JP2001245145A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JP2001245145A JP2001004858A JP2001004858A JP2001245145A JP 2001245145 A JP2001245145 A JP 2001245145A JP 2001004858 A JP2001004858 A JP 2001004858A JP 2001004858 A JP2001004858 A JP 2001004858A JP 2001245145 A JP2001245145 A JP 2001245145A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば複数の画像処理装置を管理する管理装
置に接続されるべき実用性の高い不正出力対策機能を有
する画像処理装置およびかかる画像処理装置における画
像処理方法を提供する。 【解決手段】 複数の画像処理装置を管理する管理装置
に接続されるべき画像処理装置であって、画像データを
入力する入力手段と、該入力手段により入力された画像
データに埋め込まれている付加情報であって当該画像デ
ータの著作権に関する付加情報を抽出する抽出手段と、
前記入力手段により画像データが入力される毎に、前記
抽出手段により抽出された前記付加情報を前記管理装置
へ送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複数の画像処理
装置を管理する管理装置に接続されるべき画像処理装置
およびかかる画像処理装置における画像処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
複写機の発達と普及に伴い、著作物のコピーによる著作
権の侵害や、機密文書の不正コピーが、問題となってき
た。しかし、従来のアナログ複写機では、オリジナル原
稿の高度な判定は不可能であり、また、部分的な複写を
行った部分には、ハードコピー(2世代目以降のコピ
ー)については全く管理することが不可能であった。
【0003】従来、機密に係る文書が複写により外部に
流出した場合、この文書の流出元を判別するために、種
々の装置や方法が提案されている。例えば、複写時の複
写装置の識別情報やコピー日時、時刻などの情報をバー
コードで表し、これをコピーされた原稿の一部に付加す
る方法が提案されている(特開平2−111161号公
報)。しかしながらこの方法では、コピーされた原稿に
付加されたバーコードを隠したり、別の原稿に付加され
たバーコードを張り合わして再度コピーされた場合に
は、何の効果も生じ得ないといった問題がある。
【0004】また、コピーする際、例えば通常の文書と
機密に係る文書との印字文字の書体に変化を与えること
によって、コピーされた原稿が切り貼りなどによって編
集もしくは改竄された場合であっても、通常の文書と機
密に係る文書とを識別することを可能にする方法が提案
されている(米国特許第4,837,737号)。しかし
ながらこの方法では、原稿が図形やグラフのみからなる
場合には、何の効果も生じ得ないといった問題を有す
る。
【0005】また更に、コンピュータによる画像処理に
おいて、画像データ内に文字データを合成する方法が、
中村康弘と松井甲子雄による論文、「3値濃度パターン
を用いた画像と文字の合成符号化方法」(1988年、
画像電子学会誌、3〜9頁)に記載されている。これ
は、n×nドットからなる小領域の各ドットの濃度値の
合計を、ディスプレイに表示する原稿の1画素の濃度値
として用いる画像処理(いわゆる濃度パターン法を用い
る画像処理)において、1画素の濃度を表示する各パタ
ーンに注目し、文字データを各パターンの配列によっ
て、画像データに合成するものである。しかし、この方
法を複写機に用いた場合、一旦印字出力された、ハード
コピー原稿から各画素の濃度を定めるドットパターンの
確認を行うことはできない。このため、画像データに合
成する文字データに、原稿を識別するための情報、例え
ば利用者名、複写機のコード番号、コピーの日時等を含
ませておいても、これを読み取ることは、不可能であ
る。従って、この方法では、機密に係わる文書が不正に
流出した場合に、ハードコピーから流出元を判別するこ
とはできない。
【0006】一方、機密に係る文書の複写による外部へ
の流出を防止するためにも、種々の装置や方法が提案さ
れている。例えば、原稿に付された「コピー禁止」,
「マル秘」等の予め登録されている文字を検出した場合
に、複写動作を停止する複写機が提案されている(特開
平2−266759号公報)。しかし、この複写機で
は、複写を行う際に「コピー禁止」,「マル秘」等の文
字を隠すことにより、容易に複写を行うことができる。
このため、一旦、文字を隠してコピーされた原稿は、外
部への流出を有効に防ぐことができなくなる。また、上
記特開平2−266759号公報に開示された実施例の
なお書きに、原稿全体の画像情報、例えば特定の文字
(例えば「と」)の位置、個数等を特徴情報として用
い、これに基づいて複写禁止の原稿の判別を実行するこ
とが開示されているが、次に述べる特開平2−5238
4号公報の複写機の場合と同様、複写を禁止する原稿全
ての特徴情報を記憶するためには、大容量のメモリを必
要とし、かつ実際、複写動作に対応して全ての情報を検
出することは困難である。
【0007】また、例えば紙幣や有価証券等の違法コピ
ーを防止するため、複写を禁止する原稿画像の特徴部の
パターンを記憶しておき、複写動作を禁止する複写機が
提案されている(特開平2−52384号公報)。この
複写機では、特徴部として原稿画像の全体を記憶してお
けば、一部を隠してコピーされた場合にも対応すること
ができるが、複写を禁止する全ての原稿画像の特徴部を
記憶するためには、大容量のメモリを必要とし、コスト
高となる。
【0008】また更に、暗証番号を入力しなければ複写
を実行不可能とする複写機も提案されているが(特開平
2−120753号及び特開平3−120561号公
報)、重要でない文章をコピーする場合にも制約を受
け、使い勝手が悪いといった問題がある。
【0009】本発明は、上述の諸問題に鑑みてなされた
もので、例えば複数の画像処理装置を管理する管理装置
に接続されるべき実用性の高い不正出力対策機能を有す
る画像処理装置およびかかる画像処理装置における画像
処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本願請求項1
記載の画像処理装置は、複数の画像処理装置を管理する
管理装置に接続されるべき画像処理装置であって、画像
データを入力する入力手段と、該入力手段により入力さ
れた画像データに埋め込まれている付加情報であって当
該画像データの著作権に関する付加情報を抽出する抽出
手段と、前記入力手段により画像データが入力される毎
に、前記抽出手段により抽出された前記付加情報を前記
管理装置へ送信する送信手段と、を備えたことを特徴と
したものである。
【0011】また、請求項2記載の画像処理方法は、複
数の画像処理装置を管理する管理装置に接続されるべき
画像処理装置における画像処理方法であって、画像デー
タを入力する入力工程と、該入力工程で入力された画像
データに埋め込まれている付加情報であって当該画像デ
ータの著作権に関する付加情報を抽出する抽出工程と、
前記入力工程で画像データが入力される毎に、前記抽出
工程で抽出された前記付加情報を前記管理装置へ送信す
る送信工程と、を備えたことを特徴としたものである。
【0012】更に、請求項3記載の画像処理装置は、画
像処理装置を管理する管理装置に接続されるべき画像処
理装置であって、画像データを入力する入力手段と、該
入力手段により入力された前記画像データに付加情報を
埋め込む埋め込み手段と、前記入力手段により画像デー
タが入力される毎に、前記埋め込み手段により埋め込ま
れる付加情報を前記管理装置へ送信する送信手段と、を
備えたことを特徴としたものである。
【0013】また更に、請求項4記載の画像処理方法
は、画像処理装置を管理する管理装置に接続されるべき
画像処理装置における画像処理方法であって、画像デー
タを入力する入力工程と、該入力工程で入力された前記
画像データに付加情報を埋め込む埋め込み工程と、前記
入力工程で画像データが入力される毎に、前記埋め込み
工程で埋め込まれる付加情報を前記管理装置へ送信する
送信工程と、を備えたことを特徴としたものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の画像処理装置では、入力手段に
よって画像データが入力され、この画像データに埋め込
まれている付加情報であって当該画像データの著作権に
関する付加情報が抽出手段によって抽出される。そし
て、前記入力手段により画像データが入力される毎に、
前記抽出手段により抽出された前記付加情報が、複数の
画像処理装置を管理する管理装置へ、送信手段によって
送信される。
【0015】また、請求項2記載の画像処理方法では、
入力工程で画像データが入力され、この画像データに埋
め込まれている付加情報であって当該画像データの著作
権に関する付加情報が抽出工程で抽出される。そして、
前記入力工程で画像データが入力される毎に、前記抽出
工程で抽出された前記付加情報が、複数の画像処理装置
を管理する管理装置へ、送信工程で送信される。
【0016】更に、請求項3記載の画像処理装置では、
入力手段によって画像データが入力され、埋め込み手段
によってこの画像データに付加情報が埋め込まれる。そ
して、前記入力手段により画像データが入力される毎
に、前記埋め込み手段により埋め込まれる付加情報が、
画像処理装置を管理する管理装置へ、送信手段によって
送信される。
【0017】また更に、請求項4記載の画像処理方法で
は、入力工程で画像データが入力され、埋め込み工程で
この画像データに付加情報が埋め込まれる。そして、前
記入力工程で画像データが入力される毎に、前記埋め込
み工程で埋め込まれる付加情報が、画像処理装置を管理
する管理装置へ、送信工程で送信される。
【0018】
【実施の形態】以下、添付の図面を用いて本発明に係る
画像処理装置および画像処理方法の実施の形態につい
て、以下の順で詳細に説明する。 (1)コピー管理システムの概略説明 (2)付加情報の2値化と埋め込み (3)処理装置100の詳細な説明 <3-1> 処理装置100の機能ブロックの構成 <3-2> 各機能ブロックの概要 <3-3> IR部3の構成 <3-4> 操作部4の構成 <3-5> P解析部11の構成 <3-6> F解析部12の構成 <3-7> 画像判別復元部13の構成 <3-8> 描画部14の構成 <3-9> 付加情報管理部18の構成 <3-10> 機密管理部20の構成 <3-11> 通信管理部5の構成 <3-12> 主制御部7の構成 (4)管理装置200の詳細な説明 <4-1> 管理装置200の機能ブロックの構成 <4-2> 記憶装置205のフォーマット <4-3> 管理装置200の機能
【0019】(1)コピー管理システムの概略説明 本実施例に係る画像処理装置は、原稿から読み取った画
像のハードコピーを取る際に、一般の利用者が外見上識
別することのできない程度のサイズのデジタルの付加情
報を上記原稿の画像中に埋め込み、これをプリント出力
する処理を行う。
【0020】ハードコピーに埋め込まれる付加情報は、
機密文書であるか否か、また、オリジナルの原稿から何
番目のコピーか、誰によって何時コピーされたのか等の
情報等によって構成される。このため、付加情報の埋め
込まれたハードコピーを、部外者等が不正に複写して持
ち出すことを禁止することができると共に、不正に機密
文書が流出した場合に、持ち出されたハードコピーに埋
め込まれている付加情報を読み出すことで、流出経路の
確認及び追跡等を行うことを可能とする。
【0021】図1は、ハードコピー管理システムの構成
図である。本システムは、複数の画像処理装置100,
101,…と、管理装置200とからなる。画像処理装
置100,101,…は、原稿のコピーを作成すると共
に、コピー枚数を管理装置200に送信する。管理装置
200は、各画像処理装置100,101,…の使用状
況を把握する。管理者は、これに基づいて画像処理装置
100,101,…の各種のメンテナンスを行う。画像
処理装置100,101,…は、画像データを出力する
ソースとして、原稿103の他に、コンピュータ102
と、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)104と
がある。
【0022】画像データは、例えば、原稿103がオリ
ジナルの原稿の場合には、プリント出力に関する画像情
報のみからなり、原稿103がオリジナルから少なくと
も一回、コピーされている原稿の場合には、画像情報の
データの他に、前の処理で画像中に埋め込まれた付加情
報のデジタルデータを含む。
【0023】処理装置100,101,…は、各ソース
から出力される画像データに備えられる画像情報に基づ
いてハードコピーを作成する際に、ハードコピー内に付
加情報を埋め込むと共に、回線105を介して管理装置
200に該付加情報を送信する。
【0024】管理装置200は、処理装置100,10
1,…から送信される付加情報に基づいて、ソースから
出力された画像データを基に作成された不正コピーの総
コピー枚数や流出経路も解析する。
【0025】以下の「表1」は、各ソースから出力され
る画像データに基づいて作成されるハードコピーに付加
される固有の付加情報と、ソースの形態にかかわらず必
ず付加される共通の付加情報とを示す。
【表1】
【0026】次に上記「表1」に示す各付加情報につい
て説明する。書籍コードとは、全ての原稿に登録されて
いる固有のコードであり、書籍を特定するために用い
る。
【0027】装置識別コードとは、本発明の情報付加機
能を備える処理装置固有の識別番号であり、何れの処理
装置(100,101,…)によって処理及び作成され
たハードコピーであるのかを識別するために用いられ
る。
【0028】ボリューム名とは、記憶媒体であるフロッ
ピーディスク104の識別コードであり、何れのフロッ
ピーディスクから入力された画像データに基づいて作成
されたハードコピーであるかを識別するのに用いられ
る。
【0029】処理装置100,101,…が、各ソース
から出力される画像データに付加する世代番号とは、オ
リジナルの原稿等から何番目に作成されたハードコピー
であるかを管理するために用いられるデータである。図
2に、各世代のハードコピーに埋め込まれる世代番号を
示す。これより理解されるように、世代番号の情報のデ
ータは次世代毎に増加する。ソースから出力される画像
データに世代番号の付加情報が備えられていない場合に
は、ハードコピーの作成時に必ず世代番号の情報が付加
される。また、ソースが原稿103の場合であって、既
に世代番号の情報が付加されている場合には、この値を
次世代の番号に変更したものをハードコピーに付加す
る。
【0030】一方、コピー番号は、世代番号とは関係無
く、オリジナルの原稿等から何番目に作成されたハード
コピーであるのかを示す番号である。コピー番号は、図
3に示すように、処理装置固有の識別コードと、ソース
固有のソース番号と、コピーの部数を管理するコピー部
数番号とからなる。ソース番号は、処理装置が一台の場
合には順番に番号を割り当てられる。また、処理装置が
複数である場合、処理装置毎に順番に番号が割り当てら
れるか、もしくはコピー番号と、各処理装置に固有の識
別番号とを併用して定められる。但し、コピー部数番号
は、世代番号の最下位の情報と同じであるため、予めシ
ステムで関連を定義すれば省略することが可能である。
【0031】このように、付加情報にコピー番号を含む
ことで、該原稿がオリジナルの原稿から何番目に作成さ
れたハードコピーであるかを容易に集計することができ
る。ここで、正当な利用者が記憶するコピー枚数と、こ
の集計結果とを比較することで、不正なコピーが実行さ
れたか否かを判断することができる。
【0032】また、ソースから出力される画像データに
暗証番号が設定されていない場合には、使用者が、処理
装置100,101…に備えられる操作部から設定する
ことができることができる。
【0033】上記「表1」に示すような、原稿を識別す
るための世代情報、複写装置の利用者情報、装置識別情
報等から構成される付加情報をハードコピー内の印字部
の複数の箇所に埋め込み、後に、これらを読み出すこと
でコピーの流出経路を把握することが可能となる。
【0034】(2)付加情報の2値化と埋め込み 次に、本発明のハードコピー管理システムによる上記
「表1」に示した付加情報の2値化、及び2値化された
付加情報のハードコピー内の印字部等の複数箇所への埋
め込み処理について詳細に説明する。
【0035】上記「表1」に示した各付加情報の2値化
方法は、特に限定されるものではないが、以下にその一
例を示す。
【0036】付加情報の多くは、固定の大きさで定義す
ることができる。例えば、書籍コードは、20桁(20
バイト)のデータ長があれば十分であり、書籍名も20
桁(20バイト)のデータ長があれば十分である。同様
の理由で、ページ番号には、2バイトを割り当て、コピ
ー番号には8バイト、利用者ID番号には4バイト、使
用日時には3バイト、暗証番号には2バイト、総画素数
には2バイト、世代番号数には1バイトを割り当てる。
ここで、「表1」で示した付加情報の内、世代番号だけ
は、可変長のデータとなっており、2バイト×世代番号
数のデータが割り当てられる。これは、世代番号数が増
加するのに伴ってデータ長を増加させることで、余分な
データを用意する必要がなくなるからである。
【0037】図4は、上記各データ長で表される付加情
報を連続するデータとして表示するものである。このデ
ータは、各ハードコピーに少なくとも2つ以上埋め込ま
れる。また、これら各付加情報の順序は予め決められて
おり、該当するデータがない場合には、”0”等の仮デ
ータを入力しておく。
【0038】処理装置100において施される付加情報
の埋め込み処理は、一般人が認識できない程度に目立た
ないよう施される必要がある。しかし、図4に示したデ
ータは、データが長いため、目立たぬようにハードコピ
ーに埋め込むことが困難な場合が生じ得る。本実施例で
は、これに対処するため、上記データを所定のビット長
のブロックに分割してハードコピー内に埋め込む。ここ
で、分割された各データには、データ内の位置を特定す
るためのブロック番号が付加される。また、ブロック毎
に分割されたデータさえも埋め込むことが困難な場合に
は、各ブロック毎に優先順位を決めておき、これの埋め
込みを省略する。
【0039】付加情報のデータをハードコピーから読み
出すには、ブロック番号がついた各ブロックのデータを
読み出し、これをブロック番号順に並び換えて上記デー
タを復元する。ここで、読み出すことの不可能なブロッ
クのデータは、削除する。
【0040】また、ブロックデータの形成は上記場合に
限られず、図5に示されるように分割するデータを可変
長とし、各データの先頭にフォーマットを識別するコー
ド番号を付加する方法を取っても良い。ここで、圧縮コ
ードとは、所定の圧縮アルゴリズムで圧縮されたコード
データである。但し、この方法では、コード番号とフォ
ーマット、圧縮コードの圧縮アルゴリズム等を予め決定
しておく必要がある。
【0041】本実施例では、図4に示した付加情報のデ
ータを8ビット単位で分割することとする。図6に、あ
る付加情報のデータを8ビット単位で分割した場合のブ
ロック番号1及びブロック番号65のブロックデータを
示す。この場合、ブロック番号は7ビットで表示され、
計15ビットのブロックデータが、”11”の値を持つ
MSBと、”01”の値を持つLSBにより定義され
る。ハードコピー内に埋め込まれた各ブロックデータの
読み出しには、”11”の値を持つMSBと、”01”
の値を持つLSBの間に所定の数の画素があれば、これ
を埋め込まれたブロックデータと判断する。
【0042】図7は、図6に示したブロック番号1のブ
ロックデータを実際の画像中に埋め込む場合の様子を示
す図である。ブロックデータを画像中に埋め込む場合に
は、2値化されたデータの一方(例えば値0)を周辺の
画素と同じ濃度の画素であらわし、もう一方(例えば値
1)のデータを周辺の画素の濃度と僅かに異なる濃度の
画素であらわす(以後これを濃度データとする。)。ま
た、図7では、ブロックデータの各濃度データは、1画
素の間隔を以て形成される。図示されるように、1ブロ
ックは、2+7+8+2=19ビットからなり、ハード
コピーの画像内に40ドット分の黒線部が存在すれば、
このブロックデータを埋め込むことが可能である。ここ
で、40ドットは、400dpiの解像度を有するプリ
ンタ/イメージリーダ装置であれば、1/10インチ
(約2.5mm)であり、通常の文字画像中にこの程度
の長さの黒線は存在すると考えられる。従って、40ド
ットは、充分に埋め込むことができる。
【0043】次に、付加情報のデータを所定のドット単
位で分割して成形される各ブロックデータを濃度データ
に変換してハードコピー内の画像に埋め込む処理につい
て説明する。
【0044】図8は、文字等の図形に付加情報のブロッ
クデータを濃度データに変換して埋め込む一例を示すも
のである。図中の(a)は、ハードコピーに印字される
12ポイント程度の通常の文字「a」の拡大図である。
図中の(b)は、印字文字「a」の一部をさらに拡大し
たものである。本例において付加情報は、図示する2つ
の楕円部内に埋め込まれる。図中の(c)は、付加情報
の埋め込まれた楕円部内を拡大したものである。濃度デ
ータは、図7に示したように所定のピッチ(画素間隔)
で埋め込まれる。(c)に示される濃度データは、
(d)のブロックデータを変換したものである。
【0045】付加情報のブロックデータは、位置や向き
を問わずに任意の位置に埋め込むことができる。付加情
報の埋め込み位置を不特定とすることで、機密文書など
を不正に持ち出そうとする利用者が、ハードコピーに埋
め込まれた付加情報を隠してコピーすることを不可能と
することができる。
【0046】しかし、ブロックデータを一箇所に集中し
て埋め込むと画像ノイズとして目立ってしまう。ハード
コピーに埋め込まれる付加情報は一般の利用者に認識さ
れないことが望ましいため、ハードコピー内に分散して
埋め込まれる。一つの例としては、図9に示すように3
つの方向に、用紙の角から順に付加情報を埋め込んで行
く方法がある。更に、汚れや部分的な切り貼りが行われ
た場合でも情報の欠落を最小限にするために、図9に示
すように1つのハードコピー内に複数セット繰り返して
付加情報を埋め込むことが望ましい。この場合、汚れ等
で一部の付加情報のデータが誤って復元される可能性が
あることを考慮して、奇数セットの付加情報をハードコ
ピー内に埋め込んでおき、多数決によって有効データを
決定する。
【0047】濃度変化の複雑な原稿の場合には、画像
と、埋め込んだ付加情報との区別が困難になるため、付
加情報を埋め込む際は、濃度変化のない場所を選択す
る。但し、図10に示すように、濃度変化のない場所
か、あっても付加情報用の濃度バンドを含まない領域で
あれば、複数の領域にまたがって特徴点を埋め込むこと
は可能である。
【0048】原則的に、付加情報の埋め込みには、所定
の濃度バンドが、ブロックデータから作成される濃度デ
ータのために割り当てられている。しかし、図11
(a)に示すように、画像の濃度が連続的に変化する中
間調画像の場合には、ブロックデータを表す濃度データ
が使用する濃度バンドWaの部分について、その周辺の
濃度値を変更させる。即ち、図11(b)に拡大して示
すように濃度データで使用する濃度バンドWaに続く濃
度バンドWbでは、原稿画像の濃度変化の傾きを変更す
る。これによって濃度バンドWa内の原稿の画像の濃度
値を濃度バンドWaの範囲外に変更する。
【0049】図12は、網掛けパターン等の図形におい
て連続した長い濃度データを1つの図形中に埋め込むこ
とができない場合に、付加情報のブロックデータを変換
した濃度データを埋め込む方法を示したものである。こ
の場合、各パターン自体を1つの濃度データとして使用
し、付加情報を表す。また、図示するようにLSBやM
SBを示す濃度データは使用せず、平行して基準パター
ンを埋め込み(図では4個)、この長さだけ付加情報を
埋め込む方法もある。この方法では、幅は広くなるが長
さを短くできるといった利点がある。
【0050】以上の処理を実行することにより、付加情
報を、原稿の画像中に埋め込み、これをハードコピーと
して印字出力することが可能となる。従って、ハードコ
ピーに埋め込まれた付加情報を読み出すことにより、該
ハードコピーが機密文書に係るものであるか、また更に
は、何時、どの複写機により誰によって何部コピーされ
たか等の情報を得ることができる。これを利用すること
により、不正に流出した機密文書の流出元を追跡するこ
とが可能となる。
【0051】(3)処理装置の詳細な説明 以下、処理装置100の構成及び動作を詳細に説明す
る。 <3-1> 処理装置100の機能ブロックの構成 図13は、図1に示した処理装置100の各機能ブロッ
クの構成と、主要データの流れを示したものである。こ
こでは、処理装置100全体のタイミング等を制御する
情報の流れは省略している。
【0052】図13中、太線のラインは、画像情報のデ
ータが流れるラインを示す。中線のラインは、操作情報
のデータが流れるラインを示す。点線のラインは、付加
情報のデータが流れるラインを示す。
【0053】<3-2> 各機能ブロックの概要 以下に図13に示す各機能ブロックの概要を説明する。
なお、各機能ブロックの詳細な説明は後に行う。外部イ
ンターフェース部1は、コンピュータ102から出力さ
れる画像情報をパケット解析部11に入力する手段であ
る。
【0054】パケット(P)解析部11は、コンピュー
タ102から外部インターフェース部1を介して入力さ
れる画像データを解析して、画像情報と付加情報の抽出
を行う。
【0055】フロッピーディスク装置(FDD)2は、
フロッピーディスク104から出力される画像データを
F解析部12に入力する手段である。
【0056】フロッピーディスク(F)解析部12は、
フロッピーディスク104からフロッピーディスク装置
2を介して入力される画像データを解析して、画像情報
と付加情報の抽出を行う。
【0057】描画部14は、パケット解析部11とフロ
ッピーディスク解析部12で抽出された画像情報に対応
する画像データを作成し、画像メモリ16上に出力す
る。
【0058】画像読取部3は、原稿台上にセットされた
原稿103から画像データを読み込み、原稿がオリジナ
ルの場合には、画像情報のみからなる画像データを画像
判別復元部13に出力すると共に、付加情報が付加され
た原稿の場合には、付加情報と画像情報からなる画像デ
ータを画像判別復元部13に出力する。また、原稿にコ
ード発信器が内蔵されている場合には、原稿より発信さ
れるコード情報を受信して、付加情報管理部18へ出力
する。
【0059】画像判別復元部13は、画像読取部3から
読み込んだ画像データを解析して、画像情報及び付加情
報の抽出、さらに付加情報の復元を行うと共に、画像情
報のみからなる画像データの復元を行う。
【0060】付加情報管理部18は、各ソースから読み
込まれた画像データに付加されていた各種付加情報を集
約し、画像メモリ16に記憶されている画像データに新
規の付加情報を埋め込むと共に、集約した付加情報を通
信管理部5を介して管理装置200に送信する。
【0061】画像メモリ16は、出力部6でハードコピ
ーを行う画像データを編集するためのメモリである。
【0062】ファイリング装置8は、画像メモリ16か
らの画像情報と、付加情報管理部18からの付加情報と
をそれぞれ関係付けて別々に記憶する。
【0063】操作部4は、複写条件の設定、各ソースか
ら読み込んだ付加情報の表示や、機密管理部20でコピ
ーの禁止が判断された場合の警告文の表示、さらに利用
者ID番号やソースの形態の指定等の入力を行う。
【0064】出力部6は、操作部4からの指示に従い、
画像メモリ16から出力される付加情報の付加された画
像データに基づいてハードコピーを作成し、出力する電
子写真プリンタである。
【0065】編集部17は、操作部4からの指示に応じ
て、画像メモリ16上の画像の改竄処理を実行する。
【0066】機密管理部20は、付加情報管理部18に
集約された付加情報と、操作部4から設定された情報等
からハードコピーの禁止などを判断する。
【0067】通信管理部5は、ソースからの画像データ
の読み込み、もしくはハードコピー作成のつど、回線1
05を介して図1に示した管理装置200に、付加情報
等のハードコピーの作成に関する情報を通信する。
【0068】主制御部7は、各ソースからの画像データ
の読み込み、パケット解析部11及びフロッピーディス
ク解析部12や画像読み取り部3などの起動、ハードコ
ピー処理や機密管理処理等の処理装置100全体のシー
ケンスの制御を実行する。
【0069】<3-3> 画像読取部3の構成 図14は画像読取部3の構成を示す。画像読取部3は、
原稿台上にセットされた原稿103から画像データを読
み込み、原稿がオリジナルの場合には、画像情報のみか
らなる画像データを画像判別復元部13に出力すると共
に、付加情報が付加された原稿の場合には、付加情報と
画像情報からなる画像データを画像判別復元部13に出
力する。
【0070】また、原稿にコード発信器が内蔵されてい
る場合には、原稿より発信されるコード情報を受信して
これを後に説明する付加情報管理部18へ出力する。コ
ード発信機が内蔵された原稿とは、具体的には、著作権
法に反するコピーを防止するための情報を発信する発信
機を内蔵した書籍などを想定している。
【0071】画像読取部3は、画像読取制御部301
と、原稿台上もしくは自動原稿交換装置307にセット
された原稿の画像データを読み取るイメージ読み取り部
302と、原稿に埋め込まれたコード発信器3030
(後述する図15参照)から出力される書籍名や書籍コ
ード等の情報からなるコード情報を読み取るコード情報
読み取り部303と、画像インターフェース部304
と、コードインターフェース部305と、各種電装30
6と、自動原稿交換装置307とから構成される。
【0072】イメージ読み取り部302は、原稿台上に
設定された原稿の画像データを読み取り、画像読取制御
部301に出力する。画像読取制御部301は、この画
像データを画像インターフェース部304を介してバス
B7に出力する。
【0073】コード情報読み取り部303は、画像情報
以外のコード情報を読み取り、画像読取制御部301に
出力する。画像読取制御部301は、コード情報読み取
り部303で読み取られたコード情報を、コードインタ
ーフェース部305を介して、バスB11に出力する。
【0074】自動原稿交換装置307は、イメージ読み
取り部302の原稿台上の原稿を取り除き、自動的に次
の原稿を設定する。また、画像読取制御部301は、各
種電装306と接続されており、イメージリーダを駆動
するモータ等を制御する。
【0075】図15は、イメージ読み取り部302及び
コード情報読み取り部303として機能する装置の構成
図を示す。該装置は、原稿ガラス3021と、スキャナ
部3022と、露光ランプ3023と、アンテナコイル
3031もしくはコイル3031’と、送受信部303
2と、コード変換部3033とから構成されている。コ
ード情報読み取り部303は、電波を用いたワイヤレス
方式を採用しており、書籍等の原稿103に内蔵される
コード発信器3030から出力される書籍名称や書籍コ
ード等のコード情報を、アンテナコイル3031で読み
取る。この方式を採用することで、原稿ガラス3021
の汚れなどが原因で生じる読取ミスを除去することがで
きる。ただし、コード情報読み取り部303は、シート
原稿等のコード発信器を内蔵していない原稿では、機能
しない。
【0076】電波を受信するためのアンテナコイル30
31は、原稿ガラス3020上に透明な材料で構成され
る。アンテナは、上記アンテナコイル3031の代わり
に、コイル3031’をスキャナ部3022上に配設す
るものであっても良い。原稿ガラス3021上のアンテ
ナ3031を使用する場合は、画像読取部3自体の発す
るノイズによる読み取りエラーを防止するため、実際の
画像読取のためにスキャンや露光ランプ3023を点灯
する前に読み取る。また、スキャナ部3022のアンテ
ナ3031’を使用する場合も、極力ノイズを低下する
ために、露光ランプを点灯しない予備スキャン中に読取
を行う。
【0077】図16は、画像読取部3の処理フロチャー
トを示す。画像読取部3の電源が入れられると、まずス
キャナ部3022の位置を初期位置に設定し、露光ラン
プの出力を一定にする等の初期設定が行われる(ステッ
プS301)。利用者が操作部4に備えられるコード情
報読取キー(図示せず)を押下すると(ステップS30
2でYES)、原稿台上に設定された原稿の付加情報の
読み取り処理を実行する(ステップS303)。ここ
で、原稿にコード発信器3030が内蔵されている場合
には、コード情報をアンテナ3031もしくは303
1’で受信し、送受信部3032及びコード変換部30
33を介して画像読取制御部301へ出力する(ステッ
プS304)。また利用者により操作部4に備えられる
画像読み取りキー(図示せず)が押下されると(ステッ
プS305でYES)、イメージ読み取り部302が動
作を開始し、原稿ガラス3021にセットされた原稿を
露光ランプ3023で照射し、スキャナ部3022を移
動させて原稿の画像データを読み取り、読み取った画像
データを画像読取制御部301へ出力する(ステップS
306)。
【0078】以上のように、本実施例の画像読取部3で
は、電波を用いたワイヤレス方式により、書籍等の原稿
103に内蔵されるコード発信器3030から出力され
る書籍名称や書籍コード等のコード情報をアンテナコイ
ル3031で読み取る。このような方式を採用すること
により、原稿ガラス3021の汚れなどが原因で生じる
読取ミスを除去することができる。また、コード発信機
は原稿103に内蔵されているため、改竄等を行うこと
ができない。また更に、コード発信機から読み取ったコ
ード情報は、後に説明する付加情報管理部18において
付加情報として原稿の画像中に埋め込まれ、書籍の一部
をコピーした場合であっても、ハードコピーに埋め込ま
れた付加情報を読み取ることで、この流出元を追跡する
ことができる。こうして、著作権法に反した不正コピー
の判別と追跡が可能となる。
【0079】<3-4> 操作部4の構成 図17は、図13に示した操作部4の構成を示す図であ
る。操作部4は、複写条件の設定、各ソースから読み込
んだ付加情報の表示や、暗証番号の入力、機密管理部2
0でコピーの禁止が判断された場合の警告文の表示、さ
らに利用者ID番号やソースの形態の指定等の入力を行
う。
【0080】操作部4は、操作部4を制御する操作制御
部401と、メッセージ表示部402と、設定入力部4
03と、ICカードインターフェース404と、操作部
4と外の機能部とをバスB9を介して接続するインター
フェース405と、カレンダー情報を管理するカレンダ
ー406と、予め設定された各処理装置固有の識別コー
ドが記憶されている固有情報メモリ407とから構成さ
れる。
【0081】メッセージ表示部402は、ソースから読
み込んだ付加情報の表示や、機密管理部20でコピーの
禁止が判断された場合の警告文の表示を行う。
【0082】設定入力部403は、ソースの形態の指
定、ハードコピー作成のための出力部6の条件や、編集
部17への改竄処理の指示、利用者ID番号の入力等を
実行する。
【0083】ICカードインターフェース404では、
利用者が各自所有しているICカードを用いて利用者I
D番号の入力を行う。ここで入力された情報は、常時イ
ンターフェース405を介して外の機能部に出力され
る。
【0084】カレンダー406には、バックアップされ
たタイマーが内蔵されており、年号や日時、時刻を管理
している。
【0085】<3-5> パケット解析部11の構成 図13に示したパケット解析部11は、外部インターフ
ェース1からバスB5を介して入力されたコンピュータ
102からの画像データの内容を解析する。パケット解
析部11は、図18に示すようにインターフェース11
2と、一時的に入力された画像データを格納するバッフ
ァ113と、パケット解析プロセッサ111と、解析処
理を実行するための作業メモリ114と、印字出力に関
する画像情報をバスB3に出力するインターフェース1
16と、付加情報をバスB11に出力するインターフェ
ース117とから構成される。
【0086】インターフェース112に入力されるコン
ピュータ102からの画像データは、所定のフォーマッ
トで構成されており、図19に示すような画像情報と付
加情報とで構成される。ここで付加情報は、ファイル名
などのデータ名と、ページ番号からなり、バスB11を
介して付加情報管理部18に出力される。また、画像情
報は、書式の指定、印字位置の指定、文字コード及び図
形コードのデータからなり、バスB3を介して描画部1
4に出力される。画像情報の入力された描画部14で
は、画像情報に従って画像メモリ16に画像データを形
成する。
【0087】図20は、パケット解析部11の解析処理
のフロチャートである。この処理は、単独のプロセッサ
でもよいし、主制御部7のプロセッサ701から時分割
で実行するものであってもよい。初期設定の後(ステッ
プS1101)、コンピュータ102と接続された外部
インターフェース1から画像データを受け取ると(ステ
ップS1102でYES)、解析処理を実行する(ステ
ップS1103及至S1109)。画像情報のうち、文
字コード及び図形コードのデータは(ステップS110
3でYES)、描画部14に出力される(ステップS1
104)。また、同じく画像情報に含まれる書式指定や
印字位置の指定などの書式制御データは(ステップS1
105でYES)、内部の編集条件の変更処理に用いら
れる(ステップS1106)。付加情報は(ステップS
1107でYES)、付加情報管理部18に出力される
(ステップS1108)。入力されたデータの内、上記
何れでもないデータは、その他の処理に用いられる(ス
テップS1109)。
【0088】<3-6> フロッピーディスク解析部12の
構成 図1及び図13に示したフロッピーディスク解析部12
は、フロッピーディスク装置2で読み込んだフロッピー
ディスクに記憶されている画像データを解析する。フロ
ッピーディスク解析部12は、図21に示すようにイン
ターフェース122と、一時的に入力された画像データ
を格納するバッファ123と、フロッピーディスク解析
プロセッサ121と、解析処理を実行するための作業メ
モリ124と、画像情報のデータをバスB3に出力する
インターフェース126と、付加情報に関するデータを
バスB11に出力するインターフェース127とから構
成される。
【0089】フロッピーディスクには、複数のファイル
が記憶されているが、ファイルの指定はバスB9を介し
て操作部4から指定される。フロッピーディスク内のデ
ータは、所定のフォーマットで構成されており、図22
に示すような画像情報と付加情報とから構成される。こ
こで付加情報は、フロッピーディスクのボリューム番号
と、ファイル名などのデータ名と、ページ番号からな
り、バスB11を介して付加情報管理部18に出力され
る。また、画像情報は、書式の指定、印字位置の指定、
文字コード及び図形コードのデータからなり、描画部1
4に出力される。画像情報のデータが入力された描画部
14では、画像情報のデータに従って画像メモリ16に
画像を形成する。
【0090】図23は、フロッピーディスク解析部12
の解析処理のフロチャートである。この処理は、単独の
プロセッサでもよいし、主制御部7のプロセッサ701
から時分割で実行するものであってもよい。初期設定の
後(ステップS1201)、フロッピーディスク装置2
と接続されたバスB6を介して画像データを受け取ると
(ステップS1202でYES)、解析処理を実行する
(ステップS1203及至S1209)。画像情報の
内、印字に関する文字コード及び図形コードのデータは
(ステップS1203でYES)、描画部14に出力さ
れる(ステップS1204)。同じく画像情報の書式指
定や印字位置の指定などの書式制御データは(ステップ
S1205でYES)、内部の編集条件の変更処理に用
いられる(ステップS1206)。付加情報は(ステッ
プS1207でYES)、付加情報管理部18に出力さ
れる(ステップS1208)。入力されたデータの内、
上記何れでもないデータは、その他の処理が施される
(ステップS1209)。
【0091】<3-7> 画像判別復元部13の構成 図13に示した画像判別復元部13は、バスB7を介し
て入力された画像データを解析し、印字に関する画像情
報と、付加情報として埋め込まれたブロックデータとを
分離すると共に、ブロックデータを、連続する付加情報
に復元し、更には、付加情報が付加される前の原稿の画
像データを復元する。
【0092】画像判別復元部13は、図24に示される
ようにバスB7を介して画像データの入力されるインタ
ーフェース132と、画像メモリ133と、画像解析プ
ロセッサ131と、特徴点メモリ134と、ブロック管
理メモリ135と、復元された画像データをバスB4に
出力するインターフェース136と、取り出された付加
情報をバスB11に出力するインターフェース137と
から構成される。
【0093】図25は、画像判別復元部13が実行する
処理のフロチャートを示す。画像判別復元部13では、
初期化の後(ステップS1301)、画像データが入力
されると(ステップS1302でYES)、濃度分布毎
にブロック化し(ステップS1303)、特徴点に相当
する濃度の座標を拾い出す(ステップS1304)。こ
こで、特徴点とは、例えば図7の値1を表す所定濃度の
画素のことを示す。また、各特徴点の座標は、図7に示
したように予め定められた位置関係から、所定の長さの
複数の2進数に変換される(ステップS305)。ブロ
ック単位に取り出された2進数は、予め定められた手順
に従って、ブロック番号順に並び帰られ、付加情報に再
編成される(ステップS1306)。特徴点から付加情
報の抽出が完了すると、画像情報から特徴点の消去を行
い、付加情報が付加される前の画像データを復元する
(ステップS1307)。ここで、特徴点の消去は、特
徴点を特徴点周辺の濃度で置き換えることにより実行さ
れる。抽出された付加情報は、インターフェース137
を介しバスB11に出力される(ステップS130
8)。また、復元された画像データは、インターフェー
ス136を介してバスB4に出力される(ステップS1
309)。
【0094】図26は、図25に示した特徴点の数値化
の処理(ステップS1305)のフロチャートである。
特徴点の数値化は、特徴点の位置関係から判断して行
う。本実施例では、付加情報の1ブロックは、所定の範
囲内に直線的に埋め込まれている。この関係を予めシス
テム毎に定義してあれば、埋め込みは、直線でなくとも
良く、例えば円弧であってもよい。
【0095】具体的には、まず1つ特徴点を捜し出す
(ステップS1310)。次に所定の距離内に隣接して
存在する他の特徴点をすべて探す(ステップS131
1)。最大距離は、1ブロックの長さ(=ビット長×ビ
ット間距離)となる。次にこれらの座標が、予め定めら
れた位置関係(本実施例では直線)になっているかを確
認する(ステップS1312)。これにより、正しくな
い座標やデータは、削除される(ステップS131
3)。有効データの座標は、2進数に変換される(ステ
ップS1314)。各2進数は、ビット数や(ステップ
S1315)、上下識別ビット(ステップS1316)
の確認を行う。ここで、すべて正常であれば、有効なブ
ロックデータとして記憶する(ステップS1317)。
上記処理は、取り出した特徴点全てに対して行う(ステ
ップS1318)。
【0096】上記特徴点の数値化処理(ステップS13
05)で有効と判断されたブロックは、次の付加情報の
復元処理(ステップS1306)で、付加情報に変換さ
れる。図27は、付加情報の復元処理のフロチャートで
ある。まず、有効なブロックデータに備えられるブロッ
ク番号を順に並べる(ステップS1320)。ここで、
付加情報を復元するために最低限必要な種類のブロック
が揃っていれば(ステップS1321でYES)、各ブ
ロックの情報を確認する(ステップS1322)。
【0097】本実施例の場合、付加情報は、1つのハー
ドコピー内に複数セット埋め込まれているため、これを
用いて、同一ブロック番号のデータが一致するか否かを
確認する。同一ブロック番号の情報が完全に一致しない
場合には、多数決でこれを決定する。多数決を用いても
該ブロック番号の情報を特定することができない場合に
は、該ブロックを無効とする(ステップS1324)。
無効と判断されるブロックデータが所定の数以上存在す
る場合には、該付加情報を持つハードコピーは、複数の
原稿の張り合わせからなる改竄原稿であると判断し、付
加情報を無視し、該原稿が改竄原稿であることを付加情
報管理部18に連絡する(ステップS1323でYE
S)。
【0098】有効なブロックデータが特定されると、予
め定められた手順に従い、各付加情報を再編成する(ス
テップS1325)。さらに、欠陥のあったデータは、
所定の値で初期化する(ゼロや空白等)。
【0099】以上のような処理を実行することにより、
原稿の画像中に埋め込まれた付加情報を読み取ることが
できる。読み取られた付加情報は、後に説明する主制御
部7や付加情報管理部18、管理装置200により、機
密文書のコピー禁止や該付加情報の埋め込まれていたハ
ードコピーの流出元の確認等の処理に用いられる。
【0100】<3-8> 描画部14の構成 図13に示した描画部14は、バスB3を介してパケッ
ト解析部11やフロッピーディスク解析部12から送ら
れてくる文字コード及び図形コードの画像情報に従っ
て、画像メモリ16に画像データを展開する。
【0101】具体的な方式や構成は、ビットマップ方式
のプリンタコントローラに用いられているものと同様で
ある。但し、展開される画像が階調性を有する場合、付
加情報のブロックデータを変換して作成される濃度デー
タ(図7を参照)に用いられる濃度バンドは使用しな
い。
【0102】<3-9> 付加情報管理部18の構成 図13に示した付加情報管理部18では、パケット解析
部11やフロッピーディスク解析部12、画像読取部
3、画像判別復元部13、操作部4からバスB11を介
して送られてくる付加情報を、各ソース別に集約及び管
理する。また、後に詳しく説明する主制御部7で実行さ
れるハードコピー処理(ステップS701,S711,
S718)では、集約した付加情報に基づいて各ハード
コピーに対し新たな付加情報を生成し、該付加情報を画
像メモリ16に記憶されている画像データに埋め込む処
理(ステップ742)を行う。
【0103】図28は、付加情報管理部18の構成を示
す。付加情報管理部18は、処理装置181と、コード
入力部182と、描画部183と、操作情報インターフ
ェース184と、コード出力部185と、画素計数部1
86とから構成される。
【0104】処理装置181は、ハードコピー作成時に
画像メモリ16に付加情報を埋め込む。操作部4から指
定される所定項目の付加情報の検索等は、バスB1を介
して直接、画像メモリ16をアクセスする。その際に、
必要な作業領域は画像メモリ16の空き領域が使用され
る。実際には、主制御部7が、処理装置181の制御を
行う。
【0105】画素計数部186は、画像メモリ16に展
開されている画像のパターン面積を測定する。画像は所
定の解像度の濃淡情報で構成されているが、ここでは、
簡略化のため、所定の濃度以上の総画素数を面積として
扱う。より管理精度を向上させるには、所定の濃度毎の
面積を管理しても良い。
【0106】次の「表2」に付加情報管理部18に各機
能部から送信されてくる付加情報を示す。
【表2】 「表2」中のソース関連情報に含まれる機密ランクの値
は、例えば最高機密ランクの値は5と定められ、この値
が低くなるにつれて、機密の程度は低くなる。機密ラン
クの値が0の場合は、特に機密にすることを要しない通
常の書類であることを意味する。
【0107】付加情報管理部18に送信されてきた付加
情報は、ソース毎に以下に示す「表3」のように分類さ
れ、管理される。通常、ソース関連情報は、1ページに
対して1組しか含まれていないが、複数の原稿を切り貼
りして作られた改竄原稿には、複数組のソース関連情報
が含まれる。このような場合、付加情報管理部18は、
複数組のソース関連情報を管理する。但し、ソース関連
情報以外の情報は、同じ値が使用される。
【表3】
【0108】以下の「表4」に、新規の付加情報の付加
方法と、その更新方法とを示す
【表4】 なお、表に示す付加情報の内、ボリューム名は、コンピ
ュータ102から出力される付加情報であり、データの
名称は、フロッピーディスク104から出力される付加
情報である。
【0109】上記「表4」において、世代番号は、フロ
ッピーディスク104やコンピュータ102からのデー
タ、原稿103からのコピー等、新規にハードコピーす
る場合には、世代1を付加する。一度生成されたハード
コピーからの再複写の場合には、そのハードコピーに埋
め込まれていた世代の次の世代番号を付加する(図2を
参照)。
【0110】付加情報が全く付加されていないオリジナ
ルの原稿からハードコピーを作成する場合には、付加情
報を新規に生成する(世代番号は1)。この際、文書名
等は、使用者が、操作部4から入力することが可能であ
り、また、日付や利用者名から自動的に生成することも
可能である。
【0111】以上のように、付加情報を構成する所定の
情報を変更し、原稿の画像中に新たに埋め込むことで、
各ハードコピー毎に対応する利用者名や、コピー日時、
コピー部数等に基づく流出元の解析を容易に行うことが
可能となる。
【0112】次の図29は、主制御部7の指示により付
加情報管理部18が実行する付加情報の原稿画像部への
埋め込み処理(ステップS742)のフロチャートを示
す。
【0113】この処理は、付加情報管理部18の備えら
れる処理装置181に格納されているプログラムによっ
て実行される。まず、後に説明するように、所定のドッ
ト数で分割された2値のブロックデータが生成される
(ステップS1801)。次に図7及び図8で示したよ
うに各ブロックデータをハードコピー内の画像に埋め込
むため、ブロックデータの値を基に微小な濃度ブロック
信号に変換する(ステップS1802)。処理装置18
1は、ステップS1802で濃度ブロック信号に変換さ
れたブロックデータをハードコピー内の画像に埋め込む
ための領域を検索する(ステップS1803)。ここ
で、埋め込みデータを埋め込むための所定長の領域が検
索されるか(ステップS1804でYES)、もしく
は、埋め込むだけの所定長はないが、濃度の変化が緩や
かで隣の領域に拡張して埋め込むことができる領域が検
索された場合(ステップS1805でYES)には、各
ブロックデータの埋め込み位置を決定し(ステップS1
806)、更には、ブロックデータを埋め込む場所に応
じた各濃度ブロックの濃度値を決定する(ステップS1
807)。
【0114】処理装置181では、上記ステップS18
01〜S1807の処理が施された各ブロックデータを
画像情報の文字コードもしくは図形コードのデータに書
き込む(ステップS1808)。全ての付加情報につい
て上記処理を施した後(ステップS1809でYE
S)、これを1つのハードコピー内に埋め込む所定のセ
ット数(図9を参照)だけ繰り返した後(ステップS1
910でYES)、埋め込み処理を終了する。
【0115】図30は、付加情報のデータを所定のビッ
ト数で分割しこれにブロック番号を付してブロックデー
タを作成し、さらにこのブロックデータを画素の濃度デ
ータに変換する埋め込みデータの生成処理(ステップS
1801)のフロチャートを示す。
【0116】まず、埋め込むブロックデータに再生を可
能にするためのチェックコードやエラー訂正のためのコ
ードを計算し(ステップS1820)、図4に示した付
加情報のデータ長を計算する(ステップS1821)。
次に何ビット毎にデータを分割するのかを決定し、その
数を計算する(ステップS1822)。さらにステップ
S1822で計算した分割数に基づいてブロック番号を
分割したデータに付加し(ステップS1823)、ブロ
ックデータの始点を示すマークLSBと、終点を示すマ
ークMSBとをそれぞれ付加する(ステップS1824
及びS1835)。以上の処理を実行することにより図
6に示すような構成の埋め込みデータ(ブロックデー
タ)が生成される。
【0117】<3-10> 機密管理部20の構成 機密管理部20では、付加情報管理部18で機密ランク
の値が1以上の機密文書を検出すると、操作部4に対し
て暗証番号の入力を要求すると共に、付加情報に書籍コ
ードが設定されている場合には、書籍コードの入力を要
求する。操作部4から暗証番号もしくは書籍コードの入
力が行われると、付加情報管理部18で管理されている
暗証番号もしくは書籍コードとの値と照合し、この結果
を操作部4に出力する。ここで、操作部4から入力され
た暗証番号もしくは書籍コードの値が、付加情報管理部
18で管理されている値と異なる場合には、コピー動作
を禁止する。
【0118】以上の処理を施すことにより、機密文書の
不正流出を有効に防止することができる。なお、本実施
例において、上記処理は、後に説明する主制御部7の機
密管理処理(ステップS715)で実行される。
【0119】<3-11> 通信管理部5の構成 通信管理部5では、ソースからの画像データの読み込
み、もしくはハードコピー作成のつど、付加情報管理部
18に集約され又管理される付加情報を、回線105を
介して管理装置200に通知する。
【0120】<3-12> 主制御部7の構成 図31は、主制御部7の構成を示す図である。主制御部
7は、各ソースからの画像データの読み込み、パケット
解析部11及びフロッピーディスク解析部12や画像読
取部3等の起動、ハードコピー処理や機密管理処理等の
シーケンスの実行を制御する。
【0121】主制御部7は、プロセッサ701を中心
に、プログラムメモリ702と、データメモリ703と
から構成され、インターフェース704を介して処理装
置100の各機能ブロックと接続される。
【0122】図32は、主制御部7に備えられるプロセ
ッサ701の処理フロチャートを示す。主制御部7で
は、電源投入と、制御部の初期化の後(ステップS70
1)、ハードコピー処理システム全体の初期化を指示し
(ステップS702)、処理要求待ちの状態になる(ス
テップS703及びS704)。処理の開始は、利用者
が操作部4から指定する場合と(ステップS703でY
ES)、コンピュータ102からデータ受信による場合
(ステップS704でYES)とがある。
【0123】コンピュータ102からパケット解析部1
1に解析の要求があった場合(ステップS703でNO
であって、ステップS703でYES)、パケット解析
部11は、前記したように1ページ分の画像データの解
析を実行し、付加情報と画像情報の分離を行う。パケッ
ト解析部11は、描画部14へ画像情報を出力し、画像
データを作成させ、画像メモリに該画像データを記憶さ
せると共に、付加情報管理部18へ抽出した付加情報を
出力した後、主制御部7に処理の完了を通知する。
【0124】主制御部7は、パケット解析部11から処
理の完了の通知を受けた後に、パケット解析部11から
付加情報管理部18に出力された付加情報を通信管理部
5を介して管理装置200に送信させると共に(ステッ
プS705)、画像メモリ16に記憶された画像データ
を出力部6に出力し、ハードコピー処理を実行する(ス
テップS706)。これらの処理はコンピュータ102
から入力される画像データ1ページ毎に実行される。
【0125】利用者が操作部4を操作して指示する命令
には、出力部6の起動と(ステップS707でYE
S)、各機能への状態設定がある(ステップS707で
NOでステップS720へ)。また更に、操作部4から
の出力部6の起動には、フロッピーディスク104に記
憶されているファイルのハードコピー処理と(ステップ
S708でYES)、画像読取部3におけるハードコピ
ー処理(ステップS708でNOでステップS712
へ)がある。
【0126】フロッピーディスク104に記憶されてい
るファイルのハードコピーを作成する場合(ステップS
708でYES)は、操作部4からの指示でフロッピー
ディスク解析部12が起動される(ステップS70
9)。フロッピーディスク解析部12は、前記したよう
に、入力された画像データから画像情報と付加情報とを
分離する。フロッピーディスク解析部12は、描画部1
4に画像情報を出力し、画像データを作成させ、画像メ
モリ16に該画像データを記憶させると共に、付加情報
管理部18に抽出した付加情報を出力した後、主制御部
7に、処理の完了を通知する。
【0127】主制御部7は、フロッピーディスク解析処
理部12から処理の完了の通知を受けた場合、フロッピ
ーディスク解析処理部12が付加情報管理部18に出力
した付加情報を通信管理部5を介して管理装置200に
送信すると共に(ステップS710)、画像メモリ16
が記憶する画像データを出力部6に出力してハードコピ
ー処理を実行する(ステップS711)。フロッピーデ
ィスク104のファイルには、複数ページの情報が記憶
されており、上記処理はページ単位で実行される。全て
のページのハードコピーが完了すると(ステップS71
2でYES)、次の入力待ちの状態になる。なお、フロ
ッピーディスク解析部12では、ページのフォーマット
と同時にページ番号を順番に付加する。
【0128】利用者により画像読取部3からのハードコ
ピーが指示されると、画像読取部3が起動される(ステ
ップS713)。ここで、画像読取部3は、原稿台上に
設定された原稿の画像データを読み取り、さらに該原稿
がコード発信器を備える書籍の場合には、そのコード情
報を読み取る。次に画像判別復元部13が起動される
(ステップS714)。画像判別復元部13では、前記
したように、画像読取部3で読み取った画像データに埋
め込まれている付加情報の各ブロックデータを検出し、
連続するデータに復元した後、付加情報管理部18に出
力すると共に、付加情報が付加される前の画像データを
復元して画像メモリ16に記憶させる。
【0129】主制御部7は、画像判別復元部13におけ
る処理が完了すると、後に説明する機密管理処理を実行
する(ステップS715及びS706)。ここで、原稿
が機密文書でない場合、もしくは機密文書であって、操
作部4から暗証番号等の所定の入力がされた場合には
(ステップS716でYES)、付加情報管理部18に
出力された書籍のコード情報、及び画像判別復元部13
で復元された付加情報を通信管理部5を介して管理装置
200に送信すると共に(ステップS717)、画像メ
モリ16に記憶されている画像データを出力部6に出力
してハードコピー処理を実行する(ステップS71
8)。ここで、原稿が図14に示した自動原稿交換装置
307に複数セットされている場合にはセットされた原
稿全てに対して実行する(ステップS719)。
【0130】操作部4から各主動作モードの設定が行わ
れる場合(ステップS720)、機密モードが設定され
ている時には(ステップS721でYES)、モードを
変更する(ステップS722)。また、複写時に機密文
書の管理をする以外に、ハードコピーの世代や複写枚数
の集計等を管理する記録確認処理が指示された場合には
(ステップS723でYES)、パスワードの入力を要
求し(ステップS724)、設定されたパスワードとの
一致が確認された場合には(ステップS725でYE
S)、後に説明する記録確認処理が実行される(ステッ
プS726)。また、その他の処理としてハードコピー
への付加機能の追加の処理(ステップS727)を実行
する。
【0131】以上のように、本実施の形態では、入力工
程で入力された画像データに埋め込まれている付加情報
であって当該画像データの著作権に関する付加情報が抽
出工程で抽出されるが、この抽出された付加情報は、前
記入力工程で画像データが入力される毎に、複数の画像
処理装置を管理する管理装置へ送信される。すなわち、
画像データから抽出された前記付加情報が画像データ入
力毎に逐一管理装置へ送信されるので、前記付加情報を
時間遅れなく管理でき、管理上有益である。従って、例
えば、かかる付加情報を用いた処理が行われる場合など
にも有益である。
【0132】次の図33に、ハードコピー処理(ステッ
プS706,S711,S718)のフロチャートを示
す。まず、画像メモリ16に展開されている画像のパタ
ーンの面積を測定する。画像は、所定の解像度の濃淡情
報で構成されているが、本実施例では、簡略化のため、
所定の濃度以上の総画素数をパターン面積として扱う
(ステップS730)。次に、後に説明する機密管理の
ためのソースの抜き取り処理を行う(ステップS73
1)。
【0133】次のステップS732では、画像メモリ1
6に展開されている原稿が改竄されたものであるか否か
について判断する。ここで、原稿が改竄されたものであ
るか否かについての判断は、付加情報に設定された総画
素数と、読み込んだ原稿の総画素数との差が所定以上で
あるか否かについて調べることにより実行される。即
ち、付加情報に設定された総画素数の値と、上記ステッ
プS730で計数した総画素数との値が一致もしくは所
定の許容誤差範囲内である場合には、原稿は、改竄され
ていない正常な原稿であると判断し、双方の値の差が許
容誤差の範囲を超える場合には、原稿は改竄されたもの
であると判断する。更に、画像判別復元部13におい
て、原稿に複数組の付加情報が埋め込まれており、切り
貼りの行われた改竄原稿であると判断された場合にも、
該読み込まれた原稿は、改竄された原稿であると判断す
る。
【0134】ステップS732において、画像メモリ1
6に展開されている原稿が、改竄された原稿であると判
断された場合には、後に説明する改竄記録処理を実行す
る(ステップS733)と共に、その結果及び原稿に含
まれる付加情報を操作部4に表示する(ステップS73
4)。この際、機密管理のため、暗証番号等の付加情報
は表示しない。
【0135】次に、予め操作部4から設定されている場
合には、原稿画像の編集処理を編集部17に要求する
(ステップS735)。この原稿画像の編集処理が施さ
れた結果、原稿画像の変更が行われた場合(ステップS
736でYES)、原稿画像の一部の改竄が行われたと
判断し、改竄記録処理行う(ステップS737)。改竄
記録処理が完了した後、画像データを画像メモリ16に
一旦、退避させる(ステップS738)。
【0136】画像データの画像メモリ16への退避が行
われた後、予め操作部4から設定されている複写部数の
ハードコピーを行う(ステップS739及至S74
5)。主制御部7は、付加情報管理部18が備える処理
装置181に指示を出し、新たな付加情報を生成し(ス
テップS739)、管理装置200に通信させる(ステ
ップS740)。この後に、画像メモリ16に退避させ
たデータを再び読み出し(ステップS741)、該付加
情報の埋め込み処理を実行する(ステップS742、図
29及び30参照)。次に出力部6を起動させ(ステッ
プS743)、出力先の装置と同期させながら、画像メ
モリから画像データを読み出し、これを印字出力する。
該処理の完了後(ステップS744)、設定されている
部数だけ上記処理を繰り返した後に、リターンする。な
お、ハードコピーに付加される付加情報の内、世代番号
及びコピー番号は、ハードコピー毎に変更する。また、
総画素数は、編集処理(ステップS735)を行った後
の画像について計数したものを付加する。
【0137】以上のように、本実施の形態では、入力工
程で入力された画像データに対し埋め込み工程で付加情
報が埋め込まれるが、この埋め込まれる付加情報は、前
記入力工程で画像データが入力される毎に、画像処理装
置を管理する管理装置へ送信される。すなわち、画像デ
ータに埋め込まれる前記付加情報が画像データ入力毎に
逐一管理装置へ送信されるので、前記付加情報を時間遅
れなく管理でき、管理上有益である。従って、例えば、
かかる付加情報を用いた処理が行われる場合などにも有
益である。
【0138】図34は、抜き取り処理(ステップS73
1)の処理フロチャートである。抜き取り処理は、利用
者毎に、どのような文書を複写しているのかを監視する
ための処理である
【0139】付加情報管理部18は、ICカード等のセ
ットにより利用者名の確認を行い(ステップS77
0)、現在、ハードコピー中のソースに関する付加情報
(付加情報管理部18に記憶されている)と、ファイリ
ング装置8に記憶されている該利用者が過去に複写した
ハードコピーの情報とを比較する(ステップS77
1)。ここで、現在ハードコピー中のソースが新規のも
のである場合には(ステップS772でYES)、該ソ
ースに付加されている付加情報及び画像データをファイ
リング装置8に記憶させた後に(ステップS773及び
S774)リターンする。
【0140】図35は、改竄原稿の記録処理(ステップ
S733,S737,S757)の処理フロチャートで
ある。画像読取部3から読み込んだ原稿が改竄されたも
のであると判定された場合には、該画像のソースに関す
る付加情報と画像データをファイリング装置8に記憶し
た後に(ステップS781及びS782)リターンす
る。
【0141】図36は、機密管理処理(ステップS71
5)の処理のフロチャートを示す。機密管理処理が実行
されると、主制御部7では、機密管理部20を起動し、
付加情報管理部18に読み込まれたソースの付加情報内
に含まれる機密ランクの値について調べる。機密ランク
の値が1以上に設定されていることが確認されると(ス
テップS750でYES)、操作部4に暗証番号等の確
認情報の出力を要求する(ステップS751及至S75
5)。ここで、確認情報として、予め付加情報に書籍コ
ードが設定されている場合には(ステップS751)、
コード番号を操作部4から入力させる(ステップS75
2)。また、付加情報に暗証番号が設定されている場合
には(ステップS753)、操作部4から暗証番号を入
力させる(ステップS754)。ステップS755で
は、入力されたコード番号もしくは暗証番号と、付加情
報に設定されている各番号とを比較する。ここで、入力
された番号が付加情報に設定されている番号と一致しな
い場合には、操作部4に警告文を表示し(ステップS7
56)、改竄記録処理を実行し(ステップS757)、
不正に複写されかけた原稿の画像データ及び付加情報を
ファイリング装置8にファイルした後に、リターンす
る。
【0142】上記機密管理処理(ステップS715)に
より、機密文書が不正に流出することを有効に防止する
ことができる。また、機密ランクの値が0に設定されて
いる原稿に対しては、暗証番号などの入力を要求しない
ため、通常の原稿をコピーする場合の妨げとならないと
いった利点を有する。
【0143】図37は、記録情報の確認を行う記録確認
処理(ステップS726)のフロチャートである。この
処理では、ファイリング装置8に記憶されている世代番
号やコピー番号等の付加情報からハードコピーの履歴を
確認する。確認方法には、利用者により操作部4を介し
て指定された所定の項目の付加情報を検索し、検索され
た付加情報を操作部4に表示して確認する方法と(ステ
ップS763)、該付加情報と、これに対応する原稿画
像とを併せて出力部6で印字出力させ、確認する方法
(ステップS764及至S767)とがある。
【0144】利用者により操作部4から検索する付加情
報の項目が設定されると(ステップS760)、該当す
る項目の付加情報と、この付加情報に対応する原稿デー
タとをファイリング装置8から検索する(ステップS7
61)。ここで、設定される項目には、前記した抜き取
り処理(ステップS731、図34参照)によりファイ
リング装置8に記憶された利用者及びこれに対応する画
像も含まれる。
【0145】設定された項目の付加情報がファイルされ
ている場合には(ステップS762)、これを表示部4
に表示すると共に(ステップS763)、印字出力の要
求がある場合には該付加情報と、この付加情報に対応す
る画像データを画像メモリ16へ読み出し(ステップS
765)、出力部6を起動し(ステップS766)、こ
れを印字出力する(ステップS767)。以上の処理
(ステップS761〜S767)をファイリング装置8
にファイルされている付加情報を持つ画像データ全てに
対して実行し、設定された項目の付加情報の検索がすべ
て完了するまで繰り返した後に(ステップS768)、
リターンする。
【0146】上記記録確認処理(ステップS726)の
処理により、所定の付加情報の付加された原稿画像につ
いて流出元等の解析を容易に行うことができる。また、
改竄及び編集された原稿についても調べることができる
ため、従来のように、原稿画像自体から改竄もしくは編
集の有無を識別する必要がなくなるといった利点を有す
る。
【0147】図38は、付加情報追加処理(ステップS
727)の処理フロチャートを示す図である。操作部4
から付加情報が入力された場合(ステップS790)、
これが暗証番号であって(ステップS791)、しかも
新規の設定である場合(ステップS792でYES)に
は、付加情報に暗証番号を設定し、これを付加情報管理
装置18に記憶する。また、入力された付加情報が機密
ランクであって(ステップS794)、しかも新規の設
定である場合には(ステップS795でYES)、付加
情報に機密ランクの情報を設定し、付加情報管理部18
で記憶される。操作部4から入力された付加情報が上記
いずれの情報でもない場合には、その他の処理が施され
る(ステップS797)。
【0148】(4)管理装置200の詳細な説明 <4-1> 管理装置200の機能ブロックの構成 図39は、管理装置200の機能ブロックの構成を示す
図である。管理装置200は、該装置を操作するための
入力及び表示を行うターミナル201と、処理結果を印
字するためのプリンタ202と、回線105を介して各
処理装置から送られてくる付加情報を受信する通信管理
部203と、管理装置200の全体を制御する処理装置
204と、受信した全付加情報を蓄える記憶装置205
とから構成される。
【0149】<4-2> 記憶装置205のフォーマット 通信管理部203で受信された付加情報は、処理装置2
04により記憶装置205に記憶される。通常、管理装
置200には、複数の処理装置(100又は101等)
が接続されている。通信管理部203で受信される付加
情報は、各処理装置で処理される全てのハードコピーに
関する情報が送られてくる。
【0150】記憶装置205に格納される付加情報は、
図40に示すように体系的に格納及び管理される。付加
情報は、まず装置毎に分類され、各装置の情報は、1ペ
ージのソース毎に1レコードとして記憶される。各レコ
ードには、読み込まれたソースに埋め込まれていた付加
情報と、生成されたハードコピーに埋め込まれた付加情
報が記憶される。
【0151】ここで、ソースに埋め込まれた付加情報
は、すでに「表1」で説明したように、書籍コードと、
書籍名と、ページ番号と、コピー番号と、利用者ID番
号と、使用日時と、暗証番号と、総画素数と、世代番号
数と、世代番号とから構成される。生成されたハードコ
ピーに埋め込まれた付加情報は、コピー番号と、利用者
ID番号と、使用日時と、総画素数と、世代番号数と、
世代番号とから構成される。
【0152】<4-3> 管理装置200の機能 管理装置200では、ターミナル201から処理装置2
04に指示を与えることにより、記憶装置205に記憶
された付加情報を用いて、後に説明するように特定の原
稿の総コピー数集計処理と、特定の原稿の流出経路を確
認する処理と、機密ランクの値が1以上に設定されてい
る原稿の検索等の処理を実行する。
【0153】図41は、管理装置200の実行する処理
フロチャートである。管理装置200に付加情報管理部
18や機密管理部20から付加情報が送信されてきた場
合(ステップS5001)でYES)、付加情報を記憶
装置205に記憶する(ステップS5002)。ターミ
ナル201から処理装置204に、世代コピーを含む総
コピー枚数の集計が指示されると(ステップS5003
でYES)、後に説明する総コピー数集計処理(図42
参照)が実行される(ステップS5004)。ターミナ
ル201から処理装置204に流通経路の確認が指示さ
れると(ステップS505でYES)、後に説明する流
通経路確認処理(図44参照)が実行される(ステップ
S5006)。
【0154】また、ターミナル201からその他の処理
(ステップS5007)として、機密文書のコピー検出
処理が指示されると、付加情報の機密ランクの値が1以
上のレコードを検索し、これを操作部4に表示し、もし
くはプリンタに出力する。これにより、機密文書のコピ
ー状況を把握することができる。なお、必要であれば、
各ソースの名称や、利用者名(または利用者ID番号)
を知ることができる。
【0155】図42は、総コピー数集計処理(図41の
ステップS5004)の処理フロチャートである。管理
装置200は、複数のレコードを用いて、所定のソース
から、どれだけのハードコピーが取られたかを調べるこ
とができる。これによって、ハードコピーの流出量を調
べることができ、例えば、別に記録してある流出量とを
比較することにより、該ソースからのハードコピーが不
正に流出しているか否かについて判断することができ
る。
【0156】まず、集計するソースをターミナル201
から入力し、文書を指定する(ステップS5010)。
通常は、原稿名称か書籍コード、ページ番号等を使用す
る。指定されたソースに関係する全レコードを記憶装置
205から読み出す(ステップS5011)。次に、各
レコードの世代関係を解析し、該当するレコードの各世
代におけるコピー枚数を示す系統図を作成する(ステッ
プS5012)。通常、系統図は、世代番号と一致する
が、同一文書名の複数のソースが在る場合には一致しな
い。このような場合には、コピー番号を用いる。次にコ
ピー枚数の集計を取る(ステップS5013)。ここ
で、複数の系統図が存在する場合には、系統図毎に集計
する。この結果をターミナル201に表示すると共に、
必要に応じて印字出力を行う(ステップS5014)。
総コピー数集計処理を実行することで、次の図43に示
されるような、総コピー量の表示及び印字出力が得られ
る。
【0157】図44は、流通経路の確認処理(図41の
ステップS5006)の処理フロチャートを示す。管理
装置200は、複数のレコードを用いて、コピーの流出
経路を追跡することができる。これを用いることによ
り、所定のソースから流出した第何世代目のハードコピ
ーが、何時、誰によって、どの装置で、何部コピーされ
たかを調べることができる。このため、機密文書が不正
に流出した場合の流出元の追跡を行うことが可能とな
る。
【0158】総コピー数集計処理と同様に、まず流通を
確認するソースをターミナル201から入力する(ステ
ップS5020)。通常は、原稿の名称や書籍コード、
ページ番号を用いてソースの指定を行う。次に指定され
たソースに関係する全レコードを記憶装置205から読
み出す(ステップS5021)。読み出したレコードの
世代関係を解析し、レコードの系統図を作成する(ステ
ップS5022)。通常、系統図は、世代番号と一致す
るが、同一文書名の複数のソースが在る場合には、一致
しない。このような場合は、コピー番号を用いる。次に
系統図にしたがって利用者名もしくは利用者ID番号、
あるいは複写に使用した装置番号等をターミナル201
に表示すると共に、必要に応じてプリントする(ステッ
プS5023)。流通経路の確認処理を実行することに
より、次の図45に示されるようなコピーの流通経路の
表示もしくは印字出力の例が得られる。
【0159】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る画像処理装置
によれば、入力手段で入力された画像データに埋め込ま
れている付加情報であって当該画像データの著作権に関
する付加情報が抽出手段によって抽出されるが、この抽
出された付加情報は、前記入力手段により画像データが
入力される毎に、複数の画像処理装置を管理する管理装
置へ送信される。すなわち、画像データから抽出された
前記付加情報が画像データ入力毎に逐一管理装置へ送信
されるので、前記付加情報を時間遅れなく管理でき、管
理上有益である。従って、例えば、かかる付加情報を用
いた処理が行われる場合などにも有益である。
【0160】また、請求項2記載の発明に係る画像処理
方法よれば、入力工程で入力された画像データに埋め込
まれている付加情報であって当該画像データの著作権に
関する付加情報が抽出工程で抽出されるが、この抽出さ
れた付加情報は、前記入力工程で画像データが入力され
る毎に、複数の画像処理装置を管理する管理装置へ送信
される。すなわち、画像データから抽出された前記付加
情報が画像データ入力毎に逐一管理装置へ送信されるの
で、前記付加情報を時間遅れなく管理でき、管理上有益
である。従って、例えば、かかる付加情報を用いた処理
が行われる場合などにも有益である。
【0161】更に、請求項3記載の発明に係る画像処理
装置によれば、入力手段で入力された画像データに対し
埋め込み手段によって付加情報が埋め込まれるが、この
埋め込まれる付加情報は、前記入力手段により画像デー
タが入力される毎に、画像処理装置を管理する管理装置
へ送信される。すなわち、画像データに埋め込まれる前
記付加情報が画像データ入力毎に逐一管理装置へ送信さ
れるので、前記付加情報を時間遅れなく管理でき、管理
上有益である。従って、例えば、かかる付加情報を用い
た処理が行われる場合などにも有益である。
【0162】また更に、請求項4記載の発明に係る画像
処理方法によれば、入力工程で入力された画像データに
対し埋め込み工程で付加情報が埋め込まれるが、この埋
め込まれる付加情報は、前記入力工程で画像データが入
力される毎に、画像処理装置を管理する管理装置へ送信
される。すなわち、画像データに埋め込まれる前記付加
情報が画像データ入力毎に逐一管理装置へ送信されるの
で、前記付加情報を時間遅れなく管理でき、管理上有益
である。従って、例えば、かかる付加情報を用いた処理
が行われる場合などにも有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ハードコピー管理システムの構成図である。
【図2】 各世代のハードコピーと、ハードコピーに埋
め込む付加情報の一部を示す図である。
【図3】 コピー番号の構成図である。
【図4】 ハードコピーに付加される付加情報の2値化
データを示す図である。
【図5】 付加情報の2値化データを可変長のデータで
分割した場合の各分割データを示す図である。
【図6】 ある付加情報の2値化データを8ビット単位
で分割した場合のブロック番号1及び65のブロックデ
ータの様子を示す図である。
【図7】 ブロック番号1のブロックデータを実際に画
像中に埋め込むために濃度ブロック化した場合を示す図
である。
【図8】 ブロックデータを文字などの図形に埋め込む
例を示す図である。
【図9】 ハードコピー内に濃度ブロック化された付加
情報の各ブロックデータを埋め込む方法の一例を示す図
である。
【図10】 濃度変化の複雑な原稿に付加情報を埋め込
む場合の埋め込み例を示す図である。
【図11】 原稿画像の濃度値が連続して変化する場合
の原稿画像の濃度値の変更を示す図である。
【図12】 原稿の画像が編掛パターン等であって、連
続して長いデータを埋め込むことのできない場合の埋め
込み方法の一例を示す図である。
【図13】 図1に示した処理装置100の各機能ブロ
ックの構成と、主要データの流れを示す図である。
【図14】 画像読取部3の構成を示す図である。
【図15】 イメージ読み取り部302及びコード情報
読み取り部303として機能する装置の構成を示す図で
ある。
【図16】 画像読取部3の処理フロチャートを示す図
である。
【図17】 図13に示した操作部4の構成を示す図で
ある。
【図18】 パケット解析部11の構成を示す図であ
る。
【図19】 コンピュータ102から入力される画像デ
ータのフォーマットを示す図である。
【図20】 パケット解析部11の処理フロチャートを
示す図である。
【図21】 フロッピーディスク解析部12の構成を示
す図である。
【図22】 フロッピーディスク104から入力される
画像データのフォーマットを示す図である。
【図23】 フロッピーディスク解析部12の処理フロ
チャートを示す図である。
【図24】 画像判別復元部13の構成を示す図であ
る。
【図25】 画像判別復元部13が実行する処理のフロ
チャートを示す図である。
【図26】 図25に示した特徴点の数値化処理のフロ
チャートを示す図である。
【図27】 付加情報の復元処理のフロチャートを示す
図である。
【図28】 付加情報管理部18の構成を示す図であ
る。
【図29】 付加情報管理部18における新規の付加情
報の埋め込み処理のフロチャートを示す図である。
【図30】 埋め込みデータの生成処理のフロチャート
を示す図である。
【図31】 主制御部7の構成を示す図である。
【図32】 主制御部7に備えられるプロセッサ701
の処理フロチャートを示す図である。
【図33】 ハードコピー処理のフロチャートを示す図
である。
【図34】 抜き取り処理の処理フロチャートを示す図
である。
【図35】 改竄原稿記録処理の処理フロチャートを示
す図である。
【図36】 機密管理処理の処理フロチャートを示す図
である。
【図37】 記録管理処理の処理フロチャートを示す図
である。
【図38】 付加情報追加処理の処理フロチャートを示
す図である。
【図39】 管理装置200の構成を示す図である。
【図40】 記憶装置205に格納される付加情報の状
態を示す図である。
【図41】 管理装置200の処理フロチャートを示す
図である。
【図42】 総コピー数集計処理の処理フロチャートを
示す図である。
【図43】 操作部4に表示、もしくは出力部6により
印字出力される総コピー数集計処理結果を示す図であ
る。
【図44】 流通経路の確認処理の処理フロチャートを
示す図である。
【図45】 操作部4に表示、もしくは出力部6により
出力される流通経路の確認処理結果を示す図である。
【符号の説明】
1…外部インターフェース部(外部IF部) 2…フロッピーディスク装置(FDD部) 3…画像読取部(IR部) 4…操作部 5…通信管理部 6…出力部 7…主制御部 11…パケット解析部(P解析部) 12…フロッピーディスク解析部(F解析部) 13…画像判別復元部 18…付加情報管理部 20…機密管理部 100…処理装置 102…コンピュータ 103…原稿 104…フロッピーディスク(FD) 105…回線 200…管理装置 3030…コード発信器 3031…アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像処理装置を管理する管理装置
    に接続されるべき画像処理装置であって、 画像データを入力する入力手段と、 該入力手段により入力された画像データに埋め込まれて
    いる付加情報であって当該画像データの著作権に関する
    付加情報を抽出する抽出手段と、 前記入力手段により画像データが入力される毎に、前記
    抽出手段により抽出された前記付加情報を前記管理装置
    へ送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする画像
    処理装置。
  2. 【請求項2】 複数の画像処理装置を管理する管理装置
    に接続されるべき画像処理装置における画像処理方法で
    あって、 画像データを入力する入力工程と、 該入力工程で入力された画像データに埋め込まれている
    付加情報であって当該画像データの著作権に関する付加
    情報を抽出する抽出工程と、 前記入力工程で画像データが入力される毎に、前記抽出
    工程で抽出された前記付加情報を前記管理装置へ送信す
    る送信工程と、を備えたことを特徴とする画像処理方
    法。
  3. 【請求項3】 画像処理装置を管理する管理装置に接続
    されるべき画像処理装置であって、 画像データを入力する入力手段と、 該入力手段により入力された前記画像データに付加情報
    を埋め込む埋め込み手段と、 前記入力手段により画像データが入力される毎に、前記
    埋め込み手段により埋め込まれる付加情報を前記管理装
    置へ送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】 画像処理装置を管理する管理装置に接続
    されるべき画像処理装置における画像処理方法であっ
    て、 画像データを入力する入力工程と、 該入力工程で入力された前記画像データに付加情報を埋
    め込む埋め込み工程と、 前記入力工程で画像データが入力される毎に、前記埋め
    込み工程で埋め込まれる付加情報を前記管理装置へ送信
    する送信工程と、を備えたことを特徴とする画像処理方
    法。
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