JP2001231165A - 電流形能動フィルタ回路 - Google Patents

電流形能動フィルタ回路

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JP2001231165A
JP2001231165A JP2000039243A JP2000039243A JP2001231165A JP 2001231165 A JP2001231165 A JP 2001231165A JP 2000039243 A JP2000039243 A JP 2000039243A JP 2000039243 A JP2000039243 A JP 2000039243A JP 2001231165 A JP2001231165 A JP 2001231165A
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tap
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Yasunobu Suzuki
木 康 暢 鈴
Isao Sugawara
原 庸 菅
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Chiyoda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型・軽量化が可能な電流形能動フィルタ回
路を提供する。 【解決手段】 本発明の電流形能動フィルタ回路は、キ
ャパシタ素子C1およびインダクタ素子L1からなる直
列共振回路3と、インバータ1から商用電源2に流れる
電流を制御するNPNトランジスタQ1と、商用電源2か
らインバータ1に流れる電流を制御するNPNトランジス
タQ2と、インバータ1とNPNトランジスタQ2のコレ
クタ端子との間に接続されたダイオードD1と、商用電
源2とNPNトランジスタQ1のコレクタ端子との間に接
続されたダイオードD2とを備えている。インバータ1
と商用電源2との間に、直列共振回路3とは別個に主電
流回路を設け、インバータ1と商用電源2との間に流れ
る電流の大部分を主電流回路に流し、一部の電流だけを
直列共振回路3に流すため、直列共振回路3を構成する
キャパシタ素子C1の容量値とインダクタ素子L1の電
気的容量を小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流回路の電流波
形歪みを低減する電流形能動フィルタ回路に関し、さら
に、複数端子の交流電源を系統連系する際の電流波形歪
みを低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のパワーエレクトロニクスの進歩に
より、UPS(Uninterruptible PowerSupply)、太陽光
発電、および風力発電などで発生された電力を有効利用
する技術が実用化されつつある。
【0003】交流電流や交流電圧の波形は、正弦波に近
いほど望ましいが、実際には波形に歪みが生じてしま
う。
【0004】例えば、太陽光発電装置や風力発電装置な
どで発生された電力を商用電源に逆潮流(系統連系)さ
せる場合を例に取ると、発生された電圧波形と商用電源
の電圧波形との間に位相や振幅のずれが生じ、回路内に
図6の実線L3に示すような回生電流が流れてしまう。
【0005】図5はインバータ1と商用電源2とを系統
連系させる例を示す図である。また、図6の実線L1は
図5のインバータ1の両端電圧の電圧波形、点線L2は
商用電源2の両端電圧の電圧波形である。商用電源2の
電圧波形は一般に歪んでいるため、インバータ1の両端
電圧と商用電源2の両端電圧との間に位相や振幅のずれ
が生じ、インバータ1と商用電源2との間の経路では、
実線L3のように歪みの大きい回生電流が流れる。
【0006】太陽光発電装置などで発生された電力を買
い取る事業者にとっては、歪みのある電力を買い取る
と、需要者に対するサービスの低下になる。
【0007】このため、一般住宅用の太陽光発電用イン
バータ1や風力発電用インバータ1などでは、パワー・
コンディショナーと呼ばれる装置を用いて、商用電源2
への回生電流波形歪みを少なくする制御を行っている。
【0008】図7はこの種のパワー・コンディショナー
11を有する電力回生装置の概略構成を示すブロック図
である。パワー・コンディショナー11は、太陽光を利
用して電力を発生するソーラーパネル12と商用電源2
との間に接続される。ソーラーパネル12から出力され
た直流電圧は、パワー・コンディショナー11内のDC/A
Cインバータ13に入力され、交流電圧に変換される。
パワー・コンディショナー11内のコンピュータ14
は、DC/ACインバータ13から出力された交流電流をA/D
変換器15を介して検出し、ソーラーパネル12から商
用電源2に回生される電流に歪みが起きないようにDC/A
Cインバータ13の制御を行う。
【0009】しかしながら、図7のようなパワー・コン
ディショナー11を設けると、装置が複雑になり、コス
トの上昇という問題が起こる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一方、図8に示すよう
に、インバータ1と商用電源2との間に、キャパシタ素
子C1とインダクタ素子L1からなる直列共振回路3を
接続して回生電流波形の歪みを低減する回路がある。図
8の回路では、インバータ1の両端電圧の位相と商用電
源2の両端電圧の位相とが一致し、直列共振回路のフィ
ルタ効果により電流波形歪みが大幅に改善される。
【0011】図8の回路において、直列共振時の合成イ
ンピーダンスrは、インダクタ素子の巻線抵抗r1と、
コアの鉄損分の等価直列抵抗r2とを用いると、r=r1
+r2となる。
【0012】この合成インピーダンスrの電圧降下を出
力電圧の1〜2%程度に保持することは比較的容易であ
る。また、直列共振時の合成インピーダンスrは十分に
小さいため、インバータ1と商用電源2との位相差をき
わめて小さくすることができる。
【0013】このように、インバータ1と商用電源2と
の間に直列共振回路3を接続すると、歪みの少ない回生
電流を商用電源2側に流し込むことができる点で優れて
いる。
【0014】しかしながら、図8の直列共振回路3を例
えば出力1kW(100V,10A)、50Hzのインバータ1に適用す
る場合、約300〜400ボルト・アンペア(10〜13mH、10
A)のチョークコイル(約0.15オームの巻線抵抗)と、
800〜1000マイクロファラッドの交流コンデンサが必要
になり、容積、重量および価格の面から、小型のパワー
エレクトロニクス機器に使用することは困難である。
【0015】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、フィルタ特性を損なうことな
く、小型・軽量化が可能な電流形能動フィルタ回路を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、第1の交流電源を第2の交
流電源に系統連系させる電流形能動フィルタ回路におい
て、直列接続されたキャパシタ素子およびインダクタ素
子からなる直列共振回路と、前記第1の交流電源から前
記第2の交流電源に流れる電流を制御する第1の電流増
幅素子と、前記第2の交流電源から前記第1の交流電源
に流れる電流を制御する第2の電流増幅素子と、前記第
1の交流電源と前記第1の電流制御素子のコレクタ端子
との間に接続された第1のダイオードと、前記第2の交
流電源と前記第2の電流制御素子のコレクタ端子との間
に接続された第2のダイオードと、前記第1の電流制御
素子のベース−エミッタ間に接続された第1のインピー
ダンス素子および第3のダイオードと、前記第2の電流
制御素子のベース−エミッタ間に接続された第2のイン
ピーダンス素子および第4のダイオードと、を備え、前
記第1の交流電源から前記第1のダイオードおよび前記
第1の電流増幅素子を介して前記第2の交流電源に流れ
る第1の電流経路と、前記第1の交流電源から前記第4
のダイオード、前記直列共振回路および前記第1のイン
ピーダンス素子を介して前記第2の交流電源に流れる第
2の電流経路と、前記第2の交流電源から前記第2のダ
イオードおよび前記第2の電流増幅素子を介して前記第
1の交流電源に流れる第3の電流経路と、前記第2の交
流電源から前記第3のダイオード、前記直列共振回路お
よび前記第2のインピーダンス素子を介して前記第1の
交流電源に流れる第4の電流経路と、が設けられる。
【0017】請求項1の発明では、第1および第2の交
流電源との間に第1〜第4の電流経路を設けるため、回
生電流の高調波電流抑制用に設けられる直列共振回路に
流れる電流が少なくなり、直列共振回路のサイズを小さ
くできる。
【0018】請求項2の発明では、市販されている電流
増幅用のNPNトランジスタを用いることにより、本来、
直列共振回路に流すべき電流の大部分をNPNトランジス
タ側に流すことができ、直列共振回路に流れる電流を数
10分の1に低減できる。
【0019】請求項3の発明では、市販されている電流
増幅用のPNPトランジスタを用いることにより、本来、
直列共振回路に流すべき電流の大部分をPNPトランジス
タ側に流すことができ、直列共振回路に流れる電流を数
10分の1に低減できる。
【0020】請求項4の発明は、第1の交流電源を第2
の交流電源に系統連系させる電流形能動フィルタ回路に
おいて、第1および第2のタップと、前記第1および第
2のタップの間に設けられる第3のタップとを有する巻
線と、直列接続されたキャパシタ素子およびインダクタ
素子からなる直列共振回路と、前記第1のタップから前
記第2のタップに流れる電流を制御する第1の電流増幅
素子と、前記第2のタップから前記第1のタップに流れ
る電流を制御する第2の電流増幅素子と、前記第1のタ
ップと前記第1の電流制御素子のコレクタ端子との間に
接続される第1のダイオードと、前記第2のタップと前
記第2の電流制御素子のコレクタ端子との間に接続され
る第2のダイオードと、前記第1の電流制御素子のベー
ス−エミッタ間に接続される第1のインピーダンス素子
および第3のダイオードと、前記第2の電流制御素子の
ベース−エミッタ間に接続される第2のインピーダンス
素子および第4のダイオードと、を備え、前記第1のタ
ップから前記第1のダイオードおよび前記第1の電流増
幅素子を介して前記第2のタップに流れる第1の電流経
路と、前記第1のタップから前記第4のダイオード、前
記直列共振回路および前記第1のインピーダンス素子を
介して前記第2のタップに流れる第2の電流経路と、前
記第2のタップから前記第2のダイオードおよび前記第
2の電流増幅素子を介して前記第1のタップに流れる第
3の電流経路と、前記第2のタップから前記第3のダイ
オード、前記直列共振回路および前記第2のインピーダ
ンス素子を介して前記第1のタップに流れる第4の電流
経路と、が設けられ、前記第1および第2の交流電源
は、前記第2および第3のタップの間に接続される。
【0021】請求項4に記載の発明では、第1〜第3の
タップをもつ巻線の第1および第2のタップ間に第1〜
第4の電流経路を設け、第2および第3のタップ間に第
1および第2の交流電源を接続するため、第1〜第4の
電流経路に流れる電流よりも多くの電流を第1および第
2の交流電源間に流すことができる。
【0022】請求項5の発明は、第1の交流電源を第2
の交流電源に系統連系させる電流形能動フィルタ回路に
おいて、1個以上の一次巻線と、いずれの前記一次巻線
よりも巻数が多く前記一次巻線に磁気結合する二次巻線
とを有する電圧変成器と、直列接続されたキャパシタ素
子およびインダクタ素子からなる直列共振回路と、前記
一次巻線の一端から前記一次巻線の他端に流れる電流を
制御する第1の電流増幅素子と、前記一次巻線の他端か
ら前記一次巻線の一端に流れる電流を制御する第2の電
流増幅素子と、前記一次巻線の一端と前記第1の電流制
御素子のコレクタ端子との間に接続される第1のダイオ
ードと、前記一次巻線の他端と前記第2の電流制御素子
のコレクタ端子との間に接続される第2のダイオード
と、前記第1の電流制御素子のベース−エミッタ間に接
続される第1のインピーダンス素子および第3のダイオ
ードと、前記第2の電流制御素子のベース−エミッタ間
に接続される第2のインピーダンス素子および第4のダ
イオードと、を備え、前記一次巻線の一端から前記第1
のダイオードおよび前記第1の電流増幅素子を介して前
記一次巻線の他端に流れる第1の電流経路と、前記一次
巻線の一端から前記第4のダイオード、前記直列共振回
路および前記第1のインピーダンス素子を介して前記一
次巻線の他端に流れる第2の電流経路と、前記一次巻線
の他端から前記第2のダイオードおよび前記第2の電流
増幅素子を介して前記一次巻線の一端に流れる第3の電
流経路と、前記一次巻線の他端から前記第3のダイオー
ド、前記直列共振回路および前記第2のインピーダンス
素子を介して前記一次巻線の一端に流れる第4の電流経
路とが設けられ、前記第1および第2の交流電源は前記
一次巻線間に接続される。
【0023】請求項5に記載の発明では、電流変成器の
一次巻線間に第1〜第4の電流経路を設け、一次巻線間
に第1および第2の交流電源を接続するため、一次巻線
を複数設ければ、2相または3相の交流電源を系統連系
させる場合に、回生電流の高調波を抑制することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電流形能動フ
ィルタ回路について、図面を参照しながら具体的に説明
する。
【0025】(第1の実施形態)図1は本発明に係る電
流形能動フィルタ回路の第1の実施形態の回路図であ
る。図1の電流形能動フィルタ回路は、インバータ1と
商用電源2とを系統連系させる例を示している。
【0026】図1の電流形能動フィルタ回路は、直列接
続されたキャパシタ素子C1およびインダクタ素子L1
からなる直列共振回路3と、インバータ1から商用電源
2に流れる電流を制御するNPNトランジスタ(第1の電
流増幅素子)Q1と、商用電源2からインバータ1に流
れる電流を制御するNPNトランジスタ(第2の電流増幅
素子)Q2と、インバータ1とNPNトランジスタQ2の
コレクタ端子との間に接続されるダイオード(第1のダ
イオード)D1と、商用電源2とNPNトランジスタQ1
のコレクタ端子との間に接続されるダイオード(第2の
ダイオード)D2と、NPNトランジスタQ1のベース−
エミッタ間に接続された抵抗素子(第1のインピーダン
ス素子)R1およびダイオード(第3のダイオード)D
3と、NPNトランジスタQ2のベース−エミッタ間に接
続された抵抗素子(第2のインピーダンス素子)R2お
よびダイオード(第4のダイオード)D4と、を備えて
いる。
【0027】図1の電流形能動フィルタ回路において、
インバータ1から商用電源2に流れる電流は、インバー
タ1からダイオードD1およびNPNトランジスタQ1を
介して商用電源2に流れる第1の電流経路I1と、イン
バータ1からダイオードD4、直列共振回路3および抵
抗素子R1を介して商用電源2に流れる第2の電流経路
I2とを通って流れる。
【0028】また、商用電源2から前記インバータ1に
流れる電流は、商用電源2からダイオードD2およびNP
NトランジスタQ2を介してインバータ1に流れる第3
の電流経路I3と、商用電源2からダイオードD3、直
列共振回路3および抵抗素子R2を介してインバータ1
に流れる第4の電流経路I4と、を通って流れる。
【0029】これら4つの電流経路のうち、NPNトラン
ジスタQ1,Q2を通って流れる第1および第3の電流
経路は主電流回路を構成し、直列共振回路3を通って流
れる第2および第4の電流経路は補助共振回路を構成し
ている。補助共振回路には、主電流回路の数10分の1の
電流が流れる。
【0030】図1において、インバータ1から商用電源
2に電力を回生される場合、NPNトランジスタQ1を介
して第1の電流経路を通って流れる電流I1と、直列共
振回路3を介して第2の電流経路を通って流れる電流I
2との間には、(1)式の関係が成り立つ。
【0031】I1/I2=β’ …(1) (1)式のβ’は、NPNトランジスタQ1の素子ばらつ
きを抑えるために、抵抗R1,R2,R3,R4の値に
より定まる負帰還量を加味してNPNトランジスタの電流
増幅率β(通常20〜100)を修正した等価電流増幅率で
ある。
【0032】(1)式より、電流I2=I1/β’と表
すことができ、直列共振回路3に流れる電流I2は電流
I1に比べて非常に小さくなる。したがって、直列共振
回路3を構成するキャパシタ素子C1の容量とインダク
タ素子L1の電気的容量(ωLI2/2)を小さくする
ことができ、小型・軽量化が可能になる。
【0033】図1の電流形能動フィルタ回路は、電源周
波数50/60Hzまたは400Hz程度の低周波数で動作するた
め、NPNトランジスタQ1,Q2の具体的な品種とし
て、例えば2SDxxxxタイプの高電流増幅率のものを利用
できる。具体的には、トランジスタ単体の電流増幅率β
が100前後の品種を選択でき、素子ばらつきを低減する
ために負帰還回路を追加しても、等価電流増幅率β’を
30〜40に設定するのが容易になる。
【0034】このように、電流形能動フィルタ回路を図
1のような回路構成にすれば、直列共振回路3を構成す
るキャパシタ素子C1の容量とインダクタ素子L1の電
気的容量を、図8に示した従来の直列共振回路3に比べ
て、1/30〜1/40に低減することができる。
【0035】また、直列共振回路3に流れる電流が0.5
アンペアの場合、NPNトランジスタQ1,Q2を流れる
電流は10アンペア程度になり、また、図1のダイオード
D1〜D4をすべてショトキーダイオードにすれば、フ
ィルタ回路の両端子間の動作電圧を2ボルト程度に維持
できることを実験により確認した。
【0036】このように、本実施形態は、インバータ1
と商用電源2との間に、直列共振回路3とは別個に主電
流回路を設け、インバータ1と商用電源2との間に流れ
る電流の大部分を主電流回路に流し、一部の電流だけを
直列共振回路3に流すようにしたため、直列共振回路3
を構成するキャパシタ素子C1の容量値とインダクタ素
子L1の電気的容量を小さくすることができ、回路全体
を小型・軽量化することができる。
【0037】また、図1の電流形能動フィルタ回路は、
図7のようなパワー・コンディショナー11を設けて電
流波形の整形を行う場合に比べて、はるかに回路構成を
簡略化でき、また、スイッチング動作も行わないため、
高周波帯域での雑音が発生しなくなる。
【0038】(第2の実施形態)第2の実施形態は、電
力増幅用のトランジスタとしてPNPトランジスタを用い
たものである。
【0039】図2は本発明に係る電流形能動フィルタ回
路の第2の実施形態の回路図である。図2では、図1と
共通する構成部分には同一符号を付しており、以下では
相違点を中心に説明する。
【0040】図2の電流形能動フィルタ回路は、図1の
NPNトランジスタQ1,Q2の代わりにPNPトランジスタ
Q1’,Q2’を用いる点と、ダイオードD1〜D4の
接続方向を逆にする点以外は、図1の回路と同じであ
る。
【0041】したがって、第1の実施形態と同様に、直
列共振回路内のキャパシタ素子の容量値とインダクタ素
子の電気的容量とを小さくでき、小型・軽量化が図れ
る。
【0042】(第3の実施形態)第3の実施形態は、電
流増幅用トランジスタを流れる電流よりも多くの電流を
主回路に流せるようにしつつ、主回路の回生電流波形の
歪みを抑制するものである。
【0043】図3は本発明に係る電流形能動フィルタ回
路の第3の実施形態の回路図である。図3では、図1と
共通する構成部分には同一符号を付しており、以下では
相違点を中心に説明する。
【0044】図3の電流形能動フィルタ回路は、インバ
ータ1と商用電源2との間に、図1と同様に構成された
第1〜第4の電流経路I1〜I4をもつフィルタ部を接
続する点で図1の回路と共通する。
【0045】図1の回路と異なるのは、3つのタップを
もつ単巻き型電流変成器TR1を備える点である。この
電流変成器TR1のタップ(第1のタップ)aには、NP
NトランジスタQ2のエミッタ端子が接続され、タップ
(第3のタップ)bには商用電源2が接続され、タップ
(第2のタップ)cにはNPNトランジスタQ1のエミッ
タ端子とインバータ1が接続されている。
【0046】タップb,c間の巻数をn1、タップa,
c間の巻数をn2、タップb,c間を流れる電流をi1、
タップa,c間を流れる電流をi2とすると、(2)式
が成り立つ。
【0047】i1=i2×(n2/n1) …(2) (2)式に示すように、図3の電流形能動フィルタ回路
は、NPNトランジスタQ1,Q2や直列共振回路3に流
れる電流よりも多くの電流をインバータ1と商用電源2
との間に流すことができる。また、第1の実施形態と同
様に、直列共振回路3を構成するキャパシタ素子C1の
容量値やインダクタ素子L1の電気的容量を小さくでき
る。
【0048】(第4の実施形態)第4の実施形態は、第
2の実施形態の変形例であり、複巻きの電流変成器を設
けたものである。
【0049】図4は本発明に係る電流形能動フィルタ回
路の第4の実施形態の回路図である。図4では、図1と
共通する構成部分には同一符号を付しており、以下では
相違点を中心に説明する。
【0050】図4の電流形能動フィルタ回路は、共通の
コアに巻かれた一次巻線および二次巻線を有する複巻き
の電流変成器TR2を備えている。この変成器TR2の
二次巻線には、それぞれ異なるインバータ1が接続され
ている。一次巻線には、図1と同様に構成された第1〜
第4の電流経路I1〜I4をもつフィルタ部10が接続
されている。
【0051】図4の回路は、複数のインバータ1と商用
電源2とを系統連系した場合に、各インバータ1に流れ
る電流を合成した回生電流の波形歪みを低減できるとい
う特徴を有する。また、第1および第2の実施形態と同
様に、直列共振回路を構成するキャパシタ素子の容量値
やインダクタ素子の電気的容量を小さくでき、回路全体
を小型化できる。
【0052】なお、図3および図4の回路においても、
図2と同様に、NPNトランジスタQ1,Q2の代わりにP
NPトランジスタQ1’,Q2’を接続してもよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、第1および第2の交流電源の間に、第1〜第4の
電流経路を設けるため、回生電流の波形歪みを抑制する
ために設けられる直列共振回路に流れる歪み電流を少な
くすることができ、直列共振回路を構成するキャパシタ
素子とインダクタ素子のサイズを小さくすることができ
る。したがって、本発明は、フィルタ特性を損なうこと
なく、小型・軽量化が図れ、また、交流電流を扱う各種
のパワーエレクトロニクス機器の電流波形歪みの改善に
広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電流形能動フィルタ回路の第1の
実施形態の回路図。
【図2】本発明に係る電流形能動フィルタ回路の第2の
実施形態の回路図。
【図3】本発明に係る電流形能動フィルタ回路の第3の
実施形態の回路図。
【図4】本発明に係る電流形能動フィルタ回路の第4の
実施形態の回路図。
【図5】インバータと商用電源とを系統連系させる例を
示す図。
【図6】実線L1は図5のインバータの両端電圧の電圧
波形、点線L2は商用電源の両端電圧の電圧波形を示す
図。
【図7】パワー・コンディショナーを有する電力回生装
置の概略構成を示すブロック図。
【図8】インバータと商用電源との間に直列共振回路を
接続した従来の回路図。
【符号の説明】
1 インバータ 2 商用電源 3 直列共振回路 10 フィルタ部 Q1,Q2 NPNトランジスタ D1〜D4 ダイオード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の交流電源を第2の交流電源に系統連
    系させる電流形能動フィルタ回路において、 直列接続されたキャパシタ素子およびインダクタ素子か
    らなる直列共振回路と、 前記第1の交流電源から前記第2の交流電源に流れる電
    流を制御する第1の電流増幅素子と、 前記第2の交流電源から前記第1の交流電源に流れる電
    流を制御する第2の電流増幅素子と、 前記第1の交流電源と前記第1の電流制御素子のコレク
    タ端子との間に接続された第1のダイオードと、 前記第2の交流電源と前記第2の電流制御素子のコレク
    タ端子との間に接続された第2のダイオードと、 前記第1の電流制御素子のベース−エミッタ間に接続さ
    れた第1のインピーダンス素子および第3のダイオード
    と、 前記第2の電流制御素子のベース−エミッタ間に接続さ
    れた第2のインピーダンス素子および第4のダイオード
    と、を備え、 前記第1の交流電源から前記第1のダイオードおよび前
    記第1の電流増幅素子を介して前記第2の交流電源に流
    れる第1の電流経路と、 前記第1の交流電源から前記第4のダイオード、前記直
    列共振回路および前記第1のインピーダンス素子を介し
    て前記第2の交流電源に流れる第2の電流経路と、 前記第2の交流電源から前記第2のダイオードおよび前
    記第2の電流増幅素子を介して前記第1の交流電源に流
    れる第3の電流経路と、 前記第2の交流電源から前記第3のダイオード、前記直
    列共振回路および前記第2のインピーダンス素子を介し
    て前記第1の交流電源に流れる第4の電流経路と、が設
    けられることを特徴とする電流形能動フィルタ回路。
  2. 【請求項2】前記第1の電流増幅素子のベース−コレク
    タ間に接続された第3のインピーダンス素子と、 前記第2の電流増幅素子のベース−コレクタ間に接続さ
    れた第4のインピーダンス素子と、を備え、 前記第1および第2の電流増幅素子は、NPNトランジ
    スタであり、 前記第1の電流増幅素子のエミッタ端子には前記第2お
    よび第3のダイオードのアノード端子が接続され、 前記第1の電流増幅素子のベース端子には前記第3のダ
    イオードのカソード端子が接続され、 前記第2の電流増幅素子のエミッタ端子には前記第1お
    よび第4のダイオードのアノード端子が接続され、 前記第2の電流増幅素子のベース端子には前記第4のダ
    イオードのカソード端子が接続されることを特徴とする
    請求項1に記載の電流形能動フィルタ回路。
  3. 【請求項3】前記第1の電流増幅素子のベース−コレク
    タ間に接続された第3のインピーダンス素子と、 前記第2の電流増幅素子のベース−コレクタ間に接続さ
    れた第4のインピーダンス素子と、を備え、 前記第1および第2の電流増幅素子は、PNPトランジ
    スタであり、 前記第1の電流増幅素子のエミッタ端子には前記第2お
    よび第3のダイオードのアノード端子が接続され、 前記第1の電流増幅素子のベース端子には前記第3のダ
    イオードのカソード端子が接続され、 前記第2の電流増幅素子のエミッタ端子には前記第1お
    よび第4のダイオードのアノード端子が接続され、 前記第2の電流増幅素子のベース端子には前記第4のダ
    イオードのカソード端子が接続されることを特徴とする
    請求項1に記載の電流形能動フィルタ回路。
  4. 【請求項4】第1の交流電源を第2の交流電源に系統連
    系させる電流形能動フィルタ回路において、 第1および第2のタップと、前記第1および第2のタッ
    プの間に設けられる第3のタップとを有する巻線と、 直列接続されたキャパシタ素子およびインダクタ素子か
    らなる直列共振回路と、 前記第1のタップから前記第2のタップに流れる電流を
    制御する第1の電流増幅素子と、 前記第2のタップから前記第1のタップに流れる電流を
    制御する第2の電流増幅素子と、 前記第1のタップと前記第1の電流制御素子のコレクタ
    端子との間に接続される第1のダイオードと、 前記第2のタップと前記第2の電流制御素子のコレクタ
    端子との間に接続される第2のダイオードと、 前記第1の電流制御素子のベース−エミッタ間に接続さ
    れる第1のインピーダンス素子および第3のダイオード
    と、 前記第2の電流制御素子のベース−エミッタ間に接続さ
    れる第2のインピーダンス素子および第4のダイオード
    と、を備え、 前記第1のタップから前記第1のダイオードおよび前記
    第1の電流増幅素子を介して前記第2のタップに流れる
    第1の電流経路と、 前記第1のタップから前記第4のダイオード、前記直列
    共振回路および前記第1のインピーダンス素子を介して
    前記第2のタップに流れる第2の電流経路と、 前記第2のタップから前記第2のダイオードおよび前記
    第2の電流増幅素子を介して前記第1のタップに流れる
    第3の電流経路と、 前記第2のタップから前記第3のダイオード、前記直列
    共振回路および前記第2のインピーダンス素子を介して
    前記第1のタップに流れる第4の電流経路と、が設けら
    れ、 前記第1および第2の交流電源は、前記第2および第3
    のタップの間に接続されることを特徴とする電流形能動
    フィルタ回路。
  5. 【請求項5】第1の交流電源を第2の交流電源に系統連
    系させる電流形能動フィルタ回路において、 1個以上の一次巻線と、いずれの前記一次巻線よりも巻
    数が多く前記一次巻線に磁気結合する二次巻線とを有す
    る変圧器と、 直列接続されたキャパシタ素子およびインダクタ素子か
    らなる直列共振回路と、 前記一次巻線の一端から前記一次巻線の他端に流れる電
    流を制御する第1の電流増幅素子と、 前記一次巻線の他端から前記一次巻線の一端に流れる電
    流を制御する第2の電流増幅素子と、 前記一次巻線の一端と前記第1の電流制御素子のコレク
    タ端子との間に接続される第1のダイオードと、 前記一次巻線の他端と前記第2の電流制御素子のコレク
    タ端子との間に接続される第2のダイオードと、 前記第1の電流制御素子のベース−エミッタ間に接続さ
    れる第1のインピーダンス素子および第3のダイオード
    と、 前記第2の電流制御素子のベース−エミッタ間に接続さ
    れる第2のインピーダンス素子および第4のダイオード
    と、を備え、 前記一次巻線の一端から前記第1のダイオードおよび前
    記第1の電流増幅素子を介して前記一次巻線の他端に流
    れる第1の電流経路と、 前記一次巻線の一端から前記第4のダイオード、前記直
    列共振回路および前記第1のインピーダンス素子を介し
    て前記一次巻線の他端に流れる第2の電流経路と、 前記一次巻線の他端から前記第2のダイオードおよび前
    記第2の電流増幅素子を介して前記一次巻線の一端に流
    れる第3の電流経路と、 前記一次巻線の他端から前記第3のダイオード、前記直
    列共振回路および前記第2のインピーダンス素子を介し
    て前記一次巻線の一端に流れる第4の電流経路とが設け
    られ、 前記第1および第2の交流電源は前記二次巻線間に接続
    されることを特徴とする電流形能動フィルタ回路。
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