JP2001230635A - 電力モニタ機能付前置歪補償回路および適応制御型高周波増幅器 - Google Patents

電力モニタ機能付前置歪補償回路および適応制御型高周波増幅器

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JP2001230635A
JP2001230635A JP2000037113A JP2000037113A JP2001230635A JP 2001230635 A JP2001230635 A JP 2001230635A JP 2000037113 A JP2000037113 A JP 2000037113A JP 2000037113 A JP2000037113 A JP 2000037113A JP 2001230635 A JP2001230635 A JP 2001230635A
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signal
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terminal
signal line
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Yuji Sakai
雄二 酒井
Kazutomi Mori
一富 森
Kenichi Horiguchi
健一 堀口
Kazuhisa Yamauchi
和久 山内
Masatoshi Nakayama
正敏 中山
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適応制御型高周波増幅器に前置歪補償回路を
組み合せて使用したい場合でも、回路規模の増大を抑制
することができる電力モニタ機能付前置歪補償回路を得
る。 【解決手段】 モニタ用インダクタ30は、信号線路2
5側からモニタ出力端子31側に流れる無線周波数帯の
信号を阻止する。よって、モニタ出力端子31からは、
入力電力の増加に対して増加する信号線路25の直流電
圧を出力することができ、この出力される電圧値から入
力電力がわかる。従って、適応制御型高周波増幅器に前
置歪補償回路を組み合せて使用する場合に、方向性結合
器、および電力計を個々に設ける必要がなく、回路規模
を小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル通信用
電力増幅器などに用いられる電力モニタ機能付前置歪補
償回路および適応制御型高周波増幅器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図11は例えば、IEEE TRANS
ACTIONS ON MICORWAVE THEO
RY AND TECHNIQUES,VOL.45,
NO.12,DECEMBER 1997,“A Mi
crowave Miniaturized Line
arizer Using a Parallel D
iode with a Bias Feed Res
istance”に示された従来の低歪高周波増幅器を
示す構成図であり、図において、1は信号入力端子、2
は後述する被補償増幅器4に対して逆特性を有する前置
歪補償回路、3は前置歪補償回路2の出力信号を利得可
変に増幅する可変利得増幅器、4は可変利得増幅器3の
出力信号を増幅する被補償増幅器、5は信号出力端子で
ある。
【0003】次に動作について説明する。前置歪補償回
路2は、信号入力端子1からの信号に歪を加えて出力す
る。この歪は、被補償増幅器4によって発生する歪みを
相殺するために加えられるものであり、よって、前置歪
補償回路2は、予め被補償増幅器4によって発生する歪
みを相殺可能なように被補償増幅器に対して逆特性を有
するように構成されている。可変利得増幅器3は、前置
歪補償回路2の出力信号を増幅して、被補償増幅器4に
よって発生する歪みの電力レベルと合わせる。被補償増
幅器4は、可変利得増幅器3の出力信号を増幅すること
により、本来、被補償増幅器4によって発生する歪み
を、前置歪補償回路2によって加えられ、可変利得増幅
器3によって増幅された歪みで相殺して、出力端子5か
ら出力する。これにより、増幅器の低歪化が可能とな
る。
【0004】図12は例えば特開平9−18247号公
報に示された従来の適応制御型高周波増幅器を示す構成
図であり、図において、11は信号入力端子、12は入
力信号の一部を取り出す方向性結合器、13は方向性結
合器12によって取り出された信号を包絡線検波するこ
とにより入力電力を検出する電力計、14は電力計13
によって検出された入力電力に応じて制御信号を出力す
る制御回路、15は信号入力端子11からの入力信号を
制御回路14から供給された制御信号に応じたバイアス
電圧で増幅する増幅器、16は信号出力端子である。
【0005】次に動作について説明する。方向性結合器
12は、信号入力端子11からの信号の一部を取り出
し、電力計13は、その方向性結合器12からの信号を
包絡線検波することにより、信号入力端子11から増幅
器15に供給される入力電力を検出する。制御回路14
は、電力計13によって検出された入力電力に応じた制
御信号を出力し、増幅器15のバイアス電圧を適応制御
することにより、増幅器15の入力電力に応じた高効率
化が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の低歪高周波増幅
岳および適応制御型高周波増幅器は以上のように構成さ
れているので、図12に示した適応制御型高周波増幅器
に図11に示した低歪高周波増幅器の前置歪補償回路2
を組み合せて使用したい場合に、適応制御型高周波増幅
器の方向性結合器12、電力計13、および低歪高周波
増幅器の前置歪補償回路2が個々に必要になるため、回
路規模が大きくなってしまう課題があった。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、適応制御型高周波増幅器に前置歪
補償回路を組み合せて使用したい場合でも、回路規模の
増大を抑制することができる電力モニタ機能付前置歪補
償回路および適応制御型高周波増幅器を得ることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電力モニ
タ機能付前置歪補償回路は、信号線路とバイアス端子と
の間に接続されたバイアス供給用抵抗と、信号線路とグ
ランドとの間に接続されたダイオードと、信号線路に並
列接続されたモニタ用インダクタまたはモニタ用抵抗
と、モニタ用インダクタまたはモニタ用抵抗に接続さ
れ、信号入力端子からの入力電力に相当する電圧を出力
するモニタ出力端子とを備えたものである。
【0009】この発明に係る電力モニタ機能付前置歪補
償回路は、信号線路とバイアス端子との間に接続された
バイアス供給用抵抗と、信号線路に直列に接続されたダ
イオードと、信号線路とグランドとの間に接続されたバ
イアス短絡用インダクタと、信号線路に並列接続された
モニタ用インダクタまたはモニタ用抵抗と、モニタ用イ
ンダクタまたはモニタ用抵抗に接続され、信号入力端子
からの入力電力に相当する電圧を出力するモニタ出力端
子とを備えたものである。
【0010】この発明に係る電力モニタ機能付前置歪補
償回路は、信号線路に並列接続されたバイアス供給用抵
抗と、信号線路とグランドとの間に接続されたダイオー
ドと、バイアス供給用抵抗とバイアス端子との間に接続
され、信号入力端子からの入力電力に相当する電流を検
出してモニタ出力端子に出力する電流計とを備えたもの
である。
【0011】この発明に係る電力モニタ機能付前置歪補
償回路は、信号線路に並列接続されたバイアス供給用抵
抗と、信号線路に直列に接続されたダイオードと、バイ
アス供給用抵抗とバイアス端子との間に接続され、信号
入力端子からの入力電力に相当する電流を検出してモニ
タ出力端子に出力する電流計と、信号線路とグランドと
の間に接続されたバイアス短絡用インダクタとを備えた
ものである。
【0012】この発明に係る電力モニタ機能付前置歪補
償回路は、信号線路に並列接続されたバイアス供給用イ
ンダクタと、信号線路とグランドとの間に接続されたダ
イオードと、バイアス供給用インダクタとバイアス端子
との間に接続され、信号入力端子からの入力電力に相当
する電流を検出してモニタ出力端子に出力する電流計と
を備えたものである。
【0013】この発明に係る電力モニタ機能付前置歪補
償回路は、信号線路に並列接続されたバイアス供給用イ
ンダクタと、信号線路に直列に接続されたダイオード
と、バイアス供給用インダクタとバイアス端子との間に
接続され、信号入力端子からの入力電力に相当する電流
を検出してモニタ出力端子に出力する電流計と、信号線
路とグランドとの間に接続されたバイアス短絡用インダ
クタとを備えたものである。
【0014】この発明に係る適応制御型高周波増幅器
は、被補償増幅器に対して逆特性を有する電力モニタ機
能付前置歪補償回路と、電力モニタ機能付前置歪補償回
路の信号出力端子からの出力信号を減衰または増幅し、
被補償増幅器に出力する可変減衰器または利得可変増幅
器と、電力モニタ機能付前置歪補償回路のモニタ出力端
子からの電圧または電流に応じて、可変減衰器または利
得可変増幅器の減衰量または利得を制御する制御信号を
供給すると共に、被補償増幅器のバイアス電圧を制御す
る制御信号を供給する制御回路とを備えたものである。
【0015】この発明に係る適応制御型高周波増幅器
は、フィードフォワード増幅器またはフィードバック増
幅器の被補償増幅器の補償に用いるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による電
力モニタ機能付前置歪補償回路を示す構成図であり、図
において、21は信号入力端子、22は入力側バイアス
阻止用キャパシタ、23は出力側バイアス阻止用キャパ
シタ、24は信号出力端子、25はそれらを直列に接続
した信号線路である。26は入力側および出力側バイア
ス阻止用キャパシタ22,23間の信号線路25とバイ
アス端子27との間に接続された1kΩ程度の高抵抗の
バイアス供給用抵抗、28はバイアス供給用抵抗26の
バイアス端子27側とグランドとの間に接続されたRF
信号短絡用キャパシタ、29は入力側および出力側バイ
アス阻止用キャパシタ22,23間の信号線路25とグ
ランドとの間に、その信号線路25からグランドに向か
って順方向に接続されたダイオードである。30は入力
側および出力側バイアス阻止用キャパシタ22,23間
の信号線路25に並列接続されたモニタ用インダクタ、
31はモニタ用インダクタ30に接続され、信号入力端
子21からの入力電力に相当する電圧を出力するモニタ
出力端子である。
【0017】次に動作について説明する。信号入力端子
21から無線周波数帯の信号が入力され、入力側バイア
ス阻止用キャパシタ22を通過して、ダイオード29に
入力される。また、バイアス端子27からバイアス供給
用抵抗26を介してダイオード29にバイアスが加えら
れている。信号入力端子21からの無線周波数帯の信号
の入力電力の増加に伴い、ダイオード29により、マイ
ナス側の電流波形がクリップされ、ダイオード29に流
れる電流が増加する。この直流電流の増加により、バイ
アス供給用抵抗26による電圧降下が増加し、ダイオー
ド29に加えられる電圧が減少し、その結果、無線周波
数帯でのダイオード29の内部抵抗が増加する。従っ
て、このダイオード29は、信号線路25に並列に接続
されているので、入力電力の増加に対し、利得が増加し
位相が進む特性が得られる。
【0018】図9はこの発明の実施の形態7による適応
制御型高周波増幅器を示す構成図であり、図において、
71は電力モニタ機能付前置歪補償回路、73は被補償
増幅器である。図2はこの発明の実施の形態1による電
力モニタ機能付前置歪補償回路の作用を示す特性図であ
り、図の左は、この発明の実施の形態1による電力モニ
タ機能付前置歪補償回路の利得・位相特性、図の中は、
図9に示した被補償増幅器73の利得・位相特性、図の
右は、歪補償後の被補償増幅器73の利得・位相特性で
ある。このように、被補償増幅器73が入力電力の増加
に対し、利得が減少し位相が遅れる特性である場合に
は、この実施の形態1のように、入力電力の増加に対
し、利得が増加し位相が進む特性を有する電力モニタ機
能付前置歪補償回路を用いれば、歪補償後の被補償増幅
器73の利得・位相特性は、線形性が改善され、被補償
増幅器73の歪補償を行うことができる。
【0019】また、図1において、RF信号短絡用キャ
パシタ28は、バイアス供給用抵抗26を介してバイア
ス端子27側に流れる無線周波数帯の信号をグランド側
に流し、バイアス端子27側への無線周波数帯の信号に
よる悪影響を防止するものである。しかし、バイアス供
給用抵抗26に高抵抗を用いる場合には、そのバイアス
供給用抵抗26を介してバイアス端子27側に流れる無
線周波数帯の信号は、極めて僅かになるので、この場合
は、RF信号短絡用キャパシタ28を省略することも可
能である。さらに、モニタ用インダクタ30は、信号線
路25側からモニタ出力端子31側に流れる無線周波数
帯の信号を阻止する。よって、モニタ用インダクタ30
の代わりに、例えば、数10kΩ程度のモニタ用抵抗を
用いても信号線路25側からモニタ出力端子31側に流
れる無線周波数帯の信号が極めて僅かになるので、モニ
タ用抵抗を適用しても良い。従って、モニタ出力端子3
1からは、入力電力の増加に対して増加する信号線路2
5の直流電圧を出力することができ、この出力される電
圧値から入力電力がわかる。
【0020】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、入力電力の増加に対し、利得が増加し位相が進む特
性を有するものなので、入力電力の増加に対し、利得が
減少し位相が遅れる特性を有する被補償増幅器73の歪
補償を行うことができる。また、電力モニタ機能付前置
歪補償回路に設けられたモニタ用インダクタ30または
モニタ用抵抗、およびモニタ出力端子31により、入力
電力に相当する信号線路25の直流電圧を出力すること
ができる。従って、適応制御型高周波増幅器に前置歪補
償回路を組み合せて使用する場合に、方向性結合器、お
よび電力計を個々に設ける必要がなく、回路規模を小さ
くすることができる。
【0021】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2による電力モニタ機能付前置歪補償回路を示す構成
図であり、図において、41は入力側および出力側バイ
アス阻止用キャパシタ22,23間の信号線路25に直
列に、それら入力側バイアス阻止用キャパシタ22から
出力側バイアス阻止用キャパシタ23に向かって順方向
に接続されたダイオードである。なお、このダイオード
41は、バイアス供給用抵抗26およびモニタ用インダ
クタ30よりも出力側バイアス阻止用キャパシタ23側
に接続されたものである。42はダイオード41および
出力側バイアス阻止用キャパシタ23間の信号線路25
とグランドとの間に接続されたバイアス短絡用インダク
タである。その他の構成は、図1と同一であるのでその
重複する説明を省略する。
【0022】次に動作について説明する。信号入力端子
21から無線周波数帯の信号が入力され、入力側バイア
ス阻止用キャパシタ22を通過して、ダイオード41に
入力される。また、バイアス端子27からバイアス供給
用抵抗26を介してダイオード41にバイアスが加えら
れている。 信号入力端子21からの無線周波数帯の信
号の入力電力の増加に伴い、ダイオード41により、マ
イナス側の電流波形がクリップされ、ダイオード41お
よびバイアス短絡用インダクタ42に流れる電流が増加
する。この直流電流の増加により、バイアス供給用抵抗
26による電圧降下が増加し、ダイオード41に加えら
れる電圧が減少し、その結果、無線周波数帯でのダイオ
ード41の内部抵抗が増加する。従って、このダイオー
ド41は、信号線路25に直列に接続されているので、
入力電力の増加に対し、利得が減少し位相が遅れる特性
が得られる。
【0023】図4はこの発明の実施の形態2による電力
モニタ機能付前置歪補償回路の作用を示す特性図であ
り、図の左は、この発明の実施の形態2による電力モニ
タ機能付前置歪補償回路の利得・位相特性、図の中は、
被補償増幅器73の利得・位相特性、図の右は、歪補償
後の被補償増幅器73の利得・位相特性である。このよ
うに、被補償増幅器73が入力電力の増加に対し、利得
が増加し位相が進む特性である場合には、この実施の形
態2のように、入力電力の増加に対し、利得が減少し位
相が遅れる特性を有する電力モニタ機能付前置歪補償回
路を用いれば、歪補償後の被補償増幅器73の利得・位
相特性は、線形性が改善され、被補償増幅器73の歪補
償を行うことができる。
【0024】また、モニタ用インダクタ30は、信号線
路25側からモニタ出力端子31側に流れる無線周波数
帯の信号を阻止する。よって、モニタ用インダクタ30
の代わりに、例えば、数10kΩ程度のモニタ用抵抗を
用いても信号線路25側からモニタ出力端子31側に流
れる無線周波数帯の信号が極めて僅かになるので、モニ
タ用抵抗を適用しても良い。従って、モニタ出力端子3
1からは、入力電力の増加に対して増加する信号線路2
5の直流電圧を出力することができ、この出力される電
圧値から入力電力がわかる。
【0025】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、入力電力の増加に対し、利得が減少し位相が遅れる
特性を有するものなので、入力電力の増加に対し、利得
が増加し位相が進む特性を有する被補償増幅器73の歪
補償を行うことができる。また、電力モニタ機能付前置
歪補償回路に設けられたモニタ用インダクタ30または
モニタ用抵抗、およびモニタ出力端子31により、入力
電力に相当する信号線路25の直流電圧を出力すること
ができる。従って、適応制御型高周波増幅器に前置歪補
償回路を組み合せて使用する場合に、方向性結合器、お
よび電力計を個々に設ける必要がなく、回路規模を小さ
くすることができる。
【0026】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3による電力モニタ機能付前置歪補償回路を示す構成
図であり、図において、51はバイアス供給用抵抗26
とバイアス端子27との間に接続され、信号入力端子2
1からの入力電力に相当する電流を検出してモニタ出力
端子52に出力する電流計である。なお、RF信号短絡
用キャパシタ28は、バイアス供給用抵抗26および電
流計51間に接続されている。その他の構成は、図1と
同一であるのでその重複する説明を省略する。
【0027】次に動作について説明する。信号入力端子
21からの無線周波数帯の信号の入力電力の増加に伴
い、ダイオード29により、マイナス側の電流波形がク
リップされ、ダイオード29に流れる電流が増加する。
この直流電流の増加により、バイアス供給用抵抗26に
よる電圧降下が増加し、ダイオード29に加えられる電
圧が減少し、その結果、無線周波数帯でのダイオード2
9の内部抵抗が増加する。従って、このダイオード29
は、信号線路25に並列に接続されているので、入力電
力の増加に対し、利得が増加し位相が進む特性が得られ
る。図9に示した被補償増幅器73が入力電力の増加に
対し、利得が減少し位相が遅れる特性である場合には、
この実施の形態3のように、入力電力の増加に対し、利
得が増加し位相が進む特性を有する電力モニタ機能付前
置歪補償回路を用いれば、歪補償後の被補償増幅器73
の利得・位相特性は、線形性が改善され、被補償増幅器
73の歪補償を行うことができる。
【0028】また、図5において、RF信号短絡用キャ
パシタ28は、バイアス供給用抵抗26を介して電流計
51側に流れる無線周波数帯の信号をグランド側に流
し、電流計51側への無線周波数帯の信号による悪影響
を防止するものである。しかし、バイアス供給用抵抗2
6に高抵抗を用いる場合には、そのバイアス供給用抵抗
26を介して電流計51側に流れる無線周波数帯の信号
は、極めて僅かになるので、この場合は、RF信号短絡
用キャパシタ28を省略することも可能である。さら
に、電流計51は、入力電力の増加に対して増加するバ
イアス端子27からバイアス供給用抵抗26に流れる直
流電流を検出して、モニタ出力端子52に出力すること
ができ、この出力される電流値から入力電力がわかる。
【0029】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、入力電力の増加に対し、利得が増加し位相が進む特
性を有するものなので、入力電力の増加に対し、利得が
減少し位相が遅れる特性を有する被補償増幅器73の歪
補償を行うことができる。また、電力モニタ機能付前置
歪補償回路に設けられた電流計51は、入力電力に相当
するバイアス端子27からバイアス供給用抵抗26に流
れる直流電流を検出して、モニタ出力端子52に出力す
ることができる。従って、適応制御型高周波増幅器に前
置歪補償回路を組み合せて使用する場合に、方向性結合
器、および電力計を個々に設ける必要がなく、回路規模
を小さくすることができる。
【0030】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4による電力モニタ機能付前置歪補償回路を示す構成
図であり、図3に示した直列接続のダイオード41の構
成に、図5に示した電流計51、およびモニタ出力端子
52の構成を適用したものである。
【0031】次に動作について説明する。信号入力端子
21からの無線局波数帯の信号の入力電力の増加に伴
い、ダイオード41により、マイナス側の電流波形がク
リップされ、ダイオード41およびバイアス短絡用イン
ダクタ42に流れる電流が増加する。この直流電流の増
加により、バイアス供給用抵抗26による電圧降下が増
加し、ダイオード41に加えられる電圧が減少し、その
結果、無線周波数帯でのダイオード41の内部抵抗が増
加する。従って、このダイオード41は、信号線路25
に直列に接続されているので、入力電力の増加に対し、
利得が減少し位相が遅れる特性が得られる。
【0032】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、入力電力の増加に対し、利得が減少し位相が遅れる
特性を有するものなので、入力電力の増加に対し、利得
が増加し位相が進む特性を有する被補償増幅器73の歪
補償を行うことができる。また、電力モニタ機能付前置
歪補償回路に設けられた電流計51は、入力電力に相当
するバイアス端子27からバイアス供給用抵抗26に流
れる直流電流を検出して、モニタ出力端子52に出力す
ることができる。従って、適応制御型高周波増幅器に前
置歪補償回路を組み合せて使用する場合に、方向性結合
器、および電力計を個々に設ける必要がなく、回路規模
を小さくすることができる。
【0033】実施の形態5.図7はこの発明の実施の形
態5による電力モニタ機能付前置歪補償回路を示す構成
図であり、図5に示した構成において、バイアス供給用
抵抗26の代わりにバイアス供給用インダクタ61を接
続したものである。
【0034】次に動作について説明する。信号入力端子
21からの無線周波数帯の信号の入力電力の増加に伴
い、ダイオード29により、マイナス側の電流波形がク
リップされ、ダイオード29に流れる電流が増加する。
この直流電流の増加により、バイアス供給用インダクタ
61は、抵抗ではないので電圧降下することなく、ダイ
オード29に加えられる電圧は変化しない。その結果、
無線局波数帯でのダイオード29の内部抵抗が減少す
る。従って、このダイオード29は、信号線路25に並
列に接続されているので、入力電力の増加に対し、利得
が減少し位相が遅れる特性が得られる。図9に示した被
補償増幅器73が入力電力の増加に対し、利得が増加し
位相が進む特性である場合には、この実施の形態5のよ
うに、入力電力の増加に対し、利得が減少し位相が遅れ
る特性を有する電力モニタ機能付前置歪補償回路を用い
れば、歪補償後の被補償増幅器73の利得・位相特性
は、線形性が改善され、被補償増幅器73の歪補償を行
うことができる。
【0035】また、図7において、バイアス供給用イン
ダクタ61は、信号線路25から電流計51側への無線
周波数帯の信号を阻止し、電流計51側への無線周波数
帯の信号による悪影響を防止するものである。従って、
この実施の形態5においては、RF信号短絡用キャパシ
タ28を省略することができる。さらに、電流計51
は、入力電力の増加に対して増加するバイアス端子27
からバイアス供給用インダクタ61に流れる直流電流を
検出して、モニタ出力端子52に出力することができ、
この出力される電流値から入力電力がわかる。
【0036】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、入力電方の増加に対し、利得が減少し位相が遅れる
特性を有するものなので、入力電力の増加に対し、利得
が増加し位相が進む特性を有する被補償増幅器73の歪
補償を行うことができる。また、電力モニタ機能付前置
歪補償回路に設けられた電流計51は、入力電力に相当
するバイアス端子27からバイアス供給用インダクタ6
1に流れる直流電流を検出して、モニタ出力端子52に
出力することができる。従って、適応制御型高周波増幅
器に前置歪補償回路を組み合せて使用する場合に、方向
性結合器、および電力計を個々に設ける必要がなく、回
路規模を小さくすることができる。
【0037】実施の形態6.図8はこの発明の実施の形
態6による電力モニタ機能付前置歪補償回路を示す構成
図であり、図6に示した構成において、バイアス供給用
抵抗26の代わりにバイアス供給用インダクタ61を接
続したものである。
【0038】次に動作について説明する。信号入力端子
21からの無線周波数帯の信号の入力電力の増加に伴
い、ダイオード41により、マイナス側の電流波形がク
リップされ、ダイオード41およびバイアス短絡用イン
ダクタ42に流れる電流が増加する。この直流電流の増
加により、バイアス供給用インダクタ61は、抵抗では
ないので電圧降下することなく、ダイオード41に加え
られる電圧は変化しない。その結果、無線周波数帯での
ダイオード41の内部抵抗が減少する。従って、このダ
イオード41は、信号線路25に直列に接続されている
ので、入力電力の増加に対し、利得が増加し位相が進む
特性が得られる。
【0039】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、入力電力の増加に対し、利得が増加し位相が進む特
性を有するものなので、入力電力の増加に対し、利得が
減少し位相が遅れる特性を有する被補償増幅器73の歪
補償を行うことができる。また、電力モニタ機能付前置
歪補償回路に設けられた電流計51は、入力電力に相当
するバイアス端子27からバイアス供給用インダクタ6
1に流れる直流電流を検出して、モニタ出力端子52に
出力することができる。従って、適応制御型高周波増幅
器に前置歪補償回路を組み合せて使用する場合に、方向
性総合器、および電力計を個々に設ける必要がなく、回
路規模を小さくすることができる。
【0040】実施の形態7.図9はこの発明の実施の形
態7による適応制御型高周波増幅器を示す構成図であ
り、図において、71は被補償増幅器73に対して逆特
性を有する上記実施の形態1に示した電力モニタ機能付
前置歪補償回路であり、31はそのモニタ出力端子であ
る。72は電力モニタ機能付前置歪補償回路71の信号
出力端子24からの出力信号を利得可変に増幅し、被補
償増幅器73に出力する利得可変増幅器である。被補償
増幅器73は、利得可変増幅器72からの出力信号を増
幅して信号出力端子75に出力するものである。74は
電力モニタ機能付前置歪補償回路71のモニタ出力端子
31からの電圧に応じて、利得可変増幅器72の利得を
制御する制御信号を供給すると共に、被補償増幅器73
のバイアス電圧を制御する制御信号を供給する制御回路
である。
【0041】次に動作について説明する。電力モニタ機
能付前置歪補償回路71は、信号入力端子21からの信
号に歪を加えて出力する。この歪は、被補償増幅器73
によって発生する歪みを相殺するために加えられるもの
であり、よって、電力モニタ機能付前置歪補償回路71
は、予め被補償増幅器73によって発生する歪みを相殺
可能なように被補償増幅器73に対して逆特性を有する
ように構成されている。例えば、図2に示したように、
被補償増幅器73が入力電力の増加に対し、利得が減少
し位相が遅れる特性である場合には、実施の形態1のよ
うに、入力電力の増加に対し、利得が増加し位相が進む
特性を有する電力モニタ機能付前置歪補償回路を用い
る。利得可変増幅器72は、電力モニタ機能付前置歪補
償回路71の出力信号を増幅して、被補償増幅器73に
よって発生する歪みの電力レベルと合わせる。被補償増
幅器73は、利得可変増幅器72の出力信号を増幅する
ことにより、本来、被補償増幅器73によって発生する
歪みを、電力モニタ機能付前置歪補償回路71によって
加えられ、利得可変増幅器72によって増幅された歪み
で相殺して、信号出力端子75から出力する。また、制
御回路74は、電力モニタ機能付前置歪補償回路71の
モニタ出力端子31からの電圧に応じて、被補償増幅器
73のバイアス電圧を制御する制御信号を適応制御する
ことにより、増幅器の高効率化を行うことができる。さ
らに、制御回路74は、電力モニタ機能付前置歪補償回
路71のモニタ出力端子31からの電圧に応じて、利得
可変増幅器72の利得を制御する制御信号を適応制御す
ることにより、広い電力の範囲で増幅器の高効率化、お
よび低歪化を行うことができる。
【0042】なお、上記実施の形態7では、図2に示し
たように被補償増幅器73が入力電力の増加に対し、利
得が減少し位相が遅れる特性である場合に、実施の形態
1に示した電力モニタ機能付前置歪補償回路71を用い
たが、実施の形態3、または実施の形態6に示した電力
モニター機能付前置歪補償回路を用いても良い。また、
図4に示したように被補償増幅器73が入力電力の増加
に対し、利得が増加し位相が進む特性である場合に、実
施の形態2、実施の形態4、または実施の形態5に示し
た電力モニタ機能付前置歪補償回路を用いても良い。さ
らに、利得可変増幅器72を用い、制御回路74によっ
て、その利得可変増幅器72の利得を制御したが、電力
モニタ機能付前置歪補償回路71の出力信号の電力レベ
ルが被補償増幅器73によって発生する歪みの電力レベ
ルよりも大きい場合は、その利得可変増幅器72の代わ
りに可変減衰器を用い、制御回路74によって、その可
変減衰器の減衰量を制御するようにしても良い。さら
に、制御回路74により被補償増幅器73を適応制御す
るだけで、電力モニタ機能付前置歪補償回路71の出力
信号の電力レベルと被補償増幅器73によって発生する
歪みの電力レベルとを合わせることができる場合は、利
得可変増幅器72および可変減衰器を省略しても良い。
【0043】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、電力モニタ機能付前置歪補償回路71のモニタ出力
端子31からの電圧に応じて、被補償増幅器73のバイ
アス電圧を制御する制御信号を適応制御すると共に、利
得可変増幅器72の利得を制御する制御信号を適応制御
する制御回路74を設けたことにより、広い電力の範囲
で増幅器の高効率化、および低歪化を行うことができる
適応制御型高周波増幅器を得ることができる。また、方
向性結合器、および電力計を個々に設ける必要がなく、
回路規模を小さくすることができる適応制御型高周波増
幅器を得ることができる。
【0044】実施の形態8.図10はこの発明の実施の
形態8による適応制御型高周波増幅器の利用例を示す構
成図であり、図において、81は図9に示した適応制御
型高周波増幅器の信号入力端子21と信号出力端子75
との間に設けられた帰還回路であり、この図10は、図
9に示した適応制御型高周波増幅器をフィードバック増
幅器の被補償増幅器73の補償に用いた例を示したもの
である。
【0045】次に動作について説明する。フィードバッ
ク増幅器は、それ自身が歪み補償機能を有する増幅器で
ある。図10に示したように、フィードバック増幅器の
中において被補償増幅器73の前に、電力モニタ機能付
前置歪補償回路71を接続し、入力電力に応じて被補償
増幅器73のバイアスを最適にすることで、実施の形態
7単独での歪補償量より大きな歪補償量を得ることがで
きる。なお、この実施の形態8では、図9に示した適応
制御型高周波増幅器をフィードバック増幅器の被補償増
幅器73の補償に用いた例を示したが、図9に示した適
応制御型高周波増幅器をフィードフォワード増幅器の被
補償増幅器73の補償に用いても良い。
【0046】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、実施の形態7に示した適応制御型高周波増幅器をフ
ィードバック増幅器あるいはフィードフォワード増幅器
の被補償増幅器73の補償に用いたので、実施の形態7
単独での歪補償量より大きな歪補償量を得ることができ
る。
【0047】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、信号
線路とバイアス端子との間に接続されたバイアス供給用
抵抗と、信号線路とグランドとの間に接続されたダイオ
ードと、信号線路に並列接続されたモニタ用インダクタ
またはモニタ用抵抗と、モニタ用インダクタまたはモニ
タ用抵抗に接続され、信号入力端子からの入力電力に相
当する電圧を出力するモニタ出力端子とを備えるように
構成したので、入力電力の増加に対し、利得が増加し位
相が進む特性を有するものなので、入力電力の増加に対
し、利得が減少し位相が遅れる特性を有する被補償増幅
器の歪補償を行うことができる。また、電力モニタ機能
付前置歪補償回路に設けられたモニタ用インダクタまた
はモニタ用抵抗、およびモニタ出力端子により、入力電
力に相当する信号線路の直流電圧を出力することができ
る。従って、適応制御型高周波増幅器に前置歪補償回路
を組み合せて使用する場合に、方向性結合器、および電
力計を個々に設ける必要がなく、回路規模を小さくする
とができる効果が得られる。
【0048】また、この発明によれば、信号線路とバイ
アス端子との間に接続されたバイアス供給用抵抗と、信
号線路に直列に接続されたダイオードと、信号線路とグ
ランドとの間に接続されたバイアス短絡用インダクタ
と、信号線路に並列接続されたモニタ用インダクタまた
はモニタ用抵抗と、モニタ用インダクタまたはモニタ用
抵抗に接続され、信号入力端子からの入力電力に相当す
る電圧を出力するモニタ出力端子とを備えるように構成
したので、入力電力の増加に対し、利得が減少し位相が
遅れる特性を有するものなので、入力電力の増加に対
し、利得が増加し位相が進む特性を有する被補償増幅器
の歪補償を行うことができる。また、電力モニタ機能付
前置歪補償回路に設けられたモニタ用インダクタまたは
モニタ用抵抗、およびモニタ出力端子により、入力電力
に相当する信号線路の直流電圧を出力することができ
る。従って、適応制御型高周波増幅器に前置歪補償回路
を組み合せて使用する場合に、方向性結合器、および電
力計を個々に設ける必要がなく、回路規模を小さくする
ことができる効果が得られる。
【0049】さらに、この発明によれば、信号線路に並
列接続されたバイアス供給用抵抗と、信号線路とグラン
ドとの間に接続されたダイオードと、バイアス供給用抵
抗とバイアス端子との間に接続され、信号入力端子から
の入力電力に相当する電流を検出してモニタ出力端子に
出力する電流計とを備えるように構成したので、入力電
力の増加に対し、利得が増加し位相が進む特性を有する
ものなので、入力電力の増加に対し、利得が減少し位相
が遅れる特性を有する被補償増幅器の歪補償を行うこと
ができる。また、電力モニタ概能付前置歪補償回路に設
けられた電流計は、入力電力に相当するバイアス端子か
らバイアス供給用抵抗に流れる直流電流を検出して、モ
ニタ出力端子に出力することができる。従って、適応制
御型高周波増幅器に前置歪補償回路を組み合せて使用す
る場合に、方向性結合器、および電力計を個々に設ける
必要がなく、回路規模を小さくすることができる効果が
得られる。
【0050】さらに、この発明によれば、信号線路に並
列接続されたバイアス供給用抵抗と、信号線路に直列に
接続されたダイオードと、バイアス供給用抵抗とバイア
ス端子との間に接続され、信号入力端子からの入力電力
に相当する電流を検出してモニタ出力端子に出力する電
流計と、信号線路とグランドとの間に接続されたバイア
ス短絡用インダクタとを備えるように構成したので、入
力電力の増加に対し、利得が減少し位相が遅れる特性を
有するものなので、入力電力の増加に対し、利得が増加
し位相が進む特性を有する被補償増幅器の歪補償を行う
ことができる。また、電力モニタ機能付前置歪補償回路
に設けられた電流計は、入力電力に相当するバイアス端
子からバイアス供給用抵抗に流れる直流電流を検出し
て、モニタ出力端子に出力することができる。従って、
適応制御型高周波増幅器に前置歪補償回路を組み合せて
使用する場合に、方向性結合器、および電力計を個々に
設ける必要がなく、回路規模を小さくすることができる
効果が得られる。
【0051】さらに、この発明によれば、信号線路に並
列接続されたバイアス供給用インダクタと、信号線路と
グランドとの間に接続されたダイオードと、バイアス供
給用インダクタとバイアス端子との間に接続され、信号
入力端子からの入力電力に相当する電流を検出してモニ
タ出力端子に出力する電流計とを備えるように構成した
ので、入力電力の増加に対し、利得が減少し位相が遅れ
る特性を有するものなので、入力電力の増加に対し、利
得が増加し位相が進む特性を有する被補償増幅器の歪補
償を行うことができる。また、電力モニタ機能付前置歪
補償回路に設けられた電流計は、入力電力に相当するバ
イアス端子からバイアス供給用インダクタに流れる直流
電流を検出して、モニタ出力端子に出力することができ
る。従って、適応制御型高周波増幅器に前置歪補後回路
を組み合せて使用する場合に、方向性結合器、および電
力計を個々に設ける必要がなく、回路規模を小さくする
ことができる効果が得られる。
【0052】さらに、この発明によれば、信号線路に並
列接続されたバイアス供給用インダクタと、信号線路に
直列に接続されたダイオードと、バイアス供給用インダ
クタとバイアス端子との間に接続され、信号入力端子か
らの入力電力に相当する電流を検出してモニタ出力端子
に出力する電流計と、信号線路とグランドとの間に接続
されたバイアス短絡用インダクタとを備えるように構成
したので、入力電力の増加に対し、利得が増加し位相が
進む特性を有するものなので、入力電力の増加に対し、
利得が減少し位相が遅れる特性を有する被補償増幅器の
歪補償を行うことができる。また、電力モニタ機能付前
置歪補償回路に設けられた電流計は、入力電力に相当す
るバイアス端子からバイアス供給用インダクタに流れる
直流電流を検出して、モニタ出力端子に出力することが
できる。従って、適応制御型高周波増幅器に前置歪補償
回路を組み合せて使用する場合に、方向性結合器、およ
び電力計を個々に設ける必要がなく、回路規模を小さく
することができる効果が得られる。
【0053】さらに、この発明によれば、被補償増幅器
に対して逆特性を有する電力モニタ機能付前置歪補償回
路と、電力モニタ機能付前置歪補償回路の信号出力端子
からの出力信号を減衰または増幅し、被補償増幅器に出
力する可変減衰器または利得可変増幅器と、電力モニタ
機能付前置歪補償回路のモニタ出力端子からの電圧また
は電流に応じて、可変減衰器または利得可変増幅器の減
衰量または利得を制御する制御信号を供給すると共に、
被補償増幅器のバイアス電圧を制御する制御信号を供給
する制御回路とを備えるように構成したので、広い電力
の範囲で増出器の高効率化、および低歪化を行うことが
できる適応制御型高周波増幅器を得ることができる。ま
た、方向性結合器、および電力計を個々に設ける必要が
なく、回路規模を小さくすることができる適応制御型高
周波増幅器を得ることができる効果が得られる。
【0054】さらに、この発明によれば、フィードフォ
ワード増幅器またはフィードバック増幅器の被補償増幅
器の補償に用いるように構成したので、歪補償量をより
大きくすることができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電力モニタ機
能付前置歪補償回路を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による電力モニタ機
能付前置歪補償回路の作用を示す特性図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による電力モニタ機
能付前置歪補償回路を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による電力モニタ機
能付前置歪補償回路の作用を示す特性図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による電力モニタ機
能付前置歪補償回路を示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による電力モニタ機
能付前置歪補償回路を示す構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態5による電力モニタ機
能付前置歪補償回路を示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態6による電力モニタ機
能付前置歪補償回路を示す構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態7による適応制御型高
周波増幅器を示す構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態8による適応制御型
高周波増幅器を示す構成図である。
【図11】 従来の低歪高周波増幅器を示す構成図であ
る。
【図12】 従来の適応制御型高周波増幅器を示す構成
図である。
【符号の説明】
21 信号入力端子、22 入力側バイアス阻止用キャ
パシタ、23 出力側バイアス阻止用キャパシタ、24
信号出力端子、25 信号線路、26 バイアス供給
用抵抗、27 バイアス端子、28 RF信号短絡用キ
ャパシタ、29ダイオード、30 モニタ用インダク
タ、 31,52モニタ出力端子、41ダイオード、4
2 バイアス短絡用インダクタ、51 電流計、61
バイアス供給用インダクタ、71 電力モニタ機能付前
置歪補償回路、72 利得可変増幅器、73 被補償増
幅器、74 制御回路、75 信号出力端子、81 帰
還回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀口 健一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山内 和久 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 中山 正敏 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J090 AA01 AA41 CA00 CA21 CA92 FA20 GN03 GN07 HA19 HA25 HA29 HA33 KA28 KA55 KA67 KA68 MA11 MA20 SA13 TA02 5J092 AA01 AA41 CA00 CA21 CA92 FA20 HA19 HA25 HA29 HA33 KA28 KA55 KA67 KA68 MA11 MA20 SA13 TA02 VL07 VL08 5J100 JA01 KA05 LA00 QA01 SA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号入力端子、入力側バイアス阻止用キ
    ャパシタ、出力側バイアス阻止用キャパシタ、および信
    号出力端子の順で直列に接続した信号線路と、上記入力
    側および上記出力側バイアス阻止用キャパシタ間の上記
    信号線路とバイアス端子との間に接続されたバイアス供
    給用抵抗と、上記入力側および上記出力側バイアス阻止
    用キャパシタ間の上記信号線路とグランドとの間に接続
    されたダイオードと、上記入力側および上記出力側バイ
    アス阻止用キャパシタ間の上記信号線路に並列接続され
    たモニタ用インダクタまたはモニタ用抵抗と、上記モニ
    タ用インダクタまたは上記モニタ用抵抗に接続され、上
    記信号入力端子からの入力電力に相当する電圧を出力す
    るモニタ出力端子とを備えた電力モニタ機能付前置歪補
    償回路。
  2. 【請求項2】 信号入力端子、入力側バイアス阻止用キ
    ャパシタ、ダイオード、出力側バイアス阻止用キャパシ
    タ、および信号出力端子の順で直列に接続した信号線路
    と、上記入力側バイアス阻止用キャパシタおよび上記ダ
    イオード間の上記信号線路とバイアス端子との間に接続
    されたバイアス供給用抵抗と、上記ダイオードおよび上
    記出力側バイアス阻止用キャパシタ間の上記信号線路と
    グランドとの間に接続されたバイアス短絡用インダクタ
    と、上記入力側バイアス阻止用キャパシタおよび上記ダ
    イオード間の上記信号線路に並列接続されたモニタ用イ
    ンダクタまたはモニタ用抵抗と、上記モニタ用インダク
    タまたは上記モニタ用抵抗に接続され、上記信号入力端
    子からの入力電力に相当する電圧を出力するモニタ出力
    端子とを備えた電力モニタ機能付前置歪補償回路。
  3. 【請求項3】 信号入力端子、入力側バイアス阻止用キ
    ャパシタ、出力側バイアス阻止用キャパシタ、および信
    号出力端子の順で直列に接続した信号線路と、上記入力
    側および上記出力側バイアス阻止用キャパシタ間の上記
    信号線路に並列接続されたバイアス供給用抵抗と、上記
    バイアス供給用抵抗とバイアス端子との間に接続され、
    上記信号入力端子からの入力電力に相当する電流を検出
    してモニタ出力端子に出力する電流計と、上記入力側お
    よび上記出力側バイアス阻止用キャパシタ間の上記信号
    線路とグランドとの間に接続されたダイオードとを備え
    た電力モニタ機能付前置歪補償回路。
  4. 【請求項4】 信号入力端子、入力側バイアス阻止用キ
    ャパシタ、ダイオード、出力側バイアス阻止用キャパシ
    タ、および信号出力端子の順で直列に接続した信号線路
    と、上記入力側バイアス阻止用キャパシタおよび上記ダ
    イオード間の上記信号線路に並列接続されたバイアス供
    給用抵抗と、上記バイアス供給用抵抗とバイアス端子と
    の間に接続され、上記信号入力端子からの入力電力に相
    当する電流を検出してモニタ出力端子に出力する電流計
    と、上記ダイオードおよび上記出力側バイアス阻止用キ
    ャパシタ間の上記信号線路とグランドとの間に接続され
    たバイアス短絡用インダクタとを備えた電力モニタ機能
    付前置歪補償回路。
  5. 【請求項5】 信号入力端子、入力側バイアス阻止用キ
    ャパシタ、出力側バイアス阻止用キャパシタ、および信
    号出力端子の順で直列に接続した信号線路と、上記入力
    側および上記出力側バイアス阻止用キャパシタ間の上記
    信号線路に並列接続されたバイアス供給用インダクタ
    と、上記バイアス供給用インダクタとバイアス端子との
    間に接続され、上記信号入力端子からの入力電力に相当
    する電流を検出してモニタ出力端子に出力する電流計
    と、上記入力側および上記出力側バイアス阻止用キャパ
    シタ間の上記信号線路とグランドとの間に接続されたダ
    イオードとを備えた電力モニタ機能付前置歪補償回路。
  6. 【請求項6】 信号入力端子、入力側バイアス阻止用キ
    ャパシタ、ダイオード、出力側バイアス阻止用キャパシ
    タ、および信号出力端子の順で直列に接続した信号線路
    と、上記入力側バイアス阻止用キャパシタおよび上記ダ
    イオード間の上記信号線路に並列接続されたバイアス供
    給用インダクタと、上記バイアス供給用インダクタとバ
    イアス端子との間に接続され、上記信号入力端子からの
    入力電力に相当する電流を検出してモニタ出力端子に出
    力する電流計と、上記ダイオードおよび上記出力側バイ
    アス阻止用キャパシタ間の上記信号線路とグランドとの
    間に接続されたバイアス短絡用インダクタとを備えた電
    力モニタ機能付前置歪補償回路。
  7. 【請求項7】 被補償増幅器に対して逆特性を有する請
    求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電力モ
    ニタ機能付前置歪補償回路と、上記電力モニタ機能付前
    置歪補償回路の信号出力端子からの出力信号を減衰また
    は増幅し、上記被補償増幅器に出力する可変減衰器また
    は利得可変増幅器と、上記電力モニタ機能付前置歪補償
    回路のモニタ出力端子からの電圧または電流に応じて、
    上記可変減衰器または上記利得可変増幅器の減衰量また
    は利得を制御する制御信号を供給すると共に、上記被補
    償増幅器のバイアス電圧を制御する制御信号を供給する
    制御回路とを備えた適応制御型高周波増幅器。
  8. 【請求項8】 フィードフォワード増幅器またはフィー
    ドバック増幅器の被補償増幅器の補償に用いることを特
    徴とする請求項7記載の適応制御型高周波増幅器。
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JP2008172544A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Mitsubishi Electric Corp ダイオードリニアライザを用いた歪補償回路
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