JP2001234480A - エンボスシートの作成方法およびデータ生成装置 - Google Patents

エンボスシートの作成方法およびデータ生成装置

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JP2001234480A
JP2001234480A JP2000038731A JP2000038731A JP2001234480A JP 2001234480 A JP2001234480 A JP 2001234480A JP 2000038731 A JP2000038731 A JP 2000038731A JP 2000038731 A JP2000038731 A JP 2000038731A JP 2001234480 A JP2001234480 A JP 2001234480A
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  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コンピュータを用いて擬似的に充分な深さを
持ち、皺やよれのない皮革調のエンボスシートを自由な
デザインで作成可能なエンボスシートの作成法とシート
作成用のデータ生成装置を提供する。 【解決手段】 基準領域のサイズ、基準領域上に発生さ
れるセルに関するパラーメーの入力(ステップS1
1)。設定されたパラメータに従った母点の配置(ステ
ップS12)、基準領域の多角形分割(ステップS1
3)、多角形の各辺の分割と揺らぎの付与(ステップS
14)、各多角形の収縮(ステップS15)、全多角形
を三角形に分割(ステップS16)、各座標点がどの三
角形に含まれるかの特定(ステップS17)、各画素の
高さ算出(ステップS18)を経て、ステップS17、
S18の処理を全画素に対して行い、セル状立体形状を
生成し、二値化又は標本化した後、エッチング又は彫刻
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数のセルを有する表
面形状を持ったエンボスシートを、コンピュータを用い
て自動的に作成するための方法および、そのようなシー
トを作成するためのデータ生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日では、靴、かばん、財布等の多くの
製品において、表面に本革または布の代わりに合成皮革
が用いられている。この合成皮革の表面はポリウレタン
樹脂で覆われており、このポリウレタン樹脂が皮革調ま
たは布地調の立体形状であることにより、合成皮革であ
る製品の意匠性を高めている。このうち皮革調のポリウ
レタン樹脂は、皮革調の立体形状を有するシートの凹凸
をポリウレタン樹脂に転写して、皮革を表現するための
細かい凹凸を与えることにより作成される。皮革調シー
トのような凹凸を有するシートからポリウレタン樹脂に
凹凸を与える手法の詳細については、特公昭62−41
794号公報にも記載されている。この皮革調ポリウレ
タン樹脂を作成する基になる皮革調シートは、実際の皮
革をシリコン樹脂で型取りした後、その型を基に金属に
形状を転写し、さらにエンボスシリンダに反復転写した
後にシートにエンボス加工することにより作成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のような皮革
調シートの作成手法では、以下のような種々の問題があ
る。まず、皮革の型を取る必要があるため、実際の皮革
を用意しなければならない。すなわち、実際にない皮革
を自由にデザインして作成することができない。また、
皮革に皺やよれがあると、それまでいっしょに複製され
てしまう。また、作成工程において転写を繰り返す必要
があるため、最終的に出来上がる皮革調の起伏が低減す
る。
【0004】上記のような点に鑑み、本発明はコンピュ
ータを用いて擬似的に、充分な深さを持ち、皺やよれの
ない皮革調立体形状を有するエンボスシート、特にエイ
の革などに見られるセル状の構造を有する皮革を表現し
たエンボスシートを自由なデザインで作成可能なエンボ
スシートの作成方法およびシート作成用のデータ生成装
置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1、3に記載の発明では、入力されたパラメ
ータにしたがってセルの頂点となる母点を基準領域上に
配置し、前記母点を用いて前記基準領域を複数の多角形
に分割し、各多角形をその内部の母点方向に収縮し、収
縮された多角形をその内部の母点を頂点とする複数の三
角形に分割し、前記基準領域上の各座標点が、前記分割
により発生した三角形の内どの三角形に含まれるかを特
定し、特定された三角形の母点と母点と対向する辺の高
低差に基づいて当該座標点の高さを求め、前記基準領域
内の全座標点に対して高さを求めた結果得られるセル状
立体形状を複数の閾値で二値化することにより複数の二
値データを得て、得られた複数の二値データに基づいて
シートの作成を行うようにしたことを特徴とする。請求
項1、3に記載の発明では、エイの皮革などを表現する
ために、セル状立体形状を生成するようにしており、こ
のセル状立体形状を、複数の閾値で二値化することによ
り複数の二値データを得て、得られた複数の二値データ
に基づいてシートの作成を行うようにしたので、皺やよ
れのないセル構造を持ったエンボスシートの作成が可能
になる。
【0006】請求項2、4に記載の発明では、入力され
たパラメータにしたがってセルの頂点となる母点を基準
領域上に配置し、前記母点を用いて前記基準領域を複数
の多角形に分割し、各多角形をその内部の母点方向に収
縮し、収縮された多角形をその内部の母点を頂点とする
複数の三角形に分割し、前記基準領域上の各座標点が、
前記分割により発生した三角形の内どの三角形に含まれ
るかを特定し、特定された三角形の母点と母点と対向す
る辺の高低差に基づいて当該座標点の高さを求め、前記
基準領域内の全座標点に対して高さを求めた結果得られ
るセル状立体形状を前記高さ方向の値で所定の段階に標
本化することにより多値データを得て、得られた多値デ
ータに基づいてシートの作成を行うようにしたことを特
徴とする。請求項2、4に記載の発明では、エイの皮革
などを表現するために、セル状立体形状を生成するよう
にしており、このセル状立体形状を、高さ方向の値で所
定の段階に標本化することにより多値データを得て、得
られた多値データに基づいてシートの作成を行うように
したので、皺やよれのないセル構造を持ったエンボスシ
ートの作成が可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施形態)まず、本発明によるエンボスシート
の作成方法の第1の実施形態について、図1のフローチ
ャートを用いて説明する。まず、ステップS1におい
て、セル状立体形状の生成を行う。ここでは、設定した
基準領域において、多数のセルを表現することにより、
三次元空間にセル状立体形状を生成する。なお、本明細
書においてセルとは、基準領域内で複数の辺に囲まれた
閉領域を意味し、セル状立体形状とは、基準領域平面と
垂直方向の高さの分布を、各セルに与えることにより得
られる基準領域内全体の立体形状を意味する。ステップ
S1において生成されるこのセル状立体形状は、二次元
平面で定義される基準領域内の各点において、所定の値
(スカラー値)を有する二次元スカラー場となる。
【0008】次に、ステップS2において、生成された
セル状立体形状の基準領域と平行な平面を閾値としてセ
ルによる凹凸を二値化したデータを生成する。この二値
データは複数の閾値を用いることにより複数生成され
る。続いて、ステップS3において、生成された複数の
二値データを用いて多段エッチング、すなわち、複数回
エッチングを行い複数の段を有するエンボスシリンダを
作成する。さらに、ステップS4において、シートに対
してエンボス加工を行うことによりセル状のエンボスシ
ートを得る。
【0009】ここで、ステップS1のセル状立体形状の
生成について、図2のフローチャートを用いて説明す
る。まず、ステップS11において、パラメータの入力
を行う。パラメータとしては、基準領域サイズwidt
h×height、セル個数np、セル最大高さhpを
入力する。基準領域サイズwidth×height
は、セル状立体形状を生成する領域全体の大きさを示す
ものであり、基準領域に格子状に規則正しく配列され、
xy座標で特定される点(座標点と定義する)の数を示
す。後にこの各座標点に高さとしてスカラー値が与えら
れることになる。規則正しく配列された各座標点に値が
定義されることになるため、基準領域はwidth×h
eight個の画素で構成されていると解釈することも
できる。
【0010】セル個数npは、基準領域内に発生させる
セルの個数を示すものである。また、セル最大高さhp
は、セルの最も高い部分の高さを示すものであり、本実
施形態では全てのセルについて同一である。揺らぎ制御
パラメータnd、maxは、それぞれステップS14に
おける各辺の分割数nd、各分割点の移動量の最大値m
axを設定するものである。
【0011】続いて、設定されたパラメータに基づい
て、基準領域上に母点を配置していく(ステップS1
2)。母点とは、後にセルの頂点(最高点)となる点の
ことである。そのため、ステップS11で設定したセル
個数と同数のnp個の母点が配置されることになる。母
点は、基準領域上に所定のルールにしたがって配置され
る。ある点を所定の領域に配置する手法については、周
知の多数の手法を適宜利用することができる。例えば、
基準領域上の座標点の中からランダムにnp個選択して
配置することもできるし、所定間隔で配置位置を仮決定
した後、乱数により定まる値分だけ仮決定位置から移動
した位置を配置位置として決定することもできる。ある
程度等間隔を保ってセルを発生するには、後者が好まし
い。
【0012】続いて、2つの母点間から等距離となる直
線を、各母点間に引いていくことにより、基準領域を多
数の多角形に分割する(ステップS13)。この分割手
法は、一般にボロノイ分割と呼ばれ、地理情報処理など
に利用されている周知の手法であるので詳細な説明は省
略する。
【0013】次に、ステップS13の処理により得られ
た全多角形について、その全ての辺をnd個に分割する
(ステップS14)。この分割数ndは、ステップS1
1において設定された揺らぎ制御パラメータndであ
る。具体的には、辺をnd個に等間隔に分ける(nd−
1)個の分割点をそれぞれ辺と垂直な方向に移動させ
る。図3にnd=3の場合の分割の様子を示す。各分割
点の移動量はフラクタルなどの揺らぎを持った関数を適
用し、隣接する分割点の移動量が滑らかに変化するよう
にするのが好ましい。この際、ステップS11におい
て、移動距離の最大値maxを設定しておくことによ
り、多角形が大きく変形し過ぎないようにすることがで
きる。
【0014】次に、各多角形の収縮を行う(ステップS
15)。多角形を構成する各辺は隣り合う多角形の辺に
もなっているため、あらかじめ各辺を複製し、各辺が各
多角形固有のものとなるようにしておく。続いて実際に
各多角形の収縮を行う。まず、ある多角形の内、母点に
最も近い頂点(ボロノイ点および分割点)の母点からの
距離をrmとする。続いて多角形を構成する各頂点を以
下の(数式1)に基づいて母点に近付くように移動す
る。
【0015】(数式1) rn=(r+rm)/2
【0016】(数式1)において、rはその頂点と母点
の元々の距離、rnは収縮後の距離を示す。この例で
は、母点から最短距離にある頂点だけは移動しないこと
になる。このステップS15の処理により、各多角形は
若干丸みを増すと共に、多角形同士の間に隙間ができ
る。すなわち、セル(多角形)とそれ以外の領域ができ
ることになる。
【0017】続いて、各多角形を複数の三角形に分割す
る(ステップS16)。この分割は、多角形の頂点(ボ
ロノイ点および分割点)とその多角形の内部の母点を線
分で結ぶことにより行われる。例えば、多角形が六角形
である場合は、6個の三角形に分割されることになる。
作成された三角形は、各線分のベクターデータとして保
持されることになる。上記ステップS11からS16ま
での処理により、基準領域には、多数の多角形が他の多
角形と接しないように配置され、各多角形は複数の三角
形で敷き詰められた状態となっている。
【0018】次に、基準領域の各画素について、各画素
がどの三角形に含まれるかを特定する(ステップS1
7)。実際には画素は大きさを持っているため、計算の
ため、画素の中心に対応する点を座標点とし、各座標点
が、基準領域上に作成された三角形の内、どの三角形に
含まれるかを特定することにより行う。三角形の特定
は、以下のようにして行われる。まず、頂点a、b、c
により構成されるある三角形abcに着目する。このと
き、図4(a)に示すように注目座標点wが三角形ab
cの内部にある場合は、ベクトルの外積(ベクトルa
b)×(ベクトルaw)、(ベクトルbc)×(ベクト
ルbw)、(ベクトルca)×(ベクトルcw)の基準
領域に垂直な方向成分の符号が全て一致する。この条件
を満たす三角形は、ある注目座標点に対して1つだけあ
るか、または無いかのどちらかであるので、注目座標点
がいずれかの三角形に属しているかどうか、属する場合
はどの三角形に属するかが特定されることになる。
【0019】続いて、注目座標点の高さを、その注目座
標点が属する三角形を用いて算出する(ステップS1
8)。基準領域上の三角形は、上述のように分割により
生成された多角形の各頂点と母点を結ぶことによりでき
たものであるので、その内の1つの頂点は、セルの最高
点となり、基準領域に対して高さhpを有する。また、
セルの頂点となる頂点以外の2頂点の高さは基準領域上
にあるものとする。例えば、図4(a)に示す三角形a
bcにおいて、頂点aが母点、すなわちセルの最高点で
あるとすると、頂点aの高さはhpとなり、線分bcは
基準領域上にあって高さは0となり、頂点aから辺bc
に向かって徐々に高さが変化する。
【0020】このような三角形abcにおいて、頂点a
と注目座標点wを結ぶ直線が辺bcと交わる点をpとす
る。このときの各点の関係を図4(b)に示す。点pは
辺bc上にあるため、高さは0であり、頂点aは高さh
pである。このとき、注目座標点wの高さh(w)は以
下の(数式2)を用いて算出される。
【0021】(数式2) k(x,y)=hp×|aw|/|ap| h(x,y)=F(k(x,y))
【0022】(数式2)において、F(k)は高さの変
化の度合いを定める関数であり、これによりセルの高さ
方向の形状の丸みが決定される。例えばF(k)=hp
×{1−(k/hp)5}などとすることができる。
【0023】ステップS17、ステップS18の処理
を、基準領域上の全画素(x,y)、すなわち、1≦x
≦width、1≦y≦heightを満たす全ての画
素(x,y)に対応する座標点に対して行い、各画素
(x,y)における高さh(x,y)を算出する。ステ
ップS17において、三角形に属さないと判断された座
標点を有する画素については高さh(x,y)=0と設
定される。以上の処理により基準領域上に多数の凸型の
セルが形成されたセル状立体形状が生成されることにな
る。
【0024】続いて、図1のフローチャートに戻って、
ステップS2について説明する。ステップS2では、ス
テップS1において生成されたセル状立体形状を基に複
数の二値データを作成する。まず、二値データ生成の前
処理として、セル状立体形状を、前記基準領域を単位と
して繋ぎ合わせ処理を行うことにより、作成するエンボ
スシリンダの大きさまで拡大する。このとき、基準領域
同士の繋ぎ目が目立たなくなるように、繋ぎ目付近にお
いて値が滑らかに変化するエンドレス化処理を行うこと
が好ましい。このように所定の大きさの画像を繰り返し
並べて繋ぎ合わせることにより拡大する繋ぎ合わせ処
理、また、その繋ぎ目が目立たなくなるようにするエン
ドレス化処理については周知の技術であるので、ここで
は詳細な説明は省略する。続いて、エンボスシリンダと
同サイズとなったセル状立体形状に対して、その高さ方
向を閾値として同サイズの二値データを生成する。例え
ば、高さ方向をz軸としたとき、zの値を所定の間隔で
取り、それぞれの閾値に対する二値データを生成する。
ステップS2において得られる二値データの例を図8に
示す。図8はステップS1において生成されたセル状立
体形状を4つの閾値で二値化したデータであり、白で表
現された領域がセルの内部である。また、設定した閾値
が小さい方から順に右下、右上、左下、左上のようなデ
ータとなる。
【0025】ステップS3では、生成された二値データ
を用いてエッチング等の手法で刷版を行いエンボスシリ
ンダを作成する。ここでは、ステップS2により得られ
た二値データ分だけ、エッチングを行うため、複数の段
を有するエンボスシリンダが作成されることになる。
【0026】ステップS4では、得られたエンボスシリ
ンダによりシートに対してエンボス加工を行う。これに
よりセル状立体形状を有するエンボスシートができあが
る。
【0027】ここで、第1の実施形態におけるエンボス
シート作成用データ生成装置の装置構成について説明す
る。図5にエンボスシート作成用データ生成装置の機能
ブロック図を示す。本装置は、パラメータ入力手段1、
セル状立体形状生成手段2、二値化手段3、多段エッチ
ング手段4により構成され、セル状立体形状生成手段2
は、母点配置部5、多角形分割部6、多角形収縮部7、
三角形分割部8、三角形特定部9、高さ算出部10を有
する。
【0028】パラメータ入力手段1は、図2のステップ
S11で説明したようなパラメータを入力するためのも
のであり、現実にはキーボードやマウス等の入力機器に
より実現される。セル状立体形状生成手段2は、図2の
ステップS12〜ステップS18の処理を行うものであ
り、セル状立体形状生成手段2内の母点配置部5、多角
形分割部6、多角形収縮部7、三角形分割部8、三角形
特定部9、高さ算出部10は、それぞれ図2のステップ
S12、ステップS13、ステップS14〜S15、ス
テップS16、ステップS17、ステップS18の処理
を行う機能を有する。セル状立体形状生成手段2は、コ
ンピュータにより実現され、母点配置部5、多角形分割
部6、多角形収縮部7、三角形分割部8、三角形特定部
9、高さ算出部10は、それぞれコンピュータに専用の
プログラムを搭載することにより実現される。二値化手
段3は、図1のステップS2の処理を行うものであり、
コンピュータに専用のプログラムを搭載することにより
実現される。多段エッチング手段4は、図1のステップ
S3の処理を実行するものであり、通常のエッチング工
程を見当を合わせながら複数回実行することで実現され
る。
【0029】(第2の実施形態)次に、本発明のエンボ
スシートの作成方法の第2の実施形態について、図6の
フローチャートを用いて説明する。図1のフローチャー
トと図6のフローチャートを比較するとわかるように、
第2の実施形態は、第1の実施形態とステップS1、ス
テップS4は同一であり、ステップS2、ステップS3
の代わりにステップS5、ステップS6の処理が行われ
ている。そのため、ここでは、ステップS5とステップ
S6の処理についてのみ説明する。
【0030】ステップS1によりセル状立体形状が生成
されたら、ステップS5において、ステップS2と同様
にzの値を複数定める。しかし、ここではzを閾値とし
て用いるのではなく、複数のzの値を用いて標本化を行
って基準領域を画像サイズとする多値データを生成す
る。例えば、n個のzの値を用いて多値データを生成す
ると、0からnまでの値を有する多値データが得られ
る。
【0031】続いて、ステップS6において、生成され
た多値データに基づいて、NC工作機械等の彫刻装置に
よりシリンダに対して彫刻を行い、複数の段を有するエ
ンボスシリンダを作成する。
【0032】ステップS4では、第1の実施形態と同
様、得られたエンボスシリンダによりシートに対してエ
ンボス加工を行う。
【0033】次に、第2の実施形態におけるエンボスシ
ート作成用データ生成装置の装置構成について説明す
る。図7に第2の実施形態のエンボスシート作成用デー
タ生成装置の機能ブロック図を示す。本装置は、パラメ
ータ入力手段1、セル状立体形状生成手段2、標本化手
段11、彫刻手段12により構成されている。この内、
図5と同一の番号が付されたものは、第1の実施形態と
同一の機能を有するものであるので説明は省略する。
【0034】標本化手段11は、図6のステップS5の
処理を行うものであり、コンピュータに専用のプログラ
ムを搭載することにより実現される。彫刻手段12は、
図6のステップS6の処理を実行するものであり、市販
のNC工作機械等の彫刻装置を適用することができる。
【0035】最終製品として得られるエンボスシートに
おける意匠上好ましい各セルのサイズは、直径0.2〜
0.5mm程度、高さは0.05〜0.30mm程度で
ある。そのため、実際には、これらを考慮してパラメー
タを設定することが好ましい。その際、装置により影響
を受ける画像解像度(画素/mm)等を考慮する必要が
ある。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
入力されたパラメータにしたがってセルの頂点となる母
点を基準領域上に配置し、前記母点を用いて前記基準領
域を複数の多角形に分割し、各多角形をその内部の母点
方向に収縮し、収縮された多角形をその内部の母点を頂
点とする複数の三角形に分割し、前記基準領域上の各座
標点が、前記分割により発生した三角形の内どの三角形
に含まれるかを特定し、特定された三角形の母点と母点
と対向する辺の高低差に基づいて当該座標点の高さを求
め、前記基準領域内の全座標点に対して高さを求めた結
果得られるセル状立体形状を複数の閾値で二値化するこ
とにより複数の二値データを得て、得られた複数の二値
データに基づいてシートの作成を行うか、あるいは、セ
ル状立体形状を前記高さ方向の値で所定の段階に標本化
することにより多値データを得て、得られた多値データ
に基づいてシートの作成を行うようにしたので、皺やよ
れのないセル構造を持ったエンボスシートの作成が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンボスシートの作成方法の第1の実
施形態のフローチャートである。
【図2】図1のステップS1の詳細を示すフローチャー
トである。
【図3】図2のステップS14における各辺の分割と揺
らぎの付与の説明図である。
【図4】図2のステップS17、S18における処理の
説明図である。
【図5】本発明のエンボスシート作成用データ生成装置
の第1の実施形態の機能ブロック図である。
【図6】本発明のエンボスシートの作成方法の第2の実
施形態のフローチャートである。
【図7】本発明のエンボスシート作成用データ生成装置
の第2の実施形態の機能ブロック図である。
【図8】図1のステップS2において生成される二値デ
ータの一例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・パラメータ入力手段 2・・・セル状立体形状生成手段 3・・・二値化手段 4・・・多段エッチング手段 5・・・母点配置部 6・・・多角形分割部 7・・・多角形収縮部 8・・・三角形分割部 9・・・三角形特定部 10・・・高さ算出部 11・・・標本化手段 12・・・彫刻手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】必要なパラメータを入力する段階と、入力
    されたパラメータにしたがってセルの頂点となる母点を
    基準領域上に配置する段階と、前記母点を用いて前記基
    準領域を多数の多角形に分割する段階と、分割により得
    られた各多角形について各辺を分割して揺らぎを与える
    段階と、各多角形をその内部の母点方向に収縮する段階
    と、収縮された多角形をその内部の母点を頂点とする複
    数の三角形に分割する段階と、前記基準領域上の各座標
    点が、前記分割により発生した三角形の内どの三角形に
    含まれるかを特定する段階と、特定された三角形の母点
    と母点と対向する辺の高低差に基づいて当該座標点の高
    さを求める段階と、前記基準領域内の全座標点に対して
    高さを求めた結果得られるセル状立体形状を複数の閾値
    で二値化することにより複数の二値データを得る段階
    と、得られた複数の二値データに基づいてシートの作成
    を行う段階を有することを特徴とするエンボスシートの
    作成方法。
  2. 【請求項2】必要なパラメータを入力する段階と、入力
    されたパラメータにしたがってセルの頂点となる母点を
    基準領域上に配置する段階と、前記母点を用いて前記基
    準領域を多数の多角形に分割する段階と、分割により得
    られた各多角形について各辺を分割して揺らぎを与える
    段階と、各多角形をその内部の母点方向に収縮する段階
    と、収縮された多角形をその内部の母点を頂点とする複
    数の三角形に分割する段階と、前記基準領域上の各座標
    点が、前記分割により発生した三角形の内どの三角形に
    含まれるかを特定する段階と、特定された三角形の母点
    と母点と対向する辺の高低差に基づいて当該座標点の高
    さを求める段階と、前記基準領域内の全座標点に対して
    高さを求めた結果得られるセル状立体形状を前記高さ方
    向の値で所定の段階に標本化することにより多値データ
    を得る段階と、得られた多値データに基づいてシートの
    作成を行う段階を有することを特徴とするエンボスシー
    トの作成方法。
  3. 【請求項3】必要なパラメータを入力する入力手段と、
    入力されたパラメータにしたがってセルの頂点となる母
    点を基準領域上に配置する機能と、前記母点を用いて前
    記基準領域を複数の多角形に分割する機能と、各多角形
    をその内部の母点方向に収縮する機能と、収縮された多
    角形をその内部の母点を頂点とする複数の三角形に分割
    する機能と、前記基準領域上の各座標点が、前記分割に
    より発生した三角形の内どの三角形に含まれるかを特定
    する機能と、特定された三角形の母点と母点と対向する
    辺の高低差に基づいて当該座標点の高さを求める機能を
    有し、前記基準領域内の全座標点に対して高さを有する
    セル状立体形状を生成するセル状立体形状生成手段と、
    前記セル状立体形状を複数の閾値で二値化することによ
    り複数の二値データを得る二値化手段を有することを特
    徴とするエンボスシート作成用データ生成装置。
  4. 【請求項4】必要なパラメータを入力する入力手段と、
    入力されたパラメータにしたがってセルの頂点となる母
    点を基準領域上に配置する機能と、前記母点を用いて前
    記基準領域を複数の多角形に分割する機能と、各多角形
    をその内部の母点方向に収縮する機能と、収縮された多
    角形をその内部の母点を頂点とする複数の三角形に分割
    する機能と、前記基準領域上の各座標点が、前記分割に
    より発生した三角形の内どの三角形に含まれるかを特定
    する機能と、特定された三角形の母点と母点と対向する
    辺の高低差に基づいて当該座標点の高さを求める機能を
    有し、前記基準領域内の全座標点に対して高さを有する
    セル状立体形状を生成するセル状立体形状生成手段と、
    前記セル状立体形状を前記高さ方向の値で所定の段階に
    標本化することにより多値データを得る多値化手段を有
    することを特徴とするエンボスシート作成用データ生成
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010055400A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Dainippon Printing Co Ltd 皮革形状データ生成装置、皮革形状データ生成方法及び皮革形状データ生成プログラム

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