JP2001239293A - 芯部へ向かうフィンをもつ円筒状微生物担体 - Google Patents
芯部へ向かうフィンをもつ円筒状微生物担体Info
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- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M25/00—Means for supporting, enclosing or fixing the microorganisms, e.g. immunocoatings
- C12M25/06—Plates; Walls; Drawers; Multilayer plates
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Abstract
した固定床が圧密化されて通水抵抗が増加することの少
ない微生物担体を提供する。 【解決手段】円筒部(管状物)1と、円筒部1の内側壁
面から芯部(中心軸)2へ向かう複数の羽根状物(フィ
ン)3とで構成される微生物担体5である。円筒部の外
側壁面には更に突起が形成されていてもよい。上記微生
物担体5は、押出成形などにより一体成形された合成樹
脂製が好ましい。
Description
ンをもつ円筒状微生物担体に関する。更に詳しくは、家
庭から排出される生活排水(汚水)や有機物系産業廃水
等の排水を生物学的に処理するために用いられる微生物
担体及びそれを槽内に備える浄化槽に関する。
排水を汚水浄化槽で生物学的に処理する際、活性汚泥等
の微生物を微生物担体(微生物の棲み家となる。接触
材、濾材、微生物付着体、ともいう)に付着させ、これ
に排水を接触させて処理する汚水浄化槽が広く用いられ
ている。また、ここで使用される微生物担体としては種
々の担体が知られており、例えば、繊維を塊状にしたも
の、スポンジ状のポリエチレン連通気泡体、図6に示す
ような一体成形された合成樹脂(芯部2から外方へ放射
線状に伸びる複数のフィン3を有する)等がある。
うな従来用いられている微生物担体よりも、長期の使用
に耐えて、変形したり、これを充填した固定床が圧密化
されて通水抵抗が増加することの少なく、微生物の保持
能力の大きな微生物担体を提供することを課題とする。
め、本発明では、次の構成をとった。すなわち、本発明
の微生物担体は、円筒部(管状物)1と、前記円筒部1
の内側壁面からその芯部(中心軸)2へ向かう複数の羽
根状物(フィン)3とからなる微生物担体5である。こ
こで、円筒部の外側壁面には更に突起4が形成されてい
てもよい。また、上記の微生物担体5は、微生物の付着
性や製造の容易さ等を考慮すると一体に成形された合成
樹脂が好ましい。
に備える浄化槽にも関する。
筒部のないフィン3のみの微生物担体(比較)の比表面
積の1.5〜2倍となる。そのため、微生物の付着場の
面積が広く、それだけ有効に微生物を付着できる。ま
た、円筒部1と複数のフィン3とで囲まれる空間部にも
微生物は保持され、微生物の棲み家になりうる。更に、
フィン3は円筒部1の内側にあるので、衝突等から保護
される。
体的に説明する。図1に本発明の一例の微生物担体を示
す。図示するように、微生物担体5の外観は概ね蓮根状
であり、円筒部1と、その円筒部1の内側壁面から芯部
2へ向かう複数のフィン3と、芯部2とで構成されてい
る。その寸法については、使用される汚水浄化槽の規模
等によっても変わるが、家庭用汚水浄化槽(5〜10人
用)で用いる微生物担体においては、径(D)は概ね5
〜100mm、高さ(H)は径(D)の0.5〜2倍程
度(更に好ましくは、同じ程度)とする。円筒部1又は
フィン3の肉厚は概ね0.2mm〜5mmである。
微生物担体5の使用形態等によって好適な値を適宜選
ぶ。通常は、枚数は2〜40枚、間隔(L)は2mm〜
50mm程度である。円筒部1と複数のフィン3と芯部
2とは、それぞれを接着又は溶着させてもよいが、好ま
しくは、生産性に優れ成形しやすい一体成形物である。
にも種々の形状をとりうる。直線的な板状(図2)や波
板状であってもよい。芯部2は空洞であってもよい(図
3)。
体を示す。円筒部1の外側壁面には凸状の突起4が縦方
向に設けられている。突起4を設けることにより、円筒
部1の外側壁面の面積が増加し、微生物担体5の比表面
積を高めることができる。なお、凸状の突起4は横方向
に(すなわち、円周方向に沿って)設けてもよい。ま
た、突起4は円筒部1の外側壁面のほかに、円筒部1の
内側壁面に設けてもよい。
が好ましく、突起4の高さは0.3mm〜5mm程度が
好ましい。
性(成形性)等を考慮して、押出成形や射出成形等の成
形法が用いられる。
点から、好ましいものは合成樹脂である。合成樹脂とし
ては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリメタクリル樹脂、シリコーン樹脂、フッ
素樹脂等がある。これら合成樹脂には、例えば、カーボ
ンンブラック、酸化亜鉛、酸化けい素、炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
ゼオライト等の粉末状の充填材を比重調整等の目的で添
加することができる。
(散気)により流動し万遍なく排水と接触するように、
その比重は0.9以上2未満(更に好ましくは0.99
以上1.5未満)となるように調整し製造する。曝気
(散気)のない濾過部(濾過材)に用いる微生物担体で
は、沈降性と共に曝気・洗浄時における流動性を確保す
るために、比重1以上2未満(更に好ましくは1以上
1.5未満)となるように調整し製造する。
る一例の浄化槽(概略断面図)である。汚水浄化槽21
は、上流側から嫌気濾床槽(第一室)22、嫌気濾床槽
(第二室)23、好気濾床槽24、処理水槽25及び消
毒槽26の順で配置されている。また汚水浄化槽21に
は、好気濾床槽24等に空気を送るためのブロワ27が
備えられている。好気濾床槽24には濾床の下方に散気
部材28及び汚泥排出部材29が設けられ、汚泥排出部
材29には返送管30が接続して配置されている。
床槽(第二室)23の代わりに、沈殿分離槽だけを備え
ていてもよく、沈殿分離槽と嫌気濾床槽の両方を備えて
もよい。また処理水槽25に代えて沈殿槽を備えていて
もよい。また、各槽内を上側から点検できるようにマン
ホールとそれを塞ぐマンホールカバー31が設けられて
いる。
室)22、嫌気濾床槽(第二室)23及び好気濾床槽2
4の濾床のいずれかに充填しても、これらの全部に充填
してもよい。また、嫌気濾床槽(第一室)22、嫌気濾
床槽(第二室)23、又は好気濾床槽24の濾床は、固
定床でも流動床でもよい。
て処理される。まず排水は、流入口32から嫌気濾床槽
(第一室)22の上部に入り下向流で槽下部に向かう。
このとき、嫌気濾床槽(第一室)22では嫌気濾床33
を通過する間に固形物の捕捉と、嫌気濾床33に付着し
ている嫌気性微生物により有機物が分解され、さらに槽
の下部付近で固形物が沈殿する。嫌気濾床槽(第一室)
22で処理された排水は、嫌気濾床33の下方から移流
部を通り、嫌気濾床槽(第二室)23の上方に入り、下
向流で槽下部に向かう。このとき、嫌気濾床槽(第二
室)23では嫌気濾床34を通過する間に更なる固形物
の捕捉と嫌気性微生物による有機物分解が起こり、槽の
下部付近で固形物が沈殿する。
水は、嫌気濾床34の下方から移流部を通り、好気濾床
槽24の上方に入る。好気濾床槽24では、好気状態を
保つようにブロワ27から送気される空気が散気部材2
8から吐出される。水は下向流で槽下部に向かう。この
とき、好気濾床35を通過する間に固形物の付着(若し
くは捕捉)と、好気濾床35に付着している好気性微生
物による有機物分解が進む。好気濾床槽24の好気濾床
35には、微生物担体が充填されていて、これによって
有機物の分解が効率よく行われる。
水として処理水槽25に入り、この処理水槽25の上位
置に設けられている消毒槽26に至る。消毒槽26で消
毒された処理水は、放流口36から放流される。
ないフィンのみの微生物担体の比表面積の1.5〜2倍
で、そのため微生物の付着場の面積が広く、有効に微生
物を付着・保持できる。また、フィンは円筒部の内側に
あるので、微生物担体どうしの衝突等から保護され、破
損や摩耗が少ない。 (2)本発明の汚水浄化槽によれば、外力に強く微生物
を多量に付着・保持できる微生物担体が槽内に備えられ
ているので、排水を長期に安定して処理することができ
る。
(a)は微生物担体の斜視図、(b)は正面図、(c)
はのA−A面の断面図。
生物担体の水平断面図。
図。
で、(a)は微生物担体の斜視図、(b)は正面図、
(c)はB−B面の断面図。
は微生物担体の斜視図、(b)は正面図、(c)はC−
C面の断面図。
室) 23:嫌気濾床槽(第二室) 24:好気濾床槽 25:処理水槽 26:消毒槽 27:ブロワ 28:散気部材 29:汚泥排出部材 30:返送管 31:マンホールカバー 32:流入口 33:嫌気濾床 34:嫌気濾床 35:好気濾床 36:放流口
Claims (4)
- 【請求項1】円筒部と、前記円筒部の内側壁面から芯部
へ向かう複数の羽根状物とからなる微生物担体。 - 【請求項2】円筒部の外側壁面には更に突起が形成され
ている請求項1の微生物担体。 - 【請求項3】一体に成形された合成樹脂からなる、請求
項1又は2の微生物担体。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの微生物担体を槽
内に備える浄化槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000061794A JP2001239293A (ja) | 2000-03-02 | 2000-03-02 | 芯部へ向かうフィンをもつ円筒状微生物担体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000061794A JP2001239293A (ja) | 2000-03-02 | 2000-03-02 | 芯部へ向かうフィンをもつ円筒状微生物担体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001239293A true JP2001239293A (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=18581886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000061794A Pending JP2001239293A (ja) | 2000-03-02 | 2000-03-02 | 芯部へ向かうフィンをもつ円筒状微生物担体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001239293A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6916421B1 (en) * | 1997-03-13 | 2005-07-12 | Terry J. Cullinan | Vertical vortex or laminar flow interactive bio media water treatment device |
JP2013154298A (ja) * | 2012-01-30 | 2013-08-15 | Kubota Corp | 水処理用濾材及び浄化槽 |
JP2017104829A (ja) * | 2015-12-11 | 2017-06-15 | 株式会社イノアックコーポレーション | 微生物担体 |
CN108640261A (zh) * | 2018-06-11 | 2018-10-12 | 宁夏安中环保装备有限公司 | 一种mbbr填料 |
-
2000
- 2000-03-02 JP JP2000061794A patent/JP2001239293A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6916421B1 (en) * | 1997-03-13 | 2005-07-12 | Terry J. Cullinan | Vertical vortex or laminar flow interactive bio media water treatment device |
JP2013154298A (ja) * | 2012-01-30 | 2013-08-15 | Kubota Corp | 水処理用濾材及び浄化槽 |
JP2017104829A (ja) * | 2015-12-11 | 2017-06-15 | 株式会社イノアックコーポレーション | 微生物担体 |
CN108640261A (zh) * | 2018-06-11 | 2018-10-12 | 宁夏安中环保装备有限公司 | 一种mbbr填料 |
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