JP2001239126A - 除湿剤容器 - Google Patents

除湿剤容器

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JP2001239126A
JP2001239126A JP2000057304A JP2000057304A JP2001239126A JP 2001239126 A JP2001239126 A JP 2001239126A JP 2000057304 A JP2000057304 A JP 2000057304A JP 2000057304 A JP2000057304 A JP 2000057304A JP 2001239126 A JP2001239126 A JP 2001239126A
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container
container body
lid
moisture
permeable sheet
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JP2000057304A
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Toshio Abe
敏夫 阿部
Toshimi Kamimura
聡美 上村
Hiroko Fujii
裕子 藤井
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Fumakilla Ltd
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Fumakilla Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除湿剤容器における構成部品を減らすこと
で、廃棄の軽減化を図る。 【解決手段】 内部に潮解性薬剤7を収納し上部を開口
すると共にこの上部の開口する箇所に透湿性シート8を
貼着する容器本体3を備え、この容器本体3の上部に透
湿性シート8を覆うようになる蓋体10を取り付けた除
湿剤容器において、前記蓋体10に、流通時において容
器本体3上部に貼着した透湿性シート8にくっつくよう
にして容器本体3上部の開口する箇所を塞ぐようになる
と共に、使用時において透湿性シート8に対して空間を
形成しかつ側部に通気口15を形成して容器本体3上部
の開口する箇所への空気の流通路を形成するようになる
天面板11を設けた除湿剤容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化カルシウム、
塩化マグネシウム等の潮解性薬剤を用いて押入やタンス
等の収納空間の湿気を取るようになる除湿剤容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、除湿剤容器としては、例えば、図
18に示すように、上部を開口する合成樹脂製の容器本
体3を備え、この容器本体3には内部における上下中央
に多数の小孔5を有する仕切板6を配置し、この仕切板
6の上方に潮解性薬剤7を収納し、この潮解性薬剤7は
顆粒状の塩化カルシウムや塩化マグネシウム等で、空気
中の湿気と反応して水へと変化させるものである。ま
た、この容器本体3上部の開口する箇所には透湿性シー
ト8を貼着し、この透湿性シート8は湿気や空気は通す
が、水は通さないようになっている。そして、この容器
本体3上部に貼着した透湿性シート8の上には密封シー
ト9を剥離可能に貼着し、この密封シート9は湿気や空
気、水を通さないようになるアルミシート等であり、使
用時において剥離するものである。さらに、この容器本
体3上部に貼着した透湿性シート8及び密封シート9の
上には合成樹脂製の内蓋25をかぶせるように取り付
け、この内蓋25は多数の通気口26を有し、当該除湿
剤容器の使用時において透湿性シート8を保護するため
のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようになる除湿剤
容器にあっては、通常、使用後に除湿剤容器全部を廃棄
するようにしていたが、廃棄処理問題が社会問題となっ
ている今日、この除湿剤容器においても廃棄の軽減化が
望まれており、特にプラスチックといった合成樹脂につ
いては廃棄の軽減化が強く要求されていた。
【0004】従来の除湿剤容器では、当該除湿剤容器の
使用時において容器本体の上部に取り付ける合成樹脂製
の内蓋を取り付けていたため、当該除湿剤容器の使用後
に容器本体と共にこの内蓋を廃棄するようにしていた。
このため、前述した合成樹脂の廃棄の軽減化を図るとい
ったことがなかなか難しかった。
【0005】そこで、本発明は、各構成部品の役目を見
直して、構成部品の低減を図ることで、合成樹脂の廃棄
の軽減化を図る除湿剤容器を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、内部に潮
解性薬剤を収納し上部を開口すると共にこの上部の開口
する箇所に透湿性シートを貼着する容器本体を備え、こ
の容器本体の上部に透湿性シートを覆うようになる蓋体
を取り付けた除湿剤容器において、前記蓋体に、流通時
において容器本体上部の開口する箇所を塞ぐようになる
と共に、使用時において透湿性シートに対して空間を形
成しかつ側部に通気口を形成して容器本体上部の開口す
る箇所への空気の流通路を形成するようになる天面板を
設けた除湿剤容器である。
【0007】第二の発明は、第一の発明において、前記
蓋体の天面板に小通気孔を形成した除湿剤容器である。
【0008】第三の発明は、第一または第二の発明にお
いて、前記蓋体に、使用時において天面板と透湿性シー
トとの間に形成した空間を維持するための保持片を設け
た除湿剤容器である。
【0009】第四の発明は、第一または第二または第三
の発明において、前記容器本体を複数個備えると共に、
前記蓋体を切り離し線を介して横に複数個連結した除湿
剤容器である。
【0010】
【作 用】第一の発明によれば、蓋体に、流通時におい
て容器本体上部の開口する箇所を塞ぐようになると共に
使用時において容器本体上部の開口する箇所への空気の
流通路を形成するようになる天面板を設けたことによ
り、この蓋体を流通時と使用時の両方において用いるこ
とができ、構成部品の低減を図ることができる。また、
使用時において、空気中を舞っているゴミが当該除湿剤
容器に降りかかっても、この蓋体の天面板により透湿性
シートへのゴミの付着を無くすことができ、透湿性シー
トの目詰まりを防止して、長期間の使用においても良好
に除湿を行うことができる。さらに、使用時において、
この透湿性シートの上方に空間を介して天面板を配置し
たことにより、透湿性シート上方での空気の流れを良好
なものにして乱流の発生を無くし吸湿効率を高めること
もできる。
【0011】第二の発明によれば、蓋体の天面板に小通
気孔を形成したことで、使用時に容器本体上部の開口す
る箇所への空気の通気を良好にして吸湿効率をさらに高
めることができる。
【0012】第三の発明によれば、蓋体に、使用時にお
いて天面板と透湿性シートとの間に形成した空間を維持
するための保持片を設けたことで、使用時、天面板と透
湿性シートとの間に形成した空間を維持することがで
き、常に安定して吸湿を行うことができる。
【0013】第四の発明によれば、容器本体を複数個備
えると共に、蓋体を切り離し線を介して横に複数個連結
したことで、蓋体と容器本体を複数個連結するための連
結体とを兼ねることができ、資材の低減を図ることがで
きると共に、製作工程の簡素化も図ることができ、資材
コスト及び製作コストを安価なものにすることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による除湿剤容器の第一の
実施の形態について図1、図2、図3を用いて説明す
る。除湿剤容器としては、変形台形状となる底壁1とこ
の底壁1の周縁に立設する周壁2とより上部を開口する
容器本体3を備え、この容器本体3は内部を透視可能な
透明あるいは半透明となるプラスチック等の合成樹脂で
あり、その上部の外側全周にわたってフランジ4を形成
すると共に、内部における上下中央に多数の小孔5を有
する仕切板6を配置し、この仕切板6の上方に潮解性薬
剤7を収納する。この潮解性薬剤7としては顆粒状の塩
化カルシウムや塩化マグネシウム等で、空気中の湿気と
反応して水へと変化させるものである。
【0015】また、この容器本体3上部の開口する箇所
にはフランジ4上面全周にわたって透湿性シート8を貼
着する。この透湿性シート8は湿気や空気は通すが、水
は通さないようになる、例えば、ポリオレフィン樹脂や
ポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂を処理して微小孔
を形成したもの等であり、また、この透湿性シート8の
貼着は超音波溶着、熱板溶着、高周波溶着、熱風溶着等
によって行う。
【0016】そして、この容器本体3上部に貼着した透
湿性シート8の上には密封シート9を剥離可能に貼着
し、この密封シート9は湿気や空気、水を通さないよう
になるアルミシートやガスバリヤ性フィルム等であり、
使用時において容易に剥離可能となるものである。
【0017】一方、この容器本体3の上部には透湿性シ
ート8あるいは密封シート9を覆うようになる紙製の蓋
体10をかぶせるように取り付け、この蓋体10は容器
本体3の上部より大きなほぼ長方形状となる天面板11
を設けると共に、この天面板11における相対する短辺
側それぞれに折り曲げるようにして一対の側面板12を
設けた構成とする。
【0018】そして、この側面板12にはその上端に前
記容器本体3上部のフランジ4と嵌合可能となる横細長
の上端嵌合孔13を形成すると共に、その上下中間に前
記容器本体3上部のフランジ4と嵌合可能となる横細長
の中間嵌合孔14を形成する。
【0019】このようになる蓋体10にあっては、図2
に示すように、使用前である流通時において側面板12
の上端嵌合孔13に容器本体3上部のフランジ4を嵌合
することで、蓋体10が容器本体3の上部に取り付くよ
うになるが、この時、蓋体10の天面板11が容器本体
3上部に貼着した密封シート9に接するようにして容器
本体3上部の開口する箇所を塞ぐようになる。また、図
3に示すように、使用時において容器本体3上部に貼着
した密封シート9を剥離した後、側面板12の中間嵌合
孔14に容器本体3上部のフランジ4を嵌合すること
で、蓋体10が容器本体3の上部に取り付くようになる
が、この時、蓋体10の天面板11が容器本体3上部に
貼着した透湿性シート8に対して空間Sを形成すると共
に、天面板11における相対する長辺側である側部に通
気口15を形成して容器本体3上部に貼着した透湿性シ
ート8すなわち容器本体3上部の開口する箇所への空気
の流通路を形成するようになる。
【0020】なお、この使用時において天面板11と透
湿性シート8との間に形成した空間Sの高さ寸法として
は、わずかな寸法で良いが、好ましくは5mm以上、よ
り好ましくは10mm以上にするのが良い。
【0021】これにより、流通時において天面板11に
より容器本体3上部の開口する箇所を塞いで容器本体3
上部に貼着した密封シート9へのゴミ等の付着を防止す
ると共に、使用時において容器本体3上部の開口する箇
所への空気の流通路を形成しつつ天面板11により透湿
性シート8を保護することができ、一つの蓋体10を流
通時と使用時の両方において用いることにより、構成部
品を減らすことができる。しかも、この蓋体10を紙製
とすることで、プラスチックといった合成樹脂の廃棄を
軽減することができる。
【0022】また、使用時に容器本体3上部に貼着した
透湿性シート8の上方に天面板11を配置したことで、
空気中を舞っているゴミが降りかかっても、この天面板
11により透湿性シート8へのゴミの付着を無くして、
透湿性シート8の目詰まりを防止することができる。さ
らに、この天面板11により透湿性シート8上方での空
気の流れも良好なものにして乱流の発生を無くすことが
できる。
【0023】また、前述した除湿剤容器の第一の実施の
形態の変形例としては、図4、図5、図6に示すよう
に、前述とほぼ同様の長方形状となる天面板11におい
て、その中央に向かい合う半円状に切り込んで形成した
保持片16を設ける。
【0024】このようになる蓋体10にあっては、前述
と同様、図5に示すように、使用前である流通時におい
て側面板12の上端嵌合孔13に容器本体3上部のフラ
ンジ4を嵌合することで、蓋体10が容器本体3の上部
に取り付くようになるが、この時、蓋体10の天面板1
1が容器本体3上部に貼着した密封シート9に接するよ
うにして容器本体3上部の開口する箇所を塞ぐようにな
る。また、図6に示すように、使用時において容器本体
3上部に貼着した密封シート9を剥離した後、側面板1
2の中間嵌合孔14に容器本体3上部のフランジ4を嵌
合することで、蓋体10が容器本体3の上部に取り付く
ようになるが、この時、蓋体10の天面板11が容器本
体3上部に貼着した透湿性シート8に対して空間Sを形
成すると共に、天面板11における相対する長辺側であ
る側部に通気口15を形成して容器本体3上部に貼着し
た透湿性シート8すなわち開口する箇所への空気の流通
路を形成するようになる。しかも、この天面板11に設
けた保持片16を下側に折り込むことにより天面板11
と透湿性シート8との間に形成した空間Sを保持片16
により維持するようになる。
【0025】これにより、流通時において密封シート9
へのゴミ等の付着を防止すると共に、使用時において透
湿性シート8を保護することができ、一つの蓋体10を
流通時と使用時の両方において用いることにより、構成
部品を減らすことができるといった前述と同様の作用効
果を奏すると共に、さらに、蓋体10における天面板1
1に保持片16を設けたことにより、使用時、天面板1
1と透湿性シート8との間に形成した空間Sを維持する
ことができる。
【0026】さらに、前述した除湿剤容器の第一の実施
の形態の変形例としては、前述とほぼ同様の長方形状と
なる天面板11において、図7に示すように、斜め細長
のスリット状となる小通気孔19を全体にわたって形成
する、あるいは図8に示すように、小さな孔状となる小
通気孔19を全体にわたって形成する。
【0027】このようになる蓋体10にあっては、前述
と同様、使用前である流通時において側面板12の上端
嵌合孔13に容器本体3上部のフランジ4を嵌合するこ
とで、蓋体10が容器本体3の上部に取り付くようにな
るが、この時、蓋体10の天面板11が容器本体3上部
に貼着した密封シート9に接するようにして容器本体3
上部の開口する箇所を塞ぐようになる。また、使用時に
おいて容器本体3上部に貼着した密封シート9を剥離し
た後、側面板12の中間嵌合孔14に容器本体3上部の
フランジ4を嵌合することで、蓋体10が容器本体3の
上部に取り付くようになるが、この時、蓋体10の天面
板11が容器本体3上部に貼着した透湿性シート8に対
して空間Sを形成すると共に、天面板11における相対
する長辺側である側部に通気口15を形成して容器本体
3上部に貼着した透湿性シート8すなわち開口する箇所
への空気の流通路を形成するようになる。また、天面板
11に形成した小通気孔19によっても空気の通気が行
われるようになる。
【0028】これにより、流通時において密封シート9
へのゴミ等の付着を防止すると共に、使用時において透
湿性シート8を保護することができ、一つの蓋体10を
流通時と使用時の両方において用いることにより、構成
部品を減らすことができるといった前述と同様の作用効
果を奏すると共に、さらに、天面板11に小通気孔19
を形成したことにより、使用時に容器本体3上部の開口
する箇所への空気の通気を良好にすることができる。
【0029】次に、本発明による除湿剤容器の第二の実
施の形態について図9、図10、図11を用いて説明す
る。除湿剤容器の第二の実施の形態としては、容器本体
3は前述した第一の実施の形態のものと同様であるが、
蓋体10において第一の実施の形態のものと異なるの
で、蓋体10についてのみ説明すると、この蓋体10は
容器本体3の上面より大きな長方形状となる天面板11
を設け、この天面板11における相対する短辺側それぞ
れに折り曲げるようにして一対の側面板12を設けると
共に、この一対の側面板12の下端にわたって折り曲げ
るようにして天面板11とほぼ同じ大きさの下面板17
を設けた構成とする。
【0030】そして、この側面板12にはその上端に前
記容器本体3上部のフランジ3と嵌合可能となる横細長
の上端嵌合孔13を形成すると共に、その上下中間に前
記容器本体3上部のフランジ4と嵌合可能となる横細長
の中間嵌合孔14を形成する。また、下面板17には前
記容器本体3の上部が挿入可能となる開口部18を形成
する。さらに、天面板11にはその中間を切り離して、
切り離した天面板11の一方に挿入口21を、また、他
方に挿入片22をそれぞれ設けて、ここで掛合可能とす
る。
【0031】このようになる蓋体10にあっては、図1
0に示すように、使用前である流通時において側面板1
2の上端嵌合孔13に容器本体3上部のフランジ4を嵌
合することで、蓋体10が容器本体3の上部に取り付く
ようになるが、この時、蓋体10の天面板11が容器本
体3上部に貼着した密封シート9に接するようにして容
器本体3上部の開口する箇所を塞ぐようになる。また、
図11に示すように、使用時において天面板11を一旦
二つに切り離して広げ、容器本体3上部に貼着した密封
シート9を剥離した後、側面板12の中間嵌合孔14に
容器本体3上部のフランジ4を嵌合した後、再び天面板
11を閉じることで、蓋体10が容器本体3の上部に取
り付くようになるが、この時、蓋体10の天面板11が
容器本体3上部に貼着した透湿性シート8に対して空間
Sを形成すると共に、天面板11における相対する長辺
側である側部に通気口15を形成して容器本体3上部に
貼着した透湿性シート8すなわち容器本体3上部の開口
する箇所への空気の流通路を形成するようになる。ま
た、下面板17に形成した開口部18と容器本体3との
間には隙間が形成され、この隙間の下方や側方から空気
が流れ込むようになる。
【0032】なお、天面板11と透湿性シート8との間
に形成した空間Sの高さ寸法としては、前述と同様、わ
ずかな寸法で良いが、好ましくは5mm以上、より好ま
しくは10mm以上である。
【0033】これにより、前述した第一の実施の形態と
同様、流通時において密封シート9へのゴミ等の付着を
防止すると共に、使用時において透湿性シート8を保護
することができ、一つの蓋体10を流通時と使用時の両
方において用いることにより、構成部品を減らすことが
できる。しかも、この蓋体10を紙製とすることで、合
成樹脂の廃棄を軽減することができる。また、使用時、
天面板11により空気中を舞っているゴミの透湿性シー
ト8への付着を無くして、透湿性シート8の目詰まりを
防止することができる。さらに、透湿性シート8上方で
の空気の流れも良好なものにして乱流の発生を無くすこ
とができる。
【0034】次に、本発明による除湿剤容器の第三の実
施の形態について図12、図13、図14、図15を用
いて説明する。除湿剤容器の第三の実施の形態として
は、容器本体3は前述した第一または第二の実施の形態
のものと同様であるが、蓋体10において第一または第
二の実施の形態のものと異なるので、蓋体10について
のみ説明すると、この蓋体10は容器本体3の上面より
大きな長方形状となる天面板11を設け、この天面板1
1における相対する短辺側それぞれに折り曲げるように
して一対の側面板12を設けると共に、この一対の側面
板12の下端にわたって折り曲げるようにして天面板1
1とほぼ同じ大きさの下面板17を設けた構成とする。
【0035】そして、この側面板12には中央に上端か
ら下端に達する保持片16を設ける。また、下面板17
には前記容器本体3の上部が挿入可能となる開口部18
を形成する。さらに、天面板11には一方の隅側を切り
離して、二つに分離し、この二つに分離した天面板11
の一方にテープ等の接着体23を設ける。
【0036】このようになる蓋体10にあっては、図1
4に示すように、流通時において側面板12が倒れて天
面板11と下面板17とがくっついて潰れた状態となる
ことで、蓋体10が容器本体3の上部に取り付くように
なるが、この時、蓋体10の天面板11が容器本体3上
部に貼着した密封シート9に接するようにして容器本体
3上部の開口する箇所を塞ぐようになる。また、図15
に示すように、使用時において側面板12を起こして天
面板11と下面板17とを離し、容器本体3上部に貼着
した密封シート9を剥離した後、側面板12の保持片1
6を透湿性シート8に当接させることで、蓋体10が容
器本体3の上部に取り付くようになるが、この時、蓋体
10の天面板11が容器本体3上部に貼着した透湿性シ
ート8に対して空間Sを形成すると共に、天面板11に
おける相対する長辺側である側部に通気口15を形成し
て容器本体3上部に貼着した透湿性シート8すなわち容
器本体3上部の開口する箇所への空気の流通路を形成す
るようになる。しかも、側面体12に設けた保持片16
を折り曲げて透湿性シート8に当接することにより天面
板11と透湿性シート8との間に形成した空間Sを保持
片16により維持するようになる。
【0037】なお、天面板11と透湿性シート8との間
に形成した空間Sの高さ寸法としては、前述と同様、わ
ずかな寸法で良いが、好ましくは5mm以上、より好ま
しくは10mm以上である。また、流通時において除湿
剤容器全体をシュリンク包装することで、天面板11と
下面板17とがくっついて潰れた状態で維持するように
なる。
【0038】これにより、前述した第一または第二の実
施の形態と同様、流通時において密封シート9へのゴミ
等の付着を防止すると共に、使用時において透湿性シー
ト8を保護することができ、一つの蓋体10を流通時と
使用時の両方において用いることにより、構成部品を減
らすことができる。しかも、この蓋体10を紙製とする
ことで、合成樹脂の廃棄を軽減することができる。ま
た、使用時、天面板11により空気中を舞っているゴミ
の透湿性シート8への付着を無くして、透湿性シート8
の目詰まりを防止することができる。さらに、透湿性シ
ート8上方での空気の流れも良好なものにして乱流の発
生を無くすことができる。
【0039】また、蓋体10における側面板11に保持
片16を設けたことにより、使用時、天面板11と透湿
性シート8との間に形成した空間Sを維持することがで
きる。
【0040】次に、本発明による除湿剤容器の第四の実
施の形態について図16、図17を用いて説明する。除
湿剤容器の第四の実施の形態としては、前述した第一の
実施の形態と同様の容器本体3を3個備えると共に、や
はり前述した第一の実施の形態とほぼ同様の蓋体10を
切り離し線24を介して横に3個連結したもので、具体
的には、天面板11と一対の側面板12とからなる蓋体
10において、天面板11における長辺側及び側面板1
2の側部にわたって切り離し線24であるミシン目を介
して横に連結し、この切り離し線24により容易に切り
離すことができるようにする。そして、この連結した蓋
体10を3個の容器本体3の上部にわたって取り付け
る。
【0041】このようになる蓋体10にあっては、図1
6に示すように、流通時において3個連結しており、各
蓋体10の側面板12の上端嵌合孔13に容器本体3上
部のフランジ4をそれぞれ嵌合することで、蓋体10が
容器本体3の上部に取り付くようになるが、この時、蓋
体10の天面板11が容器本体3上部に貼着した密封シ
ート9に接するようにして容器本体3上部の開口する箇
所を塞ぐようになる。そして、図17に示すように、使
用時は3個連結した蓋体10を切り離し線24により切
り離して、容器本体3上部に貼着した密封シート9を剥
離した後、各容器本体3と蓋体10とにおいて、蓋体1
0の側面板12の中間嵌合孔14に容器本体3上部のフ
ランジ4を嵌合することで、蓋体10が容器本体3の上
部に取り付くようになるが、この時、蓋体10の天面板
11が容器本体3上部に貼着した透湿性シート8に対し
て空間Sを形成すると共に、天面板11における相対す
る長辺側である側部に通気口15を形成して容器本体3
上部に貼着した透湿性シート8すなわち容器本体3上部
の開口する箇所への空気の流通路を形成するようにな
る。
【0042】これにより、前述した第一または第二また
は第三の実施の形態と同様、流通時において密封シート
9へのゴミ等の付着を防止すると共に、使用時において
透湿性シート8を保護することができ、一つの蓋体10
を流通時と使用時の両方において用いることにより、構
成部品を減らすことができる。しかも、この蓋体10を
紙製とすることで、合成樹脂の廃棄を軽減することがで
きる。また、使用時、天面板11により空気中を舞って
いるゴミの透湿性シート8への付着を無くして、透湿性
シート8の目詰まりを防止することができる。さらに、
透湿性シート8上方での空気の流れも良好なものにして
乱流の発生を無くすことができる。
【0043】しかも、容器本体3を3個備えると共に、
蓋体10を切り離し線24を介して横に3個連結したこ
とで、流通時において片手で持ち運ぶこともでき、持ち
運びを容易なものにすることができると共に、蓋体10
と容器本体3を複数個連結するための連結体とを兼ねる
ことにより資材の低減を図ることができると共に、製作
工程の簡素化も図ることができる。
【0044】なお、前述した除湿剤容器において、容器
本体3の形状、あるいは天面板11や側面板12等の蓋
体10の形状については前述のものに限定されるもので
はない。また、蓋体10の連結する個数も3個に限定さ
れるものではなく、2個あるいは4個以上の複数個にし
ても良い。
【0045】
【発明の効果】流通時において、蓋体の天面板により容
器本体上部の開口する箇所を塞いで容器本体上部に貼着
した密封シートへのゴミ等の付着を防止すると共に、使
用時において容器本体上部の開口する箇所への空気の流
通路を形成しつつ蓋体の天面板により透湿性シートを保
護することができ、一つの蓋体を流通時と使用時の両方
において用いることにより、除湿剤容器における構成部
品を減らすことができ、廃棄の軽減化を図ることができ
る。
【0046】蓋体の天面板に通気のための小通気孔を形
成したことにより、使用時に容器本体上部の開口する箇
所への空気の通気を良好にして吸湿効率を高めることが
できる。
【0047】また、使用時において、蓋体の天面板と透
湿性シートとの間に形成した空間を蓋体に設けた保持片
により維持することができ、常に安定して吸湿を行うこ
とができる。
【0048】また、蓋体を切り離し線を介して横に複数
個連結したことにより、蓋体を製作する際、蓋体と容器
本体を複数個連結するための連結体とを兼ねることがで
き、資材の低減を図ることができると共に、製作工程の
簡素化も図ることができ、資材コスト及び製作コストを
安価なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第一の実施の形態の分解斜視図で
ある。
【図2】本発明による第一の実施の形態の側面断面図で
ある。
【図3】本発明による第一の実施の形態の側面断面図で
ある。
【図4】本発明による第一の実施の形態の変形例の分解
斜視図である。
【図5】本発明による第一の実施の形態の変形例の側面
断面図である。
【図6】本発明による第一の実施の形態の変形例の側面
断面図である。
【図7】本発明による第一の実施の形態の変形例の斜視
図である。
【図8】本発明による第一の実施の形態の変形例の斜視
図である。
【図9】本発明による第二の実施の形態の分解斜視図で
ある。
【図10】本発明による第二の実施の形態の側面断面図
である。
【図11】本発明による第二の実施の形態の側面断面図
である。
【図12】本発明による第三の実施の形態の分解斜視図
である。
【図13】本発明による第三の実施の形態の一部分解斜
視図である。
【図14】本発明による第三の実施の形態の側面断面図
である。
【図15】本発明による第三の実施の形態の側面断面図
である。
【図16】本発明による第四の実施の形態の斜視図であ
る。
【図17】本発明による第四の実施の形態の斜視図であ
る。
【図18】従来の除湿剤容器の側面断面図である。
【符号の説明】
1…底壁、2…周壁、3…容器本体、4…フランジ、5
…小孔、6…仕切板、7…潮解性薬剤、8…透湿性シー
ト、9…密封シート、10…蓋体、11…天面板、12
…側面板、13…上端嵌合孔、14…中間嵌合孔、15
…通気口、16…保持片、17…下面板、18…開口
部、19…小通気孔、21…挿入口、22…挿入片、2
3…接着体、24…切り離し線、25…内蓋、26…通
気口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E068 AA35 AB10 AC10 CC03 CE03 DD08 DD11 DE05 EE11 3E084 AA02 AA13 AA24 AB10 BA01 CA02 CA03 CC07 DA03 DB13 DC07 FA09 FC09 FD20 GA08 GB12 GB30 KA01 4D052 AA09 CA04 CA06 FA01 HA12 HA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に潮解性薬剤7を収納し上部を開口
    すると共にこの上部の開口する箇所に透湿性シート8を
    貼着する容器本体3を備え、この容器本体3の上部に透
    湿性シート8を覆うようになる蓋体10を取り付けた除
    湿剤容器において、 前記蓋体10に、流通時において容器本体3上部の開口
    する箇所を塞ぐようになると共に、使用時において透湿
    性シート8に対して空間を形成しかつ側部に通気口15
    を形成して容器本体3上部の開口する箇所への空気の流
    通路を形成するようになる天面板11を設けたことを特
    徴とする除湿剤容器。
  2. 【請求項2】 前記蓋体10の天面板11に小通気孔1
    9を形成したことを特徴とする請求項1記載の除湿剤容
    器。
  3. 【請求項3】 前記蓋体10に、使用時において天面板
    11と透湿性シート8との間に形成した空間を維持する
    ための保持片16を設けたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の除湿剤容器。
  4. 【請求項4】 前記容器本体3を複数個備えると共に、
    前記蓋体10を切り離し線24を介して横に複数個連結
    したことを特徴とする請求項1または請求項2または請
    求項3記載の除湿剤容器。
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