JP2001232548A - ワイヤソー及びその加工用ローラの振動測定方法 - Google Patents

ワイヤソー及びその加工用ローラの振動測定方法

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processing roller
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Yosuke Hasegawa
洋介 長谷川
Noboru Katsumata
昇 勝俣
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転中の加工用ローラの振動を検出し、これ
により加工用ローラの組み付けの精度を的確に把握し
て、ワークの加工を行う上で過度の振動を与えることな
く、高精度加工をなし得ることのできるワイヤーソー及
びその加工用ローラの測定方法を提供すること。 【解決手段】 加工用ローラ15に係合するシャフト3
0を回転可能に支持している一方の軸受ユニット25に
固定される端面板40のラジアル方向の面に、接触式の
振動ピックアップ51を設ける。更に、加工用ローラ1
5に係合し他方の軸受ユニット26に回転可能に支持さ
れているシャフト32の近傍で、そのラジアル方向の所
定の位置に非接触の振動ピックアップ52を設ける。回
転時の加工用ローラ15から発生する振動を振動ピック
アップ51,52で拾い、得られた振動により加工用ロ
ーラ15の回転時の回転ぶれを得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤを用いて、
半導体材料、磁性材料、セラミック等の硬脆材料よりな
るワークに対し、切断加工を施すようにしたワイヤソ
ー、及びその加工用ローラの振動測定方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のワイヤソーにおいて
は、複数の加工用ローラが所定間隔おきに配設され、そ
れらのローラの外周には複数の環状溝が所定ピッチで形
成されている。また、各加工用ローラ間において、環状
溝には1本のワイヤが順に巻回されている。そして、加
工用ローラの回転にともなってワイヤが走行されなが
ら、そのワイヤ上に遊離砥粒を含むスラリが供給され、
この状態でワイヤに対しワークが押し付け接触されて、
ワークに切断等の加工が施されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、組み付け精
度等が低下すると、回転時に加工用ローラに回転ぶれが
生じ、高精度加工を達成できなくなるという問題があっ
た。
【0004】本発明は、このような従来技術に存在する
課題に着目してなされたものである。従って、その目的
とするところは、回転中の加工用ローラの振動を検出
し、これにより加工用ローラの組み付け精度を的確に把
握して、ワークの加工を行う上で過度の振動を与えるこ
となく、高精度加工をなし得ることのできるワイヤーソ
ー及びその加工用ローラの測定方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、複数の加工用ローラを
その両端にて軸受ユニットを介して支持フレームに回転
可能に支持し、それらの加工用ローラ間に巻回したワイ
ヤに対しワークを接触させて、このワークに加工を施す
ようにしたワイヤソーにおいて、加工用ローラの回転時
に発生する加工用ローラの振動を計測するための振動検
出器を設けたものである。
【0006】加工用ローラの組み付け精度が低かった
り、軸受が摩耗したりすると、加工用ローラの回転の際
に、加工用ローラに振動、すなわち回転ぶれが生じる。
従って、この振動検出器から加工用ローラの振動を検出
して、加工用ローラの回転時に実際に生じる回転ぶれを
知ることが容易にでき、この回転ぶれから、組み付け状
態や摩耗状態を知ることが容易にできる。そのため、加
工用ローラの交換や組み付けの修正等をよりよいタイミ
ングで行うことができ、ワークの加工を行う上で過度の
振動を与えることなく、高精度加工を達成できる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のワイヤソーにおいて、前記振動検出器が、前記加工用
ローラのラジアル方向の所定の位置に設けられているも
のである。加工用ローラの回転ぶれは、そのラジアル方
向で生じることが多く、このように振動検出器をラジア
ル方向の所定の位置に設ければ、加工用ローラの回転ぶ
れをより確実に測定することができる。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載のワイヤソーにおいて、前記振動検出器
が、加工用ローラとともに回転するシャフトの近傍に設
けられているものである。
【0009】従って、このシャフトは、加工用ローラと
一体に回転するから、加工用ローラに発生した回転ぶれ
がそのままシャフトに伝達される。そのため、回転中の
ワイヤソーを構成する部材の組み付け状態や摩耗状態な
どを容易に知ることができる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載のワイヤソーにおいて、前記振動検出器
が、加工用ローラの回転時に回転しない固定部に接触し
て設けられているものである。従って、振動検出器は、
加工用ローラの回転中であっても回転せず、加工用ロー
ラの回転ぶれが伝達される固定部に接触して設けたの
で、直接的に振動を検出することができる。そのため、
回転中の加工用ローラの振動をより確実に検出すること
ができ、回転時の加工用ローラの回転ぶれをより確実に
知ることができる。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4の何れかに記載のワイヤソーにおいて、前記振動検
出器が、ワイヤ走行方向におけるワークの両側に位置す
る加工用ローラの少なくとも一方に設けられているもの
である。従って、加工に最も影響を与えるワークの両側
の2つの加工用ローラの回転ぶれを得ることができるの
で、すべての加工用ローラに対応して振動検出器を設け
ずとも、加工精度低下を認識することができる。
【0012】請求項6に記載の発明は、複数の加工用ロ
ーラをその両端にて軸受ユニットを介して支持フレーム
に回転可能に支持し、それらの加工用ローラ間に巻回し
たワイヤに対しワークを接触させて、このワークに加工
を施すようにしたワイヤソーにおいて、加工用ローラの
回転中に発生する前記軸受ユニットの振動から、加工用
ローラの回転ぶれを振動測定するようにしたものであ
る。
【0013】従って、軸受ユニットの振動から加工用ロ
ーラの回転ぶれを測定するため、前記のように、この回
転ぶれから、組み付け状態や摩耗状態を知ることが容易
にできる。そのため、加工ローラの交換や組み付けの修
正等をよりよいタイミングで行うことができる。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の加工用ローラの測定方法において、前記振動の周波数
に基づいて前記回転ぶれを振動測定するようにしたもの
である。
【0015】軸受ユニットの振動のうち、高周波領域を
解析することによりベアリングの磨耗状態を把握でき
る。また、加工用ローラの組み付け不良や摩耗に起因す
るものは、振動の比較的低周波領域を解析することによ
りその状態が把握できる。従って、加工用ローラの組み
付け不良や摩耗状態、あるいはベアリングやシャフトの
摩耗状態などを的確に知ることができるので、これらを
タイミングよく交換したりすることができる。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の加工用ローラの測定方法において、前記周波数の低周
波領域に基づいて前記回転ぶれを振動測定するようにし
たものである。
【0017】低周波領域を解析することにより、加工用
ローラの組み付け不良や磨耗状態等を知ることが容易に
できるので、加工用ローラの交換や組付調節等をより的
確に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化したワイヤ
ソーの一実施形態を図1及び図2に従って説明する。
【0019】図1に示すように、この実施形態のワイヤ
ソーは基台11を備え、その上面にはコラム12が立設
されている。コラム12の前面側には切断機構13が一
対の支持フレーム14を介して装設されている。この切
断機構13は平行に延びる3本の加工用ローラ15,1
6,17を備え、それらの外周には多数の環状溝15
a,16a,17aが所定のピッチで形成されている。
【0020】加工用ローラ15,16,17の環状溝1
5a,16a,17aには、1本の線材よりなるワイヤ
18が連続的に巻回されている。支持フレーム14の前
部には複数のガイドローラ20よりなるワイヤガイド機
構19が装設され、加工用ローラ15,16,17に対
するワイヤ18の供給及び引き出しを案内するようにな
っている。
【0021】基台11には、正逆回転可能なワイヤ走行
用のモータ47が配置されており、そのモータ47の軸
上のプーリ50と下方に配置されている加工用ローラ1
7のプーリ46との間に、ベルト45が介在されてい
る。そして、このプーリ46及び加工用ローラ15、1
6のプーリ49に、ベルト48が巻回されている。そし
て、モータ47の回転がプーリ46及びベルト45を介
して加工用ローラ17に伝達されるとともに、ベルト4
8、プーリ49を介して加工用ローラ15、16に伝達
される。従って、モータ47にて、加工用ローラ15,
16,17の回転とともに、ワイヤ18が所定の走行速
度で走行される。このワイヤ18の走行は、モータ47
の正逆切り換えにより、一定量前進(例えば10m前
進)及び一定量後退(例えば9m後退)を繰り返し、全
体として歩進的に前進するように行われる。
【0022】前記切断機構13の上方に対向配置される
ように、支持フレーム14上にはスラリ供給機構21が
配設され、このスラリ供給機構21から加工用ローラ1
5,16間のワイヤ18上に、遊離砥粒を含む水性また
は油性のスラリが供給される。
【0023】スラリ供給機構21の上方において、コラ
ム12の前面にはワーク支持機構22が昇降可能に配設
され、その下部には硬脆材料よりなるワーク23が着脱
自在にセットされる。
【0024】そして、このワイヤソーの運転時には、ワ
イヤ18が切断機構13の加工用ローラ15,16,1
7間で走行されながら、ワーク支持機構22が切断機構
13に向かって下降される。このとき、スラリ供給機構
21からワイヤ18上へ遊離砥粒を含むスラリが供給さ
れるとともに、そのワイヤ18に対しワーク23が押し
付け接触され、ラッピング作用によってワーク23がウ
ェーハ状に切断加工される。
【0025】次に、本実施の形態における加工用ローラ
15,16,17の軸受構造について説明する。図2に
示すように、加工用ローラ15,16,17は両端にて
一対の軸受ユニット25,26を介して支持フレーム1
4に回転可能に支持されている。軸受ユニット25、2
6は支持フレーム14の軸支筒27内に軸線方向へ移動
可能に嵌合されている。
【0026】一方の軸受ユニット25は、円筒状の軸受
ハウジング28と、その軸受ハウジング28内に複数の
ベアリング29を介して回転可能に支持されたシャフト
30とから構成されている。同様に、他方の軸受ユニッ
ト26は、円筒状の軸受ハウジング28と、その軸受ハ
ウジング28内に複数のベアリング29を介して回転可
能に支持されたシャフト32とから構成されている。
【0027】一方の軸受ユニット25におけるシャフト
30の内端にはテーパ状凸部31が形成され、これと対
応するように他方の軸受ユニット26におけるシャフト
32の内端にもテーパ状凸部33が形成されている。加
工用ローラ15,16,17の両端面にはテーパ状凹部
34,35が形成され、これらのテーパ状凹部34,3
5に両シャフト30,32のテーパ状凸部31,33が
係合されるようになっている。なお、シャフト32の図
示左端には前記プーリ46,49が嵌合されている。
【0028】一方の軸受ユニット25のシャフト30及
び加工用ローラ15,16,17の中心には挿通孔3
6,37が形成され、これらと対応するように他方の軸
受ユニット26のシャフト32の内端にはねじ孔38が
形成されている。そして、一方の軸受ユニット25の軸
端部から、挿通孔36,37を介してねじ孔38に通し
ボルト39が螺合され、これによって加工用ローラ1
5,16,17が両軸受ユニット25,26のシャフト
30,32間に締め付け固定されている。
【0029】また、一方の軸受ユニット25における軸
受ハウジング28の端面には環状の端面板40がガイド
ボルト43により固定され、この端面板40が軸受ハウ
ジング28の図示右方への抜け止めとなっている。端面
板40の端部には蓋体41が複数のボルト42により取
り付けられ、この蓋体41により通しボルト39の頭部
が覆われている。他方の軸受ユニット26における軸受
ハウジング28の端面には環状の端面板44がガイドボ
ルト53により固定され、この端面板44にはシャフト
32のフランジ部32aが遊嵌している。
【0030】更に、本実施の形態では、端面板40の外
周面、すなわち加工用ローラ15のラジアル方向におけ
る所定の位置には、接触式の振動ピックアップ51が設
けられており、プーリ46と軸受ユニット26との間の
シャフト32の段部に対向するように、非接触型の振動
ピックアップ52(これは、シャフト32とのギャップ
を測定するギャップセンサである)が設けられている。
なお、これら振動ピックアップ51,52の出力信号
は、図示しない振動解析装置に送られる。
【0031】本実施の形態におけるワイヤーソーは以上
のように構成されるが、次に、その加工用ローラ15の
振動測定方法について述べる。すなわち、加工用ローラ
15,16,17を回転させると、振動ピックアップ5
1、52が、振動の振幅、速度、加速度を示す信号を、
それぞれからの信号を図示しない振動解析装置に対して
送信する。そして、この振動解析装置では、得られた振
動を解析する。このとき、得られた振動がほとんどない
場合には、回転中に発生する加工用ローラ15の回転ぶ
れはほとんどなく、組み付け精度が良好で摩耗も生じて
いないと判断される。しかしながら、得られた振動が比
較的低周波領域の振動である場合には、組み付け精度が
不良、あるいはシャフト30、32等のローラ軸線の周
りの領域の摩耗があると判断される。また、得られた振
動が高周波領域の振動の場合には、ベアリング29の玉
あるいはその玉と接するレース内面の摩耗と判断され
る。
【0032】上記実施形態のワイヤソーによれば、以下
のような特徴を得ることができる。 (a) 上記実施の形態では、振動検出器である振動ピ
ックアップ51、52を一対の軸受ユニット25,26
のそれぞれに設けて、加工用ローラ15の回転時に発生
する加工用ローラ15の振動を測定するようにした。従
って、これから加工用ローラ15の組み付け精度及びベ
アリング29等の摩耗状態を知ることができる。そのた
め、ベアリング29等をタイミングよく交換することが
できるので、ほとんど常によりよい状態でワイヤソーを
使用することができ、ワークの加工を行う上で過度の振
動を与えることなく、高精度加工をなし得ることができ
る。
【0033】(b) 上記実施の形態では、振動ピック
アップ51を、端面板40のラジアル方向の位置に配置
して、加工用ローラ15の回転ぶれと同じ方向の振動を
測定した。また、振動ピックアップ52をシャフト32
のラジアル方向の位置に配置して、これらのラジアル方
向に発生する振動を測定するようにした。従って、加工
用ローラ15の回転ぶれを正確に知ることができる。
【0034】(c) 上記実施の形態では、この振動ピ
ックアップ51は、加工用ローラ15とともに回転しな
い端面板40に設けたので、接触式の振動ピックアップ
51を使用することができ、振動ピックアップ51は、
加工用ローラ15に発生する振動を確実に得ることがで
きる。
【0035】(d) 上記実施の形態では、振動ピック
アップ52をシャフト32の近傍に設け、シャフト32
とのギャップを測定することにより、シャフト32の振
動を測定した。この場合、シャフト32は回転するため
振動ピックアップ52は非接触式の振動ピックアップで
なければならない。しかし、回転ぶれが生じてもそのま
ま加工用ローラ15とともに回転されるシャフト32の
近傍に設けているので、固定部によって加工用ローラ1
5の振動がやや制止された状態の振動を拾うのではな
く、加工用ローラ15の実際の振動により近い振動を得
ることができる。従って、加工用ローラ15の取り付け
精度や部材の摩耗状態などを正確に知ることができる。
【0036】(e) 上記実施の形態では、ワイヤ走行
方向におけるワーク23を加工するワイヤ18の両側に
位置する加工用ローラ15,16の1つである加工用ロ
ーラ15に振動ピックアップ51、52を設けたので、
ワークの加工を行う上で過度の振動を与えることなく、
効果的に高精度の加工をなし得ることができる。
【0037】(f) 上記実施の形態では、一方の軸受
ユニット25側に振動ピックアップ52を設け、他方の
軸受ユニット26側に振動ピックアップ51を設けた。
そのため、2つの振動ピックアップ51、52から得ら
れる振動から、組み付けの偏りや部材が摩擦したことな
どにより発生するラジアル方向のねじれもわかるので、
左右で異なる組み付け状態や摩擦状態が生じた場合であ
っても、これらを把握することが容易にできる。
【0038】なお、上記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ・ 上記実施の形態では、振動ピックアップ51を端面
板40に設けて、回転時に発生する加工用ローラ17の
振動を、シャフト30、ベアリング29、軸受ハウジン
グ28及び端面板40を介して得るようにしたが、図2
に二点鎖線で示す振動ピックアップ51のように、蓋体
41に設けるようにしてもよい。また、加工用ローラ1
5が回転しても回転しない固定部であるベアリング29
の外輪29aに振動検出器を設けるようにしてもよい。
すなわち、固定部とは、加工用ローラの回転中であって
も回転せず、加工用ローラの回転ぶれが伝達される部分
であればよい。
【0039】・ 上記実施の形態では、振動検出器であ
る振動ピックアップ51,52を、加工用ローラ15の
ラジアル方向の所定の位置に設けた。しかしながら、振
動解析によって回転中の加工用ローラ15の回転ぶれが
把握できるのであれば、図2に二点鎖線で示すように加
工用ローラ15の軸線方向の所定の位置に振動検出器5
6を設けてもよい。
【0040】・ 上記実施の形態では、他方の軸受ユニ
ット26側に振動ピックアップ52を設けたが、図2に
二点鎖線で示すように端面板44のラジアル方向の所定
の位置に接触式の振動ピックアップ57を設けるように
してもよい。
【0041】・ 上記実施の形態では、振動検出器であ
る振動ピックアップ51、52を加工用ローラ15に2
つ設けたが、それぞれ1つであってもよいし、加工用ロ
ーラ15だけでなく、加工用ローラ16、17に設ける
ようにしてもよい。
【0042】次に、上記実施形態及び別例から把握でき
る請求項に記載した発明以外の技術的思想について、そ
れらの効果とともに以下に記載する。 (1) 複数の加工用ローラをその両端にて軸受ユニッ
トを介して支持フレームに回転可能に支持し、それらの
加工用ローラ間に巻回したワイヤに対しワークを接触さ
せて、このワークに加工を施すようにしたワイヤソーの
管理方法において、加工用ローラの回転中に発生する前
記軸受ユニットの振動から、加工用ローラの回転ぶれを
測定し、この測定結果と設定値とを比較してワイヤソー
の状態を判別するワイヤソーの状態判別方法。
【0043】従って、容易にワイヤソーの磨耗状態や組
み付け状態を把握できるので、ほとんど常によりよい状
態でワイヤソーを運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態のワイヤソーを示す要部側断面
図。
【図2】 ワイヤソーの要部を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
14…支持フレーム、15,16,17…加工用ロー
ラ、18…ワイヤ、23…ワーク、25,26…軸受ユ
ニット、29a…固定部である外輪、30,32…シャ
フト、40…固定部である端面板、51,52…振動検
出器として振動ピックアップ。
フロントページの続き Fターム(参考) 3C058 AA05 AA07 AC02 BA07 CA04 CA05 CB01 DA03 3C069 AA01 BA06 BB04 CA03 CB03 DA00 DA06 EA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加工用ローラをその両端にて軸受
    ユニットを介して支持フレームに回転可能に支持し、そ
    れらの加工用ローラ間に巻回したワイヤに対しワークを
    接触させて、このワークに加工を施すようにしたワイヤ
    ソーにおいて、 加工用ローラの回転時に発生する加工用ローラの振動を
    計測するための振動検出器を設けたことを特徴とするワ
    イヤソー。
  2. 【請求項2】 前記振動検出器が、前記加工用ローラの
    ラジアル方向の所定の位置に設けられている請求項1に
    記載のワイヤソー。
  3. 【請求項3】 前記振動検出器が、加工用ローラととも
    に回転するシャフトの近傍に設けられている請求項1又
    は請求項2に記載のワイヤソー。
  4. 【請求項4】 前記振動検出器が、加工用ローラの回転
    時に回転しない固定部に接触して設けられている請求項
    1又は請求項2に記載のワイヤソー。
  5. 【請求項5】 前記振動検出器が、ワイヤ走行方向にお
    けるワークの両側に位置する加工用ローラの少なくとも
    一方に設けられている請求項1〜請求項4の何れかに記
    載のワイヤソー。
  6. 【請求項6】 複数の加工用ローラをその両端にて軸受
    ユニットを介して支持フレームに回転可能に支持し、そ
    れらの加工用ローラ間に巻回したワイヤに対しワークを
    接触させて、このワークに加工を施すようにしたワイヤ
    ソーにおいて、 加工用ローラの回転中に発生する前記軸受ユニットの振
    動から、加工用ローラの回転ぶれを測定するようにした
    加工用ローラの振動測定方法。
  7. 【請求項7】 前記振動の周波数に基づいて前記回転ぶ
    れを測定するようにした請求項6に記載の加工用ローラ
    の振動測定方法。
  8. 【請求項8】 前記周波数の低周波領域に基づいて前記
    回転ぶれを測定するようにした請求項7に記載の加工用
    ローラの振動測定方法。
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