JP2001230486A - 半導体レーザの波長制御方法および光装置 - Google Patents
半導体レーザの波長制御方法および光装置Info
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Abstract
関数をもとに、半導体レーザの光周波数を高速かつ高精
度に制御できるようにする。 【解決手段】 光周波数掃引光源や、注入同期フィル
タ、波長切替光源において、電流もしくは電圧制御によ
り半導体レーザ7の波長を制御する場合、波長切替時の
熱応答の伝達関数を用い、熱の時定数よりも短い時間刻
みで制御電流もしくは電圧を直接制御して、過渡応答成
分の補正を行う。この熱過渡応答成分の補正は、光分波
器10、時間分解光スペクトラム測定装置11、処理装
置12および制御電流データベース13が用いて達成で
きる。
Description
制御方法および光装置(例えば、光周波数掃引光源、注
入同期フィルタ、波長切替光源)に関する。
では、伝送容量増大の要求に応えるため、波長の多重数
並びに波長多重の密度が増し、WDMチャネルの波長間
隔が狭くなると考えられる。また、波長選択性を有する
素子(例えば、アレイ導波路格子)を用いることで、波
長によるキャリア光の行路(光パス)切替が実現され、
効率的な通信システムの構築が可能となる。チャネル波
長間隔の減少並びに波長を用いた光パス切替を実現する
ためには、チャネル光波長(光周波数)の厳密な制御が
ますます重要となるため、光源波長の厳密な制御が不可
欠となる。
手段として、光リング回路を用いたWDM用光源の研究
開発(例えば、「K. Shimizu et al., "Frequency tran
slation of light waves by propagation around an op
tical ring circuit containing a frequency shifter:
I. Experiment," Appl. Opt. 32, 6718-6726(199
3).」)が行われてきている。この方法は、基準とする
光源の光を、繰り返し周波数変換することで多くの波長
(光周波数)の光を得る方法であり、周波数変換器によ
って周波数変換された光を再び周波数変換器に戻すため
にリング状の光回路を組んでいることから、光リング回
路と呼ばれる(図4参照)。また、出力光の周波数が、
光リング回路の周回時間間隔毎に受ける周波数シフトの
回数に比例して変化するため、光周波数スイーパ(掃引
器)とも呼ばれる。
基準光源が持つ光周波数の絶対精度と、周波数変換器が
持つ変換周波数の精度により決定される。ここで使用さ
れる基準光源は、非常に高精度な波長基準となるガスの
吸収線を用いて波長安定化をはかることで、高い精度が
実現されている。一方、周波数変換器は、電気的なフィ
ードバック制御により、非常に高い周波数変換精度を有
している。これらを用いることで、光リング回路では、
非常に高い光周波数精度を有した光を作り出すことが可
能となるのである。
この光源は、基準光源1、光スイッチ3、光合分波器
4、光周波数シフタ5、帯域通過型光フィルタ14、光
増幅器15、光遅延線8及びこれらを結合する光ファイ
バ2からなる。
イッチ3で切り出され、光合分波器4を通じて光リング
回路に導入される。光リング回路は光周波数シフタ5、
帯域通過型光フィルタ14、光増幅器15、光遅延線8
及び光ファイバ2を含む。光リング回路に導入された光
は、光周波数シフタ5により或る量の周波数シフトを受
ける。周波数シフト受けた光は、帯域通過型光フィルタ
14を介して光増幅器15で増幅された後、光遅延線8
において遅延時間を与えられる。その後、光合分波器4
を通じて、一部は光リング回路外に出力され、残りは再
び光リング回路中を周回することになる。光リング回路
中を周回する光は、再び光周波数シフタ5で周波数シフ
トを受け、光リング回路を周回する。
路中の損失補償にファイバーアンプ等の光増幅器15を
用いると、光増幅器15から発生する増幅された自然放
出光雑音が光の周回につれて蓄積し、出力光の信号/雑
音強度比(S/N比)が劣化するという問題があった。
方法として、図4のように、帯域通過型光フィルタ14
が用いられてきた。帯域通過型光フィルタ14には、狭
帯域性、高速波長可変性という特性が求められる。
求を満たし、さらには増幅特性をも兼備する帯域通過型
光フィルタとして、特願平11−43368号で提案し
たように、波長可変レーザへの注入同期現象を利用した
増幅・フィルタ機構(以下、注入同期フィルタ)が用い
られるようになってきた(図5参照、詳細後述)。
走周波数(fFR) で発振しているレーザに、図6(b)の
ように自走周波数近傍(fML) の光を入射すると、レーザ
の発振周波数が入射光周波数(fin) に引き込まれてこれ
に一致する現象である。このように、発振しているレー
ザを用いることから、注入同期フィルタは、狭帯域、定
出力光強度、定偏波という特性を実現している。
路型光源を説明する。これは、基準光源1、光スイッチ
3、光合分波器4、光周波数シフタ5、レンズ6、半導
体レーザ7、レンズ6、光遅延線8及びこれらを結合す
る光ファイバ2からなる。
スイッチ3で切り出され、光合分波器4を通じて光リン
グ回路に導入される。光リング回路は光周波数シフタ
5、レンズ6、半導体レーザ7、光遅延線8及び光ファ
イバ2を含む。光リング回路に導入された光は、光周波
数シフタ5により或る量の周波数シフトを受ける。周波
数シフト受けた光は、レンズ6を介して半導体レーザ7
に入射される。半導体レーザ7は、制御装置(図示省
略)により予め入射光周波数付近に周波数制御されてお
り、入射光に注入同期される。この半導体レーザ7の出
力光は、レンズ6を経て光遅延線8を通過した後、光合
分波器4を通じて、一部は光リング回路外に出力され、
残りは再び光リング回路中を周回することになる。光リ
ング回路中を周回する光は、再び光周波数シフタ5で周
波数シフトを受け、光リング回路を周回する。
こるために許容される周波数誤差、すなわち、自走発振
時の光周波数 fFRと入射光周波数 finとの差は、数GHz
と狭い範囲に限られる。そのため、注入同期を受ける半
導体レーザ7の自走周波数 fFRは、光リング回路中を周
波数シフトしながら周回する信号光周波数に対して、常
に許容周波数誤差の範囲を保つように追従制御する必要
がある。
ては、キャリア密度変動に起因する屈折率変化を利用す
るもの、あるいは、温度による屈折率変化を利用するも
の等があるが、応答速度と制御のしやすさの点から、電
流注入によりキャリア密度を変化させて光周波数制御を
行う前者の方法(電流注入法)が便利である。
は、同時に半導体レーザ7に発熱状態の変化をもたら
し、温度による周波数変化(遅い変化)をも引き起こし
てしまうという問題を有している。そのため、キャリア
密度変動に伴う光周波数切替が完了して後も、熱平衡状
態に達するまでの間は光周波数のドリフトが継続し、最
終的な光周波数安定までの時間は、熱平衡状態までの時
定数で支配されていた。
数切替に関して議論してきたが、次々と光周波数が切り
替えられてゆく注入同期フィルタ中の半導体レーザ7に
ついて、以下に検討する。 (1) 光周波数切替の間隔が温度変化の時定数に比べて短
いため、注入同期フィルタ中の半導体レーザ7は常に熱
的に見て過渡状態にある。 (2) このため、継続的な注入同期を実現するためには、
熱的な影響を考慮に入れて半導体レーザ7の自走周波数
を制御する必要がある。 (3) しかしながら、光周波数の瞬時厳密測定は困難であ
るため、光周波数の制御に用いられる電流値は、定常状
態での制御電流−光周波数特性の測定結果を用いて決定
されていた。 (4) したがって、半導体レーザ7の自走周波数に熱応答
による遅れが生じ、許容される周波数誤差範囲から外れ
てしまう。その結果、注入同期の継続が阻害されるとい
う問題を有していた。
た制御電流と熱応答関数をもとに、半導体レーザの光周
波数を高速かつ高精度に制御することができる、半導体
レーザの波長制御方法および光装置を提供することにあ
る。
記目的を達成する半導体レーザの波長制御方法であり、
半導体レーザの光周波数制御電極に複数の周波数成分を
含む電流または電圧の信号 iref (t) を印加して、この
印加信号 iref (t) に対する出力光周波数の応答 fref
(t) を測定し、前記印加信号 iref (t) と、前記応答 f
ref (t) との間の熱応答成分の伝達関数Htran(ω)を
求める第1工程と、k回目の処理におけるターゲット光
周波数変化関数 ftarget,k(t) を、所望とする光周波数
変化 fta rget(t) とk−1回目の処理で得られた光周波
数誤差 ferror,k-1 (t) より求め、前記ターゲット周波
数変化関数 ftarget,k(t) を与える制御データ列 i
k (t)を、定常状態における光周波数と制御信号との関
係に基づいて作成する第2工程と、k回目の処理で得ら
れた前記制御データ列 ik (t) に対応する光周波数の変
化 fk (t) を、前記伝達関数Htran(ω)と同制御デー
タ列 ik (t) より求める第3工程と、k回目の処理にお
ける光周波数誤差 ferror,k (t) を、k回目の処理で得
られた前記光周波数変化 fk (t) とk−1回目の処理で
得られた前記光周波数誤差 ferror,k-1 (t) より求める
第4工程とを含み、k回目の処理で得られた前記光周波
数誤差 ferror,k (t) が所定範囲内であればk回目の処
理で得られた前記制御データ列 sk (t) を制御パラメー
タとして、前記光周波数制御電極に制御信号を印加し、
所定範囲内でなければ前記第2工程、第3工程および第
4工程によりk+1回目の処理を行うことを特徴とす
る。
前記半導体レーザの熱応答の時定数より短い時間間隔
で、波長制御を行うこと、あるいは、請求項3記載の発
明のように、前記第1工程では、前記印加信号 i
ref (t) と前記応答 fref (t) のうち熱的に過渡的な成
分 fref,tran(t) をそれぞれスペクトル関数I
ref (ω) とFref,tran(ω) にフーリエ変換し、各周
波数成分毎に前記スペクトル関数Fref,tran(ω) を前
記スペクトル関数Iref (ω) で除算することにより、
前記伝達関数Htran(ω)を求めること、あるいは、請
求項4記載の発明のように、前記第1工程では、前記印
加信号 i ref (t) と、前記応答 fref (t) と、前記応答
fref (t) のうち熱的に定常状態の成分 fref,stat(t)
をそれぞれスペクトル関数Iref (ω) と、F
ref (ω)と、Fref,stat(ω) にフーリエ変換し、各
周波数成分毎に、前記スペクトル関数Fref (ω) と前
記スペクトル関数Fref,stat(ω) との差を前記スペク
トル関数Iref (ω) で除算することにより、前記伝達
関数Htran(ω)を求めること、あるいは、請求項5記
載の発明のように、前記第4工程では、前記伝達関数H
tran(ω)と、前記制御データ列 ik (t) のスペクトル
関数Ik (ω) と、k−1回目の処理で得られる前記光
周波数誤差 ferror,k-1 (t) のスペクトル関数F
error,k-1 (ω)から、Ferror,k (ω)=H
tran(ω)・Iref (ω) −Fer ror,k-1 (ω)の計算
によりスペクトル関数Ferror,k (ω)を求め、このス
ペクトル関数Ferror,k (ω)を逆フーリエ変換するこ
とにより、k回目の処理における光周波数誤差 f
error,k (t) を求めることが可能である。
半導体レーザの波長制御方法であり電流もしくは電圧制
御による半導体レーザの波長制御方法において、波長切
替時の熱応答の伝達関数を用い、熱の時定数よりも短い
時間刻みで制御電流もしくは電圧を直接制御して、過渡
応答成分の補正を行うことを特徴とする。
達成する光周波数掃引光源であり、光合波手段、光周波
数を変換する光周波数変換手段、半導体レーザおよび時
間遅延手段がリング状に接続されてなる光リング回路
と、基準光源と、前記基準光源と前記光合波手段の間に
接続される光スイッチ手段と、前記半導体レーザの光周
波数制御電極に制御信号を印加する制御電源と、前記制
御電源の制御信号を変化させて前記半導体レーザの波長
を制御する波長制御手段を具備すること、前記波長制御
手段は、前記光リング回路から前記光合波手段を通して
取り出される光を入射する光分波手段と、前記光分波手
段に接続された時間分解光スペクトル測定手段と、処理
手段を有すること、前記処理手段は、前記制御電源を制
御して前記光周波数制御電極に複数の周波数成分を含む
電流または電圧の信号 iref (t) を印加させ、この印加
信号 iref (t) に対する出力光周波数の応答 fref (t)
を前記時間分解光スペクトル測定手段から入力し、前記
印加信号 iref (t) と、前記応答 fref (t) との間の熱
応答成分の伝達関数Htran(ω)を求める第1手段と、
k回目の処理におけるターゲット光周波数変化関数 f
target,k(t) を、所望とする光周波数変化 ftarget(t)
とk−1回目の処理で得られた光周波数誤差 fer
ror,k-1 (t) より求め、前記ターゲット周波数変化関数
ftarget,k(t) を与える制御データ列 ik (t) を、定常
状態における光周波数と制御信号との関係に基づいて作
成する第2手段と、k回目の処理で得られた前記制御デ
ータ列 ik (t) に対応する光周波数の変化 fk (t) を、
前記伝達関数Htran(ω)と同制御データ列 ik (t) よ
り求める第3手段と、k回目の処理における光周波数誤
差 ferror, k (t) を、k回目の処理で得られた前記光周
波数変化 fk (t) とk−1回目の処理で得られた前記光
周波数誤差 ferror,k-1 (t) より求める第4手段とを含
み、k回目の処理で得られた前記光周波数誤差 f
error,k (t) が所定範囲内であればk回目の処理で得ら
れた前記制御データ列 sk (t) を制御パラメータとし
て、前記制御電源から光周波数制御電極に制御信号を印
加させ、所定範囲内でなければ前記第2手段、第3手段
および第4手段によりk+1回目の処理を行うものであ
ることを特徴とする。
達成する同期フィルタであり、外部光を入射する半導体
レーザと、この半導体レーザの光周波数制御電極に制御
信号を印加する制御電源と、前記制御電源の制御信号を
変化させて前記半導体レーザの波長を制御する波長制御
手段を具備すること、前記波長制御手段は、前記半導体
レーザの出力光を入射する光分波手段と、この光分波手
段に接続された時間分解光スペクトル測定手段と、処理
手段を有すること、前記処理手段は、前記制御電源を制
御して前記光周波数制御電極に複数の周波数成分を含む
電流または電圧の信号 iref (t) を印加させ、この印加
信号 iref (t) に対する出力光周波数の応答 fref (t)
を前記時間分解光スペクトル測定手段から入力し、前記
印加信号iref (t) と、前記応答 fref (t) との間の熱
応答成分の伝達関数Htran(ω)を求める第1手段と、
k回目の処理におけるターゲット光周波数変化関数 f
targ et,k(t) を、所望とする光周波数変化 ftarget(t)
とk−1回目の処理で得られた光周波数誤差 f
error,k-1 (t) より求め、前記ターゲット周波数変化関
数 fta rget,k(t) を与える制御データ列 ik (t) を、定
常状態における光周波数と制御信号との関係に基づいて
作成する第2手段と、k回目の処理で得られた前記制御
データ列 ik (t) に対応する光周波数の変化 fk (t)
を、前記伝達関数Htran(ω)と同制御データ列 i
k (t) より求める第3手段と、k回目の処理における光
周波数誤差 ferror,k (t) を、k回目の処理で得られた
前記光周波数変化 fk (t) とk−1回目の処理で得られ
た前記光周波数誤差 ferror,k-1 (t) より求める第4手
段とを含み、k回目の処理で得られた前記光周波数誤差
ferror,k (t) が所定範囲内であればk回目の処理で得
られた前記制御データ列 sk (t) を制御パラメータとし
て、前記制御電源から光周波数制御電極に制御信号を印
加させ、所定範囲内でなければ前記第2手段、第3手段
および第4手段によりk+1回目の処理を行うものであ
ることを特徴とする。
達成する波長切替光源であり、半導体レーザと、この半
導体レーザの光周波数制御電極に制御信号を印加する制
御電源と、前記制御電源の制御信号を変化させて前記半
導体レーザの波長を制御する波長制御手段を具備するこ
と、前記波長制御手段は、前記半導体レーザの出力光を
入射する光分波手段と、この光分波手段に接続された時
間分解光スペクトル測定手段と、処理手段を有するこ
と、前記処理手段は、前記制御電源を制御して前記光周
波数制御電極に複数の周波数成分を含む電流または電圧
の信号 iref (t)を印加させ、この印加信号 iref (t)
に対する出力光周波数の応答 fref (t) を前記時間分解
光スペクトル測定手段から入力し、前記印加信号 iref
(t) と、前記応答 fref (t) との間の熱応答成分の伝達
関数Htran(ω)を求める第1手段と、k回目の処理に
おけるターゲット光周波数変化関数 ftarget,k(t) を、
所望とする光周波数変化 ftarget(t) とk−1回目の処
理で得られた光周波数誤差 f error,k-1 (t) より求め、
前記ターゲット周波数変化関数 ftarget,k(t) を与える
制御データ列 ik (t) を、定常状態における光周波数と
制御信号との関係に基づいて作成する第2手段と、k回
目の処理で得られた前記制御データ列 ik (t)に対応す
る光周波数の変化 fk (t) を、前記伝達関数H
tran(ω)と同制御データ列 ik (t) より求める第3手
段と、k回目の処理における光周波数誤差 f
erro r,k (t) を、k回目の処理で得られた前記光周波数
変化 fk (t) とk−1回目の処理で得られた前記光周波
数誤差 ferror,k-1 (t) より求める第4手段とを含み、
k回目の処理で得られた前記光周波数誤差 f
error,k (t) が所定範囲内であればk回目の処理で得ら
れた前記制御データ列 sk (t) を制御パラメータとし
て、前記制御電源から光周波数制御電極に制御信号を印
加させ、所定範囲内でなければ前記第2手段、第3手段
および第4手段によりk+1回目の処理を行うものであ
ることを特徴とする。
波数掃引光源あるいは同期注入フィルタあるいは波長切
替光源光装置において、前記第2手段は定常状態の下で
測定した光周波数と制御信号とのマップ、あるいは、定
常状態下での測定を基に作成された光周波数と制御信号
との変換テーブル、あるいは、定常状態における光周波
数と制御信号との関係の近似式基づいて、前記制御デー
タ列 ik (t) を作成することを特徴とし、請求項11に
係る発明の光装置は上記光周波数掃引光源あるいは同期
注入フィルタあるいは波長切替光源光装置において、前
記波長制御手段は定常状態における光周波数と制御信号
との関係を記述したデータベースを有すること、前記第
2手段は前記データベースの内容に基づいて、前記制御
データ列 ik (t) を作成することに基づいて作成するこ
とを特徴とし、請求項12に係る発明の光装置は上記光
周波数掃引光源あるいは同期注入フィルタあるいは波長
切替光源光装置において、前記半導体レーザは光周波数
領域として位相調整領域と分布ブラッグ反射器(DB
R)領域を有する分布ブラッグ反射器(DBR)レーザ
であり、前記制御電源は位相調整領域と分布ブラッグ反
射器(DBR)領域の両方の光周波数制御電極に制御信
号を印加するものであり、前記波長制御手段は位相調整
領域と分布ブラッグ反射器(DBR)領域の両方につい
て前記制御電源の制御信号を変化させるものであること
を特徴とする。
を達成する同期注入フィルタであり、電流もしくは電圧
制御により波長が制御され、外部光が入射される半導体
レーザと、前記半導体レーザの波長切替時の熱応答の伝
達関数を用い、熱の時定数よりも短い時間刻みで制御電
流もしくは電圧を直接制御して過渡応答成分の補正を行
う手段を具備し、前記半導体レーザの出力光周波数が前
記外部光の光周波数に同期することを特徴とし、請求項
14に係る発明の光装置は上記目的を達成する光周波数
掃引光源であり、請求項13に係る発明の同期注入フィ
ルタと、この同期注入フィルタの半導体レーザ、光合波
手段、光周波数を変換する光周波数変換手段および時間
遅延手段がリング状に接続されてなる光リング回路と、
基準光源と、この基準光源と前記光合波手段の間に接続
される光スイッチ手段を具備することを特徴とする。
る。 電流制御もしくは電圧制御による波長切替光源(波長
切替半導体レーザ)及びその制御法においては、波長切
替時の熱応答の伝達関数を用い、熱の時定数よりも短い
時間刻みで、制御電流もしくは制御電圧を直接制御して
過渡応答成分の補正を行う。 また、注入同期フィルタ及びその制御法においては、
上記の制御法で制御される波長切替半導体レーザに外
部からの入射光を導入し、その注入光周波数に出力光を
同期させる。 更に、光周波数掃引光源及びその制御法においては、
上記の制御法で制御される注入同期フィルタを光リン
グ回路中に備えて、自然放出光雑音蓄積の問題を解決す
る。
前提として、下記の2つの条件を仮定する。 (1) 光周波数を注入電流により制御する場合は、扱う制
御電流の範囲内では、熱による影響が制御電流の変化分
に比例すると仮定する。すなわち、発熱が電流に比例
し、かつ、温度と光周波数の変化分とが比例すると考え
て差し支えない。 (2) 光周波数制御を印加電圧で行う場合は、扱う印加電
圧の範囲内では、熱による影響が印加電圧の変化分に比
例すると仮定する。すなわち、発熱が電圧に比例し、か
つ、温度と光周波数の変化分とが比例すると考えて差し
支えない。
制御の場合について記載しているが、電圧制御の場合に
も、単に、電流を電圧と読み替えることで、同様の議論
が可能となる。
御方法]図9に概略を示すように、熱過度応答補正の流
れは、以下の工程〜のようになる。 レーザの熱応答関数の測定・計算(図9中、ステップ
S1)。 定常状態における光周波数−制御電流のテーブル等を
用いた、定常状態における制御電流データ列の作成(図
9中、ステップS2)。 熱過度応答の計算(図9中、ステップS3)。 周波数誤差の見積り(図9中、ステップS4)。
順を追って説明する。
算]最初に、レーザの熱応答関数の測定・計算を行う工
程を説明する。まず、半導体レーザの周波数制御電流電
極に、ステップ関数またはインパルス等、多くの周波数
成分を含む電流を周期的に印加し、印加電流に対する出
力光周波数の応答を測定する。
と表記し、この印加電流に対する出力光周波数の応答の
時間関数をfref (t)と表記する。また、これらの時間
関数iref (t)、fref (t)をフーリエ変換して得られ
る周波数スペクトルをそれぞれIref (ω)、F
ref (ω)と表記する。
電流に対する光周波数誤差の伝達関数H(ω)は式(1)
のように求められる。 H(ω)=Fref (ω)/Iref (ω) …式(1)
ftarget(t)と、そのスペクトル関数をFtarget(ω)
と表記すると、このスペクトル関数Ftarget(ω)は、
所望の周波数変化を与える制御電流のスペクトル関数I
target(ω)、および、前式(1) と同じ伝達関数H
(ω)を用いて、式(2) と書ける。 Ftarget(ω)=H(ω)・Itarget(ω) …式(2)
御電流のスペクトル関数Itarget(ω)は式(3) と表さ
れ、これを逆フーリエ変換することにより、所望の周波
数変化を与える制御電流の時間関数itarget(t)が求め
られる。 Itarget(ω)=Ftarget(ω)/H(ω) …式(3)
周波数の変化量とは線形関係にないため、前式(3) から
求まる電流では、所望の周波数制御を実現できない。こ
れは、注入キャリア量とそれに伴う周波数変化が比例し
ないことに起因している。
応答fref (t)を、熱的に安定な状態すなわち定常状態
での周波数fref,stat (t)と、過渡的な成分fref,tran
(t)とに分け、影響を分離して考える。検討する時間領
域において、過渡的な成分は熱に依っている。さらに、
熱による非定常項は、前提条件として挙げたように注入
電流に対して線形であるから、過渡的な成分 fref ,
tran(t)は注入電流に対し線形応答を示す。
力光周波数の応答fref (t)と、この応答fref (t)の
うち、定常状態での周波数fref,stat(t) と、過渡的な
成分fref,tran(t) との関係は、式(4a)となる。また、
定常状態での周波数成分fre f,stat(t) のスペクトル関
数をFref,stat(ω)と表記し、過渡的な成分fref,
tran(t) のスペクトル関数をFref,tran(ω)と表記す
ると、印加電流に対する出力光周波数のスペクトル関数
Href (ω)は式(4b)となる。 fref (t)=fref,stat (t)+fref,tran(t) …式(4a) Href (ω)=Fref,stat(ω)+Fref,tran(ω) …式(4b)
に示されるように、定常項Hstatと、非定常項H
tran(ω)に分解できる。 H(ω)=Href (ω)/Iref (ω) ={Fref,stat(ω)+Fref,tran(ω)}/Iref (ω) ={Fref,stat(ω)/Iref (ω)} +{Fref,tran(ω)/Iref (ω)} =Hstat+Htran(ω) …式(5) ただし、Hstat=Fref,stat(ω)/Iref (ω)、H
tran(ω)=Fref,tran(ω)/Iref (ω)である。
厳密にはキャリア効果等の非線形応答を除外して考えな
ければならないが、ここでは、形式的に非線形項も含め
た定常項として用いる。
tran(ω)は伝達関数H(ω)の非定常項であるから、
式(6) により、伝達関数の非定常項Htran(ω)が求め
られる。 Htran(ω)=H(ω)|ω≠0 …式(6)
よりFref,tran(ω)=Href (ω)−F
ref,stat(ω)であるので、式(7) と表される。この式
(7) より、非定常項Htran(ω)を、周波数の過渡応答
項の測定結果fref,tran(t) から、求めることも可能で
ある。 Htran(ω)=Fref,tran(ω)/Iref (ω) ={Fref (ω)−Fref,stat(ω)}/Iref (ω)…式(7)
精度が得られるまで、の工程の操作を整数k回
(k=1,2,3,…)繰り返す。
ftarget(t)と表記し、k回目(k=1,2,3,…)
の計算においてターゲット(目的)とする光周波数の時
間変化をftarget,k(t)と表記し、定常状態においてこ
の時間変化ftarget,k(t)を与える制御データをi
k (t)と表記する。
ーザを駆動した時の出力光周波数の時間変化をfk (t)
と表記し、ターゲットとする光周波数の時間変化f
target(t)に対するこの時間変化fk (t)の誤差f
error,k (t)を式(8) で定義する。 ferror,k (t)=fk (t)−ftarget(t) …式(8) ここで、k=0のときは誤差0、つまり、f
error,k (t)|k=0 =0である。
タ列の作成]次に、定常状態における光周波数−制御電
流テーブルを用いて、制御電流データ列の作成を行う工
程を説明する。
ゲット周波数変化関数ftarget,k(t)を決定する。この
ターゲット周波数変化関数ftarget,k(t)は、所望とす
る周波数変化ftarget(t)とk−1回目の計算における
周波数誤差ferror,k-1 (t)とを用いて、式(9) で表さ
れる。 ferror,k (t)=ftarget(t)−ferror,k-1 f(t) …式(9)
−制御電流のマップや、測定を基に作成した光周波数か
ら制御電流への変換テーブル、あるいは、光周波数と制
御電流との関係の近似式等を用いて、所望の光周波数変
化ftarget(t)を与える制御電流データ列ik (t)を生
成する。
次に、熱過渡応答の計算を行う。
渡応答の計算を行う工程を説明する。
実現される光周波数変化fk (t)に関して、それぞれの
スペクトル関数Ik (ω)、Fk (ω)の間には式(10)
が成り立つ。 Fk (ω)=H(ω)・Ik (ω) ={Hstat+Htran(ω)}・Ik (ω) =Hstat・Ik (ω)+Htran(ω)・Ik (ω) ≡Fstat,k(ω)+Ftran,k(ω) …式(10)
target,k(t)を与える制御電流であるから、式(11)が成
り立つ。 Fstat,k(ω)=Ftarget,k(ω) …式(11)
周波数誤差の見積りを行う工程を説明する。
力光周波数の誤差スペクトルFerro r,k (ω)は、前式
(9) と前式(12)を用いて、式(13)で表される。 Ferror,k (ω)=Fk (ω)−Ftarget,k(ω) ={Ftarget,k(ω)+Ftran,k(ω)} −{Ftarget,k(ω)+Ferror,k-1 (ω)} =Ftran,k(ω)−Ferror,k-1 (ω) =Htran(ω)・Ik (ω)−Ferror,k-1 (ω)…式(13)
フーリエ変換することにより、光周波数誤差ferror,k
(t)が式(14)のように求められる。 ferror,k (t)=ftran,k (t )−ferror,k-1 f(t) …式(14)
返し周期内の全ての期間において、所定の範囲内であれ
ば、制御電流データik (t)を制御パラメータとして採
用し、レーザに電流を印加する。一方、所定の範囲を超
える場合には、計算回数kに1を加え、上述の[工程
:定常状態における制御電流データ列の作成]に戻
り、光周波数誤差の絶対値が所定の範囲以下となるま
で、工程〜の操作を繰り返す。
1に本発明の第2実施形態例に係る光装置として、光周
波数掃引光源の構成例を示し、これを説明する。
光周波数が変化する基準参照光を作り出す部分と、系の
熱応答を測定して注入電流または印加電圧のデータを補
正する部分からなる。本例では、光リング回路を用いた
光周波数掃引光源が実現されている。光リング回路は、
光合分波器4、光周波数シフタ(光周波数変換手段)
5、レンズ6、半導体レーザ7、レンズ6、光遅延線8
およびそれらを結合する光ファイバ2からなる。等時間
間隔で光周波数が変化する出力光は、前記の光リング回
路と、基準光源1と、同基準光源1の制御を行う光スイ
ッチ3とで作られる。符号9は半導体レーザ7の制御電
源である。図1〜図3中の各構成要素において、同符号
を付したものは、同じ構成を示している。
スイッチ3で光リング回路を1周するのに要する時間
(以下、周回時間Δt)以下の時間幅で切り出され、光合
分波器4を通じて光リング回路に導入される。光リング
回路に導入された光は、光周波数シフタ5により或る一
定周波数(Δf とする)の周波数シフトを受ける。周波
数シフト受けた光は、レンズ6を介して半導体レーザ7
に入射される。半導体レーザ7は、制御電流のデータに
基づいて制御電源9により予め入射光周波数付近に周波
数制御されており、入射光に注入同期される。この半導
体レーザ7の出力光はレンズ6を通して光遅延線8に入
射され、この光遅延線8で時間遅延を与えられた後、光
合分波器4を通じて、一部は光リング回路外に出力さ
れ、残りは再び光リング回路中を周回することになる。
光リング回路を周回する光は、再び光周波数シフタ5で
Δfの周波数シフトを受け、光リング回路中を周回す
る。
返し周回することにより、等周波数間隔(Δf)かつ等
時間間隔(Δt)を持った基準参照光が生成される。
補正を行う部分は、光分波器10、時間分解光スペクト
ル測定装置11、処理装置12および制御電流データベ
ース13からなる。本例では、処理装置12および制御
電流データベース13として、パーソナルコンピュータ
を用いている。
源9に制御電流データが送られるが、熱応答の補正が可
能となるように、処理装置12は熱応答の時定数に比べ
て十分短い時間間隔で電流を制御するように設定してい
る。
は、制御電源9を制御して半導体レーザ7の光周波数制
御電極に複数の周波数成分を含む電流または電圧の信号
iref (t) を印加させ、この印加信号 iref (t) に対す
る出力光周波数の応答 fref (t) を時間分解光スペクト
ル測定装置11から入力し、印加信号 iref (t) と、応
答 fref (t) との間の熱応答成分の伝達関数H
tran(ω)を求める第1工程を処理する第1機能部と、
k回目の処理におけるターゲット光周波数変化関数 f
target,k(t) を、所望とする光周波数変化 ftarget(t)
とk−1回目の処理で得られた光周波数誤差 ferro
r,k-1 (t) より求め、前記ターゲット周波数変化関数 f
target,k(t) を与える制御データ列 ik (t) を、定常状
態における光周波数と制御信号との関係に基づいて作成
する第2工程を処理する第2機能部と、k回目の処理で
得られた制御データ列 ik (t) に対応する光周波数の変
化 fk (t) を、伝達関数Htran(ω)と同制御データ列
ik (t) より求める第3工程を処理する第3機能部と、
k回目の処理における光周波数誤差 ferror,k (t) を、
k回目の処理で得られた光周波数変化 fk (t) とk−1
回目の処理で得られた光周波数誤差 ferror,k-1(t) よ
り求める第4工程を処理する第4機能部とを含んでお
り、k回目の処理で得られた光周波数誤差 f
error,k (t) が所定範囲内であればk回目の処理で得ら
れた制御データ列 sk (t) を制御パラメータとして、制
御電源9から光周波数制御電極に制御信号を印加させ、
所定範囲内でなければ第2機能部、第3機能部および第
4機能部によりk+1回目の処理を行うものである。
数制御領域を2つ有する3電極分布ブラッグ反射器(D
BR)レーザの場合を例として説明する。3電極分布ブ
ラッグ反射器(DBR)レーザの場合は、出力光周波数
は、位相調整領域とDBR(分布ブラッグ反射器)領域
に加えられる2電流の組によって決定される。そこで、
処理装置12は位相調整領域における熱過渡応答補正と
DBR領域における熱過渡応答補正の双方を加味して行
い、双方の補正後の光周波数誤差 ferror,k (t) が所定
範囲内であればそのときの各領域に対する制御データ列
sk (t) を制御パラメータとして、制御電源9から各領
域の光周波数制御電極に制御信号を印加させる。
し、制御データの補正を行う部分の説明を行う。
・計算]初めに、位相調整領域とDBR領域に対する熱
過渡応答の伝達関数を求める。まず、処理装置12によ
り、半導体レーザ7の制御電源9に、多周波数成分を含
む電流として、図7(a)に例示したようなステップ状
の繰り返し電流を加える。このときの電流値は、半導体
レーザ7への印加電流値範囲中から任意に選択する。
ザ7の出力光は、光分波器10を経て時間分解光スペク
トル測定装置11で測定され、その測定データは処理装
置12に集録される。その1例を、図7(b)に示す。
PC,ref (t)と表記し、この印加電流に対するレーザ出力
光の周波数とその過渡応答成分をそれぞれ、fPC,ref
(t)、ΔfPC,ref (t)と表記する。また、これらをフー
リエ変換したスペクトル関数をそれぞれI
PC,ref(ω)、FPC,ref(ω)、ΔFPC,ref(ω)と表
記する。
おける熱応答の伝達関数の過渡応答項は、式(15)の関係
を満たしている。 HPC,tran (ω)=ΔFPC,ref(ω)/IPC,ref(ω) …式(15)
成分ΔfPC,ref (t)と、印加した電流iPC,ref (t)とを
処理装置12で高速フーリエ変換(FFT)し、各周波
数成分について式(15)のように除算し、伝達関数H
PC,tran (ω)を求めている。
域への印加電流をiDBR,ref (t) と表記し、この印加電
流に対するレーザ出力光の周波数とその過渡応答成分を
それぞれ、fDBR,ref (t) 、ΔfDBR,ref (t) と表記
し、これらをフーリエ変換したスペクトル関数をそれぞ
れIDBR,ref (ω)、FDBR,ref (ω)、ΔFDBR,ref
(ω)と表記すれば、DBR領域における熱応答の伝達
関数の過渡応答項は、式(16)の関係を満たしている。 HDBR,tran(ω)=ΔFDBR,ref (ω)/IDBR,ref (ω) …式(16)
成分ΔfDBR,ref (t) と、印加した電流iDBR,ref (t)
とを処理装置12で高速フーリエ変換し、各周波数成分
について式(16)のように除算し、伝達関数H
DBR,tran(ω)を求めている。
PC,tran (ω)、HDBR,tran(ω)を用いて、必要な精
度が達成されるまで、整数k(k=1,2,3…)に対
して以下の処理〜の操作を繰り返す。
数−制御電流テーブルを用いた制御電流データ列の作
成]次に、処理装置12は、定常状態における半導体レ
ーザ7の制御電流と出力光周波数との関係をテーブル化
して記述した制御電流データベース13を基に、ターゲ
ットとする光周波数の列に対する制御電流のデータ列を
作成する。
ftarget,k(t)は、前式(9) より、ftarget,k(t)=f
target(t)−ferror,k-1 f(t)と書ける。ここで、こ
こで、k=1のときはftarget,0(t)=0であるから、
ftarget,1(t)=ftarget(t)である。
ータを抽出し、このターゲット光周波数ftarget,k(t)
を定常状態において満足する制御電流のデータ列を位相
調整領域とDBR領域それぞれについて作成する。ここ
で作成された、位相調整領域とDBR領域への印加電流
をそれぞれiPC,k (t)、iDBR,k (t) とし、それぞれの
スペクトル関数をIPC,k(ω)、IDBR,k (ω)とす
る。
に、位相調整領域、DBR領域に加える電流入力に対す
る出力光周波数の過渡応答スペクトルを計算する。つま
り、位相調整領域とDBR領域に加える電流による出力
光周波数の過渡応答成分ftran,k (t )を求める。
スペクトルFtran,k(ω)は、前式(15)、(16)で求めた
伝達関数の過渡応答項HPC,tran (ω)、H
DBR,tran(ω)を用いて、式(17)により計算される。 Ftran,k(ω)=HPC,tran (ω)・IPC,k(ω) +HDBR,tran(ω)・IDBR,k (ω) …式(17)
tran,k(ω)を得、これを逆高速フーリエ変換して、出
力光周波数の過渡応答成分ftran,k (t)を得ている。
後に、処理装置12は、出力光周波数誤差の見積りを行
い、次にすべき処理を決定する。
て、出力光周波数の誤差ferror,k (t) を計算し、その
値が制御の繰り返し周期内の全ての期間において、予め
規定した範囲内であれば、〜のループ処理から抜け
出す。誤差周波数が規定範囲内にない場合は、処理に
戻り、〜のループ処理を実行する。
となるように作成された制御電流データiPC,k (t)、i
DBR,k (t) を、処理装置12は制御パラメータとして採
用して制御電源9に送り、DBRレーザ7を周波数制御
する。
る信号光の周波数に追従した、DBRレーザ7の自走光
周波数出力が実現される。従って、信号光と自走周波数
光との周波数誤差が注入同期の許容範囲内に収まり、安
定かつ広波長域での光周波数掃引が可能となった。
(a)と、補正した場合(b)のそれぞれにおける、制
御電流およびそれに対応する出力光周波数の時間スペク
トルを示す。熱補正を行っていない図8(a)では、各
制御電流は単一セグメントにおいて単調減少している。
そして、位相調整領域での電流の不連続点(DBRレー
ザのモード切替点)において、出力光周波数に大きな不
連続が生じている。これに対し、熱補正を行った図8
(b)では、制御電流は、熱応答の遅れを補正するため
に、不連続点の立ち上がりを鈍らせた形となっている。
この補正を加えることにより、出力光周波数は制御電流
の不連続点においても疑似連続的に接続されている。
等の計算を行う処理装置12および光周波数−制御電流
の変換データを保存しているデータベース13としてパ
ーソナルコンピュータを用いているとしてが、処理装置
12としてマイコン(マイクロコンピュータ)を用いた
り、高速フーリエ変換(FFT)の計算やその逆変換等
にディジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)を用い
たり、データベース13として変換テーブルを書き込ん
だROM、RAM等の記憶装置を使用することも可能で
ある。また、本例においては、波長可変のレーザ7とし
て3電極のDBRレーザを用いているが、他の半導体レ
ーザ、例えば、より波長可変領域の広い超周期グレーテ
ィングDBRレーザ(SSG−DBRレーザ)を用いた
構成も可能である。
2に本発明の第3実施形態例の光装置として、注入同期
フィルタの構成例を示し、これを説明する。図2中の各
構成要素において、図1と同符号を付したものは、同じ
要素である。
力光周波数に追従した周波数の出力光を出射する部分
(DBR半導体レーザ7と、制御電源9および入出射側
各レンズ6)と、系の熱応答を測定して注入電流または
印加電圧のデータを補正する部分(光分波器10、時間
分解光スペクトル測定装置11、処理装置12および制
御電流データベース13)からなる。2は接続用光ファ
イバを示す。
は、外部から、予め決まってい入力光周波数がレンズ6
を介して入射される。このDBRレーザ7は、制御電流
のデータに基づいて制御電源9により予め入射光周波数
付近に周波数制御されており、入射光に注入同期され
る。このDBRレーザ7の出力光はレンズ6を通して外
部に出力される。つまり、ターゲットとなる光周波数f
target(t) が外部からの入射光周波数である。
補正を行う部分は、光分波器10、時間分解光スペクト
ル測定装置11、処理装置12および制御電流データベ
ース13からなる。この測定・補正部分は、図1に示し
たものに比べ、光分波器10が光リング回路からではな
く、DBRレーザ7の出力光の一部を取り出す点が異な
り、他は構成、制御動作とも同様である。従って、重複
する説明は省略する。また同様に、波長制御のために処
理装置12から制御電源9に制御電流データが送られる
が、熱応答の補正が可能となるように、処理装置12は
熱応答の時定数に比べて十分短い時間間隔で電流を制御
するように設定している。
は、熱の影響を補正したことにより、予め決まっている
入力光周波数に追従したDBRレーザ7の自走周波数制
御が可能となり、継続的なフィルタ機能が実現された。
本発明の第4実施形態例の光装置として、波長切替光源
の構成例を示し、これを説明する。図3中の各構成要素
において、図1、図2と同符号を付したものは、同じ要
素である。
周波数を出射する部分(DBR半導体レーザ7と、制御
電源9および出射側レンズ6)と、系の熱応答を測定し
て注入電流または印加電圧のデータを補正する部分(光
分波器10、時間分解光スペクトル測定装置11、処理
装置12および制御電流データベース13)からなる。
2は接続用光ファイバを示す。
ターゲットとなる光周波数ftarget(t) が外部からの入
力光周波数ではなく、制御電流のデータに基づいて制御
電源9を介して所望の出力光周波数に変更することがで
きるものであり、レンズ6を介して外部に出力される。
補正を行う部分は、光分波器10、時間分解光スペクト
ル測定装置11、処理装置12および制御電流データベ
ース13からなる。この測定・補正部分は、図2に示し
たものと同じ構成、制御動作であり、また、図1に示し
たものに比べれば、光分波器10が光リング回路からで
はなく、DBRレーザ7の出力光の一部を取り出す点が
異なり、他は構成、制御動作とも同様である。従って、
重複する説明は省略する。また同様に、波長制御のため
に処理装置12から制御電源9に制御電流データが送ら
れるが、熱応答の補正が可能となるように、処理装置1
2は熱応答の時定数に比べて十分短い時間間隔で電流を
制御するように設定している。
の影響を補正した、任意の高速な光周波数切替が実現さ
れた。
長切替レーザの熱過渡応答によって生じる出力光周波数
の誤差を補正し、高速な光周波数切替が実現される。ま
た、注入同期フィルタを用いるレーザでは、自走周波数
の設定誤差が補正されて継続的な注入同期が実現でき、
光波長領域で安定な多光周波数光源が実現される。
光周波数掃引光源を示す図。
を示す図。
す図。
す図。
ト。
Claims (14)
- 【請求項1】 半導体レーザの光周波数制御電極に複数
の周波数成分を含む電流または電圧の信号 iref (t) を
印加して、この印加信号 iref (t) に対する出力光周波
数の応答 fref (t) を測定し、前記印加信号 iref (t)
と、前記応答fref (t) との間の熱応答成分の伝達関数
Htran(ω)を求める第1工程と、k回目の処理におけ
るターゲット光周波数変化関数 ftarget,k(t) を、所望
とする光周波数変化 ftarget(t) とk−1回目の処理で
得られた光周波数誤差 ferro r,k-1 (t) より求め、前記
ターゲット周波数変化関数 ftarget,k(t) を与える制御
データ列 ik (t) を、定常状態における光周波数と制御
信号との関係に基づいて作成する第2工程と、k回目の
処理で得られた前記制御データ列 ik (t) に対応する光
周波数の変化 f k (t) を、前記伝達関数Htran(ω)と
同制御データ列 ik (t) より求める第3工程と、k回目
の処理における光周波数誤差 ferror,k (t) を、k回目
の処理で得られた前記光周波数変化 fk (t) とk−1回
目の処理で得られた前記光周波数誤差 fer ror,k-1 (t)
より求める第4工程とを含み、k回目の処理で得られた
前記光周波数誤差 ferror,k (t) が所定範囲内であれば
k回目の処理で得られた前記制御データ列 sk (t) を制
御パラメータとして、前記光周波数制御電極に制御信号
を印加し、所定範囲内でなければ前記第2工程、第3工
程および第4工程によりk+1回目の処理を行うことを
特徴とする半導体レーザの波長制御方法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記半導体レーザの
熱応答の時定数より短い時間間隔で、波長制御を行うこ
とを特徴とする半導体レーザの波長制御方法。 - 【請求項3】 請求項1において、前記第1工程では、
前記印加信号 iref (t) と前記応答 fref (t) のうち熱
的に過渡的な成分 fref,tran(t) をそれぞれスペクトル
関数Iref (ω) とFref,tr an(ω) にフーリエ変換
し、各周波数成分毎に前記スペクトル関数F
ref,tran(ω) を前記スペクトル関数Iref (ω) で除
算することにより、前記伝達関数H tran(ω)を求める
ことを特徴とする半導体レーザの波長制御方法。 - 【請求項4】 請求項1において、前記第1工程では、
前記印加信号 iref (t) と、前記応答 fref (t) と、前
記応答 fref (t) のうち熱的に定常状態の成分 f
ref,stat(t) をそれぞれスペクトル関数Iref (ω)
と、Fref (ω) と、Fref,stat(ω) にフーリエ変換
し、各周波数成分毎に、前記スペクトル関数F
ref (ω) と前記スペクトル関数Fref, stat(ω) との
差を前記スペクトル関数Iref (ω) で除算することに
より、前記伝達関数Htran(ω)を求めることを特徴と
する半導体レーザの波長制御方法。 - 【請求項5】 請求項1において、前記第4工程では、
前記伝達関数Htran(ω)と、前記制御データ列 i
k (t) のスペクトル関数Ik (ω) と、k−1回目の処
理で得られる前記光周波数誤差 f error,k-1 (t) のスペ
クトル関数Ferror,k-1 (ω)から、Ferror,k (ω)
=Htran(ω)・Iref (ω) −Ferror,k-1 (ω)の
計算によりスペクトル関数Ferror,k (ω)を求め、こ
のスペクトル関数Ferror,k (ω)を逆フーリエ変換す
ることにより、k回目の処理における光周波数誤差 f
error,k (t) を求めることを特徴とする半導体レーザの
波長制御方法。 - 【請求項6】 電流もしくは電圧制御による半導体レー
ザの波長制御方法において、波長切替時の熱応答の伝達
関数を用い、熱の時定数よりも短い時間刻みで制御電流
もしくは電圧を直接制御して、過渡応答成分の補正を行
うことを特徴とする半導体レーザの波長制御方法。 - 【請求項7】 光合波手段、光周波数を変換する光周波
数変換手段、半導体レーザおよび時間遅延手段がリング
状に接続されてなる光リング回路と、基準光源と、前記
基準光源と前記光合波手段の間に接続される光スイッチ
手段と、前記半導体レーザの光周波数制御電極に制御信
号を印加する制御電源と、前記制御電源の制御信号を変
化させて前記半導体レーザの波長を制御する波長制御手
段を具備すること、 前記波長制御手段は、前記光リング回路から前記光合波
手段を通して取り出される光を入射する光分波手段と、
前記光分波手段に接続された時間分解光スペクトル測定
手段と、処理手段を有すること、 前記処理手段は、前記制御電源を制御して前記光周波数
制御電極に複数の周波数成分を含む電流または電圧の信
号 iref (t) を印加させ、この印加信号 iref(t) に対
する出力光周波数の応答 fref (t) を前記時間分解光ス
ペクトル測定手段から入力し、前記印加信号 iref (t)
と、前記応答 fref (t) との間の熱応答成分の伝達関数
Htran(ω)を求める第1手段と、k回目の処理におけ
るターゲット光周波数変化関数 ftarget,k(t) を、所望
とする光周波数変化 ftarget(t)とk−1回目の処理で
得られた光周波数誤差 ferror,k-1 (t) より求め、前記
ターゲット周波数変化関数 ftarget,k(t) を与える制御
データ列 ik (t) を、定常状態における光周波数と制御
信号との関係に基づいて作成する第2手段と、k回目の
処理で得られた前記制御データ列 ik (t) に対応する光
周波数の変化 fk (t) を、前記伝達関数Htran(ω)と
同制御データ列 ik (t) より求める第3手段と、k回目
の処理における光周波数誤差 ferror,k (t) を、k回目
の処理で得られた前記光周波数変化 fk (t) とk−1回
目の処理で得られた前記光周波数誤差ferror,k-1 (t)
より求める第4手段とを含み、k回目の処理で得られた
前記光周波数誤差 ferror,k (t) が所定範囲内であれば
k回目の処理で得られた前記制御データ列 sk (t) を制
御パラメータとして、前記制御電源から光周波数制御電
極に制御信号を印加させ、所定範囲内でなければ前記第
2手段、第3手段および第4手段によりk+1回目の処
理を行うものであることを特徴とする光装置。 - 【請求項8】 外部光を入射する半導体レーザと、この
半導体レーザの光周波数制御電極に制御信号を印加する
制御電源と、前記制御電源の制御信号を変化させて前記
半導体レーザの波長を制御する波長制御手段を具備する
こと、 前記波長制御手段は、前記半導体レーザの出力光を入射
する光分波手段と、この光分波手段に接続された時間分
解光スペクトル測定手段と、処理手段を有すること、 前記処理手段は、前記制御電源を制御して前記光周波数
制御電極に複数の周波数成分を含む電流または電圧の信
号 iref (t) を印加させ、この印加信号 iref(t) に対
する出力光周波数の応答 fref (t) を前記時間分解光ス
ペクトル測定手段から入力し、前記印加信号 iref (t)
と、前記応答 fref (t) との間の熱応答成分の伝達関数
Htran(ω)を求める第1手段と、k回目の処理におけ
るターゲット光周波数変化関数 ftarget,k(t) を、所望
とする光周波数変化 ftarget(t)とk−1回目の処理で
得られた光周波数誤差 ferror,k-1 (t) より求め、前記
ターゲット周波数変化関数 ftarget,k(t) を与える制御
データ列 ik (t) を、定常状態における光周波数と制御
信号との関係に基づいて作成する第2手段と、k回目の
処理で得られた前記制御データ列 ik (t) に対応する光
周波数の変化 fk (t) を、前記伝達関数Htran(ω)と
同制御データ列 ik (t) より求める第3手段と、k回目
の処理における光周波数誤差 ferror,k (t) を、k回目
の処理で得られた前記光周波数変化 fk (t) とk−1回
目の処理で得られた前記光周波数誤差ferror,k-1 (t)
より求める第4手段とを含み、k回目の処理で得られた
前記光周波数誤差 ferror,k (t) が所定範囲内であれば
k回目の処理で得られた前記制御データ列 sk (t) を制
御パラメータとして、前記制御電源から光周波数制御電
極に制御信号を印加させ、所定範囲内でなければ前記第
2手段、第3手段および第4手段によりk+1回目の処
理を行うものであることを特徴とする光装置。 - 【請求項9】 半導体レーザと、この半導体レーザの光
周波数制御電極に制御信号を印加する制御電源と、前記
制御電源の制御信号を変化させて前記半導体レーザの波
長を制御する波長制御手段を具備すること、 前記波長制御手段は、前記半導体レーザの出力光を入射
する光分波手段と、この光分波手段に接続された時間分
解光スペクトル測定手段と、処理手段を有すること、 前記処理手段は、前記制御電源を制御して前記光周波数
制御電極に複数の周波数成分を含む電流または電圧の信
号 iref (t) を印加させ、この印加信号 iref(t) に対
する出力光周波数の応答 fref (t) を前記時間分解光ス
ペクトル測定手段から入力し、前記印加信号 iref (t)
と、前記応答 fref (t) との間の熱応答成分の伝達関数
Htran(ω)を求める第1手段と、k回目の処理におけ
るターゲット光周波数変化関数 ftarget,k(t) を、所望
とする光周波数変化 ftarget(t)とk−1回目の処理で
得られた光周波数誤差 ferror,k-1 (t) より求め、前記
ターゲット周波数変化関数 ftarget,k(t) を与える制御
データ列 ik (t) を、定常状態における光周波数と制御
信号との関係に基づいて作成する第2手段と、k回目の
処理で得られた前記制御データ列 ik (t) に対応する光
周波数の変化 fk (t) を、前記伝達関数Htran(ω)と
同制御データ列 ik (t) より求める第3手段と、k回目
の処理における光周波数誤差 ferror,k (t) を、k回目
の処理で得られた前記光周波数変化 fk (t) とk−1回
目の処理で得られた前記光周波数誤差ferror,k-1 (t)
より求める第4手段とを含み、k回目の処理で得られた
前記光周波数誤差 ferror,k (t) が所定範囲内であれば
k回目の処理で得られた前記制御データ列 sk (t) を制
御パラメータとして、前記制御電源から光周波数制御電
極に制御信号を印加させ、所定範囲内でなければ前記第
2手段、第3手段および第4手段によりk+1回目の処
理を行うものであることを特徴とする光装置。 - 【請求項10】 請求項7または8または9記載の光装
置において、前記第2手段は定常状態の下で測定した光
周波数と制御信号とのマップ、あるいは、定常状態下で
の測定を基に作成された光周波数と制御信号との変換テ
ーブル、あるいは、定常状態における光周波数と制御信
号との関係の近似式基づいて、前記制御データ列 i
k (t) を作成することを特徴とする光装置。 - 【請求項11】 請求項7または8または9記載の光装
置において、前記波長制御手段は定常状態における光周
波数と制御信号との関係を記述したデータベースを有す
ること、前記第2手段は前記データベースの内容に基づ
いて、前記制御データ列 ik (t)を作成することに基づ
いて作成することを特徴とする光装置。 - 【請求項12】 請求項7または8または9記載の光装
置において、前記半導体レーザは光周波数領域として位
相調整領域と分布ブラッグ反射器(DBR)領域を有す
る分布ブラッグ反射器(DBR)レーザであり、前記制
御電源は位相調整領域と分布ブラッグ反射器(DBR)
領域の両方の光周波数制御電極に制御信号を印加するも
のであり、前記波長制御手段は位相調整領域と分布ブラ
ッグ反射器(DBR)領域の両方について前記制御電源
の制御信号を変化させるものであることを特徴とする光
装置。 - 【請求項13】 電流もしくは電圧制御により波長が制
御され、外部光が入射される半導体レーザと、前記半導
体レーザの波長切替時の熱応答の伝達関数を用い、熱の
時定数よりも短い時間刻みで制御電流もしくは電圧を直
接制御して過渡応答成分の補正を行う手段を具備し、前
記半導体レーザの出力光周波数が前記外部光の光周波数
に同期することを特徴とする光装置。 - 【請求項14】 請求項13記載の光装置と、前記光装
置の半導体レーザ、光合波手段、光周波数を変換する光
周波数変換手段および時間遅延手段がリング状に接続さ
れてなる光リング回路と、基準光源と、この基準光源と
前記光合波手段の間に接続される光スイッチ手段を具備
することを特徴とする光装置。
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JP2000039499A JP3651764B2 (ja) | 2000-02-17 | 2000-02-17 | 半導体レーザの波長制御方法および光装置 |
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US10826270B2 (en) | 2016-01-04 | 2020-11-03 | Automotive Coalition For Traffic Safety, Inc. | Heater-on-heatspreader |
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