JP2001234883A - キャンドモータ - Google Patents

キャンドモータ

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JP2001234883A
JP2001234883A JP2000047695A JP2000047695A JP2001234883A JP 2001234883 A JP2001234883 A JP 2001234883A JP 2000047695 A JP2000047695 A JP 2000047695A JP 2000047695 A JP2000047695 A JP 2000047695A JP 2001234883 A JP2001234883 A JP 2001234883A
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JP
Japan
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pressure
stator
canned motor
sealed
space
Prior art date
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Application number
JP2000047695A
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English (en)
Inventor
Shuichiro Honda
修一郎 本田
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度の過度の変動があっても、キャン等で密
閉された固定子内の圧力が変動することのないキャンド
モータを提供すること。 【解決手段】 回転子20と固定子30とを具備し、ケ
ース35と側板37,39と薄肉筒状のキャン41とを
用いて固定子30を密封する。ケース35やキャン41
等によって密封した空間Aから引き出した連通管50
に、密封空間A内の気体の圧力変動を吸収する圧力変動
吸収手段51を取り付ける。圧力変動吸収手段51は、
連通管50に接続した圧力調整室Bに、圧力調整室Bと
外気とを仕切って外気圧と圧力調整室B内の圧力が同一
となるように変形する膜材57を設けることで構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定子をキャンな
どを使って完全密封する構造のキャンドモータに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のキャンドモータは、固定子
鉄心に固定子巻線を巻き回してなる固定子を、これを囲
むケース,ケースの両端に取り付けられる側板及び固定
子鉄心の回転子側に装着される薄肉円筒状のキャンで密
封する構造に構成し、これによって固定子をモータ内外
の水や封入液から遮断し、固定子部分の絶縁を確保して
いる。
【0003】ところで上記キャンは、固定子と回転子と
の空隙に装着されるが、固定子と回転子間の空隙が大き
いとモータ特性,効率が低下するので、前記空隙はなる
べく狭くする必要があると同時に、キャン自体の肉厚も
できるだけ薄くする必要がある。
【0004】しかしながら前記固定子の部分は完全密封
されているので、密封された室内の気体(液体の場合も
ある)の圧力が、温度の上昇又は下降によって過度に上
下することがあり、その際薄く形成されて強度のそれほ
ど強くないキャンが回転子側に押し出されるように変形
する恐れがあった。そしてキャンがこのように変形する
と、極めて狭い空隙を介して対向する回転子に接触し、
キャンが損傷して破損に至り、固定子の内部に外部の液
体が侵入して固定子の巻線等を劣化させ、キャンドモー
タの致命的な故障を引き起こす恐れがあるという問題が
あった。また密封された室内の気圧が過度に上昇する
と、湿気が生じて電気絶縁不良を生じる恐れもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたものでありその目的は、温度の過度の変動
があっても、キャン等で密閉された固定子内の圧力が変
動することなく、このためキャンが変形して回転子に接
触するなどの問題が生じないキャンドモータを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、回転子と、回転子の周囲に設置した固定子
とを具備し、前記固定子の外周を取り囲むケースと固定
子の内周側に設けた薄肉筒状のキャンとを用いて固定子
を密封してなる構造のキャンドモータにおいて、前記ケ
ースとキャンとを用いて密封した空間から引き出した連
通管に、前記密封した空間内の気体の圧力変動を吸収す
る圧力変動吸収手段を取り付けた。
【0007】なお前記ケースとキャンとを用いて密封し
た空間から固定子用配線を引き出す端子引出管を前記連
通管とし、この連通管の先端に取り付けて固定子用配線
の端子を外部に引き出す端子箱を前記圧力変動吸収手段
としてもよい。
【0008】前記圧力変動吸収手段は、前記連通管に接
続した圧力調整室に、圧力調整室と外気とを仕切って外
気圧と圧力調整室内の圧力が同一となるように変形する
膜材を設けることで構成することが好ましい。
【0009】また前記圧力変動吸収手段は、前記連通管
に接続した圧力調整室に、圧力調整室と外気とを仕切っ
て外気圧と圧力調整室内の圧力が同一となるように移動
するピストンを設けることで構成することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は本発明を用いて構成し
たキャンドモータポンプの概略断面図である。同図に示
すようにこのキャンドモータポンプは、キャンドモータ
MとポンプPとを一体にして構成されている。
【0011】同図に示すようにこのキャンドモータポン
プは、シャフト10に固定した回転子20の周囲に固定
子30を設置している。固定子30は固定子鉄心31に
固定子巻線33を巻き回して構成されている。
【0012】回転子20はその周囲を円筒状の薄い板か
らなるキャン21によって囲んでその内部を密閉してい
る。一方固定子30はその外周がケース35によって取
り囲まれており、このケース35とケース35の両端に
取り付けた側板37,39と固定子鉄心31の内周に嵌
着される薄肉円筒状のキャン41とによってその内部の
空間Aが完全密封されており、空間Aには空気や窒素ガ
ス等の気体が封入されている。
【0013】そしてケース35には密封された空間Aに
接続するように端子引出管45が接続されており、その
先端には端子箱56が取り付けられている。なお端子引
出管45の内部の空間も前記空間Aと一体に外気から完
全密封されている。
【0014】そして本発明においては、前記端子引出管
45に連通管50を接続し、連通管50の先端に圧力変
動吸収手段51を取り付けている。圧力変動吸収手段5
1は、容器53の所定位置に外気と連通する開口部55
を設け、この開口部55と前記連通管50を接続した部
分の間を仕切る位置に可撓性のある膜材57を取り付け
て構成されている。膜材57はゴムや合成樹脂などによ
って形成される。つまり容器53の膜材57で仕切られ
る連通管50側の空間である圧力調整室Bは前記密閉空
間Aに連通しており、開口部55側の空間Cは外気に連
通している。
【0015】一方前記ケース35の両端にはケーシング
カバー60,63が取り付けられており、これらケーシ
ングカバー60,63に取り付けた軸受65,67によ
って前記シャフト10が回転自在に軸支されている。
【0016】シャフト10の一端には羽根車70が固定
され、羽根車70の下にポンプケーシング71を取り付
けることでポンプPが構成されている。
【0017】以上のように構成されたキャンドモータポ
ンプにおいて、モータMを駆動すると回転子20と共に
シャフト10が回転し、シャフト10に固定した羽根車
70が回転することで揚水が行われる。
【0018】一方前記ケース35やキャン41などによ
って密封された空間Aの温度が上昇又は下降すると、密
閉された空間A及び圧力調整室Bの圧力が上昇又は下降
しようとするが、この圧力変動は前記圧力変動吸収手段
51の膜材57が変形(圧力が上昇するときは開口部5
5側に、下降するときはその反対側に移動)することで
圧力調整室B内の体積を変動してその内圧を外気圧と同
一にすることで防止される。この結果、密閉された空間
Aの圧力は変化せず(又は変化は少なく)、従ってキャ
ン41が変形することはない。従ってキャン41が、回
転子20のキャン21に接触するなどの問題は生じな
い。
【0019】図2は本発明の他の実施形態を用いて構成
したキャンドモータポンプの概略断面図である。同図に
おいて前記実施形態と同一部分には同一符号を付してそ
の詳細な説明は省略する。
【0020】この実施形態において前記実施形態と相違
する点は、圧力変動吸収手段81の構造だけである。即
ちこの圧力変動吸収手段81の場合、容器83内に容器
83内を上下動するピストン87を収納して構成されて
いる。ピストン87の外周にはOリング89が取り付け
られ、連通管50に連通する側の密閉空間である圧力調
整室Dと開口部85を介して外気と連通する空間Eとを
仕切っている。
【0021】そしてピストン87はその一方の面に外気
が接触することで外気圧と圧力調整室D内の圧力とが同
一になるように移動するので、図1の実施形態と同様
に、ケース35やキャン41などによって密封された空
間Aの温度が上昇又は下降して密閉された空間Aと圧力
調整室Dの圧力が上昇又は下降しようとした際、この圧
力変動はピストン87が容器83内を移動(圧力が上昇
するときは開口部85側に、下降するときはその反対側
に移動)することで圧力調整室Dの体積を変動し、この
結果、密閉空間A内の圧力は外気圧と同一にされ、従っ
てキャン41は変形せず、従ってキャン41が回転子2
0側に接触するなどの問題は生じない。
【0022】図3は本発明のさらに他の実施形態を用い
て構成したキャンドモータポンプを示す図であり、同図
(a)は概略断面図、同図(b)は同図(a)に示す端
子箱56のH−H断面図である。同図において前記各実
施形態と同一部分には同一符号を付してその詳細な説明
は省略する。
【0023】この実施形態において前記実施形態と相違
する点は、ケース35とキャン41とを用いて密封した
空間Aから固定子用配線を引き出す端子引出管45自体
を連通管として用い、且つこの端子引出管45の先端に
取り付けた端子箱(固定子用配線の端子94を外部に引
き出す箱)56自体を圧力変動吸収手段とした点であ
る。このように構成すれば従来必要だった端子箱56の
他に、別途圧力変動吸収手段を設ける必要がなくなる。
ここで端子箱56の内部には前記端子引出管45と連通
する密閉空間である圧力調整室Fを設け、その所定位置
に圧力調整室Fを外気と仕切って外気圧と圧力調整室F
内の圧力を同一にするように変形する可撓性のある膜材
(図1に示す膜材57と同等のもの)93を取り付けて
いる。なお端子94を取り付けた端子台95は、圧力調
整室Fに設けた開口97を密閉するように取り付けられ
ており、大気側に突出する端子94には外部引出用の配
線が接続されている。なお端子94の圧力調整室F側の
部分には図示はしないが固定子用配線が接続されてい
る。
【0024】このように構成しても、外気圧と圧力調整
室F内の圧力とが同一になるように膜材93が変形する
ので、図1の実施形態と同様に、ケース35やキャン4
1等によって密封された空間Aの温度が上昇又は下降し
て密閉された空間Aと圧力調整室Fの圧力が上昇又は下
降しようとしても、この圧力変動は膜材93が変形して
圧力調整室Fの体積を変動せしめることで、密閉空間A
内の圧力は外気圧と同一にされ、従ってキャン41は変
形せず、キャン41が回転子20側に接触するなどの問
題は生じない。
【0025】なお図3に示す実施形態では膜材93を用
いたが、その代わりに図2において用いたピストン87
を用いても良い。
【0026】以上本発明の実施形態を説明したが、本発
明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求
の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範
囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書
及び図面に記載がない何れの形状や材質であっても、本
願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思
想の範囲内である。
【0027】例えば上記実施形態では膜材又はピストン
を用いて圧力変動吸収手段を構成したが、密封した空間
内の圧力変動を吸収する圧力変動吸収手段であれば他の
どのような構造のものであっても良い。
【0028】また上記図1,図2に示す実施形態では密
閉空間Aに接続した端子引出管45から連通管50を引
き出しているが、連通管50は密閉空間Aから直接引き
出しても良い。
【0029】またキャンドモータの構造が上記実施形態
の構造に限定されないことは言うまでもない。例えば密
閉空間Aや圧力調整室B又はD又はFはこれを気体で満
たす代わりに、絶縁オイル等の液体で満たしたものでも
良い。また側板37,39を有しないキャンドモータで
あっても良い。また回転子20はキャン21のない回転
子であっても良い。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、たとえ温度の過度の変動があっても、固定子側のキ
ャンなどで密閉された空間内の圧力が変動することはな
く、従ってキャンが回転子に接触するなどの問題は生じ
ないという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いて構成したキャンドモータポンプ
の概略断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態を用いて構成したキャン
ドモータポンプの概略断面図である。
【図3】本発明のさらに他の実施形態を用いて構成した
キャンドモータポンプを示す図であり、同図(a)は概
略断面図、同図(b)は同図(a)に示す端子箱56の
H−H断面図である。
【符号の説明】
M キャンドモータ P ポンプ 10 シャフト 20 回転子 30 固定子 35 ケース 37,39 側板 41 キャン A 空間 45 端子引出管 50 連通管 51 圧力変動吸収手段 53 容器 55 開口部 56 端子箱 57 膜材 B 圧力調整室 C 空間 70 羽根車 81 圧力変動吸収手段 83 容器 85 開口部 87 ピストン 89 Oリング D 圧力調整室 E 空間 93 膜材 F 圧力調整室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子と、回転子の周囲に設置した固定
    子とを具備し、前記固定子の外周を取り囲むケースと固
    定子の内周側に設けた薄肉筒状のキャンとを用いて固定
    子を密封してなる構造のキャンドモータにおいて、 前記ケースとキャンとを用いて密封した空間から引き出
    した連通管に、前記密封した空間内の気体の圧力変動を
    吸収する圧力変動吸収手段を取り付けたことを特徴とす
    るキャンドモータ。
  2. 【請求項2】 前記ケースとキャンとを用いて密封した
    空間から固定子用配線を引き出す端子引出管を前記連通
    管とし、この連通管の先端に取り付けて固定子用配線の
    端子を外部に引き出す端子箱を前記圧力変動吸収手段と
    したことを特徴とする請求項1記載のキャンドモータ。
  3. 【請求項3】 前記圧力変動吸収手段は、前記連通管に
    接続した圧力調整室に、圧力調整室と外気とを仕切って
    外気圧と圧力調整室内の圧力が同一となるように変形す
    る膜材を設けることで構成されていることを特徴とする
    請求項1又は2記載のキャンドモータ。
  4. 【請求項4】 前記圧力変動吸収手段は、前記連通管に
    接続した圧力調整室に、圧力調整室と外気とを仕切って
    外気圧と圧力調整室内の圧力が同一となるように移動す
    るピストンを設けることで構成されていることを特徴と
    する請求項1又は2記載のキャンドモータ。
JP2000047695A 2000-02-24 2000-02-24 キャンドモータ Pending JP2001234883A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106499643A (zh) * 2016-12-22 2017-03-15 李峰 适用于减压法开采可燃冰的潜水泵
US11015607B2 (en) 2018-04-25 2021-05-25 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Motor pump

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106499643A (zh) * 2016-12-22 2017-03-15 李峰 适用于减压法开采可燃冰的潜水泵
CN106499643B (zh) * 2016-12-22 2018-08-17 李峰 适用于减压法开采可燃冰的潜水泵
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