JP2001241611A - 流動床焼却炉の運転方法とその装置 - Google Patents

流動床焼却炉の運転方法とその装置

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JP2001241611A JP2000053944A JP2000053944A JP2001241611A JP 2001241611 A JP2001241611 A JP 2001241611A JP 2000053944 A JP2000053944 A JP 2000053944A JP 2000053944 A JP2000053944 A JP 2000053944A JP 2001241611 A JP2001241611 A JP 2001241611A
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Shiro Sasaya
史郎 笹谷
Sueo Yoshida
季男 吉田
Hiroki Honda
裕姫 本多
Yoshihito Shimizu
義仁 清水
Izuru Ishikawa
出 石川
Tsuneki Yamauchi
恒樹 山内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固気分離器にて流動媒体とともに飛灰を回収
してしまうことによるクリンカの発生を防止して、高効
率でかつ安定運転が可能である流動床焼却炉の運転方法
とその装置を提供する。 【構成】 流動媒体を固気分離器5により排ガスから分
離回収した後、該固気分離器の下方に連結するダウンカ
マー6を通過した該流動媒体をシールポット7に一時的
に貯留し、該シールポット7から流動媒体還流路13を
経て炉内に返送する流動床焼却炉1において、前記ダウ
ンカマー6内で流動媒体と飛灰を分離する飛灰分離手段
を設け、該飛灰分離手段によりダウンカマー6内で分離
した飛灰を前記固気分離器5側に戻すとともに、該飛灰
分離手段がダウンカマー空塔速度u を流動媒体及び飛
灰の終末速度u、uの中間速度であることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動床焼却炉内を
循環する流動媒体と排ガスとを分離する固気分離器を具
えた流動床焼却炉において、特に遠心力を利用して固気
分離するサイクロンを具えた流動床焼却炉の運転方法と
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ゴミ、下水汚泥等の廃棄物を
焼却処理する際に流動床焼却炉が広く普及してきてい
る。流動床焼却炉は、炉底に充填した流動媒体に高圧空
気を導入して流動層を形成させ、該流動層内に廃棄物を
投入して混合攪拌しながら燃焼させるため、瞬時に乾
燥、焼却することができ、特に含水率の高い汚泥等の焼
却に多用されている。前記流動床焼却炉は気泡流動層炉
と循環流動層炉とに大別され、該気泡流動層炉は炉底に
堆積した流動媒体に空気を吹き込み、流動層炉下部に気
泡を発生させて沸騰状態の流動層を形成させ、該流動層
に被燃焼物を投入して燃焼させる。一方、前記循環流動
層炉は、炉内に吹き込む空気速度を流動媒体の終末速度
以上とし、被燃焼物を流動媒体と激しく混合しながら燃
焼させ、該流動媒体を導入空気により同伴させて飛散し
た後、該流動媒体を固気分離器で捕集して炉内に還流す
る焼却炉である。
【0003】このように前記循環流動層炉は気泡流動層
炉と異なり、保有熱量の大きい流動媒体が高速度で炉内
を循環するため、燃焼効率が高くなるとともに炉内温度
分布が均一化されることにより燃焼反応が安定化する。
かかる循環流動層炉において最も重要な操作の一つとし
て、上記したように前記流動媒体を循環させるために、
排ガスと流動媒体とを分離して該流動媒体を炉内に還流
する操作が挙げられる。このため、循環流動層炉には、
燃焼反応を行なう炉本体に併設された流動媒体の外部循
環路の上流側に流動媒体回収器が具えられている。
【0004】前記流動媒体回収器は、重力、慣性力また
は遠心力等を利用した様々な装置を用いることができる
が、かかる循環流動層炉には遠心力を利用したサイクロ
ンが最も多く利用されている。図3を用いて一般的なサ
イクロンの概略を説明するに、燃焼反応を行なうライザ
から送給されてくる排ガスは、サイクロン5内に流入す
ると該サイクロン5の円錐部を旋回下降流15に示すよ
うに旋回しながら下降した後、反転上昇し、サイクロン
5上部に挿入される内筒11から旋回上昇流16の流路
を通って排出される。サイクロン5に排ガスとともに流
入する流動媒体は、該サイクロン5内部での遠心運動に
より壁面へ衝突し沈降するか、若しくは該サイクロンの
円錐部下端から反転上昇する過程で沈降することにな
る。
【0005】このようにサイクロン5から分離回収され
た流動媒体はダウンカマー6を降下してシールポット7
を経て炉内に還流される。このようなサイクロン5は構
造も簡単で可動部もなく、耐熱性部材を使用できるとい
う利点から多用されてきた。しかし、該サイクロンの分
離限界粒子径は数μmと非常に小さいため、略50μm
程の粒径まで存在する飛灰を流動媒体(流動媒体粒径>
略150μm)とともに回収してしまう。
【0006】前記回収された飛灰は流動媒体とともに炉
内に送り込まれて、流動層炉内に多量に滞留し、その結
果、飛灰中の低融点物質が炉内で軟化現象を呈して、灰
の溶融物(クリンカ)が流動層炉の炉壁等に付着、成長
する惧れがある。これにより、炉内を循環する被燃焼物
や流動媒体の正常な移送を阻害し、炉の運転が不安定に
なる。このため全連続炉のように長期間連続運転する炉
では、ボイラ水管壁を設けるほか、高温部に空気や蒸気
を吹き込む方法、耐火物または耐熱鋼製の空冷壁を設け
る方法等によって、炉壁表面温度を冷却し、クリンカの
付着を防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の流動床焼
却炉にあっては、上記したようにサイクロンの分離限界
粒子径が飛灰の粒子径に較べて極めて小さいため、流動
媒体を回収する際に飛灰までも同時に回収してしまう。
これにより炉内に飛灰が多く滞留することとなり、該飛
灰中の低融点物質が溶融してクリンカを生成し、流動層
炉内の炉壁等に付着、成長して炉内循環物質の移送を阻
害し、炉の運転に支障をきたす。この問題の対策とし
て、ボイラ水管壁や耐熱性の空冷壁を設けたり、高温部
に空気や蒸気を吹き込み炉壁表面温度を冷却する方法が
採られているが、これらの方法は、設備コストの増大や
焼却炉の燃焼効率の悪化を引き起こし、さらには炉内の
局所的な温度低下による排ガス性状の悪化をも誘引する
惧れがある。
【0008】本発明は上記問題点に鑑み、燃焼反応によ
り生じる飛灰が流動媒体とともに回収されることを防
ぎ、該焼却炉内に滞留する飛灰濃度を低減し、該飛灰中
の低融点物質が溶融して生成するクリンカの発生を防止
することにより、高効率でかつ安定運転が可能である流
動床焼却炉の運転方法とその装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる従来技術
の課題を解決するために、請求項1記載の発明として、
流動媒体を固気分離器により排ガスから分離回
収した後、該固気分離器の下方に連結するダウンカマー
を通過した該流動媒体をシールポットに一時的に貯留
し、該シールポットから流動媒体還流路を経て炉内に返
送する流動床焼却炉の運転方法において、前記ダウンカ
マー内での空塔速度を利用して流動媒体と飛灰とを分離
するとともに、前記固気分離器側に戻すことを特徴とす
る。
【0010】かかる流動床焼却炉においては、前記ダウ
ンカマーに流入する流動媒体と飛灰とを分離して、該飛
灰を前記固気分離器から排ガスとともに炉外へ排出する
ことにより、炉内に滞留する飛灰濃度が低減し、該飛灰
により生成するクリンカの発生を防止することができ
る。これにより、クリンカ発生防止のために炉壁表面を
冷却する設備が不要となり、設備コストの低減が可能と
なるとともに、炉内温度を低下させないため炉の運転が
安定化する。
【0011】さらに、請求項2記載の発明は、前記ダウ
ンカマーの空塔速度を、流動媒体及び飛灰の終末速度の
中間速度とすることで飛灰を前記固気分離器側に戻すこ
とを特徴とする。これは、前記ダウンカマーに流入する
粒子は、その終末速度がダウンカマー空塔速度より大き
いときは下降し続け、該終末速度がダウンカマー空塔速
度より小さいときには反転して上昇し始めることから、
前記流動媒体の終末速度を該空塔速度より大に、また前
記飛灰の終末速度を該空塔速度より小になるように空塔
速度を調整する。これにより、流動媒体はそのまま下降
してシールポットへ送給され、飛灰は上昇して前記固気
分離器から排ガスとともに炉外へ排出され、炉内に残留
する飛灰濃度が非常に低くなる。
【0012】また、請求項3記載のように、前記ダウン
カマーの内径と、前記シールポット下方から吹き込む空
気量との比を調整することにより該ダウンカマーの空塔
速度を、流動媒体及び飛灰の終末速度の中間速度とする
ことにより飛灰を前記固気分離器側に戻すことによって
も飛灰の除去は可能である。即ち、前記ダウンカマーの
内径と前記空気量との比を調整することにより空塔速度
が調整可能なため、上記した請求項2記載と同様に流動
媒体と飛灰との分離が可能となる。
【0013】さらに、請求項2記載のダウンカマーの空
塔速度が、略0.1〜1.0m/s、好ましくは略0.
2〜0.6m/sであることを特徴とする。かかる流動
床焼却炉において、最も多く利用されている流動媒体
は、粒径が略200〜600μmの硅砂である。前記粒
径から請求項2に基づき算出される速度が上記速度範囲
となるため、この範囲にダウンカマー空塔速度を設定す
ることで、一般に使用される流動床焼却炉で飛灰と流動
媒体との分離が高効率で以って達成できる。
【0014】さらにまた、上記発明を効果的に実施する
装置として、請求項5記載の発明は、流動媒体を排ガス
から分離して回収する固気分離器と、その下部に連通す
るダウンカマーと、該ダウンカマーを経た流動媒体が一
時的に貯留されるシールポットと、該シールポットから
前記流動媒体を炉内に還流する流動媒体還流路とからな
る外部循環路を具えた流動床焼却炉において、前記ダウ
ンカマー内で流動媒体と飛灰を分離する飛灰分離手段を
設け、該飛灰分離手段によりダウンカマー内で分離した
飛灰を前記固気分離器側に戻すことを特徴とする。ま
た、前記飛灰分離手段は具体的な部材ではなく、前記ダ
ウンカマーの空塔速度であり、該空塔速度を流動媒体及
び飛灰の終末速度の中間速度とすることで飛灰を前記固
気分離器側に戻すことを特徴とし、更に請求項7に記載
のように、前記飛灰分離手段が、前記ダウンカマーの内
径と、前記シールポット下方から吹き込む空気量との比
であり、該内径と空気量を調整することにより空塔速度
を流動媒体及び飛灰の終末速度の中間速度とすることを
特徴とする。
【0015】そして本発明は請求項8に記載のように、
前記飛灰が、下水汚泥等の汚泥を燃焼して得た飛灰に好
適に適用される。即ち、下水汚泥等の汚泥は、粒子径が
ほぼ均一であるため、請求項2記載のようにダウンカマ
ー空塔速度を算出する際に、飛灰分離に確実な空塔速度
を導き出せる。さらに、汚泥粒子径は非常に小さく、そ
の燃焼により生じる飛灰と流動媒体との粒径の差は大き
くなる。したがって、空塔速度範囲が広くなり吹き込み
空気の制御が容易になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る構成部品の寸法、材質、形状、その他相対配置などは
特に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれの
みに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の実施形態にかかる循環流動層炉の全体の
概略構成図で、図2は温度600℃、粒子密度2560
kg/mのときの流動媒体及び飛灰の粒径と終末速度
の関係を示すグラフである。
【0017】図1において、循環流動層炉1は、フリー
ボード3と流動層4とからなり主として燃焼反応を行な
うライザ2と、該流動層4から吹き上げる流動媒体を排
ガスから分離回収するサイクロン5と、炉内未燃ガスの
サイクロン5への吹き抜けを防止するシールポット7
と、該シールポット7とライザ2に位置する流動砂の還
流路である流動媒体還流路13とから構成される。
【0018】前記ライザ2炉床部には複数の孔が穿孔さ
れた一次空気散気管8が突設され、該一次空気散気管8
から導入される一次空気20により前記流動層4が形成
されている。該流動層4の上方には前記フリーボード3
が位置し、該フリーボード3の炉壁には汚泥投入口9及
び二次空気供給口10が設けられ、該汚泥投入口9から
投入される汚泥21は、前記流動層4内で流動媒体と激
しく混合攪拌されながら燃焼する。該流動層4から飛散
した未燃分は二次空気22により流動媒体とともにフリ
ーボード3へ同伴搬送され、該フリーボード3にて燃焼
反応を完結する。
【0019】前記燃焼反応により発生する飛灰を含む排
ガスは、流動媒体とともにサイクロン5に送給され、該
流動媒体と分離されてサイクロン内筒11から炉外へ排
出される。そして、回収された流動媒体はダウンカマー
6を経てシールポット7に一時的に貯留され、該シール
ポット7の下部から吹き込む流動空気23、24により
移動層を形成し、流動媒体還流路を通って前記ライザ2
に還流される。
【0020】かかるサイクロン5は従来技術と同様の構
造であるので、流動媒体と飛灰の分離過程を図3を用い
て説明する。まず、該サイクロン5に流入する排ガス上
記従来技術に述べたように流動媒体と分離され、前記内
筒25から排出される。一方、排ガスとともにサイクロ
ン5内に流入する流動媒体と飛灰の一部は、該サイクロ
ン5の円錐部での遠心運動により壁面へ衝突して下降流
17に沿ってダウンカマー6へ沈降し、それ以外の流動
媒体と飛灰は円錐部を旋回しながら下降した後、重力に
よりさらにダウンカマー6まで沈降する。
【0021】前記ダウンカマー6内には、図1に示した
上流側シールポット流動空気23により制御される空塔
速度uの上昇気流が形成されており、旋回下降流15
を下降する排ガスはダウンカマー6の上端で該上昇気流
により反転上昇して旋回上昇流16としてサイクロン上
部から排出される。一方、前記ダウンカマー6の上端ま
で沈降した流動媒体は、該流動媒体の終末速度uが前
記ダウンカマー空塔速度uより大きいため、該ダウン
カマー6内をさらに下降してシールポット7に貯留され
る。また、流動媒体とともにサイクロン5からダウンカ
マー6に流入される飛灰は、該ダウンカマー6の上昇気
流に搬送されてサイクロン5内を上昇し、排ガス25と
ともにサイクロン内筒11より排出される。
【0022】次に、上記したように流動媒体と飛灰とを
分離可能にダウンカマー空塔速度u を制御する方法に
ついて説明する。まず、かかるダウンカマー空塔速度u
と終末速度uをもつ粒子との関係を簡単に説明する
に、該粒子がダウンカマー6を終末速度uで下降する場
合、前記ダウンカマー空塔速度uとの関係がu>u
のとき粒子は下降し続け、u<uのとき粒子は速度
(u−u)で上昇する。従って、流動媒体と飛灰とを
確実に分離可能にダウンカマー空塔速度を制御するに
は、該ダウンカマー空塔速度uを前記流動媒体及び飛
灰の終末速度の中間に設定するとよい。
【0023】尚、終末速度とは静止流体中に単一粒子を
投入したときに、粒子の沈降速度が最終的に到達する一
定値であり、該終末速度は粒径及び粒子、ガスの密度と
により一義的に決定する。従って、図2の粒径と終末速
度の関係を表わすグラフに示されるように、飛灰粒径範
囲を略50μm以下、流動媒体である硅砂の粒径範囲を
略200〜500μmとすると、該飛灰の終末速度の上
限値が略0.1m/sとなり硅砂の終末速度の下限値が
略1.0m/sであるため、該グラフから、その中間の
速度である略0.1〜1.0m/s、好ましくは0.2
〜0.6m/sに設定すればよいということがわかる。
ここで、流動媒体である硅砂は、一例として、循環流動
層炉で最も多く使用されている6号硅砂とし、該6号硅
砂の粒径範囲から終末速度を算出した。
【0024】このように、前記ダウンカマー空塔速度u
を制御するにあたり、上記したように前記上流側シー
ルポット流動空気23の空気量及び導入圧力を制御して
もよいが、別の制御方法として、該空気量及びダウンカ
マー6の内径Rの比を調整することで空塔速度uを制
御することも可能である。これは、同一の空気量を吹き
込む場合、ダウンカマー空塔速度uは該ダウンカマー
断面積に反比例することによる。つまり、前記上流側シ
ールポット流動空気23が同一空気量のとき、ダウンカ
マーの内径Rが小さいほど空塔速度uは大きくなる。
したがって、ダウンカマーの内径Rと流動空気23の空
気量の比を制御することにより流動媒体と飛灰とを分離
することができる。
【0025】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、流動
床焼却炉に具えられた飛灰分離手段により飛灰を排ガス
とともに炉外へ排出することが可能となり、炉内に滞留
する飛灰濃度が低減し、該飛灰が溶融して生じるクリン
カの生成を防止することができる。これにより、クリン
カ生成による炉内運転状態の悪化を防げるとともに、炉
壁表面温度を冷却するための設備を具える必要がなくな
り、設備コストの低減及び焼却炉の運転の安定化が図れ
る。さらに、前記飛灰分離手段として、流動媒体及び飛
灰の粒径に応じて空塔速度を制御することにより該飛灰
を分離することで、確実に流動媒体と飛灰とを分離する
ことが可能となる。
【0026】また、前記ダウンカマーの内径と、該ダウ
ンカマーに供給する空気量とを制御することで前記空塔
速度が一義的に決定するため、前記と同様の効果が得ら
れ、かつ簡単に制御プロセスでの流動媒体と飛灰との分
離が可能となる。さらに、前記ダウンカマー空塔速度を
略0.1〜1.0m/s、好ましくは0.2〜0.6/
sとすることで、流動床焼却炉に最も多く用いられてい
る流動媒体に最も適した空塔速度とすることができ、一
般に使用される多くの流動床焼却炉に適用することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる循環流動層炉の全
体構成図を示す。
【図2】 流動媒体及び飛灰の粒径と終末速度の関係を
示すグラフである。
【図3】 循環流動層炉に具えられたサイクロンの概略
構成図を示す。
【符号の説明】
1 循環流動層炉 5 流動媒体回収器 6 ダウンカマー 7 シールポット 11 内筒 15 旋回下降流 16 旋回上昇流 17 下降流 23 上流側シールポット流動空気 u ダウンカマー空塔速度 u 流動媒体終末速度 u 飛灰終末速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本多 裕姫 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 清水 義仁 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 石川 出 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 山内 恒樹 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社横浜研究所内 Fターム(参考) 3K064 AA17 AA18 AB03 AC01 AC06 AE04 AE13 AE18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動媒体を固気分離器により排ガスから
    分離回収した後、該固気分離器の下方に連結するダウン
    カマーを通過した該流動媒体をシールポットに一時的に
    貯留し、該シールポットから流動媒体還流路を経て炉内
    に返送する流動床焼却炉の運転方法において、 前記ダウンカマー内での空塔速度を利用して流動媒体と
    飛灰とを分離するとともに、前記固気分離器側に戻すこ
    とを特徴とする流動床焼却炉の運転方法。
  2. 【請求項2】 前記ダウンカマーの空塔速度を、流動媒
    体及び飛灰の終末速度の中間速度とすることで飛灰を前
    記固気分離器側に戻すことを特徴とする請求項1記載の
    流動床焼却炉の運転方法。
  3. 【請求項3】 前記ダウンカマーの内径と、前記シール
    ポット下方から吹き込む空気量との比を調整することに
    より該ダウンカマーの空塔速度を、流動媒体及び飛灰の
    終末速度の中間速度としたことを特徴とする請求項1記
    載の流動床焼却炉の運転方法。
  4. 【請求項4】 前記ダウンカマーの空塔速度が、略0.
    1〜1.0m/s、好ましくは略0.2〜0.6m/s
    であることを特徴とする請求項2記載の流動床焼却炉の
    運転方法。
  5. 【請求項5】 流動媒体を排ガスから分離して回収する
    固気分離器と、その下部に連通するダウンカマーと、該
    ダウンカマーを経た流動媒体が一時的に貯留されるシー
    ルポットと、該シールポットから前記流動媒体を炉内に
    還流する流動媒体還流路とからなる外部循環路を具えた
    流動床焼却炉において、 前記ダウンカマー内で流動媒体と飛灰を分離する飛灰分
    離手段を設け、該飛灰分離手段によりダウンカマー内で
    分離した飛灰を前記固気分離器側に戻すことを特徴とす
    る流動床焼却炉。
  6. 【請求項6】 前記飛灰分離手段が前記ダウンカマーの
    空塔速度であり、該空塔速度を流動媒体及び飛灰の終末
    速度の中間速度とすることで飛灰を前記固気分離器側に
    戻すことを特徴とする請求項5記載の流動床焼却炉。
  7. 【請求項7】 前記飛灰分離手段が、前記ダウンカマー
    の内径と、前記シールポット下方から吹き込む空気量と
    の比であり、該内径と空気量を調整することにより空塔
    速度を流動媒体及び飛灰の終末速度の中間速度とするこ
    とを特徴とする請求項5記載の流動床焼却炉。
  8. 【請求項8】 前記飛灰が、下水汚泥等の汚泥を燃焼し
    て得た飛灰であることを特徴とする請求項5記載の流動
    床焼却炉。
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