JP2001248401A - 閉回路翼冷却タービン - Google Patents

閉回路翼冷却タービン

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JP2001248401A JP2000057192A JP2000057192A JP2001248401A JP 2001248401 A JP2001248401 A JP 2001248401A JP 2000057192 A JP2000057192 A JP 2000057192A JP 2000057192 A JP2000057192 A JP 2000057192A JP 2001248401 A JP2001248401 A JP 2001248401A
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    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2260/00Function
    • F05D2260/20Heat transfer, e.g. cooling
    • F05D2260/205Cooling fluid recirculation, i.e. after cooling one or more components is the cooling fluid recovered and used elsewhere for other purposes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1段動翼及び第2段動翼それぞれに適切な
流量配分で冷媒を供給・回収可能とし、更に各段動翼へ
の冷媒流量調整を簡便かつ高精度で行う。 【解決手段】 第2段ホイール2の外周に設けられた半
径方向穴58は第2段動翼6への冷却空気供給穴83に
通じ、接合部85への冷却空気17の漏洩防止のために
半径方向穴58と冷却空気供給穴83を連通させて接合
部85を覆う供給部材81が嵌入されている。第2段動
翼6を冷却後の冷却空気17は冷却空気回収穴84を通
ってスペーサ9の外周に設けた回収穴71に導入され、
境界部86への冷却空気17の漏洩防止のために冷却空
気回収穴84と回収穴71を連通させて境界部86を覆
う回収部材82が嵌入されている。第2段動翼6の各経
路の最小断面積の合計を、第1段動翼5の各経路の最小
断面積の合計よりも小さくすべく、供給部材81に最小
断面部材91を組み込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタービンの動翼内部に冷
媒を供給・循環・回収することでガスタービン設備の性
能を向上させる閉回路翼冷却タービンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のタービン動翼冷却システムは、多
段圧縮機の任意の段から抽気された空気を多段タービン
集合体であるローターの内部へ導くことで、まず動翼の
保持部材であるホイールの暖気もしくは冷却を行いホイ
ールに生じていた温度勾配を緩和した後に、動翼内部に
供給・循環させることで動翼メタル温度を冷却低減し、
冷却後の空気をそのままタービンガス流路中に放出する
開回路翼冷却システムが一般的であった。
【0003】しかし、近年ガスタービン設備では、省エ
ネルギー、環境保全を目的として、システムの高効率化
が求められるようになってきた。その高効率化の一手段
として、動翼冷却後の冷却用媒体(以下、冷媒という)
をそのままタービンガス流路中に排ガスとして放出せず
に全て回収し、リターンラインを介して圧縮機と燃焼器
との間に戻す構成の閉回路翼冷却システムが採用されつ
つある。
【0004】これによって冷媒として圧縮機から抽気し
た損失分を再循環補填するばかりでなく、さらにタービ
ン冷却により受けた熱エネルギーを燃焼前ガスに付加す
ることにもなるため高い効率の向上が可能な構成とな
る。
【0005】このような閉回路翼冷却システム又はター
ビンは例えば特開平7−189740号公報、特開平9
−242563号公報等に記載されている。
【0006】ところで、閉回路翼冷却タービンにおいて
は、通常、静止側から供給される冷媒は、第1段動翼
(ガスタービン主流ガスの最上流に位置する動翼)用冷
媒及び第2段動翼(第1段動翼の下流に位置する動翼)
用冷媒とは区別されることなく単一の供給経路を経由し
てロータに供給され、各動翼の冷却後ロータから静止側
に回収されるときも第1段動翼用冷媒、第2段動翼用冷
媒に区別されることなく単一の回収経路を経由して回収
される。よって、第1段動翼と第2段動翼に供給される
冷媒の分岐点及び第1段動翼と第2段動翼から回収され
る冷媒の合流点はロータ内部に有することになる。そし
て、ロータ内のその分岐点と合流点との間には、第1段
動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路と第2段動翼用
の冷媒供給流路及び冷媒回収流路が設けられ、これら流
路は、各段の動翼内のそれぞれの冷媒流路に接続される
冷媒供給用の複数の並列流路及び冷媒回収用の複数の並
列流路を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
閉回路翼冷却タービンには次のような問題がある。
【0008】第2段動翼を通過する主流ガスは第1段動
翼で仕事をした後であることから、第2段動翼の主流ガ
ス温度は、第1段動翼よりも低いことになる。燃焼器出
口における主流ガス温度が1500℃レベルにあるとき
では、第1段動翼と第2段動翼の主流ガス温度の差は2
00℃以上となる。材料の種類や単結晶、多結晶等の材
料特性により第1段動翼の方が第2段動翼より許容メタ
ル温度を高くしたとしても主流ガス温度の差200℃以
上を材料で補うことは不可能であり、そのため第1段動
翼は第2段動翼よりも多い流量の冷媒を供給して冷却す
る必要がある。
【0009】ここで、ロータ内には上記のように、第1
段動翼用の冷媒流路(冷媒供給流路及び冷媒回収流路)
と第2段動翼用の冷媒流路(冷媒供給流路及び冷媒回収
流路)が設けられている。この場合、動翼及びロータ内
の第1段動翼用の冷媒流路と第2段動翼用の冷媒流路の
流れ抵抗がそれぞれ同等であると仮定すれば、第1段動
翼と第2段動翼にはそれぞれ同量の冷媒が流れることに
なる。
【0010】しかしこれでは、上述したように必要とす
る冷媒流量が異なる第1段動翼と第2段動翼に対してそ
れぞれ適切な冷媒流量配分にはならない。つまり、第1
段動翼に必要量の冷媒を供給すると第2段動翼には過剰
な冷媒が流れることになり、タービンの熱効率が低下す
ることになる。逆に第2段動翼に必要量の冷媒を供給す
ると第1段動翼の冷媒が不足して第1段動翼が許容メタ
ル温度を越えてしまうことになる。
【0011】以上の点を踏まえて、ロータ内および動翼
内それぞれにおける冷媒供給流路の断面積と抵抗などを
設計段階で見積もり、それに基づいて各段の動翼に適正
流量が流れるよう各冷媒流路を設計・製作したとして
も、実際には製品毎にバラツキが出やすく、組立製造後
に、第1段動翼及び第2段動翼のメタル温度が設計値か
ら外れていた場合には、第1段動翼及び第2段動翼のメ
タル温度に応じて供給する冷媒の流量配分を調整する必
要が生じる。
【0012】また、ロータに単一の供給経路を経由して
供給された冷媒は、ロータ内部において第1段動翼用冷
媒と第2段動翼用冷媒に分岐され、第1段動翼及び第2
段動翼を冷却後の冷媒はロータ内部にて合流しロータ外
に単一の回収経路を経由して回収される。よって、第1
段動翼及び第2段動翼の個々の冷媒流量調整はロータ内
で行う必要があり、この場合、冷媒流路のどの位置で流
量調整用の流路抵抗を設定するかを考慮する必要があ
る。
【0013】また、複数のホィールとスペーサを軸方向
に重ね合わせてボルトで締結している通常のロータの構
成においては、ロータ内に流路抵抗を設置した場合には
各段の動翼に対する流量調整を行おうとする度にロータ
の締結ボルトを外して分解する必要があり、非常に作業
が煩雑となって作業時間及びコストが上昇してしまう。
よって、いかにロータを分解することなく簡便に流量調
整をすることができるかが課題となる。
【0014】本発明の第1の目的は、必要とする冷媒流
量が大きくなる第1段動翼及び第2段動翼それぞれに適
切な流量配分で冷媒を供給・回収可能とする閉回路翼冷
却タービンを提供することである。
【0015】本発明の第2の目的は、各段動翼への冷媒
流量調整を、ロータを分解することなく簡便に行える閉
回路翼冷却タービンを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1の目的を
達成するために、本発明は、ガスタービンの主流ガスの
流通方向に配置された複数段の動翼をロータの外周に固
定し、前記複数段の動翼のうち少なくとも上流側から第
1段及び第2段動翼に対して冷媒を供給し、冷却後の冷
媒を主流ガス中に放出することなく回収する閉回路翼冷
却タービンにおいて、前記ロータ内に前記第1段動翼用
の冷媒供給流路と前記第2段動翼用の冷媒供給流路の分
岐点及び前記第1段動翼用の冷媒回収流路と前記第2段
動翼用の冷媒回収流路の合流点を有し、前記第1段動翼
用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路と前記第2段動翼用
の冷媒供給流路及び冷媒回収流路は、それぞれ、前記分
岐点と前記合流点との間に各段の動翼内のそれぞれの冷
媒流路に接続される冷媒供給用の複数の並列流路及び冷
媒回収用の複数の並列流路を有し、前記第2段動翼用の
冷媒供給用の複数の並列流路及び冷媒回収用の複数の並
列流路と前記第2段動翼内のそれぞれの冷媒流路のいず
れかの部分の最小断面積の合計が、前記第1段動翼用の
冷媒供給用の複数の並列流路及び冷媒回収用の複数の並
列流路と前記第1段動翼内のそれぞれの冷媒流路のいず
れかの部分の最小断面積の合計より小さいものとする。
【0017】これにより必要とする冷媒流量が大きく異
なる第1段動翼と第2段動翼に対し、それぞれ適切な冷
媒流量配分で冷媒の供給・回収が可能となる。
【0018】(2)また、上記第1の目的を達成するた
めに、本発明は、上記分岐点と合流点との間に第1段動
翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路、第2段動翼用の
冷媒供給流路及び冷媒回収流路、及びそれらの冷媒供給
用の複数の並列流路及び冷媒回収用の複数の並列流路を
設けた閉回路翼冷却タービンにおいて、前記第1段動翼
用の冷媒供給用の複数の並列流路及び冷媒回収用の複数
の並列流路と前記第1段動翼内のそれぞれの冷媒流路の
いずれかの部分に、内部流路を持つ第1金具を配置し、
前記第2段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路及び冷
媒回収用の複数の並列流路と前記第2段動翼内のそれぞ
れの冷媒流路のいずれかの部分に、内部流路を持つ第2
金具を配置し、前記第2金具の内部流路断面積の合計が
前記第1金具の内部流路断面積の合計より小さいものと
する。
【0019】これによっても必要とする冷媒流量が大き
く異なる第1段動翼と第2段動翼に対し、それぞれ適切
な冷媒流量配分で冷媒の供給・回収が可能となる。
【0020】(3)また、上記第1の目的を達成するた
めに、本発明は、上記分岐点と合流点との間に第1段動
翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路、第2段動翼用の
冷媒供給流路及び冷媒回収流路、及びそれらの冷媒供給
用の複数の並列流路及び冷媒回収用の複数の並列流路を
設けた閉回路翼冷却タービンにおいて、前記第2段動翼
用の冷媒供給用の複数の並列流路及び冷媒回収用の複数
の並列流路と前記第2段動翼内のそれぞれの冷媒流路の
いずれかの部分に、内部流れ抵抗を調整する手段を設け
たものとする。
【0021】これによっても必要とする冷媒流量が大き
く異なる第1段動翼と第2段動翼に対し、それぞれ適切
な冷媒流量配分で冷媒の供給・回収が可能となる。
【0022】(4)更に、上記第1の目的を達成するた
めに、本発明は、上記分岐点と合流点との間に第1段動
翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路、第2段動翼用の
冷媒供給流路及び冷媒回収流路、及びそれらの冷媒供給
用の複数の並列流路及び冷媒回収用の複数の並列流路を
設けた閉回路翼冷却タービンにおいて、前記第2段動翼
用の冷媒供給用の複数の並列流路及び冷媒回収用の複数
の並列流路と前記第2段動翼内のそれぞれの冷媒流路の
いずれかの部分に、内部流路を持つ第3金具を配置し、
前記第3金具は内部流れ抵抗を調整する手段を備えるも
のとする。
【0023】これによっても必要とする冷媒流量が大き
く異なる第1段動翼と第2段動翼に対し、それぞれ適切
な冷媒流量配分で冷媒の供給・回収が可能となる。
【0024】(5)また、上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、上記分岐点と合流点との間に
第1段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路、第2段
動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路、及びそれらの
冷媒供給用の複数の並列流路及び冷媒回収用の複数の並
列流路を設けた閉回路翼冷却タービンにおいて、前記第
2段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路と前記第2段
動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近及び前記第
2段動翼用の冷媒回収用の複数の並列流路と前記第2段
動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近のいずれか
の部分の最小断面積の合計が、前記第1段動翼用の冷媒
供給用の複数の並列流路と前記第1段動翼内のそれぞれ
の冷媒流路との接続部付近及び前記第1段動翼用の冷媒
回収用の複数の並列流路と前記第1段動翼内のそれぞれ
の冷媒流路との接続部付近のいずれかの部分の最小断面
積の合計より小さいものとする。
【0025】これにより必要とする冷媒流量が大きく異
なる第1段動翼と第2段動翼に対し、それぞれ適切な冷
媒流量配分で冷媒の供給・回収が可能となり、かつ各段
動翼への冷媒流量調整を、ロータを分解することなく簡
便に行うことができる。
【0026】(6)また、上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、上記分岐点と合流点との間に
第1段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路、第2段
動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路、及びそれらの
冷媒供給用の複数の並列流路及び冷媒回収用の複数の並
列流路を設けた閉回路翼冷却タービンにおいて、前記第
1段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路と前記第1段
動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近及び前記第
1段動翼用の冷媒回収用の複数の並列流路と前記第1段
動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近のいずれか
の部分に、内部流路を持つ第1金具を配置し、前記第2
段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路と前記第2段動
翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近及び前記第2
段動翼用の冷媒回収用の複数の並列流路と前記第2段動
翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近のいずれかの
部分に、内部流路を持つ第2金具を配置し、前記第2金
具の内部流路断面積の合計が前記第1金具の内部流路断
面積の合計より小さいものとする。
【0027】これによっても必要とする冷媒流量が大き
く異なる第1段動翼と第2段動翼に対し、それぞれ適切
な冷媒流量配分で冷媒の供給・回収が可能となり、かつ
各段動翼への冷媒流量調整を、ロータを分解することな
く簡便に行うことができる。
【0028】(7)更に、上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、上記分岐点と合流点との間に
第1段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路、第2段
動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路、及びそれらの
冷媒供給用の複数の並列流路及び冷媒回収用の複数の並
列流路を設けた閉回路翼冷却タービンにおいて、前記第
2段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路と前記第2段
動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近及び前記第
2段動翼用の冷媒回収用の複数の並列流路と前記第2段
動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近のいずれか
の部分に、内部流れ抵抗を調整する手段を設けたものと
する。
【0029】これによっても必要とする冷媒流量が大き
く異なる第1段動翼と第2段動翼に対し、それぞれ適切
な冷媒流量配分で冷媒の供給・回収が可能となり、かつ
各段動翼への冷媒流量調整を、ロータを分解することな
く簡便に行うことができる。
【0030】(8)また、上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、上記分岐点と合流点との間に
第1段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路、第2段
動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路、及びそれらの
冷媒供給用の複数の並列流路及び冷媒回収用の複数の並
列流路を設けた閉回路翼冷却タービンにおいて、前記第
2段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路と前記第2段
動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近及び前記第
2段動翼用の冷媒回収用の複数の並列流路と前記第2段
動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近のいずれか
の部分に、内部流路を持つ第3金具を配置し、前記第3
金具は内部流れ抵抗を調整する手段を備えるものとす
る。
【0031】これによっても必要とする冷媒流量が大き
く異なる第1段動翼と第2段動翼に対し、それぞれ適切
な冷媒流量配分で冷媒の供給・回収が可能となり、かつ
各段動翼への冷媒流量調整を、ロータを分解することな
く簡便に行うことができる。
【0032】(9)上記(2),(4),(6),
(8)において、好ましくは、前記第1及び第2金具又
は第3金具は、前記ロータと前記第1段動翼及び第2段
動翼間の隙間から冷媒の漏洩を抑制するために設置され
る供給部材又は回収部材である。
【0033】これにより冷媒の漏洩を抑制するために設
置される供給部材又は回収部材を利用して冷媒流量を調
整することができる。
【0034】(10)また、上記(1)〜(9)におい
て、好ましくは、さらに前記冷媒の供給元である静止側
及び前記冷媒の回収先である静止側のうちの少なくとも
一方の冷媒流路に、流れ抵抗を調整する手段を設ける。
【0035】これにより第2段動翼だけでなく、第1段
動翼の冷媒流量の調整代も大きくとることができる。
【0036】(11)また、上記第1の目的を達成する
ために、本発明は、前記ロータ内に前記第1段動翼用の
冷媒供給流路と前記第2段動翼用の冷媒供給流路の分岐
点及び前記第1段動翼用の冷媒回収流路と前記第2段動
翼用の冷媒回収流路の合流点を設けた閉回路翼冷却ター
ビンにおいて、前記第2段動翼用の冷媒供給流路と冷媒
回収流路で生じる圧力損失を前記第1段動翼用の冷媒供
給流路と冷媒回収流路で生じる圧力損失よりも大きくな
るように夫々の流路を形成したものとする。
【0037】これによっても必要とする冷媒流量が大き
く異なる第1段動翼と第2段動翼に対し、それぞれ適切
な冷媒流量配分で冷媒の供給・回収が可能となる。
【0038】
【発明実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に従
い詳細に説明する。
【0039】図1は本実施形態の閉回路翼冷却タービン
において第1段動翼への冷却空気の供給経路を示すター
ビン軸方向断面の半分を示す図である。この図におい
て、ロータ16は、第1段ホイール1、第2段ホイール
2、第3段ホイール3、第4段ホイール4と、各ホイー
ル間側面に挟持されるスペーサ9、10、11、および
圧縮機側と連結するディスタントピース12、第4段ホ
イール4の側面に接合するスタブシャフト13によって
構成されており、ディスタントピース12と第1段ホイ
ール1から第4段ホイール4とそれらの間に位置するス
ペーサ9、10、11とスタブシャフト13は各段ホイ
ールおよび各スペーサの接合面に設けられた貫通穴18
を通してスタッキングボルト14によって強固に連結さ
れている。そして各段のホィール1、2、3、4の外周
部にそれぞれ第1段動翼5、第2段動翼6、第3段動翼
7、第4段動翼8が保持されて全体がタービン15を構
成する。主流ガスは第1段動翼5から第4段動翼8の方
向(図中左側から右側へ向かう方向)へ流れている。
【0040】まず、第1段動翼5への冷却空気の供給経
路について説明する。冷却空気17は不図示の本体静止
側からスタブシャフトの軸受け部23内側、すなわちス
タブシャフトの中心穴24を通じて供給され、スタブシ
ャフト13と第4段ホイール4とで形成されるキャビテ
ィ25に導かれる。キャビティ25に導かれた冷却空気
17は第4段ホイール4とスタブシャフト13の接合面
26において半径方向に設けたスリット27を経由し
て、接合面26から軸方向に第4段ホイール4を貫通す
る供給穴28、スペーサ11を貫通する供給穴29、第
3段ホイール3を貫通する供給穴30、スペーサ10を
貫通する供給穴31に達する。供給穴31を通過した冷
却空気17は第2段ホイール2を貫通する供給穴32に
供給される。第2段ホイール2を貫通する供給穴32を
通過した冷却空気17は、スペーサ9を貫通する供給穴
37、第1段ホイール1を貫通する供給穴38を通っ
て、第1段ホイール1とディスタントピース12の接合
面39に半径方向に設けられたスリット40に供給され
る。スリット40に供給された冷却空気17は、第1段
ホイール1とディスタントピース12で形成されてロー
タと同軸の環状流路にあるキャビティ41に達して一度
合流し、それから個々の第1段動翼5に対する冷媒供給
用の並列流路として第1段ホイール外周側に設けられた
半径方向穴42を通じてそれぞれの第1段動翼5に供給
される。
【0041】次に図2は第2段動翼への冷却空気の供給
経路を示すタービン軸方向断面の半分を示す図であり、
以下、同図に従って第2段動翼6への冷却空気供給経路
について説明する。冷却空気17は第1段動翼5の場合
と同様に不図示の本体静止側からスタブシャフト13の
軸受け部23内側、すなわちスタブシャフトの中心穴2
4を通じて供給され、スタブシャフト13と第4段ホイ
ール4とで形成されるキャビティ25に導かれる。キャ
ビティ25に導かれた冷却空気17は第4段ホイール4
とスタブシャフト13の接合面26に半径方向に設けた
スリット51を経由して、接合面26から軸方向に第4
段ホイール4を貫通する供給穴52、スペーサ11を貫
通する供給穴53、第3段ホイール3を貫通する供給穴
54、スペーサ10を貫通する供給穴55に達する。供
給穴55を通過した冷却空気17は、第2段ホイール2
とスペーサ10の接合面60に半径方向に設けられたス
リット56に供給される。スリット56に供給された冷
却空気17は、第2段ホイール2とスペーサ10とで形
成されてロータと同軸の環状流路にあるキャビティ57
に達して一度合流し、それから個々の第2段動翼6に対
する冷媒供給用の並列流路として第2段ホイール外周側
に設けられた半径方向穴58を通じてそれぞれの第2段
動翼6に供給される。
【0042】スタブシャフト13に面する第4段ホイー
ル4の接合面26を図3に示す。外周部において周方向
12等分間隔にスタッキングボルトが挿入されるボルト
穴18がある。その内周側において周方向3等分に配置
した第1段動翼用冷却空気が通過するスリット27、供
給穴28があり、更に同じ半径位置で周方向3等分した
配置に第2段動翼用冷却空気が通過するスリット51、
供給穴52がある。本実施形態ではロータ16に供給さ
れた冷却空気17は、ロータ16内部のキャビティ25
から、スリット27を通る第1段動翼用冷却空気とスリ
ット51を通る第2段動翼用冷却空気に分岐され、つま
りロータ16内における2つの冷却空気流路の分岐点は
キャビティ25となる。
【0043】次に図4は第1段動翼5と第2段動翼6か
らの冷却空気17の回収経路を示すタービン軸方向断面
の半分を示す図であり、同図に従って各段の動翼5、6
からの冷却空気17の回収経路について説明する。個々
の第1段動翼5から回収された冷却空気17は冷媒回収
用の並列流路としてスペーサ9の外周部に設けた回収穴
71を通ってスペーサ9と第2段ホイール2で形成され
てロータと同軸の環状流路にあるキャビティ72に達し
て合流する。キャビティ72に流れ込んだ冷却空気17
はスリット73を通ってスペーサ9に設けた回収穴74
に導入される。
【0044】一方、個々の第2段動翼6から回収された
冷却空気17は冷媒回収用の並列流路としてスペーサ9
の外周部に設けた回収穴75を通ってスペーサ9と第1
段ホイール1で形成されてロータと同軸の環状流路にあ
るキャビティ76に達して合流する。キャビティ76に
流れ込んだ冷却空気17はスリット77を通って、回収
穴74を通過した第1段動翼5の回収空気と合流する。
すなわちロータ16内における2つの冷却空気流路17
の合流点は回収穴74出口となる。合流後の回収空気は
第1段ホイール1に設けた回収穴78、ディスタントピ
ース12に設けた回収穴79を通ってロータ16の外に
排出され、図示していない本体静止側の回収経路を通じ
て回収される。
【0045】図5は第2段動翼6における冷却空気17
の入口部及び出口部の拡大図である。第2段ホイール2
の外周側に設けられた半径方向穴58は第2段動翼6へ
の冷却空気供給穴83に通じている。半径方向穴58と
冷却空気供給穴83の境界は、第2段ホイール2と第2
段動翼6が単に接触している接続部にある接合部85で
あり、接合部85にはわずかにも間隙が存在する。接合
部85からの冷却空気17の漏洩を抑制するために半径
方向穴58と冷却空気供給穴83を連通させて接合部8
5を覆う金具にある供給部材81が嵌入されている。
【0046】第2段動翼6を冷却後の冷却空気17は冷
却空気回収穴84を通ってスペーサ9の外周に設けた回
収穴71に導入される。冷却空気回収穴84と回収穴7
1の境界は、第2段動翼6とスペーサ9が単に接触して
いる接続部にある境界部86であり、この境界部86に
おいてもわずかに間隙が存在する。境界部86からの冷
却空気17の漏洩を抑制するために冷却空気回収穴84
と回収穴71を連通させて境界部86を覆う金具にある
回収部材82が嵌入されている。また第1段動翼5にお
ける冷却空気17の入口部及び出口部にも同様の構成に
ある供給部材、回収部材を有している。
【0047】ところで、第2段動翼6を通過する主流ガ
スは第1段動翼5で仕事をした後であることから、第2
段動翼6の主流ガス温度は、第1段動翼5よりも低いこ
とになる。燃焼器出口における空気温度が1500℃レ
ベルでは、第1段動翼5と第2段動翼6の主流ガス温度
の差は200℃以上となる。材料の種類や単結晶、多結
晶等の材料特性により第1段動翼5の方が第2段動翼6
より許容メタル温度が高いとしても主流ガス温度の差2
00℃以上を材料で補う事は不可能であり、必要な冷却
空気量は第1段動翼5の方が第2段動翼6よりも多くな
る。
【0048】しかし、第1段動翼5の方へ積極的に多く
の冷却空気17を供給できるよう構成した場合、例えば
第1段動翼5側の経路を単に広く形成したような場合に
は、第1段動翼5内部の流路抵抗が大きくなる(即ち冷
却空気が詰まってしまう)だけであり、却って冷却空気
17の圧力損失が第2段動翼6に比べて大きくなってし
まう。
【0049】そこで図2を参照し、分岐点であるキャビ
ティ25から合流点である回収穴74出口までの各流路
を通過する冷却空気17の圧力損失は第1段動翼5側と
第2段動翼6側で等しくなることから、第1段動翼5内
部の冷却空気圧力損失が大きい分だけ、第2段動翼6内
部以外の第2段動翼6側経路で生じる圧力損失を第1段
動翼5側経路よりも大きくなるよう調整することで第1
段動翼5内部へ多くの冷却空気17をスムーズに通過さ
せることができるものとなる。
【0050】そして第2段動翼6側経路で生じる圧力損
失を大きくするためには、第2段動翼6側経路の長さを
第1段動翼5側経路の長さより長くするか、若しくは第
2段動翼6側に複数設けた経路それぞれの最小断面積の
合計が、第1段動翼5側に複数設けた経路それぞれの最
小断面積の合計よりも小さくなるよう形成する。構造上
は経路の長さを変えるより断面積を調整する構成とする
方が製作容易である。
【0051】図6は図5に示した第2段動翼6における
冷却空気17の入口部の拡大図である。第2段動翼6側
経路それぞれの最小断面積の合計を、第1段動翼5側経
路それぞれの最小断面積の合計よりも小さくするため
に、供給部材81に最小断面部材91を組み込んでい
る。図7は図5に示した第2段動翼6における冷却空気
17の出口部の拡大図である。第2段動翼6側経路それ
ぞれの最小断面積の合計を第1段動翼5側経路それぞれ
の最小断面積の合計よりも小さくするために、回収部材
82に最小断面部材92を組み込んでいる。これら最小
断面部材91、92は冷却空気17の流通に対してしぼ
り板(またはオリフィス板)として機能するものであ
り、本実施形態では供給部材81若しくは回収部材82
の両方に組み込んだ構成にあるが、どちらか一方に最小
断面部材を設けるだけでも十分に機能するものである。
【0052】また通常のタービンにおいては、タービン
動翼の着脱交換はスタッキングボルト14を外してロー
タ16を分解することなく実施できる構造にある。した
がって供給部材81及び回収部材82は動翼を外せば容
易に取り出し可能な構造にあり、供給部材81及び回収
部材82の着脱交換もスタッキングボルト14を外して
ロータ16を分解することなく実施できる。
【0053】ロータ16内の冷却空気供給流路の断面積
や抵抗、冷却動翼内部の流路抵抗、及びロータ内の冷却
空気回収流路の断面積や抵抗などを設計段階で見積も
り、それに基づいて各段の動翼に適正流量が流れるよう
各流路を設計・製作したとしても、実際にガスタービン
を運転した場合には、第1段動翼5及び第2段動翼6の
メタル温度にはバラツキが出やすく設計値から外れやす
いためその精度には限界があり、どうしても組立製造後
には第1段動翼5及び第2段動翼6のメタル温度に応じ
た冷却空気量の調整を行う必要がある。供給部材81に
最小断面部材91を組み込むか若しくは回収部材82に
最小断面部材92を組み込み込み、冷却空気量の調整を
最小断面部材の流路面積を変えることにより実施すれ
ば、スタッキングボルト14を外して面倒な調整を必要
とするロータ16の分解・再組立をすることなく簡便に
流量調整が可能となり、作業時間を大幅に短縮してコス
トを削減することができる。
【0054】また、供給部材81や回収部材82自体の
交換、最小断面部材91、92の交換、若しくは最小断
面部材91、92の流路部の削りにより流量調整するに
しても、供給部材81や回収部材82は部品として小さ
いため操作性に優れている。
【0055】更に、回収部材82に最小断面部材92を
付けるよりも供給部材81に最小断面部材91を付けた
ほうが、翼部を通過する前に最小断面部材91で圧力損
失が生じるため、第2段動翼6内の冷却空気圧力は低く
なる。そして第2段動翼6内に生じた亀裂や間隙からの
冷却空気漏洩量は、冷却空気圧力が低い分だけ少なくな
る。
【0056】また図8に示すように供給部材81におけ
る上流側の入口に最小断面部材91を取り付けると、よ
り接合部85への漏洩が抑制される。
【0057】また図3に示した第2段動翼用の供給穴5
2の本数を第1段動翼用の供給穴28より少なくした
り、供給穴52の穴径を供給穴28より小さくすること
によっても第2段動翼側冷却空気経路それぞれの最小断
面積の合計を、第1段動翼側冷却空気経路それぞれの最
小断面積の合計よりも小さくすることが可能である。
【0058】また、供給部材81や回収部材82がなく
とも、最小断面部材91や最小断面部材92のみを取り
付けることは可能であり、例えば接合部85や境界部8
6から冷媒流路と同軸に深いざぐり穴を設け、この穴と
同じ外径にある最小断面部材を嵌入する構成などがあ
る。このように動翼を取り外したときに容易に出し入れ
できる構成とすれば、最小断面部材を接合部85や境界
部86の付近から離して位置させても、ロータ16を分
解することなく簡便に流量を調整することが可能であ
る。
【0059】更に図2のスタブシャフト13の側面にお
いては、例えばねじ込み量を変えることにより流路面積
を変化させて流路調整できるネジ式部品等といった第2
段動翼側冷却空気経路の流路調整機構を取り付けること
も可能である。
【0060】また、ロータ16内部の第2段動翼側冷却
空気経路側のみで流量調整を行う場合は、上記調整機構
の機能によって第2段動翼6の冷却空気流量は大きく調
整できる、つまり調整可能範囲(以下、調整代という)
が大きい。しかし、第1段動翼5の冷却空気流量の調整
代については、何ら直接的に調整を行える機構がないた
めに第2段動翼6に比べて小さくなる。第2段動翼側冷
却空気経路のみの流量調整だけでなく、第1段動翼用冷
却空気と第2段動翼用冷却空気が分岐する前でロータ1
6に導入される前の本体静止側においても流量調整でき
る構造とすれば、第1段動翼5の冷却空気流量の調整代
も大きくとることができる。すなわち、本体静止側の流
量調整にて第1段動翼の流量調整を行い、ロータ16内
の第2段動翼側冷却空気経路の流量調整で第2段動翼6
の流量調整を行うことになる。そして不図示である本体
静止側の構成としては冷却空気17の供給配管や冷却空
気の回収配管等を備える構成となる。
【0061】また本実施形態においては第1段動翼と第
2段動翼に供給される供給分岐点、及び第1段動翼と第
2段動翼から回収される冷媒の回収合流点をロータ内部
に備えた構成にあるが、本発明の適用は必ずしもそのよ
うな構成に限定するものではない。上述したように各動
翼段に接続する流路別にそれぞれ複数並列に設けた各経
路の最小断面積の合計を、各動翼段用流路別に異ならせ
ることで冷媒の流量配分を調整する構成を備える限り、
例えば供給分岐点および回収合流点の少なくともどちら
か一方を本体静止側に設けてロータに各動翼段に対応し
た供給流入口または回収排出口を設けて各動翼段に接続
した構成に適用しても本発明の効果は得られる。
【0062】また将来的に第3段以降の動翼を冷却する
場合にも本発明は適用できるものであり、その場合に
は、主流ガスの流れ方向に対して相対的に下流側に位置
する動翼段側の経路それぞれの最小断面積の合計を、相
対的に上流側に位置する動翼段側の経路それぞれの最小
断面積の合計よりも小さくするよう、各供給部材に組み
込む最小断面部材の流路断面積を調整すればよい。
【0063】なお、上記本実施形態は圧縮空気を冷媒と
して利用し、また回転軸力を取り出すことを目的とする
ガスタービンに適用することを前提として説明したが、
本発明はこれに限定するものではない。例えば、ガスタ
ービンに排熱回収ボイラを備えてそれにより発生する蒸
気を冷媒に利用する構成や、ガスタービンを化学精製プ
ラントの電力供給用として使用することにより副産物と
して窒素ガスが発生する場合に冷媒として利用する構
成、または排ガスをジェット推力に利用する構成等のガ
スタービンにも適用することは可能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
必要とする冷媒流量が大きく異なる第1段動翼と第2段
動翼に対し、それぞれ適切な冷媒流量配分で冷媒の供給
・回収が可能となる。
【0065】また、本発明によれば、各段動翼への冷媒
流量調整を、ロータを分解することなく簡便に行うこと
ができる。
【0066】更に、本発明によれば、冷媒の漏洩を抑制
するために設置される供給部材又は回収部材を利用して
冷媒流量を調整することができる。
【0067】また、本発明によれば、第2段動翼だけで
なく、第1段動翼の冷媒流量の調整代も大きくとること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1段動翼への冷却空気の供給経路を示すター
ビン軸方向断面の半分を示す図である。
【図2】第2段動翼への冷却空気の供給経路を示すター
ビン軸方向断面の半分を示す図である。
【図3】スタブシャフトに面する第4段ホイールの接合
面を示す図である。
【図4】第1段動翼と第2段動翼からの冷却空気の回収
経路を示すタービン軸方向断面の半分を示す図である。
【図5】第2段動翼における冷却空気の入口部及び出口
部の拡大図である。
【図6】第2段動翼における冷却空気の入口部の拡大図
である。
【図7】第2段動翼における冷却空気の出口部の拡大図
である。
【図8】供給部材における上流側の入口に最小断面部材
を取り付けた場合の拡大図である。
【符号の説明】
1 第1段ホィール 2 第2段ホィール 3 第3段ホィール 4 第4段ホィール 5 第1段動翼 6 第2段動翼 7 第3段動翼 8 第4段動翼 9、10、11 スペーサ 12 ディスタントピース 13 スタブシャフト 14 スタックキングボルト 15 タービン 16 ロータ 17 冷却空気 18 スタッキングボルト穴 25 キャビティ(分岐点) 26 第4段ホィールとスタブシャフトの接合面 39 第1段ホィールとディスタントピースの接合面 60 第2段ホィールとスペーサの接合面 74 回収穴(合流点) 81 供給部材 82 回収部材 83 冷却空気供給穴 84 冷却空気回収穴 85 第2段ホィールと第2段動翼の接合部 86 第2段動翼とスペーサの境界部 91、92 最小断面部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 雅美 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 松本 学 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 木塚 宣明 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 高野 剛 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 Fターム(参考) 3G002 AA06 AB03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスタービンの主流ガスの流通方向に配置
    された複数段の動翼をロータの外周に固定し、前記複数
    段の動翼のうち少なくとも上流側から第1段及び第2段
    動翼に対して冷媒を供給し、冷却後の冷媒を主流ガス中
    に放出することなく回収する閉回路翼冷却タービンにお
    いて、 前記ロータ内に前記第1段動翼用の冷媒供給流路と前記
    第2段動翼用の冷媒供給流路の分岐点及び前記第1段動
    翼用の冷媒回収流路と前記第2段動翼用の冷媒回収流路
    の合流点を有し、 前記第1段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路と前
    記第2段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路は、そ
    れぞれ、前記分岐点と前記合流点との間に各段の動翼内
    のそれぞれの冷媒流路に接続される冷媒供給用の複数の
    並列流路及び冷媒回収用の複数の並列流路を有し、 前記第2段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路及び冷
    媒回収用の複数の並列流路と前記第2段動翼内のそれぞ
    れの冷媒流路のいずれかの部分の最小断面積の合計が、
    前記第1段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路及び冷
    媒回収用の複数の並列流路と前記第1段動翼内のそれぞ
    れの冷媒流路のいずれかの部分の最小断面積の合計より
    小さいことを特徴とする閉回路翼冷却タービン。
  2. 【請求項2】ガスタービンの主流ガスの流通方向に配置
    された複数段の動翼をロータの外周に固定し、前記複数
    段の動翼のうち少なくとも上流側から第1段及び第2段
    動翼に対して冷媒を供給し、冷却後の冷媒を主流ガス中
    に放出することなく回収する閉回路翼冷却タービンにお
    いて、 前記ロータ内に前記第1段動翼用の冷媒供給流路と前記
    第2段動翼用の冷媒供給流路の分岐点及び前記第1段動
    翼用の冷媒回収流路と前記第2段動翼用の冷媒回収流路
    の合流点を有し、 前記第1段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路と前
    記第2段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路は、そ
    れぞれ、前記分岐点と前記合流点との間に各段の動翼内
    のそれぞれの冷媒流路に接続される冷媒供給用の複数の
    並列流路及び冷媒回収用の複数の並列流路を有し、 前記第1段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路及び冷
    媒回収用の複数の並列流路と前記第1段動翼内のそれぞ
    れの冷媒流路のいずれかの部分に、内部流路を持つ第1
    金具を配置し、 前記第2段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路及び冷
    媒回収用の複数の並列流路と前記第2段動翼内のそれぞ
    れの冷媒流路のいずれかの部分に、内部流路を持つ第2
    金具を配置し、 前記第2金具の内部流路断面積の合計が前記第1金具の
    内部流路断面積の合計より小さいことを特徴とする閉回
    路翼冷却タービン。
  3. 【請求項3】ガスタービンの主流ガスの流通方向に配置
    された複数段の動翼をロータの外周に固定し、前記複数
    段の動翼のうち少なくとも上流側から第1段及び第2段
    動翼に対して冷媒を供給し、冷却後の冷媒を主流ガス中
    に放出することなく回収する閉回路翼冷却タービンにお
    いて、 前記ロータ内に前記第1段動翼用の冷媒供給流路と前記
    第2段動翼用の冷媒供給流路の分岐点及び前記第1段動
    翼用の冷媒回収流路と前記第2段動翼用の冷媒回収流路
    の合流点を有し、 前記第1段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路と前
    記第2段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路は、そ
    れぞれ、前記分岐点と前記合流点との間に各段の動翼内
    のそれぞれの冷媒流路に接続される冷媒供給用の複数の
    並列流路及び冷媒回収用の複数の並列流路を有し、 前記第2段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路及び冷
    媒回収用の複数の並列流路と前記第2段動翼内のそれぞ
    れの冷媒流路のいずれかの部分に、内部流れ抵抗を調整
    する手段を設けたことを特徴とする閉回路翼冷却タービ
    ン。
  4. 【請求項4】ガスタービンの主流ガスの流通方向に配置
    された複数段の動翼をロータの外周に固定し、前記複数
    段の動翼のうち少なくとも上流側から第1段及び第2段
    動翼に対して冷媒を供給し、冷却後の冷媒を主流ガス中
    に放出することなく回収する閉回路翼冷却タービンにお
    いて、 前記ロータ内に前記第1段動翼用の冷媒供給流路と前記
    第2段動翼用の冷媒供給流路の分岐点及び前記第1段動
    翼用の冷媒回収流路と前記第2段動翼用の冷媒回収流路
    の合流点を有し、 前記第1段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路と前
    記第2段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路は、そ
    れぞれ、前記分岐点と前記合流点との間に各段の動翼内
    のそれぞれの冷媒流路に接続される冷媒供給用の複数の
    並列流路及び冷媒回収用の複数の並列流路を有し、 前記第2段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路及び冷
    媒回収用の複数の並列流路と前記第2段動翼内のそれぞ
    れの冷媒流路のいずれかの部分に、内部流路を持つ第3
    金具を配置し、 前記第3金具は内部流れ抵抗を調整する手段を備えるこ
    とを特徴とする閉回路翼冷却タービン。
  5. 【請求項5】ガスタービンの主流ガスの流通方向に配置
    された複数段の動翼をロータの外周に固定し、前記複数
    段の動翼のうち少なくとも上流側から第1段及び第2段
    動翼に対して冷媒を供給し、冷却後の冷媒を主流ガス中
    に放出することなく回収する閉回路翼冷却タービンにお
    いて、 前記ロータ内に前記第1段動翼用の冷媒供給流路と前記
    第2段動翼用の冷媒供給流路の分岐点及び前記第1段動
    翼用の冷媒回収流路と前記第2段動翼用の冷媒回収流路
    の合流点を有し、 前記第1段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路と前
    記第2段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路は、そ
    れぞれ、前記分岐点と前記合流点との間に各段の動翼内
    のそれぞれの冷媒流路に接続される冷媒供給用の複数の
    並列流路及び冷媒回収用の複数の並列流路を有し、 前記第2段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路と前記
    第2段動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近及び
    前記第2段動翼用の冷媒回収用の複数の並列流路と前記
    第2段動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近のい
    ずれかの部分の最小断面積の合計が、前記第1段動翼用
    の冷媒供給用の複数の並列流路と前記第1段動翼内のそ
    れぞれの冷媒流路との接続部付近及び前記第1段動翼用
    の冷媒回収用の複数の並列流路と前記第1段動翼内のそ
    れぞれの冷媒流路との接続部付近のいずれかの部分の最
    小断面積の合計より小さいことを特徴とする閉回路翼冷
    却タービン。
  6. 【請求項6】ガスタービンの主流ガスの流通方向に配置
    された複数段の動翼をロータの外周に固定し、前記複数
    段の動翼のうち少なくとも上流側から第1段及び第2段
    動翼に対して冷媒を供給し、冷却後の冷媒を主流ガス中
    に放出することなく回収する閉回路翼冷却タービンにお
    いて、 前記ロータ内に前記第1段動翼用の冷媒供給流路と前記
    第2段動翼用の冷媒供給流路の分岐点及び前記第1段動
    翼用の冷媒回収流路と前記第2段動翼用の冷媒回収流路
    の合流点を有し、 前記第1段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路と前
    記第2段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路は、そ
    れぞれ、前記分岐点と前記合流点との間に各段の動翼内
    のそれぞれの冷媒流路に接続される冷媒供給用の複数の
    並列流路及び冷媒回収用の複数の並列流路を有し、 前記第1段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路と前記
    第1段動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近及び
    前記第1段動翼用の冷媒回収用の複数の並列流路と前記
    第1段動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近のい
    ずれかの部分に、内部流路を持つ第1金具を配置し、 前記第2段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路と前記
    第2段動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近及び
    前記第2段動翼用の冷媒回収用の複数の並列流路と前記
    第2段動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近のい
    ずれかの部分に、内部流路を持つ第2金具を配置し、 前記第2金具の内部流路断面積の合計が前記第1金具の
    内部流路断面積の合計より小さいことを特徴とする閉回
    路翼冷却タービン。
  7. 【請求項7】ガスタービンの主流ガスの流通方向に配置
    された複数段の動翼をロータの外周に固定し、前記複数
    段の動翼のうち少なくとも上流側から第1段及び第2段
    動翼に対して冷媒を供給し、冷却後の冷媒を主流ガス中
    に放出することなく回収する閉回路翼冷却タービンにお
    いて、 前記ロータ内に前記第1段動翼用の冷媒供給流路と前記
    第2段動翼用の冷媒供給流路の分岐点及び前記第1段動
    翼用の冷媒回収流路と前記第2段動翼用の冷媒回収流路
    の合流点を有し、 前記第1段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路と前
    記第2段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路は、そ
    れぞれ、前記分岐点と前記合流点との間に各段の動翼内
    のそれぞれの冷媒流路に接続される冷媒供給用の複数の
    並列流路及び冷媒回収用の複数の並列流路を有し、 前記第2段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路と前記
    第2段動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近及び
    前記第2段動翼用の冷媒回収用の複数の並列流路と前記
    第2段動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近のい
    ずれかの部分に、内部流れ抵抗を調整する手段を設けた
    ことを特徴とする閉回路翼冷却タービン。
  8. 【請求項8】ガスタービンの主流ガスの流通方向に配置
    された複数段の動翼をロータの外周に固定し、前記複数
    段の動翼のうち少なくとも上流側から第1段及び第2段
    動翼に対して冷媒を供給し、冷却後の冷媒を主流ガス中
    に放出することなく回収する閉回路翼冷却タービンにお
    いて、 前記ロータ内に前記第1段動翼用の冷媒供給流路、前記
    第2段動翼用の冷媒供給流路、前記第1段動翼用の冷媒
    回収流路及び前記第2段動翼用の冷媒回収流路を設け、 前記ロータ内に前記第1段動翼用の冷媒供給流路と前記
    第2段動翼用の冷媒供給流路の分岐点及び前記第1段動
    翼用の冷媒回収流路と前記第2段動翼用の冷媒回収流路
    の合流点を有し、 前記第1段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路と前
    記第2段動翼用の冷媒供給流路及び冷媒回収流路は、そ
    れぞれ、前記分岐点と前記合流点との間に各段の動翼内
    のそれぞれの冷媒流路に接続される冷媒供給用の複数の
    並列流路及び冷媒回収用の複数の並列流路を有し、 前記第2段動翼用の冷媒供給用の複数の並列流路と前記
    第2段動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近及び
    前記第2段動翼用の冷媒回収用の複数の並列流路と前記
    第2段動翼内のそれぞれの冷媒流路との接続部付近のい
    ずれかの部分に、内部流路を持つ第3金具を配置し、 前記第3金具は内部流れ抵抗を調整する手段を備えるこ
    とを特徴とする閉回路翼冷却タービン。
  9. 【請求項9】請求項2,4,6,8のいずれか1項記載
    の閉回路翼冷却タービンにおいて、前記第1及び第2金
    具又は第3金具は、前記ロータと前記第1段動翼及び第
    2段動翼間の隙間から冷媒の漏洩を抑制するために設置
    される供給部材又は回収部材であることを特徴とする閉
    回路翼冷却タービン。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれか1項記載の閉回
    路翼冷却タービンにおいて、さらに前記冷媒の供給元で
    ある静止側及び前記冷媒の回収先である静止側のうちの
    少なくとも一方の冷媒流路に、流れ抵抗を調整する手段
    を設けることを特徴とする閉回路翼冷却タービン。
  11. 【請求項11】ガスタービンの主流ガスの流通方向に配
    置された複数段の動翼をロータの外周に固定し、前記複
    数段の動翼のうち少なくとも上流側から第1段及び第2
    段動翼に対して冷媒を供給し、冷却後の冷媒を主流ガス
    中に放出することなく回収する閉回路翼冷却タービンに
    おいて、 前記ロータ内に前記第1段動翼用の冷媒供給流路と前記
    第2段動翼用の冷媒供給流路の分岐点及び前記第1段動
    翼用の冷媒回収流路と前記第2段動翼用の冷媒回収流路
    の合流点を有し、 前記第2段動翼用の冷媒供給流路と冷媒回収流路で生じ
    る圧力損失を前記第1段動翼用の冷媒供給流路と冷媒回
    収流路で生じる圧力損失よりも大きくなるように夫々の
    流路を形成したことを特徴とする閉回路翼冷却タービ
    ン。
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