JP2001280488A - 変速機のシフトアシスト装置 - Google Patents

変速機のシフトアシスト装置

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JP2001280488A
JP2001280488A JP2000094876A JP2000094876A JP2001280488A JP 2001280488 A JP2001280488 A JP 2001280488A JP 2000094876 A JP2000094876 A JP 2000094876A JP 2000094876 A JP2000094876 A JP 2000094876A JP 2001280488 A JP2001280488 A JP 2001280488A
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gear
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Yasushi Yamamoto
康 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速機がギヤイン状態でクラッチが断された
場合には、シフト方向検出手段がOFFであってもギヤ
抜き方向にギヤ抜けしない程度のアシスト力を作用させ
ることにより、変速時のギヤ抜き操作力を軽減すること
ができる変速機のシフトアシスト装置を提供する。 【解決手段】 変速機のシフトアシスト装置を構成する
電動モータを制御するためのコントローラは、変速機が
第1のギヤイン状態または第2のギヤイン状態でクラッ
チが断状態にある場合には、シフト方向検出手段が第2
のシフト方向または第1のシフト方向への作動に対応し
た信号を出力しない場合でも、シフト機構のディテント
力以下のアシスト力でシフト機構を第2のシフト方向ま
たは第1のシフト方向に作動するように電動モータの回
転駆動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
変速機の変速操作におけるシフト操作力を軽減するため
のシフトアシスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】変速操作におけるシフト操作力が大きい
大型のトラックやバスにおいては、シフト操作力を軽減
するためのシフトアシスト装置を備えている。このよう
な大型車両に装備するシフトアシスト装置は、その作動
源として一般に圧縮空気が用いられている。作動源とし
て圧縮空気を用いるシフトアシスト装置は、変速レバー
に連結された変速操作機構を変速レバーのシフト動作と
同方向に作動せしめる空気圧シリンダからなるシフトア
クチュエータを具備している。しかるに、大型車両は一
般にブレーキの作動源として圧縮空気を使用しているの
でシフトアシスト装置にこの圧縮空気を利用することが
できるが、小型および中型車両のように圧縮空気源とし
てのコンプレッサーを具備していない車両においては空
気圧シリンダからなるシフトアクチュエータを用いたシ
フトアシスト装置を装備することはできない。しかしな
がら、近年小型および中型車両にもシフトアシスト装置
を装備する要望が高まり、電動モータを用いたシフトア
シスト装置が提案されており、例えば特開平5ー872
37号公報および特許第2987121号公報等に開示
されている。このような電動モータを用いたシフトアシ
スト装置は、変速機とエンジンとの間に配設されたクラ
ッチの断・接状態を検出するクラッチ状態検出手段と、
変速レバーの第1のシフト方向および第2のシフト方向
への作動に対応した信号を出力するシフト方向検出スイ
ッチと、クラッチ状態検出手段およびシフト方向検出ス
イッチからの信号に基づいて電動モータの回転駆動方向
を制御するコントローラとを具備している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したシフトアシス
ト装置は、変速機が所定の変速段にギヤインしている状
態から他の変速段へ変速操作する場合、所定の変速段か
らギヤ抜きをする際にかなり大きな操作力が必要である
ため、上記電動モータを回転駆動してアシストしてい
る。而して、電動モータは上記シフト方向検出スイッチ
がONされた信号に基づいて回転駆動されるので、シフ
ト方向検出スイッチがONして電動モータが回転駆動さ
れるまでの間は、電動モータがフリクションとなって変
速レバーの操作力が重くなるという問題がある。特に、
ギヤ抜き操作速度が早い場合には、この傾向が顕著に現
れる。
【0004】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その主たる技術的課題は、変速機がギヤイン状態で
クラッチが断された場合には、シフト方向検出手段がO
FFであってもギヤ抜き方向にギヤ抜けしない程度のア
シスト力を作用させることにより、変速時のギヤ抜き操
作力を軽減することができる変速機のシフトアシスト装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記主
たる技術的課題を解決するために、変速レバーに連結さ
れ変速機の同期装置を作動をせしめるシフト機構を、該
変速レバーのシフト動作方向と同方向に作動せしめるた
めの電動モータを備えた変速機のシフトアシスト装置に
おいて、該変速機とエンジンとの間に配設されたクラッ
チの断・接状態を検出するクラッチ状態検出手段と、該
変速レバーの第1のシフト方向および第2のシフト方向
への作動に対応した信号を出力するシフト方向検出手段
と、該変速レバーの該第1のシフト方向への作動によっ
てギヤインされる該変速機の第1のギヤイン状態および
該第2のシフト方向への作動によってギヤインされる該
変速機の第2のギヤイン状態を検出するギヤイン状態検
出手段と、該クラッチ状態検出手段と該シフト方向検出
手段および該ギヤイン状態検出手段からの信号に基づい
て該電動モータの回転駆動を制御するコントローラと、
を具備し、該コントローラは、該変速機が第1のギヤイ
ン状態または第2のギヤイン状態で該クラッチが断状態
の場合には、該シフト方向検出手段が該第2のシフト方
向または第1のシフト方向への作動に対応した信号を出
力しないとき、該シフト機構のディテント力以下のアシ
スト力で該シフト機構を該第2のシフト方向または第1
のシフト方向に作動すべく該電動モータの回転駆動を制
御する、ことを特徴とする変速機のシフトアシスト装置
が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
変速機のシフトアシスト装置の好適実施形態を図示して
いる添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0007】図1には、本発明に従って構成された変速
機のシフトアシスト装置を備えた変速機構の概略構成図
が示されている。図1に示す変速機構は、同期装置を備
えた変速機2の変速操作を行う変速レバー3と、該変速
レバー3に連結されたシフト機構6と、該シフト機構6
を変速レバー3のシフト動作方向と同方向に作動せしめ
るためのシフトアシスト装置8を具備している。
【0008】変速機2は図2に示すように前進5段、後
進1段の歯車機構を具備している。この変速機2は、入
力軸21と、該入力軸21と同一軸上に配設された出力
軸22と、該出力軸22と平行に配設されたカウンター
シャフト23とを具備している。入力軸21には駆動歯
車241(図示の実施形態においては第5速歯車)が装
着され、出力軸22には、第4速歯車242、第3速歯
車243、第2速歯車244、第1速歯車245、およ
び後進歯車246が回転可能に配設されている。また、
出力軸22には、第5速歯車241と第4速歯車242
との間と、第3速歯車243と第2速歯車244との
間、および第1速歯車245と後進歯車246との間に
それぞれ同期装置25a、25bおよび25cが配設さ
れている。一方、上記カウンターシャフト23には、上
記第5速歯車241、第4速歯車242、第3速歯車2
43、第2速歯車244、第1速歯車245と常時噛み
合うカウンター歯車261、262、263、264、
265が設けられているとともに、上記後進歯車246
と図示しないアイドル歯車を介して噛み合いするカウン
ター歯車266が設けられている。
【0009】次に、上記同期装置25a、25bおよび
25cについて図3を参照して説明する。なお、図示の
同期装置25a、25bおよび25cは実質的に同一の
構成であるので、第5速歯車241と第4速歯車242
との間に配設された同期装置25aについて説明する。
図示の同期装置25aは、周知のキー式同期装置からな
っており、出力軸22に装着されたクラッチハブ251
と、該クラッチハブ251の外周に設けられた外歯スプ
ラインに摺動可能に嵌合されたクラッチスリーブ252
と、上記クラッチハブ251に径方向に設けられた複数
個(例えば3個)のキー溝251a内にそれぞれ配設さ
れたキー253と、該キー253の両端部内側に配設さ
れキー253をクラッチスリーブ252に向けて押圧す
るキースプリング254、254と、第5速歯車241
および第4速歯車242にそれぞれ設けられたドッグ歯
241aおよび242aと、第5速歯車241および第
4速歯車242にそれぞれ設けられたコーン面241b
および242b上にそれぞれ配設されたシンクロナイザ
ーリング255および256とからなっている。このよ
うに構成された同期装置25aは、クラッチスリーブ2
52の外周に設けられた環状溝252aに後述するシフ
トフォーク67が嵌合され、このシフトフォーク67に
よってクラッチスリーブ252が図において左または右
方向に摺動せしめられることにより、該クラッチスリー
ブ252のスプライン252bと上記シンクロナイザー
リング255の歯およびドッグ歯241aまたはシンク
ロナイザーリング256およびドッグ歯242aと噛み
合うようになっている。なお、図示の同期装置は周知の
構成であるため、更に詳細な説明については省略する。
【0010】上述した同期装置25a、25bおよび2
5cは、変速レバー3と、該変速レバー3に連結された
シフト機構6によって作動せしめられる。変速レバー3
は、図1において紙面に垂直な方向(セレクト方向)お
よび左右方向(シフト方向)に図示しない軸を中心とし
て傾動可能に構成されている。この変速レバー3は、上
記同期装置25a、25bおよび25cを作動するため
に図4に示す変速パターンに沿って操作される。変速レ
バー3のノブ31にはシフトノブスイッチ4が配設され
ている。シフトノブスイッチ4は、変速レバー3のノブ
31をシフト方向に傾動する際にその作動方向を検出す
るために第1のスイッチ41(SWI)と第2のスイッ
チ42(SW2)を備えている。このシフトノブスイッ
チ4は、例えば変速レバー3のノブ31を図1において
左方(第1のシフト方向)に傾動すると第1のスイッチ
41(SWI)がONし、変速レバー3を図1において
右方(第2のシフト方向)に傾動すると第2のスイッチ
42(SW2)がONするように構成されている。ま
た、シフトノブスイッチ4は、変速レバー3のノブ31
から手を放すと第1のスイッチ41(SW1)および第
2のスイッチ42(SW2)ともOFFするように構成
されており、このON・OFF信号を後述するコントロ
ーラに送る。このようにシフトノブスイッチ4は、変速
レバー3の第1のシフト方向および第2のシフト方向へ
の作動に対応した信号を出力するシフト方向検出手段と
して機能する。なお、このようなシフトノブスイッチ
は、例えば実開昭56ー97133号公報に開示されて
いるように周知技術であるため、更に詳細な説明につい
ては省略する。
【0011】次に、上記変速レバー3に連結され上述し
た同期装置25a、25bおよび25cを作動するシフ
ト機構6について図1および図5を参照して説明する。
シフト機構6は、変速レバー3に一端が連結されたプッ
シュプルケーブル61と、該プッシュプルケーブル61
の他端と一端部が連結されたコントロールレバー62
と、該コントロールレバー62の他端部に連結されたコ
ントロールロッド63と、該コントロールロッド63に
装着されたシフトレバー64を具備している。このシフ
トレバー64は、その先端部がシフトロッド65に装着
されたシフトブロック66と選択的に係合するようにな
っている。シフトロッド65にはシフトフォーク67が
装着されており、このシフトフォーク67の先端部が上
記同期装置25aのクラッチスリーブ252の外周に設
けられた環状溝252aと係合している。
【0012】また、シフト機構6はニュートラル位置お
よび2つのギヤイン位置において上記シフトロッド65
を位置規制するためのディテント機構68を備えてい
る。このディテント機構68は、シフトロッド65に形
成された3個のディテント溝681、682、683
と、該ディテント溝681、682、683と適宜係合
するディテントボール684と、該ディテントボール6
84を常にシフトロッド65側に押圧している圧縮コイ
ルばね685とを具備している。このように構成された
ディテント機構68は、シフトロッド65がニュートラ
ル位置に位置付けられたとき中央のディテント溝682
がディテントボール684と係合するようになってい
る。そして、シフトロッド65が第1のギヤイン位置に
位置付けられと一方のディテント溝681がディテント
ボール684と係合し、シフトロッド65が第2のギヤ
イン位置に位置付けられと他方のディテント溝683が
ディテントボール684と係合するように構成されてい
る。このディテント溝681、682、683のいずれ
かが圧縮コイルばね685のばね力によって押圧された
ディテントボール684と係合してシフトロッド65の
軸方向(シフト方向)への移動を規制している力をディ
テント力という。このようにディテント溝681、68
2、683のいずれかがディテントボール684と係合
されている状態からシフトロッド65を軸方向(シフト
方向)に作動する際には、ディテント力即ちディテント
ボール684を圧縮コイルばね685のばね力に抗して
シフトロッド65の外周面までディテント溝に沿って押
し上げる必要がある。従って、ディテント溝681、6
82、683のいずれかがディテントボール684と係
合されている状態からシフトロッド65を軸方向(シフ
ト方向)に作動する際には、ディテント力より大きいシ
フト操作力が必要となる。なお、図5においてはシフト
ロッドとして5速ー4速切換用シフトロッド65のみを
示したが、シフト機構6は同期装置25bおよび25c
を作動するために他に2本のシフトロッドおよびそれぞ
れのシフトロッド用のディテント機構を備えている。上
記シフト機構6は周知の構成であるため、更に詳細な説
明については省略する。
【0013】図示の実施形態においては、上述したシフ
ト機構6を変速レバー3のシフト動作方向と同方向に作
動せしめるためのシフトアシスト装置8を具備してい
る。シフトアシスト装置8は、動力源としての正転およ
び逆転駆動可能な電動モータ81(M1)を備えてい
る。この電動モータ81(M1)には減速機82が連結
されており、減速機82の出力軸821に作動レバー8
3の一端部が装着されている。作動レバー83の他端部
と上記コントロールレバー62が連結ロッド84によっ
て連結されている。このように構成されたシフトアシス
ト装置8は、電動モータ81(M1)を正転駆動すると
作動レバー83を矢印83aで示す方向に作動し、連結
ロッド84を介してコントロールレバー62を矢印62
aで示す方向に作動してアシストする。一方、シフトア
シスト装置8は、電動モータ81(M1)を逆転駆動す
ると作動レバー83を矢印83bで示す方向に作動し、
連結ロッド84を介してコントロールレバー62を矢印
62bで示す方向に作動してアシストする。
【0014】図示の実施形態におけるシフトアシスト装
置8は、シフト機構のシフトストローク位置を検出する
ためのシフトストロークセンサー85(SS)を備えて
いる。このシフトストロークセンサー85は上記コント
ロールレバー62とロッド86およびレバー87を介し
て連結され、コントロールレバー62の作動角によって
シフトストローク位置を検出するポテンショメータから
なっており、その検出信号をコントローラ10に送る。
このシフトストロークセンサー85は、後述するように
変速機のギヤイン状態を検出するギヤイン状態検出手段
としての機能を有する。
【0015】また、図示の実施形態におけるシフトアシ
スト装置8は、図示しないエンジンと変速機2との間に
配設されるクラッチを作動するクラッチペダル9の操作
状態を検出するクラッチペダルスイッチ91(SW3)
を備えている。このクラッチペダルスイッチ91(SW
3)は、クラッチペダル9が開放即ち踏み込まれていな
い状態(クラッチ接状態)ではOFFしており、クラッ
チを断するためにクラッチペダル9が踏み込まれるとO
N信号をコントローラ10に出力する。従って、クラッ
チペダルスイッチ91(SW3)はクラッチの断・接状
態を検出するクラッチ状態検出手段として機能する。
【0016】コントローラ10は、マイクロコンピュー
タによって構成されており、制御プログラムに従って演
算処理する中央処理装置(CPU)101と、制御プロ
グラムや後述するクラッチ接続速度制御マップ等を格納
するリードオンリメモリ(ROM)102と、演算結果
等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ
(RAM)103と、タイマー(T)104と、入力イ
ンターフェース105および出力インターフェース10
6とを備えている。このように構成されたコントローラ
10の入力インターフェース105には、上記シフトノ
ブスイッチ4を構成する第1のスイッチ41(SWI)
と第2のスイッチ42(SW2)とシフトストロークセ
ンサー85(SS)およびクラッチペダルスイッチ91
(SW3)の検出信号が入力される。なお、シフトノブ
スイッチ4およびシフトストロークセンサー85(S
S)からの信号に基づいてクラッチを自動的に断・接制
御するオートクラッチを搭載した場合には、上記クラッ
チペダル9の代わりにクラッチの係合量を検出するクラ
ッチストロークセンサーの検出信号が入力インターフェ
ース105に入力される。一方、出力インターフェース
106からは上記電動モータ81(M1)等に制御信号
を出力する。
【0017】次に、シフトストローク位置に対応したア
シスト力について図6を参照して説明する。図6には上
述したクラッチスリーブ252のスプライン252b
と、第5速歯車241用のシンクロナイザーリング25
4の歯254aおよびドッグ歯241aと、第4速歯車
242用のシンクロナイザーリング255の歯255a
およびドッグ歯244aとのニュートラル状態での位置
関係が示されている。図6に示す実施形態においてはニ
ュートラル状態でのクラッチスリーブ252のシフトス
トローク位置をP6としている。このニュートラル状態
から第5速歯車241側(図6において左側)へクラッ
チスリーブ252を移動し、第5速歯車241用のシン
クロナイザーリング254の歯255aのチャンファ前
端に達する位置のシフトストローク位置がP5、シンク
ロナイザーリング255の歯255aの後端に達する位
置のシフトストローク位置がP4、第5速歯車241用
のドッグ歯241aのチャンファ前端に達する位置のシ
フトストローク位置がP3、ドッグ歯241aのチャン
ファ後端に達する位置のシフトストローク位置がP2、
ドッグ歯241aの後端に達する位置のシフトストロー
ク位置が第1のギヤイン位置P1とされている。
【0018】一方、ニュートラル状態から第4速歯車2
42側(図6において右側)へクラッチスリーブ252
を移動し、第4速歯車242用のシンクロナイザーリン
グ256の歯256aのチャンファ前端に達する位置の
シフトストローク位置がP7、シンクロナイザーリング
256の歯256aの後端に達する位置のシフトストロ
ーク位置がP8、第4速歯車242用のドッグ歯242
aのチャンファ前端に達する位置のシフトストローク位
置がP9、ドッグ歯242aのチャンファ後端に達する
位置のシフトストローク位置がP10、ドッグ歯242
aの後端に達する位置のシフトストローク位置が第2の
ギヤイン位置P11とされている。このシフトストロー
ク位置は、上記シフトストロークセンサー85(SS)
によって検出される。なお、シフトストロークセンサー
85(SS)は、図示の実施形態においてはシフトスト
ローク位置が第1のギヤイン位置P1のときに最も小さ
い値の電圧信号を出力し、シフトストローク位置が第2
のギヤイン位置P11側に行くに従い出力電圧が漸次増
大しP11のときに最も大きい値の電圧信号を出力する
ように構成されている。従って、シフトストロークセン
サー85(SS)は、変速レバー3の第1のシフト方向
への作動によってギヤインされる変速機2の第1のギヤ
イン状態および第2のシフト方向への作動によってギヤ
インされる変速機2の第2のギヤイン状態を検出するギ
ヤイン状態検出手段として機能する。
【0019】図6に示すニュートラル状態からクラッチ
スリーブ252を第4速歯車242側および第5速歯車
241側へシフト操作する際(ギヤイン時)に、変速レ
バー3には上記P7およびP5のシフトストローク位置
即ち同期作用が開始される位置から同期作用が終了する
P8およびP4迄の同期範囲に最も大きな操作力が作用
する。従って、ギヤイン時には少なくとも同期範囲に上
記電動モータ81(M1)を駆動してシフト操作をアシ
ストすればよい。また、ギヤイン操作時に変速レバー3
には、上記P9およびP3からP10およびP2迄のシ
フトストローク位置即ちクラッチスリーブ252のスプ
ライン252bのチャンファとドッグ歯242aまたは
241aのチャンファとの係合範囲に上記同期範囲より
は小さいが比較的大きな力が作用する。従って、ギヤイ
ン時にはドッグ歯とクラッチスリーブのチャンファとの
係合期間にも上記電動モータ81(M1)を駆動してシ
フト操作をアシストすることが望ましい。一方、第4速
歯車242または第5速歯車241にギヤインしている
状態、即ちクラッチスリーブ252が上記P11または
P1のシフトストローク位置にある状態からニュートラ
ル状態に戻す際には、クラッチスリーブ252のスプラ
イン252bが上記P10またはP2のシフトストロー
ク位置即ちドッグ歯のチャンファ後端を通過する迄の期
間に比較的大きな力が作用する。従って、このギヤ抜き
時にはギヤイン状態からドッグ歯のチャンファ後端を通
過する迄のシフトストローク間(ドッグ歯とクラッチス
リーブ252の噛合範囲)に上記電動モータ81(M
1)を駆動してシフト操作をアシストすればよい。
【0020】なお、ギヤ抜き時のアシスト力は上記ギヤ
イン時のアシスト力より小さくてよい。このアシスト力
の制御は、電動モータ81(M1)に印加する電圧また
は電流を制御することによって実行される。なお、電動
モータ81(M1)を駆動する回転方向は、クラッチス
リーブ252を図6において左方に向けて作動するとき
(上記シフトノブスイッチ4の第1のスイッチ41(S
WI)がONしているとき)は例えば正転で、クラッチ
スリーブ252を図6において右方に向けて作動すると
き(上記シフトノブスイッチ4の第2のスイッチ42
(SW2)がONしているとき)は例えば逆転される。
例えば、第5速歯車241にギヤインしている状態から
第4速にシフトダウンする場合には、図6に示すように
P1からP2までの間即ちクラッチスリーブ252のス
プライン252bがドッグ歯241aのチャンファ後端
を通過する迄の期間(ドッグ歯とクラッチスリーブ25
2の噛合期間)電動モータ81(M1)はV1の電圧で
逆転駆動され、その後P5までの間に徐々に電圧を下げ
て電動モータ81(M1)の駆動を停止する。そして、
ニュートラル位置P6からクラッチスリーブ252が同
期作用の開始位置であるP7に達すると、電動モータ8
1(M1)は上記V1より高い電圧V2で逆転駆動さ
れ、図6に示す実施形態においてはクラッチスリーブ2
52のスプライン252bがドッグ歯242aのチャン
ファ後端に相当する上記P10を通過する迄の期間電圧
V2での逆転駆動が維持される。クラッチスリーブ25
2が上記P10を通過すると電動モータ81(M1)に
印加する電圧を徐々に下げ、P11のシフトストローク
位置で電動モータ81(M1)の駆動を停止する。な
お、図6に示す実施形態におけるギヤイン時において、
P8の同期期間を越えたら電動モータ81(M1)に印
加する電圧を破線で示すようにV2からV1に下げ、P
10までV1の電圧で電動モータ81(M1)を駆動し
てもよい。以上のように、図示の実施形態におけるシフ
トアシスト装置においては、シフトストローク位置に対
応してアシスト力が制御されるので、電動モータの駆動
時にタイムラグが発生することがなく、シフト操作の全
ストロークに渡って変速レバーの操作力を均一化するこ
とができる。
【0021】次に、変速機2がギヤイン状態で車両が走
行している場合に、変速操作を行うためにクラッチが断
されたときのギヤ抜き準備制御について、図7に示すフ
ローチャートを参照して説明する。先ず、コントローラ
10はクラッチペダルスイッチ91(SW3)がONさ
れているか否か、即ちクラッチペダル9が踏み込まれて
クラッチが断されたか否かをチェックする(ステップS
1)。なお、オートクラッチを搭載した場合には、クラ
ッチの係合量を検出するクラッチストロークセンサーか
らの信号に基づいて、クラッチの係合量が半クラッチよ
り断側か否かをチェックする。クラッチペダルスイッチ
91(SW3)がONされていなければ、コントローラ
10はクラッチが断されないので変速操作の意思がない
ものと判断して、本制御は終了する。ステップS1にお
いてクラッチペダルスイッチ91(SW3)がONされ
てれば、コントローラ10はクラッチが断されて変速操
作の意思があるものと判断し、ステップS2に進んで上
記シフトノブスイッチ4の第1のスイッチ41(SW
1)がONされているか否か、即ち変速レバー3のノブ
31が第1速、第3速、第5速側へ傾動されたか否かを
チェックする。第1のスイッチ41(SW1)がONさ
れていれば別の変速制御へ移行するため本制御は終了す
る。ステップS2において第1のスイッチ41(SW
1)がONされていない場合には、コントローラ10は
ステップS3に進んで上記シフトノブスイッチ4の第2
のスイッチ42(SW2)がONされているか否か、即
ち変速レバー3のノブ31が第2速、第4速、後進側へ
傾動されたか否かをチェックする。ステップS3におい
て第2のスイッチ42(SW2)がONされていれば別
の変速制御へ移行するため本制御は終了する。
【0022】上記ステップS3において第2のスイッチ
42(SW2)がONされていなければ、コントローラ
10はステップS4に進んでシフトストロークセンサー
85(SS)によって検出されたシフトストローク位置
PがP2より小さいか否か、即ち現在の変速機2の状態
が第1速、第3速、第5速のいずれかにギヤインしてい
る状態(第1のギヤイン状態)か否かをチェックする。
ステップS4においてシフトストローク位置PがP2よ
り小さい場合には、コントローラ10はステップS5に
進んで電動モータ81(M1)をV3の電圧で逆転駆動
する。なお、V3の電圧による電動モータ81(M1)
のアシスト力は、上記ディテント機構68によるディテ
ント力以下に設定されている。このように、クラッチが
断された状態で変速機2が第1速、第3速、第5速のい
ずれかにギヤインしている場合には、シフトノブスイッ
チ4がOFFされていてもシフト機構6にギヤ抜けしな
い程度のアシスト力を作用せしめて、ギヤ抜き準備が行
われる。従って、その後変速レバー3をギヤ抜き方向に
操作してシフトノブスイッチ4の第2のスイッチ42
(SW2)がONされて電動モータ81(M1)がV1
の電圧で逆転駆動されるまでの間にシフト機構6が作動
しても、電動モータ81(M1)が抵抗となることはな
く、ギヤ抜き操作力が大幅に低減される。このため、ギ
ヤ抜き操作時に変速レバー3に無理な操作力をかける必
要がないため、変速レバー3のニュートラル位置への操
作性が良好となる。
【0023】上記ステップS4においてシフトストロー
ク位置PがP2より小さくない場合は変速機2が第1
速、第3速、第5速のいずれかにギヤインしている状態
(第1のギヤイン状態)ではないので、コントローラ1
0はステップS6に進んでシフトストロークセンサー8
5(SS)によって検出されたシフトストローク位置P
がP10より大きいか否か、即ち現在の変速機2の状態
が第2速、第4速、後進のいずれかにギヤインしている
状態(第2のギヤイン状態)か否かをチェックする。上
記ステップS6においてシフトストローク位置PがP1
0より大きくない場合は第1のギヤイン状態でも第2の
ギヤイン状態でもないので、別の変速制御へ移行するた
め本制御は終了する。ステップS6においてシフトスト
ローク位置PがP10より大き場合には、コントローラ
10は変速機2が第2速、第4速、後進のいずれかにギ
ヤインしている状態(第2のギヤイン状態)であると判
断し、ステップS7に進んで電動モータ81(M1)を
V3の電圧で正転駆動する。このように、クラッチが断
された状態で変速機2が第2速、第4速、後進のいずれ
かにギヤインしている場合には、上記第1速、第3速、
第5速のいずれかにギヤインしている状態と同様にシフ
トノブスイッチ4がOFFされていてもシフト機構6に
ギヤ抜けしない程度のアシスト力を作用せしめて、ギヤ
抜き準備が行われる。
【0024】
【発明の効果】本発明による変速機のシフトアシスト装
置は以上のように構成されているので、以下に述べる作
用効果を奏する。
【0025】即ち、本発明によれば、変速機が第1のギ
ヤイン状態または第2のギヤイン状態でクラッチが断状
態にある場合には、シフト方向検出手段が第2のシフト
方向または第1のシフト方向への作動に対応した信号を
出力しない場合でも、シフト機構のディテント力以下の
アシスト力でシフト機構を第2のシフト方向または第1
のシフト方向に作動するように電動モータの回転駆動を
制御するので、シフト機構にギヤ抜けしない程度のアシ
スト力を作用せしめて、ギヤ抜き準備が行われる。従っ
て、その後変速レバーをギヤ抜き方向に操作してシフト
方向検出手段がONされて電動モータが駆動されるまで
の間にシフト機構が作動しても、電動モータが抵抗とな
ることはなく、ギヤ抜き操作力が大幅に低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された変速機のシフトアシ
スト装置を備えた変速機構の概略構成図。
【図2】図1に示す変速機の歯車機構を示す概略構成
図。
【図3】図2の変速機に装備される同期装置の断面図。
【図4】図1に示す変速機構の変速レバーのシフトパタ
ーンを示す図。
【図5】図1に示す変速機構を構成するシフト機構の要
部斜視図。
【図6】図2に示す同期装置のクラッチスリーブのシフ
トストローク位置とシフトアシスト装置の電動モータに
印加する電圧との関係を示す説明図。
【図7】本発明に従って構成された変速機のシフトアシ
スト装置を構成するコントローラのシフトアシスト制御
の動作手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
2:変速機 21:変速機の入力軸 22:変速機の出力軸 23:変速機のカウンターシャフト 241:駆動歯車(第5速歯車) 241a:ドッグ歯 242:第4速歯車 242a:ドッグ歯 243:第3速歯車 244:第2速歯車 25a、25b、25c:同期装置 261、262、263、264、265、266:カ
ウンター歯車 251:クラッチハブ 252:クラッチスリーブ 253:キー 254:キースプリング 255、256:シンクロナイザーリング 3:変速レバー 31:変速レバーのノブ 4:シフトノブスイッチ 41:第1のスイッチ(SWI) 42:第2のスイッチ(SW2) 6:シフト機構 61:プッシュプルケーブル 62:コントロールレバー 63:コントロールロッド 64:シフトレバー 65:シフトロッド 66:フトブロック 67:シフトフォーク 8:シフトアシスト装置 81:電動モータ(M1) 82:減速機 83:作動レバー 84:連結ロッド 85:シフトストロークセンサー(SS) 86:ロッド 87:レバー 9:クラッチペダル 91:クラッチペダルスイッチ(SW3) 10:コントローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速レバーに連結され変速機の同期装置
    を作動をせしめるシフト機構を、該変速レバーのシフト
    動作方向と同方向に作動せしめるための電動モータを備
    えた変速機のシフトアシスト装置において、 該変速機とエンジンとの間に配設されたクラッチの断・
    接状態を検出するクラッチ状態検出手段と、 該変速レバーの第1のシフト方向および第2のシフト方
    向への作動に対応した信号を出力するシフト方向検出手
    段と、 該変速レバーの該第1のシフト方向への作動によってギ
    ヤインされる該変速機の第1のギヤイン状態および該第
    2のシフト方向への作動によってギヤインされる該変速
    機の第2のギヤイン状態を検出するギヤイン状態検出手
    段と、 該クラッチ状態検出手段と該シフト方向検出手段および
    該ギヤイン状態検出手段からの信号に基づいて該電動モ
    ータの回転駆動を制御するコントローラと、を具備し、 該コントローラは、該変速機が第1のギヤイン状態また
    は第2のギヤイン状態で該クラッチが断状態の場合に
    は、該シフト方向検出手段が該第2のシフト方向または
    第1のシフト方向への作動に対応した信号を出力しない
    とき、該シフト機構のディテント力以下のアシスト力で
    該シフト機構を該第2のシフト方向または第1のシフト
    方向に作動すべく該電動モータの回転駆動を制御する、 ことを特徴とする変速機のシフトアシスト装置。
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