JP2001242115A - 電気化学センサー用の参照電極 - Google Patents

電気化学センサー用の参照電極

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JP2001242115A
JP2001242115A JP2000053789A JP2000053789A JP2001242115A JP 2001242115 A JP2001242115 A JP 2001242115A JP 2000053789 A JP2000053789 A JP 2000053789A JP 2000053789 A JP2000053789 A JP 2000053789A JP 2001242115 A JP2001242115 A JP 2001242115A
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silver
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electrochemical sensor
electrode
silver chloride
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Yoshifumi Okajima
善史 岡嶋
Kinsou Dan
金宗 檀
Hiroki Yamazaki
浩樹 山崎
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Techno Medica Co Ltd
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Techno Medica Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】銀の塩素化処理を用いずに銀塩化銀電極を構成
できる低コストの参照電極を提供する。 【解決手段】検査液によって侵されない任意の絶縁性材
料から成る絶縁性基板上に形成される電極本体を銀塩化
銀ペースト材料で構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間や動物等の体
液等の検査液中のガス成分や電解質やpH値等を測定及
び分析する検査液分析装置に使用される電気化学センサ
ー用の参照電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば病院又は分析センター等の施設内
や事故現場等の屋外等において患者の心肺機能を検査す
る目的で血液の酸性度pH、炭酸ガス分圧PCO、酸
素分圧PO、ナトリウムNa、カリウムK、塩素C
l、イオン化カルシウムCa、尿素窒素BUN、グルコ
ースGlu、ヘマトクリットHctのような各種ガス分
圧や生化学物質濃度を測定・分析するために、検査液分
析装置と共に電気化学センサーが使用されている。この
種の検査液分析装置に使用される電気化学センサーは種
々提案され実用に供されている。
【0003】電気化学センサーに組込まれているセンサ
ー組立体の一例を添付図面の図1に示す。図示センサー
組立体においては、 検査液によって侵されない任意の
絶縁性材料から成る絶縁性基板1上に導電性インキを塗
布して形成された電極を有する複数の検出部2が設けら
れている。絶縁性基板1に使用される絶縁性材料として
は、セラミック、ガラス、ガラスエポキシ、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のプラスチックフィルム等を挙げることができる。
【0004】この検出部2は、酸性度PH、炭酸ガス分
圧PCO、酸素分圧PO、ナトリウムNa、カリウ
ムK、塩素Cl、イオン化カルシウムCa、尿素窒素B
UN、グルコースGlu、ヘマトクリットHct等のよ
うな検出すべき成分に応じて、各電極の検査液通路に対
応する部分に、検出すべきガス成分の透過可能なガス透
過膜や、検出すべき成分に反応する化学物質や天然物質
を塗布してなる試薬層が適宜設けられ得る。
【0005】また、検出部2は、例えば、検査液中の水
素、ナトリウム又はカリウム等のイオン濃度を測定する
ために電位差検出方式を用いる場合には参照電極3が必
要である。参照電極は参照電極液に晒され、検査液及び
試薬に対して測定した電位差を比較することにより、検
査液中のイオン濃度について正確に較正された値を決定
できるように機能している。普通、参照電極は、標準水
素電極が参照電極の基準として認識されているが、水素
ガスが必要であり、実用には不便な点が多い。そのため
銀塩化銀電極や塩化水銀電極が一般に使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ガス成分やpH値等を
測定及び分析する検査液分析装置に使用される電気化学
センサー において最も一般的に使用されている参照電
極は銀塩化銀電極であり、この銀塩化銀電極は、銀を塩
素化処理することによって形成するのが一般的である。
このような塩素化処理には、銀の脱脂洗浄、塩化銀処
理、塩化銀処理液の洗浄及び乾燥の工程が伴い、製造工
程が複雑であるだけでなく、公害による環境破壊の問題
も生じ、そのための対策に相当な経費がかかることにな
る。これらが製品に跳ね返り、製造コストが高くなる等
の問題点がある。本来、使い捨ての観点からできる限り
低コストで提供することが望まれるが、かかる方法で製
造される限り、その要求を満たすことができない。
【0007】そこで、本発明は、銀の塩素化処理を用い
ずに構成した銀塩化銀電極から成る低コストの参照電極
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明によれば、電気化学測定法により検査液
の物質濃度を測定する電気化学センサーにおいて、検査
液によって侵されない任意の絶縁性材料から成る絶縁性
基板上に形成される電極本体を銀塩化銀ペースト材料で
構成したことを特徴としている。電極本体を構成する銀
塩化銀ペースト材料は、銀と塩化銀との比率が9:1〜
1:9、好ましくは2:3〜3:2の組成をもち得る。
本発明の電気化学センサー用の参照電極は、電極本体が
保存中においては乾燥状態にあり、測定に際して参照電
極液が電極本体に浸入し、表面近傍に浸透して参照電極
としての機能をもつように構成され得る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面の図2を参照して
本発明に係る参照電極について説明する。図2には、本
発明の一実施の形態による電気化学センサー用の参照電
極を示す。 図示参照電極は、絶縁性基板4上に銀塩化
銀ペースト材料を塗布して形成した銀塩化銀層5を有し
ている。銀塩化銀層5を構成している銀塩化銀ペースト
材料としては、電位の安定性を保つため、銀と塩化銀と
の比率が9:1、4:1、最も好ましくは2:3〜3:
2の組成をもつものが選ばれる。具体的には、ペースト
材料の組成は銀及び塩化銀の微粒子と、バインダーと、
溶媒とから成り、バインダーとしてはアクリル、ポリエ
ステル、PVC、フェノール、セルロースなどを用いる
ことができ、また溶媒としてはブチルアセテート、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを用いる
ことができる。そしてこのようにして構成した参照電極
を、塩化物イオンを含む溶液で表面浸透することによ
り、電極電位が安定になる。また絶縁性基板4には、上
述のように、検査液に侵されない任意の絶縁性材料が使
用されるが、センサー自体使い捨てにされるので、コス
ト低減の観点からポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリ
イミド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを用いるの
有利である。
【0010】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明による
電気化学センサー用の参照電極においては、絶縁性基板
上に銀塩化銀ペースト材料を塗布すなわち印刷して銀塩
化銀電極を構成しているので、塩素化処理が不要とな
り、センサー基板上に各種センサー電極を形成する際に
銀塩化銀ペースト材料を印刷することで同時に参照電極
を形成することができ、その結果製造工程を簡素化で
き、大幅なコスト低減を実現できることになる。また、
銀塩化銀ペースト材料に銀と塩化銀との比率が3:2の
組成をもつものを選んだ場合には、電位の安定性を保つ
ことができ、その結果高い測定精度がえられることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が実施され得る電気化学センサーに組
込まれるセンサー組立体の一例を示す概略平面図
【図2】 本発明の一実施の形態による参照電極を示す
概略断面図。
【符号の説明】
4:絶縁性基板 5:銀塩化銀ペースト材料から成る電極本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 浩樹 神奈川県横浜市都筑区仲町台5丁目5番1 号 株式会社テクノメディカ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気化学測定法により検査液の物質濃度
    を測定する電気化学センサーにおいて、検査液によって
    侵されない任意の絶縁性材料から成る絶縁性基板上に形
    成される電極本体を銀塩化銀ペースト材料で構成したこ
    とを特徴とする電気化学センサー用の参照電極。
  2. 【請求項2】 電極本体を構成する銀塩化銀ペースト材
    料は、銀と塩化銀との比率が9:1〜1:9好ましくは
    2:3〜3:2の組成をもつことを特徴とする請求項1
    記載の電気化学センサー用の参照電極。
  3. 【請求項3】 電極本体が保存中においては乾燥状態に
    あり、測定に際して参照電極液が電極本体に浸入し、表
    面近傍に浸透して参照電極としての機能をもつように構
    成したことを特徴とする請求項1記載の電気化学センサ
    ー用の参照電極。
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