JP2001249446A - 感光性銀ペースト及びそれを用いた画像表示装置 - Google Patents

感光性銀ペースト及びそれを用いた画像表示装置

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JP2001249446A JP2000059834A JP2000059834A JP2001249446A JP 2001249446 A JP2001249446 A JP 2001249446A JP 2000059834 A JP2000059834 A JP 2000059834A JP 2000059834 A JP2000059834 A JP 2000059834A JP 2001249446 A JP2001249446 A JP 2001249446A
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Toshiro Takeda
敏郎 竹田
Motoji Saegusa
基二 三枝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電極パターン作成法の問題点を解決し
て高精度な微細電極パターンを形成するための感光性銀
ぺーストを提供することにある。 【解決手段】 アルカリ可溶性樹脂(A)、不飽和二重
結合を有する架橋性モノマー(B)、光重合開始剤
(C)、銀粉(D)、ガラスフリット(E)、液状エポ
キシ化ポリブタジエン(F)、有機溶剤(G)からなる
感光性の導電性樹脂ペーストである。また、それを用い
た画像表示装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光性銀ペーストに
関するものであり、それを用いた画像表示装置等であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プラズマデイスプレイパネル、液
晶表示装置等の画像表示装置、サーマルヘッド等の各種
電子部品においては微細な電極をパターン形成する必要
があり、例えばスクリーン印刷法、蒸着、スパッタリン
グやメッキ等の方法で形成した導電性膜をフォトリソグ
ラフィー法によりエッチングしてパターン形成する方法
やスクリーンによるパターン印刷等の方法で作成したパ
ターンを乾燥・焼成する事によって電極とすることが行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法のうちエ
ッチングによってパターン形成する方法では高精度なパ
ターン形成が可能であるが、エッチング工程を有するこ
とからコスト高になるといった欠点があった。一方のス
クリーン版による印刷法は画像表示装置の大画面化に対
応する基板へのパターン形成には比較的低コストで可能
であることから有利ではあるが、50μm以下の微細パ
ターンの形成には版の精度上限界があった。従って、本
発明の目的は従来の電極パターン作成法の問題点を解決
して高精度な微細電極パターンを形成するための感光性
銀ぺーストを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】アルカリ可溶性樹脂
(A)、不飽和二重結合を有する架橋性モノマー
(B)、光重合開始剤(C)、銀粉(D)、ガラスフリ
ット(E)、液状エポキシ化ポリブタジエン(F)、有
機溶剤(G)からなる感光性の導電性樹脂ペーストであ
り、光重合開始剤がジメチルベンジルケタール、4−ジ
メチルアミノ安息香酸を含み、有機溶剤(G)を除く全
固形ペースト樹脂成分のうち銀粉(D)の割合が60〜
80wt%、ガラスフリット(E)の割合が0.5〜3
wt%、液状エポキシ化ポリブタジエン(F)が0.0
5〜5wt%の範囲にあり、さらにアルカリ可溶性樹脂
(A)が全固形ペースト成分中10〜30wt%であ
り、レーザー回折法による測定で銀粉(D)の平均粒径
が0.5μm〜3μmの範囲、最大粒径が5μm以下で
あり、レーザー回折法による測定でガラスフリット
(E)の平均粒径が0.4μm〜3μmの範囲にあり、
最大粒径が5μm以下であり、融点が350℃〜450
℃の範囲にあり、毎分5℃の昇温で空気中で加熱された
時のアルカリ可溶性樹脂(A)の重量減少が450℃の
時点で終了している感光性銀ペーストである。さらに上
記の感光性銀ペーストを用いた画像表示装置である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の感光性銀ペーストを基板
上に塗布した後フォトリソグラフィーで高精度な微細パ
ターンを高感度で形成することが可能であり、焼成した
後に得られる電極の導電性についても良好である。
【0006】本発明に用いられるアルカリ可溶性樹脂
(A)は、ペーストのバインダー樹脂であり通常のアル
カリ性現像液による現像を可能にするためにアルカリ可
溶性であることが望ましい。特に構造等は限定されるも
のではないが、焼成後の導電性や画像表示装置に組み込
まれた後の信頼性の点で形成電極には有機物が残存しな
いことが好ましい。従って本発明に用いられるアルカリ
可溶性樹脂(A)は毎分5℃の昇温で空気中で加熱され
た時の重量減少が450℃の時点で終了していることが
望ましい。具体的な例を挙げると、カルボン酸のような
酸性基とエチレン性不飽和基を有するアクリル系共重合
体が好適であり、酸性基成分としてはアクリル酸、メタ
クリル酸、コハク酸2−メタクリロイルオキシエチル、
コハク酸2−アクリロイルオキシエチル、フタル酸2−
メタクリロイルオキシエチル、フタル酸2−アクリロイ
ルオキシエチルなどが挙げられ、エチレン性不飽和成分
としてはメチルアクリレート、メチルメタクリレート、
エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロ
ピルアクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソ
プロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、
nーブチルアクリレート、 nーブチルメタクリレー
ト、sec−ブチルアクリレート、 sec−ブチルメ
タクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメ
タクリレート、tert−ブチルアクリレート、 te
rt−ブチルメタクリレート、アリルアクリレート、ア
リルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジル
メタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロ
ヘキシルメタリレートなどが挙げられるが、焼成時の熱
分解性を損ねない範囲で種々の共重合体を用いることが
できる。
【0007】本発明のアルカリ可溶性樹脂(A)の固形
樹脂ペースト中の割合は10〜30wt%であることが
好ましい。10wt%未満であるとペーストのアルカリ
現像液への溶解性が低下し、パターン形成の精度が悪く
なるので好ましくないし、30wt%を越えると焼成後
の電極に炭化物が残りやすくなり導電性が低下するので
好ましくない。
【0008】本発明の不飽和二重結合を有する架橋性モ
ノマー(B)は、少なくとも1つのエチレン性不飽和二
重結合を有する化合物である。光照射によって光重合開
始剤から発生したラジカルで反応し、アルカリ現像液へ
の溶解性を低下させてパターン形成するものである。具
体的な例としては、アリルアクリレート、ベンジルアク
リレート、ブトキシエチルアクリレート、ブトキシエチ
レングリコールアクリレート、シクロヘキシルアクリレ
ート、ジシクロペンタニルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、グリセロールアクリレート、グリ
シジルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、イソボニル
アクリレート、イソオクチルアクリレート、ラウリルア
クリレート、2−メトキシアクリレート、メトキシエチ
レングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリ
レート、ステアリルアクリレート、エチレングリコール
ジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,5−
ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレート、1,3−プロパンジオールジア
クリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリ
レート、2,2−ジメチロールプロパンジアクリレー
ト、グリセロールジアクリレート、トリプロピレングリ
コールジアクリレート、グリセロールトリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、エチレンオキサイド
変性ペンタエリスリトールテトラアクリレート、プロピ
レンオキサイド変性ペンタエリスリトールテトラアクリ
レート、プロピレンオキサイド変性ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート、トリエチレングリコールジアクリ
レート、ポリオキシプロピルトリメチロールプロパント
リアクリレート、ブチレングリコールジアクリレート、
1,2,4−ブタントリオールトリアクリレート、2,
2,4−トリメチルー1,3−ペンタンジオールジアク
リレート、1,10−デカンジオールジメチルアクリレ
ート、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート及び上
記のアクリレートをメタクリレートに置き換えたもの、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、1−
ビニルー2−ピロリドン等が挙げられる。上記の架橋性
モノマーを2種以上組み合わせて用いても良い。
【0009】本発明に用いられる光重合開始剤(C)
は、ジメチルベンジルケタール、4−ジメチルアミノ安
息香酸を必須成分として含むことが高感度でパターンを
得る上で好ましい。この組み合わせに加えて通常のネガ
タイプのフォトリソグラフィーに用いられる光重合開始
剤をさらに添加することも差し支えない。例を挙げる
と、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、
4,4−ビス(ジメチルアミン)ベンゾフェノン、4,
4−ビス(ジエチルアミン)ベンゾフェノン、α−アミ
ノアセトフェノン、4,4−ジクロロベンゾフェノン、
4−ベンゾイル−4−メチルジフェニルケトン、ジベン
ジルケトン、フルオレノン、2,2−ジエトキシアセト
フェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニル−2−フ
ェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロピオフェノン、p−t−ブチルジクロロアセトフェノ
ン、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−
クロロチオキサントン、2−イソプロピルチオキサント
ン、ジエチルチオキサントン、ベンジル−メトキシエチ
ルアセタール、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインブチルエーテル、アントラキノン、2−
t−ブチルアントラキノン、2―アミルアントラキノ
ン、β−クロロアントラキノン、アントロン、ベンズア
ントロン、ジベンゾスベロン、メチレンアントロン、4
−アジドベンザルアセトフェノン、2,6−ビス(p−
アジドベンジリデン)シクロヘキサノン、2,6−ビス
(p−アジドベンジリデン)−4−メチルシクロヘキサ
ノン、2−フェニル−1,2−ブタジオン−2−(o−
メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−プロパ
ンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、
1,3−ジフェニル−プロパントリオン−2−(o−エ
トキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−3−エト
キシープロパントリオン−2−(o−ベンゾイル)オキ
シム、ミヒラーケトン、2−メチル−[4−(メチルチ
オ)フェニル]−2−モルフォリノ−1−プロパノン、
ナフタレンスルフォニルクロライド、キノリンスルフォ
ニルクロライド、N−フェニルチオアクドリン、4,4
−アゾビスイソブチロニトリル、ジフェニルジスルフィ
ド、ベンズチアゾールスルフィド、トリフェニルフォス
フィン、カンファーキノンなどである。
【0010】さらに上記感光性成分に添加剤として、増
感剤、重合禁止剤、レベリング剤、分散剤、消泡剤、増
粘剤、沈殿防止剤等を必要に応じて加えることが可能で
ある。
【0011】本発明の銀粉(D)は、通常レーザー回折
法で測定される平均粒径が0.5μm 〜3μmの範囲
にあることが好ましい。銀粉の平均粒径が0.5μm未
満になると光透過率が下がって感度が低下するので好ま
しくない。また平均粒径が3μmを越えたり、最大粒径
が5μmを越えたりすると焼成後のパターンの直線性が
損なわれたり、焼成時の電極の融着が密にならずに導電
性が低下するので好ましくない。銀ペースト固形分中の
割合は60〜80wt%であることが好ましい。60w
t%未満であると焼成後の導電性が低下するし、80w
t%を越えるとアルカリ現像性が低下するので好ましく
ない。
【0012】本発明に用いられる液状エポキシ化ポリブ
タジエン(F)は、増粘作用やチキソトロピック性をペ
ーストに付与してスクリーン印刷性を向上させるのに用
いられる。具体的な例をあげると、ダイセル化学工業
(株)社製エポキシ化ポリブタジエンPB−3600や
日石化学(株)社製E−1800−6.5等である。添
加量自体も全固形樹脂成分のうち0.05〜5wt%の
範囲にあることが好ましい。0.05wt%未満では増
粘作用やチキソトロピック性向上作用に乏しく、5wt
%を越えると感光性の低下を招くので好ましくない。。
【0013】本発明に用いられるガラスフリット(E)
は、基板への接着や銀粉粒子の焼成時の融着に効果を発
揮して導電性や表示装置の信頼性に欠かせないものであ
るが、レーザー回折法で測定した平均粒径は0.4μm
〜3μmであり最大粒径は5μm以下であることが好
ましい。0.4μm未満になると作業性が低下し、平均
粒径が3μmを越えたり、最大粒径が5μmを越えると
微細パターン形成の精度が低下するので好ましくない。
【0014】さらにガラスフリットの融点は350℃〜
450℃の範囲にあることが好ましい。350℃未満の
低融点ガラスは融点降下剤を多量に添加するためにコス
トアップするので好ましくないし、画像表示装置の信頼
性を維持するために500℃程度の焼成温度が望ましい
が450℃を越える融点では充分に銀粉が融着せず導電
性が低下するので好ましくない。
【0015】本発明の用いられる有機溶剤(G)は、ペ
ーストを所望の粘度にしてスクリーン印刷等の作業性を
向上させるために用いられるが、具体的な例としては、
エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−プロ
ピルアルコール等のアルコール系溶剤、メトキシアルコ
ール、エトキシアルコール等のセロソルブ系溶剤、メト
キシエトキシエタノール、エトキシエトキシエタノール
等のカルビトール系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、メ
トキシプロピオン酸メチル、乳酸エチル等のエステル系
溶剤、メトキシエチルアセテート、エトキシエチルアセ
テート、エチルセロソルブアセテート等のセロソルブア
セテート系溶剤、メトキシエトキシエチルアセテート、
エトキシエトキシエチルアセテート等のカルビトールア
セテート系溶剤、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン等のエーテル系溶剤、N,N−ジメチルフォ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチ
ル−2−ピロリドン等の非プロトン性アミド系溶剤、γ
―ブチロラクトン等のラクトン系溶剤、トルエン、キシ
レン、ナフタレン等の芳香族炭化水素系溶剤、n−ヘプ
タン、n−ヘキサン、n−オクタン脂肪族炭化水素系溶
剤、等の有機溶剤が挙げられる。
【0016】本発明の感光性銀ペーストは、構成成分を
イエロールーム等の紫外線を遮断した部屋で秤量、配合
した後、攪拌機等で均一に混合し三本ロールや混練機に
て均一なペーストを作成する。ペーストの粘度は用途に
応じて有機溶剤で調整されるが通常1000〜30万c
ps程度が好ましい。
【0017】本発明の感光性銀ペーストを用いてプラズ
マデイスプレイの電極パターンを形成する場合は、ガラ
ス基板上に通常スクリーン印刷等の方法で5〜30μm
の厚みで塗布される。
【0018】ついで基板上の塗布膜を50〜120℃で
10〜30分程度加熱乾燥した後、フォトリソグラフィ
ー法により所望のマスクを介して紫外線照射し、露光部
分を光硬化させる。このときに用いられる光源は紫外
線、電子線、X線等があるが中では紫外線が好ましい。
通常高圧水銀灯が用いられる。通常の露光量は生産性等
を考慮して50〜1000[mJ/cm2]程度が好ま
しい。
【0019】次に未露光部分をアルカリ現像液で溶解除
去してパターン形成する。現像は浸漬法やスプレー法が
あるが微細パターン形成には後者が用いられる。通常現
像液にはアルカリ水溶液が用いられるが、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム等の金属アル
カリ水溶液やテトラメチルアンモニウムヒドロオキサイ
ド、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等の有
機アルカリ水溶液を用いることもできる。通常のアルカ
リ水溶液の濃度は0.1〜2.0wt%程度がよく用い
られる。
【0020】次に得られたパターンを空気中にて焼成し
て感光性有機成分であるアルカリ可溶性樹脂(A)、架
橋性モノマー(B)、光重合開始剤(C)、有機溶剤
(G)を完全に酸化蒸発させる。温度条件としては45
0〜550℃で15〜60分間焼成しガラス基板に銀成
分を融着焼き付けする。
【0021】本発明の感光性銀ペーストを用いて電極パ
ターンを形成した場合、焼成後の導電膜の厚み5〜10
μmで最小線幅20μm程度の微細パターンを形成する
ことができる。それらを用いて信頼性が高く、高画像の
画像表示装置を作製することが出来る。画像表示装置の
製造方法は従来の公知の方法を用いることが出来る。
【0022】
【実施例】以下本発明を実施例で具体的に説明する。 <実施例1>アルカリ可溶性樹脂として毎分5℃昇温で
空気中にて熱重量減少曲線(TGA)を測定したときに
420℃にて重量減少が終了したメチルメタクリレート
/メタクリル酸(モル比:90/10)共重合体(1)
100重量部、エチレンオキサイド変性トリメチロール
プロパンアクリレート80重量部、光重合開始剤(1)
ジメチルベンジルケタール10重量部、光重合開始剤
(2)4−ジメチルアミノ安息香酸10重量部、γ−ブ
チロラクトン120重量部、平均粒径0.8μm最大粒
径3μmの銀分(1)600重量部、融点400℃、平
均粒径1.0μm最大粒径3.5μmのガラスフリット
(1)50重量部、ダイセル化学工業(株)社製PB−
3600 10重量部からなるペーストを作成し種々の
特性を評価し、表1に示す結果を得た。
【0023】<塗布、印刷>上記ペーストを325メッ
シュのスクリーンを用いてガラス基板上(500mm
角、3mm厚)に400mm角に塗布し、70℃で30
分乾燥することによって厚さ12μmのベタの膜を得
た。
【0024】<露光、現像>上記で作成した塗布膜に1
0〜100μmのテストパターンを有するマスクを用い
て50〜300[mJ/cm2]まで50[mJ/c
2]きざみの紫外線を照射した。その後0.5wt%
の炭酸ナトリウム水溶液でスプレー現像して未露光部を
除去水洗した。
【0025】<焼成>ガラス基板上に印刷した塗布膜を
空気中500℃で60分間焼成を行い、電極パターンを
作成した。 <評価>焼成塗布膜の膜厚、解像度、比抵抗を測定評価
した。膜厚は表面粗さ計にて測定し、解像度は金属顕微
鏡にて観察した。比抵抗はシート抵抗を測定し膜厚から
算出した。
【0026】<実施例2〜5、比較例1〜7>表1に示
した組成以外はすべて実施例1と同様の方法、操作で感
光性銀ペーストを作成し、実施例1と同様の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明の感光性銀ペーストを用いてフォ
トリソグラフィー法により電極パターンを形成した結
果、低抵抗で導電性に優れかつ50μm以下の高解像度
を200[mJ/cm2]以下の露光量で得ることが出
来、プラズマデイスプレイに代表される画像表示装置等
のパターン電極の形成に有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ可溶性樹脂(A)、不飽和二重
    結合を有する架橋性モノマー(B)、光重合開始剤
    (C)、銀粉(D)、ガラスフリット(E)、液状エポ
    キシ化ポリブタジエン(F)、有機溶剤(G)からなる
    感光性の導電性樹脂ペーストであり、該光重合開始剤が
    ジメチルベンジルケタール、4−ジメチルアミノ安息香
    酸を含み、有機溶剤(G)を除く全固形ペースト樹脂成
    分のうち銀粉(D)の割合が60〜80wt%、ガラス
    フリット(E)の割合が0.5〜3wt%、液状エポキ
    シ化ポリブタジエン(F)が0.05〜5wt%の範囲
    にあり、さらにアルカリ可溶性樹脂(A)が全固形ペー
    スト成分中10〜30wt%であり、レーザー回折法に
    よる測定で銀粉(D)の平均粒径が0.5μm〜3μm
    の範囲、最大粒径が5μm以下であり、レーザー回折法
    による測定でガラスフリット(E)の平均粒径が0.4
    μm〜3μmの範囲にあり、最大粒径が5μm以下であ
    り、融点が350℃〜450℃の範囲にあり、毎分5℃
    の昇温で空気中で加熱された時の該アルカリ可溶性樹脂
    (A)の重量減少が450℃の時点で終了していること
    を特徴とする感光性銀ペースト。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の感光性銀ペーストを用
    いて制作されたことを特徴とする画像表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010529487A (ja) * 2007-06-01 2010-08-26 チェイル インダストリーズ インコーポレイテッド プラズマディスプレイパネル電極用感光性ペースト組成物、プラズマディスプレイパネル電極及びこれを備えるプラズマディスプレイパネル
CN102509682A (zh) * 2011-12-31 2012-06-20 四川虹欧显示器件有限公司 等离子显示屏用电极浆料、制备方法及由其制得的电极

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