JP2001235033A - ガスケット - Google Patents

ガスケット

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JP2001235033A
JP2001235033A JP2000044204A JP2000044204A JP2001235033A JP 2001235033 A JP2001235033 A JP 2001235033A JP 2000044204 A JP2000044204 A JP 2000044204A JP 2000044204 A JP2000044204 A JP 2000044204A JP 2001235033 A JP2001235033 A JP 2001235033A
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gasket
flow
fluid
flow hole
hole
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JP2000044204A
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English (en)
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Nobuaki Akimoto
宣昭 秋元
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Ishikawa Gasket Co Ltd
Original Assignee
Ishikawa Gasket Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】排気マニホールドガスケット等の流体が流れて
通過する流通孔を有するガスケットにおいて、流体が通
過する際の圧力損失が少ないガスケットを提供する。 【解決手段】流体Gが通過する流通孔11を有するガスケ
ット10において、該流通孔11の部分に、通過する流体G
の流れを制御する流れ制御手段12を該ガスケット10と一
体的に設け、この流れ制御手段を、流体Gの流通に伴う
圧力損失を減少させるための圧損低減手段12,12Aで構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体や液体等の流
体が通過する流通孔を有するガスケットにおいて、この
流通孔を通過する流体の流れに対して、通過時の圧力損
失の低減や乱れ促進や整流化等の流れを制御する機能を
有するガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスケットは、一般的に気体や流体等
が、接続部材の接合部から漏れでないようにシールする
ものであるが、このシールすべき流体は、流れのある場
合と無い場合とがある。
【0003】本発明は、シール対象に流体がガスケット
の流通孔を通過する流れが有る場合に使用するガスケッ
トに関する。そして、特に一方向に流れる場合に効果が
大きいが、交互に流れの方向を変える場合でも効果を奏
することができるものである。
【0004】このような流れのある流体をシールするガ
スケットの例として、排気マニホールドガスケットや吸
気マニホールドガスケット等がある。
【0005】この排気マニホールドガスケット20は、図
9に示すように、エンジンEのシリンダヘッド1と排気
マニホールド4の間をシールするもので、図示しない燃
焼室内で発生し排気ポート3を通過してくる高温・高圧
の燃焼ガスGをシールする必要があるため、機械的強度
や耐久性に優れた金属製の積層型のガスケットが用いら
れている。
【0006】このガスケット20は、平面形状をしてお
り、排気ガスGが通過する排気ポート孔(流通孔)21の
他に、排気マニホールド4を取り付けるためのボルトが
貫通するボルト孔25が設けられている。
【0007】また、ガスケット20の全体の剛性や耐久性
を保つための、ステンレス焼鈍板等の比較的柔らかくて
なじみ易い材料の基板が採用され、ビード24を設けて、
このビード24の弾性復元力によって高いシール面圧を発
生させて、ガスケット20のシール性能を向上させてい
る。また、基板の他にステンレスバネ板等の硬質で比較
的強い金属板で形成される副板を積層し、この副板にビ
ードを設ける場合もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そして、従来技術の排
気マニホールドガスケット20においては、流通孔21の内
周面は円孔21を開けたままの切断面であったり、グロメ
ットの折り曲げ面であったりするが、その周囲は略平坦
に形成されている。
【0009】そのため、シリンダヘッド1の取付け面2
と排気マニホールド4の取付け面42との間にガスケット
20を挟持した時に、図10に示すように、排気マニホー
ルド4の分岐管41の立ち上がり部分41cの内側の隙間C
で、排気ガスGの流れが乱れ、渦流を発生し、流通孔21
を通過する際の圧力損失が大きくなるという問題があ
る。
【0010】この圧力損失が生じると、その分エネルギ
ー損失が生じ、エンジンの出力側のエネルギーも減少す
るので、できるだけ、この圧力損失を少なくするのが好
ましく、また、ターボ過給機を使用している場合には、
出来るだけ高圧な排気ガスを送って過給効率を上げる必
要があるので、この点からも圧力損失を少なくする必要
がある。
【0011】また、排気ガス中のNOxを低減するため
に行われるEGR(排気再循環)においても、排気通路
側の圧力が高い程EGR制御を行い易いので、この排気
マニホールドにおける圧力損失の低減が望まれている。
【0012】一方、吸気マニホールド側においては、E
GRを行う際に、吸気とEGRガスとを均等に混合して
から、各気筒に等分に混合ガスを供給することが良好な
燃焼状態の維持とNOx低減の面から重要となってい
る。
【0013】しかし、EGRガスの吸気への混入から各
気筒までの距離が比較的短いため、混合が完全に行われ
ず、また、吸気マニホールドから、各気筒の吸気ポート
への配管は、同じ形状とならないため、各気筒に流入す
る際の流れが異なり必ずしも均一に混合した混合ガスを
均等な量で供給できないという問題がある。
【0014】そして、この吸気マニホールドに使用され
るガスケットにおいても、従来技術のガスケットでは、
シール性能のみを考慮して作られているため、流通孔の
内周部は切断面で形成されたり、グロメットの曲面で形
成されるだけであり、通過する流体の流れを制御するこ
とに関しては何等の配慮もなされていない。
【0015】本発明は以上の問題点を解決するためにな
されたものであり、本発明の目的は、排気マニホールド
ガスケット等の流体が流れて通過する流通孔を有するガ
スケットにおいて、流体が通過する際の圧力損失が少な
いガスケットを提供することにある。
【0016】また、本発明の更なる目的は、流体が流れ
る流通孔を有するガスケットにおいて、上流側で混入さ
れた流体の混合を促進したり、逆に流体の流れを整流し
たり、流れの方向や流速を部分的に変化させて、通過後
の流れの分布を変える等、流れを積極的に制御できるガ
スケットを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明のガスケットは、次のように構成される。
【0018】1)流体が通過する流通孔を有するガスケ
ットにおいて、該流通孔の部分に、通過する流体の流れ
を制御する流れ制御手段を該ガスケットと一体的に設け
て構成される。
【0019】この流れ制御手段とは、一方向または交互
に方向を変えて流れる流体の流通に伴う圧力損失を低減
したり、流れの乱れを促進して混合流体の均一化を図っ
たり、流通孔通過後の流体の流れの分布や流れの主方向
を制御する手段である。
【0020】また、一体的とは、一体で形成したり、別
体で形成したものを接着や嵌合で接合したりして、該ガ
スケットが完成した状態では、該ガスケットと共に移動
するようにしたことを言う。
【0021】2)上記ガスケットにおいて、前記流れ制
御手段を、流体の流通に伴う圧力損失を減少させるため
の圧損低減手段で構成する。
【0022】この圧損低減手段は、この圧損低減手段を
設けない時の流体の流れを、設けることにより変化させ
て、流体が流通孔を通過する際に発生する圧力損失を少
なくする手段であり、具体的な構成例は次に述べるスカ
ート部や充填部材である。
【0023】3)前記圧損低減手段を、前記流通孔の内
周面から下流側に延びるスカート部で形成する。
【0024】このスカート部は、流通孔通過後の流体を
円滑に下流側に案内し、当該ガスケットを挟持する下流
側部材の流体通路に導くものであり、流通孔の内周面と
連続する筒状部や流通孔の略全周囲から下流側に延びる
案内片等で形成される。
【0025】このスカート部は、エンジン関係のガスケ
ットではプレス加工等で、流通孔の内周側のガスケット
を構成する構成板の一部又は全部を下流側に曲げて筒形
状や案内片に形成される。この場合には、このスカート
部は、ガスケットを構成する金属板や合成樹脂やゴム等
で形成される。
【0026】また、ガスケットを構成する構成板とは、
別の材料である金属や合成樹脂やゴム等の材料で別体と
して形成したスカート部を、流通孔に嵌合したり、点溶
接や蝋付けや接着により接合してたりしてもよく、ま
た、ガスケットの構成板で挟持してもよい。
【0027】このスカート部を設けた構成によれば、流
通孔を通過した流体は円滑にスカート部を経由して下流
側部材の流体通路に流れていくので、流通孔を通過した
流体が流通孔の下流側で渦流を発生して、圧力損失が大
きくなるのを防止できる。
【0028】4)前記圧損低減手段を、柔軟性材料で形
成され、シール時には当該ガスケットを挟持する下流側
部材の流体通路内壁と接着する、前記流通孔の周囲に配
設されたリング状又は筒状の充填部材で形成する。
【0029】この充填部材は、ガスケットが取り付けら
れて挟持された時に、流体の下流側におけるガスケット
と下流側部材の流体通路との間にできる隙間を塞いで、
滑らかな通路を形成するものであり、流通孔の全周に設
けてもよく、周方向に分散して設け、ガスケットを挟持
したときに押圧されて広がり、流通孔の略全周を囲むよ
うに設けてもよい。
【0030】この充填部材を配置した構成によれば、流
通孔の下流側において、ガスケットと下流側部材との間
を充填部材で塞ぐことにより、流通孔を通過した流体を
円滑に下流側部材の流体通路に導いて行くので、流通孔
を通過した流体が流通孔の下流側で渦流を発生して、圧
力損失が大きくなるのを防止できる。
【0031】5)そして、これらの前記ガスケットを、
内燃機関の排気マニホールド用ガスケットに適用する場
合に、圧力損失の低減効果を奏することができ、エンジ
ンの出力を向上できる。
【0032】6)あるいは、上記ガスケットにおいて、
前記流れ制御手段を、前記流通孔を通過する二流体の流
れに対して乱れを発生してこの二流体の混合を促進する
乱れ促進手段で形成する。
【0033】この乱れ促進手段としては、乱れ促進用の
案内片や突起を流通孔の周囲に配設したり、流通孔に乱
れ促進用の線材を設けたり、流通孔の一部又は全部を網
状や格子状に形成し、この網や格子により流れの乱れを
促進し、混入流体の混合を促進することができる。
【0034】7)あるいは、上記ガスケットにおいて、
前記流れ制御手段を、前記流通孔を通過する流体の流れ
を整流する整流部材を前記流通孔の内周部に配設した整
流手段で形成する。
【0035】この整流手段として、整流部材として、整
流片を流通孔の周囲に設けたり、整流突片を流通孔の下
流側裏面に設けたり、あるいは、流通孔の開口部内に格
子を配設したりすることにより、流れを整流し、流れの
乱れを小さくする。
【0036】なお、これらの整流手段は流れの方向の断
面を流線形にして流通抵抗を小さくすることが望まし
い。
【0037】また、整流片や整流突片の形状や方向を流
通孔の周囲において、順次変えることにより、あるい
は、流通孔に設ける格子の配置間隔や大きさ、形状を順
次変えることにより流通孔通過後の流れの分布や流れの
主方向を変化させる。
【0038】つまり、本発明では、流体が一方向または
交互に方向を変えて流れる流通孔をシールするガスケッ
トに、流通に伴う圧力損失を低減する圧損低減手段や乱
流を促進して混合流体の均一化を図る乱れ促進手段や、
流通孔通過後の流体の流れの分布や流れの主方向を制御
する整流手段を形成し、これにより、ガスケットにおい
て、シール対象の流体の流れに対して積極的に働きかけ
を行い、流れを制御する役割を担うことができるように
するものである。
【0039】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0040】〔第1の実施の形態〕本発明の第1実施の
形態のガスケット10は、図1,図2に示すように、内燃
機関の排気マニホールド4の取り付けに使用される金属
製の積層構造のマニホールドガスケット10であり、全体
の剛性や耐久性を保つための、ステンレス焼鈍板等の比
較的柔らかくてなじみ易い材料の基板が採用されてい
る。
【0041】そして、この積層型ガスケット10は、平面
形状をしており、排気ガスGが通過する流通孔(排気ポ
ート孔)11の他に排気マニホールド4を取り付けるため
のボルトが貫通するボルト孔15が設けられ、更に、燃焼
室内で発生する高温・高圧の燃焼ガスGをシールするた
めのビード12が設けられ、このビード12の弾性復元力に
よって高いシール面圧を発生させている。
【0042】そして、本発明においては、このガスケッ
ト10の流通孔11の周囲の下流側に、この流通孔11の内周
面と連続するスカート部12を設けて構成する。
【0043】このスカート部12は、プレス加工等で、流
通孔11の内周側のガスケットを構成する構成板の一部又
は全部を下流側に曲げて筒状に形成する。つまり、排気
マニホールドガスケット10において、流通孔11を下流側
に折り曲げることにより、排気ガスGの整流化を図るこ
とができる構造とする。
【0044】この構成によれば、図2に示すように、流
通孔11を通過した排気ガスGは円滑にスカート部12を経
由して下流側部材である排気マニホールド4の分岐管41
の内壁に流れていくので、流通孔11の下流側の渦流の発
生を防止でき、この渦流による圧力損失の増加を防止で
きる。
【0045】このスカート部12は、図2に示すように連
続的な周壁で形成するのが望ましいが、流通孔11の内周
側の部材を折り曲げて形成する場合には、図3に示すガ
スケット10Aのように、このスカート部12Aの周方向に
所々不連続な部分が生じるが、この場合でも渦流の発生
防止効果を奏することができる。
【0046】なお、寸法に関しては、エンジンによって
異なるが、一例を上げれば、流通孔11の径が、25mm
φ程度では、ガスケット10の基板の板厚は、例えば、そ
れぞれ0.2〜0.8mm程度、ビード14の高さは0.
1〜0.5mm程であり、スカート部の高さ(下流側に
延びる長さ)は、1〜5mm程度である。
【0047】〔第2の実施の形態〕次に、図4に示す本
発明の第2の実施の形態のガスケット10Bについて説明
する。
【0048】このガスケット10Bにおいては、流通孔11
の周囲の下流側に、ゴム等の弾性材や合成樹脂材等の柔
軟性材料で形成されたリング状又は筒状の充填部材16を
配設し、ガスケット10Bをシリンダヘッド1と、排気マ
ニホールド(下流側部材)4との間に挟持してシールす
る時には、この充填部材16を下流側部材4の分岐管(流
体通路)41の内壁と接着するように構成する。
【0049】この充填部材16は、ガスケット10Bと下流
側部材4の流体通路41との間にできる隙間Cを塞いで、
滑らかな通路を形成するものであればよく、必ずしもシ
ール性能は要求されない。
【0050】この構成によれば、流通孔11の下流側にお
いて、ガスケット10Bと排気マニホールド4との間の隙
間Cを充填部材16で塞ぐことができるので、流通孔11を
通過した排気ガスGを円滑に排気マニホールド2の分岐
管(下流側部材)41の流路に導いて行くので、排気ガス
Gが流通孔11の下流側で渦流を発生して、圧力損失が大
きくなるのを防止できる。
【0051】また、必要に応じて、上流側において、シ
リンダヘッド1とガスケット10Bとの隙間C’を塞ぐ充
填部材17を配設することもできるが、通常は、この上流
側の部分の隙間C’は小さいので、省略できる場合が多
い。
【0052】以上の第1及び第2の実施の形態では、排
気マニホールドガスケット10,10A,10Bにおいて、流
通孔11の部分に排気ガスGが流通孔11を通過する際の圧
力損失を減少する圧損減少手段12,12A,16を設けて、
流通孔11を通過した排気ガスGを下流側に円滑に導き、
圧力損失の小さい状態で排気ガスGを通過させることが
できる。
【0053】〔第3の実施の形態〕次に、図5を参照し
て、吸気AとEGRガスGの混合流体が流通孔21を通過
する吸気マニホールドガスケット等に使用できる、本発
明に係る第3の実施の形態のガスケット20について説明
する。
【0054】この第3の実施の形態のガスケット20にお
いては、流体孔21に乱流格子22を設けたり、図示しない
網を設けて形成する。この乱流格子22や網は、ガスケッ
ト20の構成板を加工して設けることもでき、また、構成
板の間に格子22や網を挟むことにより設けることができ
る。そして、この乱流格子22や網により、乱流を促進
し、流体の混合を促進する。
【0055】この構成をディーゼルエンジンの吸気マニ
ホールドガスケットに使用した場合には、シリンダヘッ
ド2の吸気ポート6に面した部分に乱流格子22が配置さ
れ、吸気マニホールド5側の分岐管51からEGRガスG
を混入した吸気Aが供給されるが、同様にして流通孔21
を通過する時に、乱流格子22や網によって乱流が促進さ
れ、EGRガスGと吸気Aとの混合をより均一化するの
で、全気筒におけるEGR率を均一かつ最適な状態に維
持でき、NOxを低減しながら良好な燃焼状態でエンジ
ンを運転できる。
【0056】また、この構成をガソリンエンジンの吸気
マニホールドガスケットに使用した場合には、吸気マニ
ホールド5側の分岐管51からガソリンGを混入した吸気
Aが供給され、このガソリンGを混入した吸気Aが、流
通孔21を通過する時に、乱流格子22や網によって乱流が
促進され、混合がより均一化するので、全気筒における
空燃比を均一かつ最適な状態に維持でき、良好な燃焼状
態でエンジンを運転できる。
【0057】この乱れ促進は、乱流格子22や網以外に
も、乱流発生手段として、乱れ促進用の案内片や突起、
スタッド等の周知の技術の乱れ促進手段を流通孔の周囲
に配設してガスケットを構成することにより行うことが
できる。
【0058】なお、図5の乱流格子22の形状を不等間隔
にしているのは、後述するような、流れに対する抵抗を
部分的に変えて流れの主方向を変化させる効果も奏する
ことができるようにしているためである。
【0059】〔第4の実施の形態〕次に、図6〜図8を
参照して、エルボ7等の角を曲がった直後等の流速分布
が不均一の流れの流体が流通孔31を通過する場合に使用
できる、本発明に係る第4の実施の形態のガスケット30
について説明する。
【0060】この第4の実施の形態のガスケット30,30
A,30Bにおいては、流通孔31の内側に整流片32を設け
たり、流通孔31の下流側裏面に整流突起32Aを設けた
り、流通孔31の開口部に整流格子32Bを配設したりし
て、整流手段を形成する。
【0061】図6に示す整流片32は、リング部材33に取
り付けて形成され、このリング部材33を流通孔31に嵌め
込むことにより、流通孔31の内周部に配設する。この場
合には、比較的容易に流通孔31の内側に整流片32を突出
させて設けることができるが、工程が複雑になる。
【0062】一方、図7に示す整流突片32Aは、流通孔
31周囲のガスケットの構成板の一部を切り欠き、この切
り欠き部を半折りすることにより、流通孔の裏面に突出
させて形成するが、この方法によると、比較的容易に形
成でき、しかも、ガスケット30及び流通孔31に対する各
々の整流突片32Aの周方向の位置が特定できるので、整
流突片32A毎に形状を変化する場合に適している。ま
た、整流突片32Aの一部を流通孔31の内部部材で形成す
ることにより、流通孔31の内部に突出させることも容易
にできる。
【0063】また、図8に示す整流格子32Bは、流通孔
31を有する構成板の一部に格子部分を残して流通孔31を
形成したり、格子を部分的に構成板で挟持することによ
り、形成する。
【0064】なお、これらの整流手段32,32A,32Bは
流れの方向に沿った断面を流線形にして流通抵抗を小さ
くすることが望ましい。
【0065】そして、この整流片32や整流突起32Aや整
流格子32Bにより、流通孔31を通過する流体Rの流れを
整流したり、流れの向きや流速の分布を変えたりする。
【0066】この構成のガスケット30,30A,30Bをエ
ルボ7と直管8との間に使用した場合には、エルボ7通
過後の流体Rが流通孔31を通過する時に、整流片32や整
流突起32Aや整流格子32Bにより、流れの方向を変えた
り、抵抗を受けて流速を変えたりするので、整流された
り、流れの分布が変わり、また、流れの主方向の向きも
変わる。
【0067】そして、これらの整流片32や整流突片32A
の形状や方向を流通孔31の周方向において、順次変える
ことにより、あるいは、流通孔31に設ける整流格子32B
の配置間隔や大きさ、形状を順次変えることにより流通
孔31を通過した後の流れの分布や流れの主方向を制御す
る。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガスケッ
トによれば、流体が一方向または交互に方向を変えて流
れる流通孔をシールするガスケットに、流通に伴う圧力
損失を低減する圧損低減手段や、乱流を促進して混合流
体の均一化を図る乱れ促進手段や、流通孔通過後の流体
の流れの分布や流れの主方向を制御する整流手段を設け
たので、こられの構成により、シール対象の流体の流れ
に対して積極的に働きかけを行って、圧損低減、乱れ促
進、整流化等の流れの制御を行うことができる。
【0069】そして、これらの流れの制御手段をガスケ
ットと一体化することにより、流れを制御する必要が生
じたが、既に制作及び配管済の場合やプラントに組み立
てられた後の配管である等の理由で、流れを制御する部
分を組み入れるのが困難な場合であっても、ガスケット
のみを交換することで、比較的簡単に、また、比較的安
価に流れを制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるスカート部を
有する排気マニホールドガスケットを示す斜視図であ
る。
【図2】図1の排気マニホールドガスケットの流通孔周
囲を示す断面を含む部分斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の変形である案内片
を有するガスケットを示す断面を含む部分斜視図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態である充填部材を有
する排気マニホールドガスケットを示す断面を含む部分
斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態である乱れ促進用の
格子を有する吸気マニホールドガスケットを示す断面を
含む部分斜視図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態である整流片を有す
るガスケットを示す断面を含む部分斜視図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態である整流突片を有
するガスケットを示す断面を含む部分斜視図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態である整流格子を有
するガスケットを示す断面を含む部分斜視図である。
【図9】従来技術の排気マニホールドガスケットを示す
斜視図である。
【図10】図9の排気マニホールドガスケットの流通孔
周囲を示す断面を含む部分斜視図である。
【符号の説明】
4 排気マニホールド 41 分岐管(下流側部材) 10,10A,10B 排気マニホールドガスケット(ガス
ケット) 11,21,31 流通孔 12,12A スカート部(圧損低減手段) 16 充填部材(圧損低減手段) 20 吸気マニホールドガスケット(ガスケット) 22 乱流格子(乱れ促進手段) 30,30A,30B ガスケット 32 整流片(整流手段) 32A 整流突片(整流手段) 32B 整流格子(整流手段) 41 分岐管(流体通路) A,G,R 流体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が通過する流通孔を有するガスケッ
    トにおいて、該流通孔の部分に、通過する流体の流れを
    制御する流れ制御手段を該ガスケットと一体的に設けた
    ことを特徴とするガスケット。
  2. 【請求項2】 前記流れ制御手段を、流体の流通に伴う
    圧力損失を減少させるための圧損低減手段で構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のガスケット。
  3. 【請求項3】 前記圧損低減手段を、前記流通孔の内周
    面から下流側に延びるスカート部で形成したことを特徴
    とする請求項2記載のガスケット。
  4. 【請求項4】 前記圧損低減手段を、柔軟性材料で形成
    され、シール時には当該ガスケットを挟持する下流側部
    材の流体通路内壁と接着する、前記流通孔の周囲に配設
    されたリング状又は筒状の充填部材で形成したことを特
    徴とする請求項2記載のガスケット。
  5. 【請求項5】 当該ガスケットが、内燃機関の排気マニ
    ホールドガスケットである請求項1〜4のいずれかに記
    載のガスケット。
  6. 【請求項6】 前記流れ制御手段を、前記流通孔を通過
    する二流体の流れに対して乱れを発生してこの二流体の
    混合を促進する乱れ促進手段で形成したことを特徴とす
    る請求項2載のガスケット。
  7. 【請求項7】 前記流れ制御手段を、前記流通孔を通過
    する流体の流れを整流する整流部材を前記流通孔の内周
    部に配設した整流手段で形成したことを特徴とする請求
    項2載のガスケット。
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