JP2001239390A - レーザ加工装置及び方法とこれを用いて加工された光学素子 - Google Patents

レーザ加工装置及び方法とこれを用いて加工された光学素子

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JP2001239390A
JP2001239390A JP2000051975A JP2000051975A JP2001239390A JP 2001239390 A JP2001239390 A JP 2001239390A JP 2000051975 A JP2000051975 A JP 2000051975A JP 2000051975 A JP2000051975 A JP 2000051975A JP 2001239390 A JP2001239390 A JP 2001239390A
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Keiu Tokumura
啓雨 徳村
Hiroshi Oowari
寛 大割
Takahisa Jitsuno
孝久 實野
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NIPPON HIKYUMEN LENS KK
Jitsuno Takahisa
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NIPPON HIKYUMEN LENS KK
Jitsuno Takahisa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DVD装置などに使用されるホログラム素子
の回折格子を製作する上で、光ディスクの記憶容量の増
大に対応して加工対象物をサブミクロン以下で容易に微
細加工し得るレーザ加工装置を提供することにある。 【解決手段】 レーザ発振器1により生成された短波長
の紫外線レーザを光ファイバ2に導入してその光ファイ
バ2の先端をAFM4(原子間力顕微鏡)のプローブ3
先端に導出し、前記光ファイバ2の先端を尖鋭化して前
記紫外線レーザの波長以下で微小開口する光透過部11
を形成したことによりその光透過部11の先方に近接場
光を発生させ、この近接場光の領域内に配置された加工
基板7の表面12を前記紫外線レーザの近接場光により
微細加工すると共に、前記表面12での加工寸法をAF
M4のプローブ3で測定して近接場光による加工状態を
モニタリングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ加工装置及び
方法とこれを用いて加工された光学素子に関し、例え
ば、DVD装置においてトラッキングエラー検出に回折
格子を用いたホログラム素子やフレネルレンズなどのバ
イナリオプティクスを含む各種の光学素子を製作するた
めのレーザ加工装置及び方法などに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、DVD装置に使用される光ディス
クの記憶容量が増大する傾向にあり、その光ディスクの
情報の読み書きを実行する光ピックアップの分解能を向
上させている。一方、この光ディスクに対する光ピック
アップのトラッキングエラー検出に回折格子を用いたホ
ログラム素子が使用されているが、光ディスクの記憶容
量の増大に伴い、ホログラム素子における回折格子の凹
凸ピッチを狭くする必要がある。このホログラム素子の
回折格子を製作するためには、リソグラフィ技術を利用
してその表面形状を加工する一般的な手法が採用され、
そのリソグラフィ技術により加工基板の表面に周期的な
凹凸構造を形成するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホログ
ラム素子の回折格子を製作するため、加工基板の表面に
周期的な凹凸構造を形成する一般的な手法として採用さ
れていたリソグラフィ技術による表面加工では、ホログ
ラム素子の回折格子を製作する上で量産性に乏しく、ま
た、短波長の光源を使用しても、例えば200μm以下
のサブミクロン領域での微細加工が困難であるというの
が現状であった。
【0004】そこで、本発明の目的とするところは、D
VD装置などに使用されるホログラム素子の回折格子を
製作する上で、量産性の向上が図れ、光ディスクの記憶
容量の増大に対応して加工対象物をサブミクロン以下の
領域で容易に微細加工し得るレーザ加工装置及び方法な
どを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明方法は、短波長の紫外線レ
ーザを伝送する光伝送路の先端を尖鋭化して前記紫外線
レーザの波長以下で微小開口する光透過部を形成したこ
とによりその光透過部の先方に近接場光を発生させ、こ
の近接場光の領域内に配置された加工対象物の被加工面
を前記紫外線レーザの近接場光により微細加工すること
を特徴とし(請求項1)、本発明装置は、短波長の紫外線
レーザを生成するレーザ発振器と、そのレーザ発振器か
ら出力された短波長の紫外線レーザを伝送し、その紫外
線レーザの波長以下で微小開口する光透過部を先端の尖
鋭化により形成した光伝送路とを備え、前記光伝送路先
端の光透過部の先方に近接場光を発生させ、この近接場
光の領域内に配置された加工対象物の被加工面を前記紫
外線レーザの近接場光により微細加工することを特徴と
する(請求項4)。
【0006】本発明では、短波長の紫外線レーザを透過
させた光伝送路の先端を尖鋭化して前記紫外線レーザの
波長以下で微小開口する光透過部を形成したことにより
その光透過部の先方に近接場光を発生させる。この近接
場光のパワーは小さいが、単位面積当たりのパワー密度
が高く、光伝送路の先端の光透過部が紫外線レーザの波
長より小さいことから、近接場光を加工対象物の被加工
面に照射すれば、その紫外線レーザの近接場光により被
加工面をサブミクロン以下で微細加工することができ
る。
【0007】また、本発明方法は、短波長の紫外線レー
ザを伝送する光伝送路の先端をAFM(原子間力顕微
鏡)のプローブ先端に導出し、前記光伝送路の先端を尖
鋭化して前記紫外線レーザの波長以下で微小開口する光
透過部を形成したことによりその光透過部の先方に近接
場光を発生させ、この近接場光の領域内に配置された加
工対象物の被加工面を前記紫外線レーザの近接場光によ
り微細加工すると共に、前記被加工面での加工寸法をA
FMのプローブで測定して近接場光による加工状態をモ
ニタリングすることを特徴とし(請求項2)、本発明装
置は、短波長の紫外線レーザを生成するレーザ発振器
と、そのレーザ発振器から出力された短波長の紫外線レ
ーザを伝送し、その紫外線レーザの波長以下で微小開口
する光透過部を先端の尖鋭化により形成した光伝送路
と、その光伝送路の先端が導出されたプローブを有する
AFM(原子間力顕微鏡)とを備え、前記光伝送路先端
の光透過部の先方に近接場光を発生させ、この近接場光
の領域内に配置された加工対象物の被加工面を前記紫外
線レーザの近接場光により微細加工すると共に、前記被
加工面での加工寸法をAFMのプローブで測定して近接
場光による加工状態をモニタリングすることを特徴とす
る(請求項5)。
【0008】この近接場光による紫外線レーザの微細加
工に際しては、前記紫外線レーザの近接場光により得ら
れた被加工面での加工寸法をAFMのプローブで測定し
て近接場光による加工状態をモニタリングすることが望
ましい。つまり、AFMのプローブにより得られた加工
前と加工後の出力差から加工寸法を割り出すことがで
き、それに基づいて加工状態をモニタリングしながら、
最適な微細加工を実現容易にする。
【0009】なお、前述した本発明装置では、前記紫外
線レーザの近接場光を加工対象物の被加工面に対して走
査し得るように前記加工対象物が位置決め載置された少
なくともXYテーブルを具備することが望ましい(請求
項6)。また、本発明は、三次元構造物などの被加工
面、例えば球面などの三次元面を有する加工対象物にも
適用可能である(請求項3、7)。本発明に係るレーザ
加工装置又は方法により製作され、サブミクロン以下の
微細加工パターンを有する光学素子を得ることができる
(請求項8)。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を以下に詳述す
る。以下の実施形態では、DVD装置に使用される光デ
ィスクに対する光ピックアップのトラッキングエラー検
出に回折格子を用いたホログラム素子を製作するに際し
て、加工対象物である加工基板の表面にレーザ加工によ
り周期的な凹凸構造を形成して回折格子を製作する場合
について説明する。なお、本発明は、三次元構造物など
の被加工面、例えば球面などの三次元面を有する加工対
象物にも適用可能である。その場合、必要であれば、後
述するXYテーブルに加えて、Z方向に加工対象物を移
動させるZテーブルを付設するか、あるいは、AFMの
プローブを昇降させる装置を付設すればよい。
【0011】図1はレーザ加工装置の概略構成を示し、
図2は図1の概略構成のうちでAFMのプローブの具体
的構造の一例を示す。同図に示す実施形態のレーザ加工
装置は、短波長の紫外線レーザを生成するレーザ発振器
1と、そのレーザ発振器1の出力に光学的に接続された
光伝送路である光ファイバ2(例えばガラスファイバ)
を導入し、その光ファイバ2の先端をプローブ3に導出
したAFM4(AtomicForce Microscopy:原子間力顕微
鏡)と、AFM4のプローブ位置検出手段からの検出信
号S1に基づいてプローブ3の駆動手段にプローブ制御
信号S2を出力し、また、プローブ3のXY座標データ
に基づいてXYテーブル5の駆動手段にテーブル制御信
号S3を出力する制御器6とを具備する。
【0012】この加工基板7は、樹脂または金属製など
のもので、例えば金属製基板を加工対象物とした場合に
はエッチングガスを導入することも可能である。また、
この加工基板7は、レーザ加工によりサブミクロン以下
の微細加工パターンを有する回折格子自体となるもの以
外に、その回折格子を製作するための金型であってもよ
く、金型の場合には、その金型によりサブミクロン以下
の微細加工パターンを有する回折格子を量産することが
できる。加工基板7は、その表面12(被加工面)がA
FM4のプローブ3の先端に近接するように対向配置さ
れる。
【0013】この加工基板7は、例えばXYテーブル5
上に位置決め載置され、そのXYテーブル5は、制御器
6からのテーブル制御信号S3に基づいて駆動手段のピ
エゾ素子(圧電素子)によりX方向及びY方向に駆動さ
れることにより、前記加工基板7がXY方向に微小移動
可能な状態(例えば100μm程度)となっている。ま
た、この加工基板7をさらにXY方向に移動させるため
には、前記XYテーブル5を別のXYテーブル(図示せ
ず)上に載置した構造とすれば、その加工基板7をミク
ロンオーダーでXY方向に移動可能とすることができ
る。
【0014】前記レーザ発振器1は、短波長の紫外線レ
ーザ、例えば110〜266nmの短波長を有する紫外
線レーザを光源とするもので、その紫外線レーザとして
は、例えば193nmの短波長のArFからなるエキシ
マレーザや、158nmの短波長のフッ素レーザ、21
0〜266nmのYAGレーザ(高調波光)等が好適で
あり、その他水素レーザ等が使用可能である。
【0015】前記レーザ発振器1から延びる光ファイバ
2は、図3に示すように屈折率が異なる二部材、すなわ
ち、中心部に位置するコア8とそのコア8の周囲に位置
するクラッド9からなり、その先端を前記プローブ3の
先端に導出した構造を具備する(図1及び図2参照)。こ
の光ファイバ2の先端は尖鋭化され、例えばクラッド9
端面から突出したコア8の先端を円錐状に尖らせた形状
を有し、そのクラッド9端面に金属膜10を蒸着などに
より被着させることにより、円錐状のコア8に前記紫外
線レーザの波長(例えば193nm)よりも小さい光透
過部11(例えば100nm以下)を形成する。
【0016】このように光ファイバ2の先端を尖鋭化し
て微小開口させた光透過部11が紫外線レーザの波長よ
りも小さいことからその光透過部11の先方に近接場光
A(エバネッセント光)が発生する。この近接場光Aの
領域は、前記光透過部11の大きさに比例した大きさと
なり、この大きさがレーザ加工時の最小加工幅となる。
【0017】なお、光ファイバ2の先端に近接場光Aを
発生させるためには、この実施形態では、コア8の先端
を円錐状に尖らせた形状とした光透過部11を形成して
いるが、この形態に限定されることなく、光ファイバ2
の先端を尖鋭化して紫外線レーザの波長以下で微小開口
する形態であればよい。
【0018】一方、AFM4は、加工基板7の表面12
とプローブ3の先端との間に働く力(原子間力)により
生じるプローブ3の変位をナノオーダーで検出可能な装
置であり、微弱な力により撓みやすいカンチレバー13
(片持ち梁)の先端にプローブ3が形成され、そのプロ
ーブ3の変位を測定するプローブ位置検出手段の光学系
を有する(図2参照)。この光学系は、例えば前記カン
チレバー13の背面に設けられた反射ミラー14に対し
て検出用光源15及び光検出器16を所定位置に固定配
置し、検出用光源15からの照射光を反射ミラー14で
反射させ、その反射光を光検出器16により検出し、こ
の検出信号S1が制御器6に送出される。
【0019】また、このカンチレバー13の支持部近傍
にはプローブ駆動手段のピエゾ素子17(圧電素子)が
配設されており、制御器6からのプローブ制御信号S2
に基づいてピエゾ素子17を駆動することによりカンチ
レバー13が撓むことになり、その撓みによりカンチレ
バー13先端のプローブ3を加工基板7の表面に対して
近接離間させる。前記ピエゾ素子17に印加される電圧
を上昇させれば、プローブ3が加工基板7の表面に近接
し、逆に、ピエゾ素子17への印加電圧を低下させれ
ば、プローブ3が加工基板7の表面から離間することに
なる。
【0020】このAFM4では、ピエゾ素子17の印加
電圧の増減によりカンチレバー13先端のプローブ3を
加工基板7の表面に近接または離間させながら、プロー
ブ3先端の原子と加工基板7表面の原子との間に作用す
る微小な力(原子間力)の変化をカンチレバー13の変
位(撓み角)として検出する。つまり、前記原子間力の
変化を、検出用光源15からプローブ3背面の反射ミラ
ー14に当てられた光(レーザ光)の反射角の変化とし
て光検出器16によって検出する。
【0021】この検出信号S1に基づいて制御器6で
は、プローブ3の先端と加工基板7の表面間の距離(例
えば数nm)を一定に保つように、ピエゾ素子17の印
加電圧を制御してプローブ3の先端と加工基板7の表面
との間隔を調整する。従って、加工基板7の表面に凹凸
がある場合、その加工基板7の表面上でプローブ3を走
査すれば、プローブ3の先端を加工基板7の表面からの
距離が一定となるように凹凸形状に追従させて位置調整
することができる。
【0022】この実施形態のレーザ加工装置の制御は以
下の要領でもって実行される。まず、前述したようにA
FM4のカンチレバー13の先端に位置するプローブ3
を原子間力により、そのプローブ3の先端と加工基板7
の表面間の距離(例えば数nm)を一定に保つように位
置決め配置する。
【0023】一方、レーザ発振器1から出力された短波
長の紫外線レーザを光ファイバ2を介してAFM4に導
入してそのプローブ3の先端に配置された光ファイバ2
の先端に形成された光透過部11に導出する。この光透
過部11は、前述したように紫外線レーザが透過する円
錐状コア8として形成され、その紫外線レーザの波長よ
りも小さいことから、その円錐状コア8の先方に近接場
光Aが発生する。
【0024】例えば、紫外線レーザとして193nmの
短波長のArFからなるエキシマレーザを使用した場
合、円錐状コア8をなす光透過部11では紫外線レーザ
の波長よりも小さい、例えば100nm以下の微小開口
であることから、その紫外線レーザによる近接場光Aに
より加工基板7の表面を200μm以下のサブミクロン
領域、例えばナノオーダーで微細加工することができ、
例えば100nm以下の大きさを有する凹部18を形成
することができる(図4参照)。この凹部18の大き
さ、つまり、凹部18の加工幅は近接場光Aの大きさに
より決定される。
【0025】以上のようにして加工基板7の表面に紫外
線レーザによる近接場光Aで凹部18を形成すると、プ
ローブ3の先端と加工基板7の表面、つまり、凹部18
の底部との距離が大きくなるので、プローブ3の先端と
凹部18の底部間の距離(例えば数nm)が一定となる
位置まで、ピエゾ素子17への通電(印加電圧の上昇)
によりカンチレバー13を撓ませてプローブ3を近接さ
せる。
【0026】そして、プローブ3の先端と凹部18の底
部間の距離が一定となる位置までプローブ3が近接すれ
ば、その位置(加工後)での光学系における反射光と初
期位置(加工前)での反射光との位相ずれに基づいて制
御器6では、凹部18の加工深さを演算処理により求め
る。このようにして凹部18の加工深さをAFM4のプ
ローブ3の移動量で測定することにより、その加工量を
制御してAFM4でモニタリングすることにより最適な
加工深さを有する凹部18を微細加工することができ
る。
【0027】前述のようにして凹部18を微細加工する
際には、XYテーブル5のピエゾ素子(図示せず)への
通電によりXYテーブル5を介して加工基板7をXY方
向の任意方向に微小移動させれば、加工基板7に対して
プローブ3先端に位置する紫外線レーザの近接場光Aを
走査することができ、所望の形状及び長さを有する凹溝
を形成することができ、最終的に、加工基板7の表面に
周期的な凹凸構造を微細加工することができる。このよ
うな加工基板7を200μm以下のサブミクロン領域で
微細加工することにより回折格子を製作できる。
【0028】このように回折格子を前述したようなサブ
ミクロン領域で製作することができると、その回折格子
について、反射防止効果、偏向子(波長板)、狭帯域バ
ンドパスフィルタ等としての機能を発揮させることがで
きる。
【0029】なお、前述した紫外線レーザの近接場光A
による微細加工では、凹部18を形成する場合について
説明したが、例えばCVD技術を用いて金属族原子を含
むガスを導入し、紫外線レーザの近接場光により金属を
加工基板の表面に堆積させて凸部を形成することも可能
である。この場合も、その凸部の最小加工幅は、近接場
光の大きさに依存し、凸部の高さはAFMのプローブで
モニタリングすることにより最適制御することが可能で
ある。
【0030】また、前記実施形態では、DVD装置に使
用される光ディスクに対する光ピックアップのトラッキ
ングエラー検出に回折格子を用いたホログラム素子を製
作する場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れることなく、他の光学素子や、半導体素子の集積度を
向上させることを目的として、CVD装置における回路
パターン形成のために加工基板をレーザ加工する場合に
も適用可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、レーザ発振器により生
成された短波長の紫外線レーザを光伝送路に導入し、そ
の前記光伝送路の先端を尖鋭化して前記紫外線レーザの
波長以下で微小開口する光透過部を形成したことにより
その光透過部の先方に近接場光を発生させ、この近接場
光の領域内に配置された加工対象物の被加工面を前記紫
外線レーザの近接場光により微細加工することにより、
加工対象物の被加工面を200μm以下のサブミクロン
領域で微細加工が可能となり、例えばDVD装置等の光
記録媒体における記憶容量の増大や、CVD等による半
導体技術における集積度の向上についても容易に対応す
ることができる。また、DVD装置などに使用される回
折格子については、前記サブミクロン以下の微細加工が
可能になれば、反射防止効果、偏向子(波長板)、狭帯
域バンドパスフィルタ等としての機能を発揮させること
ができる。
【0032】また、レーザ発振器により生成された短波
長の紫外線レーザを光伝送路に導入してその光伝送路の
先端をAFM(原子間力顕微鏡)のプローブ先端に導出
し、前記光伝送路の先端を尖鋭化して前記紫外線レーザ
の波長以下で微小開口する光透過部を形成したことによ
りその光透過部の先方に近接場光を発生させ、この近接
場光の領域内に配置された加工対象物の被加工面を前記
紫外線レーザの近接場光により微細加工すると共に、前
記被加工面での加工寸法をAFMのプローブで測定して
近接場光による加工状態をモニタリングすることによ
り、サブミクロン以下での微細加工を可能にした前述の
効果の他、加工対象物の被加工面をサブミクロン以下で
微細加工する上で最適制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザ加工装置の実施形態を示す
概略構成図である。
【図2】AFMのプローブの具体的構造を示すレーザ加
工装置の概略構成図である。
【図3】AFMのプローブ先端に位置する光ファイバの
光透過部で発生する近接場光を示す断面図である。
【図4】AFMのプローブ先端に位置する光ファイバの
光透過部で発生する近接場光で加工基板をレーザ加工す
る状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 レーザ発振器 2 光伝送路(光ファイバ) 3 プローブ 4 AFM 7 加工対象物(加工基板) 11 光透過部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 13/10 G01N 13/10 F 13/16 13/16 A G02B 21/00 G02B 21/00 G03H 1/04 G03H 1/04 (72)発明者 大割 寛 大阪府三島郡島本町山崎2丁目1番7号 日本非球面レンズ株式会社内 (72)発明者 實野 孝久 大阪府吹田市山田丘2−6 大阪大学レー ザー核融合研究センター内 Fターム(参考) 2H052 AA00 AD19 AD31 AF03 2K008 DD03 DD12 DD22 EE04 FF27 GG05 HH01 HH21 4E068 CA17 CE04 CE08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短波長の紫外線レーザを伝送する光伝送
    路の先端を尖鋭化して前記紫外線レーザの波長以下で微
    小開口する光透過部を形成したことによりその光透過部
    の先方に近接場光を発生させ、この近接場光の領域内に
    配置された加工対象物の被加工面を前記紫外線レーザの
    近接場光により微細加工することを特徴とするレーザ加
    工方法。
  2. 【請求項2】 短波長の紫外線レーザを伝送する光伝送
    路の先端をAFM(原子間力顕微鏡)のプローブ先端に
    導出し、前記光伝送路の先端を尖鋭化して前記紫外線レ
    ーザの波長以下で微小開口する光透過部を形成したこと
    によりその光透過部の先方に近接場光を発生させ、この
    近接場光の領域内に配置された加工対象物の被加工面を
    前記紫外線レーザの近接場光により微細加工すると共
    に、前記被加工面での加工寸法をAFMのプローブで測
    定して近接場光による加工状態をモニタリングすること
    を特徴とするレーザ加工方法。
  3. 【請求項3】 前記加工対象物の被加工面が三次元面で
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ加
    工方法。
  4. 【請求項4】 短波長の紫外線レーザを生成するレーザ
    発振器と、そのレーザ発振器から出力された短波長の紫
    外線レーザを伝送し、その紫外線レーザの波長以下で微
    小開口する光透過部を先端の尖鋭化により形成した光伝
    送路とを備え、前記光伝送路先端の光透過部の先方に近
    接場光を発生させ、この近接場光の領域内に配置された
    加工対象物の被加工面を前記紫外線レーザの近接場光に
    より微細加工することを特徴とするレーザ加工装置。
  5. 【請求項5】 短波長の紫外線レーザを生成するレーザ
    発振器と、そのレーザ発振器から出力された短波長の紫
    外線レーザを伝送し、その紫外線レーザの波長以下で微
    小開口する光透過部を先端の尖鋭化により形成した光伝
    送路と、その光伝送路の先端が導出されたプローブを有
    するAFM(原子間力顕微鏡)とを備え、前記光伝送路
    先端の光透過部の先方に近接場光を発生させ、この近接
    場光の領域内に配置された加工対象物の被加工面を前記
    紫外線レーザの近接場光により微細加工すると共に、前
    記被加工面での加工寸法をAFMのプローブで測定して
    近接場光による加工状態をモニタリングすることを特徴
    とするレーザ加工装置。
  6. 【請求項6】 前記紫外線レーザの近接場光を加工対象
    物の被加工面に対して走査し得るように前記加工対象物
    が位置決め載置された少なくともXYテーブルを具備し
    たことを特徴とする請求項4又は5に記載のレーザ加工
    装置。
  7. 【請求項7】 前記加工対象物の被加工面が三次元面で
    あることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載
    のレーザ加工装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載のレー
    ザ加工装置又は方法により製作され、サブミクロン以下
    の微細加工パターンを有することを特徴とする光学素
    子。
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