JP2001241302A - フリーピストンエンジン駆動リニア発電装置 - Google Patents

フリーピストンエンジン駆動リニア発電装置

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JP2001241302A
JP2001241302A JP2000054585A JP2000054585A JP2001241302A JP 2001241302 A JP2001241302 A JP 2001241302A JP 2000054585 A JP2000054585 A JP 2000054585A JP 2000054585 A JP2000054585 A JP 2000054585A JP 2001241302 A JP2001241302 A JP 2001241302A
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free piston
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Hiroyuki Ishida
裕幸 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱効率の高いロングストローク化を可能にた
フリーピストンエンジンにより駆動されるフリーピスト
ンエンジン駆動リニア発電装置を提供する。 【解決手段】 同一直線上に対向して配置し行程をずら
して運転される左右一対の4ストロークサイクルフリー
ピストンエンジン10L,10Rと、該エンジンのピス
トン11L,11R同士を連結して往復移動する磁石部
13を備えたシャフト部12と、磁石部13が磁界制御
部18により可変の磁界内を往復移動して発電機または
電動機として機能するリニア発電・電動機14と、リニ
ア発電・電動機14に接続された電源19とを具備して
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フリーピストンエ
ンジンとリニア発電機とを組み合わせて発電を行うフリ
ーピストンエンジン駆動リニア発電装置に係り、特に、
フリーピストンエンジンがディーゼル内燃機関であるも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、クランク、コンロッド及び変
動荷重軸受(ピストンピン軸受)などが不要で小型化に
有利な内燃機関として、フリーピストンエンジンが知ら
れている。また、2ストロークサイクルのフリーピスト
ンエンジンを駆動源として用い、リニア発電機を駆動し
て発電するフリーピストンエンジン駆動リニア発電装置
(以下、フリーピストンリニア発電装置と呼ぶ)が知ら
れている。このフリーピストンリニア発電装置は、図7
に示すように、対向して配置された左右一対の2ストロ
ークサイクルフリーピストンエンジン1L,1Rが互い
のピストン2L、2Rをシャフト3で連結されており、
該シャフト3の中央部に設けられた磁石部4がリニア発
電機5の磁界内を往復移動することで発電するように構
成されたものである。なお、図中の符号6L,6Rはシ
リンダ、7L,7Rは給気口、8L,8Rは排気弁であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したフ
リーピストンリニア発電装置においては、2ストローク
サイクルフリーピストンエンジン1L,1Rを駆動源と
しているため、左右のエンジンで交互に燃焼が行われて
連続した駆動力を得ることができる。すなわち、2スト
ロークサイクルフリーピストンエンジン1L,1Rで
は、ピストンが一往復することで、新気により排気ガス
を掃気した後圧縮を行う圧縮行程と、燃焼(爆発)後に
新気を給気する膨脹行程とが交互に実施されるため、一
方が圧縮行程にあるときは他方が膨脹行程にある。
【0004】しかしながら、このような2ストロークサ
イクルフリーピストンエンジンは、給気口を設けるため
に、膨脹行程が短くなるという問題がある。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、クランク機構を排除して理想的なディーゼルサイ
クルを追求することを目的としており、特に、熱効率の
高い膨脹行程を長くしたフリーピストンエンジンにより
駆動されるフリーピストンエンジン駆動リニア発電装置
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
フリーピストンエンジン駆動リニア発電装置は、同一直
線上に対向して配置し行程をずらして運転される左右一
対の4ストロークサイクルフリーピストンエンジンと、
該エンジンのフリーピストン同士を連結して往復移動す
る磁石部を備えたシャフト部と、前記磁石部が制御手段
により可変の磁界内を往復移動して発電機または電動機
として機能するリニア発電・電動機と、前記リニア発電
・電動機に接続された電源とを具備して構成したことを
特徴とするものである。
【0007】このようなフリーピストンエンジン駆動リ
ニア発電装置によれば、4ストロークサイクルフリーピ
ストンエンジンを採用したことで、熱効率の高いロング
ストローク化が可能となる。また、リニア発電・電動機
を採用したことで、フリーピストンエンジンから駆動力
が得られるときは発電機を駆動して発電し、駆動力が発
生しない時には電動機によりピストンを移動させるの
で、装置を連続運転することが可能になる。このような
フリーピストンエンジン駆動リニア発電装置において、
前記左右一対の4ストロークサイクルフリーピストンエ
ンジンは、一方が膨脹行程にあるとき他方が圧縮行程ま
たは排気行程のいずれかにある。また、このようなフリ
ーピストンエンジン駆動リニア発電装置において、前記
制御手段は、前記4ストロークサイクルフリーピストン
エンジンの一方が膨脹行程にあるとき前記リニア発電・
電動機の磁界を発電機側に切り換えると共に、前記4ス
トロークサイクルフリーピストンエンジンが左右共に膨
脹行程以外の行程にあるとき前記リニア発電・電動機の
磁界を電動機側に切り換えることが好ましく、これによ
り、フリーピストンエンジンのスムーズな連続運転及び
リニア発電・電動機による発電が可能となる。
【0008】そして、上記のフリーピストンエンジン駆
動リニア発電装置においては、前記4ストロークサイク
ルフリーピストンエンジンのシリンダ内圧力を検出し、
該シリンダ内圧力の検出値が燃焼時に一定となるよう前
記リニア発電・電動機の磁界を制御することが好まし
く、これにより、理想的なディーゼルエンジンの定圧サ
イクルを実現できる。
【0009】さらに、上記のフリーピストンエンジン駆
動リニア発電装置は、前記左右一対の4ストロークサイ
クルフリーピストンエンジンをそれぞれが平行になるよ
う上下左右に並べて配置するのが好ましく、これによ
り、フリーピストンエンジンの起振力が完全にバランス
するため、起振力をなくすことができる。従って、この
ようなスクエア8シリンダーの構成を1ユニットとして
設置するのが好ましい。
【0010】請求項6に記載のフリーピストンエンジン
駆動リニア発電装置は、同一直線上に対向して配置しサ
イクルをずらして運転される左右一対の6ストロークサ
イクルフリーピストンエンジンと、該エンジンのピスト
ン同士を連結して往復移動する磁石部を備えたシャフト
部と、前記磁石部が制御手段により可変の磁界内を往復
移動して発電機または電動機として機能するリニア発電
・電動機と、前記リニア発電・電動機に接続された電源
とを具備し、前記6ストロークサイクルフリーピストン
エンジンが、吸入行程、排気行程、吸入行程、圧縮行
程、膨脹行程及び排気行程の順で運転されることを特徴
とするものである。
【0011】このようなフリーピストンエンジン駆動リ
ニア発電装置によれば、6ストロークサイクルフリーピ
ストンエンジンを採用したため排気行程及び吸入行程が
増加し、排気と給気を完全に分離して行うことができ
る。このため、低速給排気によるガス流入損失を低減で
きるようになり、ガス交換効率を向上させるため給排気
ポートを小型化することができ、さらにロングストロー
ク化が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るフリーピスト
ンエンジン駆動リニア発電装置(以下、フリーピストン
リニア発電装置と呼ぶ)の一実施形態を図面に基づいて
説明する。図1(a)に示す第1の実施形態において、
符号の10L,10Rは4ストロークサイクルフリーピ
ストンエンジン、11L,11Rはピストン、12はシ
ャフト、13は磁石部、14はリニア発電・電動機、1
5L,15Rはシリンダ、16L,16Rは給気弁、1
7L,17Rは排気弁、18は磁界制御部、19は電
源、20は制御部である。
【0013】この実施形態では、左右一対の4ストロー
クサイクルフリーピストンエンジン(以下、エンジンと
呼ぶ)10L,10Rが、シリンダ15L,15Rの開
放端面(一方の円筒底面)を互いに対向させて同一直線
上に配置されている。そして、エンジン10L,10R
のピストン11L、11Rをシャフト12で連結し、両
ピストン11L,11Rがそれぞれのシリンダ15L,
15R内を一体的に往復運動するように構成してある。
なお、両シリンダ15L,15Rの閉端面(他方の円筒
底面)には、それぞれ給気弁16L,16R及び排気弁
17L,17Rが設けられている。
【0014】また、シャフト12の中央部には磁石部1
3が設けられ、該磁石部13がリニア発電・電動機14
内に形成される磁界内を往復移動するように構成されて
いる。リニア発電・電動機14は、磁界制御部18及び
電源19を介して制御部20と接続されており、磁界を
制御することで発電機または電動機のいずれかの機能を
発揮するようになっている。このような制御は、回生制
御と呼ばれている。すなわち、リニア発電・電動機14
は、エンジン10L,10Rが膨脹行程にあって出力を
得られるときには発電機として機能し、膨脹行程以外で
出力を得られないときには電源19から電力の供給を受
けてピストン11L,11Rを駆動させる電動機として
機能する。
【0015】続いて、上述したフリーピストンリニア発
電装置の動作を図1(b)に基づいて説明する。エンジ
ン10L,10Rは、いずれも4ストロークサイクルエ
ンジンであるため、ピストン11L,11Rが2往復す
る間に吸入行程、圧縮行程、膨脹行程及び排気行程の順
に進行し、この行程を繰り返して運転が継続される。こ
の時、両エンジン10L,10Rは行程をずらして運転
され、一方が膨脹行程にあるときには他方が圧縮行程ま
たは排気行程のいずれかにある。図示の例では、一方の
エンジン10Lが他方のエンジン10Rから1行程遅れ
て運転されており、一方のエンジン10Lが膨脹行程に
あるとき他方のエンジン10Rが排気行程となる。
【0016】このため、エンジン10L,10Rのいず
れか一方が膨脹行程にあるときは燃料の燃焼(爆発)に
よって出力が得られる。ここで、エンジン10Lが膨脹
行程にあるとすれば、燃焼ガスの膨脹圧力によりピスト
ン11Lがシリンダ15L内をリニア発電・電動機14
側(紙面右側)へ移動し、これと一体のシャフト12、
磁石部13及びピストン11Rも同一直線上を同方向へ
移動する。この時、リニア発電・電動機14の磁界はリ
ニア発電機として機能するように設定されているので、
同磁界内を磁石部13が移動することで発電が行われ
る。なお、1行程遅れて運転されるエンジン10Lが膨
脹行程にあるとき、もう一方のエンジン10Rは排気行
程にあるため、エンジン10Lの出力の一部は、ピスト
ン11Rを押して開状態の排気弁17Rから前行程で発
生した燃焼ガスを排気するためにも使用される。
【0017】続いて、エンジン10Lが膨脹行程から排
気行程に入ると、他方のエンジン10Rでは排気行程か
ら吸入行程に変わる。この運転状態では、いずれのエン
ジンも膨脹行程にないため出力を得ることはできず、従
って、リニア発電・電動機14の磁界を電動機側へ切り
換えて電源19より通電する。このため、リニア発電・
電動機14はリニア電動機として機能し、磁石部13を
有するシャフト12及びその両端にあるピストン11
L,11Rを紙面左側へ移動させる駆動源となる。この
結果、吸入行程のエンジン10Rでは給気弁16Rが開
いて給気され、排気行程のエンジン10Lでは排気弁1
7Lが開いて排気される。
【0018】次に、エンジン10Lが排気行程から吸入
行程に変わると、他方のエンジン10Rは吸入行程から
圧縮行程に変わる。この運転状態でも両エンジン10
L,10Rから出力を得ることができないため、リニア
発電・電動機14をリニア電動機として機能させ、磁石
部13を有するシャフト12及びその両端にあるピスト
ン11L,11Rを紙面右側へ移動させる。この結果、
吸入行程のエンジン10Lでは給気弁16Lが開いて給
気され、圧縮行程のエンジン10Rでは給気弁16R及
び排気弁17R共に閉じて給気が圧縮される。
【0019】最後に、エンジン10Lが吸入行程から圧
縮行程に変わると、他方のエンジン10Rは圧縮行程か
ら膨脹行程に変わり、爆発により燃焼ガスが膨脹してピ
ストン10Rを押す。この時、リニア発電・電動機14
の磁界はリニア発電機として機能するよう切り換えら
れ、同磁界内をシャフト12の磁石部13が紙面左側へ
移動することで発電が行われる。以後、同様の行程を繰
り返すことでフリーピストンリニア発電装置の運転が継
続して行われる。
【0020】このようなフリーピストンリニア発電装置
とすれば、4ストロークサイクルフリーピストンエンジ
ンを採用したことにより、クランク、コンロッド及び変
動荷重軸受などが不要となり、さらに、潤滑油供給系に
ついても小型化できるため、装置全体を小型化できる。
また、4ストロークサイクルのエンジンとしたので、2
ストロークサイクルエンジンのように給排気を制御する
ためにピストンの動きが制約を受けるようなことはな
く、従って、ロングストローク化することで優れた熱効
率が得られるフルストローク膨脹を可能にする。さら
に、2ストロークサイクルに比べて給排気のオーバーラ
ップが少ないため、給気の吹き抜けを低減でき、この点
でも効率の向上に貢献する。
【0021】ところで、上述した4ストロークサイクル
フリーピストンエンジン10L,10Rについては、熱
効率の面から実際のサイクルを図2に示すディーゼルサ
イクルにできるだけ近づけることが望ましい。このため
には、膨脹行程において等圧(定圧)膨脹させる必要が
ある。そこで、図3に示す第2の実施形態では、シリン
ダ15L,15R内の圧力、すなわちシリンダ内圧力P
を検出する圧力センサ21L,21Rを設け、両センサ
21L,21Rの検出値を制御部20に入力する。シリ
ンダ内圧Pの入力を受けた制御部20では、磁界制御部
18に制御信号を出力する。
【0022】この制御信号は、リニア発電機として機能
しているリニア発電・電動機14の磁界の強さを可変制
御するもので、図4に示すように、爆発後の膨脹行程で
シリンダ内圧力Pが一定となる等圧膨脹が実現されるよ
うに磁界を制御するものである。すなわち、磁界の強さ
を適切に調整することで発電負荷(ブレーキ力)を制御
し、これによってピストン11L,11Rの移動速度を
制御して等圧膨脹を実現するのである。このような構成
及び制御を行うことで、熱効率が高い理想のディーゼル
サイクルに近づけることが可能になる。
【0023】続いて、本発明のフリーピストンリニア発
電装置の第3の実施形態を図5に示して説明する。この
実施形態においては、上述した構成のフリーピストンリ
ニア発電装置A,B,C,Dを4セット組み合わせ、左
右一対の4ストロークサイクルフリーピストンエンジン
10L,10Rをそれぞれが平行になるよう上下左右に
並べて配置したものである。これを1ユニットとして構
成し運転することで、スクエア8シリンダーの配置とな
り、各シリンダの起振力をバランスさせることができる
ている。すなわち、スクエア8シリンダーの配置により
各シリンダで発生した起振力が相殺されるため、実質的
には完全バランスさせることにより起振力をゼロにする
ことができる。
【0024】この場合、フリーピストンリニア発電装置
A,B,C,Dは、ピストンの移動方向が対角の位置関
係にあるAとC及びBとDにおいてそれぞれ同方向とな
るように運転するのが好ましい。さらに、図5に示すよ
うに、フリーピストンリニア発電装置A及びCが共に右
側のエンジンで膨脹行程にあるとき、フリーピストンリ
ニア発電装置B及びDが共に左側のエンジンで膨脹行程
にあるというように、4セットが同じ行程となるように
運転するのが好ましい。なお、実際の設置に関しては、
上述した4セットのフリーピストンリニア発電装置A,
B,C,Dを1ユニットとしてその倍数を設置すればよ
く、また、制御部20等については、ユニット毎あるい
は設置ユニットの全体を一括して制御するものとしても
よい。
【0025】最後に、本発明によるフリーピストンリニ
ア発電装置の第4の実施形態を図6に基づいて説明す
る。この実施形態では、フリーピストンエンジン10L
及び10Rを共に6ストロークサイクルで運転するよう
にしてあり、他の構成については上述した各実施形態と
同様である。この場合の6ストロークサイクルとは、吸
入行程、排気行程、吸入行程、圧縮行程、膨脹行程及び
排気行程の順に繰り返す6行程によって構成されるもの
であり、上述した4ストロークサイクルに排気行程及び
吸入行程を追加してそれぞれ2回繰り返しすようになっ
ている。従って、ピストン11L,11Rは3往復して
一回の爆発を行うことになる。
【0026】このような6ストロークサイクルフリーピ
ストンエンジンを採用すると、燃焼ガスを排気する排気
行程と新鮮な給気を吸入する吸入行程とを完全に分離で
きるため、シリンダ15L,15R内ではより新鮮な給
気により燃料を爆発燃焼させることができる。すなわ
ち、4ストロークサイクルエンジンでは給排気行程がそ
れぞれ1回しかないため、排気行程における燃焼ガスの
排気と吸入行程における給気とをオーバーラップさせて
行うが、この時、給気弁及び排気弁が共に開状態になる
ため、2ストロークサイクルほどではないにしても給気
吹き抜けが生じ、シリンダ内を完全に給気するのは困難
である。これに対して、給排気を2回行える6ストロー
クサイクルエンジンでは、排気行程における排気と吸入
行程における給気とを完全に分離して実施することがで
き、従って、給気弁及び排気弁が共に開状態になるオー
バーラップをなくすかあるいは最小限にすることができ
るのである。
【0027】また、シリンダ15L,15R内の排気及
び給気を完全に実施できるため、低速運転時において低
速給排気によるガス流入損失が低減され、ガス交換効率
の向上と給排気ポートの小径化に有効である。そして、
このようなガス交換効率の向上は熱効率の面で優れてい
るロングストローク化を実現する上でより一層有利にな
り、一方、給排気ポートの小径化は給排気動弁系の小型
化を可能にするので、シリンダ15L,15Rの径を細
くして装置全体を小型化することができる。なお、図6
に示した実施形態では、左右のエンジンが1行程ずれた
ものとなっているが、磁界の変更回数が増すものの3行
程ずらすことによっても運転は可能である。
【0028】
【発明の効果】上述した本発明のフリーピストンエンジ
ン駆動リニア発電装置によれば、4ストロークサイクル
エンジンに加えて、磁界制御によりリニア発電器及びリ
ニア電動機の機能が得られるリニア発電・電動機を採用
したので、エンジン出力がある膨脹行程にないときには
リニア電動機によりエンジンを駆動し、エンジン出力が
ある膨脹行程ではリニア発電器を駆動して発電するとい
うように、4ストロークサイクルフリーピストンエンジ
ンによる装置の連続運転が可能になる。また、4ストロ
ークサイクルのエンジンとすることで、フリーピストン
エンジンをロングストローク化して熱効率を高めること
もできる。
【0029】そして、シリンダ内圧力を検出して磁界の
強さを制御するようにしたので、膨脹行程において等圧
膨脹させることができ、熱効率に優れた理想的なディー
ゼルサイクルに近づけた運転が可能になる。また、スク
エア8シリンダーの配置を1ユニットとして構成すれ
ば、起振力を完全バランスさせたフリーピストンエンジ
ン駆動リニア発電装置を提供することができる。
【0030】さらに、6ストロークサイクルエンジンを
採用すれば、熱効率に優れたロングストローク化がより
一層容易になり、しかも、シリンダの小径化により装置
全体を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフリーピストンエンジン駆動リ
ニア発電装置の第1の実施形態を示す図で、(a)は構
成図、(b)は4ストロークサイクルの行程及び発電の
関係を示す説明図である。
【図2】 ディーゼルサイクルを示すp−v線図であ
る。
【図3】 本発明に係るフリーピストンエンジン駆動リ
ニア発電装置の第2の実施形態を示す構成図である。
【図4】 図3に示したフリーピストンエンジン駆動リ
ニア発電装置におけるピストンの行程とシリンダ内圧力
(P)との関係を示す図である。
【図5】 本発明に係るフリーピストンエンジン駆動リ
ニア発電装置の第3の実施形態を示す構成図である。
【図6】 本発明の第4の実施形態として、6ストロー
クサイクルフリーピストンエンジンを採用した場合にお
ける行程及び発電の関係を示す説明図である。
【図7】 従来のフリーピストンエンジン駆動リニア発
電装置を示す構成図である。
【符号の説明】
10L,10R 4ストロークサイクルフリーピスト
ンエンジン 11L,11R ピストン 12 シャフト 13 磁石部 14 リニア発電・電動機 15L,15R シリンダ 16L,16R 給気弁 17L,17R 排気弁 18 磁界制御部(制御手段) 19 電源 20 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 35/02 H02K 35/02 // F02B 71/04 F02B 71/04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一直線上に対向して配置し行程をず
    らして運転される左右一対の4ストロークサイクルフリ
    ーピストンエンジンと、該エンジンのフリーピストン同
    士を連結して往復移動する磁石部を備えたシャフト部
    と、前記磁石部が制御手段により可変の磁界内を往復移
    動して発電機または電動機として機能するリニア発電・
    電動機と、前記リニア発電・電動機に接続された電源と
    を具備して構成したことを特徴とするフリーピストンエ
    ンジン駆動リニア発電装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記4ストロークサ
    イクルフリーピストンエンジンの一方が膨脹行程にある
    とき前記リニア発電・電動機の磁界を発電機側に切り換
    えると共に、前記4ストロークサイクルフリーピストン
    エンジンが左右共に膨脹行程以外の行程にあるとき前記
    リニア発電・電動機の磁界を電動機側に切り換えること
    を特徴とする請求項1記載のフリーピストンエンジン駆
    動リニア発電装置。
  3. 【請求項3】 前記4ストロークサイクルフリーピス
    トンエンジンのシリンダ内圧力を検出し、該シリンダ内
    圧力の検出値が燃焼時に一定となるよう前記リニア発電
    ・電動機の磁界を制御することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のフリーピストンエンジン駆動リニア発電装
    置。
  4. 【請求項4】 前記左右一対の4ストロークサイクル
    フリーピストンエンジンをそれぞれが平行になるよう上
    下左右に並べて配置したことを特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載のフリーピストンエンジン駆動リニ
    ア発電装置。
  5. 【請求項5】 同一直線上に対向して配置しサイクル
    をずらして運転される左右一対の6ストロークサイクル
    フリーピストンエンジンと、該エンジンのピストン同士
    を連結して往復移動する磁石部を備えたシャフト部と、
    前記磁石部が制御手段により可変の磁界内を往復移動し
    て発電機または電動機として機能するリニア発電・電動
    機と、前記リニア発電・電動機に接続された電源とを具
    備し、前記6ストロークサイクルフリーピストンエンジ
    ンが、吸入行程、排気行程、吸入行程、圧縮行程、膨脹
    行程及び排気行程の順で運転されることを特徴とするフ
    リーピストンエンジン駆動リニア発電装置。
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Cited By (15)

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