に単に置
き換えただけでは、直接半導体レーザ励起ができず、筐
体の小型化や使用電力の削減を行なうことができなかっ
た。このため、バルク単結晶に比べて排熱性が良好な単
結晶ファイバを用いることができないので、レーザの発
振効率の向上や発振帯域の拡大を図ることができなかっ
た。
【0016】なぜなら、バルク単結晶に代えて単結晶フ
ァイバの導波路を適用すると、導波光が平行光であるた
めに非点収差を生じなくなってしまい、斜入射球面鏡に
よって生じる非点収差を相殺することができず、発振が
不可能となってしまうからである。
【0017】このようなことから、本発明は、ゲイン媒
質に単結晶ファイバの導波路を用いて極短光パルスを発
生することができるレーザ装置を提供することを目的と
した。
【0018】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、本発明によるレーザ装置は、共振器内に、ゲイ
ン媒質となる導波路と、斜入射球面鏡と、透明バルク材
とを有するレーザ装置であって、前記透明バルク材の端
面に光路に対するブリュースター角を持たせることによ
り、前記斜入射球面鏡により生じる非点収差を上記透明
バルク材の上記端面の上記ブリュースター角により生じ
る非点収差で相殺するようにしたことを特徴とする。
【0019】上述したレーザ装置において、モード同期
動作を行うことを特徴とする。
【0020】上述したレーザ装置において、前記導波路
が、Cr4+:YAG(4価のクロムイオンをドープした
イットリウム・アルミニウム・ガーネット)単結晶ファ
イバであることを特徴とする。
【0021】上述したレーザ装置において、前記導波路
が、Cr4+:LAG(4価のクロムイオンをドープした
ルテシウム・アルミニウム・ガーネット)単結晶ファイ
バであることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明によるレーザ装置の実施の
形態を以下に説明するが、本発明はこれらの実施の形態
に限定されるものではない。
【0023】[第一番目の実施の形態]本発明によるレ
ーザ装置の第一番目の実施の形態を図1を用いて説明す
る。図1は、Cr4+:YAG(4価のクロムイオンをド
ープしたイットリウム・アルミニウム・ガーネット)単
結晶ファイバを用いて、半導体レーザにより直接励起す
る、受動モード同期型のレーザ装置の概略構成図であ
る。
【0024】図1において、ゲイン媒質となる導波路で
あるCr4+:YAG単結晶ファイバ11は、断面形状が
角の丸い四角形をなし、対角線の長さが120μm、軸
心方向の長さが20mmであり、全体の形状が極く細い
針状となっている。単結晶ファイバ11は、両端面が共
に垂直であり、誘電体多層膜がコーティングされてお
り、励起光を95%以上、発振光を99.5%以上透過
するようになっている。単結晶ファイバ11は、側面に
厚さ約1μmの酸化シリコン膜が蒸着されており、基本
横モード直径が約60μmの導波路となっている。
【0025】単結晶ファイバ11は、導波モードが鉛直
方向と水平方向とで僅かに異なっており、透過する光に
対して非点収差を引き起こすようになっている。しかし
ながら、その大きさは非常に小さく、斜入射する球面鏡
14による非点収差と相殺することができない。励起用
の高出力の半導体レーザ19からの発振波長0.98μ
mにおける、Cr4+による吸収量は1.5cm-1である。
【0026】透明バルク材である分散補償媒体12は、
OH基による吸収を極小量に減らした石英ガラス系の材
料が用いられ、長さが26.7mmとなっている。この
分散補償媒体12は、両端面が光路に対してブリュース
ター角を持っている。Cr4+:YAG結晶の群速度分散
量が+454fs2 であるのに対し、この分散補償媒体
12の群速度分散量が−593fs2 であるので、共振
器は、全体の分散量が負になっている。
【0027】出力結合鏡を兼ねる半導体ミラー13は、
ミラー部と可飽和吸収部とを持ち、ミラー部がAlAs
とGaAsとを交互に積層されたブラッグ鏡であり、可
飽和吸収部がGa0.47In0.53AsとAl0.48In0.52
Asとからなる二重量子井戸構造となっている。半導体
ミラー13は、発振波長に対し98%の反射率を持ち、
可飽和吸収が1%である。
【0028】斜入射球面鏡14は、発振波長に対して9
9.5%以上反射し、曲率半径および設置位置が、前記
単結晶ファイバ11の当該球面鏡14の側端面でのビー
ム径約60μmに対して、半導体ミラー13の鏡面上で
のビーム径が約40μmになるように設定されている。
【0029】この場合、分散補償媒体12の設置位置で
は、光線が平行となっておらず非点収差を生じてしま
う。そこで、この非点収差を相殺するように斜入射球面
鏡14に対する光線の入射角を設定すると共に、単結晶
ファイバ11による非点収差を相殺するように発振調整
時に微調整する。その結果、半導体ミラー13の鏡面上
における焦点に非点収差がなくなり、レーザ発振が可能
となる。
【0030】平面鏡17は、単結晶ファイバ11の端面
に近接するように設置され、発振光に対し99.5%以
上反射すると共に、励起光に対し95%以上透過するよ
うになっている。
【0031】半導体レーザ19は、光電変換効率が40
%程度と高く、消費電力がNd:YVO4 レーザに比べ
て約1/3程度で済み、発生する熱量も小さいために冷
却に要する電力もNd:YVO4 レーザに比べて低くな
っている。
【0032】このようなキャビティ筐体の大きさは、奥
行きが30cm、幅が30cm、高さが20cmとなっ
た。一方、レーザ電源の大きさは、奥行きが40cm、
幅が40cm、高さが15cmとなった。
【0033】このような構造をなすレーザ装置において
は、半導体レーザ19により8Wで励起することによ
り、中心波長1.55μm、CW出力約50mW、パル
ス幅100fs以下でモード同期パルス発振を行うこと
ができた。
【0034】つまり、従来は、斜入射球面鏡4,5によ
って生じる非点収差をゲイン媒質のバルク単結晶1の端
面のブリュースター角により相殺していたが、本発明
は、斜入射球面鏡14によって生じる非点収差を透明バ
ルク材である分散補償媒体12の端面のブリュースター
角により相殺するようにしたのである。
【0035】したがって、従来のゲイン媒質のバルク単
結晶1を単結晶ファイバ11の導波路に置き換えること
ができ、直接半導体レーザ励起が可能となり、筐体の小
型化、使用電力の削減を実現することができる。また、
単結晶ファイバ11の導波路は、排熱性が良好なので、
レーザの発振効率を高めることができ、発振帯域を拡大
することができる。
【0036】[第二番目の実施の形態]本発明によるレ
ーザ装置の第二番目の実施の形態を図2を用いて説明す
る。図2は、Cr4+:LAG(4価のクロムイオンをド
ープしたルテシウム・アルミニウム・ガーネット)単結
晶ファイバを用いて、半導体レーザにより直接励起す
る、波長可変受動モード同期型のレーザ装置の概略構成
図である。
【0037】図2において、ゲイン媒質となる導波路で
あるCr4+:LAG単結晶ファイバ21は、断面形状が
角の丸い四角形をなし、対角線の長さが120μm、軸
心方向の長さが20mmであり、全体の形状が極く細い
針状となっている。単結晶ファイバ21は、両端面が共
に垂直であり、誘電体多層膜がコーティングされてお
り、励起光を95%以上、発振光を99.5%以上透過
するようになっている。単結晶ファイバ21は、側面に
厚さ約1μmの酸化シリコン膜が蒸着されており、基本
横モード直径が約60μmの導波路となっている。
【0038】単結晶ファイバ21は、導波モードが鉛直
方向と水平方向とで僅かに異なっており、透過する光に
対して非点収差を引き起こすようになっている。しかし
ながら、その大きさは非常に小さく、斜入射する球面鏡
24による非点収差と相殺することができない。励起用
の高出力の半導体レーザ29からの発振波長0.98μ
mにおける、Cr4+による吸収量は1.5cm-1である。
【0039】透明バルク材である分散補償媒体22は、
OH基による吸収を極小量に減らした石英ガラス系の材
料が用いられ、両端面が光路に対してブリュースター角
を持つと共に、共振器の全体の分散量を負にするように
長さが定められている。
【0040】半導体ミラー23は、ミラー部と可飽和吸
収部とを持ち、ミラー部がAlAsとGaAsとを交互
に積層されたブラッグ鏡であり、可飽和吸収部がGa
0.47In0.53AsとAl0.48In0.52Asとからなる二
重量子井戸構造となっている。半導体ミラー23は、発
振波長に対し98.5%の反射率を持ち、可飽和吸収が
1%である。
【0041】複屈折フィルタ25は、発振波長を規定
し、わずかな非点収差を生じるようになっている。
【0042】斜入射球面鏡24は、発振波長に対して9
9.5%以上反射し、曲率半径および設置位置が、前記
単結晶ファイバ21の当該球面鏡24の側端面でのビー
ム径約60μmに対して、半導体ミラー23の鏡面上で
のビーム径が約40μmになるように設定されている。
【0043】この場合、分散補償媒体22の設置位置で
は、光線が平行となっておらず非点収差を生じてしま
う。そこで、この非点収差を相殺するように斜入射球面
鏡24に対する光線の入射角を設定すると共に、単結晶
ファイバ21および上記複屈折フィルタ25による非点
収差を相殺するように発振調整時に微調整する。その結
果、半導体ミラー23の鏡面上における焦点に非点収差
がなくなり、レーザ発振が可能となる。
【0044】出力結合用の平面鏡27は、単結晶ファイ
バー11の端面に近接するように設置され、発振光に対
し99%以上反射すると共に、励起光に対し95%以上
透過するようになっている。
【0045】平面鏡28は、励起光の光路から直角方向
に反射して出力を取り出すようになっている。
【0046】半導体レーザ29は、光電変換効率が40
%程度と高く、消費電力がNd:YVO4 レーザに比べ
て約1/3程度で済み、発生する熱量も小さいために冷
却に要する電力もNd:YVO4 レーザに比べて低くな
っている。
【0047】このようなキャビティ筐体の大きさは、奥
行きが30cm、幅が30cm、高さが20cmとなっ
た。一方、レーザ電源の大きさは、奥行きが40cm、
幅が40cm、高さが15cmとなった。
【0048】このような構造をなすレーザ装置において
は、半導体レーザ29により8Wで励起することによ
り、CW出力約50mW、パルス幅100fs以下でモ
ード同期パルス発振を行うことができた。中心波長の可
変域は、単結晶ファイバ21の排熱効率が高いため、バ
ルク単結晶を用いた従来の場合に比べて大幅に拡大し
た。
【0049】つまり、従来は、斜入射球面鏡4,5によ
って生じる非点収差をゲイン媒質のバルク単結晶1の端
面のブリュースター角により相殺していたが、本発明
は、斜入射球面鏡24によって生じる非点収差を透明バ
ルク材である分散補償媒体22の端面のブリュースター
角により相殺するようにしたのである。
【0050】したがって、従来のゲイン媒質であったバ
ルク単結晶を単結晶ファイバ21の導波路にすることが
でき、直接半導体レーザ励起が可能となり、筐体の小型
化、使用電力の削減を実現することができる。また、単
結晶ファイバ21の導波路は、排熱性が良好なので、レ
ーザの発振効率を高めることができ、発振帯域を拡大す
ることができる。
【0051】なお、上述した各実施の形態では、単結晶
ファイバ11,21として、Cr4+:YAG単結晶、C
4+:LAG単結晶を用いたが、これに限らず、T
3+:Al2 3 (3価チタンイオンをドープしたサフ
ァイア)単結晶やCr4+:Mg2SiO4 (4価のクロ
ムイオンをドープしたフォルステライト)単結晶などの
ように、他のゲイン媒体を単結晶ファイバに適用するこ
とも可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明によるレーザ装置は、斜入射球面
鏡によって生じる非点収差を透明バルク材の端面のブリ
ュースター角によって相殺することにより、ゲイン媒質
を、従来のバルク単結晶から導波路構造に置き換えるこ
とができ、直接半導体レーザ励起を可能とした。その結
果、筐体の小型化、使用電力の削減を実現することがで
きた。また、導波路構造は、排熱性が良好なため、レー
ザの発振効率を高めることができ、発振帯域を拡大する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザ装置の第一番目の実施の形
態の概略構成図である。
【図2】本発明によるレーザ装置の第二番目の実施の形
態の概略構成図である。
【図3】従来のレーザ装置の一例の概略構成図である。
【符号の説明】
11,21 単結晶ファイバ 12,22 分散補償媒体 13,23 半導体ミラー 14,24 斜入射球面鏡 17,27,28 平面鏡 19,29 半導体レーザ 25 複屈折フィルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共振器内に、ゲイン媒質となる導波路
    と、斜入射球面鏡と、透明バルク材とを有するレーザ装
    置であって、前記透明バルク材の端面に光路に対するブ
    リュースター角を持たせることにより、前記斜入射球面
    鏡により生じる非点収差を上記透明バルク材の上記端面
    の上記ブリュースター角により生じる非点収差で相殺す
    るようにしたことを特徴とするレーザ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 モード同期動作を行うことを特徴とするレーザ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記導波路が、Cr4+:YAG(4価のクロムイオンを
    ドープしたイットリウム・アルミニウム・ガーネット)
    単結晶ファイバであることを特徴とするレーザ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記導波路が、Cr4+:LAG(4価のクロムイオンを
    ドープしたルテシウム・アルミニウム・ガーネット)単
    結晶ファイバであることを特徴とするレーザ装置。
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