JP2001235593A - 不溶性タンニンを用いた金属元素の吸着方法 - Google Patents

不溶性タンニンを用いた金属元素の吸着方法

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JP2001235593A
JP2001235593A JP2000045323A JP2000045323A JP2001235593A JP 2001235593 A JP2001235593 A JP 2001235593A JP 2000045323 A JP2000045323 A JP 2000045323A JP 2000045323 A JP2000045323 A JP 2000045323A JP 2001235593 A JP2001235593 A JP 2001235593A
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Tatsuro Matsumura
達郎 松村
Kazuhiko Hamaguchi
和彦 濱口
Yasuo Nakamura
康雄 中村
Wataru Shirato
渡 白土
Masayuki Konno
正幸 紺野
Yoshio Nakano
義夫 中野
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Mitsubishi Nuclear Fuel Co Ltd
Japan Atomic Energy Agency
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Mitsubishi Nuclear Fuel Co Ltd
Japan Atomic Energy Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な工程を要することなく、不溶性タンニ
ンによる金属元素吸着前後の溶液のpH変化を減少し
て、所定の金属元素を安定して吸着する。不溶性タンニ
ンをカラムに充填して通液したときにカラムの入口側の
pHと出口側のpHをほぼ同一にして吸着破過現象を起
きにくくする。 【解決手段】 ウラン、トリウム、超ウラン元素等のア
クチノイド元素;セリウム、ユウロピウム等のランタノ
イド元素;又はカドミウム、鉛、水銀及び鉄を含む重金
属元素;或いはコバルト、セシウム、ストロンチウム等
の金属元素を含む廃液に酸又はアルカリ水溶液を添加し
て、この廃液を中和する前又は後にギ酸を添加し、この
ギ酸を添加した廃液と粒状の不溶性タンニンとを接触さ
せることにより廃液に含まれる金属元素を不溶性タンニ
ンに吸着した後、不溶性タンニンを廃液から分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウラン、トリウ
ム、超ウラン元素等のアクチノイド元素;セリウム、ユ
ウロピウム等のランタノイド元素;又はカドミウム、
鉛、水銀及び鉄を含む重金属元素;或いはコバルト、セ
シウム、ストロンチウム等の金属元素を含む廃液を不溶
性タンニンに吸着する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】核燃料の再処理においては、ウランとプ
ルトニウムを核燃料として再利用する目的で、ピュレッ
クス(PUREX)法に代表される溶媒抽出法により、
原子力発電所から発生する使用済核燃料中のウランとプ
ルトニウムと、それ以外の原子炉の照射中、或いは冷却
中にそれぞれ生成されたアメリシウムやキュリウム等の
超ウラン(TRU)元素、核分裂により生成されたラン
タノイド元素に代表される核分裂生成核種(FR)を分
離している。溶媒抽出後の複数の処理工程において、ウ
ラン、アメリシウム等のアクチノイド元素、セリウム、
ユウロピウム等のランタノイド元素、鉄やクロム等の金
属元素を含む廃液が発生する。これらを処理する方法と
しては、凝集助剤を用いる凝集沈殿法、高価なキレート
樹脂を用いるイオン交換法、蒸発乾留法、或いはこれら
を組合せた処理方法がある。
【0003】一方、ウラン、ネプツニウム、アメリシウ
ム、キュリウム等の超ウラン元素を同時に含む溶液か
ら、溶液のpHを6〜10の範囲に調整してウラン及び
ネプツニウムを不溶性タンニンにより吸着分離し、次い
で溶液のpHを3〜6の範囲に調整してアメリシウム及
びキュリウムを吸着分離する方法が開示されている(特
開平5−50058)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記凝
集沈殿法や、イオン交換法等では二次廃棄物の発生量が
多くなるという問題点があり、蒸発乾留法等では設備投
資コストやランニングコストが非常に高くなるという問
題点がある。また特開平5−50058号公報に示され
る吸着分離方法には、金属元素を吸着する際に吸着剤特
有のpH特性と吸着反応に伴って溶液のpH値が変り易
くなるという事象が発生する。そこで所定のpH範囲で
所望の金属元素を安定して吸着し続けるために、この吸
着方法では酸やアルカリ水溶液を添加することにより溶
液のpH値を精度良く制御して吸着を行う必要があっ
た。特にカラムに不溶性タンニンを充填して溶液を通過
させた場合には、カラム通過前の溶液のpH値がカラム
出口側で変化してしまい、カラム出口側では所期の金属
元素の吸着が行われない吸着破過現象を生じる問題があ
った。
【0005】本発明の目的は、複雑な工程を要すること
なく、不溶性タンニンによる金属元素吸着前後の溶液の
pH変化を減少して、所定の金属元素を安定して吸着す
る方法を提供することにある。本発明の別の目的は、不
溶性タンニンをカラムに充填して通液したときにカラム
の入口側のpHと出口側のpHをほぼ同一にして吸着破
過現象を起こりにくくする金属元素の吸着方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
金属元素を含む廃液にギ酸を添加する工程と、このギ酸
を添加した廃液に酸又はアルカリ水溶液を添加して上記
廃液を中和する工程と、この中和した廃液に粒状の不溶
性タンニンを添加混合して廃液に含まれる金属元素を不
溶性タンニンに吸着する工程と、不溶性タンニンを廃液
から分離する工程とを含む不溶性タンニンを用いた金属
元素の吸着方法である。請求項2に係る発明は、金属元
素を含む廃液に酸又はアルカリ水溶液を添加して上記廃
液を中和する工程と、この中和した廃液にギ酸を添加す
る工程と、このギ酸を添加した廃液に粒状の不溶性タン
ニンを添加混合して廃液に含まれる金属元素を不溶性タ
ンニンに吸着する工程と、不溶性タンニンを廃液から分
離する工程とを含む不溶性タンニンを用いた金属元素の
吸着方法である。
【0007】廃液を中和する前又は後でギ酸を添加しな
い場合、不溶性タンニンを添加した後の廃液のpH値
は、不溶性タンニン特有のpH特性及び吸着反応の影響
で、不溶性タンニンの添加前の廃液のpH値に比較して
酸性側或いはアルカリ側に移行する傾向があり、吸着に
適したpH領域からかけ離れる傾向がある。これに対し
て、請求項1及び2に係る吸着方法で、廃液を中和する
前又は後でギ酸を添加した場合、不溶性タンニンの添加
後の廃液のpH変化はその添加量に比して減少する。そ
の詳細な現象は現段階では明らかでないが、これはギ酸
を添加することにより、金属元素はギ酸と錯体を形成
し、この錯体はカテコール基(水酸基)、アルコール性
水酸基、カルボキシル基等を含む水溶性タンニンの高分
子網目内において配位結合することにより、プロトンの
変化がほとんど起こらないものと推測される。
【0008】請求項3に係る発明は、金属元素を含む廃
液にギ酸を添加する工程と、このギ酸を添加した廃液に
酸又はアルカリ水溶液を添加して上記廃液を中和する工
程と、粒状の不溶性タンニンを充填したカラムに中和し
た廃液を通して廃液に含まれる金属元素を不溶性タンニ
ンに吸着する工程とを含む不溶性タンニンを用いた金属
元素の吸着方法である。請求項4に係る発明は、金属元
素を含む廃液に酸又はアルカリ水溶液を添加して上記廃
液を中和する工程と、この中和した廃液にギ酸を添加す
る工程と、粒状の不溶性タンニンを充填したカラムにギ
酸を添加した廃液を通して廃液に含まれる金属元素を不
溶性タンニンに吸着する工程とを含む不溶性タンニンを
用いた金属元素の吸着方法である。
【0009】廃液を中和する前又は後でギ酸を添加しな
い場合、不溶性タンニンを充填したカラムの出口側のp
H値は、不溶性タンニン特有のpH特性及び吸着反応の
影響で、カラムに通液する前のpH値に比較して、酸性
側或いはアルカリ側に移行する傾向があり、吸着に適し
たpH領域からかけ離れる傾向がある。このため、吸着
破過現象が早期に生じる。これに対して、請求項3及び
4に係る吸着方法で、廃液を中和する前又は後でギ酸を
添加した場合、前述した理由により、カラム入口側のp
Hと出口側のpHをほぼ同一に保つことができ、吸着破
過現象が起きにくくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の処理対象となる廃液は、
金属元素を含む廃液である。この金属元素としては、ウ
ラン、トリウム、超ウラン元素等のアクチノイド元素;
セリウム、ユウロピウム等のランタノイド元素;又はカ
ドミウム、鉛、水銀及び鉄を含む重金属元素;或いはコ
バルト、セシウム、ストロンチウム等の金属元素が例示
される。ウラン等を含む廃液としては、主に核燃料の精
錬施設、加工施設等や研究施設で発生するプロセスの放
射性廃液が挙げられる。またこれらの放射性廃液にアル
カリ水溶液を添加して凝集沈殿物を生成させ、この殿物
をフィルタでろ過した後のアルカリ性の廃液も挙げられ
る。このアルカリ性廃液は通常放射性レベルが施設の排
出基準値よりも高い。アメリシウムやキュリウム等のア
クチノイド元素と、セリウム、ユウロピウム等のランタ
ノイド元素を含む廃液としては、核燃料再処理時のピュ
レックス法によりウランとプルトニウムを溶媒抽出した
後の強酸性の放射性廃液が挙げられる。また主にランタ
ノイド元素を含む廃液としては、ランタン、サマリウ
ム、ユウロピウム、ネオジム等のランタノイド元素を含
むセラミック材料、半導体材料、強磁性体材料を鉱酸な
どにより溶解した後、この溶液から溶媒抽出法などの湿
式プロセスによりランタノイド元素を分離精製する際に
発生す酸性廃液が挙げられる。鉄、クロム、ニッケル等
の金属元素を含む廃液としては、機器の除染廃液等が挙
げられ、特に核燃料施設等での強除染廃液では、ウラン
元素と混在している。
【0011】上記廃液に添加するギ酸の濃度は、好まし
くは0.007〜1規定である。更に好ましくは0.2
〜1規定である。0.007規定未満では本発明の目的
を達成されず、1規定を越えてもその効果は不変である
ためである。廃液を中和するための酸としては、硝酸や
硫酸等の鉱酸が挙げられ、アルカリ水溶液としてはNa
OH、アンモニア水等の水溶液が挙げられる。凝集沈澱
などの前処理を実施していない一般的な廃液はpH値が
1より小さいことが多い。凝集沈澱法などによりアルカ
リ水溶液で中和処理した廃液はpH値が10を越えるこ
とが多い。不溶性タンニンを用いて金属元素を吸着する
場合には金属元素の最も適した吸着領域に合わせて吸着
を行う必要がある。アメリシウムやキュリウム、セリウ
ム、ユウロピウム等のランタノイド元素、又はクロムや
水銀等の金属元素等はpH値が4〜7程度の弱酸性領域
で最も適した領域になるので、酸性溶液の場合にはアル
カリ水溶液を添加してこの領域範囲に入るように中和処
理する。更にアルカリ水溶液を添加して中性からアルカ
リ領域まで中和すると、金属元素が加水分解を起こす場
合があり、不溶性タンニンの吸着に適した化学形態から
変化するため、好ましくない。ウラン、プルトニウムで
は廃液中の濃度が高い場合には、アルカリ水溶液を加え
てpH値が10近くまでになるように中和処理して反応
生成物を凝集沈澱させ、フィルタなどで澱物をろ過す
る。ろ過した後の廃液中の放射能レベルが施設の排出基
準値よりも高い場合には、逆に酸を用いて中和し、中性
領域で吸着を行う必要がある。
【0012】中和した廃液と接触する不溶性タンニンと
しては、特開平5−66291号公報及び特願平11−
252549号明細書に示される不溶性タンニンが挙げ
られる。 (a) 特開平5−66291号公報に示される不溶性タン
ニンは、アルカリ水溶液に縮合型タンニン粉末を溶解
し、この溶液にアルデヒド水溶液を混合してゲル状組成
物を生成し、このゲル状組成物を室温下で熟成、又は加
熱して安定化することにより作られる。この不溶性タン
ニンには、次の3種類がある。第一の不溶性タンニン
は、縮合型タンニン粉末を苛性ソーダで溶解し、この溶
液にホルマリン水溶液を混合してゲル状組成物を生成
し、このゲル状組成物を室温下で熟成、又は加熱するこ
とにより安定化して作られる、吸着基の末端構造が−O
Naとなる不溶性タンニン(以下、「末端Na型不溶性
タンニン」という。)である。第二の不溶性タンニン
は、この末端Na型不溶性タンニンを硝酸等の鉱酸に浸
漬することにより、吸着基の末端構造のNaをHに置換
して作られる不溶性タンニン(以下、「末端H型不溶性
タンニン」という。)である。第三の不溶性タンニン
は、縮合型タンニン粉末をアンモニア水で溶解し、この
溶液にホルマリン水溶液を混合してゲル状組成物を生成
し、このゲル状組成物を室温下で熟成、又は加熱するこ
とにより安定化して作られる不溶性タンニン(以下、
「NH3型不溶性タンニン」という。)である。
【0013】また(b) 特願平11−252549号明細
書に示される不溶性タンニンは、アルカリ水溶液に縮合
型タンニン粉末を溶解し、この溶液にアルデヒド水溶液
を添加混合し、ポリエーテル型非イオン性界面活性剤を
含む疎水性溶媒を加熱温度下で撹拌させながらこの混合
液を添加して液滴の形態で前記疎水性溶媒中に分散させ
た後、液滴から水分を蒸発させることにより作られる不
溶性タンニン(以下、「懸濁型不溶性タンニン」とい
う。)である。上述した「不溶性タンニン」はいずれ
も、水、酸又はアルカリのいずれに対しても溶解しない
タンニンである。この不溶性タンニンは粒径が好ましく
は0.5mm以上のものが選ばれる。
【0014】中和した廃液と不溶性タンニンとの接触方
法には、バッチ法とカラム法がある。請求項1又は2に
係る吸着方法はバッチ法であって、中和した廃液を容器
に入れた後、不溶性タンニンを廃液に添加し攪拌する
か、又は振り混ぜる方法である。請求項3又は4に係る
吸着方法はカラム法であって、不溶性タンニンをカラム
に充填した後、カラムに中和した廃液を通過させる方法
である。バッチ法の場合、中和した廃液に対する上記不
溶性タンニンの添加量は、廃液中に含まれる金属元素の
濃度に依存するが、好ましくは廃液10〜100mlに
対して湿潤重量で1gである。粒状の不溶性タンニンを
中和した廃液に添加した後、室温下で好ましくは2時間
以上十分に攪拌するか、或いは振り混ぜる。金属元素を
吸着した不溶性タンニンを廃液から分離する方法として
は、ろ紙、可燃性ポリプロピレン製のフィルタ、或いは
不溶性タンニンのみ通過できない目開きを有するステン
レス製のスクリーンが採用される。ろ紙や可燃性フィル
タで不溶性タンニンを分離した場合には、ろ紙やフィル
タとともに不溶性タンニンを焼却することにより金属元
素のみを酸化物として回収することができる。ステンレ
ス製スクリーンを使用する場合には、不溶性タンニンの
粒径が0.5mm以上であれば、目開きが0.2〜0.
3mm程度のスクリーンが選ばれ、分離した不溶性タン
ニンを直接焼却することにより、金属元素のみを酸化物
として回収することができる。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに説明す
る。 <実施例1〜8>アメリシウムと同じ化学的挙動を示す
ユウロピウムを含有する模擬の廃液1600mlを用意
した。この廃液はユウロピウムの濃度が1000pp
m、硝酸濃度が2.0Nの水溶液である。この模擬廃液
を2等分し、一方の廃液には濃度が0.2Nになるよう
に、また他方の廃液には濃度が1.0Nになるように、
ギ酸をそれぞれ添加混合した。得られた2種類の廃液を
それぞれ更に4等分し、各廃液にアンモニア水を異なる
量添加して、pH値をおおよそ2,3,4,5及び6に
調整した液を用意した。
【0016】ギ酸濃度が0.2NのpHを変えた5種類
の廃液に末端H型不溶性タンニンをそれぞれ添加し振り
混ぜた(実施例1)。ギ酸濃度が1.0NのpHを変え
た5種類の廃液に末端H型不溶性タンニンをそれぞれ添
加し振り混ぜた(実施例2)。ギ酸濃度が0.2Nのp
Hを変えた5種類の廃液にNH3型不溶性タンニンをそ
れぞれ添加し振り混ぜた(実施例3)。ギ酸濃度が1.
0NのpHを変えた5種類の廃液にNH3型不溶性タン
ニンをそれぞれ添加し振り混ぜた(実施例4)。ギ酸濃
度が0.2NのpHを変えた5種類の廃液に末端Na型
不溶性タンニンをそれぞれ添加し振り混ぜた(実施例
5)。ギ酸濃度が1.0NのpHを変えた5種類の廃液
に末端Na型不溶性タンニンをそれぞれ添加し振り混ぜ
た(実施例6)。ギ酸濃度が0.2NのpHを変えた5
種類の廃液に懸濁型不溶性タンニンをそれぞれ添加し振
り混ぜた(実施例7)。ギ酸濃度が1.0NのpHを変
えた5種類の廃液に懸濁型不溶性タンニンをそれぞれ添
加し振り混ぜた(実施例8)。各廃液には、不溶性タン
ニンを廃液20mlに対して湿潤重量で1gの割合でそ
れぞれ添加し、30℃で48時間振とう試験器で振り混
ぜた。
【0017】<比較例1〜4>ユウロピウムを含有する
模擬廃液800mlを用意した。この廃液は実施例1〜
8と同じユウロピウムの濃度が1000ppm、硝酸濃
度が2.0Nの水溶液である。この廃液にギ酸を加える
ことなく、実施例1,3,5,7と同様に不溶性タンニ
ンを模擬廃液に添加し振り混ぜた。即ち、pHを変えた
5種類の廃液に末端H型不溶性タンニン(比較例1)、
pHを変えた5種類の廃液にNH3型不溶性タンニン
(比較例2)、pHを変えた5種類の廃液に末端Na型
不溶性タンニン(比較例3)、pHを変えた5種類の廃
液に懸濁型不溶性タンニン(比較例4)をそれぞれ廃液
20mlに対して湿潤重量で1gの割合でそれぞれ添加
し、30℃で48時間振とう試験器で振り混ぜた。
【0018】<比較評価その1>実施例1〜8の4種類
の不溶性タンニンによる吸着平衡後の40種類の廃液の
pHを測定した。その結果を図1に示す。また比較例1
〜4の4種類の不溶性タンニンによる吸着平衡後の20
種類の廃液のpHを測定した。その結果を図2のよこ軸
に示す。図2のたて軸には不溶性タンニン1g(乾燥重
量)当りのユウロピウムの吸着容量を示す。図2から明
らかなように、ギ酸を加えない比較例1〜4では、吸着
前の廃液のpHと、吸着平衡後の廃液のpHは大きく異
なっていた。比較例1では吸着前のpHが4,5,6で
あった廃液は吸着平衡後にはすべてpHが3近傍になっ
た。比較例2では吸着前のpHが2であった廃液は吸着
平衡後にはpHが約3.5に、また吸着前のpHが3,
4,5,6であった廃液は吸着平衡後にはpHがすべて
5近傍になった。比較例3では吸着前のpHが2であっ
た廃液は吸着平衡後にはpHが2.5に、また吸着前の
pHが3,4,5,6であった廃液は吸着平衡後にはp
Hがすべて4近傍になった。更に比較例4では吸着前の
pHが2であった廃液は吸着平衡後にはpHが約3に、
また吸着前のpHが3,4,5,6であった廃液は吸着
平衡後にはpHがすべて5近傍になった。これらに対し
て、図1から明らかなように、ギ酸を加えた実施例1〜
8ではすべてにわたって吸着平衡後の廃液のpHは吸着
前の廃液のpHを維持していた。すべての不溶性タンニ
ンにおいて、ギ酸濃度が1.0Nの廃液の方がギ酸濃度
が0.2Nの廃液よりも吸着前後のpH変化が小さかっ
た。
【0019】<実施例9〜12,比較例5>比較例1の
pH変化が最も大きかったため、不溶性タンニンとして
末端H型不溶性タンニンを用いて、ギ酸濃度を更に細か
く設定して吸着前後のpH変化を調べた。即ち、実施例
1〜8と同じユウロピウムの濃度が1000ppm、硝
酸濃度が2.0Nの模擬廃液を1000ml用意した。
この模擬廃液を5等分し、そのうちの4つの廃液に濃度
が0.007N、0.02N、0.2N及び1.0Nに
なるようにギ酸をそれぞれ添加混合した(実施例9〜1
2)。1つの廃液にはギ酸は添加しなかった(比較例
5)。得られた5種類の廃液をそれぞれ更に5等分し、
各廃液にアンモニア水を異なる量添加して、pH値をお
およそ2,3,4,5及び6に調整した液を用意した。
25種類の廃液に末端H型不溶性タンニンを廃液20m
lに対して湿潤重量で1gの割合でそれぞれ添加し、3
0℃で48時間振とう試験器で振り混ぜた。
【0020】<比較評価その2>実施例9〜12及び比
較例5の末端H型不溶性タンニンによる吸着平衡後の2
5種類の廃液のpHを測定した。その結果を図3に示
す。図3から明らかなように、ギ酸を加えない比較例5
では、吸着前の廃液のpHがおおよそ2,3,4,5及
び6であったものが、吸着平衡後にはpH2〜3になっ
ていた。これに比べて実施例9〜12では吸着平衡後の
廃液は吸着前のpH値を維持していた。特にギ酸の濃度
が高い廃液程、吸着前後のpHの変化は小さかった。
【0021】<実施例13,比較例6>実施例1〜8と
同じユウロピウムの濃度が1000ppm、硝酸濃度が
2.0Nの模擬廃液を1000ml用意した。この模擬
廃液にアンモニア水を添加してpHを6.1に調整し
た。この廃液を2等分し、一方の廃液には濃度が1.0
Nになるようにギ酸を添加混合し(実施例13)、他方
の廃液にはギ酸を添加しなかった(比較例6)。2つの
容積15.7mlのカラムにそれぞれ末端H型不溶性タ
ンニンを充填した後、各カラムに上記2種類の30℃の
廃液をそれぞれ0.060ml/分の流速で通過させ
た。
【0022】<比較評価その3>実施例13の廃液をカ
ラムに通過させた後の通液量に応じたユウロピウムの濃
度の変化状況を図4(a)に、pHの変化状況を図4
(b)にそれぞれ示す。比較例6の廃液をカラムに通過
させた後の通液量に応じたユウロピウムの濃度の変化状
況を図5(a)に、pHの変化状況を図5(b)にそれ
ぞれ示す。図5(a)及び(b)から明らかなようにギ
酸を添加しなかった場合、通液量が約20mlになった
ときに、カラムの吸着破過現象が現れ、吸着後のpHの
変化が大きく、酸性側にシフトした。これに対して図4
(a)及び(b)から明らかなようにギ酸を添加した場
合、通液量が約130mlまでカラムの吸着破過現象は
起きなかった。また吸着後のpHの変化も小さかった。
このことから実施例13の廃液を用いたカラム法では、
pHの変化を考慮しないで安定してユウロピウムを吸着
できることが確認された。
【0023】<実施例14〜21>ユウロピウムの濃度
が1000ppm、硝酸濃度が2.0Nの水溶液に鉄、
クロム、ニッケル及びピュレックス法の抽出溶媒である
リン酸トリブチル(以下、TBPという。)をそれぞれ
50ppm含有させた模擬廃液を用意した。この模擬廃
液1600mlを2等分し、一方の廃液には濃度が0.
2Nになるようにギ酸を添加混合し、他方の廃液には濃
度が1.0Nになるようにギ酸を添加混合した。得られ
た2種類の廃液をそれぞれ更に4等分した。4等分した
廃液のそれぞれを異なる4種類の不溶性タンニンを添加
するための液とした。4等分した廃液のそれぞれを更に
5等分し、各廃液にアンモニア水を異なる量添加して、
pH値をおおよそ2,3,4,5及び6に調整した液を
用意した。
【0024】ギ酸濃度が0.2NのpHを変えた5種類
の廃液に末端H型不溶性タンニンをそれぞれ添加して振
り混ぜた(実施例14)。ギ酸濃度が1.0NのpHを
変えた5種類の廃液に末端H型不溶性タンニンをそれぞ
れ添加して振り混ぜた(実施例15)。ギ酸濃度が0.
2NのpHを変えた5種類の廃液にNH3型不溶性タン
ニンをそれぞれ添加して振り混ぜた(実施例16)。ギ
酸濃度が1.0NのpHを変えた5種類の廃液にNH3
型不溶性タンニンをそれぞれ添加して振り混ぜた(実施
例17)。
【0025】ギ酸濃度が0.2NのpHを変えた5種類
の廃液に末端Na型不溶性タンニンをそれぞれ添加して
振り混ぜた(実施例18)。ギ酸濃度が1.0NのpH
を変えた5種類の廃液に末端Na型不溶性タンニンをそ
れぞれ添加して振り混ぜた(実施例19)。ギ酸濃度が
0.2NのpHを変えた5種類の廃液に懸濁型不溶性タ
ンニンをそれぞれ添加して振り混ぜた(実施例20)。
ギ酸濃度が1.0NのpHを変えた5種類の廃液に懸濁
型不溶性タンニンをそれぞれ添加して振り混ぜた(実施
例21)。各廃液には不溶性タンニンを廃液20mlに
対して湿潤重量で1gの割合でそれぞれ添加し、30℃
で48時間振とう試験器で振り混ぜた。
【0026】<比較評価その4>実施例14〜21の4
種類の不溶性タンニンによる吸着平衡後の40種類の廃
液のpHを測定した。その結果を図6に示す。図6から
明らかなように、濃度が0.2N又は1.0Nになるよ
うにギ酸を添加した廃液については、実施例1〜8の結
果を示す図1と同じように吸着前後のpHの変化は少な
くなっていた。実施例14〜21における不溶性タンニ
ン1g(乾燥重量)当りの鉄の吸着容量は0〜6.02
mgであり、クロムの吸着容量は0.31〜4.98m
gであり、ニッケルの吸着容量は0〜4.02mgであ
り、TBPのリン酸分の吸着容量は0〜4.34mgで
あり、一般の金属元素或いは有機溶媒に用いられる溶質
剤も吸着していた。以上のようにギ酸を添加することに
より、pHの変化を考慮しないで金属元素を安定して不
溶性タンニンに吸着できることが確認された。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ウ
ラン、トリウム、超ウラン元素等のアクチノイド元素;
セリウム、ユウロピウム等のランタノイド元素;又はカ
ドミウム、鉛、水銀及び鉄を含む重金属元素;或いはコ
バルト、セシウム、ストロンチウム等の金属元素を含む
廃液に酸又はアルカリ水溶液を添加して、この廃液を中
和する前又は後にギ酸を添加し、このギ酸を添加した廃
液と粒状の不溶性タンニンとを接触させることにより、
複雑な工程を要することなく、不溶性タンニンによる金
属元素吸着前後の溶液のpH変化を減少して、所定の金
属元素を安定して吸着することができる。また不溶性タ
ンニンをカラムに充填しておき、上記ギ酸を添加した廃
液をこのカラムに通液したときにカラムの入口側のpH
と出口側のpHをほぼ同一にして吸着破過現象を起きに
くくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜8の4種類の不溶性タンニンへのユ
ウロピウムの吸着前後のpH変化を示す図。
【図2】比較例1〜4の4種類の不溶性タンニンへのユ
ウロピウムの吸着容量と吸着後のpH値を示す図。
【図3】実施例9〜12及び比較例5の末端H型不溶性
タンニンへのユウロピウムの吸着前後のpH変化を示す
図。
【図4】(a)実施例13の廃液をカラムに通過させた
後の通液量に応じたユウロピウムの濃度の変化状況を示
す図。 (b)そのpHの変化状況を示す図。
【図5】(a)比較例6の廃液をカラムに通過させた後
の通液量に応じたユウロピウムの濃度の変化状況を示す
図。 (b)そのpHの変化状況を示す図。
【図6】実施例14〜21の4種類の不溶性タンニンへ
の金属元素の吸着前後のpH変化を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱口 和彦 茨城県那珂郡東海村大字舟石川622番地1 三菱原子燃料株式会社内 (72)発明者 中村 康雄 茨城県那珂郡東海村大字舟石川622番地1 三菱原子燃料株式会社内 (72)発明者 白土 渡 茨城県那珂郡東海村大字舟石川622番地1 三菱原子燃料株式会社内 (72)発明者 紺野 正幸 茨城県那珂郡東海村大字舟石川622番地1 三菱原子燃料株式会社内 (72)発明者 中野 義夫 静岡県浜松市広沢2丁目46番44号 Fターム(参考) 4G048 AA04 AA05 AB02 AB09 AE01 AE07 AE08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属元素を含む廃液にギ酸を添加する工
    程と、 前記ギ酸を添加した廃液に酸又はアルカリ水溶液を添加
    して前記廃液を中和する工程と、 前記中和した廃液に粒状の不溶性タンニンを添加混合し
    て前記廃液に含まれる金属元素を前記不溶性タンニンに
    吸着する工程と、 前記不溶性タンニンを前記廃液から分離する工程とを含
    む不溶性タンニンを用いた金属元素の吸着方法。
  2. 【請求項2】 金属元素を含む廃液に酸又はアルカリ水
    溶液を添加して前記廃液を中和する工程と、 前記中和した廃液にギ酸を添加する工程と、 前記ギ酸を添加した廃液に粒状の不溶性タンニンを添加
    混合して前記廃液に含まれる金属元素を前記不溶性タン
    ニンに吸着する工程と、 前記不溶性タンニンを前記廃液から分離する工程とを含
    む不溶性タンニンを用いた金属元素の吸着方法。
  3. 【請求項3】 金属元素を含む廃液にギ酸を添加する工
    程と、 前記ギ酸を添加した廃液に酸又はアルカリ水溶液を添加
    して前記廃液を中和する工程と、 粒状の不溶性タンニンを充填したカラムに前記中和した
    廃液を通して前記廃液に含まれる金属元素を前記不溶性
    タンニンに吸着する工程とを含む不溶性タンニンを用い
    た金属元素の吸着方法。
  4. 【請求項4】 金属元素を含む廃液に酸又はアルカリ水
    溶液を添加して前記廃液を中和する工程と、 前記中和した廃液にギ酸を添加する工程と、 粒状の不溶性タンニンを充填したカラムに前記ギ酸を添
    加した廃液を通して前記廃液に含まれる金属元素を前記
    不溶性タンニンに吸着する工程とを含む不溶性タンニン
    を用いた金属元素の吸着方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009256394A (ja) * 2008-04-11 2009-11-05 Tosoh Corp 重金属処理剤及びそれを用いた重金属汚染物の処理方法
DE102009015413A1 (de) 2009-03-27 2010-09-30 B.P.S. Engineering Gesellschaft für Umwelt und Automatisierungstechnik mbH Adsorbens zur Entfernung von Schwermetallen aus Wässern
DE102011009223A1 (de) 2011-01-13 2012-07-19 Gesellschaft zur Förderung von Medizin-, Bio- und Umwelttechnologien e.V. Multifunktionelles Kompositmaterial zur Luft- und Abwasserreinigung
JP2012163425A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プルトニウム含有廃液の処理方法及び処理装置

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