JP2001231593A - 新規配糖体及びその製造方法 - Google Patents

新規配糖体及びその製造方法

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JP2001231593A
JP2001231593A JP2000048639A JP2000048639A JP2001231593A JP 2001231593 A JP2001231593 A JP 2001231593A JP 2000048639 A JP2000048639 A JP 2000048639A JP 2000048639 A JP2000048639 A JP 2000048639A JP 2001231593 A JP2001231593 A JP 2001231593A
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Japan
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glycoside
mercaptoethanol
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product
glycosides
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JP2000048639A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Nakano
博文 中野
Kenichi Hamayasu
健一 濱保
Takateru Fujita
孝輝 藤田
Kozo Hara
耕三 原
Sumio Kitahata
寿美雄 北畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOKOHAMA KOKUSAI BIO KENKYUSHO
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Osaka City
Yokohama Kokusai Bio Kenkyusho KK
Original Assignee
YOKOHAMA KOKUSAI BIO KENKYUSHO
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Osaka City
Yokohama Kokusai Bio Kenkyusho KK
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な配糖体並びにその簡便な製造方法を提
供すると共に、当該配糖体を用いる酵素阻害剤などとし
ての利用法を提供すること。 【解決手段】 糖質とチオール化合物に、グリコシダー
ゼを作用させることを特徴とする配糖体の製造方法、下
記の構造式1で表される2−ヒドロキシエチル−β−
D−フルクトフラノシド 【化1】 並びに下記の一般式(1)で表される2−メルカプトエ
チルグリコシド。 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原料として糖質と
チオール化合物を用い、グリコシダーゼを作用させるこ
とを特徴とする配糖体の製造方法及び新規物質であるチ
オグリコシドと2−メルカプトエチルグリコシドに関
し、さらにこれら配糖体の酵素阻害剤などとしての利用
に関する。本発明により得られる配糖体は、揮発性物質
の固定化、酸化に不安定なチオール基の保護、酵素阻害
剤、酵素精製用アフィニティクロマトグラフィー担体の
リガンド、タンパク質生産誘導物質、抗腫瘍活性物質な
どに利用され、化成品工業、化粧品工業、食品工業、医
薬品工業などの分野に有用である。
【0002】
【従来の技術】配糖体(グリコシド)は、糖のヘミアセ
タール水酸基が糖以外の化合物のアルコール又はフェノ
ール性水酸基と縮合した化合物であり、自然界には多く
存在している。一般的な配糖体は、水酸基を持つ化合物
と糖とのエーテル結合による−グリコシドであるが、
核酸やヌクレオシドのような−グリコシドや−グリ
コシド(チオグリコシド)も存在する。
【0003】チオグリコシド(−グリコシド)は、糖
に含まれる酸素原子のいずれかが硫黄原子によって置換
された化合物である。自然界にはからしに含まれるシニ
グリンや抗生物質リンコマイシン、活性メチオニンなど
多くのチオグリコシドが存在する。シニグリンは、代表
的なチオグリコシドの一つで、カラシナ、黒カラシの種
子、ワサビの根などに含まれ、共存する酵素ミロシナー
ゼ(シニグリダーゼ)で分解されると、カラシ油である
イソシアン酸アリルとグルコースを生じて特有の辛味を
呈することが知られている。また、シニグリンは、DEN
誘発肝発ガンを抑制するフードファクターとしての機能
も有する(1998年度日本農芸化学会大会;シンポジウ
ム;S-10)。
【0004】また、チオグリコシドの一つであるチオメ
チル−β−D−ガラクトシドは、β−ガラクトシドのア
ナログとしてβ−ガラクトシダーゼ、β−ガラクトシド
パーミアーゼの生成を強く誘導する。イソプロピル−1
−チオ−β−D−ガラクトシドも、β−ガラクトシド結
合の酸素原子が硫黄原子で置換しているチオグリコシド
であるため、β−ガラクトシダーゼによって分解されな
い非代謝性誘導物質である。この物質は、大腸菌をはじ
めとする微生物の細胞内に取り込まれ、ラクトースリプ
レッサーと4分子結合して、リプレッサーの立体構造を
変え、そのオペレーターへの結合を阻止する。そのた
め、前記チオメチル−β−D−ガラクトシドと同様、β
−ガラクトシダーゼ、β−ガラクトシドパーミアーゼの
生成を強く誘導する。
【0005】その他、チオグリコシドは、一般的なグリ
コシダーゼによって分解されないが、酵素に親和性を示
すため、グリコシダーゼ精製を目的としたアフィニティ
クロマトグラフィーなど、対応するグリコシドのアナロ
グとしての利用が考えられている。
【0006】このように、チオグリコシドは、対応する
糖の代謝反応に影響を与えることが期待されるため、現
在までに多くのチオグリコシドが合成されている。しか
しながら、従来の有機合成の手法を利用したものは、複
雑な多くの工程が必要であり、環境に影響を与える有機
溶媒も必要とする。現在までに、温和な条件、且つ単純
な方法でチオグリコシドを合成する方法は知られていな
い。
【0007】一方、原料として用いるチオール化合物
は、メルカプト基(−SH基)を持つ有機化合物であ
る。このものは、一般的に揮発しやすく、不快臭があ
る。配糖体は、糖質をアグリコンに結合させることによ
って、一般的に安定性が増すが、配糖化することによっ
て安定性を増したチオール化合物を温和な条件、且つ単
純な方法で合成する方法は知られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような従来の合成方法を改良し、配糖体の簡便な製造方
法並びに新規なチオグリコシドと2−メルカプトエチル
グリコシド及びこれら配糖体の酵素阻害剤としての利用
を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、このような事情
に鑑み、本発明者らは鋭意検討を重ね、チオール化合物
とショ糖をはじめとする糖質を含有する溶液に、β−フ
ラクトシダーゼ等のグリコシダーゼを作用させることに
よって、チオフラクトシドをはじめとする配糖体が効率
的に、且つ温和な条件で簡便に合成できることを見出し
た。また、チオール化合物としてメルカプトエタノール
を使用することによって、新規なチオグリコシドと新規
2−メルカプトエチルグリコシドなどの配糖体が効率よ
く、且つ温和な条件で簡便に合成できることを見出し
た。これら知見に基づいて、本発明を完成した。
【0010】請求項1記載の本発明は、糖質とチオール
化合物に、グリコシダーゼを作用させることを特徴とす
るとする配糖体の製造方法である。請求項2記載の本発
明は、グリコシダーゼが、β−フラクトシダーゼ、β−
ガラクトシダーゼ又はα−マンノシダーゼである請求項
1の配糖体の製造方法である。請求項3記載の本発明
は、チオール化合物が、メルカプトエタノール、ジチオ
スレイトール及びチオグリコール酸ナトリウムの中から
選択された少なくとも1種のものである請求項1の配糖
体の製造方法である。請求項4記載の本発明は、下記の
構造式1で表される2−ヒドロキシエチル−β−D−
フルクトフラノシドである。
【0011】
【化3】
【0012】請求項5記載の本発明は、下記の一般式
(1)で表される2−メルカプトエチルグリコシドであ
る。
【0013】
【化4】 (式中、Glycosyl基はガラクトース、フルクトース又は
マンノースである。)
【0014】請求項6記載の本発明は、請求項1記載の
方法によって得られる配糖体を含有する酵素阻害剤であ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に用いるグリコシダーゼと
しては、β−フラクトシダーゼ、β−ガラクトシダー
ゼ、α−マンノシダーゼ、α−ガラクトシダーゼ、β−
マンノシダーゼ、β−グルコシダーゼ、N−アセチルヘ
キソサミニダーゼ、シアリダーゼ、レバンスクラーゼ、
グルコシルトランスフェラーゼなどがある。グリコシダ
ーゼは、自然界に広く分布しているものであり、本発明
に使用するものは、微生物起源、動物起源、植物起源の
いずれでもよい。
【0016】配糖体の合成の効率は、用いる酵素の起源
によって異なるが、とりわけアスペルギルス・オリゼ由
来のβ−ガラクトシダーゼ、カンディダ・ウチルスやサ
ッカロミセス・セレビジエ、アルスロバクター属由来の
β−フラクトシダーゼ、タチナタマメ由来のα−マンノ
シダーゼが最適である。
【0017】本発明の方法は、グリコシダーゼの転移反
応又は縮合反応によるものであるから、反応の原料とし
て用いる糖質は、使用するグリコシダーゼの基質となり
得るものであれば、単糖、オリゴ糖、多糖、グリコシド
などのいずれの糖質も用いることができ、またそれらの
重合度、アグリコンの構造等は限定されるものではな
い。その理由は、目的とする配糖体を得ることができれ
ばよいからであり、糖質は混合物であってもよい。例え
ば、β−チオガラクトシドの合成を目的とする場合は、
酵素としてβ−ガラクトシダーゼを用い、糖質としては
ガラクトース又は乳糖などを用いる。また、β−チオフ
ラクトシドの合成を目的とする場合は、β−フラクトシ
ダーゼと糖質のフルクトース又はショ糖、ラフィノース
などを選択すればよい。
【0018】次に、他の原料であるチオール化合物とし
ては、メルカプトエタノール、ジチオスレイトール、チ
オグリコール酸ナトリウムなどチオール基(−SH基)
を持つものであればよく、その分子量や分子構造は限定
されない。用いるチオール化合物は混合物であってもよ
いことは、糖質の場合と同じである。
【0019】チオール化合物としてメルカプトエタノー
ルのようなチオール基以外に水酸基(−OH基)を持つ
化合物であれば、糖質との反応によって水酸基に結合し
た配糖体(−グリコシド)も合成することができる。
なお、−グリコシドとチオグリコシドのどちらの配糖
体を合成するかは、使用するグリコシダーゼの種類や起
源の他、反応時間を調節すること等によって決まり、そ
のときの主要生成物も決定される。例えば、アルスロバ
クター属由来のβ−フラクトシダーゼを用いると、
フラクトシドが特異的に生成し、アスペルギルス・オリ
ゼ由来のβ−ガラクトシダーゼを用いて、反応を長時間
行うと、チオガラクトシドが主要生成物となる。
【0020】本発明の方法において、原料のチオール化
合物の濃度は、目的とする配糖体によって異なる。一般
的には、0.1−4M、好ましくは0.5−2Mの範囲が適当
であるが、特にこれらに限定されるものではない。ま
た、糖質の濃度については、チオール化合物の濃度より
影響は少ないが、通常は0.1−5M、好ましくは0.5−3
Mの範囲が適当である。しかし、この場合もチオール化
合物と同様に、この範囲に限定されるものではない。
【0021】本発明の方法は、酵素反応であり、その反
応条件は使用するグリコシダーゼの種類により異なる
が、pHは2−12、好ましくは4−8、温度は20−
80℃、好ましくは30−60℃に調整して反応させる
ことが適当である。また、反応時間については、使用す
るグリコシダーゼと密接な関係がある。通常は、1−5
00時間、好ましくは5−100時間で反応が終了する
ように酵素量を選定すればよいが、これらに限定される
ものではない。
【0022】反応終了後、反応液を加熱すること等によ
りグリコシダーゼを失活させ、この液をそのまま粗配糖
体として使用してもよく、必要に応じて、既知の方法、
例えば活性炭クロマトグラフィー、分子排除クロマトグ
ラフィー、高速液体クロマトグラフィー、イオン交換ク
ロマトグラフィー、限外濾過、溶媒抽出等を利用して適
宜に精製し、目的とする配糖体を得ることができる。1
例を示すと、以上のような方法で得られた反応液を、活
性炭クロマトグラフィー及び分子排除クロマトグラフィ
ーなどを用いて精製することにより、各種配糖体を得る
ことができる。
【0023】より詳しくは、2−メルカプトエタノール
とショ糖を原料とし、これにβ−フラクトシダーゼを作
用させたものから、上記方法で分画、分取を行って得た
反応生成物について、FAB−MSを用いた質量分析に
よる分子量測定及び核磁気共鳴法(NMR)により構造
解析を行った結果、新規チオグリコシドである2−ヒド
ロキシエチル −β−D−フルクトフラノシド(2-hy
droxyethyl S- β-D-fructofuranoside)であることを確
認した。さらに、2−メルカプトエタノールと糖質を含
む反応液にグリコシダーゼを作用させることによって、
チオグリコシドと前記一般式(1)で表される新規な2
−メルカプトエチルグリコシドを合成することができ
た。
【0024】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 (反応)2.5M ショ糖と2M メルカプトエタノール
を含む50mM 酢酸緩衝液(pH5.5)50mLにカ
ンディダ・ウチルス由来のβ−フラクトシダーゼ(シグ
マ社製)3040Uを加え、40℃で20時間反応させ
た。反応終了後、反応液を100℃で10分間加熱して
酵素を失活させた後、150mLに希釈し、これを遠心
分離し、沈殿物を除いた。反応液をHPLCにて以下の
条件で分析を行った。その結果、生成物AをRt=3.2
minに、生成物BをRt=4.3minに検出すること
ができた(図1参照)。
【0025】溶離液:67%アセトニトリル−水 カラム:Asahipak NH2-P50(4.6×250mm、昭和電
工製) RI検出 流速:1.0mL/min カラム温度:40℃
【0026】(精製)生成物A及びBについては、以下
のように精製を行った。2.5M ショ糖と2M メルカ
プトエタノールを含む50mM 酢酸緩衝液(pH5.
5)50mLにカンディダ・ウチルス由来のβ−フラク
トシダーゼ3040Uを加え、40℃で4時間反応させ
た。反応液を100℃で10分間加熱して酵素を失活
後、液量を150mLに希釈したのち、遠心分離して沈
殿物を除き、その上澄液を水で平衡化した活性炭カラム
(3.2×29cm)にアプライした。次いで、水で単糖
を溶出した後、0〜40%エタノール濃度勾配をかけ、
生成物B、Aの順で溶出した。さらに、生成物A画分を
5%エタノールで平衡化したBio-Gel P-2 カラム(2.3
×92cm)を用いて分子排除クロマトグラフィーを行
うことによって精製を行い、凍結乾燥粉末203mgが
得られた。一方、生成物Bは再度活性炭カラムクロマト
グラフィーで精製を行い、凍結乾燥することによって、
粉末316mgが得られた。
【0027】(構造解析)生成物AはDTNB試薬(5,
5'-dithiobis) で黄色に呈色することから、その構造に
チオール基を有し、メルカプトエタノールの水酸基がβ
−ガラクトシル化したものと考えられる。さらに、単離
した生成物Aは過酸化水素によって酸化され、SS結合
で2量体を形成し、メルカプトエタノールによって還元
され、再び単量体を形成する。このことから、転移生成
物Aは配糖体であり、その化学式が前記一般式(1)で
表される新規2−メルカプトエチルグリコシドで、詳細
には2−メルカプトエチル −β−D−フルクトフラ
ノシド(2-mercaptoethyl O-β-D-fructofuranoside)で
あることが確認された。このものは下記の構造式2で表
される。
【0028】(特性)また、当該配糖体は、メルカプト
エタノール特有の不快臭は消失しており、同時に常温で
は揮発性が消失していることが確認された。
【0029】
【化5】
【0030】一方、転移生成物BはFAB−MS分析の
結果、分子量240であった。さらに、13C-NMR 及び1H
−NMR 分析を行ったところ、下記の第1表に示した通り
であった。
【0031】
【表1】第1表
【0032】第1表の結果より、転移生成物Bはメルカ
プトエタノールのチオール基(−SH基)にフルクトー
スがβ結合した配糖体であり、新規チオグリコシドであ
る2−ヒドロキシエチル −β−D−フルクトフラノ
シド(2-hydroxyethyl S- β-D-fructofuranoside)であ
ることが分かった。このものは、構造式1で表される。
【0033】
【化6】
【0034】(特性)また、当該配糖体は、メルカプト
エタノール特有の不快臭は消失しており、同時に常温で
は揮発性が消失していることが確認された。
【0035】実施例2 (反応)1M ガラクトースと1M メルカプトエタノ
ールを含む50mM 酢酸緩衝液(pH4.5)25mL
にアスペルギルス・オリゼ由来のβ−ガラクトシダーゼ
(ヤクルト本社製)5860U加えて、37℃で4日間
反応させた。次に、反応液の一部を100℃で10分間
加熱して酵素を失活させた後、水で10倍に希釈し、薄
層板(メルク社製、Kieselgel 60)にスポットし、展開
溶媒として酢酸エチル:酢酸:水=3:1:1の混合溶
媒を使用して、上昇法で展開させた。これを乾燥後、5
0%硫酸−メタノール溶液を噴霧、150℃で加熱して
2種類の主要な縮合生成物を検出した。
【0036】さらに、反応液をHPLCにて以下の条件
で分析を行ったところ、生成物CをRt=3.5min
に、生成物DをRt=4.8minに検出することができ
た(図2参照)。
【0037】溶離液:67%アセトニトリル−水 カラム:Asahipak NH2-P50(4.6×250mm、昭和電
工製) RI検出 流速:1.0mL/min カラム温度:40℃
【0038】(精製)上記の反応液を100℃で10分
間加熱して酵素を失活させた。150mLに希釈した
後、遠心分離して沈殿物を除いた。上澄液を水で平衡化
した活性炭カラム(3.2×29cm)にアプライした。
次いで、水でガラクトースを溶出した後、0〜40%エ
タノール濃度勾配をかけ、縮合生成物D、Cの順で溶出
した。分画した生成物C画分は、5%エタノールで平衡
化したBio-Gel P-2 カラム(2.3×92cm)を用いて
分子排除クロマトグラフィーを行い、精製を行った。さ
らに、濃縮、凍結乾燥して114mgの生成物Cを得
た。一方、分画した生成物D画分は、アスペルギルス・
オリゼ由来のβ−ガラクトシダーゼを作用させた後、再
度、上記条件にて活性炭カラムクロマトグラフィーで精
製を行った。濃縮、凍結乾燥して506mgの生成物D
を得た。
【0039】(構造解析)生成物Cは、DTNB試薬
(5,5'-dithiobis) で黄色に呈色することから、その構
造に遊離のチオール基を有し、メルカプトエタノールの
水酸基がβ−ガラクトシル化(配糖化)したものと考え
られる。さらに、単離した転移生成物Cは、過酸化水素
によって酸化され、SS結合で2量体を形成し、メルカ
プトエタノールによって還元され、再び単量体を形成す
る。このことから、生成物Cは配糖体であり、その化学
式が前記一般式(1)で表される新規2−メルカプトエ
チルグリコシドで、詳細には2−メルカプトエチル
−β−D−ガラクトシド(2-mercaptoethyl O-β-D-gal
actopyranoside)であることが確認された。このものは
下記の構造式3で表される。
【0040】
【化7】
【0041】一方、生成物DはFAB−MS分析の結
果、分子量240であった。また、FT-IR スペクトルに
よってS-CH2 とC-S 結合に由来する 1,231cm-1,706cm-1
のピークが認められるのに対して、S-H 結合に由来する
2,550cm-1のピークは消失していた。さらに、13C-NMR
及び1H−NMR 分析を行ったところ、下記の第2表に示し
た通りであった。
【0042】
【表2】第2表
【0043】第2表の結果より、メルカプトエタノール
のチオール基(−SH基)にガラクトースがβ結合した
配糖体(チオグリコシド)、2−ヒドロキシエチル
−β−D−ガラクトピラノシド(2-hydroxyethyl S- β
-D-galactopyranoside) であることが分かった。このも
のは下記の構造式4で表される。
【0044】
【化8】
【0045】(特性)また、当該配糖体はメルカプトエ
タノール特有の不快臭は消失しており、同時に揮発性が
消失していることが確認できた。
【0046】実施例3 (反応)2M マンノースと2M メルカプトエタノー
ルを含む50mM 酢酸緩衝液(pH4.5) 50mLに
タチナタマメ由来のα−マンノシダーゼ4000Uを加
え、37℃で4日間反応させた。次いで、反応液の一部
を薄層板(メルク社製、Kieselgel 60)にスポットし、
展開溶媒として酢酸エチル:酢酸:水=3:1:1の混
合溶媒を使用して、上昇法で展開させた。これを乾燥
後、50%硫酸−メタノール溶液を噴霧し、150℃で
加熱して2種類の主要な生成物E、Fを検出した。
【0047】反応液を100℃で10分間加熱して酵素
を失活後、150mLに希釈し、遠心分離を行って沈殿
物を除いた。次いで、得られた上澄液を水で平衡化した
活性炭カラム(3.2×29cm)にアプライした。水で
単糖を溶出した後、0〜40%エタノール濃度勾配をか
け、生成物E、Fを溶出した。生成物Eを濃縮、凍結乾
燥して白色粉末200mgを得た。一方、生成物Fは5
%エタノールで平衡化したBio-Gel P-2 カラム(2.3×
92cm)を用いて分子排除クロマトグラフィーを行
い、更に精製を行った。生成物Fは濃縮、凍結乾燥して
粉末70mgが得られた。
【0048】生成物FはDTNB試薬(5,5'−dithiobi
s )で黄色に呈色することから、その構造に遊離のチオ
ール基を有し、メルカプトエタノールの水酸基がマンノ
シル化したものと考えられた。さらに、単離した転移生
成物Fは過酸化水素によって酸化され、SS結合で2量
体を形成し、メルカプトエタノールによって還元され、
再び単量体を形成した。このことから、生成物Fは配糖
体、2−メルカプトエチルグリコシドで、詳細には2−
メルカプトエチル −α−D−マンノピラノシド(2-
mercaptoethyl O-α-D-mannopyranoside) であることが
確認された。このものは下記の構造式5で表される。
【0049】
【化9】
【0050】生成物EはFAB−MS分析の結果分子量
240 であった。また、さらに、13C-NMR 及び1H−NMR 分
析の結果より、メルカプトエタノールのチオール基(−
SH基)にマンノースがα結合した配糖体(チオグリコ
シド)、2−ヒドロキシエチル −α−D−マンノピ
ラノシド(2-hydroxyethyl S-α-D-mannopyranoside)で
あることが分かった。このものは下記の構造式6で表さ
れる。
【0051】
【化10】
【0052】実施例4 2.5M ショ糖と2M ジチオスレイトールを含む50
mM 酢酸緩衝液(pH5.5)5mLにカンディダ・ウ
チルス由来のβ−フラクトシダーゼ(シグマ社製)30
00Uを作用させ、40℃で20時間反応させた。反応
液の一部を薄層板(メルク社製 Kieselgel 60)にスポッ
トし、展開溶媒として酢酸エチル:酢酸:水=3:1:
1の混合溶媒を使用して、上昇法で展開させた。これを
乾燥後、50%硫酸−メタノール溶液を噴霧、150℃
で加熱して生成物チオフラクトシド(ジチオスレイトー
ル配糖体)を検出した。
【0053】実施例5 2.5M ショ糖と2M チオグリコール酸ナトリウムを
含む50mM 酢酸緩衝液(pH5.5)5mLにカンデ
ィダ・ウチルス由来のβ−フラクトシダーゼ(シグマ社
製)300Uを作用させ、40℃で20時間反応させ
た。反応液の一部を薄層板(メルク社製 Kieselgel 60)
にスポットし、展開溶媒として酢酸エチル:酢酸:水=
3:1:1の混合溶媒を使用して、上昇法で展開させ
た。これを乾燥後、50%硫酸−メタノール溶液を噴
霧、150℃で加熱して生成物チオフラクトシド(チオ
グリコール酸ナトリウム配糖体)を検出した。
【0054】実施例6 1.5Mショ糖と1M メルカプトエタノールを含む50
mM 酢酸緩衝液(pH5.5)1mLにカンディダ・ウ
チルス(シグマ社製)、サッカロミセス・セレビジエ
(シグマ社製)、カンディダ・sp.(東洋紡績株式会
社)を、及び1.5Mショ糖と1M メルカプトエタノー
ルを含む50mM リン酸緩衝液(pH7.0)1mLに
アルスロバクター・sp. に由来するβ−フラクトシダー
ゼ20Uを作用させ、40℃で1〜20時間反応させ
た。経時的に、反応液をHPLCにて以下の条件で分析
を行い、生成物である2種類の配糖体、2−メルカプト
エチル−β−D−フルクトフラノシド(2-mercaptoet
hyl O-β-D-fructofuranoside)及び2−ヒドロキシエチ
−β−D−フルクトフラノシド(2-hydroxyethyl
S-β-D-fructofuranoside)を定量することができた(図
3参照)。なお、図中の白抜き部分は2−メルカプトエ
チル −β−D−フルクトフラノシドを、黒塗り部分
は2−ヒドロキシエチル −β−D−フルクトフラノ
シドを示す。
【0055】溶離液:67%アセトニトリル−水 カラム:Asahipak NH2-P50(4.6×250mm、昭和電
工製) RI検出 流速:1.0mL/min カラム温度:40℃
【0056】実施例7 2M ガラクトースと0.25M メルカプトエタノール
を含む50mM 酢酸緩衝液(pH5.5)1mLにアス
ペルギルス・オリゼ(ヤクルト本社製:101U)、ペ
ニシリウム・マルチカラー(KI化成株式会社製、12
7U)、バチルス・サーキュランス(大和化成工業株式
会社製、108U)を、及び2M ガラクトースと0.2
5M メルカプトエタノールを含む50mM リン酸緩
衝液(pH7.0)1mLに大腸菌(シグマ社製、122
U)、サッカロミセス・フラギルス(シグマ社製、11
0U)、クリュウベロミセス・ラクティス(合同酒精株
式会社製、119U)由来のβ−ガラクトシダーゼを作
用させ、37℃で1日間反応させた。
【0057】次いで、反応液をHPLCにて以下の条件
で分析を行い、生成物である2種類の配糖体、2−メル
カプトエチル −β−D−ガラクトピラノシド(2-mer
captoethyl O- β-D-galactopyranoside) 及び2−ヒド
ロキシエチル −β−D−ガラクトピラノシド(2-hyd
roxyethyl S-β-D-galactopyranoside) を定量すること
ができた(図4参照)。なお、図中の白抜き部分は2−
メルカプトエチル −β−D−ガラクトピラノシド
を、黒塗り部分は2−ヒドロキシエチル −β−D−
ガラクトピラノシドを示す。
【0058】溶離液:67%アセトニトリル−水 カラム:Asahipak NH2-P50(4.6×250mm、昭和電
工製) RI検出 流速:1.0mL/min カラム温度:40℃
【0059】実施例8 5mM pNP−−β−ガラクトシドを基質に用いて
50mM 酢酸緩衝液(pH7.0)に、先に単離したチ
オグリコシド(配糖体)である2−ヒドロキシエチル
−β−D−ガラクトピラノシド(2-hydroxyethyl S-
β-D-galactopyranoside)を0〜12.5mM加えて大腸
菌由来のβ−ガラクトシダーゼ(シグマ社製)を作用さ
せ、40℃にて活性を測定し、当該チオグリコシドによ
る酵素活性阻害をみた。結果を第3表に示す。
【0060】
【表3】第3表
【0061】第3表より明らかなように、当該チオグリ
コシドの濃度上昇に伴って酵素阻害作用が認められる。
【0062】
【発明の効果】本発明により、新規配糖体並びにその簡
便な製造方法が提供される。本発明により得られる配糖
体は、チオール基を含む揮発性物質の固定化、酸化に不
安定なチオール基の保護、酵素阻害剤、タンパク質生産
誘導物質、抗腫瘍活性物質などに利用され、化成品工
業、化粧品工業、食品工業、医薬品工業などの分野での
活用が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の反応液の高速液体クロマトグラム
を示す。
【図2】 実施例2の反応液の高速液体クロマトグラム
を示す。
【図3】 実施例6の反応液中の2−メルカプトエチル
−β−D−フルクトフラノシド及び2−ヒドロキシ
エチル −β−D−フルクトフラノシドの定量結果を
示す。
【図4】 実施例7の反応液中の2−メルカプトエチル
−β−D−ガラクトピラノシド及び2−ヒドロキシ
エチル −β−D−ガラクトピラノシドの定量結果を
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 9/99 C12N 9/99 C12P 19/64 C12P 19/64 (72)発明者 濱保 健一 神奈川県横浜市鶴見区大黒町13番46号 株 式会社横浜国際バイオ研究所内 (72)発明者 藤田 孝輝 神奈川県横浜市鶴見区大黒町13番46号 株 式会社横浜国際バイオ研究所内 (72)発明者 原 耕三 神奈川県横浜市鶴見区大黒町13番46号 株 式会社横浜国際バイオ研究所内 (72)発明者 北畑 寿美雄 大阪府泉南郡熊取町美熊台1丁目1番6号 Fターム(参考) 4B064 AF41 AF56 BA03 BH04 BH07 CA21 DA01 DA10 DA20 4C057 AA17 AA19 BB02 CC05 DD01 JJ04 JJ14 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 EA02 EA05 MA04 NA14 ZC20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糖質とチオール化合物に、グリコシダー
    ゼを作用させることを特徴とする配糖体の製造方法。
  2. 【請求項2】 グリコシダーゼが、β−フラクトシダー
    ゼ、β−ガラクトシダーゼ又はα−マンノシダーゼであ
    る請求項1の配糖体の製造方法。
  3. 【請求項3】 チオール化合物が、メルカプトエタノー
    ル、ジチオスレイトール及びチオグリコール酸ナトリウ
    ムの中から選択された少なくとも1種のものである請求
    項1の配糖体の製造方法。
  4. 【請求項4】 下記の構造式1で表される2−ヒドロキ
    シエチル −β−D−フルクトフラノシド。 【化1】
  5. 【請求項5】 下記の一般式(1)で表される2−メル
    カプトエチルグリコシド。 【化2】 (式中、Glycosyl基はガラクトース、フラクトース又は
    マンノースである。)
  6. 【請求項6】 請求項1記載の方法によって得られる配
    糖体を含有する酵素阻害剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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