JP2001235029A - 変速機のシフトアシスト装置 - Google Patents

変速機のシフトアシスト装置

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JP2001235029A
JP2001235029A JP2000046174A JP2000046174A JP2001235029A JP 2001235029 A JP2001235029 A JP 2001235029A JP 2000046174 A JP2000046174 A JP 2000046174A JP 2000046174 A JP2000046174 A JP 2000046174A JP 2001235029 A JP2001235029 A JP 2001235029A
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gear
transmission
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clutch
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Yasushi Yamamoto
康 山本
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の走行中に変速レバーにギヤ抜き方向の
力が作用した場合には、現在のギヤイン状態を維持する
方向に駆動力が作用するように電動モータの回転駆動方
向を制御する変速機のシフトアシスト装置を提供する。 【解決手段】 変速機のシフトアシスト装置を構成する
電動モータを制御するためのコントローラは、クラッチ
が接状態にあり変速機が第1のギヤイン状態または第2
のギヤイン状態であるとき、シフト方向検出スイッチが
第2のシフト方向または第1のシフト方向への作動に対
応した信号を出力した場合には、変速機の第1のギヤイ
ン状態または第2のギヤイン状態を維持する方向に駆動
力が作用するように該電動モータの回転駆動方向を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
変速機の変速操作におけるシフト操作力を軽減するため
のシフトアシスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】変速操作におけるシフト操作力が大きい
大型のトラックやバスにおいては、シフト操作力を軽減
するためのシフトアシスト装置を備えている。このよう
な大型車両に装備するシフトアシスト装置は、その作動
源として一般に圧縮空気が用いられている。作動源とし
て圧縮空気を用いるシフトアシスト装置は、変速レバー
に連結された変速操作機構を変速レバーのシフト動作と
同方向に作動せしめる空気圧シリンダからなるシフトア
クチュエータを具備している。しかるに、大型車両は一
般にブレーキの作動源として圧縮空気を使用しているの
でシフトアシスト装置にこの圧縮空気を利用することが
できるが、小型および中型車両のように圧縮空気源とし
てのコンプレッサーを具備していない車両においては空
気圧シリンダからなるシフトアクチュエータを用いたシ
フトアシスト装置を装備することはできない。しかしな
がら、近年小型および中型車両にもシフトアシスト装置
を装備する要望が高まり、電動モータを用いたシフトア
シスト装置が提案されており、例えば特開平5ー872
37号公報および特許第2987121号公報等に開示
されている。このような電動モータを用いたシフトアシ
スト装置は、変速機とエンジンとの間に配設されたクラ
ッチの断・接状態を検出するクラッチ状態検出手段と、
変速レバーの第1のシフト方向および第2のシフト方向
への作動に対応した信号を出力するシフト方向検出スイ
ッチと、クラッチ状態検出手段およびシフト方向検出ス
イッチからの信号に基づいて電動モータの回転駆動方向
を制御するコントローラとを具備している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して、変速レバーに
装着された上記シフト方向検出手段は、車両の振動や走
行中のショック等により、運転者の意思とは関係なく作
動することがある。例えば、変速機が所定の変速段にギ
ヤインして車両が走行している状態で、変速レバーにギ
ヤ抜き方向の力が作用してシフト方向検出手段がギヤ抜
き方向の信号を送ると、コントローラは電動モータをギ
ヤ抜き方向に回転駆動する。この結果、変速機は所定の
変速段にギヤインして車両が走行している状態でギヤ抜
けが発生する虞がある。
【0004】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その主たる技術的課題は、変速機が所定の変速段に
ギヤインして車両が走行している状態で、変速レバーに
ギヤ抜き方向の力が作用してシフト方向検出手段がギヤ
抜き方向の信号を送出した場合には、クラッチが接であ
ることを条件にギヤイン状態を維持する方向に駆動力が
作用するように電動モータの回転駆動方向を制御する変
速機のシフトアシスト装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記主
たる技術的課題を解決するために、変速レバーに連結さ
れ変速機の同期装置を作動をせしめるシフト機構を、該
変速レバーのシフト動作方向と同方向に作動せしめるた
めの電動モータを備えた変速機のシフトアシスト装置に
おいて、該変速機とエンジンとの間に配設されたクラッ
チの断・接状態を検出するクラッチ状態検出手段と、該
変速レバーの第1のシフト方向および第2のシフト方向
への作動に対応した信号を出力するシフト方向検出手段
と、該変速レバーの該第1のシフト方向への作動によっ
てギヤインされる該変速機の第1のギヤイン状態および
該第2のシフト方向への作動によってギヤインされる該
変速機の第2のギヤイン状態を検出するギヤイン状態検
出手段と、該クラッチ状態検出手段と該シフト方向検出
手段および該ギヤイン状態検出手段からの信号に基づい
て該電動モータの回転駆動方向を制御するコントローラ
と、を具備し、該コントローラは、該クラッチが接状態
にあり該変速機が第1のギヤイン状態または第2のギヤ
イン状態であるとき、該シフト方向検出手段が該第2の
シフト方向または第1のシフト方向への作動に対応した
信号を出力した場合には、該変速機の第1のギヤイン状
態または第2のギヤイン状態を維持する方向に駆動力が
作用するように該電動モータの回転駆動方向を制御す
る、ことを特徴とする変速機のシフトアシスト装置が提
供される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
変速機のシフトアシスト装置の好適実施形態を図示して
いる添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0007】図1には、本発明に従って構成された変速
機のシフトアシスト装置を備えた変速機構の概略構成図
が示されている。図1に示す変速機構は、同期装置を備
えた変速機2の変速操作を行う変速レバー3と、該変速
レバー3に連結されたシフト機構6と、該シフト機構6
を変速レバー3のシフト動作方向と同方向に作動せしめ
るためのシフトアシスト装置8を具備している。
【0008】変速機2は図2に示すように前進5段、後
進1段の歯車機構を具備している。この変速機2は、入
力軸21と、該入力軸21と同一軸上に配設された出力
軸22と、該出力軸22と平行に配設されたカウンター
シャフト23とを具備している。入力軸21には駆動歯
車241(図示の実施形態においては第5速歯車)が装
着され、出力軸22には、第4速歯車242、第3速歯
車243、第2速歯車244、第1速歯車245、およ
び後進歯車246が回転可能に配設されている。また、
出力軸22には、第5速歯車241と第4速歯車242
との間と、第3速歯車243と第2速歯車244との
間、および第1速歯車245と後進歯車246との間に
それぞれ同期装置25a、25bおよび25cが配設さ
れている。一方、上記カウンターシャフト23には、上
記第5速歯車241、第4速歯車242、第3速歯車2
43、第2速歯車244、第1速歯車245と常時噛み
合うカウンター歯車261、262、263、264、
265が設けられているとともに、上記後進歯車246
と図示しないアイドル歯車を介して噛み合いするカウン
ター歯車266が設けられている。
【0009】次に、上記同期装置25a、25bおよび
25cについて図3を参照して説明する。なお、図示の
同期装置25a、25bおよび25cは実質的に同一の
構成であるので、第5速歯車241と第4速歯車242
との間に配設された同期装置25aについて説明する。
図示の同期装置25aは、周知のキー式同期装置からな
っており、出力軸22に装着されたクラッチハブ251
と、該クラッチハブ251の外周に設けられた外歯スプ
ラインに摺動可能に嵌合されたクラッチスリーブ252
と、上記クラッチハブ251に径方向に設けられた複数
個(例えば3個)のキー溝251a内にそれぞれ配設さ
れたキー253と、該キー253の両端部内側に配設さ
れキー253をクラッチスリーブ252に向けて押圧す
るキースプリング254、254と、第5速歯車241
および第4速歯車242にそれぞれ設けられたドッグ歯
241aおよび242aと、第5速歯車241および第
4速歯車242にそれぞれ設けられたコーン面241b
および242b上にそれぞれ配設されたシンクロナイザ
ーリング255および256とからなっている。このよ
うに構成された同期装置25aは、クラッチスリーブ2
52の外周に設けられた環状溝252aに後述するシフ
トフォーク67が嵌合され、このシフトフォーク67に
よってクラッチスリーブ252が図において左または右
方向に摺動せしめられることにより、該クラッチスリー
ブ252のスプライン252bと上記シンクロナイザー
リング255の歯およびドッグ歯241aまたはシンク
ロナイザーリング256およびドッグ歯242aと噛み
合うようになっている。なお、図示の同期装置は周知の
構成であるため、更に詳細な説明については省略する。
【0010】上述した同期装置25a、25bおよび2
5cは、変速レバー3と、該変速レバー3に連結された
シフト機構6によって作動せしめられる。変速レバー3
は、図1において紙面に垂直な方向(セレクト方向)お
よび左右方向(シフト方向)に図示しない軸を中心とし
て傾動可能に構成されている。この変速レバー3は、上
記同期装置25a、25bおよび25cを作動するため
に図4に示す変速パターンに沿って操作される。変速レ
バー3のノブ31にはシフトノブスイッチ4が配設され
ている。シフトノブスイッチ4は、変速レバー3のノブ
31をシフト方向に傾動する際にその作動方向を検出す
るために第1のスイッチ41(SWI)と第2のスイッ
チ42(SW2)を備えている。このシフトノブスイッ
チ4は、例えば変速レバー3のノブ31を図1において
左方(第1のシフト方向)に傾動すると第1のスイッチ
41(SWI)がONし、変速レバー3を図1において
右方(第2のシフト方向)に傾動すると第2のスイッチ
42(SW2)がONするように構成されている。ま
た、シフトノブスイッチ4は、変速レバー3のノブ31
から手を放すと第1のスイッチ41(SW1)および第
2のスイッチ42(SW2)ともOFFするように構成
されており、このON・OFF信号を後述するコントロ
ーラに送る。このようにシフトノブスイッチ4は、変速
レバー3の第1のシフト方向および第2のシフト方向へ
の作動に対応した信号を出力するシフト方向検出手段と
して機能する。なお、このようなシフトノブスイッチ
は、例えば実開昭56ー97133号公報に開示されて
いるように周知技術であるため、更に詳細な説明につい
ては省略する。
【0011】次に、上記変速レバー3に連結され上述し
た同期装置25a、25bおよび25cを作動するシフ
ト機構6について図1および図5を参照して説明する。
シフト機構6は、変速レバー3に一端が連結されたプッ
シュプルケーブル61と、該プッシュプルケーブル61
の他端と一端部が連結されたコントロールレバー62
と、該コントロールレバー62の他端部に連結されたコ
ントロールロッド63と、該コントロールロッド63に
装着されたシフトレバー64を具備している。このシフ
トレバー64は、その先端部がシフトロッド65に装着
されたフトブロック66と選択的に係合するようになっ
ている。シフトロッド65にはシフトフォーク67が装
着されており、このシフトフォーク67の先端部が上記
同期装置25aのクラッチスリーブ252の外周に設け
られた環状溝252aと係合している。なお、図5にお
いてはシフトロッドとして5速ー4速切換用シフトロッ
ド65のみを示したが、シフト機構6は同期装置25b
および25cを作動するために他に2本のシフトロッド
を備えている。上記シフト機構6は周知の構成であるた
め、更に詳細な説明については省略する。
【0012】図示の実施形態においては、上述したシフ
ト機構6を変速レバー3のシフト動作方向と同方向に作
動せしめるためのシフトアシスト装置8を具備してい
る。シフトアシスト装置8は、動力源としての正転およ
び逆転駆動可能な電動モータ81(M1)を備えてい
る。この電動モータ81(M1)には減速機82が連結
されており、減速機82の出力軸821に作動レバー8
3の一端部が装着されている。作動レバー83の他端部
と上記コントロールレバー62が連結ロッド84によっ
て連結されている。このように構成されたシフトアシス
ト装置8は、電動モータ81(M1)を正転駆動すると
作動レバー83を矢印83aで示す方向に作動し、連結
ロッド84を介してコントロールレバー62を矢印62
aで示す方向に作動してアシストする。一方、シフトア
シスト装置8は、電動モータ81(M1)を逆転駆動す
ると作動レバー83を矢印83bで示す方向に作動し、
連結ロッド84を介してコントロールレバー62を矢印
62bで示す方向に作動してアシストする。
【0013】図示の実施形態におけるシフトアシスト装
置8は、シフト機構のシフトストローク位置を検出する
ためのシフトストロークセンサー85(SS)を備えて
いる。このシフトストロークセンサー85は上記コント
ロールレバー62とロッド86およびレバー87を介し
て連結され、コントロールレバー62の作動角によって
シフトストローク位置を検出するポテンショメータから
なっており、その検出信号をコントローラ10に送る。
このシフトストロークセンサー85は、後述するように
変速機のギヤイン状態を検出するギヤイン状態検出手段
としての機能を有する。
【0014】また、図示の実施形態におけるシフトアシ
スト装置8は、図示しないエンジンと変速機2との間に
配設されるクラッチを作動するクラッチペダル9の操作
状態を検出するクラッチペダルスイッチ91(SW3)
を備えている。このクラッチペダルスイッチ91(SW
3)は、クラッチペダル9が開放即ち踏み込まれていな
い状態(クラッチ接状態)ではOFFしており、クラッ
チを断するためにクラッチペダル9が踏み込まれるとO
N信号をコントローラ10に出力する。従って、クラッ
チペダルスイッチ91(SW3)はクラッチの断・接状
態を検出するクラッチ状態検出手段として機能する。
【0015】コントローラ10は、マイクロコンピュー
タによって構成されており、制御プログラムに従って演
算処理する中央処理装置(CPU)101と、制御プロ
グラムや後述するクラッチ接続速度制御マップ等を格納
するリードオンリメモリ(ROM)102と、演算結果
等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ
(RAM)103と、タイマー(T)104と、入力イ
ンターフェース105および出力インターフェース10
6とを備えている。このように構成されたコントローラ
10の入力インターフェース105には、上記シフトノ
ブスイッチ4を構成する第1のスイッチ41(SWI)
と第2のスイッチ42(SW2)とシフトストロークセ
ンサー85(SS)およびクラッチペダルスイッチ91
(SW3)の検出信号が入力される。なお、シフトノブ
スイッチ4およびシフトストロークセンサー85(S
S)からの信号に基づいてクラッチを自動的に断・接制
御するオートクラッチを搭載した場合には、上記クラッ
チペダル9の代わりにクラッチの係合量を検出するクラ
ッチストロークセンサーの検出信号が入力インターフェ
ース105に入力される。一方、出力インターフェース
106からは上記電動モータ81(M1)等に制御信号
を出力する。
【0016】次に、シフトストローク位置に対応したア
シスト力について図6を参照して説明する。図6には上
述したクラッチスリーブ252のスプライン252b
と、第5速歯車241用のシンクロナイザーリング25
4の歯254aおよびドッグ歯241aと、第4速歯車
242用のシンクロナイザーリング255の歯255a
およびドッグ歯244aとのニュートラル状態での位置
関係が示されている。図6に示す実施形態においてはニ
ュートラル状態でのクラッチスリーブ252のシフトス
トローク位置をP6としている。このニュートラル状態
から第5速歯車241側(図6において左側)へクラッ
チスリーブ252を移動し、第5速歯車241用のシン
クロナイザーリング254の歯255aのチャンファ前
端に達する位置のシフトストローク位置がP5、シンク
ロナイザーリング255の歯255aの後端に達する位
置のシフトストローク位置がP4、第5速歯車241用
のドッグ歯241aのチャンファ前端に達する位置のシ
フトストローク位置がP3、ドッグ歯241aのチャン
ファ後端に達する位置のシフトストローク位置がP2、
ドッグ歯241aの後端に達する位置のシフトストロー
ク位置が第1のギヤイン位置P1とされている。
【0017】一方、ニュートラル状態から第4速歯車2
42側(図6において右側)へクラッチスリーブ252
を移動し、第4速歯車242用のシンクロナイザーリン
グ256の歯256aのチャンファ前端に達する位置の
シフトストローク位置がP7、シンクロナイザーリング
256の歯256aの後端に達する位置のシフトストロ
ーク位置がP8、第4速歯車242用のドッグ歯242
aのチャンファ前端に達する位置のシフトストローク位
置がP9、ドッグ歯242aのチャンファ後端に達する
位置のシフトストローク位置がP10、ドッグ歯242
aの後端に達する位置のシフトストローク位置が第2の
ギヤイン位置P11とされている。このシフトストロー
ク位置は、上記シフトストロークセンサー85(SS)
によって検出される。なお、シフトストロークセンサー
85(SS)は、図示の実施形態においてはシフトスト
ローク位置が第1のギヤイン位置P1のときに最も小さ
い値の電圧信号を出力し、シフトストローク位置が第2
のギヤイン位置P11側に行くに従い出力電圧が漸次増
大しP11のときに最も大きい値の電圧信号を出力する
ように構成されている。従って、シフトストロークセン
サー85(SS)は、変速レバー3の第1のシフト方向
への作動によってギヤインされる変速機2の第1のギヤ
イン状態および第2のシフト方向への作動によってギヤ
インされる変速機2の第2のギヤイン状態を検出するギ
ヤイン状態検出手段として機能する。
【0018】図6に示すニュートラル状態からクラッチ
スリーブ252を第4速歯車242側および第5速歯車
241側へシフト操作する際(ギヤイン時)に、変速レ
バー3には上記P7およびP5のシフトストローク位置
即ち同期作用が開始される位置から同期作用が終了する
P8およびP4迄の同期範囲に最も大きな操作力が作用
する。従って、ギヤイン時には少なくとも同期範囲に上
記電動モータ81(M1)を駆動してシフト操作をアシ
ストすればよい。また、ギヤイン操作時に変速レバー3
には、上記P9およびP3からP10およびP2迄のシ
フトストローク位置即ちクラッチスリーブ252のスプ
ライン252bのチャンファとドッグ歯242aまたは
241aのチャンファとの係合範囲に上記同期範囲より
は小さいが比較的大きな力が作用する。従って、ギヤイ
ン時にはドッグ歯とクラッチスリーブのチャンファとの
係合期間にも上記電動モータ81(M1)を駆動してシ
フト操作をアシストすることが望ましい。一方、第4速
歯車242または第5速歯車241にギヤインしている
状態、即ちクラッチスリーブ252が上記P11または
P1のシフトストローク位置にある状態からニュートラ
ル状態に戻す際には、クラッチスリーブ252のスプラ
イン252bが上記P10またはP2のシフトストロー
ク位置即ちドッグ歯のチャンファ後端を通過する迄の期
間に比較的大きな力が作用する。従って、このギヤ抜き
時にはギヤイン状態からドッグ歯のチャンファ後端を通
過する迄のシフトストローク間(ドッグ歯とクラッチス
リーブ252の噛合範囲)に上記電動モータ81(M
1)を駆動してシフト操作をアシストすればよい。
【0019】なお、ギヤ抜き時のアシスト力は上記ギヤ
イン時のアシスト力より小さくてよい。このアシスト力
の制御は、電動モータ81(M1)に印加する電圧また
は電流を制御することによって実行される。なお、電動
モータ81(M1)を駆動する回転方向は、クラッチス
リーブ252を図6において左方に向けて作動するとき
(上記シフトノブスイッチ4の第1のスイッチ41(S
WI)がONしているとき)は例えば正転で、クラッチ
スリーブ252を図6において右方に向けて作動すると
き(上記シフトノブスイッチ4の第2のスイッチ42
(SW2)がONしているとき)は例えば逆転される。
例えば、第5速歯車241にギヤインしている状態から
第4速にシフトダウンする場合には、図6に示すように
P1からP2までの間即ちクラッチスリーブ252のス
プライン252bがドッグ歯241aのチャンファ後端
を通過する迄の期間(ドッグ歯とクラッチスリーブ25
2の噛合期間)電動モータ81(M1)はV1の電圧で
逆転駆動され、その後P5までの間に徐々に電圧を下げ
て電動モータ81(M1)の駆動を停止する。そして、
ニュートラル位置P6からクラッチスリーブ252が同
期作用の開始位置であるP7に達すると、電動モータ8
1(M1)は上記V1より高い電圧V2で逆転駆動さ
れ、図6に示す実施形態においてはクラッチスリーブ2
52のスプライン252bがドッグ歯242aのチャン
ファ後端に相当する上記P10を通過する迄の期間電圧
V2での逆転駆動が維持される。クラッチスリーブ25
2が上記P10を通過すると電動モータ81(M1)に
印加する電圧を徐々に下げ、P11のシフトストローク
位置で電動モータ81(M1)の駆動を停止する。な
お、図6に示す実施形態におけるギヤイン時において、
P8の同期期間を越えたら電動モータ81(M1)に印
加する電圧を破線で示すようにV2からV1に下げ、P
10までV1の電圧で電動モータ81(M1)を駆動し
てもよい。以上のように、図示の実施形態におけるシフ
トアシスト装置においては、シフトストローク位置に対
応してアシスト力が制御されるので、電動モータの駆動
時にタイムラグが発生することがなく、シフト操作の全
ストロークに渡って変速レバーの操作力を均一化するこ
とができる。
【0020】次に、変速機2がギヤイン状態で車両が走
行しているとき、振動やショック等により運転者の意思
によらずシフトノブスイッチ4の第1のスイッチ41
(SW1)または第2のスイッチ42(SW2)がON
した場合の上記コントローラ10の制御について、図7
に示すフローチャートを参照して説明する。先ず、コン
トローラ10はクラッチペダルスイッチ91(SW3)
がONされているか否か、即ちクラッチペダル9が踏み
込まれてクラッチが断されたか否かをチェックする(ス
テップS1)。なお、オートクラッチを搭載した場合に
は、クラッチの係合量を検出するクラッチストロークセ
ンサーからの信号に基づいて、クラッチの係合量が半ク
ラッチより断側か否かをチェックする。クラッチペダル
スイッチ91(SW3)がONされていればコントロー
ラ10はクラッチが断され変速操作の意思があるものと
判断して、別の変速制御へ移行するため本制御は終わ
る。ステップS1においてクラッチペダルスイッチ91
(SW3)がONされていなければ変速操作の意思はな
いので、コントローラ10はステップS2に進んでシフ
トストロークセンサー85(SS)によって検出された
シフトストローク位置PがP2より小さいか否か、即ち
現在の変速機2の状態が第1速、第3速、第5速のいず
れかにギヤインしている状態(第1のギヤイン状態)か
否かをチェックする。コントローラ10はステップS2
においてシフトストローク位置PがP2より小さい場合
にはステップS3およびステップS4を実行し、シフト
ストローク位置PがP2より小さくない場合、即ちシフ
トストローク位置PがP2以上の場合にはステップS5
乃至ステップS7を実行する。
【0021】上記ステップS2においてシフトストロー
ク位置PがP2より小さい場合には、コントローラ10
は変速機2が第1速、第3速、第5速のいずれかにギヤ
インしている状態(第1のギヤイン状態)であると判断
し、ステップS3に進んで上記シフトノブスイッチ4の
第2のスイッチ42(SW2)がONされているか否
か、即ち変速レバー3のノブ31が第2速、第4速、後
進側へ傾動されたか否か(変速レバー3に第2のシフト
方向へ作動する力が作用したか否か)をチェックする。
ステップS3において第2のスイッチ42(SW2)が
ONされていなければ、電動モータ81(M1)を回転
駆動する必要がないので本制御は終わる。ステップS3
において第2のスイッチ42(SW2)がONされてい
ば、コントローラ10は運転者が変速操作の意思がない
(クラッチが断されていない)にも拘らず変速レバー3
にギヤ抜き方向の力が作用したものと判断して、現在の
ギヤイン状態を維持するためにステップS4に進んで電
動モータ81(M1)を正転駆動する。なお、電動モー
タ81(M1)を正転駆動するために印加する電圧は上
記V1乃至V2でよい。電動モータ81(M1)が正転
駆動されると、上記減速機82を介して作動レバー83
が矢印83aで示す方向に作動され、連結ロッド84を
介して上記コントロールレバー62を矢印62aで示す
方向に回動するので、変速レバー3に作用するギヤ抜き
方向の力と対向するため、振動やショック等により発生
する変速機2のギヤ抜けを防止することができる。
【0022】上記ステップS2においてシフトストロー
ク位置PがP2より小さくない場合には、コントローラ
10はステップS5に進んでシフトストロークセンサー
85(SS)によって検出されたシフトストローク位置
PがP10より大きいか否か、即ち現在の変速機2の状
態が第2速、第4速、後進のいずれかにギヤインしてい
る状態か否かをチェックする。上記ステップS5におい
てシフトストローク位置PがP10より大きくない場合
は、シフトストローク位置Pがギヤイン状態ではないの
で、コントローラ10は別の制御中であるので本制御は
終わる。上記ステップS5においてシフトストローク位
置PがP10より大きい場合には、コントローラ10は
変速機2が第2速、第4速、後進のいずれかにギヤイン
している状態であると判断し、ステップS6に進んで上
記シフトノブスイッチ4の第1のスイッチ41(SW
1)がONされているか否か、即ち変速レバー3のノブ
31が第1速、第3速、第5速側へ傾動されたか否か
(変速レバー3に第1のシフト方向へ作動する力が作用
したか否か)をチェックする。ステップS6において第
1のスイッチ41(SW1)がONされていなければ、
電動モータ81(M1)を回転駆動する必要がないので
本制御は終わる。ステップS6において第1のスイッチ
41(SW1)がONされていば、コントローラ10は
運転者が変速操作の意思がない(クラッチが断されてい
ない)にも拘らず変速レバー3にギヤ抜き方向の力が作
用したものと判断して、現在のギヤイン状態を維持する
ためにステップS7に進んで電動モータ81(M1)を
逆転駆動する。なお、電動モータ81(M1)を逆転駆
動するために印加する電圧は上記V1乃至V2でよい。
電動モータ81(M1)が逆転駆動されると、上記減速
機82を介して作動レバー83が矢印83bで示す方向
に作動され、連結ロッド84を介して上記コントロール
レバー62を矢印62bで示す方向に回動すするので、
変速レバー3に作用するギヤ抜き方向の力と対向するた
め、振動やショック等により発生する変速機2のギヤ抜
けを防止することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明による変速機のシフトアシスト装
置は以上のように構成されているので、以下に述べる作
用効果を奏する。
【0024】即ち、本発明によれば、クラッチが接状態
にあり変速機が第1のギヤイン状態または第2のギヤイ
ン状態であるとき、シフト方向検出手段が第2のシフト
方向または第1のシフト方向への作動に対応した信号を
出力した場合には、変速機の第1のギヤイン状態または
第2のギヤイン状態を維持する方向に駆動力が作用する
ように電動モータの回転駆動方向を制御するので、この
電動モータの駆動力が変速レバーに作用するギヤ抜き方
向の力と対向するため、振動やショック等により発生す
る変速機のギヤ抜けを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された変速機のシフトアシ
スト装置を備えた変速機構の概略構成図。
【図2】図1に示す変速機の歯車機構を示す概略構成
図。
【図3】図2の変速機に装備される同期装置の断面図。
【図4】図1に示す変速機構の変速レバーのシフトパタ
ーンを示す図。
【図5】図1に示す変速機構を構成するシフト機構の要
部斜視図。
【図6】図2に示す同期装置のクラッチスリーブのシフ
トストローク位置とシフトアシスト装置の電動モータに
印加する電圧との関係を示す説明図。
【図7】本発明に従って構成された変速機のシフトアシ
スト装置を構成するコントローラのシフトアシスト制御
の動作手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
2:変速機 21:変速機の入力軸 22:変速機の出力軸 23:変速機のカウンターシャフト 241:駆動歯車(第5速歯車) 241a:ドッグ歯 242:第4速歯車 242a:ドッグ歯 243:第3速歯車 244:第2速歯車 25a、25b、25c:同期装置 261、262、263、264、265、266:カ
ウンター歯車 251:クラッチハブ 252:クラッチスリーブ 253:キー 254:キースプリング 255、256:シンクロナイザーリング 3:変速レバー 31:変速レバーのノブ 4:シフトノブスイッチ 41:第1のスイッチ(SWI) 42:第2のスイッチ(SW2) 6:シフト機構 61:プッシュプルケーブル 62:コントロールレバー 63:コントロールロッド 64:シフトレバー 65:シフトロッド 66:フトブロック 67:シフトフォーク 8:シフトアシスト装置 81:電動モータ(M1) 82:減速機 83:作動レバー 84:連結ロッド 85:シフトストロークセンサー(SS) 86:ロッド 87:レバー 9:クラッチペダル 91:クラッチペダルスイッチ(SW3) 10:コントローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月14日(2001.2.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速レバーに連結され変速機の同期装置
    を作動をせしめるシフト機構を、該変速レバーのシフト
    動作方向と同方向に作動せしめるための電動モータを備
    えた変速機のシフトアシスト装置において、 該変速機とエンジンとの間に配設されたクラッチの断・
    接状態を検出するクラッチ状態検出手段と、 該変速レバーの第1のシフト方向および第2のシフト方
    向への作動に対応した信号を出力するシフト方向検出手
    段と、 該変速レバーの該第1のシフト方向への作動によってギ
    ヤインされる該変速機の第1のギヤイン状態および該第
    2のシフト方向への作動によってギヤインされる該変速
    機の第2のギヤイン状態を検出するギヤイン状態検出手
    段と、 該クラッチ状態検出手段と該シフト方向検出手段および
    該ギヤイン状態検出手段からの信号に基づいて該電動モ
    ータの回転駆動方向を制御するコントローラと、を具備
    し、 該コントローラは、該クラッチが接状態にあり該変速機
    が第1のギヤイン状態または第2のギヤイン状態である
    とき、該シフト方向検出手段が該第2のシフト方向また
    は第1のシフト方向への作動に対応した信号を出力した
    場合には、該変速機の第1のギヤイン状態または第2の
    ギヤイン状態を維持する方向に駆動力が作用するように
    該電動モータの回転駆動方向を制御する、 ことを特徴とする変速機のシフトアシスト装置。
JP2000046174A 2000-02-23 2000-02-23 変速機のシフトアシスト装置 Withdrawn JP2001235029A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003072560A (ja) * 2001-09-03 2003-03-12 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd 操舵力伝達系に切換機構を有するステアリング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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