JP2001243560A - 板状透明基材の破損検出方法及びこの方法を用いた装置 - Google Patents
板状透明基材の破損検出方法及びこの方法を用いた装置Info
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- JP2001243560A JP2001243560A JP2000060435A JP2000060435A JP2001243560A JP 2001243560 A JP2001243560 A JP 2001243560A JP 2000060435 A JP2000060435 A JP 2000060435A JP 2000060435 A JP2000060435 A JP 2000060435A JP 2001243560 A JP2001243560 A JP 2001243560A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 窓ガラスなどの板状透明基材の表面に回路を
張ったことが外から認知されることなく、しかも比較的
安価な方法で実現できる、板状透明基材の破損検出方法
と、この方法を用いた破損検出装置を提供する。 【解決手段】 板状透明基材の片面または両面に導電性
インクを用いて電気的回路を形成し、この回路の両端間
の抵抗値を監視し、この抵抗値の変化を検知することで
破損を検出する板状透明基材の破損検出方法。また、板
状透明基材の片面または両面に導電性インクを用いて電
気的回路を形成し、この回路の両端間の抵抗値を監視
し、この抵抗値が一定値以上変化したときに警報を発す
るようにした板状透明基材の破損検出装置。
張ったことが外から認知されることなく、しかも比較的
安価な方法で実現できる、板状透明基材の破損検出方法
と、この方法を用いた破損検出装置を提供する。 【解決手段】 板状透明基材の片面または両面に導電性
インクを用いて電気的回路を形成し、この回路の両端間
の抵抗値を監視し、この抵抗値の変化を検知することで
破損を検出する板状透明基材の破損検出方法。また、板
状透明基材の片面または両面に導電性インクを用いて電
気的回路を形成し、この回路の両端間の抵抗値を監視
し、この抵抗値が一定値以上変化したときに警報を発す
るようにした板状透明基材の破損検出装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、窓、戸、ショー
ケースなどに装着されるガラス板や透明樹脂板などの板
状透明基材の破損検出方法、及び、この方法を用いた装
置破損検出装置に関する。
ケースなどに装着されるガラス板や透明樹脂板などの板
状透明基材の破損検出方法、及び、この方法を用いた装
置破損検出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のガラスの検出装置は、ガラスの内
側に電導性のある線材を埋め込み、ガラスが破損すると
同時に線材の断線が起こり、破損が検出される構造のも
のや、超音波振動検出装置をガラスに設け、ガラス破損
時の特定周波数の振動を検出するものなどがあった（特
開平３−４１５９６号公報、特開平１１−３９５７５号
公報参照）。
側に電導性のある線材を埋め込み、ガラスが破損すると
同時に線材の断線が起こり、破損が検出される構造のも
のや、超音波振動検出装置をガラスに設け、ガラス破損
時の特定周波数の振動を検出するものなどがあった（特
開平３−４１５９６号公報、特開平１１−３９５７５号
公報参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のガ
ラスの内部に線材を埋め込む方法では、線材を１本の回
路にするのに大変な手間がかかる。また、線材が外から
確認できるため、そこを避けてガラスを破壊するおそれ
もあり、防犯上問題があった。一方、検出器をガラスに
貼り付ける方法では製造コストがかかった。
ラスの内部に線材を埋め込む方法では、線材を１本の回
路にするのに大変な手間がかかる。また、線材が外から
確認できるため、そこを避けてガラスを破壊するおそれ
もあり、防犯上問題があった。一方、検出器をガラスに
貼り付ける方法では製造コストがかかった。
【０００４】そこで本発明は、窓ガラスなどの板状透明
基材の表面に回路を張ったことが外から認知されること
なく、しかも比較的安価な方法で実現できる、板状透明
基材の破損検出方法、及び、この方法を用いた破損検出
装置を提供することを目的とする。
基材の表面に回路を張ったことが外から認知されること
なく、しかも比較的安価な方法で実現できる、板状透明
基材の破損検出方法、及び、この方法を用いた破損検出
装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
の本発明の板状透明基材の破損検出方法は、板状透明基
材の片面または両面に導電性インクを用いて電気的回路
を形成し、この回路の両端間の抵抗値を監視し、この抵
抗値の変化を検知することで前記板状透明基材の破損を
検出することを特徴とする。
の本発明の板状透明基材の破損検出方法は、板状透明基
材の片面または両面に導電性インクを用いて電気的回路
を形成し、この回路の両端間の抵抗値を監視し、この抵
抗値の変化を検知することで前記板状透明基材の破損を
検出することを特徴とする。
【０００６】また、本発明の板状透明基材の破損検出装
置は、上記方法を利用したもので、板状透明基材の片面
または両面に導電性インクを用いて電気的回路を形成
し、この回路の両端間の抵抗値を監視し、この抵抗値が
一定値以上変化したときに警報を発するようにしたこと
を特徴とする。
置は、上記方法を利用したもので、板状透明基材の片面
または両面に導電性インクを用いて電気的回路を形成
し、この回路の両端間の抵抗値を監視し、この抵抗値が
一定値以上変化したときに警報を発するようにしたこと
を特徴とする。
【０００７】本発明の破損検出装置において、抵抗値の
変化したときに発する警報の方法は、サイレン、音声、
振動、光、電磁波、画像表示、または、これらの組み合
わせによる警報としてもよい。
変化したときに発する警報の方法は、サイレン、音声、
振動、光、電磁波、画像表示、または、これらの組み合
わせによる警報としてもよい。
【０００８】抵抗値の変化の検出は公知のいかなる方法
で行っても良いが、回路に電源を接続し、回路に流れる
電流値や、両端の電圧値を測定しても良い。
で行っても良いが、回路に電源を接続し、回路に流れる
電流値や、両端の電圧値を測定しても良い。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明における板状透明基材は、
窓ガラス、ガラス戸、ガラスケース等の板ガラスなどで
あるが、材質はガラスに限定されず、アクリル板などの
透明樹脂、その他これに類するものも含まれる。
窓ガラス、ガラス戸、ガラスケース等の板ガラスなどで
あるが、材質はガラスに限定されず、アクリル板などの
透明樹脂、その他これに類するものも含まれる。
【００１０】形成する電気的回路は片面で十分である
が、両面に形成してもかまわない。また回路のパターン
や線密度は特に限定されず、概ねガラス全面に亘って、
１本の交差、分岐せずにつながった回路が形成されてい
ればよい。
が、両面に形成してもかまわない。また回路のパターン
や線密度は特に限定されず、概ねガラス全面に亘って、
１本の交差、分岐せずにつながった回路が形成されてい
ればよい。
【００１１】電気的回路は、ＩＴＯ粉、ＡＴＯ粉、酸化
亜鉛粉、酸化ルテニウム粉、銀粉、パラジウム、ルテニ
ウム、金などの貴金属粉、銅粉、またはこれらの合金粉
などを用いることができる。また、これら２種以上を組
み合わせても良い。
亜鉛粉、酸化ルテニウム粉、銀粉、パラジウム、ルテニ
ウム、金などの貴金属粉、銅粉、またはこれらの合金粉
などを用いることができる。また、これら２種以上を組
み合わせても良い。
【００１２】そして、これら導電材料を溶媒に溶かして
透明導電性インクとし、印刷法によりパターンを描き、
乾燥、焼成して透明導電回路を形成することができる。
透明導電性インクとし、印刷法によりパターンを描き、
乾燥、焼成して透明導電回路を形成することができる。
【００１３】また、樹脂フィルムなどに電気的回路を形
成しておき、この樹脂フィルムをガラスに貼っても良
い。
成しておき、この樹脂フィルムをガラスに貼っても良
い。
【００１４】耐候性向上のため、電気的回路を形成した
層の上に、保護層や、保護フィルム、着色膜、熱線遮蔽
膜、紫外線遮蔽膜などを設けても良い。特に着色層を膜
やフィルムとして電気的回路層より上に設けると、電気
的回路の認識がより困難になり好ましい。
層の上に、保護層や、保護フィルム、着色膜、熱線遮蔽
膜、紫外線遮蔽膜などを設けても良い。特に着色層を膜
やフィルムとして電気的回路層より上に設けると、電気
的回路の認識がより困難になり好ましい。
【００１５】複数のガラスが使用される場合には、各窓
の回路を電気的につなげても良い。
の回路を電気的につなげても良い。
【００１６】このような構成により、ガラスなどの透明
基材が破損すると、表面に形成された電気的回路が断線
し、両端の抵抗値が大きく変化する（例えば無限大にな
る）。これを検知することで、板状透明基材の破損が検
出できる。
基材が破損すると、表面に形成された電気的回路が断線
し、両端の抵抗値が大きく変化する（例えば無限大にな
る）。これを検知することで、板状透明基材の破損が検
出できる。
【００１７】
【実施例】本発明の破損検出方法による窓ガラスの破損
検出装置を製造した。
検出装置を製造した。
【００１８】厚さ５ｍｍ、９００ｍｍ×９００ｍｍの板
ガラス１枚の片面に、透明導電性インクを用いて、幅約
１ｍｍの線を２０ｍｍ間隔で平行線とし、辺部で折り返
しながら交差、分岐しない一筆書きの電気的回路をスク
リーン印刷し、乾燥後、大気中、１８０℃で３０分間焼
成し、電気的回路を形成した。
ガラス１枚の片面に、透明導電性インクを用いて、幅約
１ｍｍの線を２０ｍｍ間隔で平行線とし、辺部で折り返
しながら交差、分岐しない一筆書きの電気的回路をスク
リーン印刷し、乾燥後、大気中、１８０℃で３０分間焼
成し、電気的回路を形成した。
【００１９】透明導電性インクには、錫含有量２．８重
量％、比表面積２３ｍ2／ｇ、平均粒径０．０４μｍの
インジウム錫酸化物（ＩＴＯ）粉を導電材料とし、この
導電材料を１５重量部、ジメチルホルムアミド（ＤＭ
Ｆ）を２０重量部、及び、分散剤としてシラン系カップ
リング剤（東芝シリコーン株式会社製、ＴＳＬ８８０
２）を５重量部の割合で混合、撹拌し、直径５ｍｍのジ
ルコニア製ボールを用いたボールミルを１００時間かけ
た後、エタノールを加えて再度混合撹拌し、ＩＴＯ粉が
２重量％分散されたものを用いた。
量％、比表面積２３ｍ2／ｇ、平均粒径０．０４μｍの
インジウム錫酸化物（ＩＴＯ）粉を導電材料とし、この
導電材料を１５重量部、ジメチルホルムアミド（ＤＭ
Ｆ）を２０重量部、及び、分散剤としてシラン系カップ
リング剤（東芝シリコーン株式会社製、ＴＳＬ８８０
２）を５重量部の割合で混合、撹拌し、直径５ｍｍのジ
ルコニア製ボールを用いたボールミルを１００時間かけ
た後、エタノールを加えて再度混合撹拌し、ＩＴＯ粉が
２重量％分散されたものを用いた。
【００２０】このようにして得られた電気的回路の、抵
抗値は２×１０4Ω、光線透過率は８０％であった。ガ
ラスの一部を破損して回路を断線したときの、電気的回
路の抵抗値は無限大となった。
抗値は２×１０4Ω、光線透過率は８０％であった。ガ
ラスの一部を破損して回路を断線したときの、電気的回
路の抵抗値は無限大となった。
【００２１】
【発明の効果】本発明により、窓ガラスなどの板状透明
基材の表面に回路を張ったことが外から認知されること
なく、しかも比較的安価な方法で実現できる、板状透明
基材の破損検出方法と、この方法を用いた破損検出装置
が提供できる。
基材の表面に回路を張ったことが外から認知されること
なく、しかも比較的安価な方法で実現できる、板状透明
基材の破損検出方法と、この方法を用いた破損検出装置
が提供できる。
Claims (3)
- 【請求項１】 板状透明基材の片面または両面に導電性
インクを用いて電気的回路を形成し、この回路の両端間
の抵抗値を監視し、この抵抗値の変化を検知することで
前記板状透明基材の破損を検出する板状透明基材の破損
検出方法。 - 【請求項２】 板状透明基材の片面または両面に導電性
インクを用いて電気的回路を形成し、この回路の両端間
の抵抗値を監視し、この抵抗値が一定値以上変化したと
きに警報を発するようにした板状透明基材の破損検出装
置。 - 【請求項３】 前記抵抗値が変化したときに発する警報
の方法が、サイレン、音声、振動、光、電磁波、画像表
示、または、これらの組み合わせによるものである請求
項２に記載の板状透明基材の破損検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000060435A JP2001243560A (ja) | 2000-03-01 | 2000-03-01 | 板状透明基材の破損検出方法及びこの方法を用いた装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000060435A JP2001243560A (ja) | 2000-03-01 | 2000-03-01 | 板状透明基材の破損検出方法及びこの方法を用いた装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001243560A true JP2001243560A (ja) | 2001-09-07 |
Family
ID=18580754
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000060435A Pending JP2001243560A (ja) | 2000-03-01 | 2000-03-01 | 板状透明基材の破損検出方法及びこの方法を用いた装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001243560A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11631965B2 (en) | 2020-04-06 | 2023-04-18 | Nichia Corporation | Light emitting device and optical part |
-
2000
- 2000-03-01 JP JP2000060435A patent/JP2001243560A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11631965B2 (en) | 2020-04-06 | 2023-04-18 | Nichia Corporation | Light emitting device and optical part |
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