JP2001239485A - 音楽反応型ロボツト、音声反応型ロボツトおよび通信・放送融合ロボットシステム - Google Patents

音楽反応型ロボツト、音声反応型ロボツトおよび通信・放送融合ロボットシステム

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JP2001239485A JP2000136717A JP2000136717A JP2001239485A JP 2001239485 A JP2001239485 A JP 2001239485A JP 2000136717 A JP2000136717 A JP 2000136717A JP 2000136717 A JP2000136717 A JP 2000136717A JP 2001239485 A JP2001239485 A JP 2001239485A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音楽や音声を音響信号として空間に送出し、
ロボットに該音響信号に応じた動作や音声出力を行わせ
る技術に関し、テレビ受像機からの音声出力によって、
ロボットを動作させたり、音声を発声させたりすること
の可能なロボットの実現を目的とする。 【構成】 楽音信号と、ロボット制御信号とを、電気的
に合成して、直接またはテレビ放送などを通じて音響信
号として出力する手段を設け、ロボット側で該手段から
出力された音響信号を受信して該音響信号(合成電気信
号)からロボット制御信号を抽出し、抽出されたロボッ
ト制御信号を解読して機械動作信号、あるいは音声出力
信号に変換してロボットを制御するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、発信側において、音楽
や音声を音響信号として空間に送出し、受信側におい
て、該音響信号に埋め込まれているロボット動作信号を
抽出し、これによってロボットの動作を制御する技術お
よびその応用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音楽に合わせて踊るロボット玩具は、従
来から存在する。例えば、通常ダンシングフラワーと呼
ばれる玩具は、見かけ上音楽に合わせて踊っているかの
ごとく見える。すなわち、音楽に対応して造花や人形が
体を揺り動かす。
【0003】これは、音楽などを、造花や人形に内蔵さ
れたマイクロフォンで受けて電気信号に変換し、その振
幅に対応してダンシングフラワー内のアクチュエータを
駆動することにより造花や人形を運動させる構造に依っ
ている。そのため、このようなものは、音楽のメロディ
ーやリズムなどには関係なく、体を揺り動かすだけであ
り、ワンパターンの動作を単調に繰り返すだけであっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ロボットの踊りという
パフォーマンスを芸術的な領域まで高めるには、音楽の
メロディーとリズムに代表される曲調に合わせ、きめ細
かい体の動作、すなわち振りを指定する必要がある。
【0005】従来このような要求に対しては、舞踊音楽
とは別に、振りの情報を電波や有線等を用いてロボット
に伝達する必要があった。従って、情報のチャンネルが
2つ必要になり、その分だけ装置全体の構成が複雑化す
るという課題があった。このことは、音楽だけでは無
く、人の言葉の意味に応じて、動作したり、音声を発す
るようなロボットを実現する場合にも同様であった。
【0006】本発明は、このような従来の課題に鑑み、
簡潔な構成の伝達手段によって、舞踊音楽や音声と同時
にロボットを制御する情報を送信することが可能で、そ
のため、経済的に実現することが可能な音楽反応型ロボ
ットあるいは音声反応型ロボットを実現することを目的
としている。
【0007】また、音声をロボットに直接伝えるのでは
なく、テレビ放送などを通じて、テレビ受像機からの音
声出力によって伝えることにより、ロボットを動作させ
たり、音声を発声させたりすることの可能なロボットを
実現することを目的とする。そして、このようなロボッ
トにおいて、更に、テレビ放送などの視聴者がロボット
を通じて自己の意思を放送局側にフィードバックするこ
とのできるシステムの実現を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
課題は前記特許請求の範囲に記載した手段によって実現
される。すなわち、請求項1の発明は、楽音信号(1)
と、ロボット動作信号(2)とを、電気的に合成する信
号合成手段と、該信号合成手段により生成された合成電
気信号を外界に音響信号として出力する手段とを備えた
発信装置と、
【0009】該発信装置から出力された音響信号を受信
して合成電気信号に変換する変換手段と、該変換手段に
より得られた合成電気信号から信号(2)を抽出する信
号抽出手段とを備えた受信装置と、該信号抽出手段で抽
出された信号2を解読して機械動作信号に変換する制御
装置を有し、該機械動作信号に従って動作する音楽反応
型ロボットである。
【0010】請求項2の発明は、前記請求項1記載の音
楽反応型ロボットにおいて、発信装置の合成電気信号を
外界に音響信号として出力する手段はスピーカーであ
り、受信装置の音響信号を電気信号に変換する手段はマ
イクロフォンであるように構成したものである。
【0011】請求項3の発明は、前記請求項1又は請求
項2に記載の音楽反応型ロボットにおいて、楽音信号
(1)と、ロボット動作信号(2)とを、電気的に合成
する手段として、データ・ハイディング技術を用いるよ
うに構成したものである。
【0012】請求項4の発明は、前記請求項1〜請求項
3のいずれか1項に記載の音楽反応型ロボットにおい
て、ロボット動作信号(2)は楽音信号(1)のテンポ
に同期した舞踊動作信号であるように構成したものであ
る。
【0013】請求項5の発明は、前記請求項4記載の音
楽反応型ロボットにおいて、舞踊動作信号は舞踊動作パ
ターンを表現するコード信号であるように構成したもの
である。
【0014】請求項6の発明は、前記請求項4又は請求
項5に記載の音楽反応型ロボットにおいて、ロボット動
作信号(2)は楽音信号(1)のテンポに同期した舞踊
動作信号であり、発信側において、ロボット動作信号
(2)を楽音信号(1)より先行させて送出するように
構成したものである。
【0015】請求項7の発明は、前記請求項1〜請求項
6のいずれか1項に記載の音楽反応型ロボットにおい
て、楽音信号(1)は、MIDI信号であり、ロボット
動作信号(2)は該楽音信号(1)に付随するMIDI
イベント信号であるように構成したものである。
【0016】請求項8の発明は、送信側に、送信音源
(1a)と該送信音源とは別の2値信号(2)とを電気
的に合成して合成電気信号を生成し、無線通信用搬送波
を該合成電気信号によって変調した無線信号を送信する
手段を設けると共に、受信側に、該無線信号を受信して
検波することにより前記合成電気信号を復調して、これ
をスピーカから音響信号として出力する手段と、出力さ
れた該音響信号をマイクロホンによって集音して、これ
により得られた合成電気信号から前記2値信号(2)を
順次抽出して、2値信号列とする手段と、該2値信号列
の内容に従って、ロボットを制御する手段とを設けた音
声反応型ロボットである。
【0017】請求項9の発明は、請求項8記載の音声反
応型ロボットにおいて、送信側が、テレビまたはラジオ
の放送局であり、送信音源(1a)は、放送内容、もし
くはコマーシャル内容であり、2値信号(2)は、該2
値信号列によって示されるコマンド情報であって、受信
側はテレビ放送、またはラジオ放送を通じて音響信号を
受信して合成音信号を出力し、該合成音信号をマイクロ
ホンによって集音して、これにより得られた合成電気信
号から前記2値信号(2)を順次抽出して、2値信号列
と成し、該2値信号列で示されるコマンドの内容に従っ
て、ロボットを制御するように構成したものである。
【0018】請求項10の発明は、請求項9に記載の音
声反応型ロボットにおいて、コマンドは、ロボットの運
動を制御するためのコマンドであって、ロボットが該コ
マンドの指示に従って、予め定められた運動動作をする
ように構成したものである。請求項11の発明は、請求
項9に記載の音声反応型ロボットにおいて、コマンド
は、ロボット音声出力を制御するためのコマンドであっ
て、ロボットが該コマンドの指示に従って、予め定めら
れた内容の音声を合成して出力するように構成したんも
のである。
【0019】請求項12の発明は、請求項9に記載の音
声反応型ロボットにおいて、ロボットの運動を制御する
ためのコマンドと、ロボットの音声出力を制御するため
のコマンドとを同時にシリアルにロボットに伝え、ロボ
ットがこれを分離して、当該コマンドの指示に従って、
予め定められた運動動作をすると共に、予め定められた
内容の音声を合成して出力するように構成したものであ
る。
【0020】請求項13の発明は、請求項9〜請求項1
2のいずれか1項に記載の音声反応型ロボットにおい
て、コマンドは簡潔な記号で示され、ロボットが、自装
置内に保持する記号対ロボットの運動動作、あるいは記
号対ロボットの発声内容を記したテーブルをサーチして
動作内容を決定するように構成したものである。
【0021】請求項14の発明は、送信側に、放送音源
(1a)と該放送音源とは別の2値信号(2)とを電気
的に合成して合成電気信号を生成し、無線通信用搬送波
を該合成電気信号によって変調した無線信号を送信する
手段と、ネットワークを通じて受信側からの情報を受信
し、これを出力する送信側通信制御装置と、該送信側通
信制御装置の出力を受けて、受信側からの情報の少なく
とも一部を集計する集計装置と、該集計装置の出力を表
示する表示装置とを設けると共に、
【0022】受信側に、該無線信号を受信して検波する
ことにより前記合成電気信号を復調して、これをスピー
カから音響信号として出力する手段と、出力された該音
響信号をマイクロホンによって集音して、これにより得
られた合成電気信号から前記2値信号(2)を順次抽出
して、2値信号列とする手段と、該2値信号列の内容に
従って、ロボットを制御する手段と、スイッチなどを用
いた信号の入力手段と、該信号と、前記合成電気信号か
ら抽出した2値信号列とを対応付けた信号を生成して出
力する制御装置と、該制御装置の出力をネットワークに
送出する受信側通信制御装置とを設けた通信・放送融合
ロボットシステムである。
【0023】上述のように、本発明においては、踊り用
の楽音とその振りの情報を例えば、データハイディング
技術(日経エレクトロニクス,No.683(1997),pp.99-162
参照)を用いて一元化し、合成音として、これをスピー
カーから流して、受信側ではマイクでその音を受け取
り、振りの情報を抽出して、ロボット動作を制御させる
ものである。
【0024】本発明は、また、楽音だけでは無くその他
の音声、例えば人の声に2値信号を合成して合成電気信
号を生成し、これをスピーカーから流して、受信側では
マイクでその音を受け取り、振りの情報を抽出して、ロ
ボット動作を制御することもできる。
【0025】そして、上記合成電気信号で、無線周波数
の搬送波を変調してこれをアンテナから例えばテレビ電
波として送出し、受信側では、これをテレビ受像機で、
受信し、検波して合成電気信号を再生してスピーカーか
ら流し、マイクでその音を受け取り、2値信号を抽出し
て解読し、その内容に応じてロボット動作を制御するこ
ともできる。
【0026】更に、ロボットに、例えばタッチセンサや
マイクロスイッチなどの簡単な入力手段を備え、テレビ
受像機から放送される音声に応じて、視聴者がこの入力
手段を用いて意思表示を行い、これが、放送局側で埋め
込んだ2値信号と対応付けられて放送局側にフィードバ
ックされ、放送局側でこれを集計して表示するようにし
ている。
【0027】この系によれば、放送内容に対する視聴者
の反応をリアルタイムで知ることができる。前記放送局
側で埋め込む2値信号としては、放送局や番組の識別の
ためのID、視聴者の入力が放送内容のどの部分に対応
するものであるかを識別するための情報などがある。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の第1
の例を示す図であって、(a)は送信側、(b)は受信
側を示している。この実施の形態の例は請求項1の発明
に対応している。同図(a)において、数字符号1は楽
音信号、2は舞踊動作信号、3は合成音電気信号を表し
ている。
【0029】また、4は合成装置、5は増幅器(図では
AMPと記載している)、6はスピーカー、7は合成
音、8は人間を表している。同図(b)において、数字
符号9はマイクロホン、10は抽出装置、11はロボッ
ト制御部、12はアクチュエータ指令信号、13は人型
ロボット、14はロボットの動作機構部を表しており、
その他の数字符号は(a)の場合と同様である。
【0030】図1(b)に示す受信側の構成図では、各
部を人型ロボット13と分離して描いているが、これら
受信側の各構成部は人型ロボット13の体内に内蔵させ
たり、又は、人型ロボット13が乗る台(図示せず)の
中に収容したりすることができることは言うまでもな
い。
【0031】次に図1における信号の大まかな流れを説
明する。まず、送信側では、楽音信号1と、伝達すべき
該楽音信号1とは別の舞踊動作信号2とを、例えばデー
タハイディング技術を用いることにより、舞踊動作信号
2の聴覚的存在を人間には知覚し得ない状態で電気的に
合成し、増幅器5を通してスピーカー6から合成音とし
て空中に放射する。
【0032】この合成音を近傍の人間8は自分の耳で聴
く。一方受信側では、放射された音をマイクロホン9で
収音し、増幅器5を通して合成音電気信号3に変換す
る。この合成音電気信号3から舞踊動作信号2が抽出さ
れる。
【0033】次にその舞踊動作信号2は、ロボット制御
部に入力されてロボット内各アクチュエータ指令信号
(または指令値)が生成され、その指令値に従って人型
ロボットは動作を行う。その様子を周りの人間が目で見
て、耳で舞踊音楽を聞くことにより、ロボットの舞踊パ
フォーマンスを楽しむことができるのである。
【0034】次に、楽音(音楽)と振りを対応させる方
法について説明する。すなわち、これは、楽音1と舞踊
動作信号2の時系列的な対応関係を定義することであ
る。ここでは一例として、図2における楽譜で表現され
る楽音を用いて、図1の人型ロボットを、図3の4つの
舞踊動作パタンの組み合わせて舞踊させる場合について
説明する。
【0035】この曲のリズムは4ビートであるので、1
小節当たり4つの舞踊動作を定義する場合を考えるもの
とする。第i小節の第j拍に対応する舞踊動作コードを
ijと表現すれば、この曲の舞踊動作コードの流れ、す
なわちコードシーケンスは第1小節より順に、C1112
131421222324……のように表現される。
【0036】次にロボットの舞踊動作の姿勢、すなわち
舞踊動作パターンの例として、図3のような4つの姿勢
A,B,C,Dを考える。すなわち、Aは両腕を上げた
姿勢、Bは両腕を下げた姿勢、Cは右手をあげて左手を
下げた姿勢、Dは左手をあげて右手を下げた姿勢であ
る。
【0037】以下では説明の簡略化のため、一例とし
て、第2小節での動作について説明する。例えば、D,
C,B,Aの順に踊らせたい場合には、“数1”のよう
に設定すれば良い。
【0038】
【数1】
【0039】楽音1とこれらの舞踊動作コードは、合成
装置で合成されるが、このとき、先に、本願発明者によ
って提案され、本願出願人によって出願された特願平1
1−329914号の技術を用いれば、容易に合成音電
気信号を生成することができる。
【0040】受信側では、上記“数1”と同一の舞踊動
作コードが抽出され、ロボットコントローラはこのコー
ドを順に受け取り、人型ロボットにこのコードに対応し
たアクチュエータ指令値を送る。なお、曲のテンポが相
対的に速い場合、ロボット制御動作の遅れや伝送時間の
遅れにより、振りが音楽に遅れて見えてしまう場合も考
えられる。
【0041】このような場合は、舞踊動作コードシーケ
ンス全体を、音楽のテンポよりも早めに対応させた複合
音を合成すれば良い。こうすることにより受信側では、
音楽が流れているある時刻において、その時刻に対応す
ベき本来の動作パターンコードが、既にロボット制御部
に伝達されているので、時間遅れの問題を生ずることな
く、音楽に完全に同期したロボット舞踊動作が実現され
る。
【0042】図4は本発明の実施の形態の合成装置の構
成の例を示す図であって、数字符号1は楽音信号(この
場合は音楽)、2は舞踊動作信号(ここでは舞踊動作コ
ード)、3は合成音、15は音楽動作編集部、16はコ
ード埋め込み処理部を表している。
【0043】同図において、音楽1と舞踊動作コード2
は、音楽動作編集部15において編集され、コード埋め
込み処理部16で合成されて合成音電気信号3として出
力される。以下、この合成装置の動作について4/4拍
子の場合を例にとって説明する。
【0044】Nを総小節数、また記号「;」、
「{ }」は時系列を表すものとすると、楽音信号波形
は“数2”のように表せる。
【0045】
【数2】
【0046】また、舞踊動作信号のベクトルは“数3”
のように表せる。
【0047】
【数3】
【0048】更に、合成された楽音信号波形は“数4”
のように表せる。
【0049】
【数4】
【0050】PijへのCijの合成信号波形を“数5”の
ように表記すると、
【0051】
【数5】
【0052】前記“数4”中の「mhyper(i)(t)」は
“数6”のように表せる。
【0053】
【数6】
【0054】上記“数5”の生成方法は、図4のコード
埋め込み処理部16によって実現される。そしてこの生
成方法は、先にも述べた特願平11−329914号に
も詳細に述べられている。
【0055】“数2”で示した楽音信号波形M
org (t)と“数3”で示した舞踊動作信号ベクトルと
から“数4”で示した合成された楽音信号波形Mhyper
(t)を求める処理を「処理1」とすると、その論理は
図5に示す流れ図のようになる。同図中の(S−1)〜
(S−9)の表示は、処理のステップを表すもので、下
記説明中の同じ表示と対応している。
【0056】同図において、先ず、iを初期値1に設定
する(S−1)。次にjを初期値1に設定する(S−
2)。Pij(t)へのCijの合成信号波形を生成する
(S−3)。jが4を越えたか否かを調べる(S−
4)。若しjが4より小さければjに“1”を加算して
(S−3)の処理に戻る(S−5)。
【0057】次に、iがNを越えたか否かを調べる(S
−6)。若しiがNより小さければiに“1”を加算し
て(S−2)の処理に戻る(S−7)。そしてMhyper
(t)を出力して(S−8)処理を終了する。または、
(S−9)に示すように、1小節ごとにmhyper(i)(t)
を出力することも可能であり、そうすることにより、埋
め込みと送出を実時間で行える。
【0058】図6は本発明の受信側の構成の例を示す図
であって、抽出装置、ロボット制御部、ロボットの機械
動作部の一部を含む構成を示している。同図において、
数字符号2は舞踊動作信号(この場合は舞踊動作コー
ド)、3は合成音電気信号、5は増幅器(図では略号に
てAMPと表示)、7は合成音、9はマイクロホン、1
0は抽出装置、19は舞踊動作コード/関節角度変換部
を表している。
【0059】また、20は音楽テンポ取得部、21は音
楽テンポ信号、22−1はθ1 目標値信号、22−2は
θ2 目標値信号、23−1はモータ1の回転角サーボ機
構、23−2はモータ2の回転角サーボ機構、24−1
はモータ1、24−2はモータ2、25−1、25−2
はモータ駆動電流、13は人型ロボット、14はロボッ
ト動作機構部、26−1は人型ロボット13の右腕角度
(θ1 )、26−2は人型ロボット13の左腕角度(θ
2 )を表している。
【0060】同図において、送信側からの合成音は、マ
イクロホン9で集音され、増幅器5で増幅されて、その
出力である合成音電気信号3が抽出装置10に入力され
る。また、該合成音電気信号3は音楽テンポ取得部21
にも入力される。抽出装置10は、合成音電気信号3か
ら舞踊動作コード2を抽出して出力する。
【0061】音楽テンポ取得部20は合成音電気信号3
から音楽テンポ信号21を生成して出力する。舞踊動作
コード/関節角度変換部19は、舞踊動作コード2から
θ1目標値信号22−1、θ2 目標値信号22−2を生
成して、音楽テンポ信号21に同期して出力する。
【0062】上記θ1 は同図中に示した人型ロボット1
3の右腕角度26−1であり、θ2は同図中に示した人
型ロボット13の左腕角度26−2である。モータ1の
回転角サーボ機構23−1は、上記θ1 の目標値信号2
2−1を受けてモータ1(24−1)の回転角を制御す
る。モータ2の回転角サーボ機構23−2は、上記θ 2
の目標値信号22−2を受けてモータ2(24−2)の
回転角を制御する。
【0063】前記ロボット動作機構部14は、主として
上述のモータ1の回転角サーボ機構23−1、モータ2
の回転角サーボ機構23−2、モータ1(24−1)、
モータ2(24−2)によって構成される機械的動作部
である。
【0064】以上説明した実施の形態の例では、送信側
でスピーカーにより送出した合成音を受信側でマイクロ
ホンで受けて、その合成音電気信号から人型ロボットの
動作信号を抽出する例について述べているが、送信側か
ら有線伝送路を用いて受信側に合成音電気信号を転送
し、受信側で該合成音電気信号から人型ロボットの動作
信号を抽出するするようにしても目的を達成できるもの
であることは言うまでもない。
【0065】図7は本発明の実施の形態の第2の例を説
明する図である。この例は合成音をテレビ放送を通じて
伝送する例である。同図において、数字符号30はテレ
ビ受像機、31はテレビの画面、32はテレビの画面上
のタレントの顔、33はテレビ受像機から出力される音
声、35はロボット、36はロボットから出力される音
声、37はロボットの動作を表している。
【0066】図8は、図7に示したロボットの機能ブロ
ック図であって、数字符号41はマイクロホン、42は
情報抽出装置、43は運動制御装置、44はロボット動
作コマンド対応表、45は駆動機構、46は音声制御装
置、47はロボットセリフコマンド対応表、48はスピ
ーカーを表している。図7、図8は請求項9の発明に対
応する。
【0067】以下、これらの図に基づいて、本発明の実
施の形態の第2の例について説明する。この場合のテレ
ビ受像機から出力される音声33は、テレビに登場する
タレントの声であり、「元気ですか」という自然言語で
ある。このテレビ受像機から出力される音声33は、実
は合成音電気信号であり、この「元気ですか」という自
然言語には、元々のタレントの声(情報1)にロボット
の制御信号(情報2)が埋め込まれている。
【0068】そして、テレビ受像機から出力される音声
33のタレントの言葉にあたかも応えるような言葉と動
作の情報を情報2として、情報1に埋め込み、ロボット
に伝えるのである。この例では、情報2は「元気だよ」
という言葉情報と「右手を振る」という動作情報とす
る。
【0069】ロボットには、予め表1に示すような「コ
マンドと動作の対応表」と、表2に示すような「コマン
ドとセリフの対応表」、が準備されている。すなわち、
表1は、コマンドを示す記号“A”または“B”によっ
てロボットがどのような動作をするかを示す対応表であ
る。表2は、コマンドを示す記号“0”または“1”に
よってロボットがどのような発声をするかを示す対応表
である。これらの対応表は実際にはロボット内にテーブ
ルとして記憶されている。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】上の例の場合のようにロボットに「元気だ
よ」という発声と「右手を振る」という動作を行わせる
場合には、放送局側で、タレントの「元気ですか」とい
う声の中に、情報2を“A”“0”として埋め込んで放
送する。受信側では、テレビ受像機30でこれを受信
し、タレントの「元気ですか」という音声を出力する。
【0073】ロボット35は、この音声出力をマイクロ
フォン41で受けてこれを合成音電気信号として出力す
る。情報抽出装置42では、この合成音電気信号に埋め
込まれている2値信号を抽出し、運動制御装置43と音
声制御装置46に渡す。運動制御装置43では該2値信
号から“A”または“B”が検出されたら、これに基づ
いてロボット動作コマンド対応表44をサーチして動作
の内容(この場合の動作は「右手を振る」)を知り、当
該動作に対応する信号を駆動機構45に渡す。駆動機構
45はこれに基づいてロボットの「右手を振る」動作を
行う。
【0074】音声制御装置46では該2値信号から
“0”または“1”が検出されたら、これに基づいてロ
ボットセリフコマンド対応表47をサーチして発声する
音声の内容を知り、該当する音声を合成してスピーカー
から音声信号として出力する。別の例として、ロボット
に「元気だよ」と共に左手を振らせたい場合には、情報
2を“B”“0”とすれば良い。
【0075】上記記述では、表2が予めロボットに登録
されていることとして説明しているが、これとは別に、
このような表を用いずに、セリフテキストを直接情報2
として埋め込む方法も有り得る。上の例では、情報2と
して“A”“GENKIDAYO”とすれば良い。この
場合、ロボットは“GENKIDAYO”を抽出した
後、音声合成により「元気だよ」と発音させる。
【0076】図9は本発明の実施の形態の第3の例を説
明する図である。同図において、数字符号30〜32,
35,37は図7と同様であり、34はテレビ受像機か
ら出力される音声、38はロボットから出力される音声
39a,39bはタッチセンサを表している。図10
は、図9に示したロボットの機能ブロック図であって、
数字符号41〜48は図8と同様であり、49は入力装
置、50は制御装置、51は通信制御装置を表してい
る。
【0077】図11は通信・放送融合システムを実現す
るための、放送とネットワークの関係を示すブロック図
であって、数字符号52はロボット、53はネットワー
ク、54は通信制御装置、55は集計装置、56は表示
装置、57は出演者、58は放送設備、59はテレビ受
像機を表している。
【0078】以下これらの図を参照して本発明の実施の
形態の第3の例について説明する。この例において、情
報1は、TVに登場するタレントの声であり、「この意
見に賛成の人、右手を押して、反対の人、左手を押し
て」という自然言語である。このタレントの言葉にあた
かも応えるような言葉と動作の情報を情報2として、情
報1に埋め込んで、ロボットに伝えるのである。この例
では、情報2は「どっち」という言葉情報と両手を振る
動作情報とする。
【0079】ロボットには、予め表3、表4のデータが
準備されている。表3は、ロボット動作コマンドとその
記号の対応表である。表4は、ロボットセリフコマンド
とその記号の対応表である。この例のように、ロボット
に「どっち」という言葉を発声させ、両手を振る動作を
行わせるには、情報2を「A」「0」とすれば良い。こ
れらの対応表は実際にはロボット内にテーブルとして記
憶されていることは先に述べたとおりである。
【0080】
【表3】
【0081】
【表4】
【0082】別の例として、ロボットに「こんにちは」
と発声させると共に挨拶をさせたい場合には、情報2を
「B」「1」とすれば良い。上の例では、表4が予めロ
ボットに登録されている場合であるが、これとは別に、
このような表を用いずに、セリフテキストを直接情報2
として埋め込む方法も有り得る。、上の例では、情報2
として「A」『DOCCHI]とすれば良い。
【0083】この場合、ロボットは[DOCCHI」を
抽出した後、音声合成により「どっち」と発音させるよ
うにすれば良い。その後、ロボットは、両手に設けられ
たタッチセンサ39a,39b(機能ブロック図では入
力装置49)の入力を受け付けるようになる。視聴者
は、番組の内容に併せて、ロボットの右手、もしくは左
手のタッチセンサ39aあるいは39bを押す。
【0084】その入力は、制御装置50によって、情報
抽出装置42の出力の一部の情報と対応付けが成されて
通信制御装置51を経て、ネットワーク53に送出され
る。前記情報抽出装置42の出力の一部の情報とは、ネ
ットワークのアドレス(電話番号など)および放送局
や、番組あるいは、該当する出演者の言葉などを識別す
ることのできる情報である。すなわち、視聴者の入力が
放送のどの部分に対して行われたかを判断するための情
報である。
【0085】このようにして、多くの視聴者から入力さ
れてネットワーク53に送出された情報は、集計装置5
5にて集計され、表示装置56にその結果が表示され
る。テレビ番組の出演者57や、テレビ番組の担当者な
どは、表示装置56に提示された数値を見て、視聴者と
のコミュニケーションを図ることができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
信号を伝送する手段として可聴音信号を用いるので発信
手段はスピーカーを用いれば良く、また、受信側はマイ
クでこれを受信すれば良いので、無線装置あるいは、赤
外線送受信装置等の音以外のメディアによる通信手段は
不必要であり、装置を簡潔なものとすることができる。
【0087】従って、特別な発信装置が無くてもスピー
カーで音を出すだけで、予めプログラムされた木目細か
い舞踊を行う舞踊ロボットが実現することができる。ま
た、一度複合音を合成し録音すれば、ラジオ、テレビ、
テープレコーダ、CDプレイヤーなど様々な音楽再生装
置が、そのまま送信装置として利用可能である。
【0088】そしてそれらのコンテンツは、放送、イン
ターネット等の公衆網を使って配信が可能であるし、そ
の際、合成音電気信号にMP3等の圧縮技術を適用する
こともできる。CDやMD等のメディアを使って物理的
な流通も容易である。
【0089】また、請求項9〜13の発明によれば、視
聴者はTVのタレントの言葉に対し、ロボットが本当に
反応しているように感じ取ることができる。一方、この
ようなロボットを必要としない視聴者は通常の放送とし
て視聴することが可能であり、2値信号が埋め込まれて
いることがその視聴を阻害することはない。
【0090】更に、請求項14の発明によれば、テレビ
局あるいは出演者が放送に対する視聴者の反応を知るこ
とが可能となり、親しみやすい双方向番組の実現が可能
となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1の例を示す図であ
る。
【図2】楽音信号と舞踊動作コードと楽譜の時系列的な
関係の例を示す図である。
【図3】ロボットの舞踊動作の姿勢とそれに対応する舞
踊動作コードを示す図である。
【図4】本発明の合成装置の構成の例を示す図である。
【図5】本発明の合成装置の処理の例を示す流れ図であ
る。
【図6】本発明の受信側の構成の例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態の第2の例を説明する図で
ある。
【図8】ロボットの機能ブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態の第3の例を説明する図で
ある。
【図10】ロボットの機能ブロック図である。
【図11】通信・放送融合システムを実現するための、
放送とネットワークの関係を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 楽音信号 2 舞踊動作信号 3 合成音電気信号 4 合成装置 5 増幅器 6 スピーカー 7 合成音 8 人間 9 マイクロホン 10 抽出装置 11 ロボット制御部 12 アクチュエータ指令信号 13 人型ロボット 14 ロボット動作機構部 15 音楽動作編集部 16 コード埋め込み処理部 19 舞踊動作コード/関節角度変換部 20 音楽テンポ取得部 21 音楽テンポ信号 22−1 θ1 目標値信号 22−2 θ2 目標値信号 23−1 モータ1の回転角サーボ機構 23−2 モータ2の回転角サーボ機構 24−1 モータ1 24−2 モータ2 25−1 モータ1駆動電流 25−2 モータ2駆動電流 26−1 人型ロボット13の右腕角度(θ1 ) 26−2 人型ロボット13の左腕角度(θ2 ) 30 テレビ受像機 31 テレビの画面 32 テレビの画面上のタレントの顔 33,34 テレビ受像機から出力される音声 35 ロボット 36,38 ロボットから出力される音声 37 ロボットの動作 39a,39b タッチセンサー 41 マイクロホン 42 情報抽出装置 43 運動制御装置 44 ロボット動作コマンド対応表 45 駆動機構 46 音声制御装置 47 ロボットセリフコマンド対応表 48 スピーカー 49 入力装置 50 制御装置 51 通信制御装置 52 ロボット 53 ネットワーク 54 通信制御装置 55 集計装置 56 表示装置 57 出演者 58 放送設備 59 テレビ受像機
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10H 1/00 G10H 1/00 B Z G10L 15/10 A63H 13/04 B 15/00 G10L 3/00 531N // A63H 13/04 551H (72)発明者 町野 保 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 北岸 郁雄 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2C150 BA06 BA11 CA01 CA02 DA24 DA26 DA27 DA28 DF02 DF04 DF06 DF31 ED42 ED52 EF16 EF23 EF29 EF36 3F059 AA00 BA02 BB06 BC07 DA09 DD08 DD18 FA03 FB22 FB26 FC02 FC13 FC14 3F060 AA00 BA07 CA14 CA26 GA05 GA13 GB06 GB21 GD12 GD13 5D015 AA06 KK01 5D378 KK01 QQ01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音信号(1)と、ロボット動作信号
    (2)とを、電気的に合成する信号合成手段と、 該信号合成手段により生成された合成電気信号を外界に
    音響信号として出力する手段とを備えた発信装置と、 該発信装置から出力された音響信号を受信して合成電気
    信号に変換する変換手段と、 該変換手段により得られた合成電気信号から信号(2)
    を抽出する信号抽出手段とを備えた受信装置と、 該信号抽出手段で抽出された信号2を解読して機械動作
    信号に変換する制御装置を有し、該機械動作信号に従っ
    て動作することを特徴とする音楽反応型ロボット。
  2. 【請求項2】 発信装置の合成電気信号を外界に音響信
    号として出力する手段はスピーカーであり、受信装置の
    音響信号を電気信号に変換する手段はマイクロフォンで
    ある請求項1記載の音楽反応型ロボット。
  3. 【請求項3】 楽音信号(1)と、ロボット動作信号
    (2)とを、電気的に合成する手段として、データ・ハ
    イディング技術を用いる請求項1又は請求項2に記載の
    音楽反応型ロボット。
  4. 【請求項4】 ロボット動作信号(2)は楽音信号
    (1)のテンポに同期した舞踊動作信号である請求項1
    〜請求項3のいずれか1項に記載の音楽反応型ロボッ
    ト。
  5. 【請求項5】舞踊動作信号は舞踊動作パターンを表現す
    るコード信号である請求項4記載の音楽反応型ロボッ
    ト。
  6. 【請求項6】 ロボット動作信号(2)は楽音信号
    (1)のテンポに同期した舞踊動作信号であり、発信側
    において、ロボット動作信号(2)を楽音信号(1)よ
    り先行させて送出する請求項4又は請求項5に記載の音
    楽反応型ロボット。
  7. 【請求項7】 楽音信号(1)は、MIDI信号であ
    り、ロボット動作信号(2)は該楽音信号(1)に付随
    するMIDIイベント信号である請求項1〜請求項6の
    いずれか1項に記載の音楽反応型ロボット。
  8. 【請求項8】 送信側に、 送信音源(1a)と該送信音源とは別の2値信号(2)
    とを電気的に合成して合成電気信号を生成し、無線通信
    用搬送波を該合成電気信号によって変調した無線信号を
    送信する手段を設けると共に、 受信側に、 該無線信号を受信して検波することにより前記合成電気
    信号を復調して、これをスピーカから音響信号として出
    力する手段と、 出力された該音響信号をマイクロホンによって集音し
    て、これにより得られた合成電気信号から前記2値信号
    (2)を順次抽出して、2値信号列とする手段と、 該2値信号列の内容に従って、ロボットを制御する手段
    とを設けたことを特徴とする音声反応型ロボット。
  9. 【請求項9】 送信側が、テレビまたはラジオの放送局
    であり、 送信音源(1a)は、放送内容、もしくはコマーシャル
    内容であり、 2値信号(2)は、該2値信号列によって示されるコマ
    ンド情報であって、 受信側はテレビ放送、またはラジオ放送を通じて音響信
    号を受信して合成音信号を出力し、 該合成音信号をマイクロホンによって集音して、これに
    より得られた合成電気信号から前記2値信号(2)を順
    次抽出して、 2値信号列と成し、該2値信号列で示されるコマンドの
    内容に従って、ロボットを制御する請求項8記載の音声
    反応型ロボット。
  10. 【請求項10】 コマンドは、ロボットの運動を制御す
    るためのコマンドであって、ロボットが該コマンドの指
    示に従って、予め定められた運動動作をするように構成
    した請求項9に記載の音声反応型ロボット。
  11. 【請求項11】 コマンドは、ロボットの音声出力を制
    御するためのコマンドであって、ロボットが該コマンド
    の指示に従って、予め定められた内容の音声を合成して
    出力するように構成した請求項9に記載の音声反応型ロ
    ボット。
  12. 【請求項12】 ロボットの運動を制御するためのコマ
    ンドと、ロボットの音声出力を制御するためのコマンド
    とを同時にシリアルにロボットに伝え、ロボットがこれ
    を分離して、当該コマンドの指示に従って、予め定めら
    れた運動動作をすると共に、予め定められた内容の音声
    を合成して出力する請求項9に記載の音声反応型ロボッ
    ト。
  13. 【請求項13】 コマンドは簡潔な記号で示され、ロボ
    ットが、自装置内に保持する記号対ロボットの運動動
    作、あるいは記号対ロボットの発声内容を記したテーブ
    ルをサーチして動作内容を決定する請求項9〜請求項1
    2のいずれか1項に記載の音声反応型ロボット。
  14. 【請求項14】 送信側に、 放送音源(1a)と該放送音源とは別の2値信号(2)
    とを電気的に合成して合成電気信号を生成し、無線通信
    用搬送波を該合成電気信号によって変調した無線信号を
    送信する手段と、 ネットワークを通じて受信側からの情報を受信し、これ
    を出力する送信側通信制御装置と、 該送信側通信制御装置の出力を受けて、受信側からの情
    報の少なくとも一部を集計する集計装置と、 該集計装置の出力を表示する表示装置とを設けると共
    に、 受信側に、 該無線信号を受信して検波することにより前記合成電気
    信号を復調して、これをスピーカから音響信号として出
    力する手段と、 出力された該音響信号をマイクロホンによって集音し
    て、これにより得られた合成電気信号から前記2値信号
    (2)を順次抽出して、2値信号列とする手段と、 該2値信号列の内容に従って、ロボットを制御する手段
    と、 スイッチなどを用いた信号の入力手段と、 該信号と、前記合成電気信号から抽出した2値信号列と
    を対応付けた信号を生成して出力する制御装置と、 該制御装置の出力をネットワークに送出する受信側通信
    制御装置とを設けたことを特徴とする通信・放送融合ロ
    ボットシステム。
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