JP2001244577A - 高出力半導体レーザ素子 - Google Patents

高出力半導体レーザ素子

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JP2001244577A
JP2001244577A JP2000050767A JP2000050767A JP2001244577A JP 2001244577 A JP2001244577 A JP 2001244577A JP 2000050767 A JP2000050767 A JP 2000050767A JP 2000050767 A JP2000050767 A JP 2000050767A JP 2001244577 A JP2001244577 A JP 2001244577A
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Toshiro Hayakawa
利郎 早川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザ素子において、高信頼性を得る
ことができる最大光出力を増大させる。 【解決手段】 それぞれ、p型,n型クラッド層6,
4;13,11に挟まれた活性層5,12が、p+n+接合7,8
のトンネル接合を介して基板1上に積層されており、活
性領域の幅(発光幅)W1 はリッジストライプ構造によ
り制限され、W1 =10μm〜80μmとする。活性層5,
12間の距離をh1 としたとき、素子幅は(W1+2h1 )以
上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ素子
に関し、特に、活性領域幅(発光幅)が10μm〜80μ
m程度の横多モード(multiple transverse mode)広幅
の高出力半導体レーザ素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日において、半導体レーザの用途拡大
は著しく、特に0.7-1.6μm帯に発振波長を有する幅広
ストライプ半導体レーザは、その高出力化に伴い固体レ
ーザやファイバ増幅器あるいはファイバレーザ励起用光
源、2次高調波発生の1次光源、印刷などにおける熱書
き込み感材へのレーザサーマル方式による画像形成用光
源、医療用、レーザ加工や半田付け等の光源として広く
用いられるようになってきた。これらの応用においては
半導体レーザの高出力化が極めて重要である。
【0003】すでに、発光幅が10μm程度以上の横多モ
ードの高出力半導体レーザにおいて数千時間以上の寿命
を保証できる実用光出力は向上しており、例えば50μm
程度の発光幅から1.5Wの連続光出力で使用することが可
能になっている。例えば、InGaAsP量子井戸、InGaP光ガ
イド層、AlGaAsクラッド層を備えた50μmストライプ幅
の発振波長810nm半導体レーザは1.5Wで十分実用に足る
試験結果が得られている。この場合には特願平11-23911
9号に記載されている、Alフリー活性層、ドーピングに
よる低抵抗化を行った光ガイド層の層厚み増大によるピ
ーク光密度および光出射端面の温度上昇の低減効果によ
り、高光出力において高信頼性を実現している。
【0004】この他の高出力高信頼化の技術として、光
出射端面に特殊な処理あるいは保護膜を形成する方法
(IEEE J. Selected Topics in Quantum Electronics,
vol.5,p.832 (1999).)や端面付近の光吸収係数を減少
させる方法(D. F. Welch, W.Streifer, R. L. Thornto
n, and T. Paoli: Electron. Lett. Vol.23 , p. 525(1
987))等がある。
【0005】さらに、ストライプ幅が50μm程度以上の
横多モードレーザにおいては、例えば波長0.87μmのレ
ーザ発振を行う素子について、最大破壊光出力は、100
μm幅のストライプを有する素子で11.3W、200μm幅の
ストライプを有する素子で16.5Wが報告されている(Ele
ctronics Letters, Vol.34, No.2, p.184 (1998))。
【0006】上述の各半導体レーザはいずれも発光領域
(活性領域)が実質的に1層から成るものであり、活性
層に垂直方向の光分布は半導体内の波長の半分程度の極
めて微小な領域に閉じこめられる。従って、光密度が高
くなり、狭い領域で発熱するために光出射端面の温度上
昇が大きく、高出力化には限界がある。
【0007】一方、半導体レーザの各成長層に垂直な方
向に複数の活性領域を設ける方法が提案されている。文
献”Appl. Phys. Lett. vol.41, p.499 (1982)”には10
0μm幅の全面電極型のレーザにおいてDH(double heter
ostructure)層構造をp+n+トンネル接合を介して3段に
積み重ねる方法が示されている。この構造では活性層が
2μm以上と波長以上に離されているため光密度分布は
広がっている。しかしながら、連続発振のために成長層
側をヒートシンクに融着した場合には放熱が一方向にし
か行えないため、3つの発熱領域となっている活性層か
らの熱放散は制限され、ヒートシンクから離れた活性層
の温度上昇が大きくなって、信頼性の律速要因となって
しまうという欠点がある。
【0008】文献”Appl. Phys. Lett. vol.42, p.850
(1983)”に示されている方法では、2μm以上と極めて
厚くした光ガイド領域に複数の活性層を設けて高出力化
することが示されている。この場合もピークの光強度を
下げることはできるが、パルス電流駆動の250μm幅の全
面電極レーザ素子の評価にとどまり、連続発振時の端面
温度の上昇や放熱に関してはほとんど利点のない構造と
なっている。更に、特開平4-157777号明細書には、スト
ライプ状の光放射部を中央に設けた、広幅ストライプの
チップを電極を介して2段に設けることにより、より高
出力にて固体レーザを励起する半導体レーザが示されて
いる。しかしながら、この構成では、pn接合が2段に
なってしまうため、全体でpnpn接合構造となって、積み
重ねられた2つのレーザチップを均等に制御性良く励起
することが困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の状況
に鑑みてなされたものであって、高信頼性を得ることが
できる最大光出力を増大させた高出力半導体レーザ素子
を提供すること目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の高出力半導体レ
ーザ素子は、少なくとも一つの活性層と該活性層を挟む
p型およびn型のクラッド層とから成るレーザ構造が複
数、p+n+接合のトンネル接合を介して基板上に積層され
ており、前記複数のレーザ構造の各活性領域の幅が10μ
m以上かつ80μm以下であり、前記複数のレーザ構造の
うち最も幅広の活性領域の幅をW、前記複数のレーザ構
造のうち互いに最も離れた活性層間の距離をhとしたと
き、h≦W、かつ、素子幅が(W+2h)以上であること
を特徴とするものである。
【0011】さらに、前記複数のレーザ構造が積層され
た面側と基板側との両方にそれぞれヒートシンクが設け
られていることが望ましい。
【0012】ヒートシンクが設けられている場合の半導
体レーザ素子の厚みは100μm以下であることが望まし
い。さらに好ましくは80μm以下である。
【0013】
【発明の効果】本発明の高出力半導体レーザ素子は、複
数のレーザ構造、すなわち複数の活性領域を有するが、
複数の活性領域を互いに分離して配し、高出力動作時の
光出射端面におけるピーク光強度を低減することによ
り、光化学反応などによる光出射端面の劣化を低減する
ことができる。更に、各レーザ構造の活性領域の幅を80
μm以下とすることによって、活性層に平行方向の熱の
流れを有効に用いる、すなわち非発光部を放熱経路とし
て有効に用いることができ、端面の温度上昇を低減する
ことにより特に連続発振動作時における素子の劣化を更
に低減することができる。
【0014】また、前記最も離れた活性層間の距離が、
前記最も幅広の活性領域の幅以下(h≦W)であるた
め、実質的な発光領域、すなわち、光スポットとしての
縦横がストライプ幅以内の範囲に収まるため実用上問題
なく利用できる。
【0015】更には、エピタキシャル成長層側の通常の
ヒートシンクに加えて、反対側の基板側にもヒートシン
クを設けることにより、更に放熱効果を向上させて特に
連続発振時における温度上昇を低減し、より高出力で高
信頼性を得ることができる。
【0016】なお、このような活性領域が10-80μmの
高出力半導体レーザ素子は、熱書き込みモードの露光光
源として印刷において高速書き込みや低感度の感材対応
などの効果をもたらす。また、固体レーザやファイバレ
ーザ用の連続発振による励起においては、同一面積から
励起光の高出力が可能なため、簡便に高出力化が図れ
る。その他、加工・医療など応用において高出力・高信
頼化効果はシステムの信頼性向上に大きく貢献するもの
である。
【0017】固体レーザやファイバレーザの励起には、
数十μm程度の比較的小さなスポット径の半導体レーザ
を用いることで高効率化が可能である。しかしながら従
来の半導体レーザにおいては水平方向の幅が数十μmの
場合でも、垂直方向の幅は1μm程度以下しかないた
め、きわめて非対称なビームであった。励起用レーザと
しては、最大の幅以下であれば垂直方向のビーム径を広
げても何ら問題を生じない。更に、このような応用では
連続発振で高出力を得ることが重要であるが、活性領域
幅を10〜80μmと小さくとっておけば、水平方向への放
熱効果を有効に利用して素子の端面劣化を低減すること
ができる。連続発振でない場合も、比較的デューティ比
が小さいパルス励起などの例外的な応用を除いて、例え
ば印刷におけるサーマルモードのCTP(Computer to
Plate)などでは光源を変調するが、有効に熱を発生さ
せるために数十%のデューティ比まで用いるため、熱の
影響は連続発振時と同等である。このような応用分野に
おいても、本発明の半導体レーザ素子によれば、スポッ
ト径が30〜80μm程度で有効な画素形成を行えるため極
めて有用である。1%以上のデューティ比あるいはパル
ス幅が1μs以上では熱の影響が深刻なため、本発明は
極めて有用である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施形態に係る半
導体レーザ素子について断面構造を図1に模式的に示
し、作製方法と併せて説明する。
【0019】先ず、減圧MOCVD法によりn-GaAs基板1(Si
=2x1018 cm-3ドープ)上にn-GaAsバッファ層2(Si=5x10
17 cm-3ドープ、0.5μm) 、n-AlxGa1-xAsグレーデッド
バッファ層3(Si=5x1017 cm-3ドープ、x=0.1から0.63ま
で徐々に増加、0.2μm)、n-Al0.63Ga0.37Asクラッド層
4(Si=5x1017 cm-3ドープ、1.5μm)、SCH活性層5、p-
Al0.63Ga0.37Asクラッド層6(Zn=7x1017 cm-3ドープ、2
μm)、p+-GaAs層7(Zn=2x1019 cm-3ドープ、0.1 μ
m)、n+-GaAs層8(Si=2x1018 cm-3ドープ、0.1 μm)、
n-GaAsバッファ層9(Si=5x1017 cm-3ドープ、0.5μm)
、n-AlxGa1-xAsグレーデッドバッファ層10(Si=5x1017
cm-3ドープ、x=0.1から0.63まで徐々に増加、0.2μ
m)、n-Al0.63Ga0.37Asクラッド層11(Si=5x1017 cm-3
ープ、2.0μm)、SCH活性層12、p-Al0.63Ga0.37Asクラ
ッド層13(Zn=7x1017 cm-3ドープ、2μm)、p-GaAsキャ
ップ層14(Zn=2x1019 cm-3ドープ、0.1 μm)を順次積層
する。ここで、SCH活性層5および12はn-In0.48Ga0.52P
光導波層(Si=5x1017 cm-3ドープ、0.3μm)、In0.48Ga
0.52P光導波層(アンドープ、0.1μm)、In0.13Ga0.87As
0.75P 0.25量子井戸層(アンドープ、10 nm)、In0.48Ga
0.52P光導波層(アンドープ、0.1μm)、p-In0.48Ga0.52
P光導波層(Zn=7x1017 cm-3ドープ、0.3μm)、から成
る。
【0020】次に、フォトリソグラフィとH2SO4:H2O2:H
2O=20:1:1混合液を用いた化学エッチングにより、幅10
μmのストライプ状溝のペアを形成して、溝間に底の幅
1が50μmのリッジストライプ構造を形成する。この
時、溝部においてp-Al0.63Ga 0.37Asクラッド層13の厚み
dが0.2μm程度以下となるようエッチングを行う。下
部のSCH活性層12に到達しても良い。
【0021】その後、プラズマCVDによりSiO2を絶縁膜1
5として形成し、フォトリソグラフィと希釈したHFを用
いてメサの上面のメサの両端から1〜5μm内側のSiO2
エッチング除去する。
【0022】次に、p側電極16(Ti/Pt/Ti/Pt/Au)を蒸
着および熱処理により形成し、n-GaAs基板1底面を研磨
して、全体の厚みが100μm程度になるまで薄くする。
最後に、n側電極17(AuGe/Ni/Au)を蒸着および熱処理
により形成する。
【0023】このウエハから、共振器長1.5mm長さ約1cm
のレーザバーをダイアモンド針によるスクライブと劈開
により切り出し、光出射面は8%、裏面は95%以上とな
るように光学膜をコーティングする。
【0024】さらに、ダイアモンド針によるスクライブ
と劈開により幅約500 μmのレーザチップ20を切り出
す。
【0025】なお、このチップ20を銅ブロック(ヒート
シンク)22にInはんだ (厚み4-5μm)を用いてp電極16
側を接着する(図2参照)。
【0026】上記のようにして作製した本実施の形態に
係る半導体レーザ素子は、具体的には、室温において連
続動作し、波長約809nmで閾値電流約300mAにて発振し、
5W以上の高出力連続動作が可能である。
【0027】図7は、従来の半導体レーザ素子の断面模
式図である。図1の半導体レーザ素子と同等の層には同
符合を付して説明を省略する。この従来の半導体レーザ
素子は、活性領域が1層であり、その最大出力は約3.6
Wと低く、また、信頼性が確保できる常用出力は1.5W
止まりである。一方、本実施形態の素子は、前述のよう
に最大出力は5W以上であり、2W以上の常用連続出力
が可能であり、従来のものと比較して優れている。
【0028】本実施形態の半導体レーザ素子の熱の流れ
を模式的に図2に示す。図2中においては、図1で示し
たレーザチップ20が上下逆に示されており、レーザチッ
プ20については活性領域21のみが示されている。なお、
活性領域21で発生した熱の流れは図中矢印で示されてい
る。本発明者の検討により、ストライプ幅Wが100μm
程度以下の場合には、活性領域から水平方向への熱の流
れが放熱に有効に効いていることが明らかになっている
(参考文献:T.Hayakawa、Appl. Phys. Lett.Vol. 75,
No.20, p.3204 (1999))。従って、本実施形態の半導
体レーザ素子のように比較的狭いストライプ幅に制限さ
れた活性領域が複数、成長層方向に間隔を開けて積層さ
れている場合、ヒートシンク22から離れた活性領域ほど
横への熱流による放熱の寄与が大きくなるため、発熱部
である活性領域を分散させて配置した分だけ全体として
放熱を改善することができる。また、複数の活性層間の
間隔h1をストライプ幅の最大値より小さくとれば、実
質的な発光領域がh1 ≦W1でストライプ幅より大きく
ならないため、このような幅広ストライプの横多モード
レーザにおいて実用上問題ない。
【0029】更に、図3に示すように成長層と反対側、
すなわち基板側にもヒートシンク23を設けることによ
り、複数の活性層から更に有効な放熱を行うことができ
る。この際、活性層間の間隔h1 を大きくとる(ただ
し、h1 ≦W1 )と同時にチップの研磨厚みを小さくす
ることにより放熱効率を上げることができる。研磨厚み
は100μm以下、望ましくは80μm以下とするとより効
果的である。なお、研磨厚みとは基板を研磨することに
よって調整されるレーザ素子の厚みである。
【0030】本発明の第二の実施形態に係る半導体レー
ザ素子について断面構造を図4に模式的に示し、作製方
法と併せて説明する。
【0031】まず、MOCVD成長により、n-GaAs基板31(Si
=2x1018 cm-3ドープ)上にn-GaAsバッファ層32(Si=1x10
18 cm-3ドープ、0.5μm)、n-AlxGa1-xAsグレーデッド
バッファ層33(Si=5x1017 cm-3ドープ、x=0.1から0.5ま
で徐々に増加、0.2μm)、n-Al0.5Ga0.5Asクラッド層
34(Si=5x1017 cm-3ドープ、1.5μm)、SCH活性層35、p-
Al0.5Ga0.5Asクラッド層36(Zn=7x1017 cm-3ドープ、2μ
m)、p+-GaAs層37(Zn=2x1019 cm-3ドープ、0.1 μm)、
n+-GaAs層38(Si=2x1018 cm-3ドープ、0.1 μm)、n-GaA
sバッファ層39(Si=5x1017 cm-3ドープ、0.5μm) 、n-A
lxGa1-xAsグレーデッドバッファ層40(Si=5x1017 cm-3
ープ、x=0.1から0.5まで徐々に増加、0.2μm)、n-Al
0.5Ga0.5Asクラッド層41(Si=5x1017 cm-3ドープ、2.0μ
m)、SCH活性層42、p-Al0.5Ga0.5Asクラッド層43(Zn=7x
1017 cm-3ドープ、2μm)、p-GaAsキャップ層44(Zn=2x1
019 cm-3ドープ、0.1 μm)を順次積層する。ここで、S
CH活性層35および42はAl0.3Ga0.7As光導波層(アンドー
プ、0.3μm)、Al0.08Ga0.9 2As量子井戸層(アンドー
プ、10 nm)、Al0.3Ga0.7As光導波層(アンドープ、0.3μ
m)から成る。
【0032】次に、プラズマCVDによりSiO2を絶縁膜45
として形成し、フォトリソグラフィと希釈したHFを用い
て60μm幅(W2 =60μm)のストライプ状にSiO2をエ
ッチング除去する。その後、上述の第一の実施形態と同
様のプロセスにより、p側電極(Ti/Pt/Ti/Pt/Au)46形
成、基板研磨、n側電極(AuGe/Ni/Au)47形成、バー切
り出し、端面コーティング、チップ切り出しによりレー
ザチップを完成する。
【0033】本発明の第三の実施形態に係る半導体レー
ザ素子について断面構造を図5に模式的に示し、作製方
法と併せて説明する。
【0034】本実施形態の半導体レーザ素子は2回の減
圧MOCVD成長により作製する。第1回のMOCVD成長におい
て、n-GaAs基板51(Si=2x1018 cm-3ドープ)上にn-GaAsバ
ッファ層52(Si=1x1018 cm-3ドープ、0.5μm)、n-In
0.48Ga0.52Pクラッド層53(Si=1x1018 cm-3ドープ、1.5
μm)、SCH活性層54、p-In0.48Ga0.52Pクラッド層55(Zn
=1x1018 cm-3ドープ、1.5μm) 、p+-GaAs層56(Zn=2x10
19 cm-3ドープ、0.1 μm)、n+-GaAs層57(Si=2x1018 cm
-3ドープ、0.1 μm)、n-GaAsバッファ層58(Si=5x1017
cm-3ドープ、0.5μm) 、n-In0.48Ga0.52Pクラッド層59
(Si=1x1018 cm-3ドープ、1.5μm)、SCH活性層60、p-In
0.48Ga0.52Pクラッド層61(Zn=1x1018 cm- 3ドープ、0.2
μm) 、n-GaAs層62(Si=7x1017 cm-3ドープ、10nm)、
n-In0.48(Ga0.7Al0.3)0.52P電流狭窄層63(Si=2x1018 c
m-3ドープ、0.8μm)、n-GaAs層64(Si=7x1017 cm-3
ープ、10nm)を順次積層する。ここで、SCH活性層54、6
0はIn0.1Ga0.9As0.8P0.2光導波層(アンドープ、0.08μ
m)、GaAs0.8P0.2引張歪障壁層(アンドープ、10nm)、In
0.28Ga0.72As圧縮歪量子井戸層(アンドープ、7 nm)、Ga
As0.8P0.2引張歪障壁層(アンドープ、10nm)、In0.1Ga
0.9As0.8P0.2光導波層(アンドープ、0.08μm)から成
る。
【0035】次に、フォトリソグラフィとH2SO4、H
2O2、H2O混合液を用いた化学エッチングにより底の幅が
80μm幅(W3 =80μm)のストライプ溝をn-GaAs層64
に形成、次にHClを用いて、n-In0.48(Ga0.7Al0.3)0.52P
電流狭窄層63をエッチング、H2SO 4、H2O2、H2O混合液を
用いて、n-GaAs層62をエッチングする。
【0036】第2回目のMOCVD成長として、p-In0.48Ga
0.52Pクラッド層65(Zn=1x1018 cm-3ドープ、1.8μm)、
p-GaAsキャップ層66(Zn=2x1019 cm-3ドープ、0.2μm)
を積層する。その後、上述の第一の実施形態と同様のプ
ロセスにより、p側電極(Ti/Pt/Au)67形成、基板研
磨、n側電極(AuGe/Ni/Au)68形成、バー切り出し、端
面コーティング、チップ切り出しによりレーザチップを
完成する。
【0037】本発明の第四の実施形態に係る半導体レー
ザ素子について断面構造を図6に模式的に示し、作製方
法と併せて説明する。
【0038】MOCVD成長により第二の実施形態(図4参
照)と同様の多層構造を順次積層する。第二の実施形態
の半導体レーザ素子と同等の層には同符合を付し説明を
省略する。次に、プラズマCVDとフォトリソグラフィお
よびエッチングによりSiNxを40μm(W4 =40μm)の
ストライプ幅に対応する領域に形成する。この領域以外
にプロトンをイオン注入して(イオン注入部70)、熱ア
ニールによりダメージを回復後、プラズマCVDによりSiN
x絶縁膜71を積層し、フォトリソグラフィとエッチング
により40μm幅のストライプ状窓を形成する。
【0039】その後、前述の第一の実施形態と同様のプ
ロセスにより、p側電極(Ti/Pt/ Au)72、基板研磨、
n側電極(AuGe/Ni/Au)73形成、バー切り出し、端面コ
ーティング、チップ切り出しによりレーザチップを完成
する。
【0040】なお、第二〜第四の実施形態に係る各半導
体レーザ素子には第一の実施形態の場合と同様にして、
それぞれ基板側、成長層側にヒートシンクを設けるとさ
らに効果的に放熱でき、信頼性高く高出力発振を行うこ
とができる。
【0041】なお、各ストライプ幅Wn(n=2,3,4)は、10
〜80μmであり、活性層間の距離h n(n=2,3,4)はそれぞ
れ各ストライプ幅Wnより小さい。レーザ素子の厚みは1
00μm以下、好ましくは80μm以下であり、各素子幅は
約500μmでWn+2hn以上を満たすものである。
【0042】上記実施形態においては、一定出力の連続
発振における特性を示したが、発振光の強度を変調した
場合についても同様の効果がある。
【0043】上記各実施形態においては、活性領域が2
段の場合についてのみ説明したが、3段以上の複数の活
性領域をさらにp+n+トンネル接合を介して積層してもよ
い。また、各活性領域については単一量子井戸の例のみ
記載したが量子井戸を複数配した多重量子井戸であって
もよい。また、InGaAlP系の600nm帯レーザ、InP基板上
の1.3-1.6μm帯レーザ、InGaN系レーザなど様々な材料
系の半導体レーザ素子に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る半導体レーザ素
子の断面模式図
【図2】本発明の第一の実施形態の半導体レーザ素子の
活性領域からの熱の流れを示す説明図
【図3】素子の上下にヒートシンクを設けた場合の半導
体レーザ素子の活性領域からの熱の流れを示す説明図
【図4】本発明の第二の実施形態に係る半導体レーザ素
子の断面模式図
【図5】本発明の第三の実施形態に係る半導体レーザ素
子の断面模式図
【図6】本発明の第四の実施形態に係る半導体レーザ素
子の断面模式図
【図7】従来のリッジ導波路型半導体レーザ素子の断面
模式図
【符号の説明】
1 n-GaAS基板 2, 9 n-GaAsバッファ層 3, 10 n-AlGaAsグレーデッドバッファ層 4, 11 n-AlGaAsクラッド層 5, 12 SCH活性層 6, 13 p-AlGaAsクラッド層 7 p+-GaAs層 8 n+-GaAs層 14 p-GaAsキャップ層 15 SiO2 20 半導体レーザ素子 21 活性領域 22,23 ヒートシンク Wn 活性領域の幅 hn 活性領域間隔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの活性層と該活性層を挟
    むp型およびn型のクラッド層とから成るレーザ構造が
    複数、p+n+接合のトンネル接合を介して基板上に積層さ
    れており、 前記複数のレーザ構造の各活性領域の幅が10μm以上か
    つ80μm以下であり、 前記複数のレーザ構造のうち最も幅広の活性領域幅を
    W、前記複数のレーザ構造のうち互いに最も離れた活性
    層間の距離をhとしたとき、h≦W、かつ、素子幅が
    (W+2h)以上であることを特徴とする高出力半導体レ
    ーザ素子。
  2. 【請求項2】 前記複数のレーザ構造が積層された面側
    と基板側との両方にそれぞれヒートシンクが設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の高出力半導体レー
    ザ素子。
  3. 【請求項3】 厚みが100μm以下であることを特徴と
    する請求項2記載の高出力半導体レーザ素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022520738A (ja) * 2019-01-31 2022-04-01 フェルディナント-ブラウン-インスティツット ゲーゲーエムベーハー, ライプニッツ-インスティツット フュー ヘーヒストフレクエンツテヒニク レーザ照射生成装置

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