JP2001246053A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001246053A
JP2001246053A JP2000059316A JP2000059316A JP2001246053A JP 2001246053 A JP2001246053 A JP 2001246053A JP 2000059316 A JP2000059316 A JP 2000059316A JP 2000059316 A JP2000059316 A JP 2000059316A JP 2001246053 A JP2001246053 A JP 2001246053A
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JP
Japan
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electric
circuit
signal
control board
power
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JP2000059316A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Masaki Imai
雅基 今井
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から遊技機内の1の電気回路内に進入し
たノイズ等の悪要因が他の電気回路にも悪影響を及ぼす
ことを防止し得る遊技機を提供する。 【解決手段】 トランジスタ501〜506までは電圧
Vccによる系統の電源を用いていたが、トランジスタ5
01〜506以降においては、電圧AVccによる系統の
電源が用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
コイン遊技機あるいはスロットマシンなどで代表される
遊技機に関する。詳しくは、電気信号情報に応じて表示
を変化させ得る可変表示手段や電気信号情報に応じて音
声を発生する音声発生手段等の電気部品を備えた遊技機
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として従来から一般的に
知られているものに、たとえば、パチンコ遊技機、コイ
ン遊技機またはスロットマシン等のように、電気部品の
一例として、CRT(Cathode Ray Tube)またはLC
D(Liquid Crystal Display)等を用いて遊技の状態
に応じて映像が変化する可変表示手段およびスピーカ等
を用いて遊技の状態に応じて音声を発生する音声発生手
段を備えたものがある。
【0003】そして、たとえば、上記音声発生手段は音
声制御基板に接続され、音声制御基板から発信されてき
た電気信号を受信して音声を発生している。この音声制
御基板は、音声発生手段に音声を発生させるためにアナ
ログ信号を発信するようにアナログ回路を制御する音声
合IC(Integration Circuit)と、遊技を制御する遊
技制御基板から発信されてきたデジタル信号を受信し、
該電気信号を演算処理して音声を発生させるためのデジ
タル信号を音声合成ICに発信する音声制御用CPU
(Central Process Unit)とを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の音声制御基
板においては、音声合成ICと音声制御用CPUとが1
つの信号ラインで形成されているため、アナログ回路に
ノイズが発生した場合、音声合成ICを介してデジタル
回路である音声制御用CPUにまでその影響が生じ、音
声制御用CPUの故障につながるような不都合な現象が
発生することがある。また、音声制御用CPUにおいて
発生したノイズが音声合成ICに伝達され、音声発生手
段から発生される音声に雑音が混在することもある。
【0005】また、音声合成ICと音声制御用CPUと
が1つの信号ラインで形成された従来の遊技機において
は、たとえば、音声制御用CPUで用いる電力の電圧と
音声合成ICで用いる電力の電圧の許容差が0.5Vの
場合、音声制御用CPUで用いる電力の電圧が4.7V
となり、音声合成ICで用いる電力の電圧が5.2Vと
なるような事態が生じれば、電圧差が許容誤差0.5V
を超えた0.7Vとなるため、音声制御用CPUから音
声合成ICへ正確な電気信号情報の伝達がなされなくな
るおそれがあり、スピーカの正確な動作の確実性が損な
われる。
【0006】この発明は上述の問題に鑑みてなされたも
のであって、電気回路同士の間の相互干渉を防止するこ
とにより、外部から遊技機内の1の電気回路内に進入し
たノイズ等の悪要因が他の電気回路にも悪影響を及ぼす
ことを防止し得る遊技機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、電気信号情報により動作する電気部品と、該電気部
品を制御する電気部品制御手段とを備え、該電気部品制
御手段が、第1の電源系統から供給された電力により動
作して、前記電気部品を制御するための電気信号情報を
出力する第1の電気回路と、第2の電源系統から供給さ
れた電力により動作して、前記第1の電気回路から与え
られた前記電気信号情報に従って前記電気部品を制御す
る第2の電気回路と、前記第1の電気回路から前記第2
の電気回路へ前記電気信号情報を伝達する電気信号情報
伝達手段とを含み、前記電気信号情報伝達手段が、前記
第1の電気回路により前記第1の電源系統から供給され
た電力を用いて出力された前記電気信号情報を、前記第
2の電源系統から供給された電力を用いて前記第2の電
気回路に伝達する機能を有している。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記第1の電気回路がデジタ
ル回路からなり、前記第2の電気回路がアナログ回路を
含んでいる。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は請求項2に記載の発明の構成に加えて、遊技の進行を
制御するための遊技制御手段を備え、前記第1の電気回
路が、前記遊技制御手段が出力した指令情報に応じて前
記電気部品を制御するための処理を行うとともに前記電
気信号情報を出力する中央演算処理手段を含み、前記第
2の電気回路が、前記電気信号情報にしたがって前記電
気部品を動作させるアナログ信号を出力する電気部品制
御用集積回路を含んでいる。
【0010】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記電
気部品が前記電気信号情報に応じて映像を表示する可変
表示手段を含んでいる。
【0011】請求項5に記載の本発明は、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記電
気部品が前記電気信号情報に応じて音声を発生し得る音
声発生手段を含んでいる。
【0012】請求項6に記載の本発明は、請求項1〜請
求項5のいずれかに記載の本発明の構成に加えて、前記
電気信号情報伝達手段がトランジスタを含んでいる。
【0013】請求項7に記載の本発明は、請求項1〜請
求項6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記電
気部品制御手段が前記第2の電気回路に供給するための
電力を作成する電力作成手段を含んでいる。
【0014】請求項8に記載の本発明は、請求項7に記
載の発明の構成に加えて、前記電気部品制御手段に電力
を供給する電力供給基板をさらに備え、前記第1の電源
系統の電力および前記電力作成手段が所定の電力を作成
するための電力が、前記電力供給基板からそれぞれ別個
に供給される。
【0015】請求項9に記載の本発明は、請求項1〜請
求項8のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第
1の電気回路に供給される電力の電圧と前記第2の電気
回路に供給される電力の電圧とが略同一である。
【0016】請求項10に記載の本発明は、請求項1〜
請求項9のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記
第2の電源系統に供給される電力が、電気部品を動作さ
せるために必要な電力を含んでいる。
【0017】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、以下の作用
がある。電気部品は電気信号情報により動作する。電気
部品制御手段により電気部品は制御される。第1の電源
系統から供給された電力により動作する第1の電気回路
の働きにより、前記電気部品を制御するための電気信号
情報が出力される。第2の電源系統から供給された電力
により動作する第2の電気回路の働きにより、前記第1
の電気回路から与えられた電気信号情報に従って前記電
気部品が制御される。電気信号情報伝達手段の働きによ
り、前記第1の電気回路から前記第2の電気回路へ前記
電気信号情報が伝達される。また、この電気信号情報伝
達手段は、前記第1の電気回路により前記第1の電源系
統から供給された電力を用いて出力された前記電気信号
情報を、前記第2の電源系統から供給された電力を用い
て前記第2の電気回路に伝達する。
【0018】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、デジタル回路である前
記第1の電気回路は、ノイズが発生し易いアナログ回路
を含む前記第2の電気回路の電流が遮断される。
【0019】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、以下の
作用が生じる。遊技制御手段の働きにより、遊技の進行
が制御される。前記第1の電気回路の中央演算処理手段
の働きにより、前記遊技制御手段が出力した指令情報に
応じて前記電気部品を制御するための処理が行われると
ともに前記電気信号情報が出力される。前記第2の電気
回路の電気部品制御用集積回路の働きにより、前記電気
信号情報にしたがって前記電気部品を動作させるアナロ
グ信号が出力される。
【0020】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
可変表示手段の働きにより、前記電気部品は前記電気信
号情報に応じて映像を表示する。
【0021】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
音声発生手段の働きにより、前記電気部品は前記電気信
号情報に応じて音声を発生する。
【0022】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記電気信号情報伝達手段としてのトランジスタによ
り、1方向の信号伝達が行われる。
【0023】請求項7に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項6のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記電気部品制御手段の前記電力作成手段の働きによ
り、前記第2の電気回路に供給するための電力が作成さ
れる。
【0024】請求項8に記載の本発明によれば、請求項
7に記載の発明の作用に加えて、前記電気部品制御手段
に電力を供給する電力供給基板の働きにより、前記第1
の電源系統の電力および前記電力作成手段が所定の電力
を作成するための電力がそれぞれ別個に供給される。
【0025】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項8のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記第1の電気回路と前記第2の電気回路とは同一の電
圧の電源により駆動する。
【0026】請求項10に記載の本発明によれば、請求
項1〜請求項9のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、第2の電源系統に供給される電力により、電気部品
が動作する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機やス
ロットマシンなどであってもよく、遊技機であれば、す
べての遊技機に適用することが可能である。
【0028】図1は、本発明に係る遊技機の一例におけ
るパチンコ遊技機1の正面図である。図1を参照して、
パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2
を有する。このガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着
脱自在に取付けられている。また、ガラス扉枠2の下部
表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部に
は、打球供給皿3から溢れた玉を貯留する余剰玉受皿4
と、遊技者が打球操作するための操作ノブ5とが設けら
れている。操作ノブ5を遊技者が操作することにより、
打球供給皿3内に貯留されているパチンコ玉を1個ずつ
発射することができる。遊技領域7の中央には、識別情
報の一例となる特別図柄を可変表示させる可変表示装置
8が設けられている。この可変表示装置8には、打玉の
通過ゲート11の通過に伴って普通図柄が可変表示され
る普通図柄用の可変表示器10と、4つのLED(Ligh
t emit diode)からなる始動記憶表示器18とが設けら
れている。さらに、可変表示装置8の下方には、始動口
14が構成された始動用電動役物15と、開閉板20の
傾動により打玉の入賞可能な開放状態となる可変入賞球
装置19とが設けられている。始動用電動役物15に
は、羽根部材150が左右に設けられている。また、一
般入賞口として、可変表示装置8の上部や、可変入賞球
装置19の左右に入賞口24がそれぞれ設けられてい
る。また、26は、打込まれた打玉がいずれの入賞口や
可変入賞球装置にも入賞しなかった場合にアウト玉とし
て回収するアウト口であり、25は装飾ランプである。
【0029】遊技領域7の外周には枠ランプとしての遊
技効果LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28
cと、賞球の払出し時に点灯する賞球ランプ51と、玉
切れ中に点灯する玉切れランプ52と、賞球の未払出時
に点灯する未払出賞球有ランプ29とが設けられてお
り、遊技領域7の上部の左右にはステレオ音の音声など
の効果音を発生するためのスピーカ27,27が設けら
れている。
【0030】可変表示装置8は、中央の可変表示部9に
複数種類の特別図柄や遊技の演出効果を高めるためのキ
ャラクタ、所定のメッセージなどを画像表示可能に構成
されている。たとえば、可変表示部9は、その表示状態
が切り替わることによって、図示のように、左中右の特
別図柄を可変表示可能な3つの可変表示領域100a,
100b,100cが画像表示され得る。各可変表示領
域100a,100b,100cでは、始動入賞が発生
したことを条件として、複数種類の特別図柄が上から下
に向かってスクロール表示される。その後、所定時間が
経過して図柄のスクロールが停止して可変表示が終了し
た結果、大当り図柄のゾロ目(たとえば777)が表示
されれば大当りとなる。大当りとなれば、可変入賞球装
置19の開閉板20が傾動して大入賞口が開口する。こ
れにより、打玉を大入賞口に入賞させることが可能な遊
技者にとって有利な第1の状態に制御され、遊技状態が
遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り状態)とな
る。
【0031】可変入賞球装置19の大入賞口内部には可
変入賞球装置19に入賞した玉を検出するカウントスイ
ッチ23が設けられている。また、大入賞口内は、特定
入賞領域と通常入賞領域とに区分されており、特定入賞
領域には、V入賞を検出するVカウントスイッチ22が
設けられている。特定入賞領域に入賞した入賞玉はVカ
ウントスイッチ22により検出された後、カウントスイ
ッチ23により検出される。一方、通常入賞領域に入賞
した通常入賞玉は大入賞口内においてはカウントスイッ
チ23のみにより検出される。可変入賞球装置19に入
賞した入賞玉がカウントスイッチ23により検出される
毎に15個の賞球が払出される。
【0032】可変入賞球装置19の第1の状態は、大入
賞口に進入した打玉の数が所定個数(たとえば9個)に
達した場合、または所定期間(たとえば30秒間)経過
した場合のうちのいずれか早い方の条件が成立した場合
に一旦終了して開閉板20が閉成する。これにより、可
変入賞球装置19は打玉を入賞させることが不可能な遊
技者にとって不利な第2の状態に制御される。そして、
可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に
進入した打玉が特定入賞領域に特定入賞し、Vカウント
スイッチ22により検出されたことを条件として、再
度、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続
制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数
はたとえば16回と定められている。繰返し継続制御に
おいて、可変入賞球装置19が第1の状態にされている
状態がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限
回数が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラウ
ンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第1
の状態にされ得る。なお、カウントスイッチ23による
検出個数と、ラウンド回数とは、7セグメント表示器よ
りなる個数表示器80aにより表示される。
【0033】可変表示装置8の下方には始動用電動役物
15が設けられている。この始動用電動役物15の中央
には羽根部材150が設けられた始動口14が構成さ
れ、その両サイドには通過ゲート11が構成されてい
る。左右2つの通過ゲート11のうちの一方にはゲート
スイッチ12(図6参照)が設けられており、打玉がそ
のゲートスイッチ12により検出されることを条件とし
て、普通図柄用表示器10が可変開始される。なお、普
通図柄用表示器10が可変表示している最中にさらに打
玉がゲートスイッチ12で検出された場合には、「4」
を記憶数の上限として通過球が記憶されてその記憶数が
普通図柄用の始動記憶表示器(図示省略)においてLE
Dの点灯数により表示される。
【0034】普通図柄用表示器10は7セグメントLE
Dで構成されている。普通図柄用表示器10の表示結果
が7になれば「当り」となり、それ以外となれば「ハズ
レ」となる。普通図柄用表示器10に「当り」の表示結
果が導出されると、始動用電動役物15に設けられた左
右1対の羽根部材150が1回開成する。これにより始
動用電動役物15が開放状態となって打玉がより始動入
賞しやすくなる。始動用電動役物15が開放状態にある
際に打玉が1つ始動入賞すれば、羽根部材150が元の
位置まで閉成して打玉が始動入賞しにくい状態に戻る。
また、始動用電動役物15が開放状態となってから所定
の開放期間が経過すれば、始動入賞が発生しなくとも羽
根部材150が元の位置まで閉成して開放状態は終了す
る。なお、後述する確率変動状態においては、始動用電
動役物15は2回開成し、かつ、1回の開成期間が延長
される。
【0035】始動口14に入賞した始動入賞玉は遊技盤
6に設けられた始動口スイッチ17(図4参照)により
検出される。始動入賞玉が始動口スイッチ17で検出さ
れると所定数の賞球が払出されるとともに、その検出出
力に基づいて可変表示装置8が可変開始される。可変表
示装置8が可変表示中に始動口スイッチ17により検出
された始動入賞は、「4」を記憶数の上限として記憶さ
れてその記憶数が始動記憶表示器18においてLEDの
点灯数により表示される。
【0036】可変表示装置8に表示された大当りの結果
が特定の確変図柄(たとえば数字図柄の「7」)により
構成されるものである場合には、その大当りに基づく特
定遊技状態の終了後に、通常時(通常遊技状態)に比べ
て大当りが発生する確率が高く変動した確率変動状態と
なる。以下、確変図柄による大当りを確変大当りとい
う。通常遊技状態中に一旦、確変大当りが発生すると、
少なくとも予め定められた確変継続回数(たとえば、1
回、あるいは2回)大当りが発生するまで確率変動状態
に継続制御される。また、確率変動状態中に確変大当り
が発生すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回
数が計数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大
当りが発生するまで確率変動状態が継続する。そして、
確変継続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確変図
柄によるものであった場合には、確率変動の生じていな
い通常遊技状態に戻る。
【0037】したがって、確率変動状態の継続制御に制
限を設けない場合には、少なくとも確変継続回数に達し
た大当りが確変大当りである限り、無制限に確率変動状
態が継続する。このパチンコ遊技機1の場合には、ある
程度、確率変動状態が継続すれば、一旦、確率変動状態
への継続制御を終了させるべく、確率変動状態中に確変
大当りが連続的に発生する回数について、上限回数が設
定されている。そして、この上限回数に基づいて大当り
の表示態様が非確変大当りとされた場合には、その時点
で確率変動状態の継続制御が強制的に終了する。なお、
確変図柄での大当りを禁止する制限が行なわれること
は、リミッタの作動と呼ばれる。
【0038】確率変動状態においては、普通図柄の当り
確率が高くなるとともに、普通図柄の可変表示が開始し
てからその表示結果が導出表示されるまでの可変表示期
間(変動時間)が短縮される。さらに、確率変動状態に
おいては、普通図柄の当りによって始動用電動役物15
が開成する回数が1回から2回に増加するともに、1回
の開成期間が0.2秒から1.4秒に延長される。
【0039】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて図2を用いて説明する。可変表示装置8の背面で
は、図2に示すように、機構板36の上部に景品玉タン
ク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に
設置された状態でその上方から景品玉が景品玉タンク3
8に供給される。景品玉タンク38内の景品玉は、誘導
樋39を通って玉払出装置に至る。
【0040】機構板36には、中継基板30を介して可
変表示部9を制御する可変表示制御ユニット129、基
板ケース32に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ
などが搭載された遊技制御基板(主基板)31、可変表
示制御ユニット129と遊技制御基板31との間の信号
を中継するための中継基板33、電源基板910(図9
参照)を収容する電源ユニットボックス319、および
景品玉の払出制御を行なう賞球制御用マイクロコンピュ
ータなどが搭載された賞球制御基板37が設置されてい
る。さらに、機構板36の下部には、モータの回転力を
利用して打球を遊技領域7に発射する打球発射装置34
と、ランプ制御基板35とが設置されている。
【0041】図3はパチンコ遊技機1の機構板36を背
面から見た背面図である。機構板36の右上方には、電
源ユニットボックス319が設けられている。この電源
ユニットボックス319内に収容された電源基板910
(図9参照)は、電圧の異なる複数の電源を生成する。
【0042】誘導樋39を通った玉は、図3に示される
ように、玉切れ検出スイッチ187(187a,187
b)を通過して玉供給樋186(186a,186b)
を経て玉払出装置97に至る。なお、誘導樋39には玉
切れを玉切れスイッチ187よりも上流側で検出する玉
切れ検出スイッチ167が設けられている。
【0043】玉払出装置97から払出された玉は、連絡
口45を通ってパチンコ遊技機1の前面に設けられてい
る打球操供給皿3に供給される。連絡口45の側方に
は、パチンコ遊技機1の前面に設けられている余剰玉受
皿4に連通する余剰玉通路46が形成されている。入賞
に基づく玉が多数払出されて打球供給皿3が満杯にな
り、ついには玉が連絡口45に到達した後さらに玉が払
出されると玉は、余剰玉通路46を経て余剰玉受皿4に
導かれる。さらに玉が払出されると、感知レバー47が
満タンスイッチ48を押圧して満タンスイッチ48がオ
ンする。その状態では、玉払出装置97内の払出モータ
の回転が停止して玉払出装置97の動作が停止するとと
もに、必要に応じて打球発射装置34の駆動も停止す
る。賞球の払出制御のために、始動口スイッチ17、V
カウントスイッチ22およびカウントスイッチ23、お
よび、各種入賞口に入賞した入賞玉を遊技盤裏面側の集
合樋で一括して検出する入賞球検出スイッチからの信号
が、遊技制御基板31に送られる。遊技制御基板31に
それらのスイッチのオン信号が送られると、遊技制御基
板31から賞球制御基板37に対して各入賞口に対応し
て定められた賞球数を指定する賞球個数コマンドが送ら
れる。
【0044】図4は、パチンコ遊技機1の制御回路を説
明するためのブロック図である。図4には、制御基板と
して、遊技制御基板(主基板)31と、ランプ制御基板
35と、賞球制御基板37と、音声制御基板70と、表
示制御基板80と、発射制御基板91とが示されてい
る。
【0045】遊技制御基板31、賞球制御基板37、ラ
ンプ制御基板35、音声制御基板70、発射制御基板9
1および表示制御基板80には、マイクロコンピュータ
等が搭載されている。各制御基板31,37,35,7
0,80では、パチンコ遊技機1の電源の投入時に、制
御基板に設けられたRAM内のデータを初期化する等の
初期化処理が行なわれ、賞球制御基板37、ランプ制御
基板35、音声制御基板70、表示制御基板80は、初
期化処理が終了した時点で、遊技制御基板31からのコ
マンドを有効に受付け可能となる。
【0046】遊技制御基板31は、パチンコ遊技機1の
遊技制御を司る遊技制御用マイクロコンピュータ(以
下、遊技制御用マイコンと略す)53が搭載された基板
であり、他の制御基板35,37,70,80は遊技制
御基板31から各々に出力される制御コマンド(ランプ
制御コマンド、賞球制御コマンド、音声制御コマンド、
表示制御コマンド)に基づいた制御動作を実行する。こ
れらの制御コマンドのうち、ランプ制御コマンドと音声
制御コマンドと表示制御コマンドについては共通化され
た共通コマンドがあり、この共通コマンドについては、
遊技制御基板31から各制御基板35,70,80に対
して同一時期に出力される。
【0047】遊技制御基板31から制御コマンドが出力
される場合には、それに伴って、コマンドの有効期間を
示すINT信号(ストローブ信号)が出力される。IN
T信号は、無効状態では信号がハイレベル(オフ状態)
となり、有効状態では信号がロウレベル(オン状態)と
なる。
【0048】遊技制御基板31には、遊技制御用マイコ
ン53の他、各スイッチからの信号を遊技制御用マイコ
ン53に与えるスイッチ回路58と、ソレノイド16,
21を遊技制御用マイコン53からの指令に従って駆動
するソレノイド回路59と、電源投入時に遊技制御用マ
イコン53をリセットするための初期リセット回路63
と、遊技制御用マイコン53から与えられるアドレス信
号をデコードしてI/Oポート部(図示省略)のうちの
いずれかの1/Oポートを選択するための信号を出力す
るアドレスデコード回路67と、遊技制御用マイコン5
3から与えられるデータに従って大当りの発生を示す大
当り情報、可変表示装置8の始動回数を示す始動情報、
確率変動が生じたことを示す確変情報をホール管理コン
ピュータなどのホストコンピュータに対して出力する情
報出力回路64を含む。なお、さらに、遊技制御基板3
1には、図15を用いて後述するように、電源電圧を監
視する電源監視手段が設けられている。
【0049】遊技制御用マイコン53は、遊技制御用の
プログラムなどを記憶するROM54と、ワークメモリ
として使用されるRAM55と、遊技制御用のプログラ
ムに従って制御動作を行なうCPU56とを含む。これ
らのうち、RAM55については、電源基板910から
のバックアップ用電源によってバックアップされてお
り、不意に停電が発生しても所定時間はそのRAMデー
タが保持される。
【0050】スイッチ回路58には、ゲートスイッチ1
2、始動口スイッチ17、カウントスイッチ23、Vカ
ウントスイッチ22、入賞球検出スイッチ99などが接
続されており、これらの各スイッチからの検出信号がス
イッチ回路58を介して遊技制御用マイコン53に入力
される。
【0051】賞球制御基板37には玉払出装置97やカ
ードユニット50が接続されている。賞球制御基板37
は遊技制御基板31から出力される賞球制御コマンドに
基づいて玉払出装置97を駆動し賞球を払出す制御を行
なう。さらに賞球制御基板37は、カードユニット50
から出力される制御信号に基づいて貸玉を払出す制御を
行なう。
【0052】音声制御基板72にはスピーカ27が接続
されている。音声制御基板70は遊技制御基板31から
出力される音声制御コマンドに基づき、スピーカ27か
ら種々の効果音を出力させる制御を行なう。
【0053】ランプ制御基板35には、遊技効果LED
28aや遊技効果ランプ28b,28c、賞球ランプ5
1、玉切れランプ52、普通図柄用の可変表示器10、
特別図柄用の始動記憶表示器18、普通図柄用の始動記
憶表示器、装飾ランプ25、未払出賞球有りランプ29
といった多数のランプ・LEDが接続される。ただし、
図4ではこれらの接続状況の図示は省略している。ラン
プ制御基板35は遊技制御基板31から出力されるラン
プ制御コマンドに基づいてこれらのランプ・LEDを制
御する。
【0054】表示制御基板80には、特別図柄用の可変
表示装置8が接続される(図示省略)。表示制御基板8
0は、遊技制御基板31から出力される表示制御コマン
ドに従い可変表示装置8の可変表示部9に所定の画像を
表示させる。
【0055】発射制御基板91には駆動モータ94と操
作ノブ(打球操作ハンドル)5とが接続されている。発
射制御基板91は操作ノブ5の操作量に応じた速度で打
球が打球発射装置(図示省略)から発射されるように、
駆動モータ94を駆動制御する。
【0056】図5は、表示制御基板80内の回路構成
を、可変表示装置8で画像表示するためのCRT82お
よび遊技制御基板31の出力ポート(ポートA,B)5
71,572および出力バッファ回路63とともに示す
ブロック図である。出力ポート571からは表示制御コ
マンドとして8ビット×2のデータが出力され、出力ポ
ート572からは1ビットのINT信号(ストローブ信
号)が出力される。
【0057】表示制御用CPU101は、制御データR
OM102に格納されたプログラムに従って動作し、遊
技制御基板31からノイズフィルタ107および入力バ
ッファ回路105を介してINT信号が入力されると、
入力バッファ回路105を介して表示制御コマンドを受
信する。入力バッファ回路105として、たとえば、汎
用ICである74HC244を使用することができる。
なお、表示制御用CPU101がI/Oポートを内蔵し
ていない場合は、入力バッファ回路105と表示制御用
CPU101との間に、I/Oポートが設けられる。
【0058】表示制御用CPU101は、受信した表示
制御コマンドに従って、CRT82に表示される画面の
表示制御を行なう。具体的には、表示制御コマンドに応
じた指令をVDP103に与える。VDP103は、キ
ャラクタROM86から必要なデータを読出す。VDP
103は、入力したデータに従ってCRT82に表示す
るための画像データを生成し、その画像データをVRA
M87に格納する。そして、VRAM87内の画像デー
タは、R,G,B信号に変換され、トランジスタ508
〜509を介してさらにアナログ信号に変換されてCR
T82に出力される。
【0059】なお、図5には、VDP103をリセット
するためのリセット回路83、VDP103に動作クロ
ックを与えるための発振回路85、および使用頻度の高
い画像データ(人物、動物、または文字、図形もしくは
記号などからなる画像)を格納するキャラクタROM8
6も示されている。
【0060】さらに、図5に示された構成では、表示制
御基板80において、リセットスイッチ110の出力が
入力ポートに導入されている。表示制御用CPU101
は、エラー発生後にリセットスイッチ110が押圧され
たことを検出すると、制御をエラー発生前の状態に戻
す。
【0061】エラーとして、たとえば、遊技制御基板3
1から受信した表示制御コマンドが異常であった(未定
義コマンドなど)場合などがある。表示制御用CPU1
01がエラー発生後でも表示制御コマンドを受信して記
憶するように構成されていれば、リセットスイッチ11
0の押圧に基づいて、記憶している受信コマンドに基づ
く表示制御を行なうようにすることによって、エラー発
生が遊技演出に及ぼす影響を小さくすることができる。
【0062】入力バッファ回路105は、遊技制御基板
31から表示制御基板80へ向かう方向にのみ信号を通
過させることができる。したがって、表示制御基板80
側から遊技制御基板31側に信号が伝わる余地はない。
表示制御基板80内の回路に不正改造が加えられても、
不正改造によって出力される信号が遊技制御基板31側
に伝わることはない。なお、出力ポート571,572
の出力をそのまま表示制御基板80に出力してもよい
が、単方向にのみ信号伝達可能な出力バッファ回路63
を設けることによって、遊技制御基板31が表示制御基
板80への一方向性の信号伝達をより確実にすることが
できる。また、高周波信号を遮断するノイズフィルタ1
07として、たとえば3端子コンデンサやフェライトビ
ーズが使用されるが、ノイズフィルタ107の存在によ
って、表示制御コマンドに基板間でノイズが乗ったとし
ても、その影響は除去される。
【0063】また、図示のように、表示制御手段(可変
表示制御手段)としての表示制御用CPU101は、遊
技制御手段としてのCPU56が搭載された遊技制御基
板31とは別の基板に搭載されている。これにより、遊
技制御基板31のコンパクト化が図られている。
【0064】図6は、遊技制御基板31における音声制
御コマンドの信号送信部分および音声制御基板70の構
成例を示すブロック図である。音声制御基板70には制
御用CPU701、ROM711、RAM712等が設
けられている。図示のように、音制御手段としての制御
用CPU701は、遊技制御手段としてのCPU56が
搭載された遊技制御基板31とは別の基板に搭載されて
いる。これにより、遊技制御基板31のコンパクト化が
図られている。
【0065】この実施の形態では、遊技進行に応じて、
遊技領域7の外側に設けられたスピーカ27の音声出力
を指示するための音声制御コマンドが遊技制御基板31
から音声制御基板70に出力される。図6に示すよう
に、音声制御コマンドは、遊技制御用マイコン53にお
ける出力ポート(出力ポートC,D)573,574か
ら出力される。出力ポート573からは制御コマンドデ
ータとして8ビット×2のデータが出力され、出力ポー
ト574からは1ビットのINT信号(ストローブ信
号)が出力される。音声制御基板70において、遊技制
御基板31からの各信号は、入力バッファ回路705を
介して音声制御用CPU701に入力される。なお、音
声制御用CPU701がI/Oポートを内蔵していない
場合には、入力バッファ回路705と音声制御用CPU
701との間に、I/Oポートが設けられる。
【0066】たとえば、デジタルシグナルプロセッサに
よる音声合成回路702は、トランジスタ501〜50
6を介して受けた音声制御用CPU701の指示に応じ
た音声や効果音を発生し、音量切換回路703に出力す
る。音量切換回路703と、音声制御用CPU701の
出力レベルを、設定されている音量に応じたレベルにし
て音量増幅回路704に出力する。音量増幅回路704
は、増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。
【0067】入力バッファ回路705として、たとえ
ば、汎用のCMOS−ICである74HC244が用い
られる。74HC244のイネーブル端子には、常にロ
ーレベル(GNDレベル)が与えられている。よって、
各バッファの出力レベルは、入力レベルすなわち遊技制
御基板31からの信号レベルに確定している。よって、
音声制御基板70側から遊技制御基板31側に信号が伝
わる余地はない。したがって、音声制御基板70内の回
路に不正改造が加えられたとしても、不正改造によって
出力される信号が遊技制御基板31側に伝わることはな
い。なお、入力バッファ回路705の入力側にノイズフ
ィルタを設けてもよい。
【0068】また、遊技制御基板31側において、出力
ポート574,575の外側にはバッファ回路67が設
けられている。バッファ回路67として、たとえば、汎
用のCMOS−ICである74HC244が用いられ
る。イネーブル端子には常にローレベル(GNDレベ
ル)が与えられている。このような構成によれば、外部
から遊技制御基板31の内部に入力される信号が阻止さ
れるので、音声制御基板70から遊技制御基板31に信
号が与えられる可能性がある信号ラインをさらに確実に
なくすことができる。
【0069】さらに、図6に示された構成では、音声制
御基板70において、リセットスイッチ710の出力が
入力ポートに導入されている。音声制御用CPU701
は、エラー発生後にリセットスイッチ710が押圧され
たことを検出すると、制御をエラー発生前の状態に戻
す。
【0070】エラーとして、たとえば遊技制御基板31
から受信した音声制御コマンドが異常であった場合(未
定義コマンドなど)などがある。音声制御用CPU70
1がエラー発生後でも音声制御コマンドを受信して記憶
するように構成されていれば、リセットスイッチ710
の押圧に基づいて、記憶している受信コマンドに基づく
音声制御を行なうようにすることによって、エラー発生
が遊技演出に及ぼす影響を小さくすることができる。
【0071】音声制御基板70のROM(図示省略)に
は、各種音声制御用のコマンドデータに応じた音声を音
声合成回路(音声合成用LSI:たとえば、デジタルシ
グナルプロセッサ)702に発生させるための制御デー
タが格納されている。音声制御用CPU701は、受信
した各種音声制御コマンドデータに対応した制御データ
をROMから読出す。
【0072】この実施の形態では、音声合成回路702
は、転送リクエスト信号(SIRQ)、シリアルクロッ
ク信号(SICK)、シリアルデータ信号(SI)およ
び転送終了信号(SRDY)によって制御される。音声
合成回路702は、SIRQがローレベルになると、S
ICKに同期してSIを1ビットずつ取込み、SRDY
がローレベルになるとそれまでに受信した各SIからな
るデータを1つの音声再生用データと解釈する。なお、
音声合成回路702は、SIによって制御データを受信
すると、受信した制御データに応じた音声を発生する。
【0073】図7は、遊技制御基板31およびランプ制
御基板35における信号送受信部分を示すブロック図で
ある。この実施の形態では、遊技効果LED28a、遊
技効果ランプ28b,28c、賞球ランプ51、玉切れ
ランプ52、可変表示器10、始動記憶表示器18、装
飾ランプ25、未払出賞球有りランプ29等の点灯/消
灯を指示するランプ制御コマンドが遊技制御基板31か
ら出力される。
【0074】ランプ制御基板35には、制御用CPU3
51、ROM352、RAM353およびトランジスタ
を含む回路600等が設けられている。図示のように、
ランプ制御手段としての制御用CPU351は、遊技制
御手段としてのCPU56が搭載された遊技制御基板3
1とは別の基板に搭載されている。これにより、遊技制
御基板31のコンパクト化が図られている。
【0075】ランプ制御コマンドは、遊技制御用マイコ
ン53におけるI/Oポート部57の出力ポート(出力
ポートE,F)575,576から出力される。出力ポ
ート575は制御コマンドデータとしての8ビット×2
ビットのデータを出力し、出力ポート576は1ビット
のINT信号(ストローブ信号)を出力する。ランプ制
御基板35において、遊技制御基板31から出力される
ランプ制御コマンドが、入力バッファ回路355を介し
てランプ制御用CPU351に入力される。なお、ラン
プ制御用CPU351がI/Oポートを内蔵していない
場合には、入力バッファ回路355とランプ制御用CP
U351との間に、I/Oポートが設けられる。
【0076】ランプ制御用CPU351は、各ランプ制
御コマンドに応じて定義されているランプの点灯/消灯
パターンに従い、各ランプ・LEDに対して点灯/消灯
信号を出力する。なお、点灯/消灯パターンは、ROM
352に記憶されている。
【0077】入力バッファ回路355として、たとえ
ば、汎用のCMOS−ICである74HC244が用い
られる。74HC244のイネーブル端子には、常にロ
ーレベル(GNDレベル)が与えられている。よって、
各バッファの出力レベルは、入力レベルすなわち遊技制
御基板31からの信号レベルに確定している。したがっ
て、ランプ制御基板35側から遊技制御基板31側に信
号が伝わる余地はない。たとえ、ランプ制御基板35内
の回路に不正改造が加えられたとしても、不正改造によ
って出力される信号が遊技制御基板31側に伝わること
はない。たとえば、ランプ制御基板35において、遊技
制御基板31の遊技制御用マイコン53に大当りを生じ
させるための不正信号を与えるような改造を行なったと
しても、不正信号を遊技制御基板31側に伝えることは
できない。なお、入力バッファ回路355の入力側にノ
イズフィルタを設けてもよい。
【0078】さらに、遊技制御基板31において、出力
ポート575,576の外側にバッファ回路62が設け
られている。バッファ回路62として、たとえば、汎用
のCMOS−ICである74HC244が用いられる。
イネーブル端子には常にローレベル(GNDレベル)が
与えられている。このような構成によれば、外部から遊
技制御基板31の内部に入力される信号が阻止されるの
で、ランプ制御基板35から遊技制御基板31に信号が
与えられる可能性がある信号ラインをより確実になくす
ことができる。
【0079】さらに、図7に示された構成では、ランプ
制御基板35において、リセットスイッチ360の出力
が入力ポートに導入されている。ランプ制御用CPU3
51は、エラー発生後にリセットスイッチ360が押圧
されたことを検出すると、制御をエラー発生前の状態に
戻す。
【0080】エラーとして、たとえば遊技制御基板31
から受信したランプ制御コマンドが異常であった(未定
義コマンドなど)場合がある。ランプ制御用CPU35
1がエラー発生後でもランプ制御コマンドを受信して記
憶するように構成されていれば、リセットスイッチ36
0の押圧に基づいて、記憶している受信コマンドに基づ
く表示制御を行なうことによって、エラー発生が遊技演
出に及ぼす影響を小さくすることができる。
【0081】なお、図7における、ランプ制御用CPU
351の内蔵出力ポートと各ランプ・LEDとの間の回
路600は、後述するトランジスタを含む回路511〜
517,520,530,541,542,550,5
56である。
【0082】図8は、賞球制御基板37および玉払出装
置97の構成要素などの賞球に関連する構成要素を示す
ブロック図である。賞球制御基板37には、制御用CP
U371と、ROM380と、RAM381と、I/O
ポート372(372a〜372g)と、入力バッファ
回路373と、エラー表示用LED374と、リセット
スイッチ(リセットSW)379とが設けられている。
このように、賞球制御手段(価値付与制御手段、または
払出制御手段)としての制御用CPU371は、遊技制
御手段としてのCPU56が搭載された遊技制御基板3
1とは別の基板に搭載されている。これにより、遊技制
御基板31のコンパクト化が図られている。
【0083】図8に示すように、各種入賞口に入賞した
入賞玉を遊技盤裏面側の集合樋で一括して検出する入賞
球検出スイッチ99と、満タンスイッチ48の検出信号
は、中継基板71を介して遊技制御基板31のI/Oポ
ート57に入力される。また、入賞球排出ソレノイド1
27は、遊技盤裏面の入賞球流下路の途中に設けられて
いる玉止め部材を駆動するものであって、玉止め部材に
入賞球が停止している状態で入賞球検出スイッチ99に
よって入賞球が検出される。なお、満タンスイッチ48
は、特に、余剰玉受皿4の満タンを検出するスイッチで
ある。
【0084】玉切れ検出スイッチ167および玉切れス
イッチ187(187a,187b)からの検出信号
は、中継基板72および中継基板71を介して遊技制御
基板31のI/Oポート57に入力される。玉切れ検出
スイッチ167は景品玉タンク38内の補給玉の不足を
検出するスイッチであり、玉切れスイッチ187は、景
品玉通路内の景品玉の有無を検出するスイッチである。
【0085】遊技制御基板31のCPU56は、玉切れ
検出スイッチ167または玉切れスイッチ187からの
検出信号が玉切れ状態を示しているか、または、満タン
スイッチ48からの検出信号が満タン状態を示している
と、球貸し禁止を指示する賞球制御コマンドを賞球制御
基板37に対して送出する。賞球制御基板37の賞球制
御用CPU371は、球貸し禁止を指示する賞球制御コ
マンドを受信すると、球貸し処理を停止する。
【0086】さらに、賞球カウントスイッチ301Aか
らの検出信号も、中継基板72および中継基板71を介
して遊技制御基板31のI/Oポート57に入力され
る。また、遊技制御基板31のI/Oポート57から入
賞球排出ソレノイド127への駆動信号は、中継基板7
1を介して入賞球排出ソレノイド127に供給される。
なお、賞球カウントスイッチ301Aは、玉払出装置9
7の賞球機構部分に設けられ、実際に払出された賞球を
検出する。
【0087】入賞があると、賞球制御基板37には、遊
技制御基板31の出力ポート(ポートG,H)577,
578から賞球個数を示す賞球制御コマンド(賞球個数
コマンド)が出力される。出力ポート577は8ビット
×2の制御コマンドデータを出力し、出力ポート578
は1ビットのINT信号(ストローブ信号)を出力す
る。賞球個数を示す賞球制御コマンドは、入力バッファ
回路373を介してI/Oポート372aに入力され
る。入力バッファ回路373における各バッファは、遊
技制御基板31から賞球制御基板37へ向かう方向にの
み信号を通過させることができる。したがって、賞球制
御基板37側から遊技制御基板31側に信号が伝わる余
地はない。賞球制御基板37内の回路に不正改造が加え
られても、不正改造によって出力される信号が遊技制御
基板31側に伝わることはない。なお、入力バッファ回
路373の入力側にノイズフィルタを設けてもよい。
【0088】また、遊技制御基板31側において、賞球
制御コマンドを出力する出力ポート577,578の外
側にバッファ回路68が設けられている。このような構
成によれば、外部から遊技制御基板31の内部に入力さ
れる信号が阻止されるので、賞球制御基板37から遊技
制御基板31に信号が与えられる可能性がある信号ライ
ンをより確実になくすことができる。
【0089】また、賞球制御用CPU371は、出力ポ
ート372gを介して、貸し玉数を示す球貸し個数信号
をターミナル基板160に出力し、ブザー駆動信号をブ
ザー基板75に出力する。ブザー基板75には図示しな
いブザーが搭載されている。さらに、出力ポート372
eを介して、エラー表示用LED374にエラー信号を
出力する。
【0090】さらに、賞球制御基板37の入力ポート3
72bには、中継基板72を介して、賞球カウントスイ
ッチ301Aの検出信号および球貸しカウントスイッチ
301Bの検出信号が入力される。球貸しカウントスイ
ッチ301Bは、実際に貸出された遊技球を検出する。
賞球制御基板37からの払出モータ289への駆動信号
は、出力ポート372cおよび中継基板72を介して玉
払出装置97の賞球機構部分における払出モータ289
に伝えられる。また、振分け用ソレノイド310を駆動
するための信号が、出力ポート372dおよび中継基板
72を介して振分け用ソレノイド310に伝えられる。
【0091】また、図8に示された構成では、リセット
スイッチ379の出力が入力ポート372bに導入され
ている。賞球制御用CPU371は、エラー発生後にリ
セットスイッチ379が押圧されたことを検出すると、
制御をエラー前の状態に戻す。
【0092】賞球制御用CPU371がエラー発生後で
も賞球制御コマンドを受信して記憶するように構成され
ていれば、リセットスイッチ379の押圧に基づいて、
記憶している受信コマンドに基づく賞球制御を行なうこ
とによって、遊技者に与えられる不利益をなくすことが
できる。
【0093】カードユニット50には、カードユニット
制御用マイクロコンピュータ(図示省略)が搭載されて
いる。残高表示基板74には、打球供給皿3の近傍に設
けられている度数表示LEDや球貸しスイッチ、返却ス
イッチが接続される。
【0094】残高表示基板74からカードユニット50
には、遊技者に操作に応じて、球貸しスイッチ信号およ
び返却スイッチ信号が賞球制御基板37を介して与えら
れる。
【0095】賞球制御基板37のCPU371は、賞球
カウントスイッチ301Aの検出信号をカウントするこ
とによって、払出した賞球数を計数するとともに、球貸
しカウントスイッチ301Bの検出信号をカウントする
ことによって、払出した貸玉数を計数する。
【0096】さらに、CPU371は、賞球カウントス
イッチ301Aおよび球貸しカウントスイッチ301B
の検出信号に基づいて玉を計数する動作と並行して、払
出モータ位置センサ286からの検出信号を利用して、
払出した賞球数および貸玉数を計数する。すなわち、玉
払出装置97では、玉繰出し用のスクリュー288が1
80度だけ回転して払出モータ位置センサ286が1回
ON/OFFするごとに玉が1つ払出されるように構成
されているために、この払出モータ位置センサ286の
出力信号の変化に基づいて払出した玉を間接的に検出
し、玉数を計数するのである。
【0097】なお、払出モータ位置センサ286に代え
て、ステッピングモータである払出モータ289のステ
ップパルス数を検出することで、スクリュー288の払
出動作量(回転量)を検出し、これにより間接的に玉の
払出しを検出するようにしてもよい。ただし、スクリュ
ー288の回転を直接検出する払出モータ位置センサ2
86を用いる方が、精度の高い検出結果を得ることがで
きるという利点がある。ステッピングモータのステップ
パルス数に基づいてスクリュー288の払出動作量(回
転量)を検出する場合には1ステップ当りの制御量が何
らかの要因で変化すると、検出される動作量に誤差が生
じてしまうためである。
【0098】ところで、払出モータ位置センサ286の
出力信号に基づいて玉数を計数すると、スクリュー28
8からの玉の落下を待って検出信号が出力されるカウン
トスイッチ301A,301Bの出力信号に基づいて玉
を計数するよりも迅速に計数動作を進めることができる
が、スクリュー288内に整列された玉と玉との間に無
用な隙間が空いていて、スクリュー288が半回転した
ときに玉が払出されなかった場合であっても玉が1つ払
出されたものとみなされるという欠点がある。あるい
は、球噛みその他の原因によって実際には玉が払出され
なかった場合であっても玉が1つ払出されたものとみな
されてしまう。
【0099】このため、CPU371は、この払出モー
タ位置センサ286の出力信号に基づいて計数された玉
数が払出予定数に達した後、一旦、スクリュー288の
回転を止め、カウントスイッチ301A,Bの検出信号
に基づいた計数結果を参照して、間違いなく予定通りの
玉の払出しがあったか否かを確認し、払出数が不足する
場合には、再度、スクリュー288を回転させて不足分
の玉を払出す制御を行なう。
【0100】このような2段階の制御をすることによっ
て、払出モータ位置センサ286の検出出力に基づいて
計数される玉(賞球または貸玉)の数が払出予定数に至
るまでは、スクリュー288を高速回転させて連続的に
玉を払出すことで、玉の払出しを迅速にすることがで
き、また、それにより払出しが不足するような場合で
も、後にその不足分の払出しを行なうことよって払出し
を正確にすることができる。
【0101】賞球制御基板37から発射制御基板91に
は、打玉の発射状態を制御するための発射制御信号が与
えられる。発射制御基板91においては、発射制御信号
がLOWレベルである場合に、打玉の発射が禁止され、
打玉の発射が不可能な状態に制御される。一方、発射制
御信号がHIGHレベルである場合には、打玉の発射が
許容され、打玉の発射が可能な状態に制御される。
【0102】また、カードユニット50から残高表示基
板74には、プリペイドカードの残高を示すカード残高
表示信号および球貸し可表示信号が賞球制御基板37を
介して与えられる。カードユニット50と賞球制御基板
37との間では、ユニット操作信号(BRDY信号)、
球貸し要求信号(BRQ信号)、球貸し完了信号(EX
S信号)およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)が
I/Oポート372fを介してやり取りされる。
【0103】パチンコ遊技機1の電源が投入されると、
賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、カード
ユニット50にPRDY信号を出力する。カードユニッ
ト50においてカードが受け付けられ、球貸しスイッチ
が操作され球貸しスイッチ信号が入力されると、カード
ユニット制御用マイクロコンピュータは、賞球制御基板
37にBRDY信号を出力する。この時点から所定の遅
延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロコ
ンピュータは、賞球制御基板37にBRQ信号を出力す
る。そして、賞球制御基板37の賞球制御用CPU37
1は、払出モータ289を駆動し、所定個数の貸玉を遊
技者に払出す制御を行なう。このとき、賞球制御用CP
U371は、振分け用ソレノイド310を制御し、玉振
分け部材311を球貸し側に向ける。その後払出が完了
すれば、賞球制御用CPU371は、カードユニット5
0にEXS信号を出力する。
【0104】以上のように、カードユニット50からの
信号はすべて賞球制御基板37に入力される構成となっ
ている。したがって、球貸し制御に関して、カードユニ
ット50から遊技制御基板31に信号が入力されること
はなく、遊技制御基板31の遊技制御用マイコン53に
カードユニット50側から不正に信号が入力される余地
はない。なお、遊技制御基板31および賞球制御基板3
7には、ソレノイドやモータ、ランプを駆動するための
ドライバ回路が搭載されているが、図8では、それらの
回路は省略されている。
【0105】この実施の形態では、遊技制御基板31の
RAM55(図4参照)の他、少なくとも賞球制御基板
37のRAM381は、電源基板910のバックアップ
用電源でバックアップされている。このため、遊技機に
対する電力供給が停止しても、バックアップ電源によっ
て一定時間RAM55,381は記憶内容を保持するこ
とができる。
【0106】ここで、上記のようなパチンコ遊技機1の
各基板同士の間の接続を、電気回路図を用いて説明す
る。
【0107】まず、電源基板910について説明する。
図9に示すように、電源基板910には、上から順にラ
ンプ制御基板35に接続される配線Y、電源コードに接
続される配線、主基板(遊技制御基板)31に接続され
る配線D、賞球制御基板(払出制御基板)37に接続さ
れる配線F、発射中継A基板に接続される配線G、払出
制御基板に接続される配線E、主基板に接続される配線
Aおよび音声制御基板70に接続される配線Xが設けら
れている。
【0108】また、図10に示すように、配線Xが接続
される音声制御基板70は主基板31からも配線Cが接
続されている。音声制御基板70はさらに音声中継A基
板に配線により接続されている。音声中継A基板は、音
声中継B基板と音声中継C基板とに配線により接続され
ている。音声中継B基板および音声中継C基板それぞれ
は左右のスピーカ27にそれぞれ接続されている。
【0109】次に、音声制御基板70の内部の電気回路
構造を、図11〜図16を用いて具体的に説明する。電
源基板910から導入された配線1/5,2/5,3/
5,4/5,5/5のうち配線3/5,4/5,5/5
はアースされている。配線1/5は、後述するように、
音声合成ICに電力を供給する配線であり、ノイズを除
去するためのローパスフィルタ200、および、所定の
電力を作成するためのレギュレータ300がそれぞれ接
続されている。このレギュレータ300により12Vの
電圧VDDが5Vの電圧AVccに降圧されて音声合成IC
に電力が供給されている。
【0110】このように、アナログ信号を処理する音声
合成ICで使用する電圧AVccを、音声制御基板70内
部の定電圧回路であるレギュレータ300において作成
することにより、電源基板910から音声制御基板70
まで伝達する間において発生するノイズによる悪影響を
減少することができる。これにより、スピーカから発生
される音声にノイズによる悪影響が生じることが低減さ
れる。
【0111】また、図12に示すように、図10におい
て主基板31から接続された配線Cは、それぞれ音声制
御信号CD0〜CD7、音声制御信号INTが入力され
る配線およびGND(GRAND)線からなり、音声制
御信号CD0〜CD7および音声制御信号INTが入力
される配線それぞれは、不正な信号が主基板31側へ進
入することを防止するためのバッファ回路705に接続
されている。バッファ回路705からは、SCD0〜S
DC7信号およびSINT信号が出力される。このSC
D0〜SCD7信号およびSINT信号は、図13に示
すように、音声を出力するための処理を行なう音声制御
用CPU701に入力される。この音声制御用CPU7
01には、リセットスイッチ710が接続されている。
また、音声制御用CPU701からはSICK信号,S
I信号,SIRQ信号,SRDY信号,SRES信号そ
れぞれが出力される。
【0112】次に、図14に示すように、SICK信
号,SI信号,SIRQ信号,SRDY信号,PRES
信号それぞれは、トランジスタ501〜506それぞれ
に送られ、トランジスタ501〜506をONさせる。
これにより、トランジスタ501〜506までの回路は
電圧Vccによる系統の電源を用いていたが、トランジス
タ501〜506以降の回路においては、電圧AVccに
よる系統の電源が用いられることになる。トランジスタ
501〜506がONされたことによって生じた電力に
より、音声を合成するための信号を出力する音声合成I
C702が駆動する。この音声合成IC702は、音声
のデータが格納されている音声データROM711に接
続されている。この音声データを用いて合成された音声
データ信号がDAOR信号として音声合成ICから出力
される。
【0113】次に、図15に示すように、DAOL信号
およびDAOR信号は、音のボリュームを調節するため
の音切換回路703を通過した後、音増幅回路704に
到達して増幅されてスピーカ27に送り出される。
【0114】上記のような本実施の形態によれば、音声
制御用CPU701から音声合成IC702へのみ電気
信号情報を伝達し、電流の逆流が生じないトランジスタ
501〜506が設けられているため、スピーカ27で
発生したノイズの悪影響が音声制御用CPU701に伝
達されることが防止される。音声合成IC702が音声
制御用CPU701に比較して大きな電力を消費する場
合において、音声合成IC702での消費電力の変化が
音声制御用CPU701に大きな悪影響を与えることが
防止される。その結果、音声制御用CPU701は安定
して駆動する。
【0115】また、音声制御用CPU701がノイズの
影響を比較的受け難いデジタル回路からなり、音声合成
IC702がノイズの影響を受け易いアナログ回路含む
ため、上記トランジスタ501〜506によって音声合
成IC702から音声制御用CPU701へのノイズの
影響が伝達されることが防止されれば、電子回路全体は
安定して駆動することができる。
【0116】また、配線2/5より供給される電圧Vcc
(+5V)の電力は音声制御用CPU701に供給さ
れ、配線1/5より供給される電圧12Vの電力から作
成された電圧AVcc(+5V)の電力は音声合成IC7
02および音増幅回路704などに供給されるため、音
声制御用CPU701の電源は音声合成IC702およ
び音増幅回路704等の電源から独立することとなる。
そのため、音増幅回路704等で消費される電力消費量
の変化に関らず、音声制御用CPU701に安定した電
力を供給することが可能となる。すなわち、音増幅回路
704等の動作状態によっては、音声制御用CPU70
1への電力供給が不足する状態が生じる可能性があり、
このような状態においては主基板31から出力された制
御コマンドを正確に受取れない等の障害が生じ得るが、
上記のような構造にすることにより、音声制御用CPU
701において制御コマンドを正確に受取れない等の障
害が発生することが防止される。
【0117】次に、表示制御基板80に関係する電気回
路構造を説明する。図16に示すように、表示制御基板
80は、主基板31に接続されるとともに、普通図柄基
板180、LCDモジュール280またはCRT82に
それぞれ接続されている。
【0118】次に、表示制御基板80の内部の電気回路
構造を、図17〜図26を用いて具体的に説明する。図
17に示すように、主基板31から表示制御基板80に
接続された配線のうち、配線10/16,11/16,
12/16はアースされている。電圧Vccの電源に接続
された13/16,14/16はノイズを除去するため
のローパスフィルタ107に接続され、電圧Vcc(5
V)の電源を供給している。電圧VDD(12V)の電源
に接続された15/16,16/16は、ノイズを除去
するためのローパスフィルタ108および所定の電力と
作成するためのスイッチングレギュレータ109に接続
されて電圧AVDD(5V)の電源を供給している。
【0119】このように、CRT82またはLCD28
0等のアナログ信号を処理する回路で使用する電圧AV
DDを、表示制御基板80の定電圧回路であるスイッチン
グレギュレータ109で作成することにより、電源基板
910から表示制御基板80まで伝達する間において発
生するノイズによる悪影響を減少することができる。こ
れにより、CRT82またはLCD280に表示される
映像にノイズによる悪影響が生じることが低減される。
【0120】また、図18に示すように、配線1/1
6,2/16,3/16,4/16,5/16,6/1
6,7/16,8/16,9/16それぞれは、主基板
31から図柄制御信号CD1〜CD7それぞれおよび図
柄制御信号INTが入力される。図柄制御信号CD1〜
CD7それぞれおよび図柄制御信号INTは、フェライ
トビーズFBによりノイズが除去された後、主基板31
への信号の逆流を防止するためのバッファ回路105に
入力される。バッファ回路105からはIN0信号〜I
N7信号およびINT信号が出力される。
【0121】次に、図19に示すように、このIN0〜
IN7信号およびINT信号は、表示制御用CPU10
1に入力される。表示制御用CPU101には、図20
に示す表示制御データROM102が接続されている。
また、表示制御用CPU101には、図24に示すVD
P103が接続され、VDP103には、図21および
図22に示す計時用の水晶発振器を有する発振回路8
5、図23に示す回路を初期化するためのリセット回路
83、図25に示すVRAM87、キャラクタROM8
6aおよびキャラクタROM86bそれぞれが接続され
ている。VDP103は、入力された信号に基づきキャ
ラクタROM86aおよびキャラクタROM86bから
画像データを読み出し後、画像データを生成してVRA
M87に表示データとして格納する。その後、図26に
示すように、VDP103は、VRAM87に格納され
た表示データをさらにRGB信号にして送り出す。この
RGB信号によってトランジスタ508,509,51
0がONする。これにより、トランジスタ508,50
9,510までの回路は電圧Vccの電源により駆動して
いるが、トランジスタ508,509,510以降のC
RT82またはLCDモジュール280の回路は電圧A
VDDの電源により駆動することになる。
【0122】上記のような本実施の形態によれば、VD
P103からCRT82等へのみ電気信号情報を伝達
し、電流の逆流が生じないトランジスタ508〜510
が設けられているため、CRT82等で発生したノイズ
の悪影響がVDP103に伝達されることが防止され
る。CRT82がVDP103に比較して大きな電力を
消費する場合において、CRT82での消費電力の変化
がVDP103に大きな悪影響を与えることが防止され
る。その結果、VDP103は安定して駆動する。
【0123】また、VDP103がノイズの影響を比較
的受け難いデジタル回路からなり、CRT82がノイズ
の影響を受け易いアナログ回路を含むため、上記トラン
ジスタ508〜510によってCRT82からVDP1
03へのノイズの影響が伝達されることが防止されれ
ば、電子回路全体は安定して駆動することができる。
【0124】また、配線13/16,14/16より供
給される電圧Vcc(5V)の電力は表示制御用CPU1
01等に供給され、配線15/16,16/16より供
給される電圧VDD(15V)の電力から作成された電圧
AVDD(+5V)の電力はCRT82またはLCD28
0等に供給されるため、表示制御用CPU101の電源
はCRT82等の電源から独立することとなる。そのた
め、CRT82等で消費される電力消費量の変化に関ら
ず、表示制御用CPU101に安定した電力を供給する
ことが可能となる。すなわち、CRT82等の動作状態
によっては、表示制御用CPU101への電力供給が不
足する状態が生じる可能性があり、このような状態にお
いては主基板31から出力された制御コマンドを正確に
受取れない等の障害が生じ得るが、上記のような構造に
することにより、表示制御用CPU101において制御
コマンドを正確に受取れない等の障害が発生することが
防止される。
【0125】次に、ランプ制御基板35に関係する電気
回路の構造を、図27〜図29を用いて説明する。図2
7に示すように、図9に示す電源基板910から引き出
された配線Yはランプ制御基板35に接続されている。
ランプ制御基板35には主基板31に接続される配線
B、図28に示すランプ中継基板35aに接続される配
線y1および図29に示される枠用ランプ中継A基板3
5hに接続される配線y2が設けられている。
【0126】また、図28に示すように、ランプ中継A
基板35aは、配線により、袖左基板35b、袖右基板
35c、センター基板35d、AT右基板35e、AT
中基板35fおよびAT左基板35gに接続されてい
る。
【0127】また、図29に示すように、ランプ中継A
基板35hは、枠用ランプ中継B基板35i1および枠
用ランプ中継C基板35i2に配線により接続されてい
る。さらに、枠用ランプ中継B基板35i1には、前板
ランプ左B基板35j、前板ランプ左A基板35k、前
板ランプ上基板35l、前板ランプ右A基板35m、前
板ランプ右B基板35nが配線を介して接続され、枠用
ランプ中継C基板35i2には、スピーカLED左A基
板35o、スピーカLED左B基板35p、スピーカL
ED右B基板35qおよびスピーカLED右A基板35
rが配線を介して接続されている。
【0128】次に、図30〜図36を用いて、ランプ制
御基板35の内部構造について説明する。図30に示す
ように、電源基板910から導入された配線1/6,2
/6,3/6,4/6,5/6,6/6のうち配線1/
6からは、ローパスフィルタ700を介してが電圧VSL
の電力が供給されている。また配線2/6は、電圧VLP
の電力を供給している配線である。配線3/6からは、
ローパスフィルタ800を介して電圧VDDの電力が供給
されている。配線4/6からは、ローパスフィルタタ9
00を介してVccが供給されている。配線5/6,6
/6はアース(GND)されている。
【0129】また、図31に示すように、ランプ制御基
板35には、図16に示す主基板31から、ランプ制御
信号CD0〜CD7が入力される配線1/11〜配線8
/11、ランプ制御信号INTが入力される配線9/1
1およびGND配線10/11,11/11が接続さ
れ、ノイズを吸収するフェライトビーズを介して、ラン
プ制御CD0信号,ランプ制御信号CD1〜CD7信号
それぞれは、信号の逆流を防止するバッファ回路355
に入力される。バッファ回路355からはLCD0信号
〜LCD7信号が出力される。また、ランプ制御信号I
NTがインバータ回路を介してINT信号となり出力さ
れる。
【0130】次に、図32に示すように、LCD0信号
〜LCD7信号それぞれは、ランプの点灯消滅を制御す
るための信号を出力するCPU351に入力される。C
PU351からは、BLANP(B)信号,BLANP
(A)信号,BLED(F)信号,BLED(E)信
号,BLED(D)信号,BLED(C)信号,BLE
D(B)信号,BLED(A)信号が出力される。ま
た、CPU351からは、MMRY(a)信号,MMR
Y(b)信号,MMRY(c)信号,MMRY(d)信
号、FLED(A)信号,FLED(B)信号,FLE
D(C)信号,FLED(D)信号が出力される。FL
ANP(A)信号,FLANP(B)信号,FLANP
(C)信号,FLANP(D)信号,FLANP(E)
信号,SLANP信号が出力される。さらに、CPU3
51からは、DG1信号,DG2信号およびTLANP
信号が出力される。
【0131】次に、図33に示すように、FLANP
(A)信号,FLANP(B)信号,FLANP(C)
信号,TLANP信号,FLANP(D)信号,SLA
NP信号,FLANP(E)信号ぞれぞれは、電流の逆
流を防止する態様で設けられたトランジスタを含む回路
511,512,513,514,515,516,5
17それぞれに入力される。
【0132】その後、トランジスタを含む回路511,
512,513,514,515,516,517から
出力された信号は、右下枠ランプ(遊技効果ランプ28
b,28cに相当)を制御するための信号を出力する配
線1/18、右上枠ランプ(遊技効果ランプ28b,2
8cに相当)を制御するための信号を出力する配線2/
18、天枠ランプ(遊技効果ランプ28b,28cに相
当)を制御するための信号を出力する配線3/18、球
切れランプ52を制御するための信号を出力する配線4
/18、左上枠ランプ(遊技効果ランプ28b,28c
に相当)を制御するための信号を出力する配線5/1
8、賞球ランプを制御するための信号を出力する配線6
/18、左下枠ランプ(遊技効果ランプ28b,28c
に相当)を制御するための信号を出力する配線9/18
から図29に示すアナログ回路を含む枠用ランプ中継基
A板35hに出力される。また、電圧VLPの電力は配線
7/18,8/18に分かれて枠用ランプ中継A基板3
5hに出力される。
【0133】また、図34に示すように、FLED
(A)信号,FLED(B)信号,FLED(C)信
号,FLED(D)信号は、電流の逆流を防止する態様
で設けられたトランジスタを含むインバータ回路52
1,522,523,524,525,526,52
7,528を介して、配線11/18,12/18,1
3/18,14/18,15/18,16/18,17
/18,18/18から遊技効果LED28aに相当す
る左スピーカ外LED、左スピーカ内LED、右スピー
カ内LED、右スピーカ外LEDそれぞれを制御するた
めに、枠用ランプ中継A基板35hに出力される。ま
た、交流電源ACの電圧24Vの電力を整流し平滑した
電圧VSLの電力が10/18から枠用ランプ中継A基板
35hに供給される。
【0134】また、図35に示すように、BLED
(A)信号,BLED(B)信号,BLED(C)信
号,BLED(D)信号,BLED(E)信号,BLE
D(F)信号それぞれは、電流の逆流を防止する態様で
設けられたトランジスタを含むインバータ回路531,
532,533,534,535,536,537,5
38を介して遊技効果LED28aに相当する飾りLE
Dを制御するための配線3A,2A,1A,6B,10
B,7B,9B,8Bから図28に示すランプ中継基板
35aに出力される。また、上記電圧VSLの電力が配線
4B,5B,4Aから供給されている。BLANP
(A)信号およびBLANP(B)信号それぞれは、電
流の逆流を防止する態様で設けられたトランジスタを含
む回路541,542を介して、装飾ランプ25に相当
する飾りランプA,Bを制御するために配線2B,3B
から出力される。
【0135】また、図36に示すように、MMRY
(a)信号,MMRY(b)信号,MMRY(c)信
号,MMRY(d)信号は、電流の逆流を防止する態様
で設けられたトランジスタを含むインバータ回路55
1,552,553,554を介して、始動記憶表示器
18に相当するLED1,LED2,LED3およびL
ED4を制御するために、配線10A,9A,8A,7
Aから図28に示すランプ中継基板35aに出力され
る。また、DG1信号およびDG2信号は電流の逆流を
防止する態様で設けられたトランジスタを含むバッファ
回路555,556を介して配線6A,5Aからランプ
中継基板35aに出力される。また、電圧VLPの電力が
配線1Bにより供給されている。
【0136】また、配線1/6より供給される電圧VSL
(30V)の電力は各種ランプ等に供給され、配線4/
6より供給される電圧VDD(5V)の電力はランプ制御
用のCPU351等に供給されるため、ランプ制御用の
CPU351の電源は各種ランプ等の電源から独立する
こととなる。そのため、各種ランプ等で消費される電力
消費量の変化に関らず、ランプ制御用のCPU351に
安定した電力を供給することが可能となる。すなわち、
各種ランプ等の動作状態によっては、ランプ制御用のC
PU351への電力供給が不足する状態が生じる可能性
があり、このような状態においては主基板31から出力
された制御コマンドを正確に受取れない等の障害が生じ
得るが、上記のような構造にすることにより、ランプ制
御用CPU351において制御コマンドを正確に受取れ
ない等の障害が発生することが防止される。
【0137】また、配線10A〜7Aは、特別図柄の始
動記憶表示器と普通図柄の始動記憶表示器との双方を制
御するために使用される。すなわち、DG1信号が能動
状態となっている場合には、普通図柄の始動記憶表示器
が制御され、DG2信号が能動状態となっている場合に
は、特別図柄の始動記憶表示器が制御される。
【0138】上記のような構造のランプ制御基板35に
よれば、図33に示すトランジスタを含む回路511,
512,513,514,515,516,517、図
34に示すトランジスタを含むインバータ回路521,
523,524,525,526,527,528、図
35に示すトランジスタを含むインバータ回路531,
533,534,535,536,537,538およ
びトランジスタを含む回路541,542、図36に示
すトランジスタを含むインバータ回路551,552,
553,554およびトランジスタを含むバッファ回路
555,556を備えているため、電流の逆流が防止さ
れる。その理由は、上記トランジスタを含む回路それぞ
れまでは、電圧Vccの電力が供給され、トランジスタ
を含む回路以降は電圧VSLおよび電圧VLPの電力が供給
されているからである。それにより、ノイズが発生し易
いアナログ回路を有する図28に示すランプ中継基板3
5aおよびアナログ回路を有する図29に示す枠用ラン
プ中継A基板35hからのノイズによる悪影響が、ラン
プ制御基板35内部のデジタル回路であるCPU35ま
での回路に伝達されることが防止される。
【0139】なお、上記図5のブロック図においては、
VDP103とCRT280(LCD280)との間に
のみトランジスタ508〜510を設けた実施の形態を
示したが、図37に示すように、表示制御用CPU10
1とVDP103との間にトランジスタ500を有する
表示制御基板80であれば、アナログ信号を出力するV
DP103とデジタル信号を出力する表示制御用CPU
101との間の電流の逆流を防止することができるた
め、表示制御用CPU101までのデジタル回路が、V
DP103以降のアナログ回路において発生し易いノイ
ズの悪影響を受けることが防止される。
【0140】なお、本実施の形態においては本発明の情
報伝達手段としてトランジスタを用いたが、本発明の第
1の電気回路としてのデジタル回路により本発明の第1
の電源系統から供給された電力(Vcc)を用いて出力さ
れた電気信号情報を、本発明の第2の電源系統から供給
された電力(AVcc,AVDD,VLP)を用いて本発明の
第2の電気回路としてのアナログ回路に伝達する機能を
有するものであれば、たとえば、フォトカプラ等を電気
信号情報伝達手段として用いてもよいし、また、トラン
ジスタは、バイポーラ型トランジスタ(Bipolar Trans
istor)または電界効果型トランジスタ(FET:Field
Effect Transistor)のいずれであってもよい。
【0141】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許
請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意
味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図
される。
【0142】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) スピー
カ27、CRT82、遊技効果LED28b,28c未
払賞球ランプ29、賞球ランプ51、球切れランプ5
2、可変表示器10、始動記憶表示器18および装飾ラ
ンプ25により、電気信号情報により動作する電気部品
が構成されている。音声制御基板70、表示制御基板8
0およびランプ制御基板35により、電気部品を制御す
る電気部品制御手段が構成されている。音声制御用CP
U701、VDP103およびCPU351により、第
1の電源系統から供給された電力により動作して、前記
電気部品を制御するための電気信号情報を出力する第1
の電気回路が構成されている。音声合成IC702、C
RT82またはLCD280、ランプ中継基板35a、
ランプ中継A基板35hおよび図37のVDP103に
より、第2の電源系統から供給された電力により動作し
て、前記第1の電気回路から与えられた電気信号情報に
従って前記電気部品を制御する第2の電気回路が構成さ
れている。トランジスタ501〜506,508〜51
0,500、図33に示すトランジスタを含む回路51
1,512,513,514,515,516,51
7、図34に示すトランジスタを含むインバータ回路5
21,523,524,525,526,527,52
8、図35に示すトランジスタを含むインバータ回路5
31,533,534,535,536,537,53
8およびトランジスタを含む回路541,542、図3
6に示すトランジスタを含むインバータ回路551,5
52,553,554およびトランジスタを含むバッフ
ァ回路555,556により、前記第1の電気回路から
前記第2の電気回路へ前記電気信号情報を伝達する電気
信号情報伝達手段が構成されている。また、前記第1の
電気回路により前記第1の電源系統から供給された電力
(Vcc)を用いて出力された前記電気信号情報を、前記
第2の電源系統から供給された電力(AVcc,AVDD,
VLP,VSL)を用いて前記第2の電気回路に伝達する機
能を有する。
【0143】(2) 前記第1の電気回路はデジタル回
路からなり、前記第2の電気回路はアナログ回路を含ん
でいる。
【0144】(3) 主基板31により、遊技の進行を
制御するための遊技制御手段が構成されている。音声制
御基板70のCPU701、表示制御用CPU101お
よびランプ制御基板35のCPU351により、中央演
算処理手段が構成されている。音声合成回路702、図
37のVDP103、ランプ中継基板35aおよびラン
プ中継A基板hにより、電気部品制御用集積回路が構成
されている。前記第1の電気回路の前記中央演算処理手
段の働きにより、前記遊技制御手段が出力した指令情報
に応じて前記電気部品を制御するための処理が行われる
とともに前記電気信号情報が出力される。前記第2の電
気回路の前記電気部品制御用集積回路の働きにより、前
記電気信号情報にしたがって前記電気部品を動作させる
アナログ信号が出力される。
【0145】(4) CRT82により、前記電気信号
情報に応じて映像を表示する可変表示手段が構成されて
いる。
【0146】(5) スピーカ27により、前記電気信
号情報に応じて音声を発生し得る音声発生手段が構成さ
れている。
【0147】(6) 前記電気信号情報伝達手段は、ト
ランジスタを含んでいる。 (7) レギュレータ300,109により、前記第2
の電気回路に供給するための電力を作成する電力作成手
段が構成されている。
【0148】(8) 電源基板910により、前記電気
部品制御手段に電力を供給する電力供給基板が構成され
ている。前記第1の電源系統の電力および前記電力作成
手段が所定の電力を作成するための電力は、前記電力供
給基板からそれぞれ別個に供給される。
【0149】(9) 前記第1の電気回路に供給される
電力の電圧(5V)と前記第2の電気回路に供給される
電力の電圧(5V)とは略同一である。
【0150】(10) 第2の電源系統に供給される電
力は、電気部品を動作させるために必要な電力(電圧V
DD、電圧VSL、電圧VLP、電圧VSLにより供給される電
力)を含んでいる。
【0151】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、電気信号情報伝達手段は第1の電気回路に
より第1の電源系統から供給された電力を用いて出力さ
れた電気信号情報を、第2の電源系統から供給された電
力を用いて第2の電気回路に伝達する機能を有するた
め、第2の電気回路で発生したノイズの悪影響が第1の
電気回路に伝達されることが防止される。また、第1の
電気回路と第2の電気回路とは、電気的には別な電源を
用いる回路であるため、第2の電気回路が第1の電気回
路に比較して大きな電力を消費する場合において、第1
の電気回路と第2の電気回路との間に生じた電位差が相
互に悪影響を与えることが防止される。その結果、第1
の電気回路および第2の電気回路は安定して駆動する。
【0152】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、以下のような効果がある。第1の電気回路
がノイズの影響を比較的受け難いデジタル回路からな
り、第2の電気回路がノイズの影響を受け易いアナログ
回路含む。このような構成において、上記電気信号情報
伝達手段によって第2の電気回路から第1の電気回路へ
のノイズの影響が伝達されることが防止されれば、第1
および第2の電気回路は全体として安定して駆動するこ
とができる。
【0153】請求項3に関しては、請求項1または請求
項2に関する効果に加えて、遊技の進行を制御するため
の遊技制御手段を備え、第1の電気回路は、遊技制御手
段が出力した指令情報に応じて前記電気部品を制御する
ための処理を行うとともに電気信号情報を出力する中央
演算理手段を含み、第2の電気回路は、電気信号情報に
したがって電気部品を動作させるアナログ信号を出力す
る電気部品制御用集積回路を含んでいるため、第1の電
気回路をデジタル回路により構成し、第2の電気回路を
アナログ回路を含むように構成できる。
【0154】請求項4に関しては、請求項1〜請求項3
のいずれかに関する効果に加えて、可変表示手段の電源
の駆動を安定化することができる。
【0155】請求項5に関しては、請求項1〜請求項3
のいずれかに関する効果に加えて、音声発生手段の電源
の駆動を安定化することができる。
【0156】請求項6に関しては、請求項1〜請求項5
のいずれかに関する効果に加えて、電気信号情報伝達手
段がトランジスタを含むため、電気信号情報伝達手段に
要求される機能、すなわち、第1の電気回路により第1
の電源系統から供給された電力を用いて出力された電気
信号情報を、第2の電源系統から供給された電力を用い
て第2の電気回路に伝達する機能を実現することができ
る。
【0157】請求項7に関しては、請求項1〜請求項6
のいずれかに関する効果に加えて、電気部品制御手段が
第2の電気回路に供給するための電力を作成する電力作
成手段を含むため、電気部品制御手段以外で電力を作成
して電気部品制御手段に供給する場合に比較して、電気
部品制御手段の外部において受けるノイズの影響がない
ため、第2の電源系統の電力はより安定したものとな
る。
【0158】請求項8に関しては、請求項7に関する効
果に加えて、第2の電源系統の電力および電力作成手段
が所定の電力を作成するための電力は、電源基板からそ
れぞれ別個に供給されることにより、第2の電源系統の
電力と電源作成手段により作成された電力との駆動をよ
り安定化させることができる。
【0159】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項8のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
第1の電気回路に供給される電力の電圧と第2の電気回
路に供給される電力の電圧とを略同一電圧にすることに
より、第1の電気回路と第2の電気回路とがもともと同
じ電源系統からの同じ電圧の電力を用いていた場合の改
造に上記請求項1〜7のいずれかに記載の発明を用いる
ことができる。
【0160】請求項10に記載の本発明によれば、請求
項1〜請求項9のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、第2の電源系統に供給される電力は、電気部品を動
作させるために必要な電力を含むため、第2の電源系統
の電力を用いて電気部品を駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機の背面図である。
【図3】 機構盤周辺の構成を示す遊技機の背面図であ
る。
【図4】 遊技制御基板の回路構成を示すブロック図で
ある。
【図5】 表示制御基板を回路構成を示すブロック図で
ある。
【図6】 音声制御基板の回路構成を示すブロック図で
ある。
【図7】 ランプ制御基板の回路構成を示すブロック図
である。
【図8】 賞球制御基板に関連する構成要素を示すブロ
ック図である。
【図9】 電源基板の周辺を示す図である。
【図10】 音声制御系統の基板を示す図である。
【図11】 音声制御基板の内部の電源引込口近傍の電
気回路を示す図である。
【図12】 音声制御基板の内部のバッファ回路周辺の
電気回路を示す図である。
【図13】 音声制御基板の内部の音声制御用CPU周
辺の電気回路を示す図である。
【図14】 音声制御基板の内部の音声合成ICおよび
音声データROMの周辺の電気回路を示す図である。
【図15】 音声制御基板の内部の音声切換回路および
音声増幅回路の周辺の電気回路を示す図である。
【図16】 表示制御系統の基板を示す図である。
【図17】 表示制御基板の内部の電源引込口近傍の電
気回路を示す図である。
【図18】 表示制御基板の内部のバッファ回路周辺の
電気回路を示す図である。
【図19】 表示制御基板の内部の表示制御用CPU周
辺の電気回路を示す図である。
【図20】 表示制御基板の内部の表示制御データRO
M周辺の電気回路を示す図である。
【図21】 表示制御基板の内部の水晶発振器周辺の電
気回路を示す図である。
【図22】 表示制御基板の内部の水晶発振器周辺の電
気回路を示す図である。
【図23】 表示制御基板の内部のリセット回路周辺の
電気回路を示す図である。
【図24】 表示制御基板の内部のVDP周辺の電気回
路を示す図である。
【図25】 表示制御基板の内部のVRAMおよびキャ
ラクタROMの周辺の電気回路を示す図である。
【図26】 表示制御基板の内部のトランジスタからC
RTまでの電気回路を示す図である。
【図27】 ランプ制御基板を示す図である。
【図28】 ランプ中継基板およびランプ中継A基板に
接続される基板を示す図である。
【図29】 枠用ランプ中継A基板および枠用ランプ中
継A基板に接続される基板を示す図である。
【図30】 ランプ制御基板の内部の電源引込口近傍の
電気回路を示す図である。
【図31】 ランプ制御基板内部のバッファ回路周辺の
電気回路構造を示す図である。
【図32】 ランプ制御基板内部のCPU周辺の電気回
路構造を示す図である。
【図33】 ランプ制御基板からランプ中継基板へ信号
を出力する配線の一部を示す図である。
【図34】 ランプ制御基板から枠用ランプ中継A基板
へ信号を出力する配線の一部を示す図である。
【図35】 ランプ制御基板からランプ中継基板へ信号
を出力する配線の一部を示す図である。
【図36】 ランプ制御基板からランプ中継基板へ信号
を出力する配線の一部を示す図である。
【図37】 表示制御基板の他の例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】 27はスピーカ、70は音声制御基板、80は表示制御
基板、501〜506はトランジスタ、508〜510
はトラジスタ、701は音声制御用CPU、702は音
声合成IC、82はCRT、103はVDP、280は
LCD、109,300はスイッチングレギュレータ、
511,512,513,514,515,516,5
17はトランジスタを含む回路、521,523,52
4,525,526,527,528はトランジスタを
含むインバータ回路、531,533,534,53
5,536,537,538はトランジスタを含むイン
バータ回路、541,542はトランジスタを含む回
路、551,552,553,554はトランジスタを
含むインバータ回路、555,556はトランジスタを
含むバッファ回路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気信号情報により動作する電気部品
    と、該電気部品を制御する電気部品制御手段とを備え、 該電気部品制御手段は、 第1の電源系統から供給された電力により動作して、前
    記電気部品を制御するための電気信号情報を出力する第
    1の電気回路と、 第2の電源系統から供給された電力により動作して、前
    記第1の電気回路から与えられた前記電気信号情報に従
    って前記電気部品を制御する第2の電気回路と、 前記第1の電気回路から前記第2の電気回路へ前記電気
    信号情報を伝達する電気信号情報伝達手段とを含み、 前記電気信号情報伝達手段は、前記第1の電気回路によ
    り前記第1の電源系統から供給された電力を用いて出力
    された前記電気信号情報を、前記第2の電源系統から供
    給された電力を用いて前記第2の電気回路に伝達する機
    能を有する、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記第1の電気回路はデジタル回路から
    なり、前記第2の電気回路はアナログ回路を含む、請求
    項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 遊技の進行を制御するための遊技制御手
    段を備え、 前記第1の電気回路は、前記遊技制御手段が出力した指
    令情報に応じて前記電気部品を制御するための処理を行
    うとともに前記電気信号情報を出力する中央演算処理手
    段を含み、 前記第2の電気回路は、前記電気信号情報にしたがって
    前記電気部品を動作させるアナログ信号を出力する電気
    部品制御用集積回路を含む、請求項1または請求項2に
    記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記電気部品は、前記電気信号情報に応
    じて映像を表示する可変表示手段を含む、請求項1〜請
    求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記電気部品は、前記電気信号情報に応
    じて音声を発生し得る音声発生手段を含む、請求項1〜
    請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記電気信号情報伝達手段は、トランジ
    スタを含む、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の遊
    技機。
  7. 【請求項7】 前記電気部品制御手段は、前記第2の電
    気回路に供給するための電力を作成する電力作成手段を
    含む、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記電気部品制御手段に電力を供給する
    電力供給基板をさらに備え、 前記第1の電源系統の電力および前記電力作成手段が所
    定の電力を作成するための電力は、前記電力供給基板か
    らそれぞれ別個に供給される、請求項7に記載の遊技
    機。
  9. 【請求項9】 前記第1の電気回路に供給される電力の
    電圧と前記第2の電気回路に供給される電力の電圧とは
    略同一である、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    遊技機。
  10. 【請求項10】 前記第2の電源系統に供給される電力
    は、電気部品を動作させるために必要な電力を含む、請
    求項1〜請求項9のいずれかに記載の遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012040127A (ja) * 2010-08-18 2012-03-01 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2013094309A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2014155771A (ja) * 2014-02-10 2014-08-28 Sankyo Co Ltd 遊技機

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