JP2001232709A - 発泡体製造用複合物、この複合物を用いた発泡体の製造方法及び被覆発泡体並びに発泡シート体 - Google Patents
発泡体製造用複合物、この複合物を用いた発泡体の製造方法及び被覆発泡体並びに発泡シート体Info
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Abstract
ス抜けを防止すると共に内部ガス圧を均等化して発泡が
ほぼ均質に行われ得る発泡体製造用複合物及びその複合
物を用いた発泡体製造法を提供するにある。 【解決手段】 熱可塑性物質と発泡剤との混
練物よりなりかつ実質的に連続気泡群を形成し得るよう
調節された発泡性内部材(B)の表面を、熱可塑性物質と
発泡剤との混練物よりなりかつ実質的に独立気泡群を形
成し得るよう調節された発泡性外皮材(A)にて被覆した
状態で発泡・膨張させ、実質的に独立気泡群からなる外
皮発泡体(Fa)にて被覆された実質的に連続気泡群からな
る内部発泡体(Fb)を得る。
Description
なる発泡体及びその製造法の改良に関する。
系樹脂製の発泡体は、図9及び10に示すように、これ
らの樹脂を熱分解型発泡剤と混合後、溶融混練して発泡
体製造用混練物(M)を得、これを加熱・加圧プレス(P)内
で所望の温度・圧力に付して発泡条件に保持した後(図
9参照)、型から取り出して発泡・膨張させる(図10
参照)ことにより製造されている。
を有する発泡体を製造する際、加熱・加圧プレスから取
り出した後の膨張時にガス抜けが激しく、その結果、内
部の発泡が不十分となったり、得られる発泡体(Fm)が収
縮して変形し(図11参照)、利用できる部分が非常に
少なくなったり、場合によっては全く利用できなかった
りする、という問題がある。
時のガス抜けを防止すると共に内部ガス圧を均等化して
発泡がほぼ均質に行われ得る発泡体製造用複合物及びそ
の複合物を用いた発泡体製造法を提供するにある。
して、本願『請求項1』〜『請求項4』に示す発泡体製
造用複合物に係る発明を提供する事が出来る。
よれば、『熱可塑性物質と発泡剤との混練物よりなりか
つ実質的に連続気泡群を形成し得るよう調節された発泡
性内部材(B)の表面が、熱可塑性物質と発泡剤との混練
物よりなりかつ実質的に独立気泡群を形成し得るよう調
節された発泡性外皮材(A)にて被覆されてなる発泡体製
造用複合物(AB)』が提供される。
ば、『熱可塑性物質と発泡剤との混練物よりなりかつ実
質的に連続気泡群を形成し得るよう調節された発泡性内
部材(B)の少なくとも上・下面が、熱可塑性物質と発泡
剤との混練物よりなりかつ実質的に独立気泡群を形成し
得るよう調節されかつ上記上・下面の面積よりも広く形
成された発泡性外皮材(SA)(SA)にて被覆されてなる発泡
体製造用複合物(SAB)』が提供される。
れば、『熱可塑性物質と発泡剤と多孔質粒子(z)との混
練物よりなりかつ実質的に連続気泡群を形成し得るよう
調節された発泡性内部材(C)の表面が、熱可塑性物質と
発泡剤との混練物よりなりかつ実質的に独立気泡群を形
成し得るよう調節された発泡性外皮材(A)にて被覆され
てなる発泡体製造用複合物(AC)』が提供される。
れば、『熱可塑性物質と発泡剤と多孔質粒子(z)との混
練物よりなりかつ実質的に連続気泡群を形成し得るよう
調節された発泡性内部材(C)の少なくとも上・下面が、
熱可塑性物質と発泡剤との混練物よりなりかつ実質的に
独立気泡群を形成し得るよう調節されかつ上記上・下面
の面積よりも広く形成された発泡性外皮材(SA)(SA)にて
被覆されてなる発泡体製造用複合物(SAC)』が提供され
る。
項6』〜『請求項9』に示す発泡体の製造方法を提供す
ることもできる。
よれば、『熱可塑性物質と発泡剤との混練物からなりか
つ実質的に連続気泡群を形成し得るよう調節された発泡
性内部材(B)の表面を、熱可塑性物質と発泡剤との混練
物よりなりかつ実質的に独立気泡群を形成し得るよう調
節された発泡性外皮材(A)にて被覆し、次いで加熱・加
圧した後発泡・膨張させることにより、実質的に連続気
泡群からなる内部発泡体(Fb)が実質的に独立気泡群から
なる外皮発泡体(Fa)にて被覆一体化された被覆発泡体(F
ab)を得ることを特徴とする発泡体の製造方法』が提供
される。
ば、『熱可塑性物質と発泡剤との混練物からなりかつ実
質的に連続気泡群を形成し得るよう調節された発泡性内
部材(B)の少なくとも上・下面を、熱可塑性物質と発泡
剤との混練物よりなりかつ実質的に独立気泡群を形成し
得るよう調節されかつ上記上・下面の面積よりも広く形
成された発泡性外皮材(SA)(SA)にて被覆し、次いで加熱
・加圧することにより上記発泡性外皮材(SA)により前記
発泡性内部材(B)の側周面をも被覆すると共に発泡・膨
張させ、これにより、実質的に連続気泡群からなる内部
発泡体(Fb)が実質的に独立気泡群からなる外皮発泡体(F
a)にて被覆一体化された被覆発泡体(Fab)を得ることを
特徴とする発泡体の製造方法』が提供される。
れば、『熱可塑性物質と発泡剤と多孔質粒子(z)との混
練物よりなりかつ実質的に連続気泡群を形成し得るよう
調節された発泡性内部材(C)の表面を、熱可塑性物質と
発泡剤との混練物よりなりかつ実質的に独立気泡群を形
成し得るよう調節された発泡性外皮材(A)にて被覆し、
次いで加熱・加圧した後発泡・膨張させることにより、
実質的に連続気泡群からなりかつ該気泡内に多孔質粒子
(z)が分散保持された内部発泡体(Fc)が実質的に独立気
泡群からなる外皮発泡体(Fa)にて被覆一体化された被覆
発泡体(Fac)を得ることを特徴とする発泡体の製造方
法』が提供される。
れば、『熱可塑性物質と発泡剤と多孔質粒子(z)との混
練物からなりかつ実質的に連続気泡群を形成し得るよう
調節された発泡性内部材(C)の少なくとも上・下面を、
熱可塑性物質と発泡剤との混練物よりなりかつ実質的に
独立気泡群を形成し得るよう調節されかつ上記上・下面
の面積よりも広く形成された発泡性外皮材(SA)にて被覆
し、次いで加熱・加圧することにより上記発泡性外皮材
(A)により前記発泡性内部材(C)の側周面をも被覆すると
共に発泡・膨張させ、これにより、実質的に連続気泡群
からなりかつ該気泡内に多孔質粒子(z)が分散保持され
た内部発泡体(Fc)が実質的に独立気泡群からなる外皮発
泡体(Fa)にて被覆一体化された被覆発泡体(Fac)を得る
ことを特徴とする発泡体の製造方法』が提供される。
『請求項11』及び『請求項12』に示す被覆発泡体を
提供することもできる。
によれば、『実質的に連続気泡群からなる内部発泡体(F
b)が、実質的に独立気泡群からなる外皮発泡体(Fa)にて
被覆一体化されてなる被覆発泡体(Fab)』が提供され
る。
よれば、『実質的に連続気泡群からなりかつ該気泡内に
多孔質粒子(z)が分散保持されてなる内部発泡体(Fc)
が、実質的に独立気泡群からなる外皮発泡体(Fa)にて被
覆一体化されてなる被覆発泡体(Fac)』が提供される。
発泡体をスライスして得られる『発泡シート体(FSb)(FS
ab)(FSc)(FSac)』を第4発明として提供することができ
る。
(B)(C)及び発泡性外皮材(SA,A)を夫々構成する各熱可塑
性物質としては、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマ、
合成ゴム、天然ゴム等が挙げられ、これらは1種の物質
で又は2種以上の混合物で用いられる。
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン・酢
酸ビニル共重合体、エチレン・プロピレン・ジエン三元
共重合体などのポリオレフィン系樹脂の他、ポリウレタ
ン系樹脂等が好適なものとして挙げられる。
ば、スチレン系エラストマ(硬質分:ポリスチレン、軟
質分:ポリブタジエン、ポリイソプレン)、オレフィン
系エラストマ(硬質分:ポリプロピレン、軟質分:エチ
レンαオレフィンゴム)、ポリエステル系エラストマ
(硬質分:ポリエステル、軟質分:ポリエーテル)、ポ
リアミド系エラストマ(硬質分:ポリアミド、軟質分:
ポリエーテル)その他ポリウレタン系エラストマ等が挙
げられる。
いられる熱可塑性物質と発泡性外皮材(SA,A)に用いられ
る熱可塑性物質とは、互いに同一のものを用いること
が、同一の熱膨張率を有しかつ発泡・膨張後にこれらを
溶着により強固に一体化せしめられる点から好ましい
が、別段これに限定されない。
泡群を形成し」とは、独立気泡が混在しても良いが主と
して連続気泡群からなり、全体として通気性を有するこ
とを意味する。また、「実質的に独立気泡群を形成し」
とは、連続気泡が混在しても良いが主として独立気泡群
からなり、表裏方向の通気性を有しないものを意味す
る。
を形成し得るよう調節」したり、「独立気泡群を形成し
得るよう調節」するとは、例えば発泡剤、発泡助剤、架
橋剤を適宜組合せることにより達成できるが、より簡単
な方法としては、本願『請求項3』又は『請求項4』に
示すように、熱可塑性物質と発泡剤との混練物の一方に
多孔質粒子(z)を添加し、他方には添加しないものを用
意して夫々発泡させると、前者は実質的に連続気泡群か
らなる発泡体が得られ、後者は実質的に独立気泡群から
なる発泡体が得られることとなる。
発泡剤が好ましく、有機系発泡剤及び無機系発泡剤の何
れもを用いることができる。また、これらの化学発泡剤
のうち、熱分解型の方が好適に用いられるが、反応型の
ものであっても良い。
酸塩、亜硝酸塩、水素化物等があり、具体的には炭酸水
素ナトリウム、炭酸アンモニウム等が好ましいものとし
て挙げられる。
ヒドラジン誘導体、セミカルバジド化合物、アジ化物、
ニトロソ化物、トリアゾール化物等があり、具体的には
アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテト
ラミン、p,p'-オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジ
ド等が挙げられる。
アレート、サリチル酸等が好ましいものとして挙げられ
る。
キルパーオキサイド等が挙げられ、ジ(t−ブチルパー
オキシイソプロピル)ジイソプロピルベンゼン、ジクミ
ルパーオキサイド等が好ましい。
泡の際に発泡核を提供する他、発泡・膨張する時にこれ
らが発泡ガスを若干吸収して膨張の程度を制御できる点
で好適なものである。また、発泡体形成後には、脱臭・
消臭・吸放湿等の作用を奏することができる点でも好適
なものである。
有機粉粒体の何れのものであっても良く、例えば、前者
にはセラミック、酸化鉄、鉱石等に由来するものが挙げ
られ、具体的には、酸性処理粘土、フラー土、活性アル
ミナ、モレキュラーシーブ、ゼオライト、人工ゼオライ
ト、白土、含水若しくは無水珪酸、シリカゲル、活性
炭、パーライト、バーミキュライト、マグネシア等が挙
げられる。また、後者には籾殻、木炭、デキストリン等
が挙げられる。しかしながら、別段これらに限定される
ものではない。なお、「粒子」には、粒状、粉状は勿論
のこと、微細な繊維状も含まれる。
くまた2種以上混合されて用いられても良い。また、脱
臭、消臭、防臭、脱色、遠赤外線放射等のそれぞれの目
的に応じて適宜選択することができる。
皮材(A)による発泡性内部材(B)(C)の表面の被覆状態
は、これを加熱・加圧下において発泡・膨張させたとき
に、発泡性内部材(B)(C)から発生する発泡ガスを十分に
保持してガス抜けによる変形等を生じない程度に密閉で
きるものであれば、全表面の完全な被覆状態は勿論のこ
と、若干の被覆漏れがある不完全な被覆状態であっても
よい。
性外皮材(A)の厚さは、製造される発泡体の用途に応じ
て適宜選択されるが、これを発泡性内部材(B)(C)と共に
発泡・膨張させた際に、発泡性内部材(B)(C)から発生す
るガスを外部に逃さないガスバリヤ性を確保できうる最
低の厚さ以上に設定される。
加熱・加圧条件は、発泡体を製造しうる当該分野で公知
の条件がそのまま適用される。
c)における実質的な連続気泡群とは、前述したように、
連続気泡群のみからなる気泡集団以外に若干の独立気泡
が混在した気泡集団も意味する。また、外皮発泡体(Fa)
における実質的な独立気泡群とは、前述したように、独
立気泡群のみからなる気泡集団以外に、該発泡体の表裏
方向の非通気性(ガスバリヤ性)を阻害しない限り若干
の連続気泡が混在するものも意味する。
すように、本願第3発明で得られる被覆発泡体(Fab)(Fa
c)をスライスすることにより、例えば、外皮発泡体(Fa)
と内部発泡体(Fb)(Fc)との積層発泡シート体(FSab)(FSa
c)や、側周面が外皮発泡体で被覆された発泡シート体
や、内部発泡体(Fb)(Fc)のみからなる発泡シート体(FS
b)(FSc)等をそれぞれ所望の厚さで提供する事が出来
る。
に外皮発泡体(Fa)と内部発泡体(Fb)(Fc)との積層発泡シ
ート体(FSab)(FSac)は防水効果があるので、介護用シー
トや、靴やスリッパ等の履き物の底部等の用途に最適な
ものである。しかしながら、別段これらの用途に限定さ
れるものではない。
泡体又は発泡シート体(FSc)(FSac)は、消臭、脱臭、防
臭効果を発揮させることができ、また、賦香、鮮度保
持、殺虫、防虫等の各種薬剤を担持してこれらの効果を
併せて発揮させることができ、付加価値を高めるもので
ある。
るが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
従って、それぞれ個別にオープンロール、バンバリーミ
キサ、加圧ニーダ等で均一に溶融混合して混練りし、発
泡性外皮材(A)及び発泡性内部材(B)をそれぞれ製造する
各組成物を調製した。なお、発泡性外皮材(A)製造用組
成物については、発泡剤、架橋剤の非分解温度(具体的
には80〜130℃)で溶融混合した。
ロール、押出機等で成形して、発泡性外皮材(A)用シー
ト体(SA)及び発泡性内部材(B)用シート体(SB)をそれぞ
れ得た。このとき、シート体(SA)については3mmの厚
さ、シート体(SB)についてはいずれも1mmの厚さに成形
した。
プレス(P)内に、上・下層にシート体(SA)を配しかつ中
間層に複数枚のシート体(SB)を配してサンドイッチ構造
に積層して複合物(SAB)を構成した後、一段加熱・加圧
発泡方式により、温度:150〜180℃、圧力:150〜200kg
/cm2で10〜15分程度保持した。
B)において、中間層の側周面をも上・下層で被覆するこ
とができるように、上・下層を構成するシート体(SA)
は、中間層を構成するシート体(SB)よりも大きい目に用
いた。この一例として挙げれば、シート体(SA):900×7
00(mm)、シート体(SB):850×650(mm)である。
から取り出す際、上記サンドイッチ構造の複合物(SAB)
は、図2に示すように、発泡性内部材(B)の全表面が発
泡性外皮材(A)に完全に被覆された複合物(AB)の状態に
なっており、この状態で発泡・膨張を始めた。
示すように、発泡性外皮材(A)に由来する外皮発泡体(F
a)と発泡性内部材(B)に由来する内部発泡体(Fb)とが溶
着一体化した被覆発泡体(Fab)が得られた。
又はAB)における発泡性外皮材(SA又はA)及び発泡性内部
材(B)がいずれも発泡・膨張するが、このとき発泡性外
皮材(SA又はA)は実質的に独立気泡群を生成しながら発
泡・膨張するのでガスバリヤ性は損なわれず、従って発
泡性内部材(B)が発生する発泡ガスを逃さなく、内部ガ
ス圧を適度に保持したままで発泡性内部材(B)の発泡が
均等に行われ、この結果、均質で緻密な内部発泡体(Fb)
が形成されると共に全体に発泡・膨張に際して偏りや変
形が無いものであった。
混在するが実質的に連続気泡群からなるものであった
(図4参照)。
いる以外は、実施例1と同様にして、発泡性外皮材(A)
に由来する外皮発泡体(Fa)と発泡性内部材(C)に由来す
る内部発泡体(Fc)とが溶着一体化した被覆発泡体(Fac)
が得られた(図5参照)。
様、内部発泡体(Fc)の全表面が外皮発泡体(Fa)に被覆さ
れた構造であり、かつ、発泡・膨張に際して偏りや変形
の無いものであった。
混在するが実質的に連続気泡群からなるものであり、外
皮発泡体(Fa)は比較的表面側に若干の連続気泡は混在す
るが実質的に独立気泡群からなるものであった。しか
も、発泡性内部材(C)に分散保持されていたゼオライト
粒子(z)があたかも発泡核を提供するようにして発泡さ
れているので、得られた内部発泡体(Fc)は、実施例1の
場合よりもより均質な連続気泡群に形成されていた。
体(Fab)を、まず、外皮発泡体(Fa)をスライサで漉き取
って内部発泡体(Fb)のみとし、これを厚さ約2.5mmにス
ライスして、発泡シート体(FSb)を得た(図6参照)。
気泡群からなる構造であるが、これらの気泡群は緻密に
詰まっているものであって、該シート体(FSb)全体が非
常に弾力性に富むと共に表裏方向への透水性は外力を掛
けない限り殆ど発揮されない程のものであった。
大きさの発泡シート体片に分割すれば、例えばおしっこ
等の水分が裏面側に漏れない点から、介護用シートとし
て好適に用いることができる。
た被覆発泡体(Fab)から、外皮発泡体(Fa)及び内部発泡
体(Fb)が接着した二層構成部をスライスして、図7に示
す積層発泡シート体(FSab)を得た。この積層発泡シート
体(FSab)では、外皮発泡体(Fa)層は非透水性と弾力性と
をし、内部発泡体(Fb)層は非常に弾力性に富むので、屋
外に放置される自転車やモーターバイク等のサドル部材
や、靴や草履等の履き物の底部材として好適に用いるこ
とができる。
体(Fac)を実施例3と同様にして、図8に示す発泡シー
ト体(FSc)を得た。
気泡群からなりかつこれらの気泡群に多孔質粒子である
ゼオライト粒子(z)が保持されている構造であり、実施
例3の発泡シート体(FSb)と同様の効果を奏する上に、
分散保持されているゼオライト(z)の吸着効果によって
発泡体独特の臭いが脱臭されているので、介護用シート
等に最も好適なものであった。
c)から、実施例4と同様な積層発泡シート体(FSac)をス
ライスすることにより、実施例4と同様な用途に用いる
ことができる上にゼオライト(z)に基づく消臭・脱臭効
果が相乗的に奏されるので、これらの用途により一層役
立つものとなる。
ス内で所定温度・所定圧力に所定時間付すだけで、内部
が実質的に連続気泡群よりなり、外部が実質的に独立気
泡群よりなる被覆発泡体を簡単に与え得る複合物を提供
することができる。
多孔質粒子を分散保持しておくことにより、より簡単に
内部を連続発泡群に形成することができる。
おいて、外皮材も内部材も同時に発泡するので適度な内
部圧力を保持したまま膨張でき、緻密で均質な内部発泡
体を製造することができる。
多孔質粒子を分散保持しておくことにより、内部での連
続気泡群の形成がよりスムースにすすみ、更に均質で緻
密な構造を得ることができる。
密な連続気泡群が形成されているので非常に弾力性に富
み、外部は独立気泡群が形成されているので非通気性を
保持し、これらにより各種の構造のシート体を提供する
ことができる。
成される連続気泡群に多孔質粒子が分散保持されている
ものは、発泡・膨張時に生成しうるガス圧を調節できる
と共に微細な連続気泡群を形成でき、より均質で、より
弾力性に富んだ被覆発泡体を提供できる。
連続気泡群からなる発泡シート体や、非透水性の外皮発
泡体と均質でかつ緻密な連続気泡群を有する内部発泡体
との積層発泡シート体や、均質でかつ緻密な連続気泡群
に多孔質粒子を分散保持した発泡シート体及び積層発泡
シート体等を構成することができ、介護用シート、靴
底、衣服、エプロン等各種の用途に好適な発泡シート体
を提供できる。
料の模式図
図
する概略図
図
概略図
圧する際の断面概略図
の発泡体の断面概略図
面概略図
Claims (14)
- 【請求項1】 熱可塑性物質と発泡剤との混練物
よりなりかつ実質的に連続気泡群を形成し得るよう調節
された発泡性内部材の表面が、熱可塑性物質と発泡剤と
の混練物よりなりかつ実質的に独立気泡群を形成し得る
よう調節された発泡性外皮材にて被覆されてなる発泡体
製造用複合物。 - 【請求項2】 熱可塑性物質と発泡剤との混練物
よりなりかつ実質的に連続気泡群を形成し得るよう調節
された発泡性内部材の少なくとも上・下面が、熱可塑性
物質と発泡剤との混練物よりなりかつ実質的に独立気泡
群を形成し得るよう調節されかつ上記上・下面の面積よ
りも広く形成された発泡性外皮材にて被覆されてなる発
泡体製造用複合物。 - 【請求項3】 熱可塑性物質と発泡剤と多孔質粒
子との混練物よりなりかつ実質的に連続気泡群を形成し
得るよう調節された発泡性内部材の表面が、熱可塑性物
質と発泡剤との混練物よりなりかつ実質的に独立気泡群
を形成し得るよう調節された発泡性外皮材にて被覆され
てなる発泡体製造用複合物。 - 【請求項4】 熱可塑性物質と発泡剤と多孔質粒
子との混練物よりなりかつ実質的に連続気泡群を形成し
得るよう調節された発泡性内部材の少なくとも上・下面
が、熱可塑性物質と発泡剤との混練物よりなりかつ実質
的に独立気泡群を形成し得るよう調節されかつ上記上・
下面の面積よりも広く形成された発泡性外皮材にて被覆
されてなる発泡体製造用複合物。 - 【請求項5】 熱可塑性物質が、ポリオレフィン
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、熱可塑性エラストマ、合
成ゴム、天然ゴムからなる群から選択される1つの物質
又は2つ以上の混合物である請求項1〜4のいずれかに
記載の発泡体製造用複合物。 - 【請求項6】 熱可塑性物質と発泡剤との混練物
からなりかつ実質的に連続気泡群を形成し得るよう調節
された発泡性内部材の表面を、熱可塑性物質と発泡剤と
の混練物よりなりかつ実質的に独立気泡群を形成し得る
よう調節された発泡性外皮材にて被覆し、次いで加熱・
加圧した後発泡・膨張させることにより、実質的に連続
気泡群からなる内部発泡体が実質的に独立気泡群からな
る外皮発泡体にて被覆一体化された被覆発泡体を得るこ
とを特徴とする発泡体の製造方法。 - 【請求項7】 熱可塑性物質と発泡剤との混練物
からなりかつ実質的に連続気泡群を形成し得るよう調節
された発泡性内部材の少なくとも上・下面を、熱可塑性
物質と発泡剤との混練物よりなりかつ実質的に独立気泡
群を形成し得るよう調節されかつ上記上・下面の面積よ
りも広く形成された発泡性外皮材にて被覆し、次いで加
熱・加圧することにより上記発泡性外皮材により前記発
泡性内部材の側周面をも被覆すると共に発泡・膨張さ
せ、これにより、実質的に連続気泡群からなる内部発泡
体が実質的に独立気泡群からなる外皮発泡体にて被覆一
体化された被覆発泡体を得ることを特徴とする発泡体の
製造方法。 - 【請求項8】 熱可塑性物質と発泡剤と多孔質粒
子との混練物よりなりかつ実質的に連続気泡群を形成し
得るよう調節された発泡性内部材の表面を、熱可塑性物
質と発泡剤との混練物よりなりかつ実質的に独立気泡群
を形成し得るよう調節された発泡性外皮材にて被覆し、
次いで加熱・加圧した後発泡・膨張させることにより、
実質的に連続気泡群からなりかつ該気泡内に多孔質粒子
が分散保持された内部発泡体が実質的に独立気泡群から
なる外皮発泡体にて被覆一体化された被覆発泡体を得る
ことを特徴とする発泡体の製造方法。 - 【請求項9】 熱可塑性物質と発泡剤と多孔質粒
子との混練物からなりかつ実質的に連続気泡群を形成し
得るよう調節された発泡性内部材の少なくとも上・下面
を、熱可塑性物質と発泡剤との混練物よりなりかつ実質
的に独立気泡群を形成し得るよう調節されかつ上記上・
下面の面積よりも広く形成された発泡性外皮材にて被覆
し、次いで加熱・加圧することにより上記発泡性外皮材
により前記発泡性内部材の側周面をも被覆すると共に発
泡・膨張させ、これにより、実質的に連続気泡群からな
りかつ該気泡内に多孔質粒子が分散保持された内部発泡
体が実質的に独立気泡群からなる外皮発泡体にて被覆一
体化された被覆発泡体を得ることを特徴とする発泡体の
製造方法。 - 【請求項10】 熱可塑性物資が、ポリオレフィン
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、熱可塑性エラストマ、合
成ゴム、天然ゴムからなる群からされる1つの物質又は
2つ以上の混合物である請求項6〜9のいずれかに記載
の発泡体の製造方法。 - 【請求項11】 実質的に連続気泡群からなる内部
発泡体が、実質的に独立気泡群からなる外皮発泡体にて
被覆一体化されてなる被覆発泡体。 - 【請求項12】 実質的に連続気泡群からなりかつ
該気泡内に多孔質粒子が分散保持されてなる内部発泡体
が、実質的に独立気泡群からなる外皮発泡体にて被覆一
体化されてなる被覆発泡体。 - 【請求項13】 熱可塑性物資が、ポリオレフィン
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、熱可塑性エラストマ、合
成ゴム、天然ゴムからなる群からされる1つの物質又は
2つ以上の混合物である請求項11又は12に記載の被
覆発泡体。 - 【請求項14】 請求項11〜13のいずれかに記
載の被覆発泡体を、更にスライスして得られる発泡シー
ト体。
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JP2000049825A JP3483027B2 (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | 発泡体製造用複合物、及びこの複合物を用いた発泡体の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002370300A (ja) * | 2001-06-19 | 2002-12-24 | Kureha Chem Ind Co Ltd | 断熱体 |
JP2014521550A (ja) * | 2011-07-28 | 2014-08-28 | セレ・ロイヤル・ソシエタ・ペル・アチオニ | 人体の部位のための支持体 |
JP2018529548A (ja) * | 2015-07-31 | 2018-10-11 | ハンファ アズデル インコーポレイテッド | 可変ロフティング能力を有する、熱可塑性シート及び物品 |
US20200353716A1 (en) * | 2017-11-28 | 2020-11-12 | Dow Global Technologies Llc | Polyurethane-based insulation board |
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2000
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