JP2001242804A - 球体回転表示装置 - Google Patents

球体回転表示装置

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JP2001242804A
JP2001242804A JP2000052464A JP2000052464A JP2001242804A JP 2001242804 A JP2001242804 A JP 2001242804A JP 2000052464 A JP2000052464 A JP 2000052464A JP 2000052464 A JP2000052464 A JP 2000052464A JP 2001242804 A JP2001242804 A JP 2001242804A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示球体と該表示球体を内包する空洞部壁面
との間の摩擦と、表示球体の駆動電圧とを大幅に減少す
ること。 【解決手段】 絶縁性物質24にて充填され,且つ該絶
縁性物質24中に空洞部20が設けられたシート材D
と、前記空洞部20内に封入され,且つ略半球面が着色
された表示球体22,22,…とを備え、前記シート材
Dに加えられる外部電界によって前記表示球体22,2
2,…の回転角度が制御される球体回転表示装置におい
て、前記空洞部20は、比重の相異なる2種類の高抵抗
液体23,23にて充填されてなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示球体と該表示
球体を内包する空洞部壁面との間の摩擦と、表示球体の
駆動電圧とを大幅に減少できる球体回転表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の球体回転表示装置は、例えば、白
色球体の半球面を黒色物質にて着色し全体として白と黒
とに色分けした表示球体10a,10a,…を、シート
状の支持体(表示シートS)に単層又は多層にて配列
し、外部電界等によってこれら表示球体を回転制御する
ことで、所定の文字,絵柄等を表示する〔図9(A)参
照〕。
【0003】この時、前記表示球体10a,10a,…
が前記表示シートSの底部に沈積・凝集等しないよう、
前記表示シートS内にはいくつかの空洞10,10,…
が設けられる。該空洞10,10,…、それぞれ内部に
1個の前記表示球体10aを収納する。前記空洞10,
10,…内は高抵抗液体10c,10c,…にて充満さ
れる。前記表示球体10a,10a,…は、その充填さ
れた高抵抗液体10c,10c,…中に浸漬されるよう
にして保持される。
【0004】前記表示球体10a,10a,…は、前記
高抵抗液体10c,10c,…中において、色分け部分
の表面物質が相異なっている。即ち、色分け部分の帯電
状態が異なっている。球体回転表示装置は、この色分け
部分の帯電電荷量の差と外部電界との相互作用とによっ
て前記表示球体10a,10a,…の回転を制御し、白
色と黒色とによって文字,絵柄等を表示する装置であ
る。
【0005】このような回転球体表示装置は、N.Sherid
on と M.Berkovitzらによって、Proceeding of the S.
I.D. vol.18/3 and 4(1977)289にて報告されている。そ
の中で開示されている回転球体表示装置の製造方法につ
いて簡単に説明する〔図9(B)参照〕。まず、直径約
50μmの白色不透明ガラス球の半球面上に、真空蒸着
法により、非導電性黒色物質の膜をコーティングして前
記表示球体10a,10a,…が製造可能である。
【0006】次に、前記表示球体10a,10a,…を
硬化剤であるエラストマーと混合する。これを薄いシー
ト状に成形した後、熱硬化させる。そのエラストマーシ
ートを、例えば、有機溶媒,油その他の誘電液体中に浸
し、膨潤させる。これにより、エラストマーはほぼ均質
に膨潤する結果、各表示球体10a,10a,…の周囲
には空洞10b,10b,…が形成される。
【0007】同時に、前記空洞10b,10b,…内は
上記液体によって浸され、前記表示球体10a,10
a,…は、結果的に前記空洞10c,10c,…内にお
いて上記液体を介して配置される。即ち、前記空洞10
b,10b,…内において自由に回転できるように支持
される。
【0008】このようにして、前記空洞10b,10
b,…のそれぞれの内部において、半球面毎に色分けさ
れた前記表示球体10a,10a,…が前記高抵抗液体
10c,10c,…を介して封入された表示シートS
(エラストマーシート)が形成される。
【0009】また、前記表示シートSを、例えば、透明
ガラス基板12aと電極膜12bとからなるガラス電極
部12,12にて挟持する。そして、電源部E1の切換
スイッチSW1及びSW2によって、印加電圧の極性を適
当に選定することにより、前記表示球体10a,10
a,…の回転位置が選定可能となるので、表示が制御さ
れるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の球体回転表示装置においては、前記表示球体10
a,10a,…を回転制御するのに要する表示用駆動電
圧が高すぎるという欠点がある。例えば、従来の球体回
転表示装置が要する表示用駆動電圧は、100V乃至300Vで
あり、今般普及している液晶表示装置が通常要する表示
用駆動電圧と比較すると、およそ10倍以上の電圧とな
っていて、球体回転表示装置の実施上大きな障害となっ
ていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで発明者は、鋭意研
究を重ねた結果、その発明を、絶縁性物質にて充填さ
れ,且つ該絶縁性物質中に空洞部が設けられたシート材
と、前記空洞部内に封入され,且つ略半球面が着色され
た表示球体とを備え、前記シート材に加えられる外部電
界によって前記球体の回転角度が制御される球体回転表
示装置において、前記空洞部は、比重の相異なる2種類
の高抵抗液体にて充填されてなる球体回転表示装置等と
したことにより、表示球体と該表示球体を内包する空洞
壁面との間の摩擦と、表示球体の駆動電圧とを大幅に減
少することができ、前記課題を解決したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の球体回転表示装置
の好適な第1の実施の形態について、図面に基づいて説
明する。図1(A)は、本発明の球体回転表示装置の構
成概略図であり、主に、絶縁性固体,絶縁性液体等の絶
縁性物質24にて充填された表示シートDと、該表示シ
ートD内に設けられた空洞部20,20,…と、該空洞
部20,20,…内に保持される(収納される)表示球
体22,22,…とを備える。
【0013】前記空洞部20,20,…内は、好ましく
は高抵抗液体23にて充填される〔図1(B)参照〕。
より好ましくは、その高抵抗液体23を、前記表示球体
22,22,…の比重よりも小さい比重を有する第1高
抵抗液体23aと,前記表示球体22,22,…の比重
よりも大きい比重を有する第2高抵抗液体23bとから
構成する〔図2(B)及び図2(C)参照〕。
【0014】前記第1高抵抗液体23aとしては、例え
ば、絶縁性液体であるアイソパーG(商標:抵抗値=約
109Ω・cm)等が適用できる。また、前記第2高抵
抗液体23bとしては、例えば、絶縁性液体であるフッ
素系液体フロリナート(商標)等が適用できるが、これ
らに限定されない。
【0015】これにより、前記第1高抵抗液体23a
と,前記表示球体22,22,…と,前記第2高抵抗液
体23bとの比重における大小関係は、前記第1高抵抗
液体23a<前記表示球体22,22,…<前記第2高
抵抗液体23bという関係になる。このような構成にお
いて、前記表示球体22,22,…の回転に必要な電界
強度を拡大モデル表示球体を用いて測定し、実用サイズ
における駆動電圧を試算すると、5[V]以下で駆動可能な
ことが確かめられる。
【0016】前記表示球体22,22,…の表面は、少
なくとも一色が明確に付された領域と、その他の領域と
からなる〔図1(A),図2等参照〕。具体的には、着
色面22aと無着色面22bとからなる。但し、いずれ
の着色面も正確に半球状である必要はない。また、「無
着色」とは、単に明確な色彩が付されていない状態で十
分であり、透明,半透明,不透明,白色,白濁等も含む
概念とする。本明細書では、便宜上「無着色」も一色と
数えることにし、着色半球面22aと無着色半球面22
bとからなる状態を「2色」と呼ぶことができるものと
する。前記表示球体22,22,…の表面は、2色に限
定されず、3色以上に色分けしてもよい。また、前記表
示球体22,22,…は、その表面を色分けする態様で
はなく、着色された材料からなる半球と,無着色材料か
らなる半球とを接合して球体としてもよい。この場合、
塗分け作業が不要となるので、更に大量生産に貢献でき
る。
【0017】このように色分けすると、図1に示すよう
に、前記着色面22aを上下所望の方向に回転制御する
ことによって、前記表示球体22,22,…の着色分布
パターンを適宜に制御することができ、観察者は文字,
絵柄等の表示画像を認識することが可能になる。前記表
示球体22,22,…は、様々な表示パターンを表示可
能とするため、複数個(多数個)設ける構成とすること
がある。また、その表示球体22,22,…の好適な材
質の一例として、ナイロンが適用できるが、これに限定
されない。
【0018】そして、前記表示球体22,22,…は、
比重の相異なる2種類の高抵抗液体23が充填された前
記空洞部20,20,…内に浮遊配置される〔図1
(B)及び図2(C)等〕。具体的には、前記空洞部2
0,20,…内は、前記第1高抵抗液体23aと前記第
2高抵抗液体23bとで充填される。好ましくは、前記
第1高抵抗液体23aと前記第2高抵抗液体23bとは
ほぼ等量とする。これにより、前記空洞部20,20,
…内は、前記2種類の高抵抗液体23の境界面が略中央
部付近に形成される。即ち、2つの半球に分割するよう
な水平の境界面が前記空洞部20,20,…の略中央位
置付近に形成される。
【0019】したがって、前記第1高抵抗液体23a<
前記表示球体22,22,…<前記第2高抵抗液体23
bという関係を満たす限り、前記表示球体22,22,
…は、前記2種類の高抵抗液体23の内部に浮遊配置さ
れる。また、前記表示球体22,22,…の比重が、前
記第1高抵抗液体23aの比重と前記第2高抵抗液体2
3bの比重との略中間値となるような材料にて、前記表
示球体22,22,…を形成することにより、前記表示
球体22,22,…を、比重の異なる前記2種類の高抵
抗液体23の境界面付近に確実に浮遊配置することもで
きる〔図2(C)参照〕。
【0020】以上のように、前記表示球体22,22,
…を、比重の相異なる2種類の高抵抗液体23にて充填
された前記空洞部20,20,…内に内包して浮遊配置
する構成とすることによって、前記表示球体22,2
2,…は、重力の影響で前記空洞部20,20,…の底
部に沈降することがない。したがって、その底部に表示
球体22,22,…が接触して大きな摩擦を受けること
がない。また、前記表示球体22,22,…は、過剰の
浮力によって前記空洞部20,20,…内を上昇し、前
記空洞部20,20,…の上部に接触して大きな摩擦を
受けることもない。また、側部に接触した場合の摩擦
は、底部,上部に接触する場合に比べて遙かに小さいの
で、無視できる。
【0021】その結果、前記表示球体22,22,…
は、前記空洞部20,20,…の内壁面から受ける摩擦
が極めて小さくなる(又は皆無になる)ので、僅かな電
界強度の変化で、前記表示球体22,22,…の回転を
精度よく制御できる。即ち、前記表示球体22,22,
…を回転制御するための駆動電圧が、従来より大幅に低
減できる。
【0022】
【実施例】次に、本発明の球体回転表示装置の好適な一
実施例について説明する。まず、前記表示球体22,2
2,…を多数個用意する(図1参照)。その前記表示球
体22,22,…は、例えば、直径約50[μm]程度と
し、表面を滑面とした白色不透明の球体であって、例え
ば、ナイロン,ポリエチレン,テフロン,ポリプロピレ
ンその他の絶縁性材料にて形成される。
【0023】そして、これらの前記表示球体22,2
2,…のそれぞれの表面をほぼ半球毎に色分けし、前記
着色面22aと前記無着色面22bとを形成する〔図1
(C)及び図3(A)参照〕。例えば、無着色面22b
を黒色とする。これら前記着色面22aと前記無着色面
22bとは、例えば、半球面をマスクした状態で真空蒸
着法を用いることにより、容易に製造できる。この時の
着色材料は、例えば、Sb23やMgF2等の絶縁性材
料を適用することが好ましいが、その他のあらゆる絶縁
性材料でも適用可能である。
【0024】ここで、上述したように、前記空洞部2
0,20,…内を、比重の異なる略等量の2種類の前記
高抵抗液体23,23,…にて充填する代わりに、第2
の好適な実施の形態として、マイクロカプセル21,2
1,…を利用する〔図1(C)及び図3(B)等参
照〕。即ち、本発明では、前記マイクロカプセル21,
21,…の内部を、比重の相異なる2種類の前記高抵抗
液体23それぞれを等量にて充填する。そして、これを
激しく授絆して、微細な2種類の液体の粒子が混在した
状態の混合液を形成する。この混合液を用いて周知のマ
イクロカプセル化工程を実施することで、微細な2種類
の液体の粒子が略等量ずつ混在して内包された前記マイ
クロカプセル21,21,…を製造することができる
〔図3(C)参照〕。
【0025】そして、このマイクロカプセル21,2
1,…を、一定時間(数時間程度)静置する。これによ
り、同一材料の微細粒子同士の結合が進行するので、最
終的に前記マイクロカプセル21,21,…内では一材
料あたり1粒子となり、2つの材料の高抵抗液体がその
マイクロカプセル21,21,…内において水平な境界
面で接する状態となる。
【0026】したがって、前記マイクロカプセル21,
21,…は、その内側が、比重の相異なる2種類の前記
高抵抗液体23にて充填される。更に、半球面に着色処
理が施された着色面22aを儲けた前記表示球体22,
22,…は、2種類の前記高抵抗液体23と共に前記マ
イクロカプセル21,21,…内に内包される構成とな
る(図3参照)。なお、図1(C)及び図3(C)で
は、前記空洞部20内壁と前記マイクロカプセル21表
面との間に間隙が設けられているように図示されている
が、その間隙は設けなくともよい。即ち、前記マイクロ
カプセル21が前記空洞部20内に完全に収納されるよ
うに形成してもよい。
【0027】また、前記マイクロカプセル21,21,
…は、例えばアクリル系樹脂等の高分子材料と混ぜ合わ
せて、PET等の材料でできたべースフィルム上に塗布
して固化されることによって、前記表示シートDを形成
することがある。また、前記マイクロカプセル21,2
1,…は、アクリル系樹脂その他の絶縁性材料からなる
薄膜にて形成されることが好ましいが、これに限定され
ない。
【0028】以上のようにして製造される回転球体表示
装置を駆動するには、例えば、更にガラス電極25a,
25bにて挟持される構成とする。これに直流電源
2,E3を用いて電圧を印加する。例えば、0.1[kV/cm]
程度の電界を印加すると、前記表示球体22,22,…
は、その場の局所的な電界に応じて、前記着色面22a
又は無着色面22bが選択的に観察面側を向くように回
転制御され、形象表示を得る。
【0029】前記表示シートDの両端部には、スペーサ
26,26を設けることがある。本明細書で開示された
構成材料,製造工程等は、その記載に何ら限定されるも
のではなく、他の様々な材料,製造工程であっても適用
できるものとする。
【0030】次に、本発明の回転球体表示装置による効
果について、拡大モデルによる実験結果に基づいて説明
する。図4は、本発明の回転球体表示装置の効果を裏付
ける拡大モデルによる実験装置の構成概略図である。前
記表示球体22,22,…は、比重1.14,直径φ=4.8
[mm]程度の白色ナイロン球である。該表示球体22,2
2,…の片側略半球面は、絶縁性インクを塗布して前記
着色面22aとする。
【0031】比重の相異なる前記2種類の高抵抗液体2
3を、アイソパーG(比重0.75,脂肪族飽和炭化水素)
からなる前記第1高抵抗液体23aと,フッ素系不活性
液体(比重1.70,PF-5052)からなる前記第2高抵抗液
体23bとから構成する。そして、前記表示球体22,
22,…が、前記高抵抗液体23上方に浮遊している
状態、前記第1高抵抗液体23aと前記第2高抵抗液
体23bとの略境界面付近にて浮遊配置されている状
態、前記高抵抗液体23底部に沈降している状態、の
3態様について駆動電圧を適宜変化させて実験を行っ
た。
【0032】また、ガラス板12aと,該ガラス板12
aの一方の側に貼り付けた電極膜としての透明電極膜
(ITO膜:Indium Tin Oxide膜)12bとからなる電
極部12を2枚、前記表示球体22,22,…を挟んで
ビーカーB内にて対向配置し、セルを形成する。
【0033】このような条件の下、印加電圧を500[V]か
ら4000[V]まで500[V]単位にて変化させたときの、印加
電界強度と、そのときの前記表示球体22,22,…の
反応とをまとめた結果を、図5に示す。このように、前
記表示球体22,22,…は、印加電界3.1[kV/cm]にて
可逆的な反応を示す。その表示球体22,22,…の反
応速度は、印加電圧に比例する。これらの結果から、前
記表示球体22,22,…が、前記第1高抵抗液体23
aと前記第2高抵抗液体23bとの略境界面付近にて浮
遊配置されている状態である場合が、最も好ましい状態
であるといえる。
【0034】ここで、前記表示球体22,22,…の直
径φを3.2[mm]としたときの実験結果を図6(A)に示
す。また、その他の直径φの場合について実験した結果
を図6(B)に示す。図7は、セルギャップを6[mm]に
した場合と、8[mm]にした場合との比較グラフである。
これより、前記表示球体22,22,…の駆動電界強度
は、セルギャップ長には殆ど依存せず、その表示球体2
2,22,…の直径φに依存することがわかる。その関
係はほぼ比例関係である。
【0035】また、前記表示球体22,22,…の直径
φを50[μm]、電極間のセルギャップを150[μm]とし
た場合、前記表示球体22,22,…の駆動に要する電
圧は約0.6[V],電界強度は0.04[kV/cm]であった。具体
的には、図7の実験結果グラフにおいて、前記表示球体
22,22,…と,可逆回転に必要な電解との間に比例
関係が存在すると推定される。したがって、前記表示球
体22,22,…の直径1[cm]当たりの必要電界強度を
f1とすると、Ef1=約8.7[(kV/cm)/cm]と算出でき
る。
【0036】したがって、本実施例のように前記表示球
体22,22,…の直径φが50[μm]のときの可逆回転
必要電界強度をEf2とすると、Ef2=8.7×0.005[cm]=
0.04[kV/cm]となる。また、セルギャップをgとする
と、例えばこの可逆回転必要電界強度Ef2をセルギャッ
プg=150[μm]の間に実現するときは、セルギャップ
gに加える電圧をVsとすれば、該電圧Vs=g・Ef2
0.015[cm]×0.04[kV/cm]=0.6[V]として算出される。
【0037】一方、従来のSheridonらによる実験結果に
よれば、前記表示球体22,22,…の直径φを100[μ
m]、電極間のセルギャップを380[μm]とした場合、前
記表示球体22,22,…の駆動に要する電圧は約40
[V]乃至150[V],電界強度は1~4[kV/cm]であった。した
がって、本発明の球体回転表示装置は、従来より格段に
低い電圧にて動作できるものである。
【0038】次に、上記と同様の条件において、応答時
間に関する実験結果について説明する。即ち、表示球体
の直径φ=3.0[mm],4.2[mm],4.8[mm]とし、セルギャ
ップ(ガラス電極間隔)=6[mm]とし、印加電圧を2.0[k
V]から0.5[kV]単位で最大5.0[kV]まで変化させたとき
の、前記表示球体22,22,…の180℃反転に必要
な時間を、応答時間として測定したものであり、その結
果を図8に示す。測定は、表示球体22,22,…の可
逆的な反転動作が安定して得られる印加電界の範囲につ
いて行った。
【0039】図8より、印加電界強度を高くすると応答
時間は速くなるが、ある一定時間で頭打ちとなる特性が
ある。また、前記表示球体22,22,…の直径φが異
なるときは、印加電界強度が小さいと直径φによる差が
顕著に現れるが、印加電界強度が高いとその差は小さく
なり、最終的には、ほぼ同じ応答時間に収束する。これ
は、駆動力としての印加電界による回転力が前記表示球
体22,22,…の直径に比例するのに対し、回転に対
する抵抗力となる粘性抵抗が前記表示球体22,22,
…の表面積と回転速度に比例するからであると考えられ
る。したがって、印加電界を増加させることにより、可
逆回転のための最小電界印加時の約2倍までの応答速度
を得ることができる。本発明の球体回転表示装置では、
この性質を利用して、印加電圧に応じて反応速度が適宜
異なる球体回転表示装置とすることもある。
【0040】本明細書において、「高抵抗液体」とは、
抵抗率の高い液体をいい、水のような滑らかな流体の
他、ゾル状であってもゲル状であっても差し支えなく、
「絶縁性液体」を含む概念とする。その「絶縁性液体」
とは、絶縁性を有する液体であって、やはり水のような
滑らかな流体の他、ゾル状であってもゲル状であっても
差し支えない。本発明の球体回転表示装置に適用する
「高抵抗液体」又は「絶縁性液体」は、好ましくは10
7〜1011[Ω・cm]程度の抵抗率を有する液体が好ま
しく、典型的には109[Ω・cm]程度の抵抗率を有す
る液体を適用するが、これに限定されない。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明では、絶縁性物質24に
て充填され,且つ該絶縁性物質24中に空洞部20が設
けられたシート材Dと、前記空洞部20内に封入され,
且つ略半球面が着色された表示球体22,22,…とを
備え、前記シート材Dに加えられる外部電界によって前
記表示球体22,22,…の回転角度が制御される球体
回転表示装置において、前記空洞部20は、比重の相異
なる2種類の高抵抗液体23,23にて充填されてなる
球体回転表示装置としたことで、前記表示球体22,2
2,…と前記空洞部20,20,…内壁面との摩擦を著
しく低減できる結果、前記表示球体22,22,…の回
転制御に必要な駆動電圧を、他のデバイスの場合のそれ
に比べて大幅に低減することができるという画期的な効
果を奏する。
【0042】より具体的には、前記空洞部20,20,
…内を充填すべき高抵抗液体を、比重が相異なる2種類
の高抵抗液体23,23としたことで、その空洞部2
0,20,…内の下方には大きい比重の前記高抵抗液体
23からなる層が、上方には小さい比重の前記高抵抗液
体23からなる層が、生成される。
【0043】これら2層の境界面は、例えば、前記2種
類の高抵抗液体23,23がほぼ等量ずつ充填されてい
るならば、前記空洞部20,20,…の略中央部付近
(直径付近)に水平に生じることになる。本発明では、
この境界面付近に前記表示球体を浮遊配置した結果、前
記表示球体22,22,…は、重力の影響で前記空洞部
20,20,…の底部に沈降することがない。
【0044】したがって、その底部に表示球体22,2
2,…が接触して大きな摩擦を受けることがない。ま
た、前記表示球体22,22,…は、過剰の浮力によっ
て前記空洞部20,20,…内を上昇し、前記空洞部2
0,20,…の上部に接触して大きな摩擦を受けること
もない。また、側部に接触した場合の摩擦は、底部,上
部に接触する場合に比べて遙かに小さいので、無視でき
る。その結果、前記表示球体22,22,…は、前記空
洞部20,20,…の内壁面から受ける摩擦が極めて小
さくなる(又は皆無になる)ので、僅かな電界強度の変
化で、前記表示球体22,22,…の回転を精度よく滑
らかに制御できる。即ち、前記表示球体22,22,…
を回転制御するための駆動電圧が、従来より大幅に低減
できるという画期的な効果を奏する。
【0045】次に、請求項2の発明では、請求項1記載
において、前記高抵抗液体23,23は、前記表示球体
22,22,…の比重よりも小さい比重を有する第1高
抵抗液体23aと,前記表示球体の比重よりも大きい比
重を有する第2高抵抗液体23bとからなり、前記表示
球体22,22,…の比重は、前記第1高抵抗液体23
aの比重と前記第2高抵抗液体23bの比重との略中間
程度の値としてなる球体回転表示装置としたことによっ
て、まず、前記第1高抵抗液体23a<前記表示球体2
2,22,…<前記第2高抵抗液体23bという条件を
成立させることができる。すると、前記表示球体22,
22,…と2種類の高抵抗液体23a,23bの合計3
つの物質がバランスよく比重配分されていることにな
る。したがって、前記表示球体22,22,…は、前記
2種類の高抵抗液体23の内部に確実に浮遊配置される
ことになる。
【0046】そして、前記表示球体22,22,…の比
重が、前記第1高抵抗液体23aの比重と前記第2高抵
抗液体23bの比重との略中間値となるような材料に
て、前記表示球体22,22,…を形成することによ
り、前記表示球体22,22,…と2種類の高抵抗液体
23a,23bの合計3つの物質が更にバランスよく比
重配分されていることになる。したがって、前記表示球
体22,22,…は、前記2種類の高抵抗液体23の内
部に、より確実に浮遊配置されることになる。
【0047】その結果、請求項1の発明による画期的な
効果に加え、前記表示球体22,22,…が前記空洞部
20,20,…の内壁面から受ける摩擦は、より小さく
なる(又は皆無になる)。これにより、僅かな電界強度
の変化で、前記表示球体22,22,…の回転を、より
精度よく、より滑らかに制御できる。そのため、前記表
示球体22,22,…を回転制御するための駆動電圧
が、更に大幅に低減できるという極めて優れた利点を有
する。
【0048】次に、請求項3の発明では、絶縁性物質2
4にて充填され,且つ該絶縁性物質24中に空洞部20
が設けられたシート材Dと、前記空洞部20内に封入さ
れ,且つ略半球面が着色された表示球体22,22,…
とを備え、前記シート材Dに加えられる外部電界によっ
て前記表示球体22の回転角度が制御される球体回転表
示装置において、前記空洞部20内に、比重の相異なる
2種類の高抵抗液体23,23と,該高抵抗液体23,
23中に浮遊配置される前記表示球体22,22,…と
を内包する絶縁性材料の薄膜からなるマイクロカプセル
21を設けた球体回転表示装置としたことにより、ま
ず、比重の相異なる2種類の高抵抗液体23,23が充
填された中に、前記表示球体22,22,…を内包した
マイクロカプセル21,21,…を形成することができ
る。
【0049】これにより、下方には大きい比重の前記高
抵抗液体23からなる層が,上方には小さい比重の前記
高抵抗液体23からなる層が生成された高抵抗液体2
3,23で充填された中に、前記表示球体22,22,
…を浮遊配置したマイクロカプセル21,21,…を、
予め、多数製造し、保存ておくことが可能となる。その
結果、請求項1の発明による極めて優れた効果に加え、
本発明の球体回転表示装置を安価に,且つ大量に生産す
ることが可能となり、経済的にも他のデバイスと同等
か、それよりも優位になるという極めて優れた利点があ
る。
【0050】次に、請求項4の発明では、請求項3記載
において、前記高抵抗液体23,23は、前記表示球体
22,22,…の比重よりも小さい比重を有する第1高
抵抗液体23aと,前記表示球体の比重よりも大きい比
重を有する第2高抵抗液体23bとからなり、前記表示
球体22,22,…の比重は、前記第1高抵抗液体23
aの比重と前記第2高抵抗液体23bの比重との略中間
程度の値としてなる球体回転表示装置としたことによ
り、まず、前記第1高抵抗液体23a<前記表示球体2
2,22,…<前記第2高抵抗液体23bという条件を
前記マイクロカプセル21,21,…内で成立させるこ
とができる。すると、前記表示球体22,22,…と2
種類の高抵抗液体23a,23bの合計3つの物質がバ
ランスよく比重配分されていることになる。したがっ
て、前記表示球体22,22,…は、前記2種類の高抵
抗液体23の内部に確実に浮遊配置されることになる。
【0051】そして、前記表示球体22,22,…の比
重が、前記第1高抵抗液体23aの比重と前記第2高抵
抗液体23bの比重との略中間値となるような材料に
て、前記表示球体22,22,…を形成することによ
り、前記表示球体22,22,…と2種類の高抵抗液体
23a,23bの合計3つの物質が更にバランスよく比
重配分されていることになる。したがって、前記表示球
体22,22,…は、前記マイクロカプセル21,2
1,…内において、前記2種類の高抵抗液体23の内部
に、より確実に浮遊配置されることになる。
【0052】その結果、請求項1及び3の発明による画
期的な効果に加え、前記表示球体22,22,…が前記
空洞部20,20,…の内壁面から受ける摩擦は、より
小さくなる(又は皆無になる)。これにより、僅かな電
界強度の変化で、前記表示球体22,22,…の回転
を、より精度よく、より滑らかに制御できる。そのた
め、前記表示球体22,22,…を回転制御するための
駆動電圧が、更に大幅に低減できるという極めて優れた
利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の球体回転表示装置の構成概略
図 (B)は本発明の第1実施形態に係る要部拡大図 (C)は本発明の第2実施形態に係る要部拡大図
【図2】(A)は本発明の第1実施形態に適用される表
示球体の拡大正面図 (B)は(A)の表示球体を空洞部内に内包するときの
状態図 (C)は(A)の表示球体を空洞部内に内包したときの
状態図
【図3】(A)は本発明に第2実施形態に適用される表
示球体の拡大正面図 (B)は(A)の表示球体をマイクロカプセル内に内包
するときの状態図 (C)は(A)の表示球体入りマイクロカプセルを空洞
部内に内包したときの状態図
【図4】本発明の球体回転表示装置の効果を確認する実
験の構成概略図
【図5】(A)は本発明の球体回転表示装置の効果を確
認する実験結果表 (B)は本発明の球体回転表示装置の効果を確認する実
験結果を示すグラフ
【図6】(A)は本発明の球体回転表示装置の効果を確
認する実験結果表 (B)は本発明の球体回転表示装置の効果を確認する実
験結果の説明図
【図7】本発明の球体回転表示装置の効果を確認する実
験結果を示すグラフ
【図8】本発明の球体回転表示装置の応答時間に係る実
験結果を示すグラフ
【図9】(A)は従来の球体回転表示装置の表示面側の
一部外観図 (B)は従来の球体回転表示装置の構成概略図
【符号の説明】
20…空洞部 21…マイクロカプセル 22…表示球体 23…高抵抗液体 23a…第1高抵抗液体 23b…第2高抵抗液体 D…シート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 恭介 東京都渋谷区富ヶ谷2丁目28番4号 学校 法人東海大学内 Fターム(参考) 5C094 AA24 AA43 BA09 BA76

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性物質にて充填され,且つ該絶縁性
    物質中に空洞部が設けられたシート材と、前記空洞部内
    に封入され,且つ略半球面が着色された表示球体とを備
    え、前記シート材に加えられる外部電界によって前記表
    示球体の回転角度が制御される球体回転表示装置におい
    て、前記空洞部は、比重の相異なる2種類の高抵抗液体
    にて充填されてなることを特徴とする球体回転表示装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記高抵抗液体
    は、前記表示球体の比重よりも小さい比重を有する第1
    高抵抗液体と,前記表示球体の比重よりも大きい比重を
    有する第2高抵抗液体とからなり、前記表示球体の比重
    は、前記第1高抵抗液体の比重と前記第2高抵抗液体の
    比重との略中間程度の値としてなることを特徴とする球
    体回転表示装置。
  3. 【請求項3】 絶縁性物質にて充填され,且つ該絶縁性
    物質中に空洞部が設けられたシート材と、前記空洞部内
    に封入され,且つ略半球面が着色された表示球体とを備
    え、前記シート材に加えられる外部電界によって前記表
    示球体の回転角度が制御される球体回転表示装置におい
    て、前記空洞部内に、比重の相異なる2種類の高抵抗液
    体と,該高抵抗液体中に浮遊配置される前記表示球体と
    を内包する絶縁性材料の薄膜からなるマイクロカプセル
    を設けたことを特徴とする球体回転表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、前記高抵抗液体
    は、前記表示球体の比重よりも小さい比重を有する第1
    高抵抗液体と,前記表示球体の比重よりも大きい比重を
    有する第2高抵抗液体とからなり、前記表示球体の比重
    は、前記第1高抵抗液体の比重と前記第2高抵抗液体の
    比重との略中間程度の値としてなることを特徴とする球
    体回転表示装置。
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