JP2001245668A - 微生物による天然ガスの漏気検知及びモニタリング方法 - Google Patents

微生物による天然ガスの漏気検知及びモニタリング方法

Info

Publication number
JP2001245668A
JP2001245668A JP2000062326A JP2000062326A JP2001245668A JP 2001245668 A JP2001245668 A JP 2001245668A JP 2000062326 A JP2000062326 A JP 2000062326A JP 2000062326 A JP2000062326 A JP 2000062326A JP 2001245668 A JP2001245668 A JP 2001245668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
base sequence
natural gas
base
groundwater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000062326A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Hoaki
利洋 帆秋
Tomoka Suzuki
朝香 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP2000062326A priority Critical patent/JP2001245668A/ja
Publication of JP2001245668A publication Critical patent/JP2001245668A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 炭化水素資化能を有する微生物群で、ゲ
ノムDNAの塩基配列において特異的に保存性を有する
領域の塩基配列又はそれに相補的な塩基配列を用いて、
天然ガスの岩盤備蓄基地における地下水中の前記微生物
の個体数をモニタリングすることにより、前記岩盤備蓄
基地における天然ガスの漏気を検知する方法を提供す
る。 【効果】 本発明により、高い地下水圧がかかっている
天然ガスの地下岩盤備蓄基地において、漏気ガスを直接
的に、また原位置での漏気状況を間接的に検出すること
で検知感度の向上が可能となる。これにより、岩盤内で
の天然ガス漏気状況のモニタリング技術として本発明の
方法を適用し、これを安全管理の指標とすることが可能
である。また、メタン酸化細菌等の消長を追うことによ
り、漏気したメタン等の微生物環境浄化状態の診断を行
うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ガスの漏気を
検知又はモニタリングする方法に関し、より詳細には、
漏気ガスを資化する微生物群を遺伝子レベルで特異的に
検出することにより岩盤備蓄における天然ガスの漏気を
検知又はモニタリングする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】天然ガスは、メタンを主成分とする可燃
性ガスであり、都市ガス、火力発電、一般工業用の燃料
などに利用されている。また、将来においては、自動車
用燃料、燃料電池等、多くの分野での利用が期待されて
いる。このような天然ガスの備蓄方法としては、主に岩
盤備蓄と呼ばれる方法が採られる。
【0003】天然ガスの岩盤備蓄には、大深度地下空間
に巨大なタンク施設(トンネル)を建造し、高水圧下で
天然ガスを貯蔵する方式がある。従来、岩盤備蓄におい
て天然ガスの漏気を検知する方法としては、家庭のガス
警報器と同様にメタンガスを酸化錫の半導体センサー等
で直接検知する方法、タンク内のガス充填圧の変化をモ
ニタリングする簡易法が用いられてきた。
【0004】しかし、上記の高水圧下で貯蔵する方式で
は、その水圧の高さに起因して、漏気した天然ガスの地
下水中への溶解度が高く、さらに溶解した天然ガスが地
下水中を水平拡散移動するため、地上でのガス検知に時
間差が生じる。また、地下水中に棲息するメタン酸化細
菌等によって溶存メタンが資化されるため、地上での漏
気の確認に遅延が生じる可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の検知方法に加えて、天然ガス岩盤備蓄における地下水
中の漏気ガス資化微生物の増殖をモニタリングする方法
を用いることにより、漏気検知感度の向上、並びに漏気
の早期検知を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討を行った結果、天然ガスの
岩盤備蓄基地における地下水中の炭化水素資化能を有す
る微生物の個体数をモニタリングすることにより、前記
岩盤備蓄基地における天然ガスの漏気を検知できるこ
と、及び前記岩盤備蓄基地における地下水溶存ガスの微
生物浄化の状態を診断できることを見出し、本発明を完
成させるに至った。
【0007】すなわち、本発明は、天然ガスの岩盤備蓄
基地における地下水中の炭化水素資化能を有する微生物
の個体数をモニタリングすることにより、前記岩盤備蓄
基地における天然ガスの漏気を検知する方法を提供す
る。
【0008】この天然ガス漏気検知法において、前記微
生物はメタン酸化細菌であることが好ましい。また、該
検知法では、炭化水素資化能を有する微生物群で、ゲノ
ムDNAの塩基配列において特異的に保存性を有する領
域の塩基配列又はそれに相補的な塩基配列を用いること
が好ましい。前記微生物群で特異的に保存性を有する前
記領域は、好ましくは16SrRNA遺伝子上の領域又は
メタンモノオキシゲナーゼ遺伝子上の領域である。前記
炭化水素は、好ましくはメタン、エタン、プロパン、n
−ブタン(ノルマルブタン)又はi−ブタン(イソブタ
ン)であり、より好ましくはメタンである。
【0009】本発明の好ましい実施形態では、上記天然
ガス漏気検知法は、前記地下水から得られる核酸試料に
対して、前記微生物群で特異的に保存性を有する前記領
域の塩基配列又はそれに相補的な塩基配列を含むオリゴ
ヌクレオチドをプローブとするハイブリダイゼーション
を行う工程を含む。
【0010】本発明の他の好ましい実施形態では、前記
微生物群で特異的に保存性を有する前記領域が2つあ
り、上記天然ガス漏気検知法は、5'末端側の領域の塩基
配列を含むプライマー及び3'末端側の領域の塩基配列に
相補的な塩基配列を含むプライマーを用いて、前記地下
水から得られる核酸試料を鋳型とするポリメラーゼ連鎖
反応を行う工程を含む。
【0011】さらに、本発明は、天然ガスの岩盤備蓄基
地における地下水中の炭化水素資化能を有する微生物の
個体数をモニタリングすることにより、前記岩盤備蓄基
地における地下水溶存ガスの微生物浄化の状態を診断す
る方法を提供する。
【0012】この診断法において、前記微生物はメタン
酸化細菌であることが好ましい。また、該診断法では、
炭化水素資化能を有する微生物群で、ゲノムDNAの塩
基配列において特異的に保存性を有する領域の塩基配列
又はそれに相補的な塩基配列を用いることが好ましい。
前記微生物群で特異的に保存性を有する前記領域は、好
ましくは16SrRNA遺伝子上の領域又はメタンモノオ
キシゲナーゼ遺伝子上の領域である。前記炭化水素は、
好ましくはメタン、エタン、プロパン、n−ブタン(ノ
ルマルブタン)又はi−ブタン(イソブタン)であり、
より好ましくはメタンである。
【0013】本発明の好ましい実施形態では、上記診断
法は、前記地下水から得られる核酸試料に対して、前記
微生物群で特異的に保存性を有する前記領域の塩基配列
又はそれに相補的な塩基配列を含むオリゴヌクレオチド
をプローブとするハイブリダイゼーションを行う工程を
含む。
【0014】本発明の他の好ましい実施形態では、前記
微生物群で特異的に保存性を有する前記領域が2つあ
り、上記診断法は、5'末端側の領域の塩基配列を含むプ
ライマー及び3'末端側の領域の塩基配列に相補的な塩基
配列を含むプライマーを用いて、前記地下水から得られ
る核酸試料を鋳型とするポリメラーゼ連鎖反応を行う工
程を含む。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、天然ガスの岩盤備蓄基地における地下水中の
前記微生物を定量的に検出し、該検出を経時的に行うこ
とにより該微生物の個体数をモニタリングすることによ
って、天然ガスの岩盤備蓄基地における天然ガスの漏気
を検知する方法に関し、これは、例えば、炭化水素資化
能を有する微生物群で、ゲノムDNAの塩基配列におい
て特異的に保存性を有する領域(以下「特異的保存領
域」という。)の塩基配列又はそれに相補的な塩基配列
を用いることにより行うことができる。
【0016】また、本発明は、天然ガスの岩盤備蓄基地
における地下水溶存ガスの微生物浄化の状態を診断する
方法に関し、これも、上記と同様の手段により、炭化水
素資化能を有する微生物の個体数をモニタリングするこ
とによって行うことができる。
【0017】上記炭化水素は、好ましくはメタン、エタ
ン、プロパン、n−ブタン(ノルマルブタン)又はi−
ブタン(イソブタン)であり、より好ましくはメタンで
ある。上記微生物群で特異的に保存性を有する上記領域
は、好ましくは16SrRNA遺伝子上の領域又はメタン
モノオキシゲナーゼ遺伝子上の領域である。上記微生物
は、炭化水素資化能を有するものであればよく、特に限
定されないが、好ましくはメタン、エタン、プロパン、
n−ブタン(ノルマルブタン)又はi−ブタン(イソブ
タン)を資化するものであり、より好ましくはメタン酸
化細菌である。上記メタン酸化細菌としては、炭素資化
にリブロース1リン酸経路(RuMP pathway)を利用する
もの、セリン経路(Serine pathway)を利用するもの等
を挙げることができる。
【0018】上記RuMP経路メタン酸化細菌としては、例
えば、単離株761、メチロバクター・ボビス(Methyloba
cter bovis)、メチロバクター・カプスラタス(Methyl
obacter capsulatus)(メチロバクター・ウィテンブリ
イ(Methylobacter whittenburyi))、メチロバクター
・ビネランディー(Methylobacter vinelandii)、メチ
ロコッカス・カプスラタスBath(Methylococcus capsul
atus Bath)、メチロモナス・アジル(Methylomonas ag
ile)(メチロバクター・アジリス(Methylobacter agi
lis))、メチロモナス・アルブスBG8(Methylomonas a
lbus BG8)、メチロモナス・グラシリス(Methylomonas
gracilis)、メチロモナス・ルテウス(Methylomonas
luteus)、メチロモナス・メタニカ(Methylomonas met
hanica)、メチロモナス・ルブラ(Methylomonas rubr
a)等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0019】上記セリン経路メタン酸化細菌としては、
例えば、メチロシスティス・エキノイデス(Methylocys
tis echinoides)、メチロシスティス・ミニムス(Meth
ylocystis minimus)、メチロシスティス・パルブスOBB
P(Methylocystis parvus OBBP)、メチロシスティス・
ピリホルミス(Methylocystis pyriformis)、IMV B-30
60株、メチロシヌス・メタニカ81Z(Methylosinus meth
anica 81Z)、メチロシヌス・スポリウム(Methylosinu
s sporium)、メチロシヌス・トリコスポリウムOB3b(M
ethylosinus trichosporium OB3b)、メチロシヌスsp.
LAC株(Methylosinus sp. strain LAC)、メチロシヌ
スsp.B株(Methylosinus sp. strainB)等が挙げられ
るが、これらに限定されない。
【0020】炭化水素資化能を有する他の微生物として
は、例えば、上記メタン酸化細菌以外のメチロトローフ
(含まれる炭素原子が1つの化合物を資化する細菌)が
挙げられ、これにもRuMP経路メチロトローフ、セリン経
路メチロトローフ等がある。
【0021】上記RuMP経路メチロトローフとしては、例
えば、上記RuMP経路メタン酸化細菌の他に、メチロバチ
ルス・フラゲラツムKT1(Methylobacillus flagellatum
KT1)、メチロバチルス・グリコゲネス(Methylobacil
lus glycogenes)、メチロモナス・メタノリカ(Methyl
omonas methanolica)、メチロモナス・メチロボラ(Me
thylomonas methylovora)、メチロフィルス・メチロト
ローフスAS1(Methylophilus methylotrophus AS1)等
が挙げられるが、これらに限定されない。
【0022】上記セリン経路メチロトローフとしては、
例えば、上記セリン経路メタン酸化細菌の他に、メチロ
バクテリウム・エクストルクエンス(Methylobacterium
extorquens)、メチロバクテリウム・オルガノフィル
ムXX(Methylobacterium organophilum XX)、メチロバ
クテリウム・ロデシアナム(Methylobacterium rhodesi
anum)、メチロバクテリウム・ロジナム(Methylobacte
rium rhodinum)、メチロバクテリウム・ザトマニイ(M
ethylobacterium zatmanii)、メチロバクテリウム・エ
クストルクエンスAM1(Methylobacterium extorquens A
M1)、メチロバクテリウムsp.M27株(Methylobacteriu
m sp. strain M27)、メチロバクテリウムsp.DM4株
Methylobacterium sp. strain DM4)、PK-1株、PR-6
株等が挙げられるが、これらに限定されない。また、メ
タンもメタノールも資化しないメチロトローフとして
は、例えば、ER2株等が挙げられるが、これに限定され
ない。
【0023】上記のような特異的保存領域は、炭化水素
資化能を有する微生物およびその他の微生物のゲノム上
の塩基配列、好ましくは16SrRNA遺伝子の塩基配列
を比較することにより特定することができる。より詳細
には、これらの塩基配列を比較して、炭化水素資化能を
有する微生物由来のものの間でのみ保存性が高く、その
他の微生物由来のものとは保存性が低い領域を、特異的
保存領域として特定することができる。また、検出対象
の微生物がメタン酸化細菌である場合には、メタン酸化
細菌特有の酵素であるメタンモノオキシゲナーゼ(CH4-
monooxygenase)の遺伝子の塩基配列を比較して保存領
域を特定し、これを上記特異的保存領域として用いるこ
とができる。このような特異的保存領域の塩基数は特に
制限されないが、好ましくは10塩基以上、より好まし
くは15塩基以上、最も好ましくは20塩基以上であ
る。
【0024】上記の特異的保存領域の特定のための配列
比較に用いる公知の塩基配列としては、微生物のゲノム
上の塩基配列として知られているものであればいずれの
ものを用いてもよく、特に限定されないが、好ましくは
16SrRNA遺伝子又はメタンモノオキシゲナーゼ遺伝
子の塩基配列を用いる。このような塩基配列はGenBank
等のDNAデータベースを用いて検索し、入手すること
ができる。DNAデータベースから入手できる16SrR
NA遺伝子の塩基配列としては、例えば、下記の表1に
示されるものが挙げられる。
【0025】
【表1】
【0026】さらに、表1に示される塩基配列のうち、
一部のものの比較を図1及び図2に示す。例えば、これ
らの比較図に基づき、モニタリングの対象とする微生物
の間で保存性が高く、かつ、大腸菌(E. coli)の塩基
配列との間で保存性の低い領域を、特異的保存領域とし
て特定することができる。このようにして特定される特
異的保存領域の塩基配列としては、例えば、配列番号1
〜5で表わされる塩基配列が挙げられる。
【0027】本発明の好ましい実施形態では、上記天然
ガス漏気検知法及び上記溶存ガス微生物浄化診断法は、
上記地下水から得られる核酸試料に対して、上記特異的
保存領域の塩基配列又はそれに相補的な塩基配列を含む
オリゴヌクレオチドをプローブとするハイブリダイゼー
ションを行う工程を含む。
【0028】上記核酸試料は、DNA試料及びRNA試
料のいずれであってもよい。このような核酸試料は、天
然ガスの岩盤備蓄基地の地下水から公知の核酸抽出法に
よって得ることができる(例えば、Short Protocols in
Molecular Biology, 3rd ed., Frederick M. Ausubel
ら編, John Wiley & Sons, Inc., 1995を参照された
い)。
【0029】上記プローブは、上記特異的保存領域の塩
基配列と相同的又は相補的な塩基配列を含むオリゴヌク
レオチドである。例えば、特異的保存領域として上記の
配列番号1〜5に示される塩基配列を用いる場合には、
配列番号6〜10で表わされる塩基配列を含むプローブ
を設計することができる。ここで、配列番号6又は7で
表わされる塩基配列を含むプローブはRuMP経路メタン酸
化細菌を検出するためのものであり、配列番号8で表わ
される塩基配列を含むプローブはRuMP経路メチロトロー
フ(メタン酸化細菌を除く)を検出するためのものであ
り、配列番号9で表わされる塩基配列を含むプローブは
セリン経路メタン酸化細菌を検出するためのものであ
り、配列番号10で表わされる塩基配列を含むプローブ
はセリン経路メチロトローフ(メタン酸化細菌を除く)
を検出するためのものである。さらに、RuMP経路メチロ
トローフ(メタン酸化細菌を除く)を検出するためには
配列番号11で表わされる塩基配列を含むプローブを用
いることができ、また、セリン経路メチロトローフ(メ
タン酸化細菌を除く)を検出するためには配列番号12
で表わされる塩基配列を含むプローブを用いることがで
きる。例えば、メタン酸化細菌のみを出来るだけもれな
く検出するためには、配列番号7で表わされる塩基配列
を含むプローブ及び配列番号9で表わされる塩基配列を
含むプローブを用いることが好ましい。
【0030】このようにして設計されたプローブは、オ
リゴヌクレオチドの合成法として当技術分野で公知の方
法により調製することができる。さらに、ハイブリダイ
ゼーション後の該プローブの検出を可能とするために
は、該プローブを標識化することが好ましい。このよう
な標識としては、当業者に公知のものを用いることがで
き、特に限定されないが、例えば、ジゴキシゲニン(DI
G)を用いることができる。DIGを用いる標識化及び検出
は、市販のキット、例えば、DIG DNA labelingmixture
(Boehringer mannheim Biochemica)及びDIG luminesc
ent detection kit(Boehringer Mannheim)を用いるこ
とにより、簡便に行うことができる。
【0031】ハイブリダイゼーションに関する他の試
薬、温度条件等は、当業者であれば適切に選択及び設定
することができるため、特に限定されないが、好ましく
は、緩衝液(0.9M NaCl,20mM Tris-HCl (pH7.2),0.01
%(w/v)SDS)にホルムアミドを最適濃度で加えたハイブ
リダイゼーション緩衝液を用い、46℃で3時間のハイ
ブリダイゼーションを行い、その後に48℃で20分間
の洗浄を行う。ホルムアミドの上記最適濃度は、使用す
るプローブの塩基配列に依存して決まるが、例えば、配
列番号7で表わされる塩基配列を含むプローブを用いる
場合には20%(v/v)、配列番号9で表わされる塩基
配列を含むプローブを用いる場合には15%(v/v)と
することができる。
【0032】本発明の好ましい実施形態では、上記特異
的保存領域が2つあり、上記天然ガス漏気検知法及び上
記溶存ガス微生物浄化診断法は、5'末端側の領域の塩基
配列を含むプライマー及び3'末端側の領域の塩基配列に
相補的な塩基配列を含むプライマーを用いて、上記地下
水から得られる核酸試料を鋳型とするポリメラーゼ連鎖
反応(PCR)を行う工程を含む。
【0033】鋳型として用いる核酸試料は、DNA試料
及びRNA試料のいずれであってもよいが、好ましくは
DNA試料である。このような核酸試料は、天然ガスの
岩盤備蓄基地の地下水から公知の核酸抽出法によって得
ることができる(例えば、Short Protocols in Molecul
ar Biology, 3rd ed., Frederick M. Ausubelら編, Joh
n Wiley & Sons, Inc., 1995を参照されたい)。
【0034】2つの特異的保存領域に基づくプライマー
の設計は、両領域のうちの5'末端側のものの塩基配列を
そのままセンスプライマーとし、3'末端側のものの塩基
配列に相補的な配列をアンチセンスプライマーとするこ
とにより行うことができる。設計されるプライマーによ
り増幅される領域の塩基数は特に限定されないが、好ま
しくは3kbp以下、より好ましくは1kbp以下とする。ま
た、プライマーそのものの塩基数もまた特に限定されな
いが、好ましくは10塩基以上、より好ましくは15塩
基以上、最も好ましくは17塩基以上とする。プライマ
ーのGC含量は50〜65%とすることが好ましく、T
m値は、好ましくは50℃〜65℃、より好ましくは約
55℃とする。さらに、2つのプライマーがプライマー
ダイマーを形成しないように、プライマー同士に相補性
がないように設計する必要がある。 PCRに関する他
の試薬、温度条件、サイクルの回数等は、当業者であれ
ば適切に選択及び設定することができるため、特に制限
されない。
【0035】上記PCRにより得られるPCR産物中
に、目的の増幅断片が含まれるかどうかは、電気泳動、
DNAハイブリダイゼーション等の公知の方法を用いて
確認することができる。目的の増幅断片のサイズは、検
出しようとする細菌のゲノム上において両プライマーに
挟まれる領域の塩基数となる。
【0036】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明する。ただし、これらの実施例は説明のためのも
のであり、本発明の技術的範囲を制限するものではな
い。 〔実施例1〕16S rRNAの塩基配列中における各種メ
チロトローフに特異的に保存性を有する塩基配列の決定 各種メチロトローフにおける特異的保存領域を決定する
ため、RuMP経路メタン酸化細菌由来16S rRNAとし
て、単離株761、メチロバクター・ボビス(Methylobact
er bovis)、メチロバクター・カプスラタス(Methylob
acter capsulatus)(メチロバクター・ウィテンブリイ
Methylobacter whittenburyi))、メチロバクター・
ビネランディー(Methylobacter vinelandii)、メチロ
コッカス・カプスラタスBath(Methylococcus capsulat
us Bath)、メチロモナス・アジル(Methylomonas agil
e)(メチロバクター・アジリス(Methylobacter agili
s))、メチロモナス・グラシリス(Methylomonas grac
ilis)、メチロモナス・ルテウス(Methylomonas luteu
s)、メチロモナス・メタニカ(Methylomonas methanic
a)、メチロモナス・ルブラ(Methylomonas rubra)か
らの16S rRNAを、セリン経路メタン酸化細菌由来16
S rRNAとして、メチロシスティス・エキノイデス
Methylocystis echinoides)、メチロシスティス・ミ
ニムス(Methylocystis minimus)、メチロシスティス
・パルブスOBBP(Methylocystis parvusOBBP)、メチロ
システィス・ピリホルミス(Methylocystis pyriformi
s)、IMVB-3060株、メチロシヌス・メタニカ81Z(Methy
losinus methanica 81Z)、メチロシヌス・スポリウム
Methylosinus sporium)、メチロシヌス・トリコスポ
リウムOB3b(Methylosinus trichosporium OB3b)、メ
チロシヌスsp.LAC株(Methylosinus sp. strain LA
C)、メチロシヌスsp.B株(Methylosinus sp. strain
B)からの16S rRNAを、RuMP経路メチロトローフ由
来16S rRNAとして、メチロバチルス・フラゲラツム
KT1(Methylobacillus flagellatum KT1)、メチロバチ
ルス・グリコゲネス(Methylobacillus glycogenes)、
メチロモナス・メタノリカ(Methylomonas methanolic
a)、メチロモナス・メチロボラ(Methylomonas methyl
ovora)、メチロフィルス・メチロトローフスAS1(Meth
ylophilusmethylotrophus AS1)からの16S rRNA
を、セリン経路メチロトローフ由来16S rRNAとし
て、メチロバクテリウム・エクストルクエンス(Methyl
obacterium extorquens)、メチロバクテリウム・オル
ガノフィルムXX(Methylobacterium organophilum X
X)、メチロバクテリウム・ロデシアナム(Methylobact
eriumrhodesianum)、メチロバクテリウム・ロジナム
Methylobacterium rhodinum)、メチロバクテリウム
・ザトマニイ(Methylobacterium zatmanii)、メチロ
バクテリウムsp.M27株(Methylobacterium sp. strai
n M27)、メチロバクテリウムsp.DM4株(Methylobacte
rium sp. strain DM4)、PK-1株、PR-6株からの16S r
RNAを、メタンもメタノールも資化しないメチロトロ
ーフ由来16S rRNAとして、ER2株からの各16S rR
NAの塩基配列を用いた。
【0037】上記のメチロトローフ及び大腸菌(E. col
i)の16S rRNAをコードするDNA配列をGenBankで
検索後、これらのアライメントをとり、各種メチロトロ
ーフに特異的に保存性を有する領域の存在を調べた。上
記各微生物由来16S rRNA遺伝子のGenBankアクセッ
ション番号を上記表1に、アライメントをとった結果を
図1及び図2に示す。その結果、図1及び図2に示され
る計5つのアライメントにおいて、それぞれ配列番号1
〜5で表わされる塩基配列が、それぞれの特異的保存領
域の塩基配列として特定された。
【0038】〔実施例2〕プローブの設計及び調製 実施例1で特定した配列番号1〜5で表わされる特異的
保存領域の塩基配列に基づいて、それぞれ以下のプロー
ブを設計した。 RuMP経路メタン酸化細菌用:5'-GATTCTCTGGATGTCAAGGG-
3'(配列番号6):洗浄温度52℃; RuMP経路メタン酸化細菌用:5'-CTCCGCTATCTCTAACAGATT
-3'(配列番号7):洗浄温度52℃; RuMP経路メチロトローフ用:5'-ATGCATCTCTGCTTCGTT-3'
(配列番号8):洗浄温度52℃; セリン経路メタン酸化細菌用:5'-CCATACCGGACATGTCAAA
AGC-3'(配列番号9):洗浄温度50℃; セリン経路メチロトローフ用:5'-GGTAACATGCCATGTCCAG
-3'(配列番号10):洗浄温度50℃
【0039】さらに、以下のプローブも設計した。 RuMP経路メチロトローフ用:5'-GGTCCGAAGATCCCCCGCTT-
3'(配列番号11):洗浄温度52℃; セリン経路メチロトローフ用:5'-CCCTGAGTTATTCCGAAC-
3'(配列番号12):洗浄温度50℃ これらのプライマーは、通常のオリゴヌクレオチド合成
法に従って合成した。さらに、ハイブリダイゼーション
後の検出のために、DIG DNA labeling mixture(Boehri
nger mannheim Biochemica)を用いて、これらのプロー
ブをDIG標識化した。
【0040】〔実施例3〕プローブを用いた各種メチロ
トローフの特異的検出 (1)微生物からのRNA調製 上記表1中の1〜40の微生物菌体からRNAを抽出し、
RNA試料を得た。微生物菌体からのRNA調製は、文
献(第4章「RNAの調製と解析」, Short Protocols
in Molecular Biology, 3rd ed., Frederick M. Ausube
lら編, John Wiley & Sons, Inc., 1995)に記載の方法
に従って行った。
【0041】(2)RNAブロッティング及びハイブリ
ダイゼーション 上記(1)で得られるRNA試料に含まれるRNAを、
ドットブロッティングにより、Magnagraphナイロン転写
メンブラン(Micron Separations, Inc., Westboro, Ma
ss)上に固定化した。RNA試料は、0.1%ジエチルピ
ロカルボネートで処理したH2Oで希釈して所望の濃度と
し、マイクロピペットを用いて、乾燥したナイロンメン
ブラン上に1μlずつスポットした。該RNAを、UV架
橋(Hoefer scientific Instruments, San Francisco,
Calif.)により該メンブランに固定した。
【0042】このブロットをプレハイブリダイゼーショ
ン溶液(0.9M NaCl,50mMリン酸ナトリウム(pH 7.2),5
0mM EDTA,0.5%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS),10×デ
ンハルト溶液)中、40、45、及び47℃で少なくと
も2時間、実施例2で設計したプローブと共にインキュ
ベートした。該溶液をハイブリダイゼーション溶液(0.
9Mリン酸ナトリウム(pH 7.2),1.0%SDS,1%ウシ血清
アルブミン,1mM EDTA(pH 8.0))で置換し、前記ブロ
ットを、同じ温度で少なくとも6時間インキュベートし
た。該ブロットを、40mMリン酸ナトリウム(pH 7.2)、1
mM EDTA、0.5%SDS及び0.5%ウシ血清アルブミンの混合
液で室温にて30分間洗浄し、次いで、40mMリン酸ナト
リウム(pH 7.2)、1mM EDTA及び1%SDSの混合液で、各
プローブについての上記洗浄温度にて2回洗浄した。化
学発光の検出は、DIG luminescent detection kit(Boe
hringer Mannheim)を用いて行った。
【0043】(3)結果 上記(2)のハイブリダイゼーションの結果、配列番号
6のプローブは、表1中の20〜22、24、25、27〜29及び
31のメチロトローフを検出した。配列番号7のプローブ
は、表1中の20〜22、25及び27〜29のメチロトローフを
検出した。配列番号8のプローブは、表1中の32〜36の
メチロトローフを検出した。配列番号9のプローブは、
表1中の1〜9のメチロトローフを検出した。配列番号
10のプローブは、表1中の10〜17のメチロトローフを
検出した。配列番号11のプローブは、表1中の20〜29
及び31〜36のメチロトローフを検出した。配列番号12
のプローブは、表1中の1〜18のメチロトローフを検出
した。
【0044】
【発明の効果】本発明により、高い地下水圧がかかって
いる天然ガスの地下岩盤備蓄基地において、漏気ガスを
直接的に、また原位置での漏気状況を間接的に検出する
ことで検知感度の向上が可能となる。これにより、岩盤
内での天然ガス漏気状況のモニタリング技術として本発
明の方法を適用し、これを安全管理の指標とすることが
可能である。また、メタン酸化細菌等の消長を追うこと
により、漏気したメタン等の微生物環境浄化状態の診断
を行うことができる。
【0045】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> TAISEI Corporation <120> Method for Detecting and Monitoring The Leak of Natural Gas <130> P00-0110 <160> 12 <170> PatentIn Ver. 2.0 <210> 1 <211> 20 <212> RNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Specifically conserved region of 16S rRNA among Methylotrophs <400> 1 cccuugacau ccagagaauc 20 <210> 2 <211> 21 <212> RNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Specifically conserved region of 16S rRNA among Methylotrophs <400> 2 aaucuguuag agauagcgga g 21 <210> 3 <211> 18 <212> RNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Specifically conserved region of 16S rRNA among Methylotrophs <400> 3 aacgaagcag agaugcau 18 <210> 4 <211> 22 <212> RNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Specifically conserved region of 16S rRNA among Methylotrophs <400> 4 gcuuuugaca uguccgguau gg 22 <210> 5 <211> 19 <212> RNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Specifically conserved region of 16S rRNA among Methylotrophs <400> 5 cuugacaugg cauguuacc 19 <210> 6 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Probe <400> 6 gattctctgg atgtcaaggg 20 <210> 7 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Probe <400> 7 ctccgctatc tctaacagat t 21 <210> 8 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Probe <400> 8 atgcatctct gcttcgtt 18 <210> 9 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Probe <400> 9 ccataccgga catgtcaaaa gc 22 <210> 10 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Probe <400> 10 ggtaacatgc catgtccag 19 <210> 11 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Probe <400> 11 ggtccgaaga tcccccgctt 20 <210> 12 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Probe <400> 12 ccctgagtta ttccgaac 18
【0046】
【配列表フリーテキスト】〔配列番号1〜5〕16SrR
NAにおいて、メチロトローフ間で特異的に保存された
領域。 〔配列番号6〜12〕プローブ。
【図面の簡単な説明】
【図1】各種メチロトローフの16SrRNA塩基配列の
比較を示す図である。
【図2】各種メチロトローフの16SrRNA塩基配列の
比較を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/566 (C12Q 1/06 //(C12Q 1/06 C12R 1:26) C12R 1:26) (C12Q 1/06 (C12Q 1/06 C12R 1:00) C12R 1:00) C12N 15/00 ZNAA Fターム(参考) 4B024 AA11 AA17 CA01 CA09 CA11 HA12 4B063 QA01 QA20 QQ06 QQ18 QQ42 QQ44 QQ54 QR56 QR62 QS01 QS14 QS16 QS25 QS34 QX02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ガスの岩盤備蓄基地における地下水
    中の炭化水素資化能を有する微生物の個体数をモニタリ
    ングすることにより、前記岩盤備蓄基地における天然ガ
    スの漏気を検知する方法。
  2. 【請求項2】 炭化水素資化能を有する微生物群で、ゲ
    ノムDNAの塩基配列において特異的に保存性を有する
    領域の塩基配列又はそれに相補的な塩基配列を用いる請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記微生物群で特異的に保存性を有する
    前記領域が16SrRNA遺伝子上の領域である請求項2
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記微生物群で特異的に保存性を有する
    前記領域がメタンモノオキシゲナーゼ遺伝子上の領域で
    ある請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記地下水から得られる核酸試料に対し
    て、前記微生物群で特異的に保存性を有する前記領域の
    塩基配列又はそれに相補的な塩基配列を含むオリゴヌク
    レオチドをプローブとするハイブリダイゼーションを行
    う工程を含む請求項2記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記微生物群で特異的に保存性を有する
    前記領域が2つあり、5'末端側の領域の塩基配列を含む
    プライマー及び3'末端側の領域の塩基配列に相補的な塩
    基配列を含むプライマーを用いて、前記地下水から得ら
    れる核酸試料を鋳型とするポリメラーゼ連鎖反応を行う
    工程を含む、請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 天然ガスの岩盤備蓄基地における地下水
    中の炭化水素資化能を有する微生物の個体数をモニタリ
    ングすることにより、前記岩盤備蓄基地における地下水
    溶存ガスの微生物浄化の状態を診断する方法。
  8. 【請求項8】 炭化水素資化能を有する微生物群で、ゲ
    ノムDNAの塩基配列において特異的に保存性を有する
    領域の塩基配列又はそれに相補的な塩基配列を用いる請
    求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記微生物群で特異的に保存性を有する
    前記領域が16SrRNA遺伝子上の領域である請求項8
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記微生物群で特異的に保存性を有す
    る前記領域がメタンモノオキシゲナーゼ遺伝子上の領域
    である請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記地下水から得られる核酸試料に対
    して、前記微生物群で特異的に保存性を有する前記領域
    の塩基配列又はそれに相補的な塩基配列を含むオリゴヌ
    クレオチドをプローブとするハイブリダイゼーションを
    行う工程を含む請求項8記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記微生物群で特異的に保存性を有す
    る前記領域が2つあり、5'末端側の領域の塩基配列を含
    むプライマー及び3'末端側の領域の塩基配列に相補的な
    塩基配列を含むプライマーを用いて、前記地下水から得
    られる核酸試料を鋳型とするポリメラーゼ連鎖反応を行
    う工程を含む、請求項8記載の方法。
JP2000062326A 2000-03-07 2000-03-07 微生物による天然ガスの漏気検知及びモニタリング方法 Pending JP2001245668A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000062326A JP2001245668A (ja) 2000-03-07 2000-03-07 微生物による天然ガスの漏気検知及びモニタリング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000062326A JP2001245668A (ja) 2000-03-07 2000-03-07 微生物による天然ガスの漏気検知及びモニタリング方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001245668A true JP2001245668A (ja) 2001-09-11

Family

ID=18582350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000062326A Pending JP2001245668A (ja) 2000-03-07 2000-03-07 微生物による天然ガスの漏気検知及びモニタリング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001245668A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006067830A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Taisei Corp メタンガス漏洩箇所の検知方法
CN111573755A (zh) * 2020-05-28 2020-08-25 苏州国溯科技有限公司 一种医院废水排放监管系统及废水原水泄露识别方法
CN113241454A (zh) * 2021-05-18 2021-08-10 中南大学 一种监测微生物数量的微生物燃料电池及监测系统与方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006067830A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Taisei Corp メタンガス漏洩箇所の検知方法
CN111573755A (zh) * 2020-05-28 2020-08-25 苏州国溯科技有限公司 一种医院废水排放监管系统及废水原水泄露识别方法
CN113241454A (zh) * 2021-05-18 2021-08-10 中南大学 一种监测微生物数量的微生物燃料电池及监测系统与方法
CN113241454B (zh) * 2021-05-18 2023-02-03 中南大学 一种监测微生物数量的微生物燃料电池及监测系统与方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Clement et al. Terminal restriction fragment patterns (TRFPs), a rapid, PCR-based method for the comparison of complex bacterial communities
US6090591A (en) Selective amplification of target polynucleotide sequences
EP0682120A1 (en) Selective amplification of target polynucleotide sequences
Kolk et al. Mycobacterium smegmatis strain for detection of Mycobacterium tuberculosis by PCR used as internal control for inhibition of amplification and for quantification of bacteria
US20050148015A1 (en) Nucleic acid fragments for the identification of dechlorinating bacteria
JP2001245668A (ja) 微生物による天然ガスの漏気検知及びモニタリング方法
US20090258349A1 (en) Method for detecting and quantifying perchlorate-reducing bacteria
EP1224323B1 (en) Nucleic acid fragments for the identification of dechlorinating bacteria
US6204026B1 (en) Detection of M. tuberculosis complex via reverse transcriptase SDA
US6797817B1 (en) Nucleic acid fragments for the identification of dechlorinating bacteria
JPH10210980A (ja) 乳酸菌検出用オリゴヌクレオチド及び該菌の検出方法
WO2009151584A2 (en) Identification of contaminating bacteria in industrial ethanol fermentations
JP4782784B2 (ja) 病原性大腸菌の検出および識別のためのdna配列
JP2941210B2 (ja) 芳香環水酸化酵素ジオキシゲナーゼ遺伝子による微生物の同定・検出およびモニタリング方法
US7115734B2 (en) Nucleic acid, nucleic acid for detecting dechlorination bacteria, probe, method for detecting dechlorination bacteria and method for treating earth or underground water polluted by chlorinated ethylene or chlorinated ethane
Margesin et al. Molecular techniques for monitoring and assessing soil bioremediation
US7276358B1 (en) Rapid quantification of butyric acid-producing bacteria using real-time PCR
JP2000060570A (ja) 新規核酸断片及びこれを用いた微生物の検出方法
JP2004283032A (ja) 核酸断片、アナモックス細菌検出用核酸断片、プライマー、プローブ、アナモックス細菌の検出方法、およびアンモニア性窒素含有排液の処理方法
JPH03112498A (ja) カンピロバクター検出のためのオリゴヌクレオチドおよびそれを用いた検出方法
Beller et al. Effect of ethanol on hydrocarbon-degrading bacteria in the saturated zone: microbial ecology studies
JP2001327290A (ja) メタン細菌の検出及び測定方法
CA2474659A1 (en) Nucleic acid fragments for the identification of dechlorinating bacteria
JP2005218322A (ja) 塩素化エタン分解菌検出用核酸断片、検出方法および塩素化エタン分解方法
CN117987575A (zh) 一种用于鉴定肺炎链球菌血清型分子靶标组合及鉴定肺炎链球菌血清型的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100302