JP2001232494A - 金型および金型の製造方法 - Google Patents
金型および金型の製造方法Info
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Abstract
を肉盛り溶接によって設ける。 【解決手段】 下型2に、上下方向寸法(t1)が溶接ビ
ードのほぼ1パス(p)分、幅方向寸法(t2)が溶接ビ
ードのほぼ2パス分とされ、更に幅方向外側に溶接ビー
ドのほぼ1パス分の平坦部10aが設けられた開先を形
成する。次いで、前記平坦部10aに第1の下盛り溶接
11aを施し、この下盛り溶接11aを堰とし開先10
に溝部10bを形成し、この溝部10b内に第2の下盛
り溶接11bを施す。このようにして形成した下盛り溶
接11の上にTIG溶接にて上盛り12を形成する。
Description
の形状に曲げ成形するプレス成形金型或いはブランク材
を絞り成形しその周縁を縁切りするトリミング金型など
の金型および係る金型の製造方法に関する。
成形したり絞り成形或いはトリミング成形することで得
られる。斯かる成形を行う金型は一般に鋳鉄製や鋳鋼製
であり、剛性が高く数十万ショットにも耐えられるが、
金型製作にかかる費用が高くなる。
て、亜鉛合金を母材とした金型が、特開平5−8459
1号公報、特開平5−195121号公報および特開平
5−208296号公報に開示されている。
アルミニウムと銅を含む亜鉛合金に、マグネシウムとア
ルミニウムを含むビッカース硬度150以上の亜鉛合金
を肉盛り溶接することが開示されている。また特開平5
−195121号公報には、プレス金型用の亜鉛合金と
して、アルミニウムが9.5〜30wt%、銅が6.0〜20wt%、マ
グネシウムが0.01〜0.2wt%、残部を亜鉛としたものが提
案されている。また特開平5−208296号公報に
は、プラスチックの成形金型の母材として亜鉛合金を用
いることと、この金型の補修用の溶加材としてSi等を
含むアルミ合金が提案されている。
いため、切り刃等を設けるには異種金属を特定部位に設
けなければならない。この手段としてめっき、蒸着、ス
パッタリング等が考えられるが形成される異種金属膜の
厚みが薄く耐久性に劣り、コスト的にも不利である。
れるように、金型のエッジ部に開先を形成し、この開先
に高硬度の溶加材を用いて肉盛り溶接を行い、この後グ
ラインダにて研削する手段も考えられる。しかしなが
ら、亜鉛合金に直接溶接できる材料としてはCu系かZn
系しかない。一方、Cu系かZn系の材料で切り刃等とし
て使用するのに十分な硬度を有するものは存在しない。
そこで、本出願人は本出願と並行して、肉盛り溶接を下
盛りと上盛りとに分け、下盛り用の溶加材として亜鉛合
金に溶接可能な銅系材料を用い、上盛り用の溶加材とし
て十分な硬度を有するとともに銅系材料(下盛り)に溶
接可能なニッケル系材料を用いる提案を行っている。
838657号公報に示された開先の形状であり、同図
(b)は同じく従来の開先の形状を示すものである。こ
れら従来の開先形状であると、図5(a)及び(b)に
示すように母材の開先100に下盛り101を形成する
際に、下盛り101が滑って落下する不利がある。
て、特開平6−297055号公報に開示されるものが
ある。この公報では、金型に溝を形成し、この溝に肉盛
り材を溶接した後、金型側面を肉盛り材が露出するまで
研削することが開示されている。しかしながら、金型側
面を研削するのは、極めて大掛かりな装置が必要とな
り、且つ時間もかかる。
1ビード分がのれば十分であったため狭く、ニッケル系
材料を用いて上盛り溶接しようとすると、母材と上盛り
とが接触し、接触箇所でスパッタが飛び溶接不良となる
ことがある。また、開先の幅が十分でないと上盛りを形
成する際に多量に発生するガスの逃げ場がなく、このガ
スを巻き込んでブローホールが形成されてしまう。
解決できる問題ではない。即ち単に開先の幅を大きくす
ると、開先の中央部で上盛りと母材とが接触しやすくな
り、また肉盛り部が全体的に大きくなるので後加工も面
倒になる。更に、単に開先を大きくしても下盛りの落下
を有効に防止することにはならない。
発明に係る金型は、アルミニウム・銅系亜鉛合金を母材
とした上型及び下型からなり、これら上型及び下型のエ
ッジ部に形成された開先に肉盛り溶接にて切り刃等の硬
化部が形成され、更に、前記開先の形状は、上下方向寸
法が溶接ビードのほぼ1パス分、幅方向寸法が溶接ビー
ドのほぼ2パス分とされ、更に幅方向外側に溶接ビード
のほぼ1パス分の平坦部が設けられ、また前記肉盛り溶
接は開先全体を覆う銅系材料からなる下盛り溶接と、型
本体に非接触となるように下盛り溶接の上に形成される
ニッケル系材料からなる上盛り溶接とで構成した。
料の双方に対して溶接可能であり、銅系材料を下盛りと
し、この下盛りの上にニッケル系材料を上盛りすること
で、高硬度の肉盛りを行うことが可能になる。そして、
特に開先の形状として、上記の形状とすることで、下盛
りの落下、母材と上盛りとの接触によるスパッタの発生
およびブローホールの発生を防止することができる。
は、純銅、アルミ青銅、シリコン青銅等が挙げられる
が、溶接性ではシリコン青銅が最も好ましい結果が得ら
れた。また、シリコン青銅の具体的な成分割合として
は、Si(珪素)が1.0〜8.0wt%、Mn(マンガン)が0.3
〜4.0wt%、Pb(鉛)が0.03〜4.5wt%、Al(アルミニウ
ム)が0.03〜11.0wt%、Ni(ニッケル)が0.03〜7.0wt
%、Fe(鉄)が0.03〜6.0wt%、Cu(銅)が残部である
ことが好ましい。
同時に硬度上昇元素でもある。Siが1.0wt%未満では脱
酸不足でブローホールが発生しやすくなり、8.0wt%を超
えると一相組織ではなく多くの相が析出し脆化する。M
n(マンガン)は脱酸及び脱硫に必要な元素である。Mn
が0.3wt%未満では添加の効果が現れず、4.0wt%を超えて
添加してもそれ以上の効果は得られない。Pb(鉛)は
切削向上元素である。Pbが0.03wt%未満では添加の効果
が殆どなく、4.5wt%を超えると過剰となり、溶接割れが
発生しやすくなる。Al(アルミニウム)は着色剤であ
り、Alが増加すると銅赤色から黄金色になり、また硬
度上昇元素でもある。Alが0.03wt%未満では添加の効果
が殆どなく、11.0wt%を超えると硬度伸び共に低下す
る。Ni(ニッケル)は硬度上昇に有効な元素である。
Niが0.03wt%未満では添加の効果が殆どなく、7.0wt%を
超えると過剰になって硬度が低下する。Fe(鉄)は結
晶粒を微細化し硬度を増加する元素である。Feが0.03w
t%未満では添加の効果が殆どなく、6.0wt%を超えても過
剰になって添加の効果がない。
的な成分割合としては、B(ホウ素)が1.0〜6.0wt%、
Cr(クロム)が5.0〜20.0wt%、Si(珪素)が1.0〜7.0
wt%、Fe(鉄)が0.03〜4.0wt%、Cu(銅)が0.5〜6.0w
t%、Ni(ニッケル)が残部とするのが好ましい。
める元素である。Bが1.0wt%未満では添加の効果が極め
て小さく、6.0wt%を超えると過剰になって溶接割れが発
生しやすくなる。Cr(クロム)は硬度上昇及び高温に
おける耐酸化性を向上する元素である。Crが5.0wt%未
満では添加の効果が小さく、20.0wt%を超えると過剰に
なって加工性が低下する。Si(珪素)は脱酸性元素で
あり、湯流れを向上する元素である。Siが1.0wt%未満
では湯流れに対する添加効果が小さく、7.0wt%を超える
と過剰になって溶接割れが発生しやすくなる。Fe
(鉄)は結晶粒を微細化し硬度を増加する元素である。
Feが0.03wt%未満では添加効果が殆どなく、4.0wt%を超
えても過剰になって添加効果がない。Cu(銅)は靱性
向上に有効な元素である。Cuが0.5wt%未満では添加効
果が殆どなく、6.0wt%を超えると過剰になって靱性が低
下し溶接割れが発生しやすい。
ルミニウム・銅系亜鉛合金を母材とした金型のエッジ部
に、上下方向寸法が溶接ビードの1パス分以上、幅方向
寸法が溶接ビードの2パス分以上で幅方向外側に溶接ビ
ードの1パス分以上の平坦部を有する開先を形成し、前
記平坦部に銅系溶加材を用いて第1の下盛り溶接を施
し、この第1の下盛り溶接を堰として、開先の残りの凹
部に銅系溶加材を用いて第2以降の下盛り溶接を施し、
次いで前記下盛り溶接の上に型本体に非接触となるよう
にニッケル系溶加材を用いて上盛り溶接を施すようにし
た。このように、先ず平坦部に第1の下盛り溶接にて堰
を形成することで、これ以後に下盛りする材料が開先か
ら流れ落ちることがなくなる。
青銅からなるものが好ましく、このシリコン青銅の成分
割合としては、Si(珪素)が1.0〜8.0wt%、Mn(マン
ガン)が0.3〜4.0wt%、Pb(鉛)が0.03〜4.5wt%、Al
(アルミニウム)が0.03〜11.0wt%、Ni(ニッケル)が
0.03〜7.0wt%、Fe(鉄)が0.03〜6.0wt%、Cu(銅)を
残部としたものが好ましいのは前記した通りである。
図面に基づいて説明する。図1(a)及び(b)は本発
明を適用したトリミング金型装置の切断の前後を説明し
た図、図2(a)乃至(f)は同トリミング金型の切り
刃の形成過程を説明した要部拡大図である。
え、上型1は昇降プレート3に上端部が取り付けられ、
下型2はベースプレート4上に固定される。上型1内に
は押えパッド5が昇降自在に支持され、この押えパッド
5と昇降プレート3との間にはスプリング6が配置され
ている。
され、下型2にはワークWを載置する凸部2aが形成さ
れている。また、上型1の下端内周部には切り刃7が設
けられ、同じく下型2の上端外周部には切り刃8が設け
られている。
Wを下型2の凸部2a上に載置した後、昇降プレート3
とともに上型1及び押えパッド5を下降せしめる。する
と押えパッド5の下端が上型1の下端よりも若干下に出
ているので、押えパッド5によりワークWの周縁を下型
2の上端外周部に押え付ける。この状態から更に上型1
を下降せしめることで、図1(b)に示すように、切り
刃7,8によってワークWの周縁を切断する。
づいて説明する。尚、切り刃7,8の何れも形成方法は
同様であるので、下型2の切り刃8についてのみ説明す
る。先ず、図2(a)に示すように、下型2の上端外周
部に開先10をグラインダ等で形成する。この開先10
の形状は、上下方向寸法(t1)が溶接ビードのほぼ1パ
ス(p)分、幅方向寸法(t2)が溶接ビードのほぼ2パ
ス分とされ、更に幅方向外側に溶接ビードのほぼ1パス
分の平坦部10aが設けられている。
のほぼ1パス(p)分としたのは、(t1)をあまり小さ
くすると、溶接の際に開先から下盛り材が落下し、(t
1)をあまり大きくすると下盛り溶接の回数が増え、後
の研削作業が面倒になるからであり、正確に1パス
(p)分でなくとも、前後10%であれば差し支えな
い。また、幅方向寸法(t2)を溶接ビードのほぼ2パス
分としたのは、上盛り溶接の際のガス排出通路を形成す
るとともに上盛り材と母材と上盛り材との接触を回避す
るためであり、(t2)をあまり小さくするとガス排出通
路の開口が不十分となり、あまり大きくすると前記同
様、下盛り溶接の回数が増える不利がある。したがっ
て、正確に2パス(p)分でなくとも、前後10%であ
れば差し支えない。更に、平坦部10aの幅を溶接ビー
ドのほぼ1パス分としたのは、後述する第1の下盛り溶
接で堰を形成するためであり、正確に1パス(p)分で
なくとも、前後10%であれば差し支えない。
る。予熱温度は最大200℃とする。また予熱方法は下
型2全体を熱してもよいが、バーナ等で開先10に沿っ
た部分のみを局所的に加熱してもよい。
け、酸化被膜を削り取った後、図2(b)に示すよう
に、平坦部10a上に第1の下盛り溶接11aを施し、
この下盛り溶接11aを堰とし開先10に溝部10bを
形成し、次いで、図2(c)に示すように、前記溝部1
0b内に第2の下盛り溶接11bを施す。実施例では下
盛り溶接11は第1の下盛り溶接11aと第2の下盛り
溶接11bとしたが、溝部10bの容積に応じて第3,
第4の下盛り溶接を行ってもよい。
スにヘリウムまたはアルゴンを用い、120〜150AM
Pの交流TIG溶接とし、下盛り溶接の溶加材として銅
合金を用いる。本実施例では銅合金として、Mn(マン
ガン)0.84wt%、Si(珪素)3.7wt%、残部をCu(銅)
としたものを用いた。
化膜を除去するクリーニング作用が働き、図3(a)、
(b)に示すように、下盛りの母材への溶け込みを浅く
することができる。そして、母材への溶け込みを浅くす
ることで、母材を構成する亜鉛合金成分が下盛りの表面
あるいは表面近くまで巻き上がるのを防止することがで
きる。因みに亜鉛合金成分が下盛り中に巻き上がってい
ると、後述する上盛り溶接の際にスパッタが発生する。
ず、前記した範囲、即ち、Si(珪素)が1.0〜8.0wt%、
Mn(マンガン)が0.3〜4.0wt%、Pb(鉛)が0.03〜4.5
wt%、Al(アルミニウム)が0.03〜11.0wt%、Ni(ニッ
ケル)が0.03〜7.0wt%、Fe(鉄)が0.03〜6.0wt%、Cu
(銅)が残部としたものが好ましい。
下盛り11を形成したならば、図2(d)に示すよう
に、下盛り11の厚みをグラインダやNC工作機械にて
2mm程度に調整する。
及びその周縁を最大250℃まで加熱し、再びグライン
ダやNC工作機械を用いて酸化膜を除去した後、図2
(e)に示すように、下盛り11の上にTIG溶接にて
上盛り12を形成する。この上盛り12は母材に接触し
ないように形成する。
み重ねて形成され、上面のうち前記溝部10bに相当す
る部分は下盛り11のみが露出し、この下盛り11は上
盛り溶接の熱によって溶融状態に近くなっている。一
方、上盛り溶接の際にはガスが発生する。従来であれ
ば、このガスの逃げ場がないのであるが、本発明では上
面に下盛り11のみが露出する部分があるので、上盛り
溶接の際に発生したガスは下盛り11を通り当該露出す
る部分から外部に排出される。
ウムまたはアルゴンを用い、130AMPの直流TIG溶
接とし、上盛り溶接の溶加材としてニッケル合金を用い
る。本実施例ではニッケル合金としてB(ホウ素)2.3w
t%、Si3.2wt%、残部をNi(ニッケル)としたものを用
いた。
限らず、前記した範囲、即ち、B(ホウ素)が1.0〜6.0
wt%、Cr(クロム)が5.0〜20.0wt%、Si(珪素)が1.0
〜7.0wt%、Fe(鉄)が0.03〜4.0wt%、Cu(銅)が0.5
〜6.0wt%、Ni(ニッケル)を残部としたものが好まし
い。
たことで、図3(a)、(c)に示すように、上盛り1
2の下盛り11への溶け込みを深くすることができ、刃
先の剥離強度を高めることができる。
C工作機械で加工することで、図2(f)に示すよう
に、切り刃8を得る。この切り刃8は数万ショットのト
リミング成形を行うことができた。
切り刃等を肉盛り溶接する開先の形状として、上下方向
寸法が溶接ビードのほぼ1パス分、幅方向寸法が溶接ビ
ードのほぼ2パス分とされ、更に幅方向外側に溶接ビー
ドのほぼ1パス分の平坦部が設けられた形状としたの
で、金型母材を亜鉛合金とし、且つ肉盛りを銅系材料か
らなる下盛り溶接とニッケル系材料からなる上盛り溶接
としても、下盛り材が溶接の際に落下することがなく、
また、上盛り溶接の際に発生するガスを下盛りを介して
排出することができるので、ブローホール等の溶接欠陥
が生じにくく、剥離強度に優れた切り刃などを肉盛り溶
接で形成することができる。
グ金型装置の切断の前後を説明した図。
の形成過程を説明した要部拡大図。
(1倍)、(b)は(a)のB部を拡大(100倍)し
た写真、(c)は(a)のC部を拡大(100倍)した
写真。
図。
図。
4…ベースプレート、5…押えパッド、5a…凹部、6
…スプリング、7,8…切り刃、10…開先、11…下
盛り、12…上盛り。
Claims (6)
- 【請求項1】 アルミニウム・銅系亜鉛合金を母材とし
た上型及び下型からなり、これら上型及び下型のエッジ
部に形成された開先に肉盛り溶接にて切り刃等の硬化部
が形成された金型において、前記開先の形状は、上下方
向寸法が溶接ビードのほぼ1パス分、幅方向寸法が溶接
ビードのほぼ2パス分とされ、更に幅方向外側に溶接ビ
ードのほぼ1パス分の平坦部が設けられ、また前記肉盛
り溶接は開先全体を覆う銅系材料からなる下盛り溶接と
型本体に非接触となるように下盛り溶接の上に形成され
るニッケル系材料からなる上盛り溶接にて構成されてい
ることを特徴とする金型。 - 【請求項2】 請求項1に記載の金型において、前記下
盛り溶接を構成する銅系材料はシリコン青銅であること
を特徴とする金型。 - 【請求項3】 請求項2に記載の金型において、前記シ
リコン青銅の成分割合は、Si(珪素)が1.0〜8.0wt%、
Mn(マンガン)が0.3〜4.0wt%、Pb(鉛)が0.03〜4.5
wt%、Al(アルミニウム)が0.03〜11.0wt%、Ni(ニッ
ケル)が0.03〜7.0wt%、Fe(鉄)が0.03〜6.0wt%、Cu
(銅)が残部であることを特徴とする金型。 - 【請求項4】 アルミニウム・銅系亜鉛合金を母材とし
た金型のエッジ部に、上下方向寸法が溶接ビードのほぼ
1パス分、幅方向寸法が溶接ビードのほぼ2パス分で幅
方向外側に溶接ビードのほぼ1パス分の平坦部を有する
開先を形成し、前記平坦部に銅系溶加材を用いて第1の
下盛り溶接を施し、この第1の下盛り溶接を堰として、
開先の残りの凹部に銅系溶加材を用いて第2以降の下盛
り溶接を施し、次いで前記下盛り溶接の上に型本体に非
接触となるようにニッケル系溶加材を用いて上盛り溶接
を施すことを特徴とする金型の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の金型の製造方法におい
て、前記下盛り溶接を構成する銅系溶加材はシリコン青
銅であることを特徴とする金型の製造方法。 - 【請求項6】 請求項5に記載の金型の製造方法におい
て、前記シリコン青銅の成分割合は、Si(珪素)が1.0
〜8.0wt%、Mn(マンガン)が0.3〜4.0wt%、Pb(鉛)
が0.03〜4.5wt%、Al(アルミニウム)が0.03〜11.0wt
%、Ni(ニッケル)が0.03〜7.0wt%、Fe(鉄)が0.03
〜6.0wt%、Cu(銅)が残部であることを特徴とする金
型の製造方法。
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