JP2001234499A - 短冊形状の古紙を原料とする低密度体 - Google Patents

短冊形状の古紙を原料とする低密度体

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JP2001234499A
JP2001234499A JP2000105555A JP2000105555A JP2001234499A JP 2001234499 A JP2001234499 A JP 2001234499A JP 2000105555 A JP2000105555 A JP 2000105555A JP 2000105555 A JP2000105555 A JP 2000105555A JP 2001234499 A JP2001234499 A JP 2001234499A
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low
slurry
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JP2000105555A
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Koji Iwasaki
廣司 岩崎
Shunsuke Shioi
俊介 塩井
Masanori Murakami
政徳 村上
Tomoyuki Fukuda
知之 福田
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Oji Packaging Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 古紙を原料とする、低密度性と緩衝性と生産
性に優れた低密度体を提供する。 【解決手段】 短冊形状の古紙を原料として含有するス
ラリーを、脱水、乾燥して得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、古紙を原料とす
る、低密度性と緩衝性と生産性に優れた低密度体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、緩衝材として利用される発泡スチ
ロールは、衝撃緩衝性に優れ、任意の形状に加工するこ
とが容易で、価格が安く、軽量で、しかも外観体裁も良
好である等の特徴を有している。しかし、近年、環境問
題への関心が高まるにつれて、他の所謂プラスチック製
品と同様に、使用後の処理性を問題視する声が高まって
いる。すなわち、使用した後、焼却した場合には、高温
の発生による炉の損傷、有毒ガスの発生が指摘されてい
る。また、埋め立て処理を行った場合は、分解性がな
く、さらに嵩張るため、処理場の不足を招く一因とも考
えられている。
【0003】この発泡スチロールの処理上の問題点を解
決するものとして、最近では、パルプを原料として製造
されるパルプモールドが注目され、スチロールの代替と
して用いられることが多くなってきている。中でも、近
年大量に排出されるが、需要が伸びず在庫過剰の状態に
ある新聞、雑誌等の古紙を原料として利用したパルプモ
ールドは環境問題から見た場合に理想的なものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このパルプモ
ールドは、多数の小孔を有する金型にスラリー中のパル
プを吸引・脱水しながら堆積させ、その後乾燥する方式
で得られるため、通常の古紙繊維を原料として成形した
場合、金型へのパルプの堆積が進むにつれてパルプ繊維
同士の密着が進んで水抜けが悪くなり、そのために堆積
層の厚い成形物を得ようとすると吸引・脱水工程に時間
を要し、生産効率を無視しない限り、堆積の厚みが10
mmを越えるものを得ることが出来なかった。その為、
得られたものは緩衝性が劣る上に、強度的に十分とはい
えず、包装材としての適性等に欠けていた。本発明の目
的は、古紙を原料とする、低密度性と緩衝性と生産性に
優れた低密度体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる現
状に鑑み、優れた低密度性と緩衝性を有し、しかも高生
産性の、古紙を原料とする成形体について鋭意検討した
結果、古紙を繊維状にするのではなく特定の形状にカッ
トして使うことによって、それを成しうることを見出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
短冊形状の古紙を原料として含有するスラリーを、脱
水、乾燥して得られたことを特徴とする低密度体であ
る。中でも、該古紙が、片面或いは両面のフィルムラミ
ネート紙であることが好ましい。また、短冊にカットす
る前の古紙或いは短冊にカットした後の古紙に、更に硬
化剤、耐水化剤、撥水剤の少なくとも一つを含有する液
を塗工又は含浸又は噴霧し処理する、或いはフィルムで
ラミネート処理することが好ましい。また、該短冊形状
古紙が、変形処理の施されたものであることが好まし
い。また、該短冊の幅が2mm以下であることが好まし
い。また、得られる低密度体の密度が0.02〜0.3
0g/cmであることが好ましい。また、スラリー
が、該短冊形状古紙以外に他の素材として天然高分子繊
維、合成高分子高分子、半合成高分子繊維の中の少なく
とも一つを含有することが好ましい。また、該スラリー
が、550ml以上のカナダ標準フリーネス(CSF)
を有する組成物からなることが好ましい。
【0006】本発明の成功の第一の原因は、解繊古紙よ
りも濾水性の優れた短冊形状古紙を原料とすることによ
って、吸引・脱水の際のスラリー組成物間の密着が抑制
されて、得られる成形物が予想以上に低密度になること
を見出した点にある。また、第二の原因は、それを原料
にして十分な厚みと優れたクッション性を有する成形物
が効率的に得られることによって、次のようなメリット
が生ずることを見出した点にある。 重量物用にも適用可能な成形体が得られる。 2回目以上の落下衝撃に対しても優れた緩衝性を示す
成形体が得られる。 また、リブ構造等の構造上の工夫をする必要がないの
で、従来のパルプモールド法の様な複雑な金型が必要で
なく、その為に金型の設計と製造の時間が大幅に短縮で
き、金型が安価に製造できる。 安価な金型で製造出来るので、多くの金型を準備する
ことで生産性を上げることができ、また少ロット多品種
品に対しても比較的低い製造コストに抑えることが可能
となる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる古紙として
は、例えば、使用済みの新聞、広告、書籍、雑誌、電話
帳、カタログ類、包装用紙、PPC用紙、感熱記録紙、
感圧複写紙、インクジェット用紙、昇華転写紙、耐水性
包装用紙(ラミネートタイプ,塗工タイプ)、粘着剥離
紙(ラミネートタイプ,塗工タイプ)、ミルクカートン
紙、紙カップ用紙、ショッピングバッグ用紙、樹脂塗工
紙、ワックス紙、等の上質紙、塗工紙、含浸紙、ラミネ
ート紙、等が挙げられる。中でも、ラミネートタイプの
包装用紙及び粘着剥離紙、ミルクカートン紙、紙カップ
用紙、等の片面或いは両面のフィルムラミネート紙は、
スラリー中で極端に繊維化することなく安定した短冊形
状を長時間に渡って維持することが出来るので品質の安
定した低密度体が生産でき特に好ましい。
【0008】本発明に用いられる短冊形状の古紙は、通
常シート古紙をカット処理して造られるが、中でも、短
冊の幅が2mm以下にカットされたもの、取り分け1m
m以下にカットされたものは、見栄え、表面強度等の性
能面で優れた低密度体が得られるので好ましい。又短冊
の長さの点では、湿式の抄き上げが均一で良質のものが
得られる50mm以下、取り分け20mm以下のものが
好ましい。古紙を短冊状にカットする機械としては、例
えばオフィス用シュレッダーを用いることができる。具
体的には、ダーレ製のオフィス用シュレッダー(204
04DS,20414DLC,20422DMC,20
600M,20602ME,20612MEC,208
04GS,20806GL,20814GLC,204
30DSC,20630MSC,20830GSC)、
家庭用シュレッダー20032−ecoC、明光商会製
のMSシュレッダー(シークレッターC−18s,CU
TBOY220SAMini,4400ME)ナカバヤ
シ製のパーソナルシュレッダNS−32C、日本ジー・
ビー・シー製のガーディアンGCS005X、等を挙げ
ることができる。中でも、ストレートカットタイプのも
のよりクロスカットタイプのものが好ましい。中でも取
り分け、超微裁断シュレッダーの20430DSC,2
0630MSC,20830GSCが好ましい。
【0009】また、短冊古紙の形状としては、偏平で直
線的なものよりも折れ曲がりや捻じれ状態のものが低密
度体の生産性の面でより好ましい。尚、折れ曲がりや捻
じれ状態の短冊形状古紙は、古紙を予めコルゲーター等
で変形させた後にシュレッダー等を用いてカット処理す
る、或いはシュレッダー等を用いてカット処理して得ら
れた短冊形状古紙をコルゲーター(Aフルート〜マイク
ロフルート)、グラインダーミル等で処理して変形させ
る、或いは短冊形状古紙を加熱処理して変形させる、等
の方法で得ることができる。また、本発明の短冊形状古
紙は、該短冊に接着剤を噴霧しながら攪拌・乾燥処理を
施して造粒した後にスラリー調製に用いることもでき
る。
【0010】また、短冊にカットする前の古紙或いは短
冊にカットした後の古紙に、更に下記の如き硬化剤、耐
水化剤、撥水剤の少なくとも一つを含有する液を塗工又
は含浸又は噴霧の処理をする、或いはフィルムでラミネ
ート処理すると、得られた短冊形状古紙はスラリー中で
極端に繊維化することなく安定した短冊形状を長時間に
渡って維持することが出来るので品質の安定した低密度
体が生産でき特に好ましい。
【0011】上記の硬化剤としては、例えば、アルデ
ヒド(ホルムアルデヒド及び、グリオキサール、グルタ
ルアルデヒド等のジアルデヒド等)、N−ヒドロキシ
メチル化合物(ホルムアルデヒドと、尿素、環状尿素、
トリアジン、アミド、アクリルアミド、カルバメート等
との反応生成物、例えばジメチロール尿素、ジメチロー
ルエチレン尿素、トリメチロールメラミン、N−メチロ
ールアミド、N−メチロールアクリルアミド、エチレン
−bis−(N−メチロールカルバメート等)、ジビ
ニル化合物(ジビニルスルホン等)、ハロゲン化合物
(ジクロロアセトン、1,3−ジクロロプロパノール−
2、クロロムコン酸、塩化シアヌル、ジクロロ酢酸
等)、エポキシ化合物(エピクロルヒドリン等のハロ
ヒドリン、ブタジエンジエポキシド、ポリグリシジルエ
ーテル等のポリエポキシド等)、アジリジニル化合物
(Tris−(アジリジニル)ホスフィンオキシド、T
ris−(アジリジニル)ホスフィンスルフィド、カル
ボニル−bis−アジリジン等)、多価カルボン酸
(マレイン酸、クエン酸、トリカルバリル酸、メリット
酸、シクロペンタンテトラカルボン酸等)、酸無水物
(無水フタル酸、無水マレイン酸、無水コハク酸等)、
多価イソシアネート(ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、2,4−トリレンジイソシアネート等)、および第
四級アンモニウム塩(Bis−クロロメチルエーテルの
第四級アンモニウム誘導体等)、等が挙げられる。
【0012】撥水剤としては、例えば、酸クロライド型
撥水剤、イソシアネート型撥水剤、ケテンダイマー型撥
水剤、ピリジン縮合型撥水剤、エチレン尿素型撥水剤、
メチロール化合物型撥水剤、エチレンオキサイド型撥水
剤、珪素化合物型撥水剤、クロム錯化合物型撥水剤、チ
タン含有化合物型撥水剤、ジルコニウム含有化合物型撥
水剤、フッ素化合物型撥水剤、ケイ素化合物型撥水剤な
どが挙げられる。その他の撥水化剤として、ロジン、油
脂(植物油、動物油、植物脂、動物脂)、高級脂肪族化
合物(飽和或いは不飽和の酸、アルコール、エステル、
アミン、アミド、塩類)、ワックス(植物系ワックス、
動物系ワックス、鉱物系ワックス、石油系ワックス、変
性ワックス)等を挙げることができる。
【0013】耐水化剤としては、上記した繊維素反応型
の薬品やワックスが使用でき、更に水不溶性の樹脂類が
使用できる。その一例として、ロジン系樹脂、テルペン
系樹脂、天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性合成樹脂、熱硬
化性樹脂などが挙げられる。熱可塑性樹脂としては、炭
化水素系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化
ビニル樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂な
どが挙げられる。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹
脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ホルマリ
ン樹脂、フェノール樹脂などが挙げられる。
【0014】ラミネートに用いられるフィルムとして
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、芳香族ポリエステル、脂
肪族ポリエステル、ポリ乳酸、ナイロン、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、エチレ
ン酢ビ共重合体、エチレン酢ビ共重合体ケン化物、アル
ミニウム真空蒸着フィルム等が挙げられる。
【0015】本発明では、短冊形状の古紙のみを原料に
低密度体を得ることが出来るが、必要に応じてスラリー
組成物中に他の素材を配合することも出来る。かかる素
材としては、例えば、天然高分子からなる繊維・粗粉・
微粒子、合成高分子或いは半合成高分子からなる繊維・
粗粉・微粒子、等を挙げることができる。中でも、緩衝
性の優れた厚み15mm以上の堆積層の低密度体を得る
場合には、濾水性の優れたカナダ標準フリーネス(CS
F)が550ml以上のものが好ましい。また、該素材
が天然高分子或いは合成高分子或いは半合成高分子から
なる繊維の場合、表面平滑性や層間強度等の面で優れた
低密度体が得られるので好ましい。該素材としてはリサ
イクル品がより好ましい。
【0016】天然高分子繊維としては、例えば、(1)
針葉樹、広葉樹をクラフトパルプ化、サルファイトパル
プ化、アルカリパルプ化等して得られる未晒又は晒化学
パルプ、或いはGP、TMP(サーモメカニカルパル
プ)等の機械パルプ、或いはコットンパルプ、リンター
パルプ、撥水化、耐水化、硬化の何れかの処理の少なく
とも一つを施したパルプ、同処理を施した古紙パルプ
(特願平10−032920号明細書)、液体アンモニ
ア処理パルプ、マーセル化パルプ、カールドファイバー
(米国ウェアハウザー社製、商品名:HBA−FF:N
HB405、NHB416)、特願平10−37792
3号明細書に記載の麻繊維、椰子殻繊維等のセルロース
系繊維、(2)ウールや絹糸やコラーゲン繊維等の蛋白
系繊維、(3)キチン・キトサン繊維やアルギン酸繊維
等の複合糖鎖系繊維等が挙げられる。中でも、セルロー
ス系繊維は性能的に優れている上に調達が容易であり特
に好ましい。低密度体の層間強度を高めたい場合には、
針葉樹、広葉樹をクラフトパルプ化、サルファイトパル
プ化、アルカリパルプ化等して得られる未晒又は晒化学
パルプ、或いはGP、TMP等の機械パルプ、或いはコ
ットンパルプ、リンターパルプ、古紙パルプ等のセルロ
ース系繊維を、媒体攪拌ミル(特開平4−18186号
公報)、振動ミル(特開平6−10286号公報)、高
圧均質化装置、コロイドミル、叩解機等で湿式機械的処
理して得られる数平均繊維長が0.01〜0.80mm
の範囲で、繊維幅が0.1〜30μmの範囲の微細繊維
の配合が有効である。
【0017】合成高分子繊維或いは半合成高分子繊維と
しては、例えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊
維、ポリエチレン−ポリプロピレン鞘芯繊維、ポリアク
リロニトリル繊維、アクリル繊維、芳香族ポリエステル
繊維(PET繊維)、脂肪族ポリエステル繊維(昭和高
分子製ビオノーレ)、ポリアミド繊維、アセチルセルロ
ース繊維等が挙げられる。低密度体の層間強度を高めた
い場合には、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、
ポリエチレン−ポリプロピレン鞘芯繊維、脂肪族ポリエ
ステル繊維等の熱可塑性を有する繊維の配合が有効であ
る。中でも、スラリー調製の際に分散が容易な数平均繊
維長が2〜20mmの範囲の短繊維が特に好ましい。
【0018】天然高分子の粗粉・微粒子としては、例え
ば、バガス粉砕物、稲藁、籾殻或いはその粉砕物、鋸屑
等が挙げられる。また、合成高分子或いは半合成高分子
の粗粉・微粒子としては、例えば、発泡ポリスチレン、
発泡ポリエチレン、発泡アセチルセルロース、発泡ウレ
タンの粉砕物等が挙げられる。
【0019】上記素材は単独使用或いは併用される。ま
た、上記素材は、特に限定されるものではないが、通常
組成物に対して乾燥重量で1〜90%の範囲で配合され
る。
【0020】スラリー組成物には、性能向上や機能付与
等のために必要に応じて他に適宜、接着剤、耐水化剤、
撥水剤、無機繊維、金属繊維、染料、顔料、濾水性向上
剤、PH調整剤、スライムコントロール剤、増粘剤、防
腐剤、防黴剤、抗菌剤、難燃剤、殺鼠剤、防虫剤、保湿
剤、鮮度保持剤、脱酸素剤、発泡剤、界面活性剤、電磁
シールド材、帯電防止剤、防錆剤、芳香剤、消臭剤、発
泡性や芳香性等の各種マイクロカプセル等を選択し配合
することができる。これらは複数種併用することも出来
る。
【0021】スラリーの組成物としては、カナダ標準フ
リーネス(CSF)が550ml以上のものが、低密度
体の生産性、低密度性に優れ好ましい。因みに、カナダ
標準フリーネスは、JIS−P−8121に規定されて
いる通常はパルプの濾水性を示す値である。本発明では
同測定法に基づいて、他の素材及びスラリー組成物の濾
水性を判定した。
【0022】本発明のスラリーは、通常攪拌機を有する
装置でバッチ式或いは連続的に調製される。スラリー形
成に用いられる媒体としては通常水が使用されるが、他
に水とアルコール(メタノール或いはエタノール等)の
混和液等を使用することができる。スラリーの濃度は、
通常乾燥固形分量が0.03〜10重量%の範囲に調製
されるが、分散状態の点で0.03〜5重量%の範囲の
ものが好ましい。
【0023】以下、本発明の効果が特に顕著である成形
体製造を主に挙げて説明する。成形体は、壁面に多数の
小孔を有する成形型内にスラリーを供給し、該小孔から
スラリーの媒体である水を除去することによってスラリ
ー中の小孔不通過微細成分を成形型内に堆積させて湿潤
状態の成形物を形成し、その後乾燥処理を施して得られ
るものであり、成形型として、通常一面が開放状態の凹
型成形型が用いられる。他に密閉タイプの割り型成形型
等を用いることもできる。成形型の小孔としては、通常
直径1〜10mmの範囲の円形のものが用いられ、成形
型には、パルプモールドの金型の様に小孔を有する金型
の表面に15〜200メッシュの金網を張りつけた型が
通常用いられる。
【0024】凹型成形型へのスラリの注入は公知の方法
によって行われる。スラリーの媒体を小孔から除去する
方法としては、吸引脱水法、ガス加圧脱水法、機械加圧
脱水法、電気浸透脱水法等があり、これらを組合せるこ
ともできる。また、脱水条件を脱水の途中で変更するこ
ともできる。注入に用いられるスラリーの種類は、通常
は一種類であるが、スラリーの注入を二段階以上に分
け、その際に用いるスラリーの組成物を変えることによ
って、異なる組成の堆積層が順次積層した状態の成形物
を得ることもできる。
【0025】脱水して成形型内に形成された湿潤状態の
成形物は、その後型内で或いは型外に取り出して乾燥処
理が施されるが、寸法精度の良い成形物が得られる型内
乾燥がより好ましい。また、型内乾燥中、或いは乾燥処
理の前に成形物に圧縮処理を施すと密度が上昇して荷重
による変形の少ないものが得られる。本発明の低密度体
としては、緩衝特性の点で0.02〜0.35g/cm
の範囲の密度のものが特に好ましい。乾燥方式として
は、例えば熱風乾燥、赤外線乾燥、マイクロウェーブ乾
燥等、公知の方法を単独で或いは組み合わせてとること
が出来る。中でも熱風乾燥法は、装置が安価で、成形体
に焦げが発生し難い等の理由で好ましい。中でも、加熱
エアー(ガス)を湿潤状態の成形物に注入する、或いは
成形物の反対側から加熱エアーを入れながら吸引する等
の方法で、繊維間空隙のエアーの流れを良くした通気乾
燥は、乾燥が速くて成形体の生産効率が極めて良く特に
好ましい。熱風乾燥では通常80〜400℃の温度範囲
の熱風が使われる。通気乾燥の通気量としては、乾燥初
期で1リッター/cm・分以上が乾燥効率の点で好ま
しく、3リッター/cm・分以上が特に好ましい。こ
の通気乾燥は厚さ10mm以上、取り分け40mm以上
の成形体を乾燥する場合に特に有効である。成形体の乾
燥速度を速めるには、更に成形体の表面に意識的に凹凸
をつけて表面積を広げる、若しくは成形体に貫通或いは
非貫通の孔を開けてエアーが繊維間空隙に入り易くする
工夫も有効である。
【0026】以下、本発明に用いられる成形法をより具
体的に示すために図でもって詳細に説明するが、本発明
はこれに限定されるものではない。
【0027】図1〜図4は、本発明に用いられる一成形
法を断面図で示したものである。成形容器10は、図1
に示すように、上部開放型の筒状をなす二重壁容器で、
内壁に多数の脱水用小孔11を有すると共に、内壁の底
内周部に段部を設けた凸形状の下型12を有し、内外二
重の壁で吸引室13が形成され、外壁底部には吸引口1
4が取付けられている。なお、下型12の形状として模
式的に段部付きの単純なものを図示したが、緩衝材で保
護する商品の形状に合わせてより複雑な凹凸形状のもの
にすることができる。
【0028】図1は、上部のガイド15よりスラリー1
6を注入しながら、下部の吸引口14から吸引脱水する
ことにより、容器の開放面上に盛り上がるように小孔不
通過微細成分を堆積させて容器10への充填が終了した
状態を示している。17は吸引によって滲みだした水滴
を示し、18は湿潤状態の充填物を示す。
【0029】図2は、図1の成形容器の開放面上に盛り
上げ堆積させた不要部分をウォータージェット19で切
除している状態を示している。切除は、ウォータージェ
ットノズルを移動させながら行う。図3は、底面が平ら
で該底面に多数の小孔21を有するプレス機上型20で
軽く圧縮して表面を平滑に整えた後に、上型20の熱風
口22から熱風を送り込んで乾燥している状態を示して
いる。その際、吸引口14から吸引を行うとより効率的
に乾燥が進む。図4は、乾燥後に成形容器10から取り
出して得られた最終成形物23を示している。因みに、
図3のプレス機上型20の底面を特殊形状にしたものを
使用すれば、より複雑な表面形状の成形物を得ることが
できる。
【0030】成形体に、紙力増強剤、耐水化剤、撥水
剤、染料、顔料、防腐剤、防黴剤、抗菌剤、難燃剤、殺
鼠剤、防虫剤、鮮度保持剤、脱酸素剤、電磁シールド
材、帯電防止剤、防錆剤、芳香剤、消臭剤等を含有せし
める方法としては、前記の如くスラリー中にこれらを添
加混合する内添法以外に、成形体を製造した後に表面塗
布する方法、即ち外添法をとることもできる。この表面
塗布には、含浸、刷毛塗り、スプレー等の手段が使え
る。勿論内添・外添を併用しても構わない。外添の場合
には、上記微細繊維を用いることもできる。外添法は内
添法に比べて添加成分を表面に多く分布できる特徴があ
る。他に、成形体の表面に、上質紙、セロファン紙、耐
水紙、耐油紙、蒸着紙、塗工紙、合成紙、不織布、布、
合成フィルム、金属箔、木板、合成樹脂板、ガラス板、
金属板等の他の素材を全面或いは部分的に貼って使うこ
ともできる。また、段ボール、板紙、板、合成樹脂板、
金属板或い箱等その加工品に挟む、貼り付ける、はめ込
む等して使うこともできる。また、得られた成形体同士
を貼り合わせることも出来る。成形体表面にフィルム層
を設ける手段としてスキンパック包装技術を使うことも
できる。組み合わせて使う素材としては生分解性を有す
る素材等、環境に優しものが好ましい。他に、成形体に
は、切削、印刷等の加工を施すことも出来る。
【0031】かくして得られた成形体は、低密度性、緩
衝性、断熱性、防音性、吸湿性、生分解性等の特徴を生
かして、現在発泡樹脂成形体が用いられている包装材以
外の分野にも広く適用できる。また、通気性を生かして
フィルターの分野に使うことができる。また、低密度性
を生かしてマネキン等の分野も有望である。
【0032】本発明の低密度体がシート(通常30μm
〜5mmの厚さ)の場合には、円網抄紙機、長網抄紙
機、傾斜ワイヤー抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等の製
紙業界公知の抄紙機を使って製造することができる。得
られるシートの密度は、スラリー組成物の原料や配合に
影響されるが、それ以外に、製造段階にシートにかかる
圧力が重要で、出来るだけ低密度にするためには、サク
ションロールの真空度を抑えてワイヤーパートの脱水圧
を低く抑える、或いはウェットプレスパートのプレス圧
を低く抑える必要がある。乾燥工程には、当業界公知の
方法を取ることができるが、中でも加熱エアージェット
を紙面に吹き付ける熱風通気乾燥は乾燥速度が上がりや
すく好ましい。
【0033】得られた低密度シートは軽量、断熱性、緩
衝性、通気性等の特徴を生かして、未加工のまま、或い
は表面塗工や含浸等の後加工を施して上質紙、微塗工
紙、アート紙、コート紙、感熱記録用原紙、熱転写受容
紙用原紙、昇華転写受容紙用原紙、感圧複写紙用原紙、
紙コップ用原紙、ラミネート加工用原紙、蒸着用原紙、
電子写真複写紙、包装紙、断熱紙、フィルター、ファン
シーペーパー等として使用できる。尚、表面平滑性や剛
度や白色度が要求される分野の場合、ヤンキーマシンの
使用、或いはより表面平滑性の出やすい繊維や高白色度
の繊維を表面層形成原料とする多層抄紙が有効である。
また、該低密度シート上に、中空プラスチックピグメン
ト含有塗料や気泡含有塗料を塗工すれば超軽量塗工紙を
得ることができる。また、目的に応じて他の素材を貼り
合わせて使うことができる。
【0034】ボード(通常5mm〜数cmの厚さ)の場
合には、上記凹型成形型を用いて製造することも出来る
が、通常は傾斜ワイヤー抄紙機、円網抄紙機、ツインワ
イヤー抄紙機等の厚物が抄ける製紙業界公知の抄紙機、
ボード業界公知の機械、等で製造される。得られるボー
ドの密度は、スラリー組成物の原料や配合に影響される
が、それ以外に、製造段階にボードにかかる圧力が重要
で、出来るだけ低密度にするためには、サクションロー
ルの真空度を抑えてワイヤーパートの脱水圧を低く抑え
る、或いはウェットプレスパートのプレス圧を低く抑え
る必要がある。エッジの切り落とし、或いは枚葉にする
ための切断には、ウォータージェットによる切断が有効
である。乾燥工程には、当業界公知の方法を取ることが
できるが、中でも、加熱エアー(ガス)を湿潤状態のボ
ードに注入する、或いはボードの反対側から加熱エアー
を入れながら吸引する、等の方法で、繊維間空隙のエア
ーの流れを良くした通気乾燥は、乾燥が速くて成形体の
生産効率が極めて良く特に好ましい。熱風乾燥では通常
80〜400℃の温度範囲の熱風が使われる。通気乾燥
の通気量としては、乾燥初期で0.2リッター/cm
・分以上が乾燥効率の点で好ましく、1リッター/cm
・分以上が特に好ましい。この通気乾燥は厚さ10m
m以上、取り分け40mm以上のボードを乾燥する場合
に特に有効である。ボードの乾燥速度を速めるには、更
にボードの表面に意識的に凹凸をつけて表面積を広げ
る、若しくはボードに貫通或いは非貫通の孔を開けてエ
アーが繊維間空隙に入り易くする工夫も有効である。ボ
ードに凹凸或いは貫通或いは非貫通孔を設ける方法とし
ては凹凸ワイヤーを有する装置を使う方法が有効であ
る。
【0035】得られた低密度ボードは軽量、断熱性、緩
衝性、防音性、吸湿性、通気性等の特徴を生かして、未
加工のまま、或いは貼り合わせや表面塗工や含浸や切断
等の後加工を施してこれまで発泡樹脂が使用されてきた
分野、例えば、建材、包装材、自動車用天井材等や、フ
ィルター等の分野に使用することができる。以下に実施
例を挙げてより具体的に説明するが、勿論本発明はこれ
らに限定されるものではない。尚、実施例及び比較例に
おいて「部」及び「%」とあるのは特に断らない限り
「重量部」及び「重量%」を示す。
【0036】<実施例1>74g上質紙に13μmのポ
リエチレン層、0.5g/mのシリコーン層を順次積
層してなるポリエチレンラミネートタイプの粘着紙用剥
離紙を、ダーレ製オフィス用シュレッダー(20630
MSC)で処理して、幅0.8mm、長さ10mmの短
冊形状古紙を得た。また、ジュート麻袋を粉砕機(ホー
ライ製、V−360)で粉砕して数平均繊維長が10m
mの麻繊維を得た。また、固形分濃度1%の新聞古紙パ
ルプの水スラリーを、平均粒径2mmφのガラスビーズ
を80%充填した1.5リットル用のサンドグラインダ
ー(シンマル・エンタープライゼス製、ダイノミルKD
L−PILOT)に350ml/分で導入、通過させる
ことにより数平均繊維長0.28mmの微細繊維を得
た。次に、上記短冊形状古紙60部と麻繊維30部と微
細繊維5部(乾燥重量)に、更にポリオレフィン繊維
(チッソ製、ESC−055)5部を混合したものに水
を加えて固形分濃度1%に調整し、充分攪拌してスラリ
ーを得た。続いて、該スラリーをタンクに投入し、内径
200mm、深さ20mmの円盤状の雌型(底からのみ
吸引のタイプ)を取りつけたモールド成形機で、−40
0mHgの条件下、8秒間吸引して繊維を堆積させ、そ
の後雌型からはみ出した部分をウォータージェットで切
除して湿潤成形物を得た。続いて、雌型の開放部から1
kg/cmに加圧した150℃の熱風を送り込むこと
により成形物を乾燥させた。得られた成形体の物性を測
定したところ、密度0.20g/cmであった。ま
た、緩衝特性を調べた結果良好であることが分かった。
【0037】<実施例2>粘着紙用剥離紙をダーレ製オ
フィス用シュレッダー(20630MSC)で処理する
前に、コルゲーターでEフルートに処理した以外は実施
例1と同様にして短冊形状古紙を得た。続いて、短冊形
状古紙として上記古紙を用いた以外は実施例1と同様に
してスラリーを調整し、更に成形した結果、得られた成
形体の密度0.13g/cmであった。また、緩衝特
性を調べた結果実施例1の成形体より良好であることが
分かった。
【0038】<実施例3>PPC用紙をダーレ製オフィ
ス用シュレッダー(20630MSC)で処理して短冊
形状にした後に、10%ポリスチレンのトルエン溶液を
固形分で15重量%になるように噴霧し乾燥して耐水化
した短冊形状古紙を得た。続いて、短冊形状古紙として
上記古紙を用いた以外は実施例1と同様にしてスラリー
を調整し、更に成形した結果、得られた成形体の密度
0.15g/cmであった。また、緩衝特性を調べた
結果、実施例1の成形体より良好であることが分かっ
た。
【0039】
【発明の効果】上記のように本発明は、短冊形状の古紙
を原料として含有するスラリーを使って成形しているの
で、低密度で緩衝性に優れたものが効率よく得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形体製造に用いられる成形容器を示
し、成形容器にスラリーの固形分を堆積させた状態の断
面図である。
【図2】図1の成形容器の開放面上に堆積した不要部分
をカットする状態を示す。
【図3】図2の湿潤状態の堆積物を乾燥する状態の断面
図である。
【図4】図3によって得られた乾燥した後の成形体の断
面図である。
【符号の説明】
10:成形型(成形容器)、11:小孔、12:下型、
13:吸引室、14:吸引口、15:ガイド、16:ス
ラリー、17:水滴、18:堆積物、19:ウォーター
ジェット、20:プレス機上型、21:小孔、22:熱
風口、23:乾燥成形物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 知之 東京都千代田区外神田三丁目6番4号 王 子製袋株式会社内 Fターム(参考) 3E066 AA01 BA01 CA01 CA03 CA08 CB01 KA04 4L055 AA11 AH23 AH50 BF06 FA16 GA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短冊形状の古紙を原料として含有するス
    ラリーを、脱水、乾燥して得られたことを特徴とする低
    密度体。
  2. 【請求項2】 該古紙が、片面或いは両面のフィルムラ
    ミネート紙である請求項1に記載の低密度体。
  3. 【請求項3】 短冊にカットする前の古紙或いは短冊に
    カットした後の古紙に、更に硬化剤、耐水化剤、撥水剤
    の少なくとも一つを含有する液を塗工又は含浸又は噴霧
    し処理する、或いはフィルムでラミネート処理する請求
    項1又は2に記載の低密度体。
  4. 【請求項4】 該短冊形状古紙が、変形処理の施された
    ものである請求項1乃至3に記載の低密度体。
  5. 【請求項5】 該短冊の幅が2mm以下である請求項1
    乃至4に記載の低密度体。
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