JP2001244834A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP2001244834A
JP2001244834A JP2001034990A JP2001034990A JP2001244834A JP 2001244834 A JP2001244834 A JP 2001244834A JP 2001034990 A JP2001034990 A JP 2001034990A JP 2001034990 A JP2001034990 A JP 2001034990A JP 2001244834 A JP2001244834 A JP 2001244834A
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Application number
JP2001034990A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Sudo
茂幸 須藤
Yasuaki Takahara
保明 高原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】回路の小型化および低消費電力化が可能な通信
装置を提供する。 【解決手段】第1の局部発振信号を発生する第1の局部
発振手段と、第2の局部発振信号を発生する第2の局部
発振手段と、受信信号に上記第1の局部発振信号を混合
して第1の中間周波数信号に変換する第1の周波数変換
手段と、第1の中間周波数信号に上記第2の局部発振信
号を混合して第2の中間周波数信号に変換する第2の周
波数変換手段とを有する通信装置において、上記第1の
局部発振手段の周波数誤差は上記第2の局部発振手段の
周波数誤差より小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヘテロダイン受信方
式を用いた通信装置、例えば、ディジタル方式自動電話
などに適用可能な、基準信号の周波数校正機能を有する
通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車電話の送信および受信周波数の精
度を向上させる従来の技術は、特開昭63−26020
号公報に開示されているように、基地局から送られてく
る安定した受信信号の周波数を第2中間信号周波数信号
に変換した後、計数手段で計数し、この計数手段の計数
値と予め設定された第2中間周波数基準値との差を求
め、その差に応じて発信周波数調整用制御信号をVC−
TCXO(Voltage Controlled Crystal Oscillator)
へ出力する演算制御手段とを設け、自動的に周波数誤差
を所定の範囲内に収めている。
【0003】上記の自動周波数制御においては、計数値
にもとづく周波数誤差の推定精度と計数時間は相反する
関係にある。周波数計数手段のタイムベースになる発振
器の精度が十分高ければ、100msの計数時間で原理
的には誤差10Hzの推定が行える。
【0004】一方、ディジタル方式自動車電話システム
では時分割多重通信によるマイクロ波ディジタル通信の
実用化が進められている。時分割多重通信に適合した復
調装置に関する従来の技術としては、定振幅の連続位相
変調波に対し固定基準搬送波を用いて直交検波し、準同
期復調信号を得る準同期復調手段を備えた復調装置が知
られている。例えば、特開平2−46044号公報に開
示がなされている。上記従来例の復調装置においては、
基地局発振周波数と前記固定基準搬送波との相対的な偏
差およびフェージングによる搬送波ドリフトに起因した
位相回転成分の抽出を行い、この位相回転の累積に対し
て1次近似を行う演算的手法によって前記固定基準搬送
波の周波数誤差が推定される。上記推定処理は、バース
トデータに対し一括して行われるので、バーストデータ
の受信から演算処理に要する時間内で高速に終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】移動体通信において
は、周波数の逼迫に対し一層の狭帯域化が図られるなど
送信周波数精度の向上は必須となっている。このため受
信周波数を基準に制御されるVC−TCXOを備え、こ
のVC−TCXOを基準に送信周波数が設定されるとい
った自動周波数制御により精度の向上が図られる。
【0006】また、時分割通信においては、バーストモ
ードで動作する必要があり、適用される自動周波数制御
装置には高速性が要求される。これに対し、計数手段に
よる周波数の計数は比較的長時間を要すため望ましくな
い。そこで、前記準同期復調手段と周波数誤差推定のた
めの演算手段とを備えた復調装置において、推定結果を
VC−TCXOに帰還するような自動周波数制御が考慮
される。しかし、前記周波数誤差推定は、準同期復調出
力に対して実行されるので、ダブルスーパヘテロダイン
方式を採用した移動通信装置においては、VC−TCX
Oの偏差だけでなく第2局部発振器や固定基準搬送波発
生器の周波数変動分さらには高速フェージングに起因す
る搬送波ドリフトを累積した値から推定し、VC−TC
XOの偏差のみを正しく得ることは困難である。特に、
自動車電話においては、第2局部発振器に比較的安価な
発振器を使用するため、累積した値から推定した推定結
果を直接帰還した場合は、送信周波数の基地局相対精度
に劣化が発生する。例えば、900MHz帯の自動車電
話装置において第1中間周波数を90MHz、第2局部
発振器の安定度を10ppmとすれば900Hzの周波
数誤差になり、これは送信周波数を900MHzとする
と1ppmの劣化となる。昨今の高精度化を考えると、
この劣化は無視出来ない値となり問題である。
【0007】送信周波数の精度を向上するためには、例
えば、第2局部発振器に高精度な発振器を備える必要が
生じる。これは小型化およびコストの点で望ましくな
い。
【0008】本発明の目的は、VC−TCXO(基準周
波数発振器)の誤差を正しく得て、基準周波数発振器を
基地局に高精度に追従させることが可能な通信装置を提
供することにある。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記目的を
達成するため、受信信号に第1の局部発振信号を混合し
て第1の中間周波数信号に変換する第1の周波数変換手
段と、第1の中間周波数信号に第2の局部発振信号を混
合して第2の中間周波数信号に変換する第2の周波数変
換手段とを有する通信装置において、基準信号を発生す
る基準周波数発生手段と、基準信号を基準にして第1の
中間周波数の校正信号を出力する校正信号発生手段と、
基準周波数発生手段の周波数誤差を検出し、周波数誤差
に基づいて基準周波数発生手段に発振周波数補正用調整
信号を出力する周波数推定補正手段とを備え、前記基準
周波数発生手段は、発振周波数補正用調整信号により基
準信号の周波数を変えることができ、前記周波数推定補
正手段は、第2の中間周波数に変換された校正信号と予
め設定された基準中間周波数との周波数誤差Aを検出し
て蓄積し、さらに、第2の中間周波数に変換された受信
信号と基準中間周波数との周波数誤差Bを検出し、前記
周波数誤差Aおよび前記周波数誤差Bに基づいて周波数
誤差Cを検出し、周波数誤差Cに基づいて発振周波数補
正用調整信号を出力する。
【0010】前記周波数推定補正手段は、第2の中間周
波数に変換された校正信号と基準中間周波数との周波数
誤差Aを検出して出力する第1の周波数推定器と、前記
第1の周波数推定器からの周波数誤差Aに基づいて、第
2の中間周波数に変換された受信信号の位相の補正をす
る位相補償部と、前記位相補償部で補正された受信信号
と基準中間周波数との周波数誤差Cを検出し、周波数誤
差信号を出力する第2の周波数推定器と、前記第2の周
波数推定器からの周波数誤差信号に基づいて基準周波数
発生手段に発振周波数補正用調整信号を出力する周波数
補正手段とを有することができる。
【0011】また、前記周波数推定補正手段は、第2の
中間周波数に変換された校正信号と基準中間周波数との
周波数誤差Aを検出して出力する第1の周波数推定器
と、第2の中間周波数に変換された受信信号と基準中間
周波数との周波数誤差Bを検出して周波数誤差信号を出
力する第2の周波数推定器と、第1の周波数推定器から
の周波数誤差Aと第2の周波数推定器からの周波数誤差
Bとに基づいて周波数誤差Cを検出し、基準周波数発生
手段に発振周波数補正用調整信号を出力する周波数補正
手段とを有することができる。
【0012】前記第1の周波数推定器からの周波数誤差
Aに基づいて、第2の中間周波数に変換された受信信号
の位相の補正をする位相補償部をさらに有し、前記第2
の周波数推定器は、第2の中間周波数に変換された受信
信号と基準中間周波数との周波数誤差Cを検出して周波
数誤差信号を出力し、前記周波数補正手段は、前記周波
数誤差信号を検出に基づいて基準周波数発生手段に発振
周波数補正用調整信号を出力する。
【0013】前記位相補償部は、第2の中間周波数に変
換された受信信号の位相の補正をするモードと、受信信
号を補正しないで出力するモードとを切り替えることが
でき、前記周波数補正手段は、上記モードに対応して、
前記周波数誤差Cを検出し、基準周波数発生手段に発振
周波数補正用調整信号を出力することができる。
【0014】また、前記周波数推定補正手段は、第2の
中間周波数に変換された校正信号と基準中間周波数との
周波数誤差Aを検出する周波数推定器と、該周波数誤差
Aを蓄積する周波数メモリと、基準周波数発生手段に発
振周波数補正用調整信号を出力する周波数補正手段とを
有し、前記周波数推定器は、第2の中間周波数に変換さ
れた受信信号と基準中間周波数との周波数誤差Bを検出
して周波数誤差信号を出力し、周波数補正手段は、前記
周波数メモリからの周波数誤差Aと前記周波数推定器か
らの周波数誤差Cに基づいて発振周波数補正用調整信号
を出力することができる。
【0015】前記周波数メモリからの周波数誤差Aに基
づいて、第2の中間周波数に変換された受信信号の位相
の補正をする位相補償部をさらに有し、前記第2の周波
数推定器は、第2の中間周波数に変換された受信信号と
基準中間周波数との周波数誤差Cを検出して周波数誤差
信号を出力し、前記周波数補正手段は、前記周波数誤差
信号に基づいて基準周波数発生手段に発振周波数補正用
調整信号を出力する。
【0016】前記位相補償部は、第2の中間周波数に変
換された受信信号の位相の補正をするモードと、受信信
号を補正しないで出力するモードとを切り替えることが
でき、前記周波数補正手段は、上記モードに対応して、
前記周波数誤差Cを検出し、基準周波数発生手段に発振
周波数補正用調整信号を出力する。
【0017】さらに、第2の位相補償部を設けることに
より、受信信号を補正することができる。
【0018】また、校正信号を発生させるように校正信
号発生手段に指示する制御部をさらに有することができ
る。
【0019】
【作用】本発明によれば、基地局との通信に先立って、
前記校正信号発生手段から校正信号を出力し、校正信号
は第2の周波数変換手段により第2中間周波数信号に変
換され、周波数推定補正手段は、第2の中間周波数に変
換された校正信号と予め設定された基準中間周波数との
誤差である、第2の周波数変換手段で生じた周波数誤差
A(すなわち、第2局発信器の発振周波数の誤差)を検
出し、蓄積することができる。さらに、受信信号の受信
時に、受信信号は第2の周波数変換手段により第2中間
周波数信号に変換され、周波数推定補正手段は、第2の
中間周波数に変換された受信信号と基準中間周波数との
周波数誤差Bを検出する。さらに、周波数推定補正手段
は、前記周波数誤差Aおよび前記周波数誤差Bに基づい
て周波数誤差Cを検出し、周波数誤差Cに基づいて発振
周波数補正用調整信号を出力する。
【0020】また、位相補償部を有する場合には、周波
数誤差Aについて受信信号を補正するため、周波数推定
補正手段は、第2の中間周波数に変換された受信信号と
基準中間周波数とから、周波数誤差Cを検出することが
できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。
【0022】図1は本発明の第1の実施例を示す通信装
置の構成図である。図1に示す通信装置は、例えば移動
体通信装置などであり、基地局と通信を行う場合に、基
地局の周波数に追従するように基準発信器を制御するこ
とができる。図1において、1は送受共用アンテナ、2
は分波器であり、送信信号と受信信号とを分離する。
3、5および7は増幅器であり、受信信号を増幅する。
4は第1周波数変換手段であり、増幅器3の出力を第1
中間周波数信号に変換する第1周波数変換器である。6
は第2の周波数変換手段であり、増幅器5で増幅された
第1中間周波数信号を第2中間周波数信号に変換する第
2周波数変換器である。8は準同期検波器であり、増幅
器7で増幅された第2中間周波数信号を第2中間周波数
と同一の周波数に設定された固定基準搬送波で直交検波
し準同期復調信号を出力する。9は計数器であり、第2
中間周波数信号の周波数を計数する。10は第1の位相
補償部であり、計数器9の出力する計数値と予め設定さ
れた理想的な第2中間周波数値(以下、第2周波数基準
値と記す)とを周波数誤差推定器にて比較し、その結果
から第2中間周波数信号の周波数誤差を求め、蓄積して
おき、この周波数誤差による受信信号に与える位相回転
を補償する。
【0023】第1の周波数推定器は、計数器9と、位相
補償部10における周波数誤差推定器とを有する。11
は第2の周波数推定器であり、位相補償部10の出力か
ら、変調成分を除去して残留する周波数誤差に起因した
位相回転成分を抽出し、位相回転成分の累積の1次近似
によって前記周波数誤差を推定する。12は第2の位相
補償部であり、周波数推定器11の出力する周波数誤差
をもとに位相補償部10の出力に対し位相補償を行う。
13は復号器であり、位相補償部12の出力から2値デ
ータに変換する。14は周波数補正回路であり、周波数
推定器11の出力する周波数誤差に対応した発振周波数
調整用制御信号を出力する周波数補正手段である。周波
数推定補正手段は、計数器9の周波数推定器と、位相補
償部10と、周波数推定器11と、周波数補正回路14
とを有する。15は基準発振器であり、周波数補正回路
14に発振周波数を制御される。16は第1局部発振器
であり、基準発振器15を基準に発振周波数が設定され
る。17は校正信号発生器であり、基準発振器15を基
準に第1中間周波数と同じ周波数の校正信号を発生する
校正信号発生手段である。18は結合コンデンサであ
り、校正信号を増幅器5へ入力する。また、校正信号発
生手段は、結合コンデンサ18と、校正信号発生器17
とを有することができる。さらに、校正信号発生器17
から受信信号と同じ周波数を発振する場合には、校正信
号発生手段は、結合コンデンサ18と、校正信号発生器
17と、第1局部発振器と、第1周波数変換手段4とを
有することができる。19は第2局部発振器、20は制
御部であり、増幅器3、計数器9、第1局部発振器1
6、校正信号発生器17などの動作を制御する。21は
変調器であり、2値データ列によってディジタル変調さ
れた複素ベースバンド信号を発生する。22は送信機で
あり、前記複素ベースバンド信号を送信周波数に変換す
る。
【0024】つぎに、動作について説明する。
【0025】はじめに、第2局部発振器19の周波数誤
差を推定する過程を説明する。まず、通信装置を電源を
オンにしたときなどに、制御部20は、第2局部発振器
19の周波数誤差を補正するように校正信号発生器17
および計数器9に指示する。また、制御部20は、受信
していないときなどに定期的に指示したり、温度センサ
を有することにより、あらかじめ定めた温度以上になっ
た場合には、指示したりするようにしてもよい。校正信
号発生器17は、指示があると、基準発振器15の発振
周波数を基準に校正信号として第1中間周波数信号を発
生する。ここで発生した信号は、結合コンデンサ18お
よび増幅器5を介して第2周波数変換器6へ入力され
る。このとき増幅器3と第1局部発振器16とは、前記
第1中間周波数信号に不要な信号が混入しないように制
御部20の指示により動作を停止しておく。第2周波数
変換器6で、第2局部発振器19からの信号と前記第1
中間周波数信号と混合され第2中間周波数信号に変換さ
れる。この第2中間周波数信号が、計数器9で計数され
る。
【0026】第2局部発振器19の周波数誤差は、計数
器9の計数値と第2中間周波数基準値との周波数差から
決定される。例えば、第2中間周波数基準値に比べ計数
値が高い場合は、第2局部発振器が周波数差分、理想発
振周波数の基準値より低く発振していることになる。こ
れは、周波数変換器6においては周波数混合によって2
つ入力周波数の差の成分が取り出されるため、第2局部
発振器19の周波数誤差がそのまま第2中間周波数信号
に伝達されることによる。この周波数誤差の推定は位相
補償部10の内部で実行される。すなわち、位相補償部
10は、第2中間周波数基準値を蓄積しており、第2中
間周波数の計数値と基準値とを比較することにより、周
波数誤差を検出し、該周波数誤差を蓄積しておく。この
第2中間周波数信号に含まれる周波数誤差、すなわち、
第2局部発信器の周波数誤差を周波数誤差Aという。受
信時に、位相補償部10は、受信信号の第2中間周波数
から該周波数誤差分を除去する。これについては、つぎ
の動作において説明する。
【0027】以上のように、制御部20の指示がある
と、校正信号発生器17から校正信号が発生し、第2周
波数変換器6で第2中間周波数信号に変換され、該第2
中間周波数信号を計数器9で計数する。また、位相補償
部10では、計数器9から計数値の入力があると、周波
数誤差を推定し、該周波数誤差を蓄積しておくことがで
きる。該周波数誤差には、第2局部発振器19の周波数
誤差と、校正信号発生器17、すなわち、基準発振器1
5の周波数誤差とを含んでいるが、基準発振器15は、
第2局部発振器19よりも精度が高いため、ほとんどが
第2局部発振器19による周波数誤差となる。
【0028】つぎに、受信信号により基準発振器15の
発振周波数が制御される動作を説明する。送受共用アン
テナ1で受信され、分波器2で分離された受信信号は、
増幅器3を介して第1周波数変換器4へ入力される。第
1周波数変換器4では、基準発振器15を基準に設定さ
れた第1局部発振器16の出力信号と受信信号とが混合
され第1中間周波数信号に変換される。その後、第1中
間周波数信号は、増幅器5、第2周波数変換器6および
増幅器7を経て第2中間周波数信号に変換され、準同期
検波器8へ入力される。準同期検波器8では、第2中間
周波数に設定された固定基準搬送波を用いて、直交検波
され2次元の複素ベースバンド信号として準同期復調信
号を得る。したがって、準同期復調信号は、前記第1局
部発振器16と第2局部発振器19と前記固定基準搬送
波との周波数誤差が加算され、この周波数誤差による位
相回転を含んでいる。これについては後述する。
【0029】この準同期復調信号は、前記位相補償部1
0へ入力され、位相補償部10にて蓄積されている、前
述の第2局部発振器19の周波数誤差の推定結果に基づ
き、相当分の位相補償が行われる。このときに、位相補
償部10にて、周波数誤差Aを補償するため、周波数推
定器11で推定する誤差は、基準発信器15の周波数誤
差を推定することになる。この基準発信器15のみの周
波数誤差を周波数誤差という。すなわち、受信信号が変
調されて第2局部発信器の誤差が位相補償されずに位相
を推定するときの周波数誤差を周波数誤差B(すなわ
ち、周波数誤差Bには、第2局部発信器の誤差と、基準
発信器15の周波数誤差とを含んでいる)としたとき
に、周波数誤差Bから周波数誤差Aを除去した誤差が、
周波数誤差Cとなる。周波数推定器11は、位相補償部
10の出力に対して変調成分を除去し、残留した位相回
転成分から周波数誤差Cを推定し周波数誤差信号を出力
する。周波数推定器11の周波数誤差信号は、周波数補
正部14と第2の位相補償部12へ入力される。周波数
補正部14は、基準発振器15の発振周波数を周波数推
定器11の前記周波数誤差信号を最小とする方向に制御
するための発振周波数調整用制御信号を出力する。第2
局部発振器19の誤差成分は前述のように補償されてお
り、周波数推定器11から出力する発振周波数調整用制
御信号は、基準発振器15によって設定される第1局部
発振器16の周波数誤差に最も影響されている。前記発
振周波数調整用制御信号に基づいて周波数補正部14が
基準発振器15を補正することにより、基準発振器15
は基地局の送信周波数に精度よく追従することになる。
【0030】また、同期補償部10の出力は、前記位相
補償部12へも入力され、周波数推定器11が推定した
周波数誤差に相当する位相補償を行って同期が確立され
る。同期した復調信号は、復号器13へ出力され、2値
データに変換される。
【0031】送信については、基準発振器15を基準に
送信周波数が設定されるので、前記周波数補正部14の
発振周波数制御によって基地局に追従することになる。
【0032】つぎに、主要部の詳細について説明する。
【0033】図2は準同期検波器8の構成図である。図
2において、801は固定基準搬送波発振器である。8
02および804は、ミクサであり、第2中間周波数に
設定された固定基準搬送発振器801の発振周波数の同
相および直交成分を用いて検波する。803は、π/2
位相器であり、前記直交成分を発生する。805および
806は、A/D変換器であり、検波出力をサンプリン
グする。また、S(t)は第2中間周波数信号であり、
I(t)とQ(t)とは直交位相検波された複素ベース
バンド信号の同相成分と直交成分である。InおよびQ
nはサンプリングされたディジタル信号を示すものとす
る。複素ベースバンド信号I(t)とQ(t)とは周波
数誤差がないときの信号をそれぞれIとQとし、周波数
誤差の累積をfeとすれば、
【0034】
【数1】
【0035】で表すことができる。さらにA/D変換器
のサンプリング周期をTsとすれば
【0036】
【数2】
【0037】であるから、準同期復調信号は、
【0038】
【数3】
【0039】と表すことができる。この準同期復調信号
に対し位相補償部10で第1の位相補償が行われる。こ
の詳細をつぎに説明する。
【0040】図3は位相補償部10の構成図である。図
3において、101は周波数誤差推定器であり、第2周
波数基準値をメモリに蓄積しておき、計数器9からの第
2中間周波数信号の周波数の計数値と前記第2周波数基
準値とを比較して、周波数誤差Aを推定し蓄積し、出力
する。102はディジタルVCO(Voltage Controlled
Oscillator)、103は複素乗算器である。また、周波
数誤差推定器101の推定出力周波数をf2とし、ディ
ジタルVCOの出力する位相補償信号をCnとし、補償
された準同期復調信号をIn’およびQn’で示す。
【0041】計数器9の計数値は、周波数誤差推定器1
01へ入力される。周波数誤差推定器101では、計数
値と第2周波数基準値とが比較され、その差から第2局
部発振器19の周波数誤差Aを検出し、蓄積して出力す
ることができる。推定周波数誤差Aの推定出力周波数f
2はディジタルVCOに入力される。ディジタルVCO
は次式で示す位相補償のためのディジタル信号を出力す
る。
【0042】
【数4】
【0043】複素乗算器103では、位相補償信号Cn
は、InおよびQnとそれぞれ複素乗算され、その結果
位相補償部10の出力として次式の
【0044】
【数5】
【0045】を得ることになる。
【0046】In’およびQn’は周波数推定器11に
入力され、ここで残留している周波数誤差C(fe−f
2)を推定し、周波数誤差信号を出力する。推定方法と
して、例えば、並木淳治「無線短パケット用蓄積一括復
調方式」電子通信学会論文誌 Vol.J67/B No.1 pp54〜6
1,1984 に開示がなされている。基本的には複素数の準
同期復調信号を角度情報に変換して演算する。例えば、
M相のPSK信号であればMてい倍することで変調成分
が除去される。そして、変調シンボル毎の位相回転量を
抽出し、この位相回転の累積に関する1次近似を行っ
て、近似直線の傾きから周波数誤差が計算されるもので
ある。ただし、1回の推定で結果を正しく得るためには
変調速度の逆数になる1シンボル区間で、前記位相回転
量が2π/M以内に抑えられる必要がある。これは、周
波数推定器11の前段に第1の位相補償部を配置するこ
とにより、周波数推定器11に入力される周波数誤差の
絶対量を低減できるため、2π/M以上に位相回転を起
こし周波数推定を誤る確率を低減できる。
【0047】図4は第2の位相補償部12の構成図であ
る。121はディジタルVCO、122は複素乗算器で
あり、ディジタルVCO121は、与えられた(fe−
f2)を用いて、次式に示す推定出力周波数f121を発生
する。
【0048】
【数6】
【0049】そして、複素乗算器122において位相回
転を除去し、In”+jQn”として、周波数誤差を含
まないI+jQの同期復調信号を与えるものである。
【0050】周波数補正部14は、周波数推定器11か
らの周波数誤差信号により、基準発振器15の発振周波
数を周波数推定器11の前記周波数誤差信号を最小とす
る方向に制御するための発振周波数調整用制御信号を出
力する。
【0051】発振周波数調整用制御信号は次の演算手順
により決定される。
【0052】まず、周波数推定器11において、前記計
数値と第2中間周波数基準値との周波数差を推定し、周
波数誤差信号を出力する。つぎに、周波数補正部14
は、[計数値]>[第2中間周波数基準値]ならば、基
準発振器15の発振周波数が高くなるように発振周波数
調整用制御信号値を調整する。この調整動作により基準
発振器15が調整されるため、第1局部発振周波数も高
くなり受信信号周波数との差が小さくなる。この結果、
第2中間周波数信号の周波数が低くなり、計数値も減少
する。
【0053】逆に、周波数推定器11において、[計数
値]<[第2中間周波数基準値]ならば、周波数補正部
14は、基準発振器15の発振周波数が低くなるように
発振周波数調整用制御信号値を調整する。この調整動作
により第1局部発振周波数も低くなり受信信号周波数と
の差が大きくなる。この結果、第2中間周波数信号の周
波数が高くなり、計数値が増加する。
【0054】本実施例では、発振周波数調整用制御信号
値の調整の度合は周波数差に従って補正係数を変化させ
ている。例えば、周波数差が大きい場合は調整幅を大き
くしている。これにより動作の収束が速くなる。
【0055】以上の動作により、第2中間周波数信号の
周波数が第2中間基準周波数に近付くように基準発振器
15の発振周波数が調整される。
【0056】つぎに、具体的な例をあげて動作をさらに
説明する。
【0057】図1に示す実施例の動作例として受信周波
数が1090MHz、第1局部発振器16の発振周波数
を1000MHz、第1中間周波数を90MHz、第2
中間周波数を455kHz、基準発振器15の周波数誤
差を3ppm、第2局部発振器の周波数誤差を約100
ppmとして、9kHzのずれで第2局部発振器の発振
周波数が89.536MHzであるとする。
【0058】第1局部発振器16の設定を1000MH
zとすると、実際には、基準発振器15の周波数誤差が
3ppmのため、第1局部発振器16発振周波数は、誤
差を含んでいて、例えば、1000.003MHzを出
力する。したがって送受共用アンテナ1で受信された1
090MHzの信号は、第1周波数変換器4において1
090MHzから1000.003MHzが引かれて8
9.997MHzに変換され、さらに、第2周波数変換
器6で89.536MHzが引かれて461kHzに変
換されて第2中間周波数信号として出力される。
【0059】仮に、従来のように、位相補償部を1つに
して、周波数推定器11のみでこの第2中間周波数の誤
差を推定すれば、第2中間周波数信号は、第1局部発振
器および第2局部発振器の誤差を含んでおり、455k
Hzとの誤差は6kHzとなる。この場合1000MH
zに対し−6ppmの誤差として判定されるので、基準
発振器は3+6=9ppmとなるように制御され、逆に
周波数精度を劣化させてしまうことになる。
【0060】本実施例においては、図1に示すように、
校正信号を用いて予め第2局部発振器19および基準発
振器15の周波数誤差が得られているので、位相補償部
10が第2局部発振器19の周波数誤差を受信信号の第
2中間周波数信号から除去する。さらに、周波数推定器
11が基準発振器15の誤差を推定し、位相補償部12
が推定された基準発振器15の誤差を除去し、周波数補
正回路14が基準発振器15を精度よく制御する。
【0061】すなわち、校正信号発生器17は、基準発
振器15をもとに第1中間周波数90MHzを発生す
る。いま、基準発振器15の安定度を3ppmとしたの
で、校正信号は約90.0003MHzとなり、第2周
波数変換器6で89.536MHzが引かれ第2中間周
波数信号として464.3kHzが出力される。これは
計数器9で計数され位相補償部10の周波数誤差推定器
101で455kHzとの差8.7kHzが推定され
て、記憶される。
【0062】先ほどの受信信号の461kHzの第2中
間周波数信号は、第1の周波数補正部10により推定値
分の8.7kHzが補正され、周波数推定器11へは4
61−8.7=452.3kHzが入力されることにな
る。そこで周波数推定器11は、452.3−455=
−2.7kHzを推定し、これは1000MHzに対し
+2.7ppmとして判定されるので、基準発振器は3
−2.7=0.3ppmとなるように制御される。結果
として基準発振器15の周波数精度を絶対精度3ppm
とすると、基地局追従精度に関しては、0.3ppmに
制御でき、周波数誤差を1/10に抑えることができ
る。
【0063】以上の動作のタイミングを図15および図
16に示すタイミングチャートを用いて説明する。図1
5は周波数制御の初期動作の説明図である。図16は待
ち受け状態の動作の説明図である。図15および図16
において、S1、S2およびS3は、時分割通信におけ
る割当てスロットであり、周波数チャネルが3つの場合
を例にしており、この場合、S1のチャネルを受信す
る。
【0064】図15において、移動通信装置は電源がオ
ンされると、まず、第2局部発振器19の誤差を求める
ために、制御部20は校正信号発生器17を動作させ
て、区間1Aで示す期間に、計数器9は第2中間周波数
信号を計数し、位相補償部10は第2局部発振器19の
周波数誤差を推定し、蓄積しておく。つぎに、送信デー
タを1スロット期間(区間1B)受信すると、この受信
信号により、区間1Cで示す期間に、周波数推定器11
が基準発振器15の誤差成分を推定し、周波数誤差信号
に基づいて周波数補正部14が基準発振器15を補正す
る。区間1Aの期間は、受信開始前に、必要な周波数精
度を得るのに十分な時間を設ける。例えば、上記具体例
において、第1中間周波数信号90MHz、基準発振器
15の周波数誤差を3ppmとした場合は、±270Hz
の精度で計数すればよいので、37ms(1/270)
以上の計数時間を設ければよい。区間1Cの期間は、S
1のチャネルの次のタイムスロットが来るまでの時間に
十分に処理することができる。また、基地局が、通常の
データとは別に、基準発振器15の補正をするための送
信信号を送出するようにしてもよい。
【0065】つぎに、移動通信装置が、基地局とスロッ
ト同期を確立して、送受信待ち受け状態にある場合の例
を図16を用いて説明する。図16において、移動通信
装置は、スロットST#1(S1)に同期しているとす
る。移動通信装置は、区間(n−1)BおよびnBで示
される自局の割当てスロットST#1のデータを受信
し、基地局からの呼出等を監視している。この時、第2
局部発振器の周波数誤差を再度推定する場合には、空き
スロット期間を利用して、校正信号を発振させて、前述
と同様に、計数器9は第2中間周波数信号を計数し、位
相補償部10は第2局部発振器19の周波数誤差を推定
する。図16においては、、区間(n−1)Aおよびn
Aで示されるST#3(S3)の期間に計数している例
を示す。1スロット時間で十分でない場合には、複数回
の計数を累積した値を用いて、周波数誤差を推定するよ
うにしてもよい。この場合は、基準発振器15は基地局
に追従制御していて精度が向上しているため、第2局部
発振器19の誤差も精度よく推定することができる。
【0066】以上、第1の実施例においては、校正信号
を用いて予め第2局部発振器19の周波数誤差を計数
し、基地局との通信時には位相補償部10によって第2
局部発振器の誤差を抑圧した後、周波数推定11によっ
て周波数推定が行われるので、高速かつ高精度な自動周
波数制御が達成できる。また、計数器9は第2中間周波
数を計数できればよく計数対象周波数が低いため、計数
器9のCMOS−LSI化が容易であるという効果があ
る。
【0067】また、周波数推定器11の前段に位相補償
部を配置したので周波数推定器11に入力される周波数
誤差の絶対量を低減できる。これは第1局部発振器16
と第2局部発振器17との誤差が大きい場合に、準同期
復調信号の出力における周波数誤差による1シンボル区
間の位相回転が、位相変調成分、言い替えると変調シン
ボル間の最小遷移量(例えばQPSKにおけるπ/2[r
ad])以上に位相回転を起こし周波数推定を誤る確率を
低減できる効果がある。
【0068】この点に関し、第2局部発振器の周波数推
定は計数器9を用いて行なうので、変調周波数誤差の絶
対量が大きい場合の推定誤りは除去できる。
【0069】つぎに、本発明における第2の実施例につ
いて説明する。図5は第2の実施例の移動通信装置の構
成図であり、第1図と同等な部分には同じ符号を付して
いる。図5において、14Aは周波数補正部であり、周
波数推定器11の周波数誤差信号の計数出力から推定さ
れる第2局部発振器の周波数誤差分を補正した値で基準
発振器15を制御する。
【0070】図5に示した第2の実施例と先に述べた第
1の実施例との相違点は、位相補償部10を取り除き、
準同期検波器8の準同期復調出力を直接周波数推定器1
1および位相補償部12へ入力するように構成したこと
と、計数器9の計数出力を周波数補正部14Aへ出力
し、周波数補正部14Aは周波数推定器11の周波数誤
差信号の計数出力から推定される第2局部発振器の周波
数誤差分を補正した値で基準発振器15を制御するよう
に構成したこととにある。つまり、第2局部発振器の周
波数誤差分は受信信号に対しては直接補正しないで、基
準発振器15の周波数誤差を推定する場合に、周波数補
正部14Aにて、始めに、第2局部発振器の周波数誤差
分を補正し、さらに、基準発振器15の周波数誤差を推
定し、基準発振器15の発振周波数を制御する。この場
合、周波数推定補正手段は、第1の周波数推定器である
計数器9と、第2の周波数推定器である周波数推定器1
1と、周波数補正部12とを有する。
【0071】第1の実施例と同様に具体例で動作を説明
すると、受信周波数を1090MHzとし、第1局部発
振器16の発振周波数を1000MHz、第1中間周波
数を90MHz、第2中間周波数を455kHz、基準
発振器15の周波数誤差を3ppm、第2局部発振器1
6の精度を約10ppmとして、1kHzのずれで発振
周波数を89.546MHzであるとする。
【0072】校正信号は、基準発振器15の安定度を3
ppmとしたので、90.0003MHzとなり、第2
周波数変換器6で第2中間周波数に変換されると、第2
中間周波数信号として454.3kHzを得る。この第
2中間周波数信号を計数器9で計数する。周波数補正部
14Aは、455kHzと454.3kHzとの差−
0.7kHzから1000MHzに対して+0.7pp
mの補正値を得て、蓄積しておく。
【0073】基地局との通信時では、受信周波数109
0MHzの信号は、第1周波数変換器で1000.00
3MHzを引いて89.997MHzに変換され、第2
周波数変換器で89.546MHzを引いて451kH
zが第2中間周波数信号として得られる。これが周波数
推定器11に直接入力され、基準値455kHzとの差
−4kHzを推定し、周波数補正部14Aおよび位相補
償部12に出力する。周波数補正部14Aは、−4kH
zの推定値から+4ppmの誤差と判定し、さらに、予
め求めておいた第2局部発振器16の誤差分を差し引く
ための補正値+0.7ppmを用いて、4−0.7=
3.3ppmを基準発振器15の周波数誤差として得
る。その結果基準発振器15は、周波数補正部14Aに
よって3−3.3=−0.3ppmとなるように制御さ
れる。
【0074】第2の実施例によれば、第2局部発振器1
6の精度が高い場合などに、周波数補正部14Aが第2
局部発信器の誤差を除去し、基準発振器15の周波数誤
差を推定して、基準発振器15の発振周波数を制御する
ことができる。
【0075】第2の実施例においては、位相補正部10
を取り除いたことにより、位相補償のための複素乗算処
理は1回でよく、第1の実施例に比べ低消費電力化が図
られる効果がある。
【0076】つぎに、第3の実施例について図6および
図7を用いて説明する。図6は、移動通信装置におい
て、第3の実施例の構成を説明するための構成図であ
り、第1の実施例と同等な構成要素には同じ符号が付し
てある。また、省略された回路部分は第1の実施例と同
等の構成を有するものである。図6において、23はス
イッチであり、準同期器検波出力8の準同期出力Inお
よびQnと、位相補償部10の出力In’およびQn’
とのどちらか一方の組み合わせの信号を選択出力し、周
波数推定器11および第2の位相補償部12に対して入
力する。また20Bは、制御部であり、周波数推定器1
1の推定出力を入力し、前記スイッチ23を含め自動周
波数制御機能を制御する。また、14Bは、周波数補正
部であり、計数回路9の計数出力、周波数推定器11の
推定出力および制御部20の制御出力が接続され、基準
発生器15の発振周波数を制御する。
【0077】本実施例の特徴は、先に述べた第1および
第2の実施例を組み合わせて用いる点にある。すなわ
ち、本実施例において、電源オン時などの場合には、位
相補償部10を介しておき、第2局部発振器19の周波
数誤差を補償し、さらに、周波数推定器11が基準発信
器15の周波数誤差を推定し、周波数補正部14Bが基
準発信器15を制御することで基準発信器15の精度を
上げておく。その後、スイッチ23を制御部20Bが切
り替えて、位相補償部10を介さないようにする。制御
部20Bの切り替えの指示は、受信時と受信していない
ときとで切り替えるか、あらかじめ定めた時間を経過し
た後に出力するか、または、周波数推定器11の推定出
力を監視することにより、周波数誤差があらかじめ定め
た数値以下になったときに切り替えの指示を出力するよ
うにする。さらに、周波数推定器11の推定出力を監視
することにより、周波数誤差が大きくなった場合には、
再度スイッチ23を切り替えて、位相補償部10を介す
るようにしてもよい。この場合、周波数補正部14B
は、位相補償部10を介する場合と、介さない場合と
で、周波数誤差による動作を切り替える。すなわち、位
相補償部10を介する場合には、周波数推定器11から
の周波数誤差に基づいて、発振周波数調整用制御信を出
力する。位相補償部10を介さない場合には、計数回路
9からの周波数誤差と、周波数推定器11からの周波数
誤差とに基づいて、発振周波数調整用制御信を出力す
る。
【0078】以上の構成による自動周波数制御処理の動
作フローを図7に示す。図7における動作フローは、基
地局と複数の移動通信装置とが時分割多重で通信を行う
として、周波数推定器11の処理の単位を時分割に割当
てられたスロットとし、バ−スト受信に対応して動作す
る場合を例にする。
【0079】まずはじめに、校正信号発生器17が校正
信号を出力し、校正信号は、第2周波数変換器6で第2
中間周波数信号に変換された後で、計数器9は、第2中
間周波数信号を計数する(処理71)。計数器9の出力
は、位相補償部10と周波数補正部14Bとに入力され
る。つぎに、制御部20Bは、スイッチ23を位相補償
部10の出力In’およびQn’側に接続し、受信動作
を開始する。位相補償部10では、準同期検波器8の準
同期復調信号に対し、予め計数した計数器9の出力をも
とに第2局部発振器19の周波数誤差を推定し、相当分
の位相補償を行って、前記スイッチ23を介して周波数
推定器11へ出力され、周波数推定器11で残留した周
波数誤差が推定され、推定出力は周波数補正部14Bに
送られる(以上処理72)。このとき周波数補正部14
Bは、周波数推定器11からの周波数誤差に基づいて、
基準発振器15を発振周波数調整用制御信号により制御
する(処理73)。つぎに、制御部20Bは、通信の継
続を判定し(処理74)、継続する場合は、スイッチ2
3を準同期検波器8の準同期復調信号InおよびQn側
に接続する。そして、周波数推定器11にて第2局部発
振器19の周波数誤差も含めて受信周波数誤差を推定
(処理75)する。周波数補正部14Bは、制御部20
の指示により、計数出力から計算される補正値で周波数
推定器11の出力から与えられる発振周波数制御出力を
補正して基準発振器15を制御(処理76)する。つぎ
に、制御部20は、通信の継続を判定(処理77)す
る。次の割当スロットも続けて受信する場合は、周波数
推定器11の推定出力を制御部20Bで予め設定した規
定値以上かどうかの判定(処理78)を行う。周波数誤
差が増大して規定値を越える場合、次の処理は、処理7
2から開始し、規定値未満の場合処理75から繰り返す
ものである。
【0080】以上をまとめると第3の実施例では、自動
周波数制御を行う以前に、第1局部発振周波数の基地局
偏差が大きい場合に備え、第1の位相補償部10を介し
第2局部発振器19の周波数誤差を補償して周波数推定
器11に入力する準同期復調信号の周波数誤差を抑圧
し、推定誤りを起こす確率を低減する。また、一度自動
周波数制御を行って第1局部発振周波数の基地局偏差を
低減した後では、第1の位相補償部10の処理を省略し
低消費電力化を図り、第2局部発振器19の誤差に関す
る成分は周波数補正部14Bで補正される構成としてい
る。さらに、通信途中で周波数誤差が増大してきた場合
は再び、第1の位相補償部10を介在させる自動周波数
制御を行えるように構成するものである。
【0081】つぎに本発明第4の実施例について説明す
る。図8は第4の実施例を示す移動通信装置の構成図で
ある。図8において、10Aは位相補償部、24は周波
数メモリであり、周波数推定器11の周波数誤差の推定
出力を格納する。その他、第1の実施例と同等の部分に
は同じ符号を付した。位相補償部10Aは、前記周波数
メモリ24からの出力をもとに準同期検波器8の準同期
復調信号出力に対し位相補償を行うものである。その目
的は、計数器を設けずに、位相補償部10と同様に第2
局部発振器19の周波数誤差の補償することにある。こ
の場合、周波数推定補正手段は、周波数推定器11と、
周波数メモリ24と、周波数補正部14とを有し、さら
に、位相補償部10Aを有することができる。
【0082】前記位相補償部10Aの内部構成を図9に
示す。102AはディジタルVCOであり、周波数メモ
リ24からの出力をもとに位相補償のための位相補償信
号を発生する。103Aは複素乗算器であり、準同期復
調信号InおよびQnとディジタルVCO102Aから
の位相補償信号との複素数の乗算を行う。104はスイ
ッチであり、複素乗算器出力In’およびQn’と準同
期検波出力InおよびQnとのどちらか一方の組み合わ
せを位相補償部10Aの出力として選択する。スイッチ
104の選択制御は、制御部20(図8)の出力によっ
て行われる。制御部20によって、準同期復調信号In
およびQnが出力として選択されるときは、複素乗算器
103Aおよび周波数メモリ102Aは動作を停止し、
低消費電力化を図るものとする。本実施例においては、
上記構成の位相補償部10Aを備えたことにより、第2
局部発振器19の周波数誤差を周波数推定器11で推定
できるようにしている。
【0083】第2局部発振器19の評価と基地局追従動
作の関係は、図10にタイムチャートで示す。図10に
示すタイムチャートは、基地局が一つの周波数チャネル
で3つの移動通信装置と時分割通信を行う場合を一例と
して示した。図10において、S1、S2およびS3は
時分割のタイムスロットを示す。また、本実施例におけ
る周波数制御の動作を図11の動作フローに示す。図1
0および図11を参照して周波数制御の動作を説明す
る。
【0084】電源投入時、まず区間Aの期間で、第2局
部発振器の周波数誤差を推定するために、制御部20は
校正信号発生器17を動作させ、校正信号発生器17は
基準発振器を基準に発生した校正信号を出力し、第2周
波数変換器6は校正信号を第2中間周波数信号に変換
し、準同期検波器8が第2中間周波数信号を準同期検波
する。位相補償部10Aにおいて、図9に示したスイッ
チ104は、制御部20の指示により、準同期復調信号
InおよびQnを選択出力する。周波数推定器11は、
位相補償部10Aの出力から第2局部発振器19の周波
数誤差を推定し(1101)、周波数メモリ102Aで
は該周波数誤差を蓄積しておく。その後、区間Bの期間
で一定期間基地局からのデータを受信し、区間Cにおい
て、基地局追従制御による基準発振器15の補正を行う
(1102)。前記スイッチ104は図9の複素乗算器
103Aの出力In’およびQn’を選択する。図9に
示すディジタルVCO102Aは、周波数メモリ24の
格納値をもとに、第1の実施例で説明した(数4)式で
示す補償信号を発生する。そして複素乗算器103A
で、第2局部発振器の周波数誤差による位相回転を補償
した信号In’およびQn’が周波数推定器11へ入力
される。周波数推定器11は、残留する周波数誤差の推
定を行い、これは周波数補正部14へ出力され基準発振
器15は周波数誤差を最小とするように発振周波数を制
御される。すなわち、区間Aで評価した周波数誤差をも
とに位相補償10Aにて位相補償した信号で周波数推定
器11により受信周波数の周波数誤差を推定する。続い
て、制御部20は、通信の継続の判定を行い(110
3)、継続する場合、タイムスロットの空き時間の間
に、校正信号を出力させて第2局部発振器19の周波数
誤差の再推定を行い、周波数メモリ24の格納値を更新
する(1104)。このように、第2局部発振器の周波
数誤差の推定値は、基地局に追従した周波数制御の動作
にともない逐次補正することができる。そして、周波数
推定器11が周波数誤差の推定値の収束を判定する(1
105)。この場合の推定値の収束は、基準発信器を補
正することにより、周波数推定器11における第2中間
周波数の推定がより基準値に近づくことをいい、あらか
じめ収束したとするときの周波数誤差値を決めておくこ
とにより判定する。周波数推定器11は、制御部20に
判定の結果を知らせ、制御部20が各部に指示し、第2
局部発振器の推定誤差の分散が許容範囲内に収束するま
で処理1002から1104を繰り返す。制御部20が
収束を判定した後、基地局の変動に追従する基準発振器
の制御を図10の区間B’とC’とに示したタイミング
で実行する(1106)。すまわち、基地局とのスロッ
ト同期が確立し、定常の時分割通信を行っている段階
で、区間B’で基地局の送信データを受信し、区間C’
において周波数誤差を推定し、基準発振器15の発振周
波数精度を補正する。そして、通信の継続を判定(11
07)し、継続する場合は、さらに、周波数誤差の増大
を判定(1108)し、予め定めた規定値を越えるを周
波数誤差を推定した場合には処理1102へ復帰し、区
間A’において、補正した基準発振器を基準に発生する
校正信号を用い、第2局部発振器の周波数誤差を再び推
定する。規定値以下の場合は処理1106より繰り返さ
れ、上記のように、区間B’とC’とに示したタイミン
グで実行する。図10に示したように、区間B’のスロ
ットS1が基地局より割当られたタイムスロットだとす
ると、区間C’と区間A’の処理がスロットS2および
S3の空きスロット期間に終了することで時分通信が滞
りなく継続されるものである。
【0085】図11で示したフローによれば、第2局部
発振器19の再推定は必要に応じて起動され、通常時は
省略することによりの低消費電力化が図れる。
【0086】本実施例によれば、第2局部発振器19の
推定も演算手段による周波数推定器11で実行されるの
で、高速に自動周波数制御の起動が行える効果があり、
また、計数器9を削減できるので回路の小型化が図れ
る。
【0087】つぎに本発明第5の実施例について説明す
る。図12は第5の実施例の構成を示す構成図である。
図12において、25は周波数補正部であり、その他第
4の実施例と同等な部分には同じ符号を付した。本実施
例は、第4の実施例において位相補償部10Aを省略
し、準同期検波器8の準同期出力信号出力を直接周波数
推定器11および第2の位相補償器12へ入力するよう
に構成し、さらに周波数メモリ24の出力を前記周波数
補正部25へ出力するように構成したものである。周波
数補正部25は、周波数メモリ24の出力値および周波
数推定器11の出力信号を入力し、基準発振器15の発
振周波数を制御するものである。すなわち、周波数推定
器11の出力から、周波数メモリ24の出力値を減じた
結果を基地局発振器に対する相対的な周波数誤差として
基準発振器15に対し、前記周波数誤差を最小とするよ
うに制御する。周波数メモリには、第4の実施例と同様
な手順で第2局部発振器19の周波数誤差の推定値が格
納されているものとする。本実施例においては、位相補
償器10Aにおける演算処理が省略され低消費電力化が
図られる。
【0088】つぎに、本発明第6の実施例として、第4
および第5の実施例を組み合わせて構成した移動通信装
置を示す。図13は、第6の実施例を示す移動通信装置
の構成図であり、前述の実施例と同等な部分には同じ符
号を付した。本実施例においては、第4の実施例におけ
る位相補償部10Aを備え、さらに、第3の実施例で説
明した周波数補正部14Bを備える。周波数メモリ24
の出力は、位相補償部10Aと周波数補正部14Bとに
接続されるものである。周波数補正部14Bは、制御部
20の指示があるときに周波数推定器11の出力から周
波数メモリ24の出力を減じた結果の周波数誤差を、指
示のないときには周波数推定器11の出力によって直接
示される周波数誤差をそれぞれ最小化するように基準発
振器15の発振周波数を制御するものである。また、周
波数メモリ24に格納する第2局部発振器の周波数誤差
の推定と、格納値の更新は第4の実施例と同様に行うも
のである。
【0089】以上の構成による本実施例の特徴は、基地
局追従制御に関して、位相補償部10Aの内部のスイッ
チ104(図9)により、第1のモードと第2のモード
とを備えた点にある。第1のモードは、スイッチ104
において複素乗算器103’(図9)の出力In’およ
びQn’側の選択とし、周波数推定器11は、第2局部
発振器19の周波数誤差による位相回転を補償した結果
を用い残留した周波数誤差を推定し、この推定出力を直
接最小化するように基準発振器15を制御する。第2の
モードは、前記スイッチ104にて準同期復調信号出力
InおよびQnを選択し、この信号InおよびQnに対
し周波数推定器11が推定を行い、周波数補正部14B
で周波数推定器11の出力から周波数メモリ24の出力
を減じた結果を最小化するように基準発振器15を制御
する。
【0090】つぎに、この2つの動作モードの状態遷移
を説明する。自動周波数制御の動作は、図11の動作フ
ローと同様に進行するものとし、前記第1のモードによ
る動作は、図11の処理1105において第2局部発振
器の推定結果の収束が判定されるまで行う。そして、図
11における処理1106以降において前記第2のモー
ドによる自動周波数制御が行われる。したっがって、第
2のモードから第1のモードへの遷移は、制御部20に
おける周波数誤差の増大の検出によって行われるもので
ある。
【0091】本実施例によれば、第3の実施例と同様
に、自動周波数制御を行う以前に第1局部発振周波数の
基地局偏差が大きい場合に備え、位相補償部10Aを介
し第2局部発振器19の周波数誤差を補償して周波数推
定器11に入力する準同期復調信号の周波数誤差を抑
え、推定誤りを起こす確率を低減する。
【0092】また、一度自動周波数制御を行って、第1
局部発振周波数の基地局偏差を低減し、さらに、第2局
部発振器の誤差の推定値が収束した後では、位相補償部
10Aの処理を省略し、第2局部発振器19の誤差の推
定および周波数メモリ24の格納値の更新を停止するこ
とができ、低消費電力化が図られる。
【0093】さらに、第2局部発振器の推定を演算処理
で行うので、自動周波数制御の起動の高速化と、回路規
模の低減に関し第4の実施例と同等の効果がある。
【0094】つぎに、本発明第7の実施例を説明する。
図14は第7の実施例の構成を示す構成図である。図7
において、第1の実施例と同等な部分には同じ符号を付
した。また、19Aは第2局部発振器であり、外部より
発振周波数の微調整が可能である。26および27は制
御部20より指示されたタイミングで周波数推定器11
の推定出力を入力し、この推定出力を最小化するように
発振周波数調整用制御信号を出力する周波数補正部であ
る。周波数補正部26は第2局部発振器19Aを制御
し、周波数補正部27は基準発振器15を制御する。
【0095】本実施例は、前記周波数補正部26および
27出力する発振周波数調整用制御信号をそれぞれ第2
局部発振器19Aと基準発振器15とへ接続し、また、
第5の実施例と同様に、準同期検波器8の準同期復調信
号出力を直接周波数推定器11および位相補償部12に
入力する構成とする。周波数補正部26は、校正信号を
用いて第2局部発振器19Aの周波数誤差を推定した結
果を入力し、周波数補正部27は基地局からの受信時に
周波数推定器11が推定した結果を入力するように、そ
れぞれの推定結果の入力タイミングを制御部20により
制御されるものである。
【0096】本実施例によれば、まず、第5の実施例と
同様に、第2局部発振器19Aの周波数誤差が推定さ
れ、周波数補正部26により第2局部発振器19Aの発
振周波数が基準発振器15の精度で補正される。つぎ
に、基地局からの送信信号を受信し、受信周波数誤差を
周波数推定器11で推定し、周波数補正部27が基地局
偏差を最小化するように基準発振器15を制御する。
【0097】以上の動作の後、第4の実施例で説明した
図10のタイムチャートの区間B’、C’およびA’の
タイミングで基準発振器15と、第2局部発振器19A
との誤差の推定と発振周波数の補正を行えば、基地局の
変動に追従して周波数制御が行われる。
【0098】本実施例によれば、受信動作に先立って、
第2局部発振器19Aの周波数誤差を調整するので、基
地局受信時、周波数推定器11に入力する準同期復調信
号の周波数誤差を低減し、推定誤りを起こす確率を低減
できる。
【0099】また、別の実施例として(図示せず)、図
1において位相補償部10を省略し、計数器9の出力を
周波数推定器11に入力する構成としてもよい。このと
きの周波数推定器は、準同期復調信号から周波数誤差に
よる変調シンボル毎の位相回転成分を抽出するが、この
抽出量に対して、計数器9の出力から求まる周波数誤差
に応じた位相回転を減じ、この補正した抽出量をもとに
周波数推定動作を行うものである。本実施例によれば第
1の実施例と同等の効果がある。
【0100】以上説明したように本発明によれば、通信
装置において、第2局部発振器の周波数誤差を第1段階
として基準発振器の精度で推定できる。したがって、基
地局の発振周波数を基準に通信装置の基準発振器を校正
する発振周波数調整用制御信号により、基準発振器の基
地局追従精度を向上できる。基準発振器を校正する場合
に、第2局部発振器の周波数誤差推定値を用い受信周波
数を補正するか、発振周波数調整用制御信号を出力する
ときに補正するか、または、直接第2局部発振器を校正
するか、いずれかの手段を用いることにより基準発振器
を正しく校正することができる。
【0101】また、基地局追従動作によって基準発振器
の精度が向上するので、第2局部発振器の周波数誤差の
推定精度は逐次向上される。
【0102】さらに、基準発振器を用いて送信周波数を
設定する場合、送信周波数精度の向上が図れる効果があ
る。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、通
信装置において、第2局部発振器の周波数誤差を第1段
階として基準発振器の精度で推定し、基地局の発振周波
数を基準に、基準発振器の誤差を正しく得て、基準発振
器の基地局追従精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す移動通信装置の構
成図。
【図2】準同期検波器8の構成図。
【図3】位相補償部10の構成図。
【図4】位相補償部12の構成図。
【図5】本発明第2の実施例を示す移動通信装置の構成
図。
【図6】本発明第3の実施例の移動通信装置の構成図。
【図7】本発明第3の実施例の自動周波数制御処理の動
作フロー図。
【図8】本発明第4の実施例を示す移動通信装置の構成
図。
【図9】位相補償部10Aの構成図。
【図10】第4の実施例における自動周波数制御処理の
タイムチャート。
【図11】第4の実施例における自動周波数制御処理の
動作フロー図。
【図12】本発明第5の実施例を示す移動通信装置の構
成図。
【図13】本発明第6の実施例を示す移動通信装置の構
成図。
【図14】本発明第7の実施例を示す移動通信装置の構
成図。
【図15】第1の実施例における自動周波数制御処理の
タイムチャート。
【図16】第1の実施例における自動周波数制御処理の
タイムチャート。
【符号の説明】
1…送受共用アンテナ、2…分波器、3・5・7…増幅
器、4…第1中間周波数変換器、6…第2中間周波数変
換器、8…準同期検波器、9…計数器、10・10A・
12…位相補償部、11…周波数推定器、13…復号
器、14・14A・14B・25・26・27…周波数
補正部、15…基準発振器、16…第1局部発振器、1
7…校正信号発生器、18…結合コンデンサ、19…第
2局部発振器、20…制御部、21…変調器、22…送
信器。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月13日(2001.2.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 通信装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明の目的は、第1の局部発振信号を発
生する第1の局部発振手段と、第2の局部発振信号を発
生ずる第2の局部発振手段を有する通信装置において、
基準信号を発生する基準周波数発生手段を第1の局部発
振手段にだけ備えることにより、回路の小型化および低
消費電力化が可能な通信装置を提供することにある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正内容】
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、小型で消費電力の少な
い通信装置を得ることができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信信号に第1の局部発振信号を混合して
    第1の中間周波数信号に変換する第1の周波数変換手段
    と、第1の中間周波数信号に第2の局部発振信号を混合
    して第2の中間周波数信号に変換する第2の周波数変換
    手段とを有する通信装置において、 基準信号を発生する基準周波数発生手段と、基準信号を
    基準にして第1の中間周波数の校正信号を出力する校正
    信号発生手段と、基準周波数発生手段の周波数誤差を検
    出し、周波数誤差に基づいて基準周波数発生手段に発振
    周波数補正用調整信号を出力する周波数推定補正手段と
    を備え、 前記基準周波数発生手段は、発振周波数補正用調整信号
    により基準信号の周波数を変えることができ、 前記周波数推定補正手段は、第2の中間周波数に変換さ
    れた校正信号と予め設定された基準中間周波数との周波
    数誤差Aを検出して蓄積し、さらに、第2の中間周波数
    に変換された受信信号と基準中間周波数との周波数誤差
    Bを検出し、前記周波数誤差Aおよび前記周波数誤差B
    に基づいて周波数誤差Cを検出し、周波数誤差Cに基づ
    いて発振周波数補正用調整信号を出力することを特徴と
    する通信装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記周波数推定補正手
    段は、第2の中間周波数に変換された校正信号と基準中
    間周波数との周波数誤差Aを検出して出力する第1の周
    波数推定器と、前記第1の周波数推定器からの周波数誤
    差Aに基づいて、第2の中間周波数に変換された受信信
    号の位相の補正をする位相補償部と、前記位相補償部で
    補正された受信信号と基準中間周波数との周波数誤差C
    を検出し、周波数誤差信号を出力する第2の周波数推定
    器と、前記第2の周波数推定器からの周波数誤差信号に
    基づいて基準周波数発生手段に発振周波数補正用調整信
    号を出力する周波数補正手段とを有することを特徴とす
    る通信装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記周波数推定補正手
    段は、第2の中間周波数に変換された校正信号と基準中
    間周波数との周波数誤差Aを検出して出力する第1の周
    波数推定器と、第2の中間周波数に変換された受信信号
    と基準中間周波数との周波数誤差Bを検出して周波数誤
    差信号を出力する第2の周波数推定器と、第1の周波数
    推定器からの周波数誤差Aと第2の周波数推定器からの
    周波数誤差Bとに基づいて周波数誤差Cを検出し、基準
    周波数発生手段に発振周波数補正用調整信号を出力する
    周波数補正手段とを有することを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記第1の周波数推定
    器からの周波数誤差Aに基づいて、第2の中間周波数に
    変換された受信信号の位相の補正をする位相補償部をさ
    らに有し、 前記第2の周波数推定器は、第2の中間周波数に変換さ
    れた受信信号と基準中間周波数との周波数誤差Cを検出
    して周波数誤差信号を出力し、 前記周波数補正手段は、前記周波数誤差信号を検出に基
    づいて基準周波数発生手段に発振周波数補正用調整信号
    を出力することを特徴とする通信装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記位相補償部は、第
    2の中間周波数に変換された受信信号の位相の補正をす
    るモードと、受信信号を補正しないで出力するモードと
    を切り替えることができ、 前記周波数補正手段は、上記モードに対応して、前記周
    波数誤差Cを検出し、基準周波数発生手段に発振周波数
    補正用調整信号を出力することを特徴とする通信装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記周波数推定補正手
    段は、第2の中間周波数に変換された校正信号と基準中
    間周波数との周波数誤差Aを検出する周波数推定器と、
    該周波数誤差Aを蓄積する周波数メモリと、基準周波数
    発生手段に発振周波数補正用調整信号を出力する周波数
    補正手段とを有し、 前記周波数推定器は、第2の中間周波数に変換された受
    信信号と基準中間周波数との周波数誤差Bを検出して周
    波数誤差信号を出力し、 周波数補正手段は、前記周波数メモリからの周波数誤差
    Aと前記周波数推定器からの周波数誤差Cに基づいて発
    振周波数補正用調整信号を出力することを特徴とする通
    信装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記周波数メモリから
    の周波数誤差Aに基づいて、第2の中間周波数に変換さ
    れた受信信号の位相の補正をする位相補償部をさらに有
    し、 前記第2の周波数推定器は、第2の中間周波数に変換さ
    れた受信信号と基準中間周波数との周波数誤差Cを検出
    して周波数誤差信号を出力し、 前記周波数補正手段は、前記周波数誤差信号に基づいて
    基準周波数発生手段に発振周波数補正用調整信号を出力
    することを特徴とする通信装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記位相補償部は、第
    2の中間周波数に変換された受信信号の位相の補正をす
    るモードと、受信信号を補正しないで出力するモードと
    を切り替えることができ、 前記周波数補正手段は、上記モードに対応して、前記周
    波数誤差Cを検出し、基準周波数発生手段に発振周波数
    補正用調整信号を出力することを特徴とする通信装置。
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