JP2001233977A - ポリマーコーティングを含む表面を有する物品及び反応容器、バインディングアッセイ法、並びにアナライトの有無又は量を測定するためのキット - Google Patents

ポリマーコーティングを含む表面を有する物品及び反応容器、バインディングアッセイ法、並びにアナライトの有無又は量を測定するためのキット

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JP2001233977A JP2000377280A JP2000377280A JP2001233977A JP 2001233977 A JP2001233977 A JP 2001233977A JP 2000377280 A JP2000377280 A JP 2000377280A JP 2000377280 A JP2000377280 A JP 2000377280A JP 2001233977 A JP2001233977 A JP 2001233977A
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ロバート サマーズ マルコム
Joanne Elizabeth Hall
エリザベス ホール ジョアン
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 結合させる試料の脱着が少ないコーティング
された容器を提供する。 【解決手段】 p-キシリレン及び/又は環ハロゲン化p-
キシリレン及び/又はp-フルオロメチルキシリレンのモ
ノマーを含むポリマーであって巨大分子を吸着し得るも
のを物品の表面にコーティングする方法について記載す
る。このようなポリマー被覆面に巨大分子を吸着してな
る反応容器は、分析法における反応体の吸着及び固相分
離に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、p-キシリレン及び
/又は環ハロゲン化p-キシリレン及び/又はp-フルオロ
メチルキシリレンのモノマーを含むポリマーであって巨
大分子を吸着し得るものをコーティングした物品、特に
反応容器と、その分析方法における使用とに関する。
【0002】
【従来の技術】巨大分子(分子量が約1キロダルトン以
上であるもの)を表面に吸着させることができると、水
を飲料用にするために物質を除去したり、クロマトグラ
フィーや分析方法において支持体の表面上で物質を濃縮
したりするなど、様々な用途において有用である。
【0003】本発明は固相イムノアッセイにおいて特に
有用である。イムノアッセイは特異的なバインディング
パートナー間の結合反応が関与する。一般に、一対のバ
インディングパートナーの一方をリガンドと呼び、もう
一方をレセプターと呼ぶ。一対のいずれをリガンド又は
レセプターと称してもよい。多くのイムノアッセイ様式
が知られており、各種アナライトの検出及び測定に広く
用いられている。固相イムノアッセイは、固体表面に結
合することとなる標識試薬を、その固体表面に結合され
ない標識試薬から分離する工程を含む。競争イムノアッ
セイの一例では、リガンドと称されることの多いアナラ
イトが、一般に固体表面に固定化されているか又は固定
化され得る限定された量のレセプターへの結合をめぐっ
て、標識アナライトと競争する。イムノメトリック(サ
ンドイッチ)アッセイの一例では、一般に固体表面に固
定化されているか又は固定化され得るレセプターが、ア
ナライトのある部位に結合し、そして標識レセプターが
アナライトの別の部位に結合する。競争型及びイムノメ
トリック型のどちらにおいても、アナライトの有無又は
量の測定値として、固体表面に結合した標識試薬又は遊
離の標識試薬のいずれでも検出することができる。
【0004】標識試薬は、標識アナライト、当該アナラ
イトの標識類似体、標識リガンド又は標識レセプターで
あることができるが、検出可能な基を有している。当該
検出可能な基は、標識試薬を構成する一部であってもよ
いし、また当該アナライト、当該アナライトの類似体、
リガンド又はレセプターに、例えば共有結合によって直
接結合されていてもよい。さらに、検出可能な基は、ア
ッセイ手順の前又は際に、例えば別の一以上のレセプタ
ー又はリガンドであってその一つが検出可能な基を有す
るものを介して、当該アナライト、当該アナライトの類
似体、リガンド又はレセプターに間接的に結合されてい
てもよい。
【0005】ここで用いる巨大分子は特異的バインディ
ングパートナーを含む。特異的バインディングパートナ
ーには、抗体と抗原、抗体と抗−抗体、ハプテンと抗−
ハプテン抗体、糖とレクチン、アビジンとビオチン、ス
トレプトアビジンとビオチン、酵素とコファクター、オ
リゴヌクレオチドプローブと標的核酸、等が含まれる
が、これらに限定はされない。結合反応法により測定さ
れ得るアナライトには、ステロイド、薬物、オリゴヌク
レオチド、タンパク質、糖類、サッカリド、オリゴ糖及
びポリサッカリドが含まれるが、これらに限定はされな
い。
【0006】ここで用いる「試料」とは、興味のあるア
ナライトを含有しているかもしれない物質のすべてを意
味する。試料は、生物学的流体、例えば、全血又は赤血
球、白血球、血小板、血清及び血漿をはじめとする全血
成分、腹水、尿、髄液、その他興味あるアナライトを含
有し得る体構成成分、であることができる。任意ではあ
るが、試料を水、土壌又は植物から得ることもできる。
【0007】サンドイッチ型アッセイにおいて標識オリ
ゴヌクレオチドを用いて特異的核酸配列を検出する方法
が周知である。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)のよう
な核酸増幅技術に基づくアッセイ用の標識オリゴヌクレ
オチドが特に有用である。PCR及びPCRにおける標
識オリゴヌクレオチドの応用については多くの刊行物、
例えば、米国特許第5,229,297号(Schnipelsk
y)、同第5,328,825号(Warren等)及び同第5,
387,510号(Wu)に記載されている。
【0008】溶液系の分析システムが広範囲に使用され
ている。溶液系分析システムの代替物として広く受け入
れられているものに乾式分析要素がある。乾式分析要素
及びその分析用アッセイにおける使用法については多く
の刊行物、例えば、米国特許第4,258,001号(P
ierce等)、同第4,670,381号(Frickey等)、
国際公開WO82/2601(1982年8月5日公
開)、欧州特許出願公開第051,183号(1982
年5月12日公開)及び欧州特許出願公開第066,6
48号(1982年12月15日公開)に記載されてい
る。
【0009】標的アナライトを測定するための不均一系
イムノアッセイでは、溶液系にしろ乾式分析要素にし
ろ、遊離の標識免疫反応体(例えば、標識アナライト、
アナライトの標識類似体、又はアナライトに特異的な標
識レセプター)を、結合した標識免疫反応体から分離す
る必要がある。そして、上述したように、遊離又は結合
している標識免疫反応体を、標的アナライトの有無又は
量の測定値として検出することができる。
【0010】常用の標識には、放射性タグ、酵素、発光
団、発色団、蛍光団、安定ラジカル並びに酵素のコファ
クター、インヒビター及びアロステリックエフェクター
が含まれる。標識アナライトと相関する検出可能なシグ
ナルは、周知であるように、吸光度、蛍光又は発光を測
定することにより得ることができる。
【0011】イムノアッセイにおいて成分を分配せしめ
るため、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ガラス、ナイロン及びニトロセルロースのような固
体支持体の表面にタンパク質を吸着させる方法が広く開
発されている。例えば、米国特許第4,980,929
号に、合成樹脂を射出成形したキャリヤ又は支持体に免
疫学的活性を有する材料を被覆したものが記載されてい
る。このような免疫学的活性を有する材料を含む支持体
は、イムノアッセイにおいて遊離反応体を結合反応体か
ら分離するのに有用である。
【0012】吸着過程は、静電結合と疎水結合をはじめ
とする相互作用力の組合せに依存する。これらの力は、
表面の特性、当該表面に結合することとなる物質の特
性、さらには当該物質と当該表面とが出会う環境に影響
される。理想的条件化では、吸着は本質的に不可逆的で
ある(Bagchi等、J. Colloid Interface Sci., 83 (198
1) pp.460-478)。実際には、結合した物質の表面からの
脱着(解離)が、最初に吸着した材料の変動し得るが有
意な比率を構成することが多い。脱着は、当該表面と結
合すべき物質との間の相互作用力が弱いために起こり、
その原因として、当該支持体と結合すべき物質との間の
不適合性、又は不利な環境的条件(例、pHもしくはイ
オン強度)を挙げることができる。他の理由に、当該物
質が表面で多層化すること(外側の層の吸着力が弱くな
る)、又は表面が汚染されることがある。表面の汚染
は、雰囲気中に存在する汚染物、取り扱い、支持体調製
に用いられた添加剤(減摩剤、充填剤、可塑剤)の浸
出、そして未反応モノマー、離型剤及び機械油の存在に
よって起こり得る(Zsom, J. Colloid Interface Sci.,
111 (1986) p. 434)。
【0013】イムノアッセイとの関係では、免疫反応
体、例えば、抗原、抗体又は抗体フラグメント、を不溶
性支持体に固定化することにより、当該支持体と接触し
ている溶液から特異的バインディングパートナーを捕捉
することができる。例えば、ポリスチレン反応容器の壁
に吸着したヒト絨毛膜ゴナドトロピン(hCG)に特異
的な抗体は、当該反応容器内に含まれる液体中に存在す
るhCGを当該反応容器の壁面に封鎖する。その後、封
鎖されたhCGは、当業者に公知の各種方法のいずれか
によって定量することができる。この手順のどの段階に
おいても、免疫反応体が固体相を脱着して液体相に入る
と、二つの相の間での分布が変わる結果、測定値に誤り
が生じ、またアッセイのばらつきも大きくなる。
【0014】脱着を減らす手段として、支持体の特定の
化学基に物質を共有結合させる方法が記載されている(Q
uash等、J. Immunol. Meth., 22(1978) pp. 165-174)。
しかし、物質の大部分(40〜50%程度)が共有結合
せずに吸着すると考えられるため、脱着の問題は依然と
して残ったままであった。
【0015】米国特許第4,980,299号に、ポリ
スチレンや他のプラスチックで構築された「チューブレ
ット」の壁面に免疫反応体を吸着させることが記載され
ている。吸着量のばらつきが大きい原因はプラスチック
表面の不純物にある。その著者は、添加剤を最小限に抑
えた純度の極めて高いモノマーを使用して物品を製造す
ると、免疫反応体を均一に被覆することができる担体表
面が得られると述べている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】多くの場合、支持体の
製造において純粋なモノマーを使用することはできない
(例、支持体の着色や不透明化のために充填剤化合物が
必要な場合)。また、外部汚染源による表面汚染が避け
られない状況もあり得る。さらに、吸着過程又は共有結
合過程に適合しない材料から支持体を製造することが望
まれる場合もあり得る。こうした場合、脱着や吸着のば
らつきを抑えるのに十分な手段は、利用することができ
ない。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の問題は、p-キシリ
レン及び/又は環ハロゲン化p-キシリレン及び/又はp-
フルオロメチルキシリレンのモノマーを含む、一般にパ
リレンとして知られているポリマーを使用することによ
って解決された。支持体表面に存在する本発明のポリマ
ーは、それに巨大分子を吸着させることができる。この
ように、本発明は、アナライトのアッセイを行うための
表面に関係し、当該表面はパリレンで被覆されており、
そこに巨大分子が吸着しており、当該巨大分子には本明
細書で定義する特異的バインディングパートナーが含ま
れる。
【0018】生物学的に活性を有する化合物の吸着に本
発明のポリマーフィルムを使用した場合の利点として、
以下のa〜dが挙げられる。 a)支持体の性質とは無関係に、未被覆支持体上に露呈
され得るプラスチック又は射出成形過程由来の望ましく
ない表面汚染物が当該ポリマー層の下に密閉される。 b)支持体を、生物学的に活性を有する化合物の結合に
は適さない材料から製造することができ、その後当該ポ
リマーを適用することによりこのような化合物の結合を
維持させることができる。 c)当該ポリマーフィルムは高純度出発材料から真空蒸
着させることができるため、吸着過程にとって従来の表
面よりも均一な表面が得られる。 d)未被覆表面上よりもポリマー被覆面の方が、タンパ
ク質の吸着に対する親和性が高く、タンパク質の吸着力
も高く、また脱着も少ない。 本発明のポリマー被覆表面を使用することにより、イム
ノアッセイのように表面結合活性に依存する分析測定法
が改良され、高品位化される。
【0019】本発明のポリマーを被覆した支持体は、生
活性分子を表面に結合させて使用する他の多くの用途に
おいても利点があるものと予測できる。これらには、メ
ンブランや、バイオセンサーに用いられる多孔質ウェブ
又は表面が含まれる。フィルムの透明性は、光学装置に
おける用途に有用となる。フィルムの強度が高いこと
は、フィルムを支持体上に付着した後に剥離でき、被覆
フィルムをバルクの追加なしで使用できること、又は極
端な薄さや物理的柔軟性が有利である状況で使用できる
ことを示唆するものである。
【0020】一般に、本発明のポリマーを受容すること
ができる表面であれば、巨大分子の吸着が望まれるいず
れの用途にも使用することができる。本発明の目的の一
つとして、下式で表されるモノマーから実質的になるポ
リマーのコーティングに巨大分子が吸着してなる表面を
有する物品が提供される。
【0021】
【化6】
【0022】上式中、R1、R2、R3及びR4は各々独立
に水素又はハロゲンを表し、そしてX1及びX2は各々独
立に水素又はフッ素を表す。本発明の別の目的として、
表面にポリマーコーティングを有し、さらにこれに巨大
分子が吸着されている物品の製造方法であって、 1)下式:
【0023】
【化7】
【0024】(上式中、R1、R2、R3、R4、R1n、R
2n、R3n及びR4nは各々独立に水素又はハロゲンを表
し、そしてX1、X1n、X2及びX2nは各々独立に水素又
はフッ素である。)で表される化合物を、約0.1 Torr〜
約10 Torr(約13.3 Pa〜約1333 Pa)の圧力において約1
50℃〜約200℃の間で加熱することにより蒸気を発生さ
せ、 2)当該蒸気を約0.001 Torr〜約10 Torr(約0.133 Pa
〜約1333 Pa)の圧力において約500℃〜約700℃の間で
加熱し、 3)当該蒸気を、前記物品の存在下、約0.001 Torr〜約
10 Torr(約0.133 Pa〜約1333 Pa)の圧力において約15
℃〜約200℃の間に冷却することにより、前記物品の表
面にポリマーコーティングを形成させ、そして 4)上記第3工程で得られた物品に巨大分子を接触せし
める各工程を含んでなる方法が提供される。 本発明は、分析装置、要素、キット及び方法に特に有用
である。したがって、本発明の別の目的は、 i)下式:
【0025】
【化8】
【0026】(上式中、R1、R2、R3及びR4は各々独
立に水素又はハロゲンを表し、そしてX1及びX2は各々
独立に水素又はフッ素を表す。)で表されるモノマーか
ら実質的になるポリマーのコーティングに巨大分子が吸
着してなる表面を有する物品に、 A)試料 B)標識試薬、及び必要に応じて 1)当該アナライトに特異的な一種以上のレセプター、 2)リガンドに特異的な一種以上のレセプター、 3)一種以上のリガンド、又は 4)当該アナライトもしくは当該アナライトの類似体を
接触せしめ、その際、当該標識試薬は、当該巨大分子に
直接結合するか又は当該巨大分子と、試料中のアナライ
トと、上記1〜4のいずれかとにより形成された複合体
を介して当該巨大分子に間接的に結合することができ、
そして結合された標識試薬の量は、試料中のアナライト
の量に線形又は非線形で比例又は反比例し、そして ii)試料中のアナライトの有無又は量の測定値として、
当該巨大分子に直接もしくは間接的に結合している標識
試薬又は結合していない標識試薬を検出する各工程を含
んでなる、試料中のアナライトの有無又は量を測定する
ための方法を提供することにある。
【0027】当該巨大分子は、1)アナライトに特異的
な一種以上のレセプター、2)リガンドに特異的な一種
以上のレセプター、3)一種以上のリガンド、又は4)
当該アナライトもしくは当該アナライトの類似体である
又はを含むことができる。本発明の別の目的は、下式:
【0028】
【化9】
【0029】(上式中、R1、R2、R3及びR4は各々独
立に水素又はハロゲンを表し、そしてX1及びX2は各々
独立に水素又はフッ素を表す。)で表されるモノマーか
ら実質的になるポリマーのコーティングに巨大分子が吸
着してなる表面を有する物品に、アナライトを含むと思
われる試料を接触せしめ、そして当該アナライトを検出
する各工程を含んでなるバインディングアッセイ法を提
供することにある。本発明の別の目的は、 1)下式:
【0030】
【化10】
【0031】(上式中、R1、R2、R3及びR4は各々独
立に水素又はハロゲンを表し、そしてX1及びX2は各々
独立に水素又はフッ素を表す。)で表されるモノマーか
ら実質的になるポリマーのコーティングに巨大分子が吸
着してなる表面を有する物品に、 a)試料 b)標識アナライトもしくは当該アナライトの標識類似
体、又は c)当該アナライトに特異的な標識レセプターを接触せ
しめ、その際、当該巨大分子は、当該アナライトに特異
的なレセプターであるか、又は当該アナライトを含む
か、又は当該アナライトに特異的なレセプターを含む
か、又は当該アナライトの類似体を含み、 2)遊離の標識アナライト又は標識類似体又は標識レセ
プターを、結合している標識アナライト又は結合してい
る標識類似体又は結合している標識レセプターから分離
し、そして 3)試料中のアナライトの有無又は量の測定値として、
遊離の又は結合している標識アナライト又は当該アナラ
イトの標識類似体又は当該アナライトに特異的な標識レ
セプターを検出する各工程を含んでなる、試料中のアナ
ライトの有無又は量を測定するための方法を提供するこ
とにある。
【0032】別の態様として、 1)上述のポリマーのコーティングにアナライトに特異
的なレセプターが吸着してなる表面を有する物品に、試
料を接触せしめ、 2)当該物品に、当該アナライトに特異的な標識レセプ
ターを接触せしめ、 3)遊離の標識レセプターを、結合している標識レセプ
ターから分離し、そして 4)試料中のアナライトの有無又は量の測定値として、
遊離の標識レセプター又は結合している標識レセプター
を検出する各工程を含んでなる、試料中のアナライトの
有無又は量を測定するための方法を提供する。
【0033】試料中のアナライトの有無又は量を測定す
るためのさらに別の方法として、 1)上述のポリマーのコーティングにリガンドに特異的
なレセプターが吸着してなる表面を内部に有する反応容
器に、試料を導入し、 2)当該反応容器に、当該アナライトに特異的なレセプ
ターであって当該リガンドが結合されてなるものを導入
し、 3)当該反応容器に、標識アナライト又は当該アナライ
トの標識類似体又は当該アナライトに特異的な標識レセ
プターを導入し、 4)遊離の標識アナライト又は遊離の標識類似体又は遊
離の標識レセプターを、結合している標識アナライト又
は結合している標識類似体又は結合している標識レセプ
ターから分離し、そして 5)試料中のアナライトの有無又は量の測定値として、
遊離の標識アナライト又は結合している標識アナライ
ト、又は遊離の標識類似体又は結合している標識類似
体、又は遊離の標識レセプター又は結合している標識レ
セプターを検出する各工程を含んでなる方法が提供され
る。
【0034】本発明のさらに別の目的として、アナライ
トの有無又は量を測定するためのキットであって、 1)上述のポリマーのコーティングを含む表面を有する
物品と、 2)当該アナライトに特異的なレセプターと、 3)標識アナライト又は当該アナライトの標識類似体又
は当該アナライトに特異的な標識レセプターと、 4)当該標識アナライト又は標識類似体又は標識レセプ
ターを検出するのに必要な試薬とを、同一又は別個の容
器に含んでなるキットが提供される。
【0035】本発明のさらに別の目的として、アナライ
トの有無又は量を測定するためのキットであって、 1)上述のポリマーのコーティングを含む表面を有する
物品と、 2)リガンドに特異的なレセプターと、 3)当該リガンドが結合されている、当該アナライトに
特異的なレセプターと、 4)標識アナライト又は当該アナライトの標識類似体又
は当該アナライトに特異的な標識レセプターと、 5)当該標識アナライト又は標識類似体又は標識レセプ
ターを検出するのに必要な試薬とを、同一又は別個の容
器に含んでなるキットが提供される。
【0036】
【発明の実施の形態】上述のように、本発明のポリマー
は実質的に下式のモノマーからなる。
【0037】
【化11】
【0038】好ましい態様では、R1、R2、R3及びR4
が水素であり且つX1及びX2が水素もしくはフッ素であ
るか、又はR1、R2、R3及びR4がハロゲンであり且つ
1及びX2が水素もしくはフッ素であるか、又はR1
2、R3もしくはR4のいずれか一つがハロゲンであ
り、その他三つが水素であり且つX1及びX2が水素もし
くはフッ素であるか、又はR1、R2、R3もしくはR4
いずれか二つがハロゲンであり、その他二つが水素であ
り且つX1及びX2が水素もしくはフッ素であるか、又は
1、R2、R3もしくはR4のいずれか三つがハロゲンで
あり、その他一つが水素であり且つX1及びX2が水素も
しくはフッ素である。
【0039】より好ましい態様では、R1、R2、R3
4、X1及びX2が水素であるか、又はR1、R2、R3
しくはR4のいずれか一つが塩素であり、その他三つが
水素であり且つX1及びX2が水素であるか、又はR1
2、R3もしくはR4のいずれか二つが塩素であり、そ
の他二つが水素であり且つX1及びX2が水素である。
【0040】本発明のポリマーが被覆されることになる
物品の表面は、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ガラス、ナイロン又はニトロセルロースを含
むこと、又はこれらから実質的になること、が可能であ
る。ポリマーコーティングの厚さは0.2μm以上であ
り、好ましくは約0.5μm〜約20μm、より好ましく
は約5μm〜約15μmの範囲にある。
【0041】当該ポリマーに吸着される巨大分子は、ペ
プチド、ポリペプチド、タンパク質、糖タンパク質、核
酸、オリゴヌクレオチド、サッカリド、オリゴ糖、又は
これらの誘導体もしくは組合せであることができる。そ
れはアナライト又はアナライトの類似体又はアナライト
に特異的なレセプターであることができる。アナライト
のレセプターとして好適なものは抗アナライト抗体であ
る。巨大分子は、アナライト以外のリガンドのレセプタ
ーであってもよい。好適なリガンドはビオチンであり、
それに対する好適なレセプターはアビジン及びストレプ
トアビジンである。本発明を実施するための好適な物品
は、反応容器であるか又は反応容器の形にすることがで
きる物品である。好適な反応容器はマイクロウェルであ
る。
【0042】本発明のポリマーが支持体材料上に存在す
ると、その表面特性が改良され、ポリマー被覆面に巨大
分子を吸着することができる。一般に、本発明のポリマ
ー被覆面を調製するため、支持体を二量体の低密度蒸気
に晒す。当該二量体が熱分解して独立した二つの反応性
ジラジカルを生じる結果、支持体の表面にポリマーが凝
縮する。このポリマーの凝縮物、すなわちコーティング
は、純度が極めて高く、化学的に不活性であり、ピンホ
ールを含まず、元の表面及びすべての汚染物をその下方
に効果的に隔離する。本発明のポリマーを受容する表面
は、粒状形であっても非粒状形であってもよい。受容面
は、ガラス、ナイロン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリ(テトラフルオロエチレン)、ポリ塩化ビニ
ル、ニトロセルロース、等で構成されることができる。
粒状面は、上記と同一の材料で構成されていてもよい
し、また米国特許第4,997,772号、同第5,1
47,777号及び同第5,149,737号に記載さ
れているもののような水溶性又は不溶性のポリマーで構
成されていてもよい。受容面は、化学的に不活性であっ
てもよいし、また反応性官能基を有していてもよい。 パリレンN、C及びD並びにノバHT:
【0043】
【化12】
【0044】が、Specialty Coating Systems(Indianap
olis, Indiana)から入手可能である。これらは、毒性の
無い白色粉末の二量体として供給される。パリレン被膜
は、電気回路基板のような敏感な装置を、過酷な環境下
で使用するため、又は湿分から保護するために、封止す
るのに用いられている(米国特許第5,461,545
号参照)。パリレン被膜は外科移植に適用されており
(Tittman and Beach, Synthetic Biomedical Polymer
s: Concept and Application, Szycher and Robinson
編, pp. 117-132, Technomic Publishing Co. Inc., We
stport, Virginia, USA.(1980))、またステントやカテ
ーテルの処理にも使用されている(ステントに関しては
米国特許第5,873,904号、同第5,824,0
49号及び同第5,609,629号、カテーテルに関
しては米国特許第5,425,710号及び同第5,0
67,491号)。それらは生物学的に適合性があり
(Eskin等、J. Biomed. Mater. Res., 10(1976) pp. 11
3-122)、また減摩性も高い。固相分離型イムノアッセイ
において生活性物質を吸着せしめるためにパリレンを使
用することは、従来記載されていなかった。
【0045】パリレン被覆面の調製方法は知られてい
る。簡単に述べると、当該法は、置換型又は無置換型の
p-キシリレン二量体を高温で蒸気化して熱分解によりジ
ラジカルを形成させ、そして低温にて被覆すべき物品の
表面にジラジカルを凝縮させる工程を含む(例えば、米
国特許第3,246,627号、同第3,301,70
7号、同第3,600,216号及び欧州特許第40
6,902号参照)。ポリマー被覆面を調製することが
できる二量体は周知の方法で合成することができ、例え
ば、米国特許第4,769,505号、同第4,80
6,702号及び同第5,110,903号を参照され
たい。
【0046】ポリスチレン系マイクロウェルは、イムノ
アッセイにおいて、反応容器と固相分離装置を兼ね備え
たものとして、広く用いられている。ルミノメトリー型
アッセイに用いられる白色マイクロウェルは、典型的
に、無機充填剤化合物並びに射出成形過程を促進するた
めの流動促進剤及び潤滑剤を含有する。このようなマイ
クロウェルの表面には、このような添加剤又は機械潤滑
油に由来し得る表面活性のある油状汚染物が存在する。
これらの表面汚染物の存在は、アッセイ性能の低下と関
連する。
【0047】吸着した免疫反応体がこれらのマイクロウ
ェルの表面から脱着して液相に入ること、そして免疫反
応体の脱着がアッセイ性能に悪影響を及ぼすことが測定
された。パリレンポリマーを被覆したマイクロウェル
は、標準的な未被覆マイクロウェルと比較して、タンパ
ク質の吸着、脱着及び生物学的活性に関する特性が改良
された。96穴ホールディングトレーに含まれる白色ポ
リスチレンマイクロウェルの複数のバッチ(Ortho-Clini
cal Diagnostics, Amersham, U.K.)にパリレンC、N及
びDを被覆した。フィルムの厚さは、それぞれ8μm、
12μm及び15μmと測定された。マイクロウェルの内
部容量は約300μLである。
【0048】
【実施例】以下の実施例は、本発明の有用性及び利点を
例証するものであって、その範囲又は精神を限定するこ
とを意図するものではない。 例1 支持体表面へのパリレンの被覆 パリレンを支持体上に被覆するプロセスを反応器におい
て実行した(Speciality Coating Systems, Inc., 5707
West Minnesota Street, Indianapolis, IN 46241, US
Aより供給された商業用文献及び米国特許第3,24
6,627号の記載に従う)。
【0049】最初の段階で、二量体粉末を1.0 Torr(約
133 Pa)において150℃で昇華させて蒸気化した。さら
に、0.5 Torr(約67 Pa)において680℃に加熱して二量
体を活性モノマーに転化させた。最後に、そのモノマー
蒸気を、被覆すべき物品の存在下、0.1 Torr(約13.3 P
a)において25℃まで冷却したところ、その条件下で蒸
気が凝縮し且つ、凝集性フィルムを形成するのに十分な
ほど重合した。蒸気相から凝縮するため、ポリマーコー
ティングは、処理された物品の形状に正確に一致した。
モノマー蒸気は内部に入り込み、隠れた表面(例、シリ
ンダーやチューブの内側)を被覆した。フィルムの厚さ
はモノマー蒸気への暴露時間によって制御した。コーテ
ィングの厚さは約0.2μm以上であることが望まれ、
特に約0.5μm〜約20μmの範囲内が好ましく、さら
に約5μm〜約15μmの範囲内であることが最も好まし
い。
【0050】例2 タンパク質の吸着 パリレンを被覆したマイクロウェルと被覆しない対照用
マイクロウェルに対するタンパク質の吸着を以下のよう
に評価した。PH 7.0の0.1モルリン酸緩衝液中6μg/mL
の濃度の牛血清アルブミンとビオチンの共有複合体(B:B
SA, Jackson Immunoresearch Laboratories Inc., Penn
sylvania, USA)を、パリレン被覆マイクロウェルと対照
用マイクロウェルとに周囲温度(約20℃〜約25℃)で10
分間受動吸着させた。これらのマイクロウェルを、0.1%
w/v牛血清アルブミンを含有するpH 8.5の0.1モルトリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液(トリス緩衝
液)で洗浄した。各マイクロウェルに、西洋ワサビペル
オキシダーゼとストレプトアビジンの共有複合体(SAV:H
RP, Amersham International Plc., Amersham, U.K.)を
1000部当たり1部(体積/体積)で含有するpH 7.0の0.
1モルリン酸緩衝液にストレプトアビジンを溶かした溶
液210μLを添加し、周囲温度20℃〜25℃でインキュベー
トした。この間、B:BSAを介して予めマイクロウェルに
吸着していたビオチン基にストレプトアビジンが結合す
ることとなった。
【0051】pH 8.4の10ミリモルホウ酸緩衝液を含む溶
液でマイクロウェルを洗浄した後、ペルオキシダーゼ用
発光性基質(Vitros Eci Signal Reagent; Ortho-Clinic
al Diagnostics, Amersham, U.K.)を200μL添加した。
本明細書で報告するすべての実験においてVitros Eci発
光性基質を使用した。微量のSAV:HRPに由来するルミネ
センスを測定した。ルミネセンスは、マイクロウェルに
結合しているストレプトアビジンの質量、ひいてはB:BS
Aの吸着量、に関連した。図1に示したように(棒線は1
2個の反復物についての±1標準偏差を表す)、パリレ
ン被覆マイクロウェルから得られた平均発光量の方が高
いことから、対照用マイクロウェルよりもパリレン被覆
マイクロウェルの方がB:BSA吸着量が多いことが例証さ
れた。
【0052】例3 タンパク質の脱着 パリレンを被覆したマイクロウェルと被覆しない対照用
マイクロウェルからのタンパク質の脱着を以下のように
評価した。上記例2に記載したように、B:BSAをマイク
ロウェルに受動吸着させ、これをBSAを含有するトリス
緩衝液で洗浄した。次いで、各マイクロウェルに、pH
7.0の0.1モルリン酸緩衝液にストレプトアビジンを溶か
した溶液210μLを添加し、そしてマイクロウェルを周囲
温度でインキュベートした。この間、予めマイクロウェ
ルに吸着していたB:BSAのビオチン基にストレプトアビ
ジンが結合することとなった。
【0053】マイクロウェルを、pH 8.5の0.1モルトリ
ス緩衝液で2回洗浄し、さらに50g/Lのショ糖と5g/Lの
塩化ナトリウムを補充した同一緩衝液で1回洗浄した。
マイクロウェルを吸引し、風乾し、そして2〜8℃で乾
燥保存してから使用した。乾燥したマイクロウェルの各
々に、pH 7.0の0.1モルリン酸緩衝液を250μL添加して3
7℃で攪拌しながら1時間インキュベートすることによ
り、マイクロウェルの壁面からの脱着を起こさせた。各
マイクロウェルから液体のアリコート200μLを取り出し
て、予めウサギの抗−ストレプトアビジン抗体(a-SAV,
Sigma-Aldrich Company Ltd., Dorset, U.K.)を被覆し
ておいたマイクロウェルに移入した。同様のa-SAV被覆
マイクロウェルに、同一緩衝液にストレプトアビジンを
数種の異なる既知濃度で含む複数のアリコートを各200
μL添加した。
【0054】a-SAVマイクロウェルを37℃で攪拌しなが
ら1時間インキュベートすることにより、溶液中のスト
レプトアビジンを固相抗体に結合させた。PH 8.4の10ミ
リモルホウ酸緩衝液を含む溶液でそれらを洗浄した。次
いで、各a-SAVマイクロウェルに、西洋ワサビペルオキ
シダーゼとビオチンの共有複合体(B:HRP, Jackson Immu
noresearch Laboratories Inc. Pennsylvania, USA)
を、1%(w/v)のBSAを含有するpH 7.0の0.1モルリン酸
緩衝液に溶かした溶液200μLを添加した。これらのa-SA
Vマイクロウェルを37℃で攪拌しながら30分間インキュ
ベートすることにより、固相抗体を介して固相表面に捕
捉されているストレプトアビジンに対してB:HRPをその
ビオチン基を介して結合させた。
【0055】その後、a-SAVマイクロウェルを、pH 8.4
の10ミリモルホウ酸緩衝液を含有する溶液で洗浄してか
ら、200μLの発光性基質を添加した。ルミネセンスを測
定した。ルミネセンスは、マイクロウェルに結合してい
るペルオキシダーゼの質量、ひいてはストレプトアビジ
ンの存在量に、最終的にはマイクロウェルから脱着した
ストレプトアビジンの量に、関連した。図2に示したよ
うに(棒線は12個の反復物についての±1標準偏差を表
す)、パリレン被覆マイクロウェルは、対照用マイクロ
ウェルと比較して、タンパク質の脱着量が減少したこと
を示した。
【0056】例4 パリレン被覆マイクロウェルに結合した免疫反応体の生
活性 吸着したB:BSAを介してストレプトアビジンが結合され
ている、パリレンを被覆したマイクロウェルと被覆して
いない対照用マイクロウェルの生活性を以下のように評
価した。上記例3に記載したようにマイクロウェルをB:
BSAとストレプトアビジンで処理した。次いで、各マイ
クロウェルに、10000部当たり1部(v/v)のB:HRPを含有
するpH7.0の0.1モルリン酸緩衝液に10 ng/mLのd-ビオチ
ンを含む溶液200μLを添加し、37℃で攪拌しながら30分
間インキュベートした。この間に、マイクロウェルに固
定化されていたストレプトアビジンにビオチンとB:HRP
が結合した。
【0057】これらのマイクロウェルを、pH 8.4の10ミ
リモルホウ酸緩衝液を含む溶液で洗浄してから、ペルオ
キシダーゼ用発光性基質200μLを添加した。捕捉された
B:HRPに由来するルミネセンスを測定した。ルミネセン
スは、マイクロウェルに結合しているビオチンの総量に
関連した。図3に示したように(棒線は12個の反復物に
ついての±1標準偏差を表す)、パリレン被覆マイクロ
ウェルから得られた平均発光量の方が有意に高いことか
ら、パリレン被覆マイクロウェルは、対照用マイクロウ
ェルと比較して、ビオチン結合性が高いことが例証され
た。
【0058】例5 パリレン被覆マイクロウェルを用いたテストステロン用
競争型イムノアッセイ 以下、イムノアッセイにおける反応容器と分離装置を兼
ね備えたものとしてパリレン被覆マイクロウェルの使用
を例証した。上記例3及び例4に記載したように、パリ
レンCを被覆したマイクロウェルをB:BSAとストレプト
アビジンで処理した。一連のマイクロウェルに、増加す
る一連の既知量のステロイドホルモンであるテストステ
ロンを含むヒト血清のアリコート(標品)を各25μL添
加した。第二の一連のマイクロウェルに、量を測定すべ
きテストステロンを含む同様のヒト血清試料(未知試
料)を添加した。次いで、各マイクロウェルに、モノク
ローナル抗−テストステロン抗体とビオチンの共有複合
体(B:a-T、テストステロン特異的ネズミ免疫グロブリン
をビオチンn-ヒドロキシスクシンイミドエステル誘導体
と反応させて調製したもの)をpH 7.2の50ミリモルリン
酸緩衝液中に含む溶液100μLを添加した。抗体は濃度を
制限して使用した。すなわち、反応混合物中に存在する
テストステロンのすべてを結合せしめるのに必要な量よ
りも少ない量とした。
【0059】マイクロウェルを37℃で16分間インキュベ
ートすることにより、B:a-Tを存在するテストステロン
の一部に結合せしめ、またB:a-Tを固定化ストレプトア
ビジンを介してマイクロウェルの壁面に結合させた。次
いで、各マイクロウェルに、テストステロンと西洋ワサ
ビペルオキシダーゼの共有複合体(T:HRP、テストステ
ロンカルボキシメチルオキシムとジシクロヘキシルカル
ボジイミド及びn-ヒドロキシスクシンイミドとを反応さ
せた後にHRPを添加することにより調製したもの)を60n
g/mL含有する溶液50μLを添加した。マイクロウェルを3
7℃でさらに16分間インキュベートすることにより結合
反応を継続させ、その後、pH 8.4の10ミリモルホウ酸緩
衝液を含有する溶液で洗浄してから、ペルオキシダーゼ
用発光性基質200μLを添加した。
【0060】ルミネセンスを測定した。図4のグラフに
示したように、ルミネセンスは標品中のテストステロン
量と関連していた。図4のデータ点は標品を表す。測定
信号とテストステロン量との間の数学的関係は、残差最
小自乗曲線適合法(図4の曲線)を用いて誘導した。未
知試料中のテストステロンの量は、当該数学的関係と当
該未知試料のルミネセンス測定値とから算出した。測定
は数回繰り返して実施した。テストステロンの算出平均
値とその平均値についてそれぞれの変動係数を以下の表
に示す。
【0061】
【表1】
【0062】パリレン被覆マイクロウェルは高感度且つ
強健なアッセイを提供した。この種の競争アッセイは、
抗体濃度の制限を精密に制御することにかかっているた
め、固相から免疫反応体が脱着することにより特に不明
確及び不正確となりやすい。典型的に、このような不正
確さは、反復試料間のばらつきが大きいことにより特徴
付けられる。変動係数の小さいことに反映されるばらつ
きの小ささは、パリレン被覆マイクロウェルからの免疫
反応体の脱着の程度が低いことを示唆するものである。
本発明を、特に好ましい態様との関連で詳細に説明し
た。本発明の範囲及び精神を逸脱しないバリエーション
や変更が可能であることを理解すべきである。引用した
特許文献、特許出願及び非特許文献のすべての内容を、
参照することにより本明細書の一部とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストレプトアビジン-HRPを用いた発光検出法に
より、パリレンを被覆したマイクロウェルと被覆しない
対照用マイクロウェルとに対するビオチニル化牛血清ア
ルブミンの吸着性を示すものである。
【図2】パリレンを被覆したマイクロウェルと被覆しな
い対照用マイクロウェルとからのストレプトアビジン-H
RP/ビオチニル化牛血清アルブミンの脱着性を示すもの
である。
【図3】パリレンを被覆したマイクロウェルと被覆しな
い対照用マイクロウェルとに吸着したビオチニル化牛血
清アルブミンに結合されているストレプトアビジンへの
ビオチンの結合性を比較するものである。
【図4】パリレンを被覆したマイクロウェルに吸着した
ストレプトアビジン/ビオチニル化牛血清アルブミンに
吸着したビオチニル化抗−テストステロン抗体を使用し
て行ったテストステロンの競争アッセイの投与量応答曲
線を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12M 1/40 C12M 1/40 B G01N 33/53 G01N 33/53 D U M 33/543 501 33/543 501A 525 525U // C12Q 1/00 C12Q 1/00 Z 1/68 1/68 A C08L 101:00 C08L 101:00 (72)発明者 ジョアン エリザベス ホール イギリス国,バッキンガムシャー エイチ ピー20 1エックスエイチ,アイルスバリ ー,メドウ クローズ 3

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式で表されるモノマーから実質的にな
    るポリマーのコーティングに巨大分子が吸着してなる表
    面を有する物品: 【化1】 上式中、R1、R2、R3及びR4は各々独立に水素又はハ
    ロゲンを表し、そしてX1及びX2は各々独立に水素又は
    フッ素を表す。
  2. 【請求項2】 R1、R2、R3及びR4が水素であり且つ
    1及びX2が水素もしくはフッ素であるか、又はR1
    2、R3及びR4がハロゲンであり且つX1及びX2が水
    素もしくはフッ素であるか、又はR1、R2、R3もしく
    はR4のいずれか一つがハロゲンであり、その他三つが
    水素であり且つX1及びX2が水素もしくはフッ素である
    か、又はR1、R2、R3もしくはR4のいずれか二つがハ
    ロゲンであり、その他二つが水素であり且つX1及びX2
    が水素もしくはフッ素であるか、又はR1、R2、R3
    しくはR4のいずれか三つがハロゲンであり、その他一
    つが水素であり且つX1及びX2が水素もしくはフッ素で
    ある、請求項1に記載の物品。
  3. 【請求項3】 R1、R2、R3、R4、X1及びX2が水素
    であるか、又はR1、R2、R3もしくはR4のいずれか一
    つが塩素であり、その他三つが水素であり且つX1及び
    2が水素であるか、又はR1、R2、R3もしくはR4
    いずれか二つが塩素であり、その他二つが水素であり且
    つX1及びX2が水素である、請求項1に記載の物品。
  4. 【請求項4】 当該表面が実質的にポリスチレン、ポリ
    プロピレン、ポリ塩化ビニル、ガラス、ナイロン又はニ
    トロセルロースからなる、請求項1に記載の物品。
  5. 【請求項5】 当該ポリマーコーティングの厚さが0.
    2μm以上である、請求項1に記載の物品。
  6. 【請求項6】 当該ポリマーコーティングの厚さが約
    0.5μm〜約20μmの範囲内にある、請求項1に記
    載の物品。
  7. 【請求項7】 当該ポリマーコーティングの厚さが約5
    μm〜約15μmの範囲内にある、請求項1に記載の物
    品。
  8. 【請求項8】 当該巨大分子がペプチド、ポリペプチ
    ド、タンパク質、糖タンパク質、核酸、オリゴヌクレオ
    チド、サッカリド、オリゴ糖又はこれらの誘導体もしく
    は混合物である、請求項1に記載の物品。
  9. 【請求項9】 当該巨大分子がレセプターである、請求
    項1に記載の物品。
  10. 【請求項10】 当該巨大分子がアナライト又はアナラ
    イト類似体である、請求項1に記載の物品。
  11. 【請求項11】 当該巨大分子がリガンドに対するレセ
    プターである、請求項1に記載の物品。
  12. 【請求項12】 当該リガンドがビオチンである、請求
    項11に記載の物品。
  13. 【請求項13】 当該物品が反応容器であるか又は反応
    容器の形にすることができる、請求項1に記載の物品。
  14. 【請求項14】 当該反応容器がマイクロウェルであ
    る、請求項13に記載の反応容器。
  15. 【請求項15】 R1、R2、R3及びR4が水素であり且
    つX1及びX2が水素もしくはフッ素であるか、又は
    1、R2、R3及びR4がハロゲンであり且つX1及びX2
    が水素もしくはフッ素であるか、又はR1、R2、R3
    しくはR4のいずれか一つがハロゲンであり、その他三
    つが水素であり且つX1及びX2が水素もしくはフッ素で
    あるか、又はR1、R2、R3もしくはR4のいずれか二つ
    がハロゲンであり、その他二つが水素であり且つX1
    びX2が水素もしくはフッ素であるか、又はR1、R2
    3もしくはR4のいずれか三つがハロゲンであり、その
    他一つが水素であり且つX1及びX2が水素もしくはフッ
    素である、請求項13に記載の反応容器。
  16. 【請求項16】 R1、R2、R3、R4、X1及びX2が水
    素であるか、又はR 1、R2、R3もしくはR4のいずれか
    一つが塩素であり、その他三つが水素であり且つX1
    びX2が水素であるか、又はR1、R2、R3もしくはR4
    のいずれか二つが塩素であり、その他二つが水素であり
    且つX1及びX2が水素である、請求項13に記載の反応
    容器。
  17. 【請求項17】 当該ポリマーコーティングの厚さが
    0.2μm以上である、請求項13に記載の反応容器。
  18. 【請求項18】 当該ポリマーコーティングの厚さが約
    0.5μm〜約20μmの範囲内にある、請求項13に
    記載の反応容器。
  19. 【請求項19】 当該ポリマーコーティングの厚さが約
    5μm〜約15μmの範囲内にある、請求項13に記載
    の反応容器。
  20. 【請求項20】 当該表面が粒状形である、請求項1に
    記載の物品。
  21. 【請求項21】 当該粒子が水不溶性である、請求項2
    0に記載の物品。
  22. 【請求項22】 1)下式で表されるモノマーから実質
    的になるポリマーのコーティングに巨大分子が吸着して
    なる表面を有する物品を準備し、 【化2】 (上式中、R1、R2、R3及びR4は各々独立に水素又は
    ハロゲンを表し、そしてX1及びX2は各々独立に水素又
    はフッ素を表す。) 2)前記物品に、アナライトを含むと思われる試料を接
    触せしめ、そして 3)当該アナライトを検出する各工程を含んでなる、バ
    インディングアッセイ法。
  23. 【請求項23】 当該巨大分子が、 1)当該アナライトに特異的な一種以上のレセプター、 2)リガンドに特異的な一種以上のレセプター、 3)一種以上のリガンド、又は 4)当該アナライトもしくは当該アナライトの類似体の
    うちの一種以上である、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 当該物品が反応容器であるか又は反応
    容器の形にすることができる、請求項22に記載の方
    法。
  25. 【請求項25】 当該反応容器がマイクロウェルであ
    る、請求項23に記載の方法。
  26. 【請求項26】 R1、R2、R3及びR4が水素であり且
    つX1及びX2が水素もしくはフッ素であるか、又は
    1、R2、R3及びR4がハロゲンであり且つX1及びX2
    が水素もしくはフッ素であるか、又はR1、R2、R3
    しくはR4のいずれか一つがハロゲンであり、その他三
    つが水素であり且つX1及びX2が水素もしくはフッ素で
    あるか、又はR1、R2、R3もしくはR4のいずれか二つ
    がハロゲンであり、その他二つが水素であり且つX1
    びX2が水素もしくはフッ素であるか、又はR1、R2
    3もしくはR4のいずれか三つがハロゲンであり、その
    他一つが水素であり且つX1及びX2が水素もしくはフッ
    素である、請求項22に記載の方法。
  27. 【請求項27】 R1、R2、R3、R4、X1及びX2が水
    素であるか、又はR 1、R2、R3もしくはR4のいずれか
    一つが塩素であり、その他三つが水素であり且つX1
    びX2が水素であるか、又はR1、R2、R3もしくはR4
    のいずれか二つが塩素であり、その他二つが水素であり
    且つX1及びX2が水素である、請求項22に記載の方
    法。
  28. 【請求項28】 当該ポリマーコーティングの厚さが
    0.2μm以上である、請求項22に記載の方法。
  29. 【請求項29】 当該ポリマーコーティングの厚さが約
    0.5μm〜約20μmの範囲内にある、請求項22に
    記載の方法。
  30. 【請求項30】 当該ポリマーコーティングの厚さが約
    5μm〜約15μmの範囲内にある、請求項22に記載
    の方法。
  31. 【請求項31】 表面にポリマーコーティングを有し、
    さらにこれに巨大分子が吸着されている物品の製造方法
    であって、 1)下式: 【化3】 (上式中、R1、R2、R3、R4、R1n、R2n、R3n及び
    4nは各々独立に水素又はハロゲンを表し、そして
    1、X1n、X2及びX2nは各々独立に水素又はフッ素で
    ある。)で表される化合物を、約0.1 Torr〜約10 Torr
    (約13.3 Pa〜約1333 Pa)の圧力において約150℃〜約2
    00℃の間で加熱することにより蒸気を発生させ、 2)当該蒸気を約0.001 Torr〜約10 Torr(約0.133 Pa
    〜約1333 Pa)の圧力において約500℃〜約700℃の間で
    加熱し、 3)当該蒸気を、前記物品の存在下、約0.001 Torr〜約
    10 Torr(約0.133 Pa〜約1333 Pa)の圧力において約15
    ℃〜約200℃の間に冷却することにより、前記物品の表
    面にポリマーコーティングを形成させ、そして 4)上記第3工程で得られた物品に巨大分子を接触せし
    める各工程を含んでなる方法。
  32. 【請求項32】 アナライトの有無又は量を測定するた
    めのキットであって、 1)下式: 【化4】 (上式中、R1、R2、R3及びR4は各々独立に水素又は
    ハロゲンを表し、そしてX1及びX2は各々独立に水素又
    はフッ素を表す。)で表されるモノマーから実質的にな
    るポリマーのコーティングを含む表面を有する物品と、 2)当該アナライトに特異的なレセプターと、 3)標識アナライト又は当該アナライトの標識類似体又
    は当該アナライトに特異的な標識レセプターと、 4)当該標識アナライト又は標識類似体又は標識レセプ
    ターを検出するのに必要な試薬とを、同一又は別個の容
    器に含んでなるキット。
  33. 【請求項33】 アナライトの有無又は量を測定するた
    めのキットであって、 1)下式: 【化5】 (上式中、R1、R2、R3及びR4は各々独立に水素又は
    ハロゲンを表し、そしてX1及びX2は各々独立に水素又
    はフッ素を表す。)で表されるモノマーから実質的にな
    るポリマーのコーティングを含む表面を有する物品と、 2)リガンドに特異的なレセプターと、 3)当該リガンドが結合されている、当該アナライトに
    特異的なレセプターと、 4)標識アナライト又は当該アナライトの標識類似体又
    は当該アナライトに特異的な標識レセプターと、 5)当該標識アナライト又は標識類似体又は標識レセプ
    ターを検出するのに必要な試薬とを、同一又は別個の容
    器に含んでなるキット。
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