JP2001230690A - 受信機 - Google Patents

受信機

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JP2001230690A
JP2001230690A JP2000036325A JP2000036325A JP2001230690A JP 2001230690 A JP2001230690 A JP 2001230690A JP 2000036325 A JP2000036325 A JP 2000036325A JP 2000036325 A JP2000036325 A JP 2000036325A JP 2001230690 A JP2001230690 A JP 2001230690A
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Japan
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level
voltage value
gain
received signal
signal
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JP2000036325A
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Hiroki Suzuki
裕樹 鈴木
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信信号を増幅する可変増幅器1の利得を制
御して受信信号のレベルを目標レベルに制御する受信機
で、例えば受信信号のレベルが受信感度レベルより小さ
いような場合であっても、受信品質を保障する。 【解決手段】 可変増幅器1が受信信号を増幅し、利得
制御手段2〜5が可変増幅器1により増幅される前の受
信信号又は増幅された後の受信信号のレベルに基づい
て、可変増幅器1により増幅された後の受信信号のレベ
ルが目標レベルとなるように可変増幅器1の利得を制御
するに際して、利得保持手段6、7が受信感度レベルを
基準として受信信号のレベルが小さい場合には利得制御
手段2〜5による利得制御を停止させて可変増幅器1の
利得を所定の値に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信信号を増幅す
る可変増幅器の利得を制御して受信信号のレベルを目標
レベルに制御する受信機に関し、特に、受信信号のレベ
ルが小さい場合の利得を所定の値に保持することで受信
品質の向上を図る受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば無線通信では無線送信機から信号
を無線で送信する一方、無線受信機が当該無線信号を受
信することが行われ、無線送信機と無線受信機との間の
距離が変動したり、フェージングが発生したりすると、
無線受信機により受信される無線信号のレベルが変動し
易い。このため、無線受信機では例えば自動利得制御回
路を備えて、当該回路により受信信号のレベルを一定の
レベルに制御することが行われている。
【0003】図3には、無線受信機に備えられる自動利
得制御回路の構成例を示してあり、この自動利得制御回
路は例えば特願平11−042604号に記載された受
信機に備えられた自動利得制御回路と同様なものであ
る。同図に示した自動利得制御回路はフィードバックル
ープを用いて構成されており、この自動利得制御回路に
は、信号を増幅する可変利得増幅器11と、交流信号の
振幅値を電圧値として検出する交流振幅検出回路12
と、2つの電圧値を比較する比較回路13と、カウント
値をアップダウンするアップダウンカウンタ14と、デ
ジタル値をアナログ値へ変換するデジタル−アナログ変
換器15とが備えられている。
【0004】可変利得増幅器11は当該無線受信機によ
り受信された信号(交流信号)を入力し、当該受信信号
を増幅して出力する機能を有している。また、可変利得
増幅器11による増幅処理の利得は、後述するように、
当該可変利得増幅器11の利得制御端子に入力される電
圧値により制御される。また、この例の自動利得制御回
路では、可変利得増幅器11から出力される信号(増幅
後の受信信号)のレベル(この例では、振幅値)を常に
或る一定の目標レベルに制御することを目的とする。
【0005】交流振幅検出回路12は可変利得増幅器1
1から出力される信号の一部を入力し、当該信号の交流
振幅値を当該交流振幅値に比例する直流電圧値へ変換
し、当該直流電圧値を検出電圧値として比較回路13へ
出力する機能を有している。なお、交流振幅検出回路1
2に入力される信号の振幅値と当該振幅値に対応して出
力される電圧値との比例係数としては正負のいずれであ
ってもよいが、以下では、当該比例係数が正の値である
場合を例として示す。
【0006】また、図4には上記した交流振幅検出回路
12の構成例を示してあり、この交流振幅検出回路22
は、2つの抵抗R1、R2と、1つのダイオードDと、
1つのコンデンサCから構成されている。同図に示した
回路では、接地された抵抗R2やコンデンサCがダイオ
ードDの出力端に接続されており、可変利得増幅器21
から入力される信号(交流入力信号)が抵抗R1とダイ
オードDを通過することで、当該入力信号の振幅値に比
例する直流電圧値(直流出力信号)が比較回路13へ出
力される。
【0007】比較回路13は交流振幅検出回路12から
入力される検出電圧値と所定の基準電圧値との大小を比
較し、検出電圧値が基準電圧値より大きい場合にはハイ
(Hi)レベルの電圧値(例えば5Vの電圧値や3Vの
電圧値)をアップダウンカウンタ14へ出力する一方、
検出電圧値が基準電圧値より小さい場合にはロウ(L
o)レベルの電圧値(例えば0Vの電圧値)をアップダ
ウンカウンタ14へ出力する機能を有している。
【0008】ここで、基準電圧値としては、上記した目
標レベルが達成される値が設定されており、具体的に
は、交流振幅検出回路12から出力される検出電圧値と
当該基準電圧値とが一致するときに上記した目標レベル
が達成されるような値が設定されている。
【0009】また、図5には、上記した比較回路13の
構成例を示してあり、この比較回路13は1つのコンパ
レータ21から構成されている。同図に示したコンパレ
ータ21では、交流振幅検出回路12から出力される検
出電圧値(入力信号)と基準電圧値とを入力し、これら
の電圧値の比較結果に基づいてハイレベル或いはロウレ
ベルの電圧値(出力信号)をアップダウンカウンタ14
へ出力する。
【0010】なお、この例の比較回路13では、検出電
圧値が基準電圧値より大きい場合にはハイレベルの電圧
値を出力する一方、検出電圧値が基準電圧値より小さい
場合にはロウレベルの電圧値を出力する構成としたが、
例えばハイレベルとローレベルとを逆にして用いること
も可能である。
【0011】アップダウンカウンタ14は例えば外部の
デジタルクロックから入力されるクロックタイミングに
同期してカウント値をアップさせる(増加させる)こと
やダウンさせる(減少させる)ことを行う機能を有して
おり、本例では、比較回路13から入力される電圧値が
ハイレベルである場合にはカウント値をダウンさせる一
方、当該電圧値がロウレベルである場合にはカウント値
をアップさせる機能を有している。また、アップダウン
カウンタ14は、このようにしてアップダウンするカウ
ント値をデジタル−アナログ変換器15へ出力する機能
を有している。
【0012】デジタル−アナログ変換器15はアップダ
ウンカウンタ14から入力されるカウント値をアナログ
直流電圧値へデジタル−アナログ変換し、当該アナログ
直流電圧値を可変利得増幅器11の利得制御端子へ出力
する機能を有している。なお、このアナログ直流電圧値
は、例えば可変利得増幅器11の利得を制御することが
可能なレベル範囲(例えば可変利得増幅器11の制御電
圧値対利得特性に基づいて上限値や下限値が設定され
る)の値となるように調整されている。
【0013】ここで、この例では、アップダウンカウン
タ14のカウント値が大きくなるに従って、可変利得増
幅器11の利得制御端子へ出力される電圧値及び当該可
変利得増幅器11の利得が大きくなる構成を用いてい
る。すなわち、アップダウンカウンタ14では、検出電
圧値が基準電圧値より大きい場合にはカウント値をダウ
ンさせることにより可変利得増幅器11の利得を小さく
するフィードバック制御を行う一方、検出電圧値が基準
電圧値より小さい場合にはカウント値をアップさせるこ
とにより可変利得増幅器11の利得を大きくするフィー
ドバック制御を行う。
【0014】以上の構成により、上記図3に示した無線
受信機に備えられた自動利得制御回路では、交流振幅検
出回路12が可変利得増幅器11により増幅した受信信
号の振幅値に比例する電圧値を検出し、比較回路13が
当該検出電圧値と基準電圧値とを比較し、アップダウン
カウンタ14が当該比較結果に基づいて可変利得増幅器
11の利得をフィードバック制御することにより、増幅
後の受信信号のレベルを例えば常に一定の目標レベルに
制御することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
受信機に備えられた自動利得制御回路では、受信信号を
増幅する可変利得増幅器の利得が常に制御されて当該利
得が常に更新されるため、例えば可変利得増幅器に入力
される受信信号のレベルが受信感度レベルより小さいよ
うな状態では、当該利得制御が却って受信品質を劣化さ
せてしまうことがあるといった不具合があった。
【0016】ここで、受信感度レベルとは、例えば受信
信号のレベル(例えば電力レベル)が当該受信感度レベ
ルより小さい場合には当該受信信号を正常に受信処理す
ることができなくなってしまうレベルのことである。可
変利得増幅器に入力される受信信号のレベルがこのよう
な受信感度レベルより小さいような状態では、当該受信
信号の信号純度は極めて悪いため、利得制御を行ってし
まうと、当該利得制御によるレベル変動が重なって受信
感度性能が劣化してしまい易い。
【0017】また、例えばCDMA信号を受信する受信
機では受信を希望するデータが広帯域に拡散された信号
(すなわち、CDMA信号)を受信するが、このような
CDMA信号に含まれる希望信号(受信機が受信を希望
する信号)の電力レベルは拡散によって非常に低いレベ
ルとなり、雑音レベル(つまり、受信感度レベルより小
さいようなレベル)程度となる。このため、CDMA信
号を受信する受信機では、例えば無線部により復調され
る受信感度レベル程度の信号が雑音に埋もれてしまうこ
とが生じ、このような場合には、可変利得増幅器の利得
を制御することは不必要なものであった。
【0018】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、受信信号を増幅する可変増幅
器の利得を制御して受信信号のレベルを目標レベルに制
御するに際して、受信信号のレベルが例えば受信感度レ
ベルより小さいような場合であっても、受信品質を保障
することができる受信機を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る受信機では、次のようにして、受信信
号のレベルを目標レベルに制御する。すなわち、可変増
幅器が受信信号を増幅し、利得制御手段が可変増幅器に
より増幅される前の受信信号又は増幅された後の受信信
号のレベルに基づいて可変増幅器により増幅された後の
受信信号のレベルが目標レベルとなるように可変増幅器
の利得を制御するに際して、受信感度レベルを基準とし
て受信信号のレベルが小さい場合には利得保持手段が利
得制御手段による利得制御を停止させて可変増幅器の利
得を所定の値に保持する。
【0020】従って、例えば受信信号のレベルが受信感
度レベルより小さいような場合には、可変増幅器の利得
の制御が停止させられて当該利得が所定の値に保持され
るため、このように受信信号のレベルが小さい場合にま
で利得制御が行われてしまう従来の受信機と比べて、受
信品質を向上させることができる。
【0021】ここで、受信感度レベルを基準として受信
信号のレベルが小さい場合としては、必ずしも受信信号
のレベルが受信感度レベルより小さい場合に限られるこ
とはなく、例えば受信感度レベル近傍のレベルを閾値と
して、受信信号のレベルが当該閾値より小さい場合を、
受信信号のレベルが小さい場合とみなす構成とすること
も可能である。つまり、本発明では、受信信号が小さい
か否かを判定するための閾値が必ずしも受信感度レベル
に設定されなくともよく、例えば受信機の受信性能等に
応じて、受信感度レベル近傍のレベルが当該閾値として
設定されてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面を参照し
て説明する。なお、本例では、例えば上記図3に示した
ような自動利得制御回路を備えた無線受信機に本発明を
適用した場合を示す。また、本発明の要部は可変増幅器
の利得制御に係る構成であるため、本例では、主とし
て、当該構成部分について説明し、無線受信機に備えら
れる他の構成部分については説明を省略する。
【0023】図1には、本例の無線受信機に備えられた
自動利得制御回路の一例を示してあり、この自動利得制
御回路には、例えば上記図3に示した各処理部11〜1
5と同様な可変利得増幅器1や交流振幅検出回路2や比
較回路(本例では、第1の比較回路と言う)3やアップ
ダウンカウンタ4やデジタル−アナログ変換器5が備え
られているとともに、本例の特徴部分として、比較回路
(本例では、第2の比較回路と言う)6と信号経路切替
回路7とが備えられている。
【0024】以下では、主として、本例の特徴部分であ
る第2の比較回路6や信号経路切替回路7について詳し
く説明し、例えば上記図3に示したものと同様な構成部
分1〜5については詳しい説明を省略する。また、本例
では、上記した第1の比較回路3で用いられる基準電圧
値を第1の基準電圧値と言い、上記した第2の比較回路
6で用いられる基準電圧値を第2の基準電圧値と言う。
【0025】また、本例のデジタル−アナログ変換器5
は、例えば上記図3に示したデジタル−アナログ変換器
15とほぼ同様な機能を有しているが、本例では、デジ
タル−アナログ変換したアナログ直流電圧値を第2の比
較回路6及び信号経路切替回路7へ出力する。
【0026】第2の比較回路6はデジタル−アナログ変
換器5から入力されるアナログ直流電圧値と所定の第2
の基準電圧値との大小を比較し、アナログ直流電圧値が
第2の基準電圧値より大きい場合にはハイ(Hi)レベ
ルの電圧値(例えば5Vの電圧値や3Vの電圧値)を信
号経路切替回路7の制御端子へ出力する一方、アナログ
直流電圧値が第2の基準電圧値より小さい場合にはロウ
(Lo)レベルの電圧値(例えば0Vの電圧値)を信号
経路切替回路7の制御端子へ出力する機能を有してい
る。
【0027】ここで、上記した第2の基準電圧値につい
て説明する。本例の自動利得制御回路では、可変利得増
幅器1に入力される受信信号のレベルが小さい場合には
デジタル−アナログ変換器5から出力されるアナログ直
流電圧値は大きくなり、当該受信信号のレベルが大きい
場合には当該アナログ直流電圧値は小さくなる。このた
め、例えばデジタル−アナログ変換器5から出力される
アナログ直流電圧値の大きさを判定することにより、受
信信号のレベルの大きさを判定することができる。
【0028】そこで、例えば受信感度レベルを基準とし
て受信信号のレベルが小さいと判定するための当該受信
信号レベルの閾値を閾値Aとした場合に、本例では、受
信信号のレベルが当該閾値Aであるときにデジタル−ア
ナログ変換器5から出力されるアナログ直流電圧値を第
2の基準電圧値として設定してある。このような第2の
基準電圧値を設定すると、例えばデジタル−アナログ変
換器5から出力されるアナログ直流電圧値が当該第2の
基準値より大きい場合には、受信感度レベルを基準とし
て受信信号のレベルが小さいとみなすことができる。
【0029】また、第2の比較回路6としては、例えば
第1の比較回路3と同様に、上記図5に示したようなコ
ンパレータ21から構成することができる。すなわち、
同図に示したようなコンパレータ21を用いて第2の比
較回路6を構成した場合には、当該コンパレータ21で
は、デジタル−アナログ変換器5から出力されるアナロ
グ直流電圧値(入力信号)と第2の基準電圧値とを入力
し、これらの電圧値の比較結果に基づいてハイレベル或
いはロウレベルの電圧値(出力信号)を信号経路切替回
路7の制御端子へ出力する。
【0030】なお、本例の第2の比較回路6では、アナ
ログ直流電圧値が第2の基準電圧値より大きい場合には
ハイレベルの電圧値を出力する一方、アナログ直流電圧
値が第2の基準電圧値より小さい場合にはロウレベルの
電圧値を出力する構成としたが、例えばハイレベルとロ
ーレベルとを逆にして用いることも可能である。
【0031】信号経路切替回路7にはデジタル−アナロ
グ変換器5から出力されるアナログ直流電圧値が入力さ
れるとともに一定電圧値を有するアナログ信号(一定電
圧信号)が入力され、この信号経路切替回路7は、第2
の比較回路6から入力される電圧値がハイレベルである
場合には一定電圧信号を可変利得増幅器1の利得制御端
子へ出力するように信号経路を切り替える一方、第2の
比較回路6から入力される電圧値がロウレベルである場
合にはアナログ直流電圧値を可変利得増幅器1の利得制
御端子へ出力するように信号経路を切り替える機能を有
している。
【0032】つまり、本例では、デジタル−アナログ変
換器5から出力されるアナログ直流電圧値が第2の基準
電圧値より大きい場合には、上記した一定電圧信号が可
変利得増幅器1の利得制御端子に入力され、これによ
り、当該可変利得増幅器1の利得が一定の値に保持さ
れ、利得制御は行われない。
【0033】一方、本例では、デジタル−アナログ変換
器5から出力されるアナログ直流電圧値が第2の基準電
圧値より小さい場合には、上記したアナログ直流電圧値
が可変利得増幅器1の利得制御端子に入力され、これに
より、当該可変利得増幅器1の利得制御が行われる。具
体的には、この利得制御では、例えば交流振幅検出回路
2から出力される検出電圧値が第1の基準電圧値より大
きい場合には可変利得増幅器1の利得制御端子に入力さ
れるアナログ直流電圧値が小さくなる(利得が小さくな
る)方向に自動利得制御される一方、当該検出電圧値が
当該第1の基準電圧値より小さい場合には可変利得増幅
器1の利得制御端子に入力されるアナログ直流電圧値が
大きくなる(利得が大きくなる)方向に自動利得制御さ
れる。
【0034】なお、デジタル−アナログ変換器5から出
力されるアナログ直流電圧値と第2の基準電圧値とが等
しい場合に利得制御を行うか否かについては、例えば装
置の使用状況等に応じて、任意に設定されてもよい。ま
た、図2には、例えば制御端子付きスイッチを用いて信
号経路切替回路7を構成した場合の当該信号経路切替回
路7の一例を示してあり、この回路では、第2の比較回
路6から制御端子に入力される電圧値に応じて信号経路
を切り替えることにより、デジタル−アナログ変換器5
からのアナログ直流電圧値(第1の入力)と一定電圧信
号(第2の入力)とを切り替えて可変利得増幅器1の利
得制御端子へ出力することができる。
【0035】以上の構成により、本例の無線受信機に備
えられた自動利得制御回路では、受信信号を増幅する可
変利得増幅器1の利得をフィードバック制御して増幅後
の受信信号のレベルを例えば常に一定の目標レベルに制
御するに際して、可変利得増幅器1の利得が所定の値
(すなわち、上記した第2の基準電圧値が利得制御端子
に入力されるときの利得の値)より小さい値に制御され
るときには利得制御を行う一方、大きい値に制御される
ようなときには利得制御を停止させて、可変利得増幅器
1の利得を一定の値(すなわち、上記した一定電圧信号
が利得制御端子に入力されるときの利得の値)に保持す
る。
【0036】従って、本例の無線受信機では、例えば受
信信号のレベルが受信感度レベルより小さいような場合
(例えば雑音レベル程度である場合も含む)には、可変
利得増幅器1の利得の制御が停止させられて当該利得が
一定の値に保持されるため、このように受信信号のレベ
ルが小さい場合にまで利得制御(すなわち、受信信号の
レベル変動)が行われてしまう従来の無線受信機と比べ
て、安定した受信感度性能を実現することができ、これ
により、受信品質を向上させることができる。
【0037】ここで、本例では、受信信号を増幅する可
変利得増幅器1が本発明に言う可変増幅器に相当する。
また、本例では、交流振幅検出回路2が可変利得増幅器
1により増幅された後の受信信号のレベル(本例では、
振幅値に比例する電圧値)を検出し、当該レベルに基づ
いて第1の比較回路3やアップダウンカウンタ4やデジ
タル−アナログ変換器5が可変利得増幅器1により増幅
された後の受信信号のレベルが目標レベルとなるように
可変利得増幅器1の利得を制御する機能により、本発明
に言う利得制御手段が構成されている。
【0038】なお、本例では、可変増幅器により増幅さ
れた後の受信信号のレベルに基づいて利得制御を行った
が、例えば可変増幅器により増幅される前の受信信号の
レベルに基づいて利得制御を行うことも可能であり、要
は、受信感度レベルを基準として受信信号のレベルが小
さい場合を検出することができればよい。
【0039】また、本例では、第2の比較回路6が受信
感度レベルを基準として受信信号のレベルが小さい場合
を検出し、このような場合に信号経路切替回路7が前記
利得制御手段による利得制御を停止させて可変利得増幅
器1の利得を所定の値に保持する機能により、本発明に
言う利得保持手段が構成されている。なお、所定の値と
しては、例えば受信機の受信性能等に応じて、種々な値
が設定されてもよい。また、受信信号のレベルが小さい
か否かを判定するための閾値(本例では、第2の基準電
圧値)としては、必ずしも予め一定値が設定されていな
くともよく、例えば通信状況等に応じて当該閾値を変化
させることも可能である。
【0040】以上のような各機能手段を備えて、本発明
に係る受信機では受信信号のレベルを目標レベルに制御
することが行われるが、当該目標レベルとしては、例え
ば受信機の受信性能等に応じて、任意に設定されてもよ
い。
【0041】ここで、本発明に係る受信機の構成として
は、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成
が用いられてもよい。一例として、本発明に係る受信機
により行われる利得制御処理や利得制御停止処理等とし
ては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエ
ア資源においてプロセッサがROMに格納された制御プ
ログラムを実行することにより制御される構成であって
もよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能
手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよ
い。また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフ
ロッピーディスクやCD−ROM等のコンピュータによ
り読み取り可能な記録媒体として把握することもでき、
当該制御プログラムを記録媒体からコンピュータに入力
してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る
処理を遂行させることができる。
【0042】また、本発明に係る受信機は、例えばTD
MA方式やFDMA方式やCDMA方式等といった種々
な通信方式を用いた分野に適用可能なものであるが、受
信機により受信信号のレベルを一定の目標レベルに制御
することは、複数の異なる拡散符号によりキャリアを多
重化するCDMA方式を用いた無線通信では特に重要で
ある。これは、CDMA受信機では、例えば受信信号と
希望の拡散符号との相関ピークが検出されるタイミング
に基づいて当該拡散符号に対応する逆拡散データを復調
することを行うが、もしも受信信号のレベルがフェージ
ング等により変動したままだと相関ピークを正確に検出
することができなくなってしまうからである。
【0043】また、CDMA方式を用いた無線通信では
拡散符号により広帯域に拡散した信号を通信することか
ら、受信信号中の各拡散符号に対応する信号成分は小さ
くなり、受信信号の振幅値を大きく増幅することが必要
となる場合がある。このため、例えば上記実施例で示し
た無線受信機のように可変利得増幅器を多段に接続して
自動利得制御範囲を拡大するのが容易な構成であること
は非常に有効であり、例えばW−CDMA方式のように
大きなダイナミックレンジを必要とする通信方式を用い
る場合に特に大きな効果を奏することができる。
【0044】また、本発明に係る受信機は、例えば基地
局装置や移動局装置等といった種々な装置に適用するこ
とが可能であり、また、必ずしも信号を受信する機能の
みを有する装置ばかりでなく、例えば信号を送受信する
機能を有する通信装置にも適用可能なものである。ま
た、本発明に係る受信機は例えば有線で信号を受信する
装置に適用することも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る受信
機によると、可変増幅器により増幅される前の受信信号
又は増幅された後の受信信号のレベルに基づいて可変増
幅器により増幅された後の受信信号のレベルが目標レベ
ルとなるように可変増幅器の利得を制御するに際して、
受信感度レベルを基準として受信信号のレベルが小さい
場合には当該利得制御を停止させて可変増幅器の利得を
所定の値に保持するようにしたため、例えば受信信号の
レベルが受信感度レベルより小さいような場合にまで利
得制御が行われてしまう従来の受信機と比べて、受信品
質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る受信機に備えられた自
動利得制御回路の一例を示す図である。
【図2】信号経路切替回路の一例を示す図である。
【図3】受信機に備えられた自動利得制御回路の一例を
示す図である。
【図4】交流振幅検出回路の構成例を示す図である。
【図5】比較回路の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1・・可変利得増幅器、 2・・交流振幅検出回路、
3・・第1の比較回路、4・・アップダウンカウンタ、
5・・デジタル−アナログ変換器、6・・第2の比較
回路、 7・・信号経路切替回路、R1、R2・・抵
抗、 D・・ダイオード、 C・・コンデンサ、21・
・コンパレータ、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号のレベルを目標レベルに制御す
    る受信機において、 受信信号を増幅する可変増幅器と、 可変増幅器により増幅される前の受信信号又は増幅され
    た後の受信信号のレベルに基づいて、可変増幅器により
    増幅された後の受信信号のレベルが目標レベルとなるよ
    うに可変増幅器の利得を制御する利得制御手段と、 受信感度レベルを基準として受信信号のレベルが小さい
    場合には利得制御手段による利得制御を停止させて可変
    増幅器の利得を所定の値に保持する利得保持手段と、 を備えたことを特徴とする受信機。
JP2000036325A 2000-02-15 2000-02-15 受信機 Pending JP2001230690A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008072553A1 (ja) * 2006-12-15 2008-06-19 Panasonic Corporation デジタルagc装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008072553A1 (ja) * 2006-12-15 2008-06-19 Panasonic Corporation デジタルagc装置

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