JP2001248990A - 過冷却熱交換器用内面溝付管及び熱交換器 - Google Patents

過冷却熱交換器用内面溝付管及び熱交換器

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JP2001248990A
JP2001248990A JP2000057803A JP2000057803A JP2001248990A JP 2001248990 A JP2001248990 A JP 2001248990A JP 2000057803 A JP2000057803 A JP 2000057803A JP 2000057803 A JP2000057803 A JP 2000057803A JP 2001248990 A JP2001248990 A JP 2001248990A
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heat exchanger
refrigerant
tube
groove
pipe
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Kiyonori Koseki
清憲 小関
Chikara Saeki
主税 佐伯
Mamoru Ishikawa
守 石川
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱伝達率が高い過冷却熱交換器用内面溝付管
及び熱交換器を提供する。 【解決手段】 管内面に管軸方向に傾斜する方向に延び
る複数の平行溝を形成した過冷却熱交換器用内面溝付管
において、前記溝が形成された方向と管軸とのなす角度
をη、前記溝の管周方向における溝ピッチをP、前記溝
間に形成されたフィンの高さをHfとするとき、η/H
fは100以下であり、前記溝ピッチPが0.37mm
以下であり、前記角度ηが25°以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルームエアコン等
の熱交換器に適した過冷却熱交換器用内面溝付管及び熱
交換器に関し、特に、冷媒が液体であるときの熱伝達性
能の向上を図った過冷却熱交換器用内面溝付管及び熱交
換器に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、ルームエアコンにおいては、消費
電力を低減するため、室内機に主熱交換器及び過冷却熱
交換器(一般呼称:サブクール熱交換器、サブ熱交換器
又はサブエバ)を設置している。図10(a)はルーム
エアコンの熱交換器の配置を示す模式図、(b)は主熱
交換器及び過冷却熱交換器の配置を示す模式的斜視図で
ある。ルームエアコン10は複数の主熱交換器11がシ
ロッコファン14(貫流ファン)を囲むように配置され
ている。この主熱交換器11のうち、1つには空気が流
れ込む上流側に過冷却熱交換器12が設けられており、
図10(b)に示すように、主熱交換器11と過冷却熱
交換器12とはパイプ13により接続されている。この
シロッコファン14が回転することにより、主熱交換器
11及び過冷却熱交換器12に空気があたり冷媒が熱を
吸収するか、又は冷媒が熱を放出して冷媒が熱交換す
る。
【0003】このような主熱交換器11及び過冷却熱交
換器12においては、下記表1に示すように、蒸発時
に、矢印15の方向に冷媒が流れ、凝縮時に、矢印16
の方向に冷媒が流れる。なお、この主熱交換器11にお
いては、冷媒は液体及び気体からなる混合流体であり、
過冷却熱交換器12においては、冷媒は液体である。そ
の伝熱形態は、主熱交換器11においては、凝縮熱伝達
及び強制対流熱伝達であり、過冷却熱交換器12におい
ては、強制対流熱伝達である。
【0004】
【表1】
【0005】従来のルームエアコンにおいては、暖房時
に室内の熱交換器で凝縮を終えたフロン等の冷媒はその
まま室内機に戻っていた。
【0006】しかし、凝縮後の冷媒はまだ室内機に取り
込まれる室内空気よりも温度が高く、熱交換可能であ
る。この過冷却熱交換器12は凝縮後の液体の冷媒又は
低乾き度の冷媒を更に空気と熱交換させ、システム全体
として熱交換効率を向上させるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
過冷却熱交換器に使用される伝熱管は、特に、冷媒が液
体の状態又は低乾き度の冷媒に適したものではなく、通
常、主熱交換器と同じ伝熱管又は平滑管が使用されてい
る。このため、冷媒を十分に熱交換させることができな
いという問題点がある。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、熱伝達率が高い過冷却熱交換器用内面溝付
管及び熱交換器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る過冷却熱交
換器用内面溝付管は、管内面に管軸方向に傾斜する方向
に延びる複数の平行溝を形成した過冷却熱交換器用内面
溝付管において、前記溝が形成された方向と管軸とのな
す角度をη、前記溝の管周方向における溝ピッチをP、
前記溝間に形成されたフィンの高さをHfとするとき、
η/Hfは100以下であり、前記溝ピッチPが0.3
7mm以下であり、前記角度ηが25°以上であること
を特徴とする。
【0010】本発明に係る熱交換器は、例えば過冷却熱
交換器用内面溝付管が伝熱管として組み込まれたもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】本願発明者等が前記課題を解決す
るべく、鋭意実験研究を重ねた結果、過冷却熱交換器の
伝熱管内を流れる冷媒は凝縮がほぼ終了しており、冷媒
の伝熱形態としては、強制対流熱伝達であり、過冷却熱
交換器における冷媒のレイノルズ数は通常2300を大
きく超え、伝熱管内の冷媒の流れは乱流領域であるが、
伝熱管の管壁付近には層流底層が存在し熱伝達を低下さ
せているので、過冷却熱交換器の熱伝達性能を向上させ
るためには、層流底層の流れを乱しこの層流底層を乱流
化することが必要であることを見出した。
【0012】図1は内面溝付管内の冷媒の流れを示す模
式図である。伝熱管として使用される従来の溝付管にお
いては、冷媒は溝2に沿って矢印20の方向に流れてお
り、溝2に層流底層を発達させていた。本発明はリード
角を大きくすることにより、溝2に沿って流れる冷媒の
冷媒流量を減らし、かつフィン3の高さをある程度低く
することにより、フィン3を乗り越えて、矢印21の管
軸方向に冷媒を流すことができる。このことにより、溝
2に沿って流れる冷媒と、管軸方向に流れる冷媒とがぶ
つかり合い溝2に形成された層流底層を乱流化すること
ができる。これにより、内面溝付管の熱伝達率を向上さ
せることができる。
【0013】図2は縦軸に冷媒の圧力をとり、横軸にエ
ンタルピをとって熱交換器の冷凍サイクルを示すグラフ
図である。図2に示すように、実線で示す冷凍サイクル
Aは本発明の内面溝付管を伝熱管として適用した熱交換
器を使用したものであり、破線で示す冷凍サイクルBは
従来の内面溝付管を伝熱管として適用した熱交換器を使
用したものである。
【0014】冷凍サイクルAにおいては、先ず、aから
bまでの過程で冷媒が圧縮され、次に、bからcまでの
過程で冷媒が凝縮される。このとき、冷媒は外部に熱を
放出する。次に、cからdまでの過程で冷媒が膨張さ
れ、次に、dからaまでの過程で冷媒が蒸発する。この
とき、冷媒は外部の熱を吸収する。このようにして、冷
媒により、外部から熱が吸収されるか、又は外部に熱が
放出される。なお、従来の冷凍サイクルBにおいては、
点eはサイクルAの点cに対応し、点fはサイクルAの
点dに対応している。
【0015】本発明のサイクルAのエンタルピ差(熱交
換量)hd−hbは従来のサイクルBのエンタルピ差hb
−hfよりも大きい。即ち、本発明の熱交換器のサイク
ルAでは溝2の層流底層を乱流化しているので、熱伝達
率が向上し、本発明の1サイクルで放出できる熱量Qは
従来のサイクルBの1サイクルで放出できる熱量qより
も大きくすることができる。ここで、曲線Cは飽和蒸気
線C1と飽和液線C2とからなる曲線であり、Pcはこれ
らの臨界点を示している。即ち、図2において、C1
右側の領域Vでは冷媒は蒸気になっており、C2の左側
の領域Lでは冷媒は液体になっている。そして、これら
の領域V、Lに挟まれる領域V+Lでは冷媒は液体と蒸
気との混合状態になっている。このように、本発明は、
熱交換器に伝熱管として適用することができる。具体的
には過冷却熱交換器に適用すると有益である。
【0016】以下、本発明に係る過冷却熱交換器用内面
溝付管に関する数値限定理由について説明する。図3
(a)は過冷却熱交換器用内面溝付管を示す模式図、
(b)はその展開図である。図4は本発明の実施例に係
る過冷却熱交換器用内面溝付管のフィンの構造を説明す
る模式的断面図である。この図4は管軸直交断面であ
る。内面溝付管1の内面には管の長手方向に傾斜する方
向に延びるらせん状の複数の平行に配列された溝2が形
成されている。これにより、内面溝付管1の内面の隣接
する溝2間にフィン3が形成される。この溝2の配列方
向と管軸とのなす角度がリード角ηである。ここで、図
4に示すように、最大内径Dbとは、溝2の底部4から
管軸(図示せず)までの距離を2倍したものである。ま
た、最小内径Diとは、フィン3の頂部5を管周方向に
結んだ仮想円6から管軸までの距離を2倍したものであ
る。更に、フィンの高さHfとは、フィン3の頂部5か
ら管軸を中心とし(Db/2)を半径とする円柱面まで
の距離である。溝ピッチPとは、前記円柱面における隣
り合うフィン3間の間隔であり、管周方向の溝数をNと
したとき、下記数式1で表わされる。
【0017】
【数1】P=(π×Di/N)
【0018】リード角ηに対するフィンの高さHfの比
η/Hf:100以下 フィンの高さが低い場合には、リード角をあまり大きく
しなくとも、冷媒はフィンを乗り越えることができる。
一方、フィンの高さが高い場合には、リード角を大きく
しないと、冷媒はフィンを乗り越えることができない。
冷媒がフィンを乗り越えるための条件はフィン高さHf
とリード角ηとに関係しており、本願発明者は、リード
角ηに対するフィンの高さHfの比η/Hfと熱交換器
の出入口温度差との関係を調査し、η/Hfが100を
境に急激に熱伝達率の性能が変化することを見出した。
即ち、η/Hfが100を超えると、冷媒がフィンを乗
り越えることができる。このため、管軸方向に沿って冷
媒が流れ、溝に沿って形成される層流底層を乱流化する
ことができる。従って、リード角ηに対するフィンの高
さHfの比η/Hfは100以下とする。
【0019】溝ピッチP:0.37mm以下 フィンを乗り越える冷媒の流量が増加した結果、溝に沿
う冷媒の流量が減少し、局所的にレイノルズ数が低下し
冷媒の流れが層流化することがある。このため、フィン
とフィンとの間隔(フィンピッチ)を狭めて、即ち、溝
数を増やして溝ピッチを狭め、溝に沿って流れる冷媒の
流速を上げレイノルズ数を高い値に保ち、冷媒の流れを
乱流にする。この場合、η/Hfが100以上であると
きに、レイノルズ数を高い値に保つには、溝ピッチPは
0.37mm以下とする。
【0020】リード角η:25°以上 η/Hfの値及び溝ピッチが上述の条件を満足しても、
リード角ηが25°未満の場合には、フィンの高さが低
くても溝部に沿って冷媒が流れやすくなり、結果的に熱
交換器の熱伝達性能が向上しない。従って、リード角η
は25°以上とする。
【0021】図5(a)は内面溝付管の外形を示す模式
的斜視図、(b)乃至(f)は内面溝付管の内面に形成
された溝形状を示す模式図である。なお、図5(b)乃
至(f)は内面溝付管を管周方向に展開した状態を示
す。本発明は図5(b)に示すように、管軸方向に傾斜
する方向に延びるらせん状の複数の平行に配列された溝
2及びフィン3を有する内面溝付管1に限定されるもの
ではなく、η/Hf、リード角及び溝ピッチが上述の範
囲内にあれば、図5(c)及び(e)に示すように、管
軸方向に形成されたらせん状の溝2及びフィン3を溝2
及びフィン3の傾斜方向を逆向きにして交互に管内周方
向に複数列形成した内面溝付管1であってもよい。ま
た、図5(d)及び(f)に示すように、管軸方向に形
成されたらせん状の溝2及びフィン3を溝2及びフィン
3の傾斜方向を逆向きにして交互に溝2及びフィン3が
形成されていない領域7を挟んで管内周方向に複数列形
成した内面溝付管1であってもよい。このような溝形状
の内面溝付管1についても本実施例の内面溝付管1と同
様の効果を得ることができる。
【0022】また、管内に水又は不凍液等の液体が流れ
る場合にも、管内の熱伝達形態は強制対流熱伝達であ
る。このため、同様にリード角を大きくすることによ
り、伝熱性能を向上させることができる。更に、凝縮性
能を重視する熱交換器においては、主熱交換器用の伝熱
管として、本発明の内面溝付管を使用すれば、低乾き度
域から過冷却域にかけての熱伝達性能を飛躍的に向上さ
せることができる。
【0023】また、レイノルズ数Reは、冷媒の管内流
速をu、冷媒の動粘度をν、冷媒の体積流量をQとした
とき、下記数式2で表される。
【0024】
【数2】 Re=(Di・u)/ν=Q/(Di・ν)
【0025】このレイノルズ数Reを大きくするほど、
層流底層が乱流化され熱伝達率が向上する。数式2によ
れば、最大内径Diを小さくすれば、レイノルズ数Re
が大きくなる。従って、過冷却熱交換器に使用される伝
熱管は細径であることが好ましく、最大内径Diは7m
m以下であることが望ましい。
【0026】更に、底肉厚を外径の4%以下、フィンの
山頂角を30°以下、フィン先端半径Rを0.04mm
以下にする等して、原材料を低減する目的から、伝熱管
の重量を軽減することが望ましい。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る過冷却熱交換器
用内面溝付管について、本発明範囲から外れる比較例と
比較して具体的に説明する。
【0028】第1実施例 下記表2に示す形状及び溝を有する内面溝付管を作製し
た。図6は本実施例の内面溝付管を組み込んだ熱交換器
を示す斜視図である。複数個のフィン7を適長間隔をあ
けて平行に配置し、複数本の内面溝付管1をヘアピン状
に曲げ、各フィン7に設けた孔に挿入し、拡管してフィ
ン7と密着させ、その後、内面溝付管1の開放側の端部
をU字形のパイプで交互に接続して全ての内面溝付管1
を連結した。これにより、下記表3に示す仕様の熱交換
器7を作製した。そして、この熱交換器7を使用して下
記表4に示す条件で熱交換を行ない冷媒の熱交換器7の
出入口温度差(ΔT)を測定した。なお、表4に示す条
件では熱交換器内においては、入口22から出口23ま
で冷媒の状態は液体である。この結果を表2及び図7に
示す。
【0029】図7は横軸に比η/Hfをとり、縦軸に熱
交換器の出入口温度差をとってη/Hfと熱交換器の出
入口温度差との関係を示すグラフ図である。なお、表2
に示す内面溝付管は外径が7mm、最大内径が6.5m
m、底肉厚が0.25mmである。また、外径が7m
m、内径が6.4mmである平滑管を本実施例と同様に
図6及び表3に示す仕様の熱交換器7に組み込み、表4
に示す条件で熱交換を行ない熱交換器7の出入口温度差
(ΔT)を測定した。この結果、平滑管においては、出
入口温度差(ΔT)は0.8℃であった。
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】上記表2及び図7に示すように、本発明の
範囲に入る実施例No.1乃至5は過冷却用熱交換器の出
入口温度差(ΔT)が大きかった。即ち、熱伝達率が高
かった。
【0034】一方、比較例No.12乃至14はη/Hf
の値が本発明の下限値未満であるので、過冷却用熱交換
器の出入口温度差(ΔT)が小さく、熱伝達率が劣っ
た。なお、平滑管は最も出入口温度差(ΔT)が小さか
った。
【0035】第2実施例 下記表5に示す形状及び溝を有する内面溝付管を作製し
た。この内面溝付管を伝熱管として組み込み図6及び表
3に示す仕様の熱交換器7を作製した。そして、この熱
交換器7を使用して表4に示す条件で熱交換を行ない冷
媒の熱交換器7の出入口温度差(ΔT)を測定した。こ
の結果を表5及び図8に示す。図8は横軸に溝ピッチP
をとり、縦軸に熱交換器の出入口温度差をとって溝ピッ
チPと熱交換器の出入口温度差との関係を示すグラフ図
である。なお、表5に示す内面溝付管は外径が7mm、
最大内径が6.5mm、底肉厚が0.25mmである。
また、外径が7mm、内径が6.4mmである平滑管を
本実施例と同様に図6及び表3に示す仕様の熱交換器7
に組み込み、表4に示す条件で熱交換を行ない熱交換器
7の出入口温度差(ΔT)を測定した。この結果、平滑
管においては、出入口温度差(ΔT)は0.8℃であっ
た。
【0036】
【表5】
【0037】上記表5及び図8に示すように、実施例N
o.6乃至8は過冷却用熱交換器の出入口温度差(ΔT)
が大きかった。即ち、熱伝達率が高かった。
【0038】一方、比較例No.15乃至17は溝ピッチ
が本発明の下限値未満であるので、過冷却用熱交換器の
出入口温度差(ΔT)が小さく、熱伝達率が劣った。な
お、平滑管は最も出入口温度差(ΔT)が小さかった。
【0039】第3実施例 下記表6に示す形状及び溝を有する内面溝付管を作製し
た。この内面溝付管を伝熱管として組み込み図6及び表
3に示す仕様の熱交換器7を作製した。そして、この熱
交換器7を使用して表4に示す条件で熱交換を行ない冷
媒の熱交換器7の出入口温度差(ΔT)を測定した。こ
の結果を表6及び図9に示す。図9は横軸にリード角η
をとり、縦軸に熱交換器の出入口温度差をとってリード
角ηと熱交換器の出入口温度差との関係を示すグラフ図
である。なお、表6に示す内面溝付管は外径が7mm、
最大内径が6.5mm、底肉厚が0.25mmである。
また、外径が7mm、内径が6.4mmである平滑管を
本実施例と同様に図6及び表3に示す仕様の熱交換器7
に組み込み、表4に示す条件で熱交換を行ない熱交換器
7の出入口温度差(ΔT)を測定した。この結果、平滑
管においては、出入口温度差(ΔT)は0.8℃であっ
た。
【0040】
【表6】
【0041】上記表6及び図9に示すように、実施例N
o.9乃至11は過冷却用熱交換器の出入口温度差(Δ
T)が大きかった。即ち、熱伝達率が高かった。
【0042】一方、比較例No.18乃至21はリード角
が本発明の下限値未満であるので、過冷却用熱交換器の
出入口温度差(ΔT)が小さく、熱伝達率が劣った。な
お、平滑管は最も出入口温度差(ΔT)が小さかった。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、リ
ード角に対するフィンの高さ、溝ピッチ及びリード角を
適切に規定しているので、熱伝達率が高い過冷却熱交換
器用内面溝付管を得ることができる。また、この内面溝
付管を伝熱管として適用した過冷却熱交換器は熱伝達性
能が優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内面溝付管内の冷媒の流れを示す模式図であ
る。
【図2】冷媒の圧力をとり、横軸にエンタルピをとって
熱交換器のサイクルを示すグラフ図である。
【図3】(a)は過冷却熱交換器用内面溝付管を示す模
式図、(b)はその展開図である。
【図4】本発明の実施例に係る過冷却熱交換器用内面溝
付管のフィンの構造を説明する模式的断面図である。
【図5】(a)は内面溝付管の外形を示す模式的斜視
図、(b)乃至(f)は内面溝付管の内面に形成された
溝形状を示す模式図である。
【図6】本実施例の内面溝付管を組み込んだ熱交換器を
示す斜視図である。
【図7】横軸に比η/Hfをとり、縦軸に熱交換器の出
入口温度差をとってη/Hfと熱交換器の出入口温度差
との関係を示すグラフ図である。
【図8】横軸に溝ピッチPをとり、縦軸に熱交換器の出
入口温度差をとって溝ピッチPと熱交換器の出入口温度
差との関係を示すグラフ図である。
【図9】横軸にリード角ηをとり、縦軸に熱交換器の出
入口温度差をとってリード角ηと熱交換器の出入口温度
差との関係を示すグラフ図である。
【図10】(a)はルームエアコンの熱交換器の配置を
示す模式図、(b)は主熱交換器及び過冷却熱交換器の
配置を示す模式的斜視図である。
【符号の説明】
1;内面溝付管 2;溝 3;フィン 4;底部 5;頂部 10;ルームエアコン 11;主熱交換器 12;過冷却用熱交換器 14;シロッコファン 20、21;矢印 A、B;冷凍サイクル C;曲線 C1;飽和蒸気線 C2;飽和液線 Pc;臨界点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管内面に管軸方向に傾斜する方向に延び
    る複数の平行溝を形成した過冷却熱交換器用内面溝付管
    において、前記溝が形成された方向と管軸とのなす角度
    をη、前記溝の管周方向における溝ピッチをP、前記溝
    間に形成されたフィンの高さをHfとするとき、η/H
    fは100以下であり、前記溝ピッチPが0.37mm
    以下であり、前記角度ηが25°以上であることを特徴
    とする過冷却熱交換器用内面溝付管。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の過冷却熱交換器用内面
    溝付管が伝熱管として組み込まれたものであることを特
    徴とする熱交換器。
JP2000057803A 2000-03-02 2000-03-02 過冷却熱交換器用内面溝付管及び熱交換器 Pending JP2001248990A (ja)

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