JP2001242502A - 光注入同期装置、それを用いたノイズ除去システム、光通信システム、光信号ピックアップ装置、及び光注入同期装置の制御方法 - Google Patents

光注入同期装置、それを用いたノイズ除去システム、光通信システム、光信号ピックアップ装置、及び光注入同期装置の制御方法

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JP2001242502A
JP2001242502A JP2000053539A JP2000053539A JP2001242502A JP 2001242502 A JP2001242502 A JP 2001242502A JP 2000053539 A JP2000053539 A JP 2000053539A JP 2000053539 A JP2000053539 A JP 2000053539A JP 2001242502 A JP2001242502 A JP 2001242502A
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signal
chaotic
spectrum
modulated
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Fischer Ingo
インゴ・フィシャー
Un Riyuu
雲 劉
Davis Peter
ピーター・デービス
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ATR Adaptive Communications Research Laboratories
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より簡単な方法で、2つの光カオス信号を互
いに光信号において同期化しかつ光電変換後の2つのカ
オス信号を互いに同期化させる。 【解決手段】 レーザダイオード10を用いて第1の光
信号を発生し、第1の光信号を用いて光カオス信号を発
生し、レーザダイオード20を用いて上記光スペクトル
と実質的に同様の光スペクトルを有する第2の光信号を
所定の発光パラメータで発生し、光カオス信号はレーザ
ダイオード20に入射される。装置コントローラ100
は光カオス信号と第2の光信号の各光スペクトルが実質
的に一致するように光カオス信号の偏波を制御しかつレ
ーザダイオード20の発光パラメータを制御し、光カオ
ス信号と第2の光信号の光電変換後の2つの電気信号に
おける時間的な相関が実質的に最大となるように一方の
電気信号を遅延させ光カオス信号の強度を制御して第2
の光信号を光カオス信号に光注入同期化させて光カオス
信号を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コヒーレントな光
信号を発生する光注入同期装置、上記光注入同期装置を
用いて、光信号を伝送するときにノイズを除去するノイ
ズ除去システム、光通信システム、光信号ピックアップ
装置、及び上記光注入同期装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来技術文献1「Louis M. Pec
ora et al., "Synchronization in Chaotic Systems",
Physical Review Letters, Vol.64, No.8, pp.821-824,
1990年2月19日」(以下、第1の従来例という。)にお
いては、2つのカオス発振回路を共通の信号を用いてリ
ンクさせることにより、電気的に同期化させるための方
法や条件について開示している。この第1の従来例にお
いては、2つのカオス発振回路を電気的に同期化させる
ための条件として、当該2つの発振回路のリアプノフ
(Lyapunov)の指数部の符号がすべて負であるときに同
期することを理論的かつ実験的に開示している。
【0003】また、従来技術文献2「S. Sivaprakasam
et al., "Demonstration of optical synchronization
of chaotic external-cavity laser diodes", Optics L
etters, Vol.24, No.7, pp.466-468, 1999年4月1日」
(以下、第2の従来例という。)においては、それぞれ
カオス信号で変調された光カオス信号を発生する2つの
光カオス発振回路を備え、一方の光カオス信号を他方の
光カオス発振回路に入射し、両方のカオス発振回路で発
生する光カオス信号をそれぞれ、カオス信号に光電変換
して、両方のカオス信号を互いに同期化させるための改
善方法について開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例では、電気信号であるカオス信号における同期化
のための方法について開示されているが、これら両方の
光カオス信号を互いに同期化させることはきわめてむず
かしく、第2の従来例では、両方の光カオス信号は光信
号において互いに同期化されておらず、完全な光注入同
期状態となっていないと考えられる。すなわち、上記第
1と第2の従来例を含め従来技術では、光源の発光パラ
メータや光信号のパラメータの調整がむずかしく、両方
の光カオス信号を互いに光信号において同期化しかつ光
電変換後の両方のカオス信号を互いに同期化させるため
の具体的な制御方法を開示していない。
【0005】本発明の第1の目的は以上の問題点を解決
し、より簡単な方法で、2つの光カオス信号を互いに光
信号において同期化しかつ光電変換後の2つのカオス信
号を互いに同期化させることができる光注入同期装置及
びその制御方法を提供することにある。
【0006】また、本発明の第2の目的は、上記光注入
同期装置を用いて、光信号を伝送するときにノイズを除
去するノイズ除去システムを提供することにある。
【0007】さらに、本発明の第3の目的は、上記光注
入同期装置を用いて、変調信号を伝送できる光通信シス
テムを提供することにある。
【0008】またさらに、本発明の第4の目的は、上記
光注入同期装置を用いて、光ディスクに記録されたデー
タ信号を検出できる光信号ピックアップ装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の光注入同期装置は、所定の光スペクトルを有する第
1の光信号を発生する第1の光源を有し、上記第1の光
信号を用いて光カオス信号を発生するカオス発振回路
と、上記第1の光信号の光スペクトルと実質的に同様の
光スペクトルを有する第2の光信号を発生する第2の光
源と、上記光カオス信号を上記第2の光源に入射させる
入射手段と、上記光カオス信号を第1の電気信号に光電
変換する第1の光電変換手段と、上記第2の光信号を第
2の電気信号に光電変換する第2の光電変換手段と、上
記第2の光信号の光スペクトルと上記光カオス信号の光
スペクトルとが互いに実質的に一致するように制御する
第1の制御手段と、上記第1の電気信号と上記第2の電
気信号との間の相関が大きくなるように制御する第2の
制御手段とを備え、上記第1と第2の制御手段によって
上記第2の光信号を上記光カオス信号に光注入同期させ
ることを特徴とする。
【0010】また、請求項2記載の光注入同期装置は、
請求項1記載の光注入同期装置において、上記第1の制
御手段は、上記光カオス信号の光信号パラメータと、上
記第2の光源の発光パラメータとを制御し、上記第2の
制御手段は、上記光カオス信号又は上記第1の電気信号
の遅延時間と、上記光カオス信号の光信号パラメータと
を制御することを特徴とする。
【0011】本発明に係る請求項3記載のノイズ除去シ
ステムは、光伝送路を介して接続された光送信機と光受
信機とを備えたノイズ除去システムにおいて、上記光送
信機は、所定の光スペクトルを有する第1の光信号を発
生する第1の光源を有し、上記第1の光信号を用いて光
カオス信号を発生するカオス発振回路を備え、上記光受
信機は、上記第1の光信号の光スペクトルと実質的に同
様の光スペクトルを有する第2の光信号を発生する第2
の光源と、上記光カオス信号を上記光伝送路を介して受
信して上記第2の光源に入射させる入射手段と、上記光
カオス信号を第1の電気信号に光電変換する第1の光電
変換手段と、上記第2の光信号を第2の電気信号に光電
変換する第2の光電変換手段とを備え、上記ノイズ除去
システムは、上記第2の光信号の光スペクトルと上記光
カオス信号の光スペクトルとが互いに実質的に一致する
ように制御する第1の制御手段と、上記第1の電気信号
と上記第2の電気信号との間の相関が大きくなるように
制御する第2の制御手段とを備え、上記第1と第2の制
御手段によって上記第2の光信号を上記光カオス信号に
光注入同期させ、上記光カオス信号に重畳されたノイズ
を上記光注入同期により除去し、上記第2の光電変換手
段からノイズが除去されたカオス信号を発生させること
を特徴とする。
【0012】また、請求項4記載のノイズ除去システム
は、請求項3記載のノイズ除去システムにおいて、上記
第1の制御手段は、上記光カオス信号の光信号パラメー
タと、上記第2の光源の発光パラメータとを制御し、上
記第2の制御手段は、上記光カオス信号又は上記第1の
電気信号の遅延時間と、上記光カオス信号の光信号パラ
メータとを制御することを特徴とする。
【0013】本発明に係る請求項5記載の光通信システ
ムは、光伝送路を介して接続された光送信機と光受信機
とを備えた光通信システムにおいて、上記光送信機は、
所定の光スペクトルを有する第1の光信号を発生する第
1の光源を有し、入力される変調信号に従って上記第1
の光信号を変調して、変調光カオス信号を発生するカオ
ス発振回路を備え、上記光受信機は、上記第1の光信号
の光スペクトルと実質的に同様の光スペクトルを有する
第2の光信号を発生する第2の光源と、上記変調光カオ
ス信号を上記光伝送路を介して受信して上記第2の光源
に入射させる入射手段と、上記変調光カオス信号を第1
の電気信号に光電変換する第1の光電変換手段と、上記
第2の光信号を第2の電気信号に光電変換する第2の光
電変換手段と、上記第1の電気信号と上記第2の電気信
号との間で減算又は除算を行って演算結果の信号を出力
する演算手段とを備え、上記光通信システムは、上記第
2の光信号の光スペクトルと上記変調光カオス信号の光
スペクトルとが互いに実質的に一致するように制御する
第1の制御手段と、上記第1の電気信号と上記第2の電
気信号との間の相関が大きくなるように制御する第2の
制御手段とを備え、上記第1と第2の制御手段によって
上記第2の光信号を上記変調光カオス信号に光注入同期
させ、上記光送信機で入力された変調信号を上記演算手
段から復調信号として検出することを特徴とする。
【0014】また、請求項6記載の光通信システムは、
請求項5記載の光通信システムにおいて、上記第1の制
御手段は、上記変調光カオス信号の光信号パラメータ
と、上記第2の光源の発光パラメータとを制御し、上記
第2の制御手段は、上記変調光カオス信号又は上記第1
の電気信号の遅延時間と、上記変調光カオス信号の光信
号パラメータとを制御することを特徴とする。
【0015】本発明に係る請求項7記載の光ピックアッ
プ装置は、所定の光スペクトルを有する第1の光信号を
発生する第1の光源を有し、上記第1の光信号を用いて
光カオス信号を発生して光ディスクの記録面に照射する
ことにより、上記光ディスクに記録されたデータ信号に
従って変調された変調光カオス信号を発生するカオス発
振回路と、上記第1の光信号の光スペクトルと実質的に
同様の光スペクトルを有する第2の光信号を発生する第
2の光源と、上記変調光カオス信号を上記第2の光源に
入射させる入射手段と、上記変調光カオス信号を第1の
電気信号に光電変換する第1の光電変換手段と、上記第
2の光信号を第2の電気信号に光電変換する第2の光電
変換手段と、上記第1の電気信号と上記第2の電気信号
との間で減算又は除算を行って演算結果の信号を出力す
る演算手段と、上記第2の光信号の光スペクトルと上記
変調光カオス信号の光スペクトルとが互いに実質的に一
致するように制御する第1の制御手段と、上記第1の電
気信号と上記第2の電気信号との間の相関が大きくなる
ように制御する第2の制御手段とを備え、上記第1と第
2の制御手段によって上記第2の光信号を上記変調光カ
オス信号に光注入同期させ、上記光ディスクに記録され
たデータ信号を上記演算手段から復調信号として検出す
ることを特徴とする。
【0016】また、請求項8記載の光ピックアップ装置
は、請求項7記載の光ピックアップ装置において、上記
第1の制御手段は、上記変調光カオス信号の光信号パラ
メータと、上記第2の光源の発光パラメータとを制御
し、上記第2の制御手段は、上記変調光カオス信号又は
上記第1の電気信号の遅延時間と、上記変調光カオス信
号の光信号パラメータとを制御することを特徴とする。
【0017】本発明に係る請求項9記載の光注入同期装
置の制御方法は、第1の光源を用いて所定の光スペクト
ルを有する第1の光信号を発生し、上記第1の光信号を
用いて光カオス信号を発生するステップと、第2の光源
を用いて上記第1の光信号の光スペクトルと実質的に同
様の光スペクトルを有する第2の光信号を発生するステ
ップと、上記光カオス信号を上記第2の光源に入射する
ステップと、上記光カオス信号を第1の電気信号に光電
変換するステップと、上記第2の光信号を第2の電気信
号に光電変換するステップと、上記第2の光信号の光ス
ペクトルと上記光カオス信号の光スペクトルとが互いに
実質的に一致するように制御するステップと、上記第1
の電気信号と上記第2の電気信号との間の相関が大きく
なるように制御するステップとを含み、上記2つの制御
するステップによって上記第2の光信号を上記光カオス
信号に光注入同期させることを特徴とする。
【0018】また、請求項10記載の光注入同期装置の
制御方法は、請求項9記載の光注入同期装置の制御方法
において、上記第2の光信号の光スペクトルと上記光カ
オス信号の光スペクトルとが互いに実質的に一致するよ
うに制御するステップは、上記光カオス信号の光信号パ
ラメータと、上記第2の光源の発光パラメータとを制御
し、上記第1の電気信号と上記第2の電気信号との間の
相関が大きくなるように制御するステップは、上記光カ
オス信号又は上記第1の電気信号の遅延時間と、上記光
カオス信号の光信号パラメータとを制御することを特徴
とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態について説明する。以下の図面において、同
様のものは同一の符号を付している。
【0020】<第1の実施形態>図1は本発明に係る第
1の実施形態である光注入同期装置の構成を示すブロッ
ク図であり、図2は図1の装置コントローラ100の構
成を示すブロック図である。この第1の実施形態の概略
構成は、図1に示すように、第1の光源であるレーザダ
イオード10と外部ミラー13を備えたカオス発振回路
61と、第2の光源であるレーザダイオード20とから
構成され、カオス発振回路61で発生された光カオス信
号を、光アイソレータ14、偏波コントローラ15、可
変ND(Neural Density)フィルタ(NDフィルタは、
中性フィルタともいう。)16及び光空間伝送路17を
介してレーザダイオード20に入射し、かつ装置コント
ローラ100の制御により、レーザダイオード20で発
生される第2の光信号を光カオス信号に光注入同期化さ
せ、レーザダイオード20はカオス発振回路61で発生
された光カオス信号とコヒーレントな光カオス信号を発
生することを特徴としている。
【0021】なお、第2の従来例では、2つのカオス発
振回路を用いているが、本実施形態では、1つのカオス
発振回路61と、通常の光源であるレーザダイオード2
0とを用いている。これが、第2の従来例と本発明に係
る実施形態との大きな相違点の1つである。
【0022】次に、図1の構成をより詳細に説明する。
図1において、カオス発振回路61は、レーザダイオー
ド10と、コリメートレンズ11と、ハーフミラー12
と、外部ミラー13とを備えて構成される。レーザダイ
オード10には所定のしきい値を超える注入電流が供給
され、レーザダイオード10は所定のスペクトルを有す
る光信号を発生する。発生された光信号は、コリメート
レンズ11及びハーフミラー12を介して外部ミラー1
3で反射され、その反射された光信号はハーフミラー1
2及びコリメートレンズ11を介してレーザダイオード
10に戻り、帰還ループ発振系を構成する。それと同様
に、当該カオス発振回路61で発生された光カオス信号
は、ハーフミラー12で反射されて光アイソレータ1
4、偏波コントローラ15、可変NDフィルタ16及び
光空間伝送路17を介してハーフミラー21に出力す
る。ここで、偏波コントローラ15の動作は装置コント
ローラ100によって制御され、偏波コントローラ15
は、例えば偏光回転子、偏光板又は偏光子などを用い
て、光アイソレータ14からの第1のレーザ光の偏波を
制御する。また、可変NDフィルタ16の動作は装置コ
ントローラ100により制御され、可変NDフィルタ1
6は通過する光信号の分光分布を変化させずに、光信号
の強度を小さく調整する。
【0023】以上のように構成されたカオス発振回路6
1において、カオス信号の発生パラメータは、(a)レ
ーザダイオード10への注入電流(これによって決まる
レーザダイオード10の発光強度(又は光信号パワ
ー))と、(b)外部ミラー13の反射率と、(c)レ
ーザダイオード10と外部ミラー13との間の距離τと
を含む。カオス信号の発生方法及び条件については、例
えば、従来技術文献3「Govind P. Agrawal et al., "S
emiconductor Lasers", Second Edition, Van Nostrand
Reinhold, New York, pp.306-309, 1986年」や従来技
術文献4「JesperMork et al., Chaos in Semiconducto
r Lasers with Optical Feedback: Theoryand Experime
nt, IEEE Journal of Quantum Electronics, Vol.28, N
o.1, 1993年1月」において開示されており公知である。
カオス発振回路61は、レーザダイオード10と外部ミ
ラー13との間の帰還ループ発振系によりカオス発振動
作することにより、光カオス信号を発生する。ここで、
光カオス信号は、光信号が所定のカオス信号に従って例
えば強度変調されたものである。
【0024】図1において、レーザダイオード20とし
て、レーザダイオード10と実質的に同様又は同一のス
ペクトルを有する発生する光源が選択される。ここで、
同様のスペクトルの条件とは、レーザダイオード20で
発生される光信号をカオス発振回路61で発生された光
カオス信号に光注入同期させるために、レーザダイオー
ド20で発生される光信号が、レーザダイオード10の
発振波長から所定の注入同期範囲の波長範囲内の発振波
長を有しかつ同様の波長分布形状の光スペクトルを有す
ることをいう。また、レーザダイオード20には所定の
しきい値を超える注入電流が供給され、レーザダイオー
ド20は所定の波長で光信号を自走発振して、上記スペ
クトルを有する光信号を発生する。レーザダイオード2
0で発生される光信号はコリメートレンズ22、ハーフ
ミラー21及び集束レンズ24を介して第2のレーザ光
202として光ファイバケーブル102の集光端部10
2aに入射した後、光ファイバケーブル102を介して
装置コントローラ100に出力される。一方、カオス発
振回路61で発生された光カオス信号は、光空間伝送路
17を介してハーフミラー21で受信され、ハーフミラ
ー21で反射されてコリメートレンズ22を介してレー
ザダイオード20に入射するとともに、ハーフミラー2
1から集束レンズ25を介して第1のレーザ光201と
して光ファイバケーブル101の集光端部101aに入
射した後、光ファイバケーブル101を介して装置コン
トローラ100に出力される。
【0025】なお、コリメートレンズ11及び22はそ
れぞれ、発振する光信号をコリメートするコリメートレ
ンズと動作するとともに、反対方向に入射する光信号を
集束する集束レンズとしても動作する。
【0026】図2の装置コントローラ100において、
光ファイバケーブル101を介して伝送された第1のレ
ーザ光201は光3分配器103により3分配された
後、光スペクトルアナライザ105及び走査型モノクロ
メータ109に出力されるとともに、光ファイバケーブ
ル107を介してフォトダイオード121に出力され
る。一方、光ファイバケーブル102を介して伝送され
た第2のレーザ光202も光3分配器104により3分
配された後、光スペクトルアナライザ105、走査型モ
ノクロメータ110、及び光ファイバケーブル108を
介してフォトダイオード121に出力される。
【0027】ここで、光スペクトルアナライザ105で
は、2つのレーザ光201,202のスペクトルを観測
することができる。また、各走査型モノクロメータ10
9,110はそれぞれ入力されるレーザ光に対して所定
の波長範囲内の複数個のサンプリング波長で走査し、各
サンプリング波長での光信号強度を検出してスペクトル
差信号発生器111に出力する。これに応答して、スペ
クトル差信号発生器111は、入力される2つのレーザ
光201,202に関する各サンプリング波長での光信
号強度に基づいて、各サンプリング波長での光信号強度
差の絶対値を計算し、さらに、それらの絶対値の和を計
算して、計算結果のデータに比例する電圧を有するスペ
クトル差信号を発生して比較器112の非反転入力端子
に出力する。一方、差動増幅器である比較器112の反
転入力端子には、しきい値電圧発生器113により発生
されたしきい値電圧信号が印加され、比較器112は、
これらの差信号を発生して制御回路300に出力する。
制御回路300は、比較器112からの差信号に基づい
て、上記差信号が実質的に最小となり、これら2つのレ
ーザ光201,202(光カオス信号とレーザダイオー
ド20からのレーザ光)のスペクトルが互いに実質的に
一致するように、図1の偏波コントローラ15を制御し
て第1のレーザ光201の偏波を第2のレーザ光202
の偏波に一致させ、かつレーザダイオード20の注入電
流や温度などの発光パラメータを調整する。この調整及
び制御(以下、第1の制御処理という。)により、2つ
のレーザ光201,202間の光信号における光注入同
期を確実に確立させる。
【0028】なお、第1の制御処理において、装置コン
トローラ100は、2つのレーザ光201,202のス
ペクトルが互いに実質的に一致させるために、図1の可
変NDフィルタ16を制御して第1のレーザ光201の
強度などの光信号パラメータを制御してもよい。
【0029】また、光電変換素子であるフォトダイオー
ド121は入射する第1のレーザ光201を電気的カオ
ス信号に光電変換した後、遅延回路123及び高周波増
幅器125を介して高周波オシロスコープ124及び減
算器127に出力する。一方、フォトダイオード122
は入射する第2のレーザ光202を電気的カオス信号に
光電変換した後、高周波増幅器126を介して高周波オ
シロスコープ124及び減算器127に出力する。ここ
で、高周波オシロスコープ124では、2つのカオス信
号の信号波形を対比させて観測することができ、これら
の信号タイミングの違いなどを観測できる。減算器12
7は入力される2つのカオス信号の差信号を発生して時
間積分器128を介して、比較器129の非反転入力端
子に出力する。一方、差動増幅器である比較器129の
反転入力端子には、しきい値電圧発生器130により発
生されたしきい値電圧信号が印加され、比較器129
は、これらの差信号を発生して制御回路300に出力す
る。制御回路300は、比較器129からの差信号に基
づいて、上記差信号がより小さくなり、これら2つのレ
ーザ光201,202から光電変換したカオス信号の信
号タイミングが互いに実質的に一致して、これら2つの
カオス信号の時間的な相関がより大きくなり、好ましく
は最大となるように、遅延回路123の遅延時間を変化
させて2つのレーザ光201,202間の光路長の調整
を行うとともに、可変NDフィルタ16の減衰量を変化
させて第1のレーザ光201の強度を調整する。この調
整及び制御(以下、第2の制御処理という。)により、
2つのレーザ光201,202間のカオス信号の注入同
期を確実に確立させる。このとき、レーザダイオード2
0は、カオス発振回路61で発生された光カオス信号と
コヒーレントである光カオス信号であって、カオス発振
回路61で発生された光カオス信号のカオス信号と同期
したカオス信号を含む光カオス信号を発生することがで
きる。
【0030】なお、第2の制御処理において、上記2つ
のカオス信号の時間的な相関がより大きくなるように、
装置コントローラ100は、図1の偏波コントローラ1
5を制御して第1のレーザ光201の偏波などの光信号
パラメータを制御してもよい。また、遅延回路123
は、フォトダイオード121の前段に設けられた光信号
の遅延回路にとって代わってもよい。この場合、光信号
の遅延時間を調整することにより上記第2の制御処理を
行う。
【0031】従って、装置コントローラ100は、上記
第1の制御処理を実行した後、第2の制御処理を実行す
ることにより、光信号及びカオス信号の両方のドメイン
において、レーザダイオード20で発生された第2の光
信号を、カオス発振回路61で発生された光カオス信号
に確実に光注入同期化させ、これにより、レーザダイオ
ード20から、カオス発振回路61の光カオス信号とコ
ヒーレントな光カオス信号を発生することができる。
【0032】以上説明したように、従来例ではパラメー
タなどの調整はきわめてむずかしいが、本実施形態では
より簡単な方法で、2つの光カオス信号を互いに光信号
において同期化しかつ光電変換後の2つのカオス信号を
互いに同期化させることができる。また、当該装置は、
従来例に比較して構成要素が少なく、構成が簡単であっ
て製造コストを軽減でき、同期した光カオス信号を別の
光源で発生することができる。なお、光スペクトルアナ
ライザ105と高周波オシロスコープ124は、上述の
調整及び制御処理においてのみ用い、これらの処理後は
不要となるので、製造後の装置では、省略してもよい。
【0033】<第2の実施形態>図3は、本発明に係る
第2の実施形態であるノイズ除去システムの構成を示す
ブロック図である。この第2の実施形態に係るノイズ除
去システムは、光送信機501と、光受信機601とを
備えて構成され、光送信機501と光受信機601とは
光空間伝送路17を介して接続されている。ここで、光
送信機501は、第1の実施形態に係るカオス発振回路
61と、光アイソレータ14と、偏波コントローラ15
と、可変NDフィルタ16とを備えて構成される一方、
光受信機601は、レーザダイオード20と、ハーフミ
ラー21と、コリメートレンズ22と、集束レンズ2
4,25と、光ファイバケーブル26,28,101,
102と、光2分配器27と、フォトダイオード29
と、信号増幅器30とを備えて構成される。以下、第1
の実施形態との相違点を中心に詳細に説明する。
【0034】図3において、光送信機501内のカオス
発振回路61で発生された光カオス信号は、ハーフミラ
ー12から光アイソレータ14、偏波コントローラ1
5、可変NDフィルタ16及び光空間伝送路17を介し
て光受信機601内のハーフミラー21に入射し、ハー
フミラー21により反射された光カオス信号はコリメー
トレンズ22を介してレーザダイオード20に入射する
一方、ハーフミラー21を通過する光カオス信号は集束
レンズ25を介して光ファイバケーブル101の集光端
部101aに入射した後、光ファイバケーブル101を
介して装置コントローラ100に出力される。一方、レ
ーザダイオード20で発生される光信号はコリメートレ
ンズ22、ハーフミラー21及び集束レンズ24を介し
て光ファイバケーブル26の集光端部26aに入射した
後、光ファイバケーブル26を介して光2分配器27に
出力される。光2分配器27は、入力される第2のレー
ザ光を2分配し、一方の光を光ファイバケーブル102
を介して装置コントローラ100に出力するとともに、
他方の光を光ファイバケーブル28を介してフォトダイ
オード29に出力する。さらに、フォトダイオード29
は入力される第2のレーザ光を電気信号に光電変換して
信号増幅器30を介して出力する。
【0035】さらに、装置コントローラ100は第1の
実施形態と同様に動作して、上述の第1と第2の制御処
理を実行することにより、光信号及びカオス信号の両方
のドメインにおいて、レーザダイオード20で発生され
た第2の光信号を、カオス発振回路61で発生された光
カオス信号に確実に光注入同期化させ、これにより、レ
ーザダイオード20から、カオス発振回路61の光カオ
ス信号とコヒーレントな光カオス信号を発生することが
できる。従って、フォトダイオード29は、上記発生さ
れたコヒーレントな光カオス信号を、カオス信号に光電
変換して出力する。
【0036】以上のように構成されたノイズ除去システ
ムにおいて、図3に示すように、例えば光送信機501
の内部又は光空間伝送路17において、光カオス信号上
にノイズが重畳された場合であっても、上記レーザダイ
オード20の光注入同期動作によりノイズが除去され、
ノイズが除去されかつ光注入同期された光カオス信号を
発生することができ、かつ当該光カオス信号を光電変換
することにより、ノイズが除去され、元のカオス信号に
コヒーレントなカオス信号を発生して出力することがで
きる。
【0037】以上説明したように、第2の実施形態のノ
イズ除去システムによれば、例えば光送信機501の内
部又は光空間伝送路17において、光カオス信号に重畳
されたノイズを、上記光注入同期により除去し、レーザ
ダイオード20で発生された光カオス信号を光電変換し
た電気信号において、ノイズが除去されたカオス信号を
発生させることができる。また、光通信システムでは、
ノイズを除去するためには周波数帯域の一部を除去する
フィルタを使用することがあり、当該フィルタを使用し
た場合信号自身のレベルも低下してしまうが、本実施形
態によれば、信号のレベルの低下はなく、ノイズのみを
除去することができる。
【0038】<第3の実施形態>図4は、本発明に係る
第3の実施形態である光通信システムの構成を示すブロ
ック図である。この第3の実施形態の光通信システム
は、光送信機502と、光受信機602とを備え、光送
信機502と光受信機602との間は光空間伝送路17
を介して接続されている。この第3の実施形態に係る光
通信システムは、図3に図示された第2の実施形態に比
較して以下の点が異なる。 (1)光送信機502内のカオス発振回路61のレーザ
ダイオード10に、例えばパルス幅変調されたパルス信
号であるデータ信号を発生する変調信号発生器41が接
続される。 (2)光受信機602は、第2の実施形態の光受信機6
01に加えてさらに、光ファイバケーブル31と、光2
分配器32と、光ファイバケーブル33と、フォトダイ
オード34と、遅延回路35と、増幅度可変の信号増幅
器36aと、減算器37とを備えるとともに、信号増幅
器30に代えて増幅度可変の信号増幅器30aを備え
る。以下、これらの相違点について詳細に説明する。
【0039】図4の光送信機502において、変調信号
発生器41から出力される変調信号はレーザダイオード
10に入力され、レーザダイオード10は、入力される
変調信号に応じて強度変調された光カオス信号(以下、
変調光カオス信号という。)を発生して出力する。
【0040】図4の光受信機602においては、カオス
発振回路61によって発生された変調光カオス信号は光
空間伝送路17を介してハーフミラー21で受信され、
ここで、ハーフミラー21で反射された変調光カオス信
号はコリメートレンズ22を介してレーザダイオード2
0に光注入同期のために入射する一方、ハーフミラー2
1を通過する変調光カオス信号は集束レンズ25を介し
て光ファイバケーブル31の集光端部31aに入射した
後、光ファイバケーブル31を介して光2分配器32に
出力される。光2分配器32は、入射された変調光カオ
ス信号を2分配して、一方の変調光カオス信号を光ファ
イバケーブル101を介して装置コントローラ100に
出力するとともに、他方の変調光カオス信号を光ファイ
バケーブル33を介してフォトダイオード34に出力す
る。さらに、フォトダイオード34は入力される第2の
レーザ光を電気信号に光電変換して遅延回路35及び信
号増幅器36aを介して減算器37に出力する。一方、
レーザダイオード20で発生される光信号はコリメート
レンズ22、ハーフミラー21、集束レンズ24、光フ
ァイバケーブル26及び光2分配器27を介してフォト
ダイオード29に入射され、フォトダイオード29は第
2のレーザ光を電気信号に光電変換した後、信号増幅器
30aを介して減算器37に出力する。さらに、減算器
37は、2つの信号増幅器30a,36aから入力され
る2つの電気信号の差信号を発生して出力する。
【0041】次いで、装置コントローラ100は第1の
実施形態と同様に動作して、上述の第1と第2の制御処
理を実行することにより、光信号及びカオス信号の両方
のドメインにおいて、レーザダイオード20で発生され
た第2の光信号を、カオス発振回路61で発生された変
調光カオス信号に確実に光注入同期化させ、これによ
り、レーザダイオード20から、カオス発振回路61の
変調光カオス信号に含まれる変調信号が除去されるとと
もに、変調前の光カオス信号とコヒーレントな光カオス
信号を発生することができる。従って、フォトダイオー
ド29は、上記発生されたコヒーレントな光カオス信号
を、カオス信号に光電変換して出力する。一方、フォト
ダイオード34は、変調信号を含む変調光カオス信号
を、変調信号を含むカオス信号に光電変換して出力す
る。そして、減算器37によりこれら2つのフォトダイ
オード29,34から出力される2つの電気信号の減算
処理を行うことにより、2つの電気信号からカオス信号
の成分を除去することができる。ここで、装置コントロ
ーラ100は、図示していないが、減算器37の出力信
号が最大となるように、すなわち2つのカオス信号の信
号タイミングが実質的に一致させてかつそれらの信号振
幅が実質的に同一となって減算器37で相殺されるよう
に、信号増幅器30a,36aの増幅度及び遅延回路3
5の遅延時間を調整するように制御する。以上の制御処
理により、減算器37の出力には、光送信機502で入
力された変調信号に対応する復調信号を得ることができ
る。
【0042】以上説明したように、第3の実施形態の光
通信システムによれば、光空間伝送路17を介して変調
光カオス信号を受信してレーザダイオード20に入射す
ることにより、第2の光信号を変調光カオス信号に光注
入同期化させて、光注入同期により変調信号が除去され
た光カオス信号を発生した後光電変換して基準のカオス
信号を得る一方、受信した変調光カオス信号を光電変換
することにより変調カオス信号を得て、これら2つのカ
オス信号の差信号を減算器37により得て、光送信機で
入力された変調信号を減算器37から復調信号として検
出することができる。また、従来例ではパラメータなど
の調整はきわめてむずかしいが、本実施形態ではより簡
単な方法で、2つの光カオス信号を互いに光信号におい
て同期化しかつ光電変換後の2つのカオス信号を互いに
同期化させることができる。
【0043】<第4の実施形態>図5は、本発明に係る
第4の実施形態である光信号ピックアップ装置の構成を
示すブロック図である。この第4の実施形態に係る光信
号ピックアップ装置は、第3の実施形態に係る光通信シ
ステムを、音楽CD、CD−ROM又はDVDなどの光
ディスク装置に応用したものである。この実施形態で
は、一例として音楽CDの場合の光信号ピックアップ装
置について説明し、特に、図4の光通信システムとの相
違点について詳述する。
【0044】図5において、光ディスク50はモータ5
1により所定の回転方向で回転されている。また、当該
光ピックアップ装置も図示しない移動機構により、読み
取りすべきクラスタに応じて、光ディスク50の半径方
向に移動される。
【0045】図5において、レーザダイオード10によ
って発生された無変調の光信号は、回折格子18、コリ
メートレンズ11、ハーフミラー12及び対物レンズ1
9を介して光ディスク50の記録面に入射する。ここ
で、対物レンズ19は、光信号を光ディスク50の記録
面に所定のスポットで集束して照射する一方、光ディス
ク50で反射されて光ディスク50内のピットデータ信
号に応じて変調された反射変調光信号(円偏光)をコリ
メートする。コリメートされた変調光信号は、ハーフミ
ラー12で反射された後、光アイソレータ14、偏波コ
ントローラ15、可変NFフィルタ16及び光空間伝送
路17を介してハーフミラー21に入射する。
【0046】図5のレーザダイオード10と光ディスク
50との間の光回路は、図4のカオス発振回路61を構
成し、図4のレーザダイオード10における変調動作
は、光ディスク50の記録面における反射又は非反射に
よって光カオス信号を強度変調することと等価であり、
この部分が変調部として動作する。すなわち、カオス発
振回路61では、光ディスク50内のピットデータ信号
に応じた変調カオス信号が発生される。
【0047】当該変調カオス信号は、ハーフミラー2
1、集束レンズ25及びシリンドリカルレンズ23bを
介して光ファイバケーブル31の集光端部31aに入射
するとともに、ハーフミラー21で反射されてコリメー
トレンズ22を介してレーザダイオード20に入射す
る。レーザダイオード20に入射した変調光カオス信号
は、レーザダイオード20の光注入同期のために用いら
れ、このレーザダイオード20は、自身で発生される第
2の光信号を当該変調光カオス信号に光注入同期化し
て、変調信号を除去した光カオス信号を発生した後、コ
リメートレンズ22、ハーフミラー21、集束レンズ2
4及びシリンドリカルレンズ23aを介して光ファイバ
ケーブル26の集光端部26aに入射する。光ファイバ
ケーブル31から減算器37及び装置コントローラ10
0までの回路、及び光ファイバケーブル26から減算器
37及び装置コントローラ100までの回路について
は、第3の実施形態と同様であり、説明を省略する。ま
た、装置コントローラ100も第1の実施形態と同様に
動作する。
【0048】さらに、減算器37は、信号増幅器36a
から出力される変調カオス信号から、信号増幅器30a
からのカオス信号を減算することにより、光ディスク5
0の記録面で強度変調された変調信号を復調して抽出
し、抽出された変調信号は波形整形回路38、変調信号
を右チャンネル信号と左チャンネル信号とに分離する信
号処理回路39を介してD/A変換器40に入力され、
D/A変換器40から右チャンネルのアナログオーディ
オ出力信号と、左チャンネルのアナログオーディオ出力
信号とが出力される。
【0049】以上説明したように、第4の実施形態の光
信号ピックアップ装置によれば、第3の実施形態に係る
光通信システムを、音楽CD、CD−ROM又はDVD
などの光ディスク装置に適用することができる。また、
光ディスク50の記録面で光カオス信号を変調信号で変
調しているが、減算器37により、カオス信号と、上記
復調された変調カオス信号との差信号を得ることにより
変調信号を得ることができ、この変調信号に基づいて、
上述の波形整形回路38、信号処理回路39及びD/A
変換器40により、2つのチャンネルのオーディオ出力
信号を得ることができる。この光信号ピックアップ装置
では、特に、光ディスク50からの光反射による強度雑
音を除去することができるという特有の効果を有する。
【0050】<変形例>図1乃至図5のシステムにおい
て、光信号を伝送する伝送路として、光空間及び光ファ
イバケーブルを用いているが、互いにとって代わっても
よい。すなわち、オープンスペースである光空間伝送路
であってもよいし、光ファイバケーブルや光導波路など
の閉鎖スペースである光伝送線路であってもよい。
【0051】以上の実施形態において、減算器37,1
27を用いているが、これに代えて除算器を用いてもよ
い。すなわち、2つの電気信号の差分又は相互の割合
(比、又は率)を演算する手段であればよい。
【0052】以上の実施形態において、偏波コントロー
ラ15と可変NDフィルタ16の設置位置を互いに互い
に入れ替えてもよい。また、偏波コントローラ15と可
変NDフィルタ16を光受信機601,602に設けて
もよい。さらに、可変HDフィルタ16は、通過する光
信号の強度を減衰させる等の制御を行う、例えば光減衰
器などの他の装置であってもよい。
【0053】図2に示した装置コントローラ100内の
フォトダイオード121,122はそれぞれフォトダイ
オード34,29と共通の各1個の素子で機能させても
よい。また、装置コントローラ100において、光スペ
クトルアナライザ105と高周波オシロスコープ124
は装置制御のために必ずしも設けなくてもよい。
【0054】以上の第3と第4の実施形態において、説
明の便宜上、フォトダイオード29及び34から減算器
37までの回路と、装置コントローラ100内のフォト
ダイオード121及び122から減算器127までの回
路とを別々に設けているが、フォトダイオード29及び
34から減算器37までの回路を、装置コントローラ1
00内のフォトダイオード121及び122から減算器
127までの回路と共通の回路にして、減算器127か
ら復調信号を得るようにしてもよい。この場合、高周波
増幅器125,126は増幅度可変型となる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る光注入
同期装置とその制御方法によれば、カオス発振回路で発
生された光カオス信号の光スペクトルと、第2の光源で
発生された第2の光信号の光スペクトルとが実質的に一
致するように制御するとともに、光カオス信号と第2の
光信号からそれぞれ光電変換された第1と第2の電気信
号との間の相関が大きくなるように制御することによ
り、第2の光信号を上記光カオス信号に光注入同期化さ
せ、第2の光源から光カオス信号を発生させる。従っ
て、従来例ではパラメータなどの調整はきわめてむずか
しいが、本発明ではより簡単な方法で、2つの光カオス
信号を互いに光信号において同期化しかつ光電変換後の
2つのカオス信号を互いに同期化させることができる。
また、当該装置は、従来例に比較して構成要素が少な
く、構成が簡単であって製造コストを軽減でき、コヒー
レントな光カオス信号を別の光源で発生することができ
る。
【0056】また、本発明に係るノイズ除去システムに
よれば、光送信機又は光伝送路において光カオス信号に
重畳されたノイズを、上記光注入同期により除去し、第
2の光信号を光電変換した第2の電気信号において、ノ
イズが除去されたカオス信号を発生させることができ
る。また、光通信システムでは、ノイズを除去するため
には周波数帯域の一部を除去するフィルタを使用するこ
とがあり、当該フィルタを使用した場合信号自身のレベ
ルも低下してしまうが、本実施形態によれば、信号のレ
ベルの低下はなく、ノイズのみを除去することができ
る。
【0057】さらに、本発明に係る光通信システムによ
れば、光伝送路を介して変調光カオス信号を受信して第
2の光源に入射することにより、第2の光信号を変調光
カオス信号に光注入同期化させて、光注入同期により変
調信号が除去された光カオス信号を発生した後光電変換
して基準のカオス信号を得る一方、受信した変調光カオ
ス信号を光電変換することにより変調カオス信号を得
て、これら2つのカオス信号の差信号又は除算信号を演
算手段により得て、光送信機で入力された変調信号を減
算又は除算の演算手段から復調信号として検出すること
ができる。また、従来例ではパラメータなどの調整はき
わめてむずかしいが、本発明ではより簡単な方法で、2
つの光カオス信号を互いに光信号において同期化しかつ
光電変換後の2つのカオス信号を互いに同期化させるこ
とができる。
【0058】またさらに、本発明に係る光信号ピックア
ップ装置によれば、光カオス信号を発生して光ディスク
の記録面に照射することにより、光ディスクに記録され
たデータ信号に従って変調された変調光カオス信号を発
生し、変調光カオス信号を第2の光源に入射することに
より、第2の光信号を変調光カオス信号に光注入同期化
させて、光注入同期された変調光カオス信号を発生し、
光ディスクのデータ信号を減算又は除算の演算手段から
復調信号として検出することができる。この光信号ピッ
クアップ装置では、特に、光ディスクからの光反射によ
る強度雑音を除去することができるという特有の効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施形態である光注入同
期装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の装置コントローラ100の構成を示す
ブロック図である。
【図3】 本発明に係る第2の実施形態であるノイズ除
去システムの構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明に係る第3の実施形態である光通信シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明に係る第4の実施形態である光信号ピ
ックアップ装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…レーザダイオード、 11…コリメートレンズ、 12…ハーフミラー、 13…外部ミラー、 14…光アイソレータ、 15…偏波コントローラ、 16…可変NDフィルタ、 17…光空間伝送路、 18…回折格子、 19…対物レンズ、 20…レーザダイオード、 21…ハーフミラー、 22…コリメートレンズ、 23a,23b…シリンドリカルレンズ、 24,25…集束レンズ、 26,31…光ファイバケーブル、 26a,31a…光ファイバケーブルの集光端部、 27,32…光2分配器、 28,33…光ファイバケーブル、 29,34…フォトダイオード、 30,30a,36a…信号増幅器、 35…遅延回路、 37…減算器、 38…波形整形回路、 39…信号処理回路、 40…D/A変換器、 41…変調信号発生器、 50…光ディスク、 51…モータ、 61…カオス発振回路、 100…装置コントローラ、 101,102…光ファイバケーブル、 101a,102a…光ファイバケーブルの集光端部、 103,104…光3分配器、 105…光スペクトルアナライザ、 107,108…光ファイバケーブル、 109,110…走査型モノクロメータ、 111…スペクトル差信号発生器、 112…比較器、 113…しきい値電圧発生器、 121,122…フォトダイオード、 123…遅延回路、 124…高周波オシロスコープ、 125,126…高周波増幅器、 127…減算器、 128…時間積分器、 129…比較器、 130…しきい値電圧発生器、 201…第1のレーザ光、 202…第2のレーザ光、 300…制御回路、 501,502…光送信機、 601,602…光受信機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/02 H04B 9/00 M 10/18 (72)発明者 劉 雲 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール環境適 応通信研究所内 (72)発明者 ピーター・デービス 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール環境適 応通信研究所内 Fターム(参考) 2K002 AA02 AA05 AB27 BA01 DA11 GA10 5D090 AA01 CC04 DD03 EE12 FF41 LL01 5D119 AA12 BA01 DA01 DA05 FA05 FA08 HA01 HA37 KA07 5F073 AA62 AB21 AB25 AB27 AB29 AB30 BA02 BA05 GA24 GA36 5K002 AA01 AA03 BA04 BA13 BA21 CA12 FA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の光スペクトルを有する第1の光信
    号を発生する第1の光源を有し、上記第1の光信号を用
    いて光カオス信号を発生するカオス発振回路と、 上記第1の光信号の光スペクトルと実質的に同様の光ス
    ペクトルを有する第2の光信号を発生する第2の光源
    と、 上記光カオス信号を上記第2の光源に入射させる入射手
    段と、 上記光カオス信号を第1の電気信号に光電変換する第1
    の光電変換手段と、 上記第2の光信号を第2の電気信号に光電変換する第2
    の光電変換手段と、 上記第2の光信号の光スペクトルと上記光カオス信号の
    光スペクトルとが互いに実質的に一致するように制御す
    る第1の制御手段と、 上記第1の電気信号と上記第2の電気信号との間の相関
    が大きくなるように制御する第2の制御手段とを備え、 上記第1と第2の制御手段によって上記第2の光信号を
    上記光カオス信号に光注入同期させることを特徴とする
    光注入同期装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の制御手段は、上記光カオス信
    号の光信号パラメータと、上記第2の光源の発光パラメ
    ータとを制御し、 上記第2の制御手段は、上記光カオス信号又は上記第1
    の電気信号の遅延時間と、上記光カオス信号の光信号パ
    ラメータとを制御することを特徴とする請求項1記載の
    光注入同期装置。
  3. 【請求項3】 光伝送路を介して接続された光送信機と
    光受信機とを備えたノイズ除去システムにおいて、 上記光送信機は、 所定の光スペクトルを有する第1の光信号を発生する第
    1の光源を有し、上記第1の光信号を用いて光カオス信
    号を発生するカオス発振回路を備え、 上記光受信機は、 上記第1の光信号の光スペクトルと実質的に同様の光ス
    ペクトルを有する第2の光信号を発生する第2の光源
    と、 上記光カオス信号を上記光伝送路を介して受信して上記
    第2の光源に入射させる入射手段と、 上記光カオス信号を第1の電気信号に光電変換する第1
    の光電変換手段と、 上記第2の光信号を第2の電気信号に光電変換する第2
    の光電変換手段とを備え、 上記ノイズ除去システムは、 上記第2の光信号の光スペクトルと上記光カオス信号の
    光スペクトルとが互いに実質的に一致するように制御す
    る第1の制御手段と、 上記第1の電気信号と上記第2の電気信号との間の相関
    が大きくなるように制御する第2の制御手段とを備え、 上記第1と第2の制御手段によって上記第2の光信号を
    上記光カオス信号に光注入同期させ、上記光カオス信号
    に重畳されたノイズを上記光注入同期により除去し、上
    記第2の光電変換手段からノイズが除去されたカオス信
    号を発生させることを特徴とするノイズ除去システム。
  4. 【請求項4】 上記第1の制御手段は、上記光カオス信
    号の光信号パラメータと、上記第2の光源の発光パラメ
    ータとを制御し、 上記第2の制御手段は、上記光カオス信号又は上記第1
    の電気信号の遅延時間と、上記光カオス信号の光信号パ
    ラメータとを制御することを特徴とする請求項3記載の
    ノイズ除去システム。
  5. 【請求項5】 光伝送路を介して接続された光送信機と
    光受信機とを備えた光通信システムにおいて、 上記光送信機は、 所定の光スペクトルを有する第1の光信号を発生する第
    1の光源を有し、入力される変調信号に従って上記第1
    の光信号を変調して、変調光カオス信号を発生するカオ
    ス発振回路を備え、 上記光受信機は、 上記第1の光信号の光スペクトルと実質的に同様の光ス
    ペクトルを有する第2の光信号を発生する第2の光源
    と、 上記変調光カオス信号を上記光伝送路を介して受信して
    上記第2の光源に入射させる入射手段と、 上記変調光カオス信号を第1の電気信号に光電変換する
    第1の光電変換手段と、 上記第2の光信号を第2の電気信号に光電変換する第2
    の光電変換手段と、 上記第1の電気信号と上記第2の電気信号との間で減算
    又は除算を行って演算結果の信号を出力する演算手段と
    を備え、 上記光通信システムは、 上記第2の光信号の光スペクトルと上記変調光カオス信
    号の光スペクトルとが互いに実質的に一致するように制
    御する第1の制御手段と、 上記第1の電気信号と上記第2の電気信号との間の相関
    が大きくなるように制御する第2の制御手段とを備え、 上記第1と第2の制御手段によって上記第2の光信号を
    上記変調光カオス信号に光注入同期させ、上記光送信機
    で入力された変調信号を上記演算手段から復調信号とし
    て検出することを特徴とする光通信システム。
  6. 【請求項6】 上記第1の制御手段は、上記変調光カオ
    ス信号の光信号パラメータと、上記第2の光源の発光パ
    ラメータとを制御し、 上記第2の制御手段は、上記変調光カオス信号又は上記
    第1の電気信号の遅延時間と、上記変調光カオス信号の
    光信号パラメータとを制御することを特徴とする請求項
    5記載の光通信システム。
  7. 【請求項7】 所定の光スペクトルを有する第1の光信
    号を発生する第1の光源を有し、上記第1の光信号を用
    いて光カオス信号を発生して光ディスクの記録面に照射
    することにより、上記光ディスクに記録されたデータ信
    号に従って変調された変調光カオス信号を発生するカオ
    ス発振回路と、 上記第1の光信号の光スペクトルと実質的に同様の光ス
    ペクトルを有する第2の光信号を発生する第2の光源
    と、 上記変調光カオス信号を上記第2の光源に入射させる入
    射手段と、 上記変調光カオス信号を第1の電気信号に光電変換する
    第1の光電変換手段と、 上記第2の光信号を第2の電気信号に光電変換する第2
    の光電変換手段と、 上記第1の電気信号と上記第2の電気信号との間で減算
    又は除算を行って演算結果の信号を出力する演算手段
    と、 上記第2の光信号の光スペクトルと上記変調光カオス信
    号の光スペクトルとが互いに実質的に一致するように制
    御する第1の制御手段と、 上記第1の電気信号と上記第2の電気信号との間の相関
    が大きくなるように制御する第2の制御手段とを備え、 上記第1と第2の制御手段によって上記第2の光信号を
    上記変調光カオス信号に光注入同期させ、上記光ディス
    クに記録されたデータ信号を上記演算手段から復調信号
    として検出することを特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 上記第1の制御手段は、上記変調光カオ
    ス信号の光信号パラメータと、上記第2の光源の発光パ
    ラメータとを制御し、 上記第2の制御手段は、上記変調光カオス信号又は上記
    第1の電気信号の遅延時間と、上記変調光カオス信号の
    光信号パラメータとを制御することを特徴とする請求項
    7記載の光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 第1の光源を用いて所定の光スペクトル
    を有する第1の光信号を発生し、上記第1の光信号を用
    いて光カオス信号を発生するステップと、 第2の光源を用いて上記第1の光信号の光スペクトルと
    実質的に同様の光スペクトルを有する第2の光信号を発
    生するステップと、 上記光カオス信号を上記第2の光源に入射するステップ
    と、 上記光カオス信号を第1の電気信号に光電変換するステ
    ップと、 上記第2の光信号を第2の電気信号に光電変換するステ
    ップと、 上記第2の光信号の光スペクトルと上記光カオス信号の
    光スペクトルとが互いに実質的に一致するように制御す
    るステップと、 上記第1の電気信号と上記第2の電気信号との間の相関
    が大きくなるように制御するステップとを含み、 上記2つの制御するステップによって上記第2の光信号
    を上記光カオス信号に光注入同期させることを特徴とす
    る光注入同期装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 上記第2の光信号の光スペクトルと上
    記光カオス信号の光スペクトルとが互いに実質的に一致
    するように制御するステップは、上記光カオス信号の光
    信号パラメータと、上記第2の光源の発光パラメータと
    を制御し、 上記第1の電気信号と上記第2の電気信号との間の相関
    が大きくなるように制御するステップは、上記光カオス
    信号又は上記第1の電気信号の遅延時間と、上記光カオ
    ス信号の光信号パラメータとを制御することを特徴とす
    る請求項9記載の光注入同期装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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