JP2001235694A - 走査光学系 - Google Patents
走査光学系Info
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- G02B26/08—Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
- G02B26/10—Scanning systems
- G02B26/12—Scanning systems using multifaceted mirrors
- G02B26/125—Details of the optical system between the polygonal mirror and the image plane
- G02B26/126—Details of the optical system between the polygonal mirror and the image plane including curved mirrors
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Abstract
高さが変化した場合にも、走査対象面上でのレーザー光
束の収束位置の変化を防ぐことが可能な走査光学系を提
供すること。 【解決手段】 半導体レーザー10から発したレーザー
光は、副走査方向に角度を持ってポリゴンミラー14に
入射し、反射・偏向されて曲面ミラー15により反射さ
れ、アナモフィックレンズ16、光路偏向ミラー17を
介して感光体ドラム18に達する。アナモフィックレン
ズ16の射出側のレンズ面は、サグ量が二次元多項式で
表される回転非対称な曲面であり、副走査方向のコマ収
差を補正するように副走査方向の断面が非円弧とされて
いる。また、アナモフィックレンズ16は、副走査方向
において、その光軸が基準光線に対してポリゴンミラー
14側に偏心するよう配置されている。
Description
タ等の光走査ユニットに用いられる走査光学系に関し、
特に、結像光学系にアナモフィックレンズを含み、この
アナモフィックレンズが走査範囲の中心に到達する基準
光線に対して副走査方向に偏心して配置された走査光学
系に関する。
8−122685号公報に開示されている。この公報に
開示される走査光学系は、レーザー光源からの光束をポ
リゴンミラーにより偏向、走査させ、曲面ミラー、アナ
モフィックレンズから成る結像光学系を介して感光体ド
ラム上にスポットとして結像させる。感光体ドラム上の
スポットは、ポリゴンミラーの回転に伴って走査し、こ
の際レーザー光をオンオフ変調することにより走査対象
面上に静電潜像を形成する。なお、この明細書では、走
査対象面上でスポットが走査する方向を主走査方向、こ
れに直交する方向を副走査方向と定義し、各光学素子の
形状、パワーの方向性は、走査対象面上での方向を基準
に説明することとする。また、走査対象面上で走査範囲
の中心に到達する光線を基準光線と定義する。
リゴンミラーに対する入射光と反射光とを副走査方向に
分離し、かつ、結像光学系に曲面ミラーを用いて光路を
折り返すことにより光学系全体を小型化している。ま
た、曲面ミラーと感光体ドラムとの間に配置されたアナ
モフィックレンズは、レーザー光がポリゴンミラーに対
して副走査方向に角度をもって入射することにより発生
するスキュー歪みの影響を補正するため、基準光線に対
して光軸を副走査方向に偏心させて配置されている。ア
ナモフィック面は、副走査方向の断面形状が円弧であ
り、副走査方向のパワーが主走査方向の周辺から中心に
向かうほど大きくなるよう、すなわち、周辺から中心に
向けて曲率半径が小さくなるよう設定されている。
公報に開示される走査光学系では、アナモフィックレン
ズの副走査断面が円弧であってコマ収差が補正されてい
ないため、ポリゴンミラーの面倒れ誤差や、各光学素子
の取付位置の誤差等によりレーザー光束がアナモフィッ
ク面上の設計上の領域から副走査方向にずれた領域を走
査すると、レーザー光束の収束位置が光軸方向に変化
し、走査対象面上でのスポット位置、及びスポット径が
変化して描画品質を低下させるという問題がある。
ク面に対して異なる高さで入射したレーザー光束の収束
位置を示す説明図である。設計上の高さで入射したレー
ザー光束L0は、走査対象面上に収束する。これに対し
て、設計上の高さに対して副走査方向に異なる高さでア
ナモフィック面に入射したレーザー光束L1,L2の収束
位置は、コマ収差の影響で走査対象面の奥、あるいは手
前になる。したがって、例えばレーザー光束をポリゴン
ミラーの近傍で副走査方向に収束させ、この収束位置と
走査対象面側の収束位置とを共役にすることにより面倒
れ誤差の影響を補正している場合には、面倒れの影響で
レーザー光束がL1、L2の位置にずれたとすると、走査
対象面上でのスポット位置が副走査方向に変化すると共
に、スポット径も変化する。
鑑みてなされたものであり、アナモフィック面に対する
レーザー光の入射高さが変化した場合にも、走査対象面
上でのレーザー光束の収束位置の変化を防ぐことが可能
な走査光学系の提供を目的とする。
学系は、上記の目的を達成させるため、光源から発する
光束を回転駆動される偏向器により偏向させ、結像光学
系により走査対象面上に結像させる構成において、結像
光学系が、走査対象面上で走査範囲の中心に到達する基
準光線に対して光軸を副走査方向に偏心させたアナモフ
ィック面を有するアナモフィックレンズを含み、副走査
方向のコマ収差を補正するように、アナモフィック面の
副走査方向の断面形状を非円弧としたことを特徴とす
る。
ズの副走査方向のコマ収差が補正されるため、アナモフ
ィック面に対するレーザー光の入射高さが変化した場合
にも、レーザー光束が走査対象面上の同一位置に収束
し、描画品質の劣化を防ぐことができる。
面形状における円弧からのズレ量は、基準光線を中心と
して副走査方向において非対称に分布することが望まし
い。また、光源から発して偏向器に入射する光束と偏向
器により偏向された光束とが副走査方向において所定の
角度で分離されるように構成することができ、結像光学
系には、所定のパワーを有する曲面ミラーを含ませるこ
とができる。
率半径をr、円錐係数をκ、係数をBmnとし、光軸上を
原点として、主走査方向の高さY、副走査方向の高さZの
点(Y,Z)における光軸方向のサグ量が以下の二次元多項
式、 X(Y,Z)= (Y2+Z2)/[r[1+√(1−(κ+1)(Y2+Z2)/
r2)]]+ΣBmnYmZn で表される回転非対称なアナモフィック面であることが
望ましい。
査光学装置の実施例を説明する。実施例の装置は、レー
ザープリンターに使用される露光ユニットであり、入力
される描画信号にしたがってON/OFF変調されたレーザー
光を走査対象面である感光体ドラム上で走査させ、静電
潜像を形成する。
光学系の構成を示す斜視図である。半導体レーザー10
から発した発散光であるレーザー光は、コリメートレン
ズ11により平行光とされ、シリンドリカルレンズ12
により副走査方向にのみ収束される。シリンドリカルレ
ンズ12を介したレーザー光は、平面ミラー13により
反射されて副走査方向に角度を持ってポリゴンミラー1
4に入射する。
査方向に第1の分離角度θ1をもって反射、偏向された
レーザー光は、曲面ミラー15により副走査方向に第2
の分離角度θ2をもって再びポリゴンミラー14側に反
射され、ポリゴンミラー14の図中上側に配置されたア
ナモフィックレンズ16を透過する。曲面ミラー15は
主として主走査方向の収束パワー、アナモフィックレン
ズ16は主として副走査方向の収束パワーを有し、これ
ら2つの素子で結像光学系を構成している。
ザー光は、光路偏向ミラー17により反射され、二点鎖
線で示した感光体ドラム18上にドラムの母線方向であ
る主走査方向に走査するスポットを形成する。
リンドリカルレンズ12によりポリゴンミラー14の反
射面14aの近傍で一旦結像し、主としてアナモフィッ
クレンズ16のパワーにより感光体ドラム18上に再結
像する。この構成により、反射面14aの面倒れ誤差に
よる感光体ドラム18上での走査線のずれを防止するこ
とができる。
ズ面は、入射側に凸となるほぼパワーを持たない光軸回
りに回転対称な非球面であり、射出側のレンズ面は、サ
グ量が二次元多項式で表される回転非対称な曲面であ
り、副走査方向のコマ収差を補正するように副走査方向
の断面が非円弧とされている。
ク面により副走査方向のコマ収差を補正することによ
り、アナモフィック面への入射高さの変化にかかわら
ず、レーザー光束を感光体ドラム18上の一定位置に収
束させることができる。図2は、アナモフィック面に対
して異なる高さで入射したレーザー光束の収束位置を示
す説明図である。設計上の高さで入射したレーザー光束
L0、及び設計上の高さに対して副走査方向に異なる高
さでアナモフィック面に入射したレーザー光束L1,L2
が、いずれも感光体ドラム18上で一定の位置に収束す
る。したがって、ポリゴンミラー14の面倒れ誤差や、
他の光学素子の配置誤差によりアナモフィック面への入
射高さが設計上の入射領域から外れた場合にも、スポッ
ト位置のずれやスポット径の変化がなく、描画品質の劣
化を防ぐことができる。
査方向において、その光軸が基準光線に対してポリゴン
ミラー14側に偏心するよう配置されている。このよう
に、アナモフィックレンズ16を副走査方向に偏心させ
ることにより、レーザー光がポリゴンミラー14の反射
面に対して副走査方向に角度をもって入射することによ
って生じるスキュー歪みを相殺することができる。すな
わち、レーザー光はアナモフィックレンズ16の入射側
の回転対称非球面の回転軸を通る主走査方向の直線とは
異なる軌跡で走査するため、アナモフィックレンズ16
はレーザー光に対して副走査方向に関しては光軸非対称
に屈折作用を与える。この作用を利用することにより、
レーザー光のスキュー歪みを補正することができる。
走査範囲外の所定位置に達すると、レーザー光は曲面ミ
ラー15に対向してアナモフィックレンズの手前側に設
けられた平面ミラー40により反射され、副走査方向に
のみ正のパワーを持つシリンドリカルレンズ41を介し
て同期信号検出用の受光素子42に達する。受光素子4
2の出力信号は、一走査毎の書き込み開始タイミングを
得るために利用される。
計例について説明する。表1は、実施形態の走査光学系
におけるシリンドリカルレンズ12より感光体ドラム1
8側の構成を示す。表中の記号Kは走査係数、ryは各光
学素子の主走査方向の曲率半径、rzは副走査方向の曲
率半径(回転対称面の場合には省略)、dは面間の光軸上
の距離、nは波長780nmでの屈折率である。
レンズ12、第3面がポリゴンミラー14のミラー面、
第4面が曲面ミラー15、第5面及び第6面がアナモフ
ィックレンズ16を示す。アナモフィックレンズ16
は、その光軸が基準光線に対して2.1mmポリゴンミラー
14側にシフトするように配置されている。
点での接平面からの光軸方向のサグ量X(h)が以下の式
(1)で表される回転対称な非球面である。 X(h)=h2/[r[1+√(1−(κ+1)h2/r2)]]+A4h4+A6h6+A8h8…(1) 上式中、rは光軸上の曲率半径、κは円錐係数、A4,A6,
A8はそれぞれ4次、6次、8次の非球面係数である。第
4面及び第5面の非球面の円錐係数κ、非球面係数A4,A
6,A8は表2に示される。
向の高さY、副走査方向の高さZの点(Y,Z)における光軸
方向のサグ量が以下の二次元多項式(2)で表される回転
非対称なアナモフィック面である。rは光軸上の曲率半
径、κは円錐係数である。第6面の円錐係数κ=0.0
であり、係数Bmnは表3に示されている。 X(Y,Z)= (Y2+Z2)/[r[1+√(1−(κ+1)(Y2+Z2)/r2)]]+ΣBmnYmZn …(2)
れるアナモフィック面(第6面)の副走査方向の断面形状
を示すグラフである。ここでは、光軸を含む断面を例と
して、rz=-19.76となる球面に対するサグ量、すなわち
非球面量を示している。縦軸は光軸からの副走査方向の
高さZ(単位:mm)、横軸はサグ量X(単位:mm)を示す。
基準光線は、図中に破線で示したZ=2.1の位置を通
る。このように、副走査方向の断面を非円弧とすること
により、副走査方向のコマ収差の発生を抑えることがで
きる。
のパワーを主走査方向の位置に応じて変化させることに
より副走査方向の像面湾曲を補正する作用を有してい
る。このため、回転非対称な、すなわち旋盤での加工が
困難な面を必要とする。さらに、アナモフィック面は、
副走査断面を非円弧とすることによりコマ収差を補正し
ている。これら、像面湾曲補正作用とコマ収差補正作用
とを別個の面に負担させると、アナモフィックレンズ1
6は両面が回転非対称な面となり、加工上の負担が大き
くなる。上記のようにアナモフィック面を二次元多項式
で表される面とすることで、2つの収差補正作用を1つ
の面に負担させることができ、他方の面を旋盤での加工
が可能な回転対称な面とすることができ、加工上の負担
を軽くすることができる。
を補正した場合の効果について、図4を参照して説明す
る。図4は、アナモフィック面へのレーザー光束の入射
高さの変化による特性の変化を、アナモフィック面の副
走査方向の断面が従来のように円弧である場合と、実施
形態のように非円弧である場合とについて比較して示す
グラフである。
ラム18側での共役位置、すなわちレーザー光束の収束
位置の光軸方向の変化を実線で示し、各入射高さでのポ
リゴンミラー14の面倒れ誤差(0.1度)によるスポット
の副走査方向の変位を破線で示す。横軸は基準光線を0
とする入射高さの変化(単位:mm)を示し、共役位置の変
化は左縦軸(単位:mm)、面倒れによるスポットの変位は
右縦軸(単位:μm/0.1deg.)により表される。
の副走査方向の断面を円弧から非円弧にしてコマ収差を
補正することにより、入射高さの変化による光軸方向の
共役位置の変化や、面倒れによるスポットの副走査方向
の変位を極めて小さく抑えることができる。
ば、結像光学系に含まれるアナモフィック面の副走査方
向の断面形状を非円弧にしてコマ収差を補正することに
より、アナモフィック面に対するレーザー光の入射高さ
が変化した場合にも、走査対象面上でのレーザー光束の
収束位置の変化を防ぐことができる。したがって、ポリ
ゴンミラーの面倒れ誤差や、他の光学素子の配置誤差に
よりアナモフィック面への入射高さが設計上の入射領域
から外れた場合にも、スポット位置のずれやスポット径
の変化がなく、描画品質の劣化を防ぐことができる。
て異なる高さで入射したレーザー光の収束位置を示す説
明図。
査方向の断面形状を示すグラフ。
さの変化による特性の変化を示すグラフ。
て異なる高さで入射したレーザー光の収束位置を示す説
明図。
Claims (5)
- 【請求項1】 光源から発する光束を回転駆動される偏
向器により偏向させ、結像光学系により走査対象面上に
結像させる走査光学系において、 前記結像光学系は、前記走査対象面上で走査範囲の中心
に到達する基準光線に対して光軸を副走査方向に偏心さ
せたアナモフィック面を有するアナモフィックレンズを
含み、該アナモフィック面は、副走査方向のコマ収差を
補正するように、副走査方向の断面形状が非円弧として
形成されていることを特徴とする走査光学系。 - 【請求項2】 前記アナモフィック面の副走査方向の断
面形状における円弧からのズレ量は、前記基準光線を中
心として副走査方向において非対称に分布していること
を特徴とする請求項1に記載の走査光学系。 - 【請求項3】 前記光源から発して前記偏向器に入射す
る光束と、前記偏向器により偏向された光束とは、副走
査方向において所定の角度で分離されていることを特徴
とする請求項1または2のいずれかに記載の走査光学
系。 - 【請求項4】 前記結像光学系は、所定のパワーを有す
る曲面ミラーを含むことを特徴とする請求項3に記載の
走査光学系。 - 【請求項5】 前記アナモフィック面は、光軸上の曲率
半径をr、円錐係数をκ、係数をBmnとし、光軸上を原
点として、主走査方向の高さY、副走査方向の高さZの点
(Y,Z)における光軸方向のサグ量が以下の二次元多項
式、 X(Y,Z)= (Y2+Z2)/[r[1+√(1−(κ+1)(Y2+Z2)/
r2)]]+ΣBmnYmZn で表される回転非対称なアナモフィック面であることを
特徴とする請求項1に記載の走査光学系。
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