JP2001235608A - 回折光学素子の製造方法 - Google Patents

回折光学素子の製造方法

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JP2001235608A JP2000047183A JP2000047183A JP2001235608A JP 2001235608 A JP2001235608 A JP 2001235608A JP 2000047183 A JP2000047183 A JP 2000047183A JP 2000047183 A JP2000047183 A JP 2000047183A JP 2001235608 A JP2001235608 A JP 2001235608A
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Masaru Yamazaki
大 山崎
Kunihisa Koo
邦寿 小尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2以上の光学材料からなり、境界面にレリー
フパターンを有している回折光学素子から気泡を除去し
て、色むらやフレアの発生を防止する。 【解決手段】 回折光学素子は、使用する波長帯域で実
質的に透明であり、異なった少なくとも2つの光学材料
3,4が積層され、少なくとも一方の光学材料3の境界
面にレリーフパターン5が形成されている。一方の光学
材料3のレリーフパターン5形成面に対し、未硬化状態
の他方の光学材料4を積層し、他方の光学材料4の硬化
前に一方の光学材料3に振動を加えて気泡7を除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の波長帯域で
使用される回折光学素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回折光学素子、例えば、集光作用を有す
る回折レンズを用いる光学系では、従来の屈折レンズ
を用いる場合に比べて、以下のような特長を有すること
が知られている。 回折レンズによって非球面波を容易に生成できるの
で、収差補正上効果的である。 回折レンズは、実質的に厚みを持たないので、光学系
をコンパクトにできると共に、設計の由由度を上げるこ
とができる。 屈折レンズで分散特性に相当する量が、回折レンズで
は逆の値を持つので、色収差を効果的に補正することが
できる。
【0003】このような回折レンズの特長を利用して、
光学系の性能を向上させることに関しては、例えば、B
inary Optics Tecnology;Th
eory and Design of Multi
Level Diffract Optical El
ement,Gary J.Swason,Techi
cal Report 854,MIT,Lincol
n Laboratory,August 1989.
に詳しく記述されている。
【0004】一方、特開平10−268116号公報及
び特開平9−127321号公報には、異なる複数の光
学材料からなり、その境界面にレリーフパターンを形成
した回折素子が記載されている、特開平10−2681
16号公報記載の回折光学素子は、第1の光学材料がガ
ラスまたは樹脂、第2の光学材料が紫外線硬化型樹脂ま
たは液体または弾性体からなり、これらの光学材料の境
界面に回折格子を有した位相型のものである。特開平9
−127321号公報記載の回折光学素子は、複数の異
なる光学材料が積層されており、少なくとも1つの互い
に異なる光学材料の境界面にレリーフパターンを形成し
たものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】回折光学素子には、従
来の屈折素子にはない多くの有用な特長があるが、他方
では、回折効率が波長に依存するために、以下のような
問題を有している。
【0006】例えば、光学系に適用される回折光学素子
は、レンズ素子として利用する場合が多いが、このよう
な用途においては、複数の回折光(視数の焦点)が存在
することは、一般に好ましくない。そこで、回折レンズ
においては、図11に示すように、使用する波長帯域で
透明である基材1に、断面形状が鋸歯波状のレリーフパ
ターン2を形成して、特定次数の回折光にエネルギーを
集中させるようにしている。
【0007】しかしながら、断面形状を図11に示すよ
うに鋸歯波状に加工すると、その溝深さによってエネル
ギーを集中できる波長が異なるため、波長幅を有する帯
域光のエネルギーを特定次数の回折光に集中させること
ができなくなる。このような現象は、例えばレーザのよ
うな単色と見なせる光を利用する場合には問題とならな
いが、カメラのように白色光を利用する光学系において
は無視できない問題となる。
【0008】また、回折光学素子の有用な特長の一つで
ある色収差補正効果を実現する場合には、使用する波長
が必然的に複数であるため、特定の波長の光に対して回
折効率を最適化しても、その他の波長では回折効率が低
下する。特に、可視帯域光で撮像する撮像光学系に適用
する場合には、回折効率の波長依存特性によって、色む
らや不要次数光によるフレアが生じる問題がある。
【0009】上述した特開平10−268116号公報
では、このような問題を解決するため、第1及び第2の
光学材料として、光学特性がある特定な条件式を満たす
光学材料を選択することにより、設計次数での回折効率
が波長によらず高くなるようにし、回折効率の波長依存
性を低減させている。また、第1の光学材料としてガラ
スまたは樹脂を選択し、第2の光学材料として紫外線硬
化型樹脂、液体または弾性体を選択することにより、製
造を容易としている。
【0010】しかしながら、弾性体は回折格子の形状に
完璧に追従することが難しく、回折格子の谷部に気泡が
残る問題がある。また、回折格子の溝深さについて何ら
制限がないため、2種類の光学材料の組み合わせによっ
ては非常に溝深さが必要以上に大きくなり、同様に回折
格子の谷部に気泡が残り易い問題がある。
【0011】特開平9−127321号公報も同様に、
互いに異なる光学材料の光学特性がある特定な条件式を
満たす光学材料を選択することにより、設計次数での回
折効率が波長によらず高くなるようにし、回折効率の波
長依存性を低減させているが、使用する光学材料の組み
合わせが2種類のガラスあるいはガラスと熱可塑性樹脂
であるため、それぞれの材料へのレリーフパターンの形
成方法、材料の積層方法、要求される特性を満たしたガ
ラスの製造方法などの点において問題が残っている。ま
た、この公報においては、材料の積層方法に記述がな
く、従って、レリーフパターンの谷部或いは光学材料中
に残存する気泡の除去については、解決されていない。
【0012】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、少なくとも2つの光学材料か
らなり、その境界面にレリーフパターンを有する回折光
学素子においても、レリーフパターンの谷部に気泡を残
すことのない製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、使用する波長帯域で実質的に透
明であり、異なった少なくとも2つの光学材料が積層さ
れ、少なくとも一方の光学材料の境界面にレリーフパタ
ーンが形成された回折光学素子を製造する方法におい
て、一方の光学材料のレリーフパターン形成面に対し、
未硬化状態の他方の光学材料を積層する工程と、他方の
光学材料の硬化前に一方の光学材料に振動を加える工程
と、を備えていることを特徴とする。以下、一方の光学
材料を第1の光学材料と記載し、他方の光学材料を第2
の光学材料と記載して説明する。
【0014】本発明において、第1の光学材料として
は、ガラス硝材、特にブラウンホーファー線のd線の屈
折率ndが1.6オーダの低融点ガラスが望ましいが、
熱硬化性樹脂などを用いることも可能である。この第1
の光学材料は、回折光学素子を使用する波長帯域で実質
的に透明であるものが使用される。
【0015】第2の光学材料としては、紫外線、電子
線、可視光或いは熱などによりエネルギー硬化型樹脂
や、ポリカーボネート樹脂、メタアクリル−スチレン樹
脂、非晶質ポリエステル樹脂或いは非晶質ポリオレフイ
ン樹脂などの熱可塑性樹脂を選択することができる。こ
の内、屈折率が1.6オーダのエネルギー硬化型樹脂或
いは非晶質ポリエステル樹脂、非晶質ポリオレフイン掛
脂などの熱可塑性樹脂が第1の光学材料との組み合わせ
において選択できる基準波長範囲を広く取れる点で好ま
しい。第2の光学材料は、第1の光学材料と同様に、回
折光学素子を使用する波長帯域で実質的に透明であるも
のが選択される。
【0016】本発明において、上述した光学材料の内、
レリーフパターンを形成するのに適した光学材料、例え
ばにガラスからなる光学素子基材(第1の光学材料)上
にレリーフパターンを形成する。レリーフパターンの形
成は、例えば、成形型によるプレス等の公知の手段によ
って行うことができる。
【0017】レリーフパターンの形成の後、第2の光学
材料をレリーフパターン形成面に積層する。この積層
は、第2の光学材料が流動性を有している未硬化の状態
でレリーフパターン形成面に塗布、スプレー等すること
により行うことができる。この処理によって、少なくと
も2つの光学材料からなり、その少なくとも1つの互い
に異なる光学材料の境界面にレリーフパターンを有する
回折光学素子が形成される。
【0018】次に、第2の光学素子を硬化させる前に、
第1の光学素子の一部または全部に対して振動を加え
る。振動を加えることによって、第2の光学材料の積層
の際に、第1の光学材料上のレリーフパターン谷部に封
止されている空気などの気体をレリーフパターン谷部か
ら第2の光学材料中を通過させて除去する。
【0019】第1の光学素子に加える振動の発生源とし
ては、電磁コイルによる電磁加振機などの電動型、電動
型と油圧シリンダを併用した電気−油圧型、カム式や不
均衡重錘式などの機械型、超音波振動子などを用いた電
圧型、その他を用いることができる。本発明では、加振
はどの方法によっても問題なく気泡を除去することが可
能であるが、第2の光学材料の積層後の一連の作業性を
考慮した場合、電磁型や機械型或いは圧電型が、小型の
加振機などが市販されている点から簡便でよい。
【0020】本発明の振動の付与形態は、振動伝達の方
向性での制約は特になく、第一の光学材料に対し鉛直方
向、水平方向或いは三次元方向から付与してもよい。
【0021】第1の光学材料に加える振動の特性として
は、振動周波数において5Hzの低周波数から1MHz
の高周波数まで種々選択でき、特に限定されるものでは
ないが、周波数が100Hz〜3000Hz程度のもの
が取り扱いが簡便で良い、振動の振幅については、第1
の光学材料が振動する際に、反転したり、破損すること
がなければよく、1μm〜10mmの範囲で種々選択が
可能であるが、実用的には5μm〜5mm程度の範囲内
にあることが望ましい。
【0022】また、第1の光学材料に振動を付与するタ
イミングは、第2の光学材料の種類によって適宜、変更
される。例えば、第2の光学材料が熱可塑性樹脂である
場合には、樹脂が冷却、硬化する前、即ち積層後、直ち
に振動を付与しても良く、第1の光学材料に振動を付与
しておいてから塗布等によって積層しても良い。第2の
光学材料がエネルギー硬化型樹脂の場合は、硬化エネル
ギーを与える前の段階で振動を付与する。
【0023】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1〜図4は、
本発明の実施の形態1を示す。この実施の形態の回折光
学素子は、図1に示すように、エネルギー硬化型樹脂M
R−7(三井化学(株)製)よりなる第1層3と、エネ
ルギー硬化型樹脂脂UV−1000(三菱化学(株)
製)よりなる第2層4との2層構造となっており、第1
層3と第2層4との境界面に、等ピッチの鋸歯波状レリ
ーフパターン5が形成されている。この回折光学素子
は、プリズム作用をなす。なお、これらのエネルギー硬
化型樹脂MR−7及びエネルギー硬化型樹脂UV−10
00は、いずれも硬化前及び硬化後で透明となってい
る。
【0024】図2〜図4はこの実施の形態の製造手順を
示す。まず図2に示すように、第1層3の片側の面にレ
リーフパターン5を形成する。レリーフパターン5の形
成は、エネルギー硬化型樹脂MR−7を約40℃環境下
で厚い円盤形状に成形し、成形面にレリーフパターンを
形成した成形型によってプレスした状態で樹脂を硬化す
ることにより行う。これにより、成形型のレリーフパタ
ーンが第1層3の片方の面に転写される。
【0025】次に、図3に示すように、エネルギー硬化
型樹脂UV−1000を、希釈溶剤としてのトリエチレ
ングリコールモノメチルエーテルに溶解することにより
液状とし、これを第1層3のレリーフパターン5の形成
面にスピンコートにより塗布して第2層4を積層する。
この塗布では、レリーフパターン5の谷部6には気泡7
が残存している。
【0026】この塗布の後、第2層4が硬化する前に、
図5に示すように、第1層3を加振する。加振は、振動
周波数200Hz、振動振幅0.5mmのカム式機械加
振機8を用い、エネルギー硬化型樹脂UV−1000の
塗布直後から30分間行う。続いて、第2層4に対し紫
外線を60秒間照射し、さらに170℃で1時間加熱す
ることによって第2層4を熱硬化させる。これにより境
界面にレリーフパターン5を有した回折光学素子が得ら
れる。
【0027】この実施の形態では、レリーフパターン5
の形成面にエネルギー硬化型樹脂UV−1000をスピ
ンコートによって塗布した際に、レリーフパターン5の
谷部6に気泡7が残存していても、加振機8によって加
振することにより、図4の矢印で示すように、気泡7が
硬化前の第2層4内を上昇して層外に除去される。従っ
て、色むらや不要次数光によるフレアの発生等の原因と
なるレリーフパターン谷部での気泡の残存のない回折光
学素子を製造することができる。
【0028】(実施の形態2)図5〜図9は本発明の実
施の形態2を示す。この実施の形態では、第1層9とし
て、LaFK55((株)住田光学ガラス製)からなる
低融点ガラスを用い、第2層10を熱可塑性非晶質ポリ
エステル樹脂(商品名O−PET(鐘紡(株)製)を用
いるものである。これらの第1層9及び第2層10の境
界面には、レリーフパターン11が形成されている。こ
の実施の形態の回折光学素子は実施の形態1と同様にプ
リズム作用を有している。また、上述した低融点ガラス
及び熱可塑性非晶質ポリエステル樹脂は、硬化の前後に
おいて、透明となっている。
【0029】図6〜図9はこの実施の形態の製造手順を
示す。まず図6に示すように、板状に成形された低融点
ガラスからなる第1層9の片面に対し、レリーフパター
ン11を実施の形態1と同様にして形成する。
【0030】次に、図7に示すように、第1層9をチャ
ンバー12内に導入し、チャンバー12を介して第1層
9を300℃に加熱する。チャンバー12としては、第
1層9を導入したとき、その上部に空間13が形成され
る大きさのものが使用される。また、チャンバー12は
開閉自在なコック14が側面に設けられると共に、上面
の一部には、開閉自在な注入口15が設けられている。
この場合、第1層9はレリーフパターン11形成面が上
方、すなわち、注入口15に臨むようにチャンバー12
内に導入されるものである。
【0031】図7の状態で、コック14からチャンバー
12内に窒素等の不活性ガスを流入させてチャンバー1
2内を不活性ガスにより置換する。これは、その後にチ
ャンバー12内に注入される熱可塑性樹脂の酸化による
炭化を防止するためである。その後、熱溶融させた熱可
塑性非晶質ポリエステル樹脂を、注入口15からチャン
バー12内の空間13に注入して第2層10を積層す
る。この注入では、図8に示すようにレリーフパターン
11の谷部に気泡16が残存している。
【0032】次に、熱可塑性非晶質ポリエステル樹脂か
らなる第2層10が硬化する前に、図9に示すように、
チャンバー12の全体を圧電素子振動子17上に載置
し、圧電素子振動子17を振動させて、第1層9を加振
する。第1層9の加振は、周波数25KHz、振幅2μ
mで60秒間行う。
【0033】その後、第2層10の熱可塑性非晶質ポリ
エステル樹脂を冷却して硬化させる。これにより境界面
にレリーフパターン11を有した光学回折素子を製造す
ることができる。このような実施の形態では、第1層9
のレリーフパターン11形成面に熱可塑性非晶質ポリエ
ステル樹脂を積層した際に、レリーフパターン11の谷
部に気泡16が残存していても、振動子17によって加
振するため、図9の矢印で示すように、気泡16が硬化
前の第2層10内を上昇し、これにより層外に除去する
ことができる。従って、色むらや不要次数光によるフレ
アの発生等の原因となるレリーフパターン谷部での気泡
の残存のない回折光学素子を製造することができる。
【0034】(実施の形態3)図10に示すように、第
1層18の片面にレリーフパターン20が形成され、こ
のレリーフパターン20の形成面に第2層19が積層さ
れている。この実施の形態における第1層19には、V
C79((株)住田光学ガラス製)からなる低融点ガラ
スが用いられ、第2層19には、熱可塑性メタアクリル
−スチレン樹脂(商品名MS200(新日鐵化学(株)
製)が用いられている。これらの材料は、いずれも硬化
の前後で透明となっている。
【0035】この実施の形態では、実施の形態2と同様
に製造するものであり、このため、チャンバー12を用
いた製造が行われる。従って、硬化前の第2層19に対
して加振を行うため、レリーフパターン20の谷部に残
存している気泡を除去することができる。これにより、
色むらや不要次数光によるフレアの原因等の原因となる
レリーフパターン谷部での気泡の残存を防止することが
できる。
【0036】(実施の形態4)この実施の形態では、図
10に示すように、第1層18として、LaFK55
((株)住田光学ガラス製)からなる低融点ガラスが、
第2の層19として、化学式1で示すフルオレン誘導体
からなるエネルギー硬化型樹脂が使用されている。ま
た、境界面である第1層18の上面には、等ピッチの鋸
歯波状からなるレリーフパターン20が形成されてい
る。さらに、これらの低融点ガラス及びエネルギー硬化
型樹脂を硬化の前後において、透明である。
【0037】
【化1】
【0038】この実施の形態においても、実施の形態2
と同様にチャンバー12を用いると共に、第2層19の
硬化前に加振を行うことにより回折光学素子を製造す
る。加振によって、レリーフパターン20の谷部に残存
している気泡を除去することができるため、色むらや不
要次数光によるフレアの発生等を防止した回折光学素子
を製造することができる。
【0039】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れることなく、種々変更が可能である。例えば、積層さ
れる光学材料は、少なくとも2つであれば良く、3つ以
上の光学材料にも同様に適用することができる。また、
レリーフパターンは少なくとも一つの光学材料の境界面
に形成されていれば良く、2つの光学材料の境界面に形
成することも可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、一方の光学材料のレリーフパターン形成面に積
層される他方の光学材料の硬化前に加振を行うため、レ
リーフパターンの谷部の残存している気泡を確実に除去
することができ、これにより、色むらや不要次数光によ
るフレアの発生のない回折光学素子を製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1によって製造される回折光学素子
の断面図である。
【図2】実施の形態1の製造工程で作製される第1層の
断面図である。
【図3】実施の形態1における第2層の積層状態の部分
断面図である。
【図4】実施の形態1における気泡除去工程の部分断面
図である。
【図5】実施の形態2によって製造される回折光学素子
の断面図である。
【図6】実施の形態2の製造工程で作製される第1層の
断面図である。
【図7】実施の形態2で用いるチャンバーの断面図であ
る。
【図8】実施の形態2における第2層の積層状態の部分
断面図である。
【図9】実施の形態2における気泡除去工程の部分断面
図である。
【図10】実施の形態3及び4によって製造される回折
光学素子の断面図である。
【図11】レリーフパターンを形成した回折光学素子の
断面図である。
【符号の説明】
3,9,18 第1層 4,10,29 第2層 5,11,20 レリーフパターン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用する波長帯域で実質的に透明であ
    り、異なった少なくとも2つの光学材料が積層され、少
    なくとも一方の光学材料の境界面にレリーフパターンが
    形成された回折光学素子を製造する方法において、 一方の光学材料のレリーフパターン形成面に対し、未硬
    化状態の他方の光学材料を積層する工程と、他方の光学
    材料の硬化前に一方の光学材料に振動を加える工程と、
    を備えていることを特徴とする回折光学素子の製造方
    法。
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