JP6700879B2 - 脱臭具 - Google Patents

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Description

本発明は、冷蔵庫、洋服ダンス、クローゼット、靴箱などの収納庫の脱臭に用いられる脱臭具に関する。
この種の脱臭具としては、例えば特許文献1に記載のものが提案されている。特許文献1の脱臭具は、厚みの薄い偏平矩形状の本体内に、脱臭効果を有する脱臭シートを挟持した構成のものであり、本体の表裏面には、多数の通気孔が形成されている。この脱臭具を収納庫内の収納棚上に設置したり、フックを用いて収納棚に引っ掛けたりすることで、収納庫内の臭気が通気孔を通って本体内に導入され、脱臭シートの表面に接触して吸着されるので、収納庫内の脱臭が行われる。
登録実用新案第3013310号公報
特許文献1の脱臭具では、臭気を脱臭シートの表面に接触させて吸着していることから、臭気を効率よく吸着するためには、脱臭シートと臭気との接触面積を増やす必要があるが、そのために脱臭シートを表面積の大きいものにすると、脱臭具が大型化する。しかし、冷蔵庫などの収納庫は、物品の収納可能容積が限られているため、脱臭具が大型化すると、物品の収納に邪魔になるなど、収納庫内の設置場所に困るという問題がある。また、特に様々な臭気が混在している冷蔵庫などにおいて、これらの臭気を吸着しようとすると、臭気成分に特化した脱臭シートを複数種用いる必要がある。しかし、特許文献1のような臭気を脱臭シートの表面に接触させて吸着するタイプの脱臭具において、複数種の脱臭シートを用いると、複数種の脱臭シートを横に並べる必要があるため、やはり脱臭具が大型化するという問題がある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、小型化が可能でありかつ収納庫内の様々な臭気を十分に脱臭可能な脱臭具を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、内部に脱臭シートを保持する脱臭具であって、前記脱臭シートをその下方に空間を有するよう浮かした状態で保持する保持部と、当該脱臭具の内外を連通し、前記脱臭シートの主面と向かい合う一対の開口部と、を備える脱臭具によって達成される。
本発明の好ましい実施態様の脱臭具は、前記脱臭シートの上方及び/又は前記開口部から見た左右の側方のいずれか一方に空間を有することを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様の脱臭具は、前記脱臭シートが、複数枚のシート材を積層してなることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様の脱臭具は、前記保持部は、スリットを介して配置されかつ前記スリットにて前記脱臭シートを挟持する一対の突起部材からなり、一対の前記突起部材には、それぞれ、前記スリットを挟んで互いに対向する凹状の切欠溝が形成されていることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様の脱臭具は、前記開口部ごとに、前記開口部の上部に張り出す庇部が設けられていることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様の脱臭具は、一対の前記開口部は、平面視において、一方の前記開口部が他方の前記開口部の点対称位置からずれるように配置されていることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様の脱臭具は、全体形状が卵型もしくは楕円球型であることを特徴としている。この脱臭具においては、さらに、冷蔵庫内の卵を個別に収納するための卵ポケットに収納可能な大きさであることが好ましい。
本発明のさらに好ましい実施態様の脱臭具は、上部に開口を有する容器状の下部本体と、前記下部本体に着脱自在に取り付けられる上部本体とを含み、前記上部本体が前記保持部及び一対の前記開口部を備え、前記下部本体内には、空気との接触により収縮して徐々に減量するゲル状組成物が収容されていることを特徴としている。この脱臭具においては、さらに、前記下部本体の上部開口を閉塞する中蓋をさらに含むことが好ましい。
本発明に係る脱臭具によると、小型化が可能でありかつ収納庫内の様々な臭気を十分に脱臭することができる。
本発明の一実施形態に係る脱臭具の斜視図である。 図1の正面図である。 図1の背面図である。 図1の右側面図である。 図1の平面図である。 図1の底面図である。 図2のA−A断面図である。 図4のB−B断面図である。 下部本体の正面図である。 図9の平面図である。 上部本体の斜視図である。 図11の正面図である。 図11の背面図である。 図11の右側面図である。 図11の平面図である。 図11の底面図である。 図12のC−C断面図である。 図14のD−D断面図である。 中栓の平面図である。 図19の正面図である。
以下、本発明の実態形態について添付図面を参照して説明する。本発明の脱臭具は、内部に脱臭シートを保持しており、例えば、冷蔵庫、洋服ダンス、クローゼット、靴箱などの物品の収納庫に設置され、庫内の脱臭に用いられるものである。図1〜図6は、本発明の一実施形態に係る脱臭具1の外観を示し、図7及び図8は、内部構成を示している。
脱臭具1は、本実施形態では、全体形状が楕円体型を呈している。ここで、楕円体型とは、楕円を三次元へ拡張したような図形(長軸を回転軸として楕円を回転させて得られる図形)を指す。また、脱臭具1の全体形状としては、楕円体型ではなく、卵型であってもよい。卵型は、楕円体型と比べて、脱臭具1の上側の曲がり度合いが下側の曲がり度合いよりも大きくなるように形成されている。なお、本実施形態では、脱臭具1の底24を脱臭具1が安定して自立可能となるように僅かに底上げされた平坦状にされているなど、脱臭具1は完全な楕円体型ではないが、全体形状がおおよそ楕円体型をしていれば楕円体型に含まれ、これは卵型についても同様である。
また、本実施形態の脱臭具1は、冷蔵庫内の卵を個別に収納するための卵ポケットに収納可能なサイズ(大きさ)に形成されている。卵ポケットは、冷蔵庫内では収納棚などと区別された場所に設けられているので、卵ポケットに脱臭具1を設置することで、収納棚上に物品などを収納する際に邪魔になることがない。そのうえ、冷蔵庫内の物品の取り出しに際して脱臭具1を動かす必要がないので、冷蔵庫内の脱臭具1の設置場所が変わらず、例えば脱臭シート10の取り替えのために脱臭具1を冷蔵庫内から取り出す際に、どこに脱臭具1があるかが容易に分かり、便利である。具体的に、脱臭具1のサイズとしては、平面視での直径が30mm〜50mmであり、高さが50mm〜85mmである。
さらに、本実施形態の脱臭具1は、上部に開口20を有する容器状の下部本体2と、下部本体2に着脱自在に取り付けられる上部本体3と、使用開始時まで下部本体2の上部開口20を閉塞する中栓4(図19及び図20に示す)とを含む。
下部本体2は、図9及び図10に示すように、上部に開口を有しかつ内部が中空の容器である。下部本体2内には、ゲル状組成物5が収容されている。ゲル状組成物5は、使用初期の状態では、下部本体2内の所定の高さまで充填されている。ゲル状組成物5は揮散性を有しており、空気との接触により収縮して徐々に減量し、その結果、少量となることで脱臭具1の使用終期を示す。そのため、下部本体2は、透明又は半透明の材料で形成されていると、外部から内部に収容されたゲル状組成物5の残量を容易に確認できるので好ましい。下部本体2は、合成樹脂の他、陶器、ガラスなどによって形成することができる。また、ゲル状組成物5を着色するようにしてもよい。
下部本体2の上端から下方の所定部分は、周壁の厚みの小さい薄肉部21とされており、この薄肉部21の外周面に雄ねじ22が設けられている。この雄ねじ22は、上部本体3の内周面に設けられた雌ねじ30と螺合可能である。下部本体2の厚肉部23の上端(薄肉部21との境界)は、鋸の歯のようにギザギザの切れ込みが入れられている。同様に、上部本体3の下端にもギザギザの切れ込みが入れられており、下部本体2に上部本体3が取り付けられた際に、脱臭具1がまるで割れた卵のような外観を呈し、デザイン性の向上が図られている。
下部本体2の内周面には、下方に向けて長く延びるとともに内側に向けて短く突き出る板状のリブ25が設けられている。このリブ25は、下部本体2の内周面の周方向に間隔をあけて複数設けられている。複数のリブ25は、使用初期の状態では、大部分がゲル状組成物5に埋没しており、各リブ25にゲル状組成物5が引っ掛かりながら収縮することで、ゲル状組成物5は下部本体2と接する外周縁から中心部に向けて全周にわたり均一に減量していくように変形する。
下部本体2には、ゲル状組成物5を覆うカバー6が配備されている。カバー6は、各リブ25のゲル状組成物5から上方に突き出た部分上に載置され、ゲル状組成物5との間に空間を有している。カバー6は例えば透明のプラスチックフィルムからなり、平面視形状は下部本体2の周壁と同じ形状(本実施形態では円形状)に形成されている。カバー6には、互いに対向する位置に、外周縁を凹状に切り欠いた切欠60が形成されており、この切欠60及び前記空間を介してゲル状組成物5が空気と接触する。
中栓4は、下部本体2の上部開口20に着脱可能に装着される。中栓4は、例えば合成樹脂製であり、可撓性を有している。中栓4は、図19及び図20に示すように、本体部40と、本体部40の上端に設けられたフランジ部41とを備えている。本体部40は、円筒状の周壁部42と、周壁部42の下端に設けられた水平な栓部43とを備えている。周壁部42の外径は下部本体2の上部開口20の径と略同一である。一方、フランジ部41は、その外周縁が下部本体2の上部開口20よりも外側に突き出て下部本体2の上端に乗り上げているとともに、内周縁が下部本体2の上部開口20よりも内側に突き出ている。周壁部42が下部本体2の上部開口20に嵌め込まれることで、周壁部42の外周面が下部本体2の内周面に当接しかつ栓部43により上部開口20が塞がれて、下部本体2内が密閉される。また、フランジ部41の内周縁を掴むことで、中栓4を下部本体2から容易に取り外すことができる。なお、フランジ部41には、内周縁を凹状に切り欠いた切欠44が複数形成されており、この切欠44によりフランジ部41の内周縁が容易に撓んで、中栓4を下部本体2から取り外しやすくなる。
上部本体3は、図11〜図18に示すように、下部に開口を有しかつ内部が中空の蓋である。上部本体3は、下部本体2の上方を覆い、上部本体3の内周面に設けられた雌ねじ30を下部本体2の外周面の雄ねじ22に螺合させることで、上部本体3が下部本体2に着脱可能に取り付けられる。上部本体3は、合成樹脂、陶器、ガラスなどにより形成することができる。
上部本体3は、脱臭シート10を保持する保持部7と、上部本体3(脱臭具1)の内外を連通する一対の開口部8とを備える。保持部7は、上部本体3内において脱臭シート10をその下方に空間を有するよう浮かした状態で保持する。一対の開口部8は、脱臭シート10の主面と向かい合うように上部本体3に形成されている。
保持部7は、本実施形態では、上部本体3の内周面において、頂部から下方に突き出るように設けられ、脱臭シート10を吊り下げ状態で支持する。保持部7は、スリット70を介して配置される一対の略半円筒状の突起部材71からなり、スリット70に脱臭シート10を挟み込むことで、脱臭シート10が一対の突起部材71により挟持される。
一対の突起部材71には、下端を凹状に切り欠いた切欠溝72がそれぞれ形成されている。各切欠溝72は、スリット70を挟んで互いに対向する位置に形成されており、スリット70に対して真正面を向いて相対している。各切欠溝72は、例えばピンセットにおいて物をつまむ箇所である先端部が通る程度の大きさに形成されている。本実施形態の脱臭シート10はサイズが小さいので、脱臭シート10を保持部7のスリット70に差し込む際にはピンセットを用いることが好ましい。そして、ピンセットを用いて脱臭シート10をスリット70に差し込んでいく際に、各切欠溝72に脱臭シート10をつまむピンセットの各先端部を通すことで、ピンセットの挿入時に各突起部材71が邪魔にならない。よって、ピンセットによる脱臭シート10の差し込み作業が容易となる。
加えて、各切欠溝72の存在により、脱臭具1内の脱臭シート10の上方に空間が設けられる。脱臭具1が脱臭シート10の上方に空間を有すると、一方の開口部8から流入し脱臭具1内を通って他方の開口部8から流出する空気の流れがよくなり、その結果、脱臭シート10を通り抜ける空気量が増えるので、脱臭効果が向上する。
一対の開口部8は互いに対向するよう配置されており、脱臭具1の外部から内部に空気を流入させるとともに脱臭具1の内部の空気を外部に流出させる役割を果たす。一対の開口部8は、上述した空気の流れをよくするとともに、保持部7に保持される脱臭シート10を上述した空気が効果的に通り抜けるようにするために、脱臭シート10の主面と向かい合うように上部本体3(脱臭具1)に形成されている。
ここで、本明細書では、脱臭シート10の「主面」とは、その表面のうち、最も広い面積を有する面をいう。また、開口部8の「開口面」とは、開口部8の縁部によって囲まれて規定される仮想面をいう。また、「開口部8が脱臭シート10の主面と向かい合う」とは、開口部8が脱臭シート10の主面に対して真正面を向いて相対している、つまりは、開口面が脱臭シート10の主面に対し平行である場合に加えて、開口部8が脱臭シート10の主面に対して斜めを向いた状態で相対している、つまりは、開口面が僅かに斜めを向いていて脱臭シート10の主面に対し略平行である場合、さらには、略平行でもないが大きく斜めを向くことなく脱臭シート10の主面に対し傾斜する場合も含む。また、開口部8の開口面が曲面である場合において、「開口面が脱臭シート10の主面に対し平行、略平行又は傾斜する」とは、当該開口面の中心位置において接する平面(接平面)が脱臭シート10の主面に対し平行、略平行又は傾斜することをいう。開口部8の開口面と脱臭シート10の主面とのなす角度は、0°以上45°以下の範囲内であることが好ましく、さらに略平行となる25°以下であることが好ましい。なお、前記角度0°が平行の場合である。
開口部8の外形は特に限定されるものではなく、種々の形状とすることができる。また、開口部8のサイズは特に限定されるものではないが、50mm×85mmの枠内に収まる大きさであることが好ましい。
また、一対の開口部8は対向するよう配置されるが、必ずしも互いに正面同士となる、つまりは、平面視において、一方の開口部8が他方の開口部8の点対称位置(180°回転させた位置)となるように配置される必要はなく、一方の開口部8が他方の開口部8の点対称位置からずれるように配置されていてもよい。これにより、例えば図2及び図12の正面視で脱臭具1を視認した場合に、一対の開口部8が脱臭具1(上部本体3)の後方側にずれてその大部分が隠れるので、各開口部8を目立たなくすることができる。よって、デザイン性の向上を図ることができる。
上部本体3には、開口部8ごとに、開口部8の上部に張り出す庇部9が設けられている。この庇部9は、基端が上部本体3に一体に連なっており、先端側が基端よりも下方に位置するよう傾斜し、その先端は開口部8の下端の縁部まで達している。庇部9は、本実施形態では、略三角形状であり、開口部8の少なくとも一部分を上方から覆っている。この庇部9は、開口部8を介して液滴などの脱臭具1内への浸入を防止する役割を果たす。つまり、収納庫内に脱臭具1を設置している際に、液滴などが脱臭具1上に付着すると、液滴は脱臭具1の表面に沿って流下して開口部8上まで伝わる。ここで、庇部9が開口部8の上部に張り出していると、開口部8上に伝わった液滴は、庇部9の表面を流下し、その後、庇部9の先端から開口部8の外側に落下する。よって、液滴が脱臭具1内に侵入することが防止される。ここで、本実施形態のように、庇部9の先端側が外側に反っていると、より効果的に液滴が脱臭具1内に侵入することを防止できる。
庇部9の外形は特に限定されるものではなく、液滴が開口部8から脱臭具1内に侵入することを防止できる形状であれば、種々の形状とすることができるが、本実施形態のように、庇部9を鳥の翼に模した形状とすることで、デザイン性の向上を図ることができる。
脱臭シート10は、一般に脱臭剤として用いられるシート材を用いることができ、例えば活性炭、シリカゲルや二酸化ケイ素などのケイ素類、塩化アルミニウムなどの塩素化合物、カルシウムオキサイドなどの金属酸化物、塩化アルミニウムなどのアルミニウム類、塩化亜鉛などの亜鉛化合物、ホウ酸などのホウ素化合物など、脱臭・消臭機能を有する粒子が保持されたシート材を例示することができる。
脱臭シート10は、本実施形態では矩形状であり、そのサイズは特に限定されるものではないが、縦10mm〜40mm、横10mm〜50mmの小型サイズのものである。そのため、脱臭具1を小型化することが可能となっている。なお、脱臭シート10の外形も特に限定されるものではなく、種々の形状とすることができる。
脱臭シート10は、1枚のシート材で構成されていてもよいが、複数枚のシート材を積層して構成されていることが好ましい。複数枚のシート材としては、同種のシート材を用いてもよいが、特に様々な臭気が混在している冷蔵庫などにおいては、これらの臭気を吸着するためには、臭気成分に特化したシート材を複数種用いる必要があるので、異種のシート材を用いることが好ましい。また、脱臭具1を設置する収納庫に応じて、脱臭・消臭機能を有するシート材だけでなく、吸湿機能を有するシート材や集塵機能を有するシート材を脱臭シート10に含ませてもよい。
本実施形態では、脱臭シート10が矩形状であり、脱臭具1が楕円体型(もしくは卵型)であるので、脱臭シート10の上方には空間が設けられる。さらに、脱臭シート10の開口部8から見た左右の側方のいずれにも空間が設けられる。このように、脱臭シート10の周囲に空間が存在していると、一方の開口部8から流入し脱臭具1内を通って他方の開口部8から流出する空気の流れがよくなり、その結果、脱臭シート10を通り抜ける空気量が増えるので、脱臭効果が向上する。
なお、上述した脱臭シート10の上下左右の側方において上部本体3(脱臭具1)の内周面との間に存在する空間は、僅かな隙間というレベルの空間ではなく、上部本体3(脱臭具1)の内周面と脱臭シート10の外周縁とがシート面方向に沿った距離で約1mm以上離れる空間を指す。
上述した構成の脱臭具1によれば、脱臭具1を収納庫内に設置すると、一方の開口部8から収納庫内の空気が流入して他方の開口部8から流出するが、脱臭具1内を通過する際に脱臭シート10を効果的に通り抜けるように、脱臭シート10の主面が開口部8に対して略平行に配置されているとともに、一方の開口部8から流入し脱臭具1内を通って他方の開口部8から流出する空気の流れがよくなるように、脱臭シート10及び開口部8が脱臭具1に対して配置されている。そのため、収納庫内の空気が効率よく脱臭シート10により脱臭されるので、脱臭効率がよいうえ、脱臭シート10を小型化できるので、その分、脱臭シート10を収納する脱臭具1も小型化できる。よって、収納庫内に設置しても、物品の収納に邪魔になることがなく、収納庫内の設置場所に困らない。
また、脱臭シート10が複数種のシート材を重ねて構成されているため、脱臭具1を小型化したままで収納庫内の様々な臭気を脱臭することができる。
また、脱臭具1の全体形状を楕円体型(もしくは卵型)とすることで、見た目のデザイン的効果を高めることができ、消費者の購買意欲を高めることができる。そのうえ、脱臭具1を例えば冷蔵庫内の卵ポケットに設置することができるので、収納棚上に物品などを収納する際に邪魔になることがなく、さらに、冷蔵庫内の物品の取り出しに際して脱臭具1を動かす必要がないので、冷蔵庫内の脱臭具1の設置場所が変わらず、どこに脱臭具1が設置されているかが容易に分かる。
また、脱臭シート10を挟持する一対の突起部材71に互いに対向する凹状の切欠溝72が形成されており、各切欠溝72にピンセットの各先端部を通すことで、ピンセットによる脱臭シート10のスリット70への差し込み作業を容易に行うことができる。
また、開口部8ごとに、開口部8の上部に張り出す庇部9が設けられているので、収納庫内の収納中に、液滴が脱臭具1上に付着し、脱臭具1の表面に沿って流下して開口部8上まで伝わっても、庇部9により液滴が開口部8から脱臭具1内に侵入することを防止できる。
また、一対の開口部8が、平面視において、一方の開口部8が他方の開口部8の点対称位置からずれるように配置されており、これにより、脱臭具1を正面視で視認した際に、一対の開口部8が脱臭具1の後方側にずれてその大部分が隠れるようにできるので、各開口部8を目立たなくすることができる。よって、デザイン性の向上を図ることができる。
また、下部本体2内に空気との接触により収縮して徐々に減量するゲル状組成物5が収容されているので、使用に伴いゲル状組成物5が徐々に減量して少量となることにより、脱臭具1の使用終期を確認することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、脱臭具1が楕円体型(もしくは卵型)であるが、必ずしもこれに限られるものではなく、円筒型、角筒型、球型、円錐型、角錐型など種々の形状とすることができる。
また、上記実施形態では、保持部7が一対の突起部材71からなり、脱臭シート10を両突起部材71の間のスリット70に挟み込むことで保持しているが、脱臭シート10を吊り下げ状態で保持できる方法であれば、どのような方法(構成)を用いてもよい。
また、保持部7は脱臭シート10を必ずしも吊り下げ状態で保持する必要はなく、脱臭シート10の下方に空間が設けられるよう浮かした状態で保持できる方法であれば、脱臭シート10の下縁の一部を下方から保持したり、左縁及び右縁を左右の側方から保持したりするような方法(構成)を用いてもよい。
また、上記実施形態では、脱臭具1(下部本体2)内にゲル状組成物5が収容されているが、必ずしも収容されている必要はない。
また、上記実施形態では、脱臭具1が互いに脱着可能な上部本体3及び下部本体2で構成されているが、上部本体3及び下部本体2が一体型のものであってもよい。
また、上記実施形態では、一対の開口部8のみが脱臭具1(上部本体3)に設けられているが、さらなる開口部を設けても構わない。
1 脱臭具
2 下部本体
3 上部本体
4 中栓
5 ゲル状組成物
7 保持部
8 開口部
9 庇部
10 脱臭シート
20 上部開口
70 スリット
71 突起部材
72 切欠溝

Claims (9)

  1. 内部に脱臭シートを保持する脱臭具であって、
    前記脱臭シートをその下方に空間を有するよう浮かした状態で保持する保持部と、
    当該脱臭具の内外を連通し、前記脱臭シートの主面と向かい合う一対の開口部と、
    を備え
    一対の前記開口部は、平面視において、一方の前記開口部が他方の前記開口部の点対称位置からずれるように配置されている、
    脱臭具。
  2. 内部に脱臭シートを保持する脱臭具であって、
    前記脱臭シートをその下方に空間を有するよう浮かした状態で保持する保持部と、
    当該脱臭具の内外を連通し、前記脱臭シートの主面と向かい合う一対の開口部と、
    を備え、
    前記開口部ごとに、前記開口部の上部に張り出す庇部が設けられている、
    脱臭具。
  3. 前記脱臭シートの上方及び/又は前記開口部から見た左右の側方のいずれか一方に空間を有する、
    請求項1又は請求項2に記載の脱臭具。
  4. 前記脱臭シートが、複数枚のシート材を積層してなる、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の脱臭具。
  5. 前記保持部は、スリットを介して配置されかつ前記スリットにて前記脱臭シートを挟持する一対の突起部材からなり、
    一対の前記突起部材には、それぞれ、前記スリットを挟んで互いに対向する凹状の切欠溝が形成されている、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の脱臭具。
  6. 全体形状が卵型もしくは楕円体型である、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の脱臭具。
  7. 冷蔵庫内の卵を個別に収納するための卵ポケットに収納可能な大きさである、
    請求項6に記載の脱臭具。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の脱臭具であって、
    上部に開口を有する容器状の下部本体と、前記下部本体に着脱自在に取り付けられる上部本体とを含み、
    前記上部本体が前記保持部及び一対の前記開口部を備え、
    前記下部本体内には、空気との接触により収縮して徐々に減量するゲル状組成物が収容されている、
    脱臭具。
  9. 前記下部本体の上部開口を閉塞する中栓をさらに含む、
    請求項8に記載の脱臭具。
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